1. 帰ってきたヒトラー
人々の不安を煽り社会を混乱させていけば、そのなかで変革を主張し分かりやすい計画を示した者が国民の支持を集めていく。初めは連立政権の一員となり、やがては政権を奪取する。現代日本で今まさに進行中の事態であり、既に和製ヒトラーが街頭演説を始めているように思える。「帰ってきたヒトラー」は単に現代ドイツへの警鐘というだけではなく、この日本に対する強い警告として訴えかけてくる。 しかし、映画ではヒトラーが知的でいい人のように描かれており、実際のヒトラーもそうだったのではと誤解させることになりはしないかと心配だ。また、ドイツ人でなければ分からないような政治ネタや細かすぎるギャグが多数出てくるので、コメディー要素は半分しか楽しめなかった。このため点数は1点引かせてもらった。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-01-28 19:23:24) |
2. ターミネーター4
3までは「ターミネーター」だったけど、これは別物だな。 □ □ ジョン・コナーは絶望に沈む人類を導いた。。ということになっていたはずだけど、本作では一部隊長。ちょっとイメージが違いすぎる。 本作の主人公と言ってもよいマーカス・ライトは、投げかけるテーマが重すぎて、ほとんど料理できていない感じ。私は消化不良を起こして、なんとなく不快感だけが残りました。 シリーズ4作中、最低かな。 [映画館(字幕)] 4点(2009-06-21 21:15:46)(良:2票) |
3. デス・フロント
《ネタバレ》 姿の見えないものが迫り来る恐怖を描きたかったのなら、それに徹するべきでした。死体が動いたり、地面に穴があいたりと中途半端に超常現象を起こして見せますが、それがかえって興ざめです。シェイクスピアの最後もお約束通りという感じで、欠伸がでました。 [DVD(吹替)] 4点(2008-09-15 16:36:51) |
4. K-19
《ネタバレ》 ハン・ソロが艦長かと期待して見始めたのだが。。。。この艦長は異常だ。部下の練度も疲労も考えずに闇雲に抜き打ち訓練を繰り返したあげく負傷者を出し、安全を度外視して無謀な操艦を繰り返し、船体を損傷させてしまう。原子炉の事故が起きれば、誰がやったと部下個人の責任にしようとする。乗組員の中には、このままでは皆の命が危ないと、法に則り艦長から指揮権を剥奪しようとする動きが出るが、元艦長である副長は何もしようとはしない。 □ □ □ この監督はいったい何を描こうとしたのだろう。名前から見て女性のようだが、彼女は男の世界、命をかけた厳しさが何も分かっていないのではないか。 □ □ □ 最後に艦長は、「犠牲になった者たちは国家のためでなく、仲間のために死んだのだ」と、のたまう。監督はそれこそが英雄の名に値すると言いたいのだろうか。しかし、彼らは紛れもなく国家や、もしかすると世界をも救ったのだ。だからこそ英雄の名に値するし、艦長も叙勲を申請したのだ。また現実にもゴルバチョフがノーベル平和賞に推薦したのだ。それを矮小化する艦長のセリフは、死んでいった者たちを侮辱するものでしかない。 [DVD(字幕なし「原語」)] 3点(2008-09-06 12:56:18)(良:1票) |
5. ボーン・アルティメイタム
《ネタバレ》 ここでの評価が高かったので見てみたのですが、ドラマというか物語がなく、アクションシーンだけのうんざり映画ですね。□ □ □ それにしても、ボーンは何で自分の居場所を敵に教えるんでしょうね。そんなにまでしてカーチェイスがやりたかったんでしょうか。 [DVD(字幕)] 5点(2008-02-03 14:03:31) |
6. ボーン・スプレマシー
第一作をみて、続編はもういいやと思っていたのだけれど、テレビでやってたので何となく鑑賞。追手が迫る冒頭部分は楽しめましたが、その後はひたすらアクションシーンをばらまくだけの展開に、ちょっとうんざり。第一作では辛口のコメントをしましたが、この第二作に比べると数段、ましだったかも。 [地上波(吹替)] 5点(2008-02-03 13:59:26) |
7. キングダム・オブ・ヘブン
《ネタバレ》 ステロタイプな登場人物とあらすじを追っただけのようなストーリー。なんか退屈でした。しかし、エルサレム攻防戦で奮戦したから、民の命を保証する条件を引き出したというのは、いくらなんでも、手前味噌すぎるんじゃないかな。サラディンは無辜の民や捕虜を殺しはしなかったし、最初からエルサレムを無血開城するなら安全な撤退くらい許したでしょうから。キリスト教徒の作った映画の独善にはホトホト辟易しますね。 [DVD(字幕)] 4点(2005-11-14 22:00:46) |
8. 列車に乗った男
ブロンソン似のこの男、かっこいいなぁ。勘違い女が文句を言いにきて、軽蔑的な言葉を吐いても、平然と聞き流すその無表情さがたまらない。これで、ラストのわけのわからんシーンさえなければ、よかったのにな。 [DVD(字幕)] 4点(2005-07-30 19:56:02) |
9. エイリアンVS. プレデター
《ネタバレ》 暑い気候が好きなプレデターが、なんで南極に現れるんだか。人間をおびき寄せてエイリアンの餌にするとか言いながら、プレデターさん、人間を見るなり殺しまくり。他にも筋の通らないところが山盛りで、白けてしょうがない。プレデターもエイリアンも姿の見えない怖さがあったのに、この映画では丸見え。あんまり強そうでもないし。もうあんまりだよ、この映画。 [DVD(字幕)] 2点(2005-06-03 21:58:09) |
10. コンスタンティン
初めのうちは「エクソシスト」のノリで、乾いた描写に「これは当たりかも」と思ったものの.....中盤以降はアメ・コミの安っぽさが爆発していていて、なんともはや、がっかりしてしまった。単にストーリやセリフが安っぽいというだけでなく、俳優達やその演技も安っぽい。チェーンスモーカーのヒーローというのはけっこうだが、スッパ、スッパとせわしなく吸っているのを見せられると、まるで日本のサラリーマンを見ているようで、どうにも興ざめだった。コンスタンティン=キアヌ、かっこ悪いぞ! [映画館(字幕)] 5点(2005-05-06 15:55:34) |
11. 白いカラス
黒人差別を描こうというのか、孤独を描こうというのか、どうもピントがはっきりしない映画だった。やたらと怒鳴る主人公も好きにはなれなかったし、この女性の過去もちょっと飛びすぎていて、ひいてしまう。でも、題名はよかったな。英語をカタカナにしただけの題名が大流行だが、この映画のような味のある邦題はとても好きだ。 5点(2005-02-06 22:28:50) |
12. トゥームレイダー2
1が面白かったので、結構期待していたんですけどね。もう「二番煎じ」としか形容のしようがない映画。あんまり深みのある映画でもないのに、恋人とのからみを妙にひねってしまった結果、ただの強欲男にしてしまい、そこがまた興を削ぐ一因だったかも。(ゲームの方も1が最高!) 4点(2004-09-09 23:13:15) |
13. デッドマン(1995)
ストーリーや役者の演技を楽しむような類の映画ではないですね。主人公の逃避行は、まるで生と死の間の世界を彷徨っているようでもあり、その雰囲気が楽しめる人にとっては名作なのだろうと思います。 5点(2004-05-04 20:38:55) |
14. ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
あの結末を早いうちに予測していた...と言ったら嘘になるが、しかし、驚きもしなかったのが正直なところ。しだいに明かされていくゲイルの過去と事件の真相についての描写が不十分で、何故あのようなことになったのか、説得力に欠ける。結局最後に観客をびっくりさせるだけの陳腐な映画になってしまっている。 6点(2004-03-25 21:36:32) |
15. コーリング
ケビン・コスナーって「ダンス・ウイズ・ウルヴズ」以来、作品に恵まれていない気がする。事実は小説より奇なりというが、事実より奇なる映画を撮ろうというなら、もう少し説得力のあるストーリーにしてほしかった。都合良く作られた「コーリング」の現象が登場するたびに、見ている心は白けてゆくばかりだった。 4点(2004-02-11 07:51:34) |
16. ボーン・アイデンティティー
殺し屋にしては顔がかわいすぎるな、と思いつつも、アクションシーンは楽しめました。しかし、記憶をなくした男の不安と恐怖、次第に明らかになってくる襲撃者の正体といったサスペンスの盛り上げ方がどうにも下手で、以前ドラマ化されたものの方がずっと良かったと思います。火をつけたら、すぐにジュッと落ちてしまった線香花火、といったところでしょうか。続編が出ても、見る気にはなれません。 5点(2004-02-08 10:37:42) |
17. スパイ・ゲーム(2001)
《ネタバレ》 定年退職の日を迎えたCIA局員が、かつての部下を救うため組織(CIA)に一杯食わせる話。それはありえないだろうというストーリーではあったが、単純なエンターテイメント作品としては許容範囲か。 6点(2003-12-30 10:51:11) |
18. 戦場のピアニスト
《ネタバレ》 一人のユダヤ人の体験を淡々と、ひたすら淡々と描いていく。しかし、あまりに淡々としすぎていて、退屈してしまう。西欧の人は「大戦中のワルシャワ」、「ユダヤ人」などキーワードを聞いただけで涙腺が弛むのかもしれないが、歴史を共有しない日本人の私としては、盛り上がりに欠ける映画だったなあというのが正直な感想。忘れてはならない歴史上の事実ではあるが、だからといって不出来な映画に感動しなければならないわけでもあるまい。 彼を助けたドイツ人将校は戦犯収容所で死んだと字幕がでたが、戦後ドイツや日本の将兵がソ連を始めとする連合軍からどんな仕打ちを受けたか知っている私としては、ドイツ版「私は貝になりたい」があったのだろうなと、この映画で初めて心が動かされた。 4点(2003-12-27 21:08:12) |
19. ターミネーター3
驚きのあるような展開、設定はないが、そこそこまとまっていて、案外面白かった。ただ、配役がちょっと。今度のロボットは可愛らしすぎて全然こわくない。またその他の脇役たちもパットしなかった。 7点(2003-12-26 22:11:13) |
20. ダンサー・イン・ザ・ダーク
何の説得力もないストーリーで最後のあのゾッとする場面にたどりつく。かつてないほど後味の悪い映画。見て後悔した。 もっとも、あとでビョークのCD買っちゃったけど。 1点(2003-12-26 21:50:54) |