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トントさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2076
性別 男性
ホームページ http://urabe65.kan-be.com/
年齢 59歳

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【製作国 : 中国 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  少年の君 《ネタバレ》 
観ている側のハートが痛くなるほどの、純愛を見せつけられる。 優等生の女の子とチンピラの純愛。 日本の映画でも、ここまでの純愛映画は観たことがない。 それは親に見はなされた小さな二人の子どもが、どこよりも強い 愛で結び付けられる。 セックスなどない、ピュアな関係で、ここまで強い絆が 生まれることに、汚れている自分のハートが、締め付けられた。 他の国は恋をするとすぐ寝るが、そんな文化の国は嘘っぽくすら感じられる。 二人を見守る若い刑事もいい。 若い二人の愛を少し羨ましくも思い、大人の対応で、 二人にとって本当によい解決策に導く。 いじめが背景の映画。 いじめられて、追い詰められて、純愛にすがるしかなかった女の子。 チンピラもすぐ寝るとかしない、本当にこの女の子の気持ちを 組んで、そこに自分の人生すらかけてもいいと思う。 もう泣ける。 孤独な男女の愛でもヒットするのに、 ここでは孤独な男の子と女の子の話だ。 「小さな恋のメロディ」のような甘さはない。 孤児のような二人の男の子と女の子の話だ。 日本の「誰も知らない」が、こんな愛にならないのが、日本だ。 大抵、どちらかは裕福な子だ。 男女の子ども、両方が孤独という、この状況。 中国はやばいのか? 勝ち誇る中国だから、描けたストーリーかもしれない。 でも観終わった後、アメリカ映画のラブロマンスは嘘に見えてくる。 中国でこの映画ができたことに、色々考えさせられる。
[DVD(字幕)] 7点(2024-07-21 22:42:35)
2.  チィファの手紙 《ネタバレ》 
岩井俊二の「ラストレター」の中国版である。 面白いが、やはり女の子のヒリヒリ感を出すには、 舞台が日本の方がいいみたいだ。 中国の女の子は、素朴過ぎて、ヒリヒリ感があるのかどうなのか?  ヒリヒリ感とは、自傷行為っぽい繊細さを意味する。
[試写会(字幕)] 7点(2024-06-12 22:56:52)
3.  カード・カウンター 《ネタバレ》 
スコセッシとポールシュレッダーのコンビである。 二人のコンビと言えば、「タクシードライバー」である。 あの映画も、ベトナム帰還兵のトラウマが描かれていたが、 本作も、軍での尋問に耐える姿が、映画に出てくる。  非常にカジノの蘊蓄や軍の尋問のことなど、 台詞に出てくる興味深い内容が面白い。 前半はそれで話を引っ張り、 後半、カジノで儲けた金で青年の未来を買おうとするが、 青年は復讐に人生をかけ、殺されてしまう。 それをギャンブラーが、代わりに上官を殺してまた刑務所もどり。  そんな話なのだが、 話の進行が、新しい。 出てくる建物、セットすべてが洗練されていて、 今までの生活臭のある映像ではない。
[DVD(字幕)] 7点(2024-05-04 01:12:15)
4.  MEMORIA メモリア 《ネタバレ》 
アピチャッポン監督、初鑑賞。 ヘルツォークを思い出させるような文明批判映画と感じた。  人類の記憶の中に、西欧文明だけでは不可侵な分野がある、そういうメッセージを受けた。 あのラストの宇宙船が、その象徴だろう。  幻聴のする女性と、石の声が聞こえる男性。 この二人の邂逅に物語は大きく盛り上がる。 そして聞こえてきたのが・・ 砂浜での箱の中に主人公が閉じこめられていて、それをハンマーか何かで、 叩いて、箱をこじ開けようとする声だ。  これが宇宙船なのか(放射線とか言ってる)、彼女を殺そうとした別のなにかがあったのかは分からない。 (ただ素直に考えると、この女性は宇宙から来た人じゃないか?と思えるのだが・・) 
[DVD(字幕)] 7点(2023-01-28 20:55:50)
5.  鵞鳥湖の夜 《ネタバレ》 
「薄氷の殺人」に続く、ディアオイーナン待望の新作。 犯罪者が警官から逃げて、夜の街を謎めいた女性とさまよい歩き、ついに銃撃戦のあとに朽ちる。 いわゆるフィルムノアールというやつだ。 古くは「灰とダイヤモンド」「第三の男」から始まる、魅せる映画の一つの在り方だ。 ※ただし、フィルムノアールの定義は定かではないようです。  本作も、実に渋い。 前作同様、静かなキレのあるアクションシーンで締める。 ただ、アジア映画らしく、ドタくさいのだ。 主人公が、最後、中華麺を貪り食うとこなんか、アジアンノアールなんだね。
[DVD(字幕)] 7点(2021-08-14 17:50:01)
6.  薄氷の殺人 《ネタバレ》 
雪国の閉塞した町。 遠い汽車の鳴らす音が、寂しさを感じさせる。 そんな地域での殺人事件である。  この雪国と汽車、これが上手く話しに盛り込まれている。 どこか「ファーゴ」を思い出させた。 何でだろうと思ったら、雪国のため、派手なアクションシーンがないのだ。  静かな町での、やはりここでも非情な男の存在のための、 貧しい男女が泣いてることから始まった話だった。  楽しみな監督が出てきた。
[DVD(字幕)] 7点(2021-07-17 15:51:14)
7.  象は静かに座っている 《ネタバレ》 
閉塞した中国のある町。 そこで3人の男女が町で窮屈な思いをする。 さて、それぞれがそこで別の町の動物園に象を見に行こうという話である。  やがて、ここに一人の不良が焦点に上がる。 町の不良の頭で、いじめをする実業家の息子の兄だ。  この兄が実によく描けてる。 不良だからと言って、すぐに暴行を加えるタイプではない。 実に魅力のある不良だ。  弟を殺され、実業家の親が、殺した学生を探し回っているときに、 その不良の兄は、弟は嫌いだったと、その学生を逃がそうとする。 ここで大きな見せ場がある。 その携帯を盗んだ友だちが、銃を持って、その不良を撃つのだ。  この学生、不良、女子高生を中心に描かれているが、ここに老人が加わる。  こうしてラスト、町に窮屈な思いをした3人が、バスに乗って、町を出る。 そこで最後、象の鳴き声が聞こえて終わる。  さて、この監督は自死してしまった。 これほどの作品をつくる才能が何故? 彼も、どこに逃げ場のないこの世界から逃げ出したかったのかもしれない。  合掌。
[DVD(字幕)] 8点(2021-05-24 13:16:12)
8.  罪の手ざわり 《ネタバレ》 
中国に急速に入ってくる欧米文化。 その文化同士の衝突による化学反応をジャジャンクーは、描く。 でも考えてみれば、日本もそうなんだよね。ただゆっくり入ってきたから、 こんなに分かりやすい反応はしなかっただけで・・ 「世界」ではテーマパークを、「長江哀歌」では都市開発によるダムなどの環境の変化を、 ジャジャンク-は、中国のとまどいをクローズアップして描いてきた。 この作品は、欧米の銃やジャックナイフなどの武器、企業経営による雇用される側の非人間的対応を迫られる辛さ、それらを4編のオムニバスで描く。 最後、罪を犯した女性が中国歌劇の「罪を認めるか」と言う歌を聞くシーンは、こういう金による支配、欧米のハンディな攻撃武器がなければ、女性は罪を犯したか?という問いを監督は言っているのだ。
[DVD(字幕)] 7点(2021-01-30 22:59:14)
9.  アド・アストラ 《ネタバレ》 
静かな映画だった。 思うに、アメリカは日本の人口の3倍くらいしかいないのに、 あれだけ広大な大陸にいるわけだから、孤独感も日本よりもありそうだ。  夜、荒野をBGMなしで自動車で走らせる彼らは、宇宙船にいる心境なんじゃないかな? それでもしばらく走らせば、レストランとかあったりして、ほっと一息つける。 あぁ一人じゃないんだと・・  でも宇宙の広さは計り知れない。 知的生命体いないかもしれないわけだし、そりゃ宇宙の孤独感は半端ない。 だから身近な人を大事にしないと・・ お父さんはそこに気がつかず、開拓者精神ばかりの人だったんだね。
[DVD(字幕)] 7点(2020-01-13 19:16:27)
10.  ハンターキラー 潜航せよ 《ネタバレ》 
面白い! 悪人がはっきりしてるから、単純に楽しめる。 時代ですね。 ロシアが敵とは、はっきり言えない構図。 最先鋭の武器がたっぷり見られて、面白かった。
[DVD(字幕)] 7点(2019-11-09 23:33:21)
11.  ミスター・ガラス 《ネタバレ》 
面白かったなぁ。  謎の組織が、ヒーローの出現を阻んでる。 なるほど、確かにヒーローって悪と同じくらい秩序を無茶苦茶にするもんね。 「マンオブスティール」なんて、スーパーマンが街を壊しちゃうし・・  ヒーローが暴走しないための仕掛けが精神医で「あなたは病気だ」というセリフ。 結局、ダンもケヴィンもみんな殺されちゃうんだけど、ガラスはそこまで計算して、 さらに上を行ってた。  最高のどんでん返し。 シャマランの娯楽映画は面白いねぇ。
[DVD(字幕)] 7点(2019-07-11 12:45:39)
12.  ファースト・マン 《ネタバレ》 
期待のディミアン・チャゼル監督作。  宇宙飛行士の実話ものと言えば、「ライトスタッフ」「アポロ13」など。 (変わったとこでいえば「ロケットボーイズ」※飛行士ではない) 月面着陸が作り話だったという「カプリコン1」というサスペンスもあるが・・  この作品は、自信を失ったアメリカが月面着陸成功させたのは俺たちだ!という 意味なのでしょうか?それとも、そろそろ2人目の月面着陸を、ということだろうか? チャゼル監督得意の音楽を使えない無音の月面着陸。それが逆にいい音になってる。 彼の作品の中では、異色の一作になるかもしれないね。
[DVD(字幕)] 7点(2019-07-07 22:31:07)
13.  ヴァレリアン 千の惑星の救世主 《ネタバレ》 
リュックベッソンのファンなんで、観ました。  リュックSFの「フィフス~」も後からジワジワ~と来て、結局DVD買っちゃいましたもん♪ 多分、この映画も手に入れることになるんじゃないかな?(笑)  バンドデシネが原作なんだね。これは原作もなんとか読んでみたい。 近くの漫画ミュージアムに購入してもらうかな?  映像が派手な割に、話はシンプル。 1人の司令官のミスで、一つの惑星を破壊しちゃったって・・、そりゃあかん! この二人のコンビがいいよね。話の決め手は相方の女性だった。 この二人なら、SFじゃなくても、結構面白そうなストーリー出来そうな感じもします。 リュックベッソン、手落ちなし。 ユーモアも交え、ラストは愛で締めくくります。い~よね~。
[DVD(字幕)] 7点(2018-12-01 23:40:41)
14.  キングコング: 髑髏島の巨神 《ネタバレ》 
CGがスゴイので観ました。キングコングが女性に弱いのは、全編共有のようで・・。サミュエルジャクソンみたいのが上司だったら、嫌だな~(笑)
[DVD(字幕)] 7点(2017-07-25 01:06:38)
15.  ジェイソン・ボーン 《ネタバレ》 
うーん、手ぶれのアクションシーン健在。今回のボーンシリーズで気がついたのは、このシリーズのアクションシーンは普通の映画のアクションシーンが凝縮してること。多分、膨大な絵コンテが創られてるんじゃないか?と思った。そして相変わらず、このシリーズの肝である、ボーンの気転の切れ味の良さ。ギリシャの国内の騒動をうまく取り入れて、世界情勢がうまく取り入れられてる、これぞ大人まで楽しめる娯楽超大作。ラストのしてやったりのあの音楽から、クレジットロールにつながる瞬間、映画の面白さってこれだよな~と喝采を送りたくなる。しかしこのシリーズ、女性たちがホント死んでいく。ニッキーもボーンシリーズの頃のあどけなさはもうなく、大人の女性の顔だもんね。でも途中で殺されちゃう。脚本家が実にクール。男の世界に女は顔出すなってことかな?
[DVD(字幕)] 7点(2017-06-09 11:44:12)
16.  山河ノスタルジア 《ネタバレ》 
中国映画で近未来を描いた映画は初めて観た。鬼才ジャジャンクーならではだ。経済成長で伸びていく中国。変わっていく中国を、静かに映画に落とし込んできた監督は、今度は過去・現在・未来を描くことで、中国が失っていくものを描いた。ダンスが象徴するかのように、自由主義の文化に喜び、身を任せた若者たちは、我々日本人も既に経験済みのアイデンティティの危機を、逃れることもできずに経験し、主人公たちの家族は崩壊していく。そして舞台は未来の国外での中国人居住区。主人公たちの子どもが自分のアイデンティティを探し求めていく様を描いている。そして最後はまた冒頭のダンスを老いた、かつての若者であった主人公の女性が躍るとこで終わる。何やら希望などないラストだ。中国国内も今の繁栄に疑問を抱く人々もいるようだ。
[DVD(字幕)] 7点(2017-04-22 17:51:50)
17.  トランセンデンス(2014) 《ネタバレ》 
エンターティメントの要素はかなり薄いが、題材が興味深い。人間の意識をコンピューターにアップロードすれば、AIの完成度にもよるだろうが、意識はずっと生き続けられるっていう問題提起は面白い。でも他のAI(医療技術のAI)ともやり取り可能になるのかな?アップロードしても24時間パソコン操作する人格があるっていうことでしかない気もするが・・。せっかくこんな面白い題材なんだから、死んだ人の意識がコンピューターに残ってる世界で、遺された人たちはどんな気持ちがするか、深く掘ってほしかった。スパイクジョーンズの「her」ならぬ「he」だね(笑)それにしてもモーガンフリーマンは科学ものによく似合うね。リュックベッソンの「ルーシー」もそうだけど・・。なんか知的な感じするもんね。
[DVD(字幕)] 6点(2016-07-30 16:48:16)
18.  黒衣の刺客 《ネタバレ》 
1度目の鑑賞では、よく分からなかった(笑)。人物の区別もつきにくく、これと言った大げさなことも起きないので、油断してたら、終わってしまった。こりゃいかん!と思って、公式サイトなど見て、予習して2度目に挑んだ。あ、妻夫木くん、出てるんだぁと分かったので、少しリラックスした。で2度目を見たら、今度はストーリーも大ざっぱではあるが、理解でき、この唐時代の世界に入り込めた。面白かった。何よりこの女性剣士がクールで魅力的。中国戦国時代、非情にならざるをえなかった女性剣士が、最後は人の情けを知り、凍った心が溶けた彼女は、妻夫木くんと行動を共にする。これは何度も鑑賞したい映画ですね。映像もきれいし、場面場面もすごく切れのある場面が随所にあって、見応えがあります。DVDが欲しくなりました。
[DVD(字幕)] 8点(2016-06-18 15:59:14)
19.  妻への家路 《ネタバレ》 
確かに悲しい話ではあるけど、男と女って案外、こんなもんじゃない?例え、本人であっても、男は本当の夫を求める女に、寄り添うしかない。チャンイーモウは確信犯的に、この寓話を創り上げたんじゃないのか?
[DVD(字幕)] 7点(2016-06-04 13:30:32)(良:1票)
20.  さらば、わが愛/覇王別姫 《ネタバレ》 
色んな歴史的事件が3人を襲うのですが、やはり文化大革命は最大級。文化人の品格をも捨てさせ、文化(京劇)しかない蝶衣は自殺するしかなくなってしまう。戦時下での売国奴の汚名すら持ちこたえたのに・・。崩れるきっかけは、小楼の弱さ。体は大きいのだが、弱いなと思わせる場面が少しづつ出てきて、最後は妻すら裏切る。文化は試練に耐えてこそ本物になる、なんて言うのは簡単だけど、やはりねぇ・・。文化大革命みたいのがあること自体、信じられないが、歴史の授業で本を焼いた国もあったっけ・・。まだまだこの先、何があるか分からんねぇ。でも自分が一番大切にしてるものまで失って、生きる人生って何だろうね。その辺を歴史大国、中国の映画は語ってくるよねぇ。日本に住む自分は、耳を傾けたくないけど・・。
[ビデオ(字幕)] 8点(2016-05-28 01:35:03)
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