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鉄腕麗人さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2598
性別 男性
ホームページ https://tkl21.com
年齢 43歳
メールアドレス tkl1121@gj8.so-net.ne.jp
自己紹介 「自分が好きな映画が、良い映画」だと思います。
映画の評価はあくまで主観的なもので、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

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41.  女学生の友
清々しい脚本とデジタルハイビジョンならではの鮮明の映像が心地よかった。フランクな老人を演じた山崎努の演技が印象的で素晴らしかった。等身大の女子高生の思い悩む姿とそれに対する老人の構図がユニークでバランスも良かったと思う。
[地上波(邦画)] 6点(2003-11-30 14:00:47)
42.  Shall we ダンス?(1995)
周防監督の作品は面白いことは確かなんだけど、何か映画的な厚みに欠ける感が拭えない。淡いトーンの映像のせいかもしれないけど、なんだかふわふわとして映画にのめり込むまでいかないのだ。まあそれが作風といえば確かにそうで、その雰囲気が作品に合っているとも言えるけど、個人的にはあまり胸に迫るものがない。
6点(2003-10-15 10:58:43)
43.  シン・ウルトラマン
まず個人的な立ち位置から言うと、僕自身はいわゆる「ウルトラマン世代」ではなくて、再放送やソフトも含めてちゃんと「ウルトラマン」を観た記憶は殆どない。 特撮映画は大好きであり、ゴジラシリーズを始めとする東宝特撮映画は殆ど鑑賞してきたし、樋口真嗣が特撮監督を勤め上げた平成ガメラシリーズ(特に「G2」)も“崇拝レベル”で何度も観ている。 そんな趣向の者が、「ウルトラマン」に触れてこなかったというのは、自分自身不思議に思う。  本作「シン・ウルトラマン」の公開に先立ち、ベースとなる「ウルトラQ」や初代「ウルトラマン」のTVシリーズで“勉強”しておこうかとも思ったが、門外漢であるならば門外漢なりの楽しみ方もあるだろうと思い、予習なしで“ウルトラマンデビュー”してみることにした。  鑑賞後率直に思った感想は、良い意味でも悪い意味でも“ぶっ飛んだ”映画だったな、ということ。 それは「空想特撮映画」とこれ見よがしに掲げるこの作品の性質に相応しい、とは思った。 ただ、それと同時に、「これは映画として成功しているのか?」と、疑問とモヤモヤも存在していることに気づいた。  鑑賞から一夜明けて一個人として定まった結論は、「失敗作」だった。 決して駄作だとは言わないし、興味深い要素やユニークな表現も溢れた作品だったとは思うけれど、この映画がたどり着くべき姿はコレではなかったんじゃないかと思う。   前述の通り僕自身はウルトラマン世代ではなく、オリジナルシリーズもまともに観ていないので正確なことは言えないけれど、おそらくは「ウルトラマン愛」が各シーン、各描写、各台詞に散りばめられた作品なのだろう。 YouTubeの解説動画で聞きかじった限りでは、ストーリー展開においても、オリジナルシリーズの人気エピソードを軸にして構成されており、それらを未鑑賞の者としても、随所にオマージュやリスペクトが溢れているのであろうことは感じられた。  だが、それ以上の驚きやそれに伴うエモーショナルが感じられなかったというのが正直なところ。 この映画に携わった一流クリエイターたちにとっての“バイブル”とも言える「ウルトラマン」に対する尊敬と憧れ、あまりにも大きな「愛」が溢れ出る一方で、今この時代に「再誕」させるに当たってのテーマ性や価値を追求しきれていないように感じてしまった。 雑な言い方をしてしまえば、それはやはりやや一方的過ぎる「懐古主義」であり、僕のような門外漢や、今この時代の子どもたちにとっては“楽しみづらいモノ”になってしまっていると思える。  また、冒頭のタイトルクレジットでも表現されている通り、本作は「シン・ゴジラ」の同じ世界線ではないものの、一つの並行世界が舞台になっていると思われ、登場するキャラクターや日本政府、社会環境など類似する要素が多い。 それ故にどうしても比較をしてしまうが、本作は圧倒的に予算不足が露呈している。 それは、脇役・端役を含めた出演者数や場面数の少なさからも明らかだが、一番問題なのは、そのことが“映画づくり”そのもののクオリティ低下に繋がってしまっていることだろう。 ドラマシーンのカメラワークが一辺倒だったり、意図的にiPhoneで撮影されたカットが単にチープな映像に見えてしまっているなど、予算の少なさが「丁寧さ」の低減に影響してしまっていることは致命的だ。  予算がないならそれなりに映像作品としてのあり方自体を見直すべきだったのではないかと思う。 過去作のエピソードを連ねて一つの映画としてやや強引にストーリー展開をするくらいなら、オリジナルと同様にドラマシリーズでも良かったのではないか。 それこそ、NetflixやAmazon Prime等で、全6話くらいの構成の配信作品にした方が、潤沢な制作費も得られやすく、より尖った作品に仕上がっていたのではないかと、映画ファンとしては邪な思いも生まれてしまう。  一説によると、「監督」として現場を取り仕切った樋口真嗣と、「総監修」として作品全体の指揮権を持った庵野秀明との間で、「責任」のバランスが取れていなかったのではないかとも聞く。 両者ともバイブル「ウルトラマン」に対する「愛」は強く揺るがないものだったはずだ。それ故に、その表現方法において乖離も生じてしまったのだろう。 「愛」を語るに当たって、やっぱり人任せにしてはいけないし、少しでも思いが離れてしまったその表現は、ちゃんと伝わることはないなと思う。  少なくとも、僕にとっては、ウルトラマンの一連の活躍や、身を挺して孤軍奮闘する長澤まさみよりも、「赤坂さん(仮名)」の登場が最たる激アツポイントだった時点で、「シン・ゴジラ」に遠く及ばない作品であったことは間違いない。
[映画館(邦画)] 5点(2022-05-15 00:31:03)
44.  シーサイドモーテル
やりたいことは分かる。狙っている世界観もファーストシーンからラストシーンまでビンビンと伝わってくる。  だが、ウマくいっていない。そして、面白くはない。  山間の小汚いモーテル、海なんて何処からも見えないのに、その名も「シーサイドモーテル」。そこに集まった4組の訳あり男女。それぞれのシチュエーションの中で巻き起こる”騙し合い”。 キャストは生田斗真、麻生久美子、山田孝之、玉山鉄二、成海璃子、古田新太……と華やかさを併せ持つ曲者揃い。  「ああ、面白そうだ……」と、予告を見た段階で止めておくことが、最も幸福なのかもしれないが、もちろんそういうわけにはいかないわけで……。  何と言うか、面白く無さ過ぎて腹立たしいなんてことは全然ないのだけれど、きっぱりと面白くないと断言は出来て、その失敗の様を何故だか微笑ましく眺めてしまう。そんな映画。  それは、この映画に携わったスタッフも演者もみな決して手は抜いていないということが、ひしひしと伝わってくるからかもしれない。 「タランティーノばりに面白い映画を作ろう!」とそれぞれが頑張っているのだけれど、噛み合っていないというか、そもそも話が面白くないというか。  無意味にハイテンションな演出なので、舞台で各部屋のセットを立体的に組んで演れば、結構面白い舞台になるかもしれない。と、可哀想なのでフォローしてみる……。  まあ、いいよ。こういう映画もあって良いよ。   P.S.「手紙」の後にこの映画を観た。山田孝之&玉山鉄二の役柄のギャップは、楽しみがいがあった。そういう要素も、映画の醍醐味だと思う。
[DVD(邦画)] 5点(2010-12-25 02:10:49)
45.  静かなるドン4〈OV〉
あまりVシネは見ないけど、今シリーズだけは原作も面白いので結構観た。近藤静也役の香川照之をはじめとしてキャスト陣が結構豪華でそれぞれキャラクターに合っていたと思う。設定自体がある意味破綻しているので、Vシネのノリに合っていたと思う。
[ビデオ(邦画)] 5点(2004-02-10 11:13:36)
46.  静かなるドン3〈OV〉
対抗組織鬼州組との抗争も激化していき、独特のコメディに加えヤクザ映画ならではのバイオレンスも見応えがある。多くのVシネシリーズがあるが、今作はその中でも非常に良く出来たシリーズだと思う。
[ビデオ(邦画)] 5点(2004-02-10 11:09:23)
47.  静かなるドン2〈OV〉
Vシネシリーズ第二作目。破天荒で悪ノリな原作の世界観に近いシリーズであると思う。香川照之をはじめとする出演陣も原作のキャラクターに近くVシネとしては完成度は高い。
[ビデオ(邦画)] 5点(2004-02-10 11:05:54)
48.  静かなるドン〈OV〉
同名人気漫画のVシネシリーズ。テレビドラマ版も放映されたが、Vシネ版の方が良い意味でくだらなく、アダルトなところが原作に近い。香川照之のキャラクターがドン役にとても合っていたと思う。
[ビデオ(邦画)] 5点(2004-02-10 11:03:10)
49.  式日 SHIKI-JITSU
観る時に集中力が無いと一気にダレる映画だろうけど、集中力さえ続けばけっこう感慨深い作品に仕上がっていると思う。岩井俊二主演というのはどうかと思ったが、役柄のせいか意外に違和感はなかった。重苦しい映画だけにラストの明るさには救いがあった。エンディングテーマがCOCCOの「Raining」だったのが嬉しかった。
[映画館(字幕)] 5点(2003-12-10 17:30:47)
50.  死国
四国に住むものにとっては、やはりタイトルに若干抵抗がある映画だ。内容はというと、タイトルほどのドロドロした感はなく地方伝記にそった恐怖が展開され良くもなく悪くもないとう感じだった。
5点(2003-11-29 02:34:29)
51.  進撃の巨人 ATTACK ON TITAN
いつになくハイテンションな役づくりでキャラクターに挑んでいるらしい石原さとみが、「こんなの初めてーーーー!!」と絶叫する予告編を観て初めてこの作品に対しての食指が動いた。 脇役を演じる女優の台詞一つが気になって、映画館まで足を運んだことは記憶に無い。まあこういう“きっかけ”もあって良いと思う。  原作は“ほぼ”未読。話題の漫画として売れ始めていた頃に、一度第一巻を手に取ったが、絵柄の趣味と展開の稚拙さがあまりにも合わなくてすぐに読み進めるのを止めてしまった。 不気味な巨人の群れが人間を襲う描写とストーリーテリングは、斬新な表現だとは思ったが、そんなに騒ぎ立てる程のものとは思えなかった。 以来、益々拡大していったブームをスルーしたまま、今作の鑑賞に至った。  原作のストーリー展開を知らない分、対比による不満を避けられたことは、ある意味幸運だったと思う。 日本特有の“特撮映画”として楽しめる要素は充分にあったと思う。 特にこの“前編”のクライマックスである“ある展開”は、原作を読んでいなかったからこそ素直に楽しめた。 原作の持つ雰囲気とはテイストが大いに異なってはいたが、特撮で映し出された巨人は、善し悪しは別にして禍々しさは際立っており、それなりの恐怖感を醸し出せてはいた。 そもそも“特撮映画”を観るつもりで映画館に足を運んだ者として、最低限の満足感を得られたことは間違いない。  ただし、やはりその他の大部分においては、とてもじゃないが一つの映画作品として褒められたものではない要素が多すぎた。 冒頭のシーンを筆頭にドラマパートは総じて、演出面、演技面両面において稚拙過ぎる。 どんなにスペクタクルシーンで力を入れようとも、人物描写がこれ程までにお粗末では、結局白けてしまう。 今作は“前編”とはいえ、ストーリー展開的にも腑に落ちない点は多く、一々突っ込むことすら馬鹿らしくなることも否めない。  どう転んだとしても結局「批判」は避けられなかった難しい企画であることは間違いなく、それでも日本映画としてこの映画化に挑戦した意義と価値は確実にあったことは認める。 少なからず「後篇を観たい」という気持ちを持たせただけでも、良しとすべきだろう。  「後篇」にも期待はしたい。 でも、おそらくそれを観た後には、「やっぱり、大人しくギレルモ・デル・トロ監督あたりに権利を譲渡すりゃあよかったのに」とか思ってしまうのだろうな……。
[映画館(邦画)] 4点(2015-08-07 23:26:18)
52.  修羅雪姫(2001)
まず続編を意識しているのかどうかは知らないが、あの終わり方では肩透かしをくらった感は否めない。トップにクレジットされているわりには伊藤英明の役どころはあまりに希薄なまま終わってしまったように思う。そのラストをはじめストーリー的にみればとても褒められた完成度ではないというのが正直なところだろう。しかしながら、海外でも評価されたようにそのビジュアルはなかなかのものだったと思う。CGとワイヤーによるアクションシーンがというよりも、釈由美子、嶋田久作をはじめとしたキャラクターのビジュアルに映えるものを感じた。演技だけを見ればお世辞にも上手いとは言えない釈由美子だが、その風貌、眼差しは映画の質に合ったものだったと思う。そのあたりは見応えとして残る。
[ビデオ(邦画)] 4点(2004-03-12 02:24:51)
53.  Jam Films
売れっ子監督総参加のショートフィルム企画だっただけに相当に期待はしたのだけれど、どの作品も今ひとつ内容が薄く、心に残るものがなかった。それぞれの監督が充分に構想をねった感じがなく、企画に集まっただけという印象が拭えない。
4点(2004-01-30 14:17:51)
54.  首都消失
幼い頃一度観て、かなりインパクトのある内容だったような記憶があったので、最近再度観たがそれほど大した映画でもなかった。映像技術的な面で目が肥えているということもあろうが、全編通して説得力に欠け、思ったよりもリアリティが無かった。「日本沈没」などと比べると、災害自体に迫力性がないのもマイナス点か。
4点(2003-10-30 17:11:58)
55.  ジェネラル・ルージュの凱旋
面白い原作に対して、おそらく完成度の高い映画にはなっていないだろうな。 という予想は容易について、それはたぶん間違いないということを分かっていながら、やっぱり気になるので観てしまう。そういう映画は時々ある……。  前作「チーム・バチスタの栄光」は、原作が持つ独特の医療サスペンスの世界をちっとも反映出来ていない「駄作」を超えて「愚作」と評することをいとわない作品だった。 それと同じ監督、同じ主演コンビで製作された今作が、決して良い映画に仕上がっているわけがないことは、分かっていたのだけれど、どうしても気になる要素があって結局鑑賞に至った。  その要素とは、“ジェネラル・ルージュ”を演じた堺雅人だ。  今回の物語の場合、要となるのは竹内結子&阿部寛が演じる主演コンビではなく、救命救急センターの絶対的な“将軍”速水センター長を演じる堺雅人の存在であり、彼のパフォーマンスいかんでは映画の完成度に大いに影響すると思われた。  その思惑通り、堺雅人は要となるキャラクターを原作のイメージを損なうことなく表現しており、その点で映画としての一定の説得力は保たれたと思う。  ただし、やはりそれでも、前作同様、原作の持ち味をちっとも反映出来ていない。  この監督が何故だか入れたがる意味不明で面白くも何ともないギャグシーンには、前作での免疫もあったので若干慣れたが、ストーリー展開として盛り上がるべき点をきちんと押さえられていないことは、致命的だと思う。  “バチスタ”に続き今作の監督も担当した中村義洋という人。 このシリーズ作だけを観ると、どうしようもない駄目監督というレッテルを貼りたくなるが、「アヒルと鴨のコインロッカー」「フィッシュストーリー」「ゴールデンスランバー」と立て続けに監督した伊坂幸太郎作品では、とても良い結果を残している。  映画監督と原作には、クリエイターの優劣とは別の“向き”・“不向き”があるのだろうと改めて思う。
[DVD(邦画)] 3点(2010-04-01 12:31:56)
56.  少年たちは花火を横から見たかった
岩井俊二監督作「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」を出演者が自ら回想するドキュメンタリー。それほどこの企画自体に意味はないように思うけど、まあ本編は秀作なのである程度の感慨深さは蘇える。
3点(2004-04-28 19:28:08)
57.  シティーハンタースペシャル グッドバイ・マイ・スウィートハート<TVM>
ご存知「シティハンター」のテレビスペシャル版。お馴染み冴羽のガンアクションとおとぼけぶりが楽しめる。ストリー的には目新しさはないので盛り上がりには欠ける。
[地上波(邦画)] 3点(2003-12-03 12:08:21)
58.  シティーハンター ベイシティウォーズ
テレビ放映されたのを観た記憶が薄っすらとある。「シティーハンター」は原作の作画が美しく巧いだけに、アニメ化した際のキャラクターの造型のクオリティの低さに違和感があった。でも声優の配役はなかなか良かったと思う。
3点(2003-12-01 15:39:48)
59.  ジャッカル
予告を観てアクション映画のリチャード・ギアに期待したが、あまりに陳腐な仕上がりに拍子抜けした。リチャード・ギアは良くも無く悪くも無いという感じだったが、主役級の悪役であるはずのブルース・ウィリス演じるジャッカルのキャラクターに面白味がまったくなかった。全体的なテンポも悪く、期待した分落胆が大きかった。
3点(2003-11-11 15:34:50)
60.  人類資金
「青臭い」  映画のラストで、“悪役”のヴィンセント・ギャロが、悔しさと憎しみを滲ませながら言うのだが、映画の脈絡に反して、正直、彼の台詞は正しくて、その一言に尽きる。 現実社会に即した経済サスペンスとして描かれてはいるが、映画としては、青臭い表現と青臭い帰着を見せる稚拙な映画だと言わざるを得ない。  原作は未読。元々の物語はもう少し骨格がしっかりしているのかもしれないが、映画化の脚本にも監督の阪本順治と共に、原作者の福井晴敏が名を連ねていたので、概ねこういう話なのだろう。  世界を股にかけて陰謀と真実を追究する大規模なサスペンスが描きたかったのだろうけれど、娯楽としての表現力の部分で、圧倒的に力の無さを感じた。 画的な迫力の無さにおいては、製作費の限界も勿論あるのだろうけれど、それよりもそもそもの技量が足りていないように思えた。  登場するキャラクターの人物描写も根本的に希薄なため、物語に深みが出てこない。  佐藤浩市演じる主人公の詐欺師は、行動論理がいちいち曖昧で軽薄で、最終的に「こいつ何か主人公らしいことしたか?」と思ってしまう。  謎のフィクサーとして登場する香取慎吾は、ビジュアル的にそれなりの雰囲気を出してはいたけれど、行動の真意が早々に露になるので、重要人物になり得てない。  観月ありさの“回し蹴り”は意外と良かったが、やはり彼女にこの手の役を演じさせるのは無理がある。  森山未來は、キーパーソンとなる“外国人”を持ち前のパフォーマンス能力でしっかりと演じており、頑張っていたと思う。 しかし、映画の「青臭さ」は最終的に彼が演じるキャラクターに集約していってしまうので、結果的には頑張りが空回りしている印象を受けてしまった。   映画としてやりたいこと、伝えたいことは分かる。どういう類いのエンターテイメントに仕上げたいのかも想像はできる。 が、あまりに巧くなく、故にどうしようもなくダサい。  ヴィンセント・ギャロは何で出たのか?役柄的にも完全にミスキャストだったと思うが……。 
[映画館(邦画)] 2点(2013-11-10 23:02:27)(良:1票)
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