121. イレイザーヘッド
《ネタバレ》 冒頭のシーンで、もう意味なんか考えず、ただこの世界に浸ろうと思った。悪趣味もここまでいくと芸術になる。大まかなストーリーはあるものの、奇形の子供が出てくる前から、すでに意味不明な登場人物たちの行動多数。グロさが際立ってしまうが、妙な映像の美しさに魅了され、2回も観てしまった。終始BGM?として鳴り響く低音ノイズも不気味な雰囲気を際立たせている。まさに、「悪夢」をそのまま見事に映像化した作品。不快って言われてナンボ。好き嫌いは別として、映像作品としてはまさに唯一無二で、監督の才能を認めざるを得ないだろう。 [DVD(字幕)] 9点(2009-01-24 17:13:37) |
122. BROTHER
加藤雅也、寺島進のギラつきぶりが良かった。 日英米合作ということで当時は期待も大きかっただろうが、内容はただただ単純なドンパチ映画と言った感じ。 展開も読めてしまうベタな作りなので、いくら人が死んでもスリルを感じない。 日本のヤクザ魂を海外に持ち込むというコンセプトだけで、他に何も新しいものを感じない映画だった。 映像、音楽でキタノブルーを演出しようとしても、こんなにあからさまにハリウッドを意識した派手な作りでは、哀愁も何も感じない。 [DVD(邦画)] 3点(2009-01-24 07:22:05) |
123. ゴッドファーザー PART Ⅱ
こういう形で続編を製作するというアイディアだけでも凄い。対照的なふたつの人生。人物構成がやたら複雑なので、2回以上観るべき映画だが、いかんせん長く重厚な映画なので、しばらく期間を置いてからもう一回観る というやり方をお勧めする。デニーロの存在感は秀逸。もちろんマイケルの苦悩も見応えあり。個人的には、トムとヴィトの出会いも描いて欲しかった。トム好きなので。全体に漂う哀愁がたまらない。どのシーンも映像美に満ちており、とくにフレドのシーンは悲しく、最高に美しかった。 [DVD(字幕)] 9点(2009-01-24 06:55:19) |
124. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
大して期待せずに観たからか、エンディングの素晴らしさに感動した。切ない・・。 [DVD(字幕)] 8点(2009-01-23 02:49:27) |
125. パニック・ルーム
この映画でフォレスト・ウィッテカーのファンになりました。緊迫感があり、楽しめた。 が、2回以上鑑賞する気になれなかったのは、脚本がフィンチャー映画にしては意外と深みに欠けたからか。普通に面白かった。 [DVD(字幕)] 6点(2009-01-23 02:43:53) |
126. 告発
ケビン・ベーコンの演技の素晴らしさは他の方が仰っている通り。クリスチャン・スレーターも凄く良かったと思う。弁護士に会うまでの、ヘンリーのあまりに救われない人生・・。嫌でも感情移入してしまう。名作。 [DVD(字幕)] 9点(2009-01-23 02:36:09) |
127. シンドラーのリスト
《ネタバレ》 恐ろしい、憎まれるべきアモン・ゴース役を演じ切ったレイフ・ファインズ。あの役を演じるには相当な覚悟が必要だったはず。心が破綻しているゴースが、一瞬見せる「人間」の顔。戸惑いのような、悲しんでいるような、混乱の表情。それをレイフ・ファインズは完璧に演じていたと思う。もちろん虐殺シーンの映画だと分かっていてもリアルに恐ろしさを感じてしまう演技も凄まじかった。 映画としては、完全に史実に基づいていないということで批判の声もあるようだが、それでも映画史上に残る、後世に伝えていくべき映画であると思う。 [DVD(字幕)] 8点(2009-01-22 11:16:38) |
128. トゥルー・ロマンス
クリストファー・ウォーケンとデニス・ホッパーのシーンは皆さん書かれている通り秀逸。映画を観終わった後は何だか不思議な爽快感を味わえた。 ドレッドのゲイリー・オールドマンがとりあえずカッコ良すぎ。 [DVD(字幕)] 7点(2009-01-22 10:47:46) |
129. ゴッドファーザー
文句の付けようが無い映画。マーロン・ブランドを始め、俳優陣全員がハマりすぎ!個人的には孤児だったトムのドンへの忠誠心、家族同様にトムを大切にしているドンにグッと来た。マイケルやソニーの名演はもちろんだが、クレメンザやルカ・ブラージ、テシオなど脇役のオッサン達ももの凄くリアルで素晴らしかった。個人的に一番お気に入りのシーンは、各ファミリーのドンが集う会合シーン。ドン・コルレオーネの全ての台詞が威厳に満ちていて、感動すら覚えた。 [DVD(字幕)] 10点(2009-01-22 10:33:37) |
130. カンパニー・マン
《ネタバレ》 ヴィンチェンゾ・ナタリの作品ということで期待しすぎた。映像や音楽のこの監督独特の冷たい雰囲気は素晴らしい。若干中だるみ、オチが読めてしまう点でこの点数。CUBEは非現実の中にも妙に現実が感じられ、心に残る一本だったが、本作はちょっとあまりに非現実的すぎるかな。。 心に残る一本には至らなかった。 [DVD(字幕)] 2点(2009-01-22 10:16:30)(良:1票) |
131. オープン・ウォーター
これ映画にする必要があったのだろうか。前の方も書いている通り、アンビリバボーなんかで、完全ドキュメントとして観るにはいいと思うが。 [DVD(字幕)] 2点(2009-01-22 10:04:26) |
132. エレファント・マン
あまりに辛すぎる彼の人生にどうしようもなく涙が溢れたが、それは劇中の醜い人間たちへの憤りの涙なのか、メリックへの哀れみの涙なのか・・。どちらにしろ、もし自分が仮にメリックを実際目の当たりにしたら、やはり彼を見て涙することしか出来ないと思う。優しい言葉をかけてあげることは出来るだろうけど、繊細な心を持つ彼にはその言葉が同情から来るものだと感じてしまうだろう。彼の心がピュアだと知っていればいるほど、彼に何もしてやれないと思う。自然に接するなんて、絶対に無理だ。こんなに感情移入させられる映画はなかなか無いと思う。 [DVD(字幕)] 9点(2009-01-22 09:31:56) |
133. テルミン
《ネタバレ》 ドキュメント映画です、まさに。 エンターテイメント的な演出は皆無に等しい。 しかし、国家権力に振り回されるテルミン博士とクララ(テルミンの天才的演奏者)の切ない物語が必然的にこのフィルムをドラマチックなものにしています。 しかしとことん映画的な脚色が無く描かれているので、音楽に興味が無い人には退屈に感じるかもしれません。 逆に言うと音楽に興味がある人、特に電子楽器に興味がある人にはマストな映画だと言えます。 かのムーグ博士が出てきたのもビックリしたし、なによりクララの演奏力の凄まじさ・・・・。 テルミンをタダの飛び道具楽器だと思っている人にこそ観て頂きたい。 まるで女性の歌声のようです。これだけでもこの映画を観る価値はあります。 人を選ぶ映画ですし、映画として面白いかというと微妙なところはありますが、 ちょっとでも興味を持った人には是非一度観て頂きたい代物です。 [DVD(字幕)] 5点(2009-01-20 10:21:50) |
134. ソウ
《ネタバレ》 サスペンスに対して目が肥えてしまっている人には、期待はずれな作品だと思う。評判が良かったので鑑賞したが・・・・。「密室」というシチュエーションにこだわりがあるのかと思えば、普通に外界の場面が出てくるし・・というか回想しすぎ。所々に流れるハードな音楽も流しすぎ。もっと静寂を重視した方が緊迫感が増すと思う。 犯人のあまりに理不尽な動機や、まぁとにかく突っ込みどころが多い映画でした。 そして何より。。。ここのレビューを見て驚きました。あんな状況からスタートしたら、まず死体を疑うでしょう。運悪く、私は結末が読めてしまって、ラストでどんでん返されなかったのが、残念でした。CUBEと比較されているそうですが、CUBEは本作よりずっと緻密に作られていると思います。まぁ主演(?)2人の演技は良かったのでこの点数で。 [DVD(字幕)] 3点(2009-01-20 10:04:40)(笑:1票) (良:2票) |
135. スティング
オシャレだし、カッコイイしとにかく観た後気分爽快になる。 スリルも満点だし、オチがとにかく読めない! 誰にでもお勧め出来る名作。 [DVD(字幕)] 10点(2009-01-20 07:46:16)(良:1票) |
136. 2001年宇宙の旅
原作、映画ともに観ました。最近のCG無駄使い映画より、とんでもなく凄まじい映像、音楽。どの場面を切っても、一枚絵としての凄みがある。まさに「感じる」映画。見る側の感受性が試される映画なので、賛否あるのも無理はない。 しかし68年製作って・・。 後半のあまりに凄まじい展開に、底知れない恐怖と感動が押し寄せてくる。キューブリックのマスターピースであるこの映画はこれからもずっと語り継がれていくことでしょう。本作以上のSF映画、今後表れるのだろうか・・。 [DVD(字幕)] 10点(2009-01-20 07:37:46) |
137. ストレイト・ストーリー
《ネタバレ》 美しい。特に良かったのは、ラスト、兄との再会の場面。言葉を特別交わす訳でもなく、目でお互いの思いを理解しあっている。そして昼間に星空を描く。最期は何故だか分からないが涙が溢れてきた。 これまでグロテスクでシュールな映像美を数多く描いてきたリンチ監督だが、本作では全体を通してため息が出るほど美しい映像が流れる。だがやはり映像からはリンチ独特の徹底したこだわりが感じられる。台詞が少ない映画だが、それだけにひとつひとつの台詞に深みがある。自分の人生を振り返らされる、そんな映画。 [DVD(字幕)] 10点(2009-01-19 07:33:06) |
138. ブロークバック・マウンテン
《ネタバレ》 結構唐突にラブシーンが始まるのでビックリしますが、ゲイ映画なのに不快さは全く感じず、切ない愛の映画でした。映像も素敵。ヒース・レジャーの物憂げな喋り方や目・・・素晴らしい俳優だけに、急逝が惜しまれます。 [DVD(字幕)] 6点(2009-01-19 07:06:43) |
139. ショーシャンクの空に
まさに「これぞ名作」といえる作品。ストーリーも重厚で、ラストは素晴らしいとしかコメント出来ない。映画好きで良かったなぁと、心から思いました。歴史に残る作品でしょう。 [DVD(字幕)] 9点(2009-01-19 06:51:54) |
140. レッド・ドラゴン(2002)
《ネタバレ》 前作「ハンニバル」からだいぶ挽回出来たのではないでしょうか。ダラハイド役のレイフ・ファインズもとても良い。内向的で悲壮感漂うダラハイドに、彼の冷たくて寂しげな目がとてもハマっていました。リーバも良かった。最期の展開は映画を盛り上げる方法としては良いのだろうけど、私的にはもっともっとダラハイドの悲しい過去を掘り下げて、胸が苦しくなるくらい彼に感情移入したかった。テンポが良いサスペンス映画という感じで、特別心に残る一本にまでは至らなかった。 [DVD(字幕)] 6点(2009-01-18 13:53:06)(良:1票) |