1. マレフィセント
《ネタバレ》 ステファンの登場で、あー!オーロラの親父だ!!あの黒ひげの王様だ!と即座に思い出し、彼がどう絡むのかわくわくしてテンション爆上げしたのに、そのステファンは青年期は野心に晩年は自業自得な恐怖に囚われてクズと化し、妖精たちは笑えない育児音痴、フィリップ王子はまさかの当て馬役(おまえ何しに出てきたの)、一方カラスのディアヴァルは常にマレフィセントの心情に寄り添い、いちいち挙動が可愛らしく、人間姿はイケメン。よくもまあここまでアレンジしたなぁ。 でもそうして、結末にまで大胆な改変を施して、アニメ版とはまるで別物な内容になっていても、しっかりと一本筋の通った物語になっていることはすごい。他を落としてまでマレフィセント側を魅力的に描くことに一点集中していたからかもしれない。 ハッピーエンドとは、真実の愛とは、可憐なプリンセスが王子様と運命的に出会って結ばれてめでたしめでたし、だけじゃないのだと。それを示すために、ここではディズニーの過去作品の別解釈を、それも冷酷無比な悪役だったマレフィセントの人間らしい面を浮かび上がらせ、彼女の強さと弱さ、格好良さといじらしさ、憎しみと愛で揺れる心を描いた、その効果は絶大で衝撃的でした。ショックを受けたことで、わたしこんなに眠れる森の美女好きだったのか、と気づかされてもなお、結局はこの映画のマレフィセントの魅力に抗えませんでした。負けです。 [映画館(字幕)] 8点(2014-08-05 00:53:09)(良:2票) |
2. ポカホンタス
《ネタバレ》 Colors Of The Windがとにかく素晴らしかった。歌に乗せて二人が大自然を駆け回り、心を通わせていくのに大変引き込まれました。他のミュージカルシーンもとてもよかったのに、開拓者とインディアンたちの和解がちょっと…安直。死んだココアムが不憫になりました。でもそうしてクライマックスで萎えたわりに、二人の別れでぐっときたのも事実なので、続編のポカホンタス2は見ないことにします。 [DVD(字幕)] 6点(2014-08-04 23:44:12) |
3. 死霊の盆踊り
《ネタバレ》 あろうことか学期末考査前日に見てしまいました。気力のすべてを踊り狂う裸の女たちに吸い取られたような気がしました。でもテスト自体はいい点取れました。覚えたことまで吸い取られないでよかったです。 [インターネット(字幕)] 0点(2010-04-12 20:10:18)(笑:3票) (良:1票) |
4. インビクタス/負けざる者たち
《ネタバレ》 これを観るまで、ネルソン・マンデラについて知っていたのはノーベル平和賞を受賞したってことくらいで、具体的に彼がどういう人で何をした人なのか、ほとんど知りませんでした(ネルソンと聞いたらまずイギリスの提督が思い浮かぶので最初はトラファルガー海戦か何かの映画だと勘違いしてた有様……;)。本作でのネルソン・マンデラという人の、「敵を赦す」広すぎる心と、「白人と黒人がひとつになって」という信念のもとに南アを建て直そうとするまっすぐな姿勢には、心を打たれるを通り越して圧倒されました。刑務所でキャプテンがマンデラの幻影を見るという演出も彼の器のデカさを物語っている気がしました。逮捕されて収監されていた身だったのにもかかわらず、「赦す」とはっきり言えるマンデラは凄すぎます。そして、国中から叩かれていた弱小ラグビーチームが少しずつ強くなっていくのを通して黒人と白人の距離が縮まり、ついには彼らが一緒になってワールドカップ優勝を喜び合う、そのことがどれだけ価値のある素晴らしいことなのか、身をもって知りました。映画で泣いたのは久しぶりだ……。イーストウッド恐るべし。「みんながひとつになれたら」という思いは国でもスポーツでもきっと同じなんだとマンデラはわかっていたのかもしれません。これを書いている現在は冬季五輪の真っ最中ですが、本作でのワールドカップのように、世界中の人々が国や人種の壁を越えて、五輪の期間中だけでも、スポーツを通してひとつになれたらいいなあと思います。 [映画館(字幕)] 8点(2010-02-18 17:48:38) |
5. Disney'sクリスマス・キャロル
《ネタバレ》 近所の映画館に3D設備がないので普通に見たのに、あんなに映像がリアルに迫ってくるとは思いませんでした。過去や現在の精霊と旅をする場面での浮遊感はすごいとしか言いようがないです。しかし、そんな映像のせいなのでしょうが、挙げたらキリがないほど怖いシーンが多々あり……(マーレイ登場時は思わず耳を塞いでしまった……)。映画自体はわかりやすく、この時期にぴったりな心温まるお話でした。が、ほのぼの気分と同時に、なぜに夢と魔法のディズニー映画でこんなにも恐怖を味わわなければならんのかという気持ちもほんの少しだけ残りました。 [映画館(字幕)] 6点(2009-11-29 23:25:27) |
6. 風と共に去りぬ
家族で鑑賞。名作というより大作ですね。話自体はそこまでスケールが大きいわけじゃないのに、すっかり圧倒されました。タイトルは「風と共に去りぬ」だけど、スカーレットは傍若無人に振舞い周りを巻き込んだあげく最後は一人なんか開き直ってるあたり、まるで嵐か台風みたいな人物だと思いました。台風が過ぎた後の空はとても綺麗ですが、私も鑑賞後はものすごく疲れたけど同時に妙にすっきりしてしまいました。はっきり言って二度と見たいとは思わないけど、死ぬまでに見れて良かったとも思います。 [DVD(字幕)] 7点(2009-05-04 17:23:12) |
7. パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
《ネタバレ》 日本人のくせにナマモノが大っ嫌いで寿司もろくに食べられない私には、終始クラーケンとタコ船長が出てくる今回は相当キツかった。そんな個人的な事情を除いても、ダラダラ長いと感じてしまい、ギャグも笑えず、あまり楽しめませんでした。単純明快だった前作の方が断然良かったです。だけど、あのテーマはやっぱり聞くだけでテンション上がるなあ。 [映画館(字幕)] 4点(2009-05-03 17:55:14) |
8. ローマの休日
昔から往年の名作だ不朽の名作だって言われている映画に対し、よく思うことは「ホントにそこまでいい映画なのか?昔のだし案外大した事ないんだろうなー」。この「ローマの休日」も同様でした。ラブストーリー苦手だし……って敬遠していたのがバカみたいに、素直に面白かったです。会見~ラストまでの流れは映画を見ている気がしませんでした。二人の視線が切なくて、別れがどんどん近づくにつれ、二人とも今からでも遅くないから早く行け!って気持ちと、あくまでも王女と記者の一日限りの恋だから良いんだよな、って気持ちが一人せめぎあってました。オードリーはもう言う事なし。本当に妖精が彼女に宿っていたんじゃないかとまで思います。 [DVD(字幕)] 9点(2009-05-03 17:02:25)(良:1票) |
9. ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]
建物や公共物がどんどんぶっ壊されていって、周り巻き込みすぎだろwwって弟と笑いながら見てました。今思えばなんで笑えたのか分かんないけど、まあ期待せず暇つぶしに見る分にはいいと思います。最後の博士(だっけ?)とのバトルより、橋の上で超能力使う所の方が面白かったって意見には同意。 [地上波(吹替)] 4点(2008-02-07 16:24:49) |
10. ダイ・ハード
聞きしに勝る面白さ。アクション映画を最後までワクワクハラハラドキドキして見たのは久しぶりでした。エレベーターから椅子に乗った死体が降りてきて、そこにマクレーンの挑発が書いてあるのがなんか笑えた。ハンスがスネイプ先生役の人だとは気付きませんでした。 [DVD(字幕)] 9点(2008-02-07 15:48:25) |
11. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
中身なんてあってないようなもんだけど、海賊が暴れ回ってんのを見ているだけで楽しく、あっという間に時間が過ぎて終わってしまう。テンポがいいから最後まで全然退屈しないし、ジョニデに関してはもう今更言う事もない。見終わってからしばらくは頭の中で音楽がくり返し鳴り響いて止みません。ほんと、映画館で観たかった… [DVD(字幕)] 9点(2008-01-18 15:33:52) |
12. スターダスト(2007)
劇場は席を間違えた事に最後まで気付かなかったくらいガラガラだったけど、思ってたよりずっと面白かったです。映像、音楽も良かったし、何人かの方が言う通り最後まで安心して観られました。こういっちゃなんだけど、話が単純で世界の存亡とかが絡んでないファンタジーはけっこう新鮮でした。 あと、ロバート・デ・ニーロ、実はこれが初見…。 [映画館(字幕)] 8点(2007-11-27 11:01:22) |
13. ターミネーター2/特別編
《ネタバレ》 あえて予備知識無しで見たので、シュワちゃんとロバート・パトリックが少しずつジョンに迫っていく序盤から一気に引き込まれました。前作のT-800の無表情がのならではの無機質さ、冷酷さを感じさせるのに対し、こちらはジョンとの会話場面などでそれがお茶目に感じられるのはなかなか面白かった。スカイネットを作った技師とのシーンはちょっと退屈でしたが、終盤からラストにかけての展開は前作をはるかに凌ぐ迫力と感動がありました。 それにしてもサラの変貌ぶりは凄まじい。母は強し、どころじゃないです。 [DVD(字幕)] 9点(2007-08-31 10:51:16) |
14. 情婦
法廷サスペンスと聞き、どっしりした重厚感のある感じのを想像してたので、かなり笑えるところがあったのは意外でした。主人公の弁護士とおせっかいな看護婦のやり取りは見てて楽しかったです。笑いを適度に盛り込みつつ、先の読めないサスペンスとしてもしっかり魅せる。私も完全に騙されました。映像に古さを感じなかったといえば嘘になりますが、そんなことがどうでもよくなるくらい素晴らしい脚本と演出には頭が下がります。間違いなく名作。 [DVD(字幕)] 9点(2007-08-30 16:26:41) |
15. ホーンティング
最初の方はまだ観れましたが、中盤からは「ハァ?ナンダソレ」の連続。ホラー映画を一度も観たことがない怖がりの自分ですが、まさかホラー映画の途中であくびが出るなんて、一年前なら想像もつかなかったです。結構好みな屋敷の美術と、「呪怨」や「オーメン」に手を出す勇気をくれた感謝の意味を込めて2点献上。 [地上波(吹替)] 2点(2007-08-14 21:52:56) |
16. スタンド・バイ・ミー
死体探しに向かうまでの、ワクワク感と楽しそうな雰囲気が、いまから思い出すととても切ないです。あの後四人が離れ離れになっちゃうの、寂しいけど、なんとなく分かる気がします。友達って、いくら仲が良くて大切でも、ずっと一緒にいられるわけじゃない。上手く言えないけど、きっとああいうのが本当なんだと思います。 ただ、ラストシーンからエンドロールへの入り方と、「スタンド・バイ・ミー」の使い方は完全に反則です。おまけに歌詞の日本語訳を見せるなんて……こっちの目を腫れさす気か [DVD(字幕)] 10点(2007-07-31 22:14:03)(良:1票) |
17. ダイ・ハード2
舞台がビルから空港にとスケールアップして、テロの規模が大きくなって緊張感が増したぶん、空港内部の位置関係、空港と教会の位置関係が分かりづらかった。どっちかって言ったら前半より後半の方(特に飛行機爆発)が印象的。 追伸:T-1000があっさり殺されちゃってびっくりした。 [DVD(吹替)] 6点(2007-07-31 21:13:50) |
18. ターミネーター
《ネタバレ》 執拗にターゲットを追いかける、まさしく「機械」なシュワちゃんがめちゃくちゃ怖かったです。地の果てまでも付いて来そうなあのしつこさ、どうしたらあいつ倒せるんだよー!というもどかしさもあいまってたまらなく恐ろしかった。 いきなりのラブシーンは仰天でしたが、爽快最初は守られてばっかりだったサラが最後にT-800を潰したところは爽快でした。スカイネットに制圧される未来と、人類が逆転勝利する未来の両方を感じ取れるラストシーンも好き。 [DVD(字幕)] 9点(2007-07-28 21:43:20) |
19. メリー・ポピンズ
《ネタバレ》 初めて見たのはたしか親戚の人がWOWOWか何かのを録画してくれたビデオで、幼稚園児くらいだった当時は台詞もろくに分からなかったけど、見ている間気分はずっと絵の中屋根の上、歌が始まれば適当に口ずさみ、終わりが近づくと無性に寂しくなる―。その感覚は今でも覚えています。 そのビデオは結局画像が悪くなって捨てちゃったんですが、最近ふと見たくなって借りてきたら、今まで気が付かなかった、この映画の奥深さにはっとしました。 仕事第一で子どもたちにあまり構わず、メリーポピンズをバカにしていたお父さんが、彼女に言いくるめられて子どもたちを銀行に連れて行き、結果的に銀行をパニックにしてクビになっちゃったのにも関わらず、今まで言えなかった「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」をすらすら言って、嬉しそうに飛び上がって銀行を後にする。気付いたらわたしは笑っていました。お父さんが微笑ましかったのもあるし、今回、こんな素敵な再発見ができたことも凄く嬉しかったです。 最後に。みんなで手をつないで凧揚げをしに行く一家を見送ったあとで、傘に「ほんとは寂しいんだろ?」と茶化されてメリーが答える「完璧な人は感情におぼれないの」(←うろ覚え)が心に残っています。 別れがどんなに悲しくても、彼女は「完璧」でいられるように悲しみを堪えて、寂しい思いをしている子どもたちの元へと行く―そんな想像が頭をよぎり、今度は泣きそうになりました。ハイ、堂々の10点満点つけさせていただきます。 [ビデオ(吹替)] 10点(2007-07-27 17:11:12)(良:3票) |