1. 飢餓海峡
《ネタバレ》 時間の長さが気にならない映画でした。主役2人の男女の人格形成に影響を与えたはずの過去の貧困状態があまり描かれていませんが、観ていると自然に伝わってきます。警察の捜査や取り調べシーンが雑に感じますが当時を思えばそれが正解なのでしょう。原作未読ですが、この映画では内地に渡るまでの2件の殺人事件の真相やラストで思い切った行動に出る主人公の心情が最後まで明かされません。それも余韻を残してくれます。刑事役の高倉健のセリフ下手や低予算のためか海上シーンのしょぼさも目につきますが、それをカバーしても有り余る面白いサスペンスミステリードラマでした。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2014-09-16 19:40:03) |
2. 喜劇 女は度胸
山田監督100選で鑑賞しました。森崎東の監督デビュー作品とのことですが、渥美清はいつ見ても笑わせてくれますね。清川虹子も好演しています。森崎監督は85歳で「ペコロスの母に・・」を手掛けるなど高齢になっても頑張っていますね。とても面白い映画でした。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-08-27 20:58:41) |
3. キネマの神様
《ネタバレ》 二人で一役の「ゴウ」に「淑子」に「テラシン」、洋次郎→稔侍がギャップなく一番自然でした。 心に刺さるのは原作の方が優っていましたが、「歩」のセリフにグッときたり東村山音頭にウッとなったり、卒寿を迎えられた偉大な監督には人生100年時代の昨今更なる新作を期待しちゃいます。 いい味が出ているジュリーには申し訳ないですがやっぱり志村けんバージョンが観たかったのと、個人的には思わず感情移入してしまう寺島しのぶが一番光っていました。 [映画館(邦画)] 7点(2021-09-28 16:11:26) |
4. キネマの天地
蒲田行進曲にキャストの顔ぶれ、それだけで楽しい映画です。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-12-24 21:30:10) |
5. 君の膵臓をたべたい(2017)
《ネタバレ》 12年後の「僕」ですか、原作にはなかったんですが、この二人の「僕」のキャスティング、特にツラが原作を読んだ時のイメージにイマイチ合いません。映像から受ける印象の方が勝ってしまうので、現実感の乏しさは原作以上でしたが、ヒロインの死期が迫っている切なさはしっかりと伝わってきます。「僕」が耐えに耐えてヒロインの母親の前で号泣するシーンには思わず涙ですが、最後の結婚式場でのヒロインの親友だった女性とのやり取りは随分野暮ったいものでした。 [地上波(邦画)] 7点(2018-08-21 23:32:21) |
6. 君の名は。(2016)
機内で飲みながら見たので途中で寝てしまい3回目でやっと完全観賞。大きなスクリーンで見るべき映画だとは思いますが、わざとらしい演出の割には結構心に響きます。 [ビデオ(邦画)] 7点(2017-02-23 20:26:26) |
7. 奇跡のリンゴ
《ネタバレ》 津軽弁がヘタな人がいたけど津軽魂は伝わってくる。家族の生活を犠牲にする身勝手な主人公を支えてくれる貧乏を苦にしない嫁はんが羨ましい。義父と三人の娘も嘘みたいに素晴らしい。10年経っても成果が出ず自ら命を断とうとする主人公、大分脚色されているのだろうけど、結局運と家族に恵まれたってことか。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-08-04 22:46:18) |
8. 巨人と玩具
オープニングのヘンテコな音楽から始まるキャラメル戦争、ショボいけどハングリーでエネルギッシュな日本がとても生々しい。もっとゆるっとした時代なんだろうけどセリフも動きも早いので今よりせわしなく感じてしまう。覚醒剤や土人の歌に踊り、オリジナリティ尊重ですね。業種や広告媒体を変えればリメイクもイケそうですが。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-01-18 22:42:52) |
9. 桐島、部活やめるってよ
予備知識なしの鑑賞。(最初の金曜日)タイトル通り学園ドラマね、(金②)ん?繰り返し?(金③)なるほど、そういうこと、(金④)映画部の二人がダサ過ぎて可哀相、(土)いないと負けちゃうわけね、桐島ってどんな奴?(日)シャイな監督、立ってないで一緒に座りなさいよ、(月)早く桐島出せ!(火)挫折して優しく強くなれるやつはいい奴だ、(火②)やっぱり出てこないよな。・・・確かに青臭くて多感な時期が懐かしくなりました。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-12-04 00:08:37) |
10. 寄生獣
予備知識なしの鑑賞ですが、ストーリーが魅力的で原作や続編が気になります。特別な先入観もないので登場人物やミギ―の声にも違和感なしです。キャスト陣のリアルな演技が非現実的な物語を身近なものに感じさせてくれます。 [地上波(邦画)] 7点(2015-04-25 22:36:59)(良:1票) |
11. 祇園囃子
二十歳の若尾文子の可愛さが印象的です。戦後間もない時代の作品ですが、一見すると時とともに大きく変ってきたように見える人々の価値観も、本音の部分では今も大して変わってないのが伝わってきます。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-02-19 18:10:32) |
12. Kids Return キッズ・リターン
北野武監督作品は何本か見てどれもつまらなかったのであまり期待していませんでしたが、これは結構面白い映画でした。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-09-12 18:19:51) |
13. 喜劇 にっぽんのお婆あちゃん
山田監督100選で見ました。脇役陣の錚々たる顔ぶれと老け役の主役の二人に違和感がないのに驚きました。暗い物語をコメディタッチで描写していますが、訴えたいものがひしひしと伝わってくるような映画です。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-08-27 21:05:59) |
14. 麒麟の翼~劇場版・新参者~
東野圭吾原作の作品は期待が裏切られる事が多いように思いますが、この作品は原作に近い共感が得られた映画です。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-08-24 15:50:04) |
15. 狐の呉れた赤ん坊(1945)
山田監督100選コメディとして見ました。戦後すぐに作られた作品ですので出来映えが気になりましたが、意外といっては失礼ですが感動できる時代劇でした。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-08-24 15:37:23) |
16. 銀の匙 Silver Spoon
父親から見放された主人公が、全寮制の農業高校で自分の居場所を得ながら成長していく物語で、カルチャーショックの過程がコミカルに描かれていてとてもいい感じでした。しかしながら、原作もTVも見ていませんが、中盤から結末に至る感動物語は、登場人物のキャラクター描写が表面的なのかイマイチ入り込めません。一見ダメ男にしか見えない主人公に潜んでいるはずの人を引き付けるような魅力は伝わってこないし、後半の取ってつけたようないい話にも違和感しか残りません。後半がちょっと残念でした。 [地上波(邦画)] 6点(2016-02-18 23:01:25) |
17. 君よ憤怒の河を渉れ
《ネタバレ》 片腕の男を追う「逃亡者」を見ているような感覚。出だしの濡れ衣からの逮捕、熊から救った娘との恋物語、ど素人のセスナ操縦、馬群の新宿暴走、精神病院での嘘っぽい駆け引き等々、全編不自然さで統一したような基調に唖然。予想外のクールな結末と主人公の最後の言葉「法律だけで裁いてはいけない罪と法律では裁けない悪がある」にプラス2点。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-09-08 18:21:53) |
18. キツツキと雨
映画監督というのはこんなに弱気でコミュニケーションがとれない人でも務まるものなんですか。可笑しさの中にも不自然さが気になります。監督自らの経験のデフォルメ表現と思って観ていましたがやっぱり気になります。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-04-05 00:31:34) |
19. 金融腐蝕列島[呪縛]
無駄のないスピーディーな展開に引き込まれますが、総会屋の中途半端な嫌がらせや株主総会のあっけなさに違和感が残ります。現実はもっと厳しいはずでが、利権に蝕まれた腐ったしがらみに立ち向かう爽快感は残ります。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-09-16 19:59:53) |
20. 記憶にございません!
記憶なくして性格豹変という設定がいかにも安直ですが、作品自体は記憶に残ると思います。 [地上波(邦画)] 5点(2021-01-10 21:36:20) |