1. セッション
《ネタバレ》 ラスト10分で、映画史が塗り替えられてゆくのを目撃した。怒り、絶望、嫉妬、歓喜・・・ありとあらゆる感情が束になって自分に襲いかかってくるあの衝撃は、感動などという生易しい表現では到底不可能である。神業のようなシナリオに神業のような演出・演技が完璧に融合した、まさに10年に1本というべき超傑作。 [映画館(字幕)] 10点(2015-04-28 22:37:42) |
2. マグノリア
10人の主人公が喜び、悩み、落ち込む。その模様がカメラワーク、名優たちの熱演を加えて、どんなスペクタクル映画にも負けないとんでもないうねりを作り出してゆく。更に降り注ぐ●●●。こんな映画観たこと無い。 [DVD(字幕)] 9点(2013-04-12 00:29:42) |
3. ザ・マスター
この作品はどこに向かいたいのか、何が言いたいのか。フレディには何があって、どう変わったのか。ランカスターは、教団はどこへ向かいたいのか。与えられる情報があまりに少なすぎる割りに、モチーフだけが次々と投入され消化不良を起こす。自分には理解しようという気力の湧くことのない作品でした。マグノリア、ゼア・ウィル・ビー・ブラッドという傑作を経て、この監督はますます自分のやりたい放題作品を作るようになっている気がする。でも、そこに観客は存在しているのだろうか? 良く言えば「多様な解釈のできるとんでもない映画」。悪く言えば「監督のエゴ丸出しの自主映画レベルの映画」。主人公がどんな熱演を振るおうが、私に届くものはありませんでした。 [映画館(字幕)] 3点(2013-04-12 00:23:22) |
4. アルゴ
「パールハーバー」「アルマゲドン」のダメな部分を一つ一つ改善し、良いところだけを抽出させた努力の映画。 [映画館(邦画)] 7点(2013-03-21 18:51:24)(良:1票) |
5. ゼロ・ダーク・サーティ
いつ面白くなるのだろうと思っていたら、そのまま終わってしまったという印象。 「アルゴ」や「ミュンヘン」が、あくまでも主人公の視点を中心に物語を展開していたため、感情移入して観やすかったのに対し、今回はその部分に非常に戸惑った。主人公に明確に追う理由ができたのは、開始1時間以上経ってから。しかもジェシカ・チャスティンは性格悪そうでいまいち。事象を追うままに過ぎてゆく158分。ただ歴史を勉強しているような感覚でした。 [映画館(字幕)] 5点(2013-03-21 18:44:14)(良:1票) |
6. ジャンゴ 繋がれざる者
メイン4人が夕食の晩餐で渡り合う30分間はものすごい迫力だったが、それだけの映画という気がしないでもない。要するに、監督のこれまでの作品のエッセンスをチョイスして、舞台を西部劇に置き換えただけなのね。なんでこれがアカデミー脚本賞なの~~ [映画館(字幕)] 6点(2013-03-14 01:31:20) |
7. テッド
《ネタバレ》 王道を押さえたストーリーと、スーパーでの下ネタが見所。でもラストカットのテイラーロートナーが一番面白かった。パロディはちょっと長すぎたわね・・・ [映画館(字幕)] 6点(2013-03-14 01:28:58) |
8. キャビン
ホラー映画に革命が起きてしまった。だって、これを観た後で何を作れっていうの? B級クソホラーが60分続いたのち、待ち受けるのはラスト30分の未曾有の興奮。でも、こんな映画あっていいの? [映画館(字幕)] 9点(2013-03-14 00:57:25)(良:1票) |
9. マーズ・アタック!
悪い意味でのバカバカしさ以外、何も感じられない作品... ティム・バートンは嫌いではないがこれはどうしてもダメ。グレンクローズの死に方だけは笑った [DVD(字幕)] 1点(2013-03-03 00:03:39) |
10. ゆりかごを揺らす手
魅力的な登場人物にレベッカ・デモーネの冷酷無比な美女振り。伏線の利いたキレのある物語展開に引き込まれます。まさにサスペンスファン垂涎のスリラーといった感じ。ドメスティック・サスペンスでこのレベルに達した作品は、以降「隣人は静かに笑う」「エスター」くらいしか見当たりません。 [DVD(字幕)] 9点(2013-03-03 00:00:54) |
11. ドライヴ(2011)
演出が主人公以上にキレキレ。もうおぞましいほどに恰好よい。だからこそ、倒すべき敵がどうにも強く見えないのが残念すぎる!!本当に惜しい作品。 [DVD(字幕)] 6点(2012-10-17 15:01:17) |
12. ヒューゴの不思議な発明
《ネタバレ》 やたらスケールのデカい舞台設定とカメラワークでありながら、物語は結局売店のおじさんが偉い人でした、という所に完結してしまい、どうもちぐはぐな作品。実のところ、大した事件も起きないしなぁ、と言いつつも初期の映画を皆で一生懸命作る姿には、映画好きとしては涙を誘われます。 [DVD(字幕)] 5点(2012-10-17 14:59:25) |
13. ミッドナイト・イン・パリ
上質なユーモアとは何ぞやを思い知らされた。 [映画館(字幕)] 7点(2012-10-17 14:33:03)(良:1票) |
14. ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
《ネタバレ》 序盤は少年がいじらしいというより生意気に見えてしまい、その抽象的な目的と相まってやや乗り切れないままだったが、後半、真相が明らかになるに連れて大きく巻き返した。もはやサンドラ・ブロックはアメリカの良き母の象徴になりつつある。 [映画館(字幕)] 7点(2012-10-17 14:30:44) |
15. シャーロック・ホームズ/シャドウ ゲーム
スローモーションとファストモーションを絶妙に組み合わせたアクションシーンは、まさにガイリッチー全開。それにしても、潔いまでの人間ドラマのなさ。友達以上ゲイ未満の2人の関係性はかなりツボです。 [DVD(字幕)] 6点(2012-10-17 14:14:08) |
16. ブラジルから来た少年
名優老人対決、というコンセプトをしっかりとやり通してくれた傑作サスペンス映画。魅力的な謎を解いてゆくなかで、G・ペックもR・オリヴィエも演技の見せ場だらけ。それでいて最後はアクションまでやってくれるんだから言う事なし。しかし、フランクリン・J・シャフナー監督は疲れていたのか、切れ味鋭い演出があったと思いきや、全くやる気のない部分までが共存している。それがまたスリリング。 [DVD(字幕)] 8点(2012-09-24 21:25:14) |
17. ダークナイト ライジング
編集が突飛すぎて笑えてしまった。明らかに繋がっていないシーン同士を“観客の想像におまかせ”とばかりに無理やり繋げまくる。諸々の問題もなんのその、派手なアクションと豪華俳優陣、最強の劇伴をぶっこみまくって成立させてやる! というノーランなりの美学を感じる。凡作というわけではないが、どうしてもダークナイトの遺産のおかげでもっている感は否めない。それだけ自分にとって前作は偉大だった。アンハサウェイの役どころとは何だったのか?ほぼ説明が皆無なので訳がわかりません。とはいえ、ラスト15分はさすがに圧巻。興奮した。 [映画館(字幕)] 6点(2012-08-05 20:55:37) |
18. ファール・プレイ
《ネタバレ》 テンポよく、笑いどころも随所にしっかりとある。ただし、終盤は今の感覚では...(苦笑)。特にカーチェイスからオペラへのカオスなくだり、ちょっと日本的なモノが気になりすぎて笑えませんでした。そんな中、本当に素晴らしいのが老人&老女の必殺カンフー対決!! 「共通の趣味が見つかった瞬間のよろこび」がアクセントになってるこのシーンには、わかるわかると全身で共感してしまった。 [DVD(字幕)] 7点(2012-07-26 02:32:10) |
19. 特攻野郎Aチーム THE MOVIE
このテの作品は100分が適正だと思う。。アメリカ人はそうでもないのか。 [DVD(字幕)] 5点(2012-07-26 02:11:01) |
20. キック・アス
《ネタバレ》 これは評価の難しい映画。思い描いていたヒーローになれず、半殺しに遭う主人公。画面中を縦横無尽に駆け巡るヒットガール。彼女を育てたニコラスケイジ。敵役のボスと、レッドミスト。この濃すぎる登場人物をもって、ハイスピードに様々な展開が入り乱れる!! すんげーとボーッとしているうちにエンドロールにたどり着くわけだが、結局「ヒーローは自らの弱さを克服して本当のヒーローになる」ってこと? 個人的には、よりテーマを絞って描いてくれた「スーパー!」あたりの方が好み。凄い映画だが。 [映画館(字幕)] 7点(2012-07-26 02:09:32) |