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ESPERANZAさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2254
性別 男性
年齢 77歳
自己紹介 団塊の世代 映画鑑賞歴50年以上 見た映画はおよそ3000本?

1960年~1985年頃はよく映画を見に行きました。その後2000年頃までは忙しくほとんど映画を見なかったのですが、DVD登場とともにまた見るようになりました。最近はメモと記憶を頼りに昔見た映画のDVDを探して懐かしんでいます。

ESPERANZAとはスペイン語で、「希望」の意味です。夢や希望、感動を与えてくれる映画は好きですが、むごたらしい映画や命を粗末にする映画は嫌いです。

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1.  切腹
原作が凄いのか、脚本がすばらしいのか、はたまた映画監督や役者が抜きんでた才能があったのか、いずれにしても最高峰に値する時代劇である。 切腹という究極の武士道精神なのだが、それを少しも格好良いものではなく、腹切りという現実の自殺として扱う。なぜ切腹しなければならなくなったかを、朗々と言って聞かせるあたり並のものではない。 映画を見た当初は知らなかったが、人間の条件を描いた監督であり、その主役の仲代達矢である。それがそのまま、この映画で反映されているかのようにも改めて思う。
[DVD(邦画)] 9点(2012-01-16 20:59:27)
2.  戦争と人間 第一部 運命の序曲 《ネタバレ》 
戦争というものに対して、これほどまで正面から堂々と踏み込んだ映画は他に類を見ない。昭和初期の日本の成長発展とその野望とともに歩んだ戦争への道を、これ以上詳しく表すことができないほど、丁寧にかつ客観的立場で踏み込んでいる。おそらく相当入念な検証がなされたことだろう。日本の近代史を知る上で教科書以上の歴史的教材である。 映画は1928年(昭和3年)の張作霖の乗った列車を関東軍が爆破させるということから始まる。常に戦争は大義が必要であり、そのためにはいかなる画策、謀略も辞さないということが手に取るようにわかる。 また、日本の新興財閥は利益拡大のため、清王朝滅亡後の弱体化した中国につけこみ、満州の地を我がものにしようと勢力をひろげていく。 伍代家にあっては、強行推進派の喬介(芦田伸介)英介(高橋悦司)と慎重に構える由介(滝沢修)、また若輩ながらそれに疑問を持つ俊介(中村勘九郎)を軸に、ヒロイン由紀子(浅丘ルリ子)の奔放な愛をからめて、壮大なドラマとなっている。 印象的なシーンは数多くあるが、音楽好きの私には、由紀子がサロンで弾く「幻想即興曲」が美しい調べとなって記憶に残っているし、石原莞爾や板垣征四郎という実在の関東軍参謀も登場する。 また伍代家を取り巻く人物として、標兄弟や柘植中尉、伍代産業で働く高畠や鴫田、親中派の服部医師、中国人趙親子など、有名どころが数多く登場、石原裕次郎も出演しているのだがどこに出てきたかかすんでしまうほどである。
[映画館(邦画)] 9点(2011-06-10 22:36:07)(良:1票)
3.  先生のつうしんぼ
この映画の主人公は渡辺篤史ではない。彼が演ずる古谷先生の4年1組の子供たち、中でも吾郎君ら男子3人と転校生玲子ら女子3人、6班のメンバーが主人公なのだ。そしてその子供たちが明るくのびのびしていて実に気持ちが良い。蚕を育てる教育映画としても勉強になるし、子供たちと先生の心のふれあいがすてきだ。「四年三組のはた」と並ぶ日活児童映画室の代表作で、海外でも高く評価された映画だ。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2013-03-15 22:12:05)
4.  青春のお通り 《ネタバレ》 
吉永小百合主演映画の中でも特に好きな映画。お嬢様っぽい吉永が関西弁を使い、しかもお手伝いさん役(当時は女中さんと言った)で、チャカリンスカヤの名にふさしく、元気で明るく爽やかな雰囲気を醸し出す。そしてまた仲良しのケロリンスカヤ、キドリンスカヤもまた良い。キドリンは私のお気に入りの松原智恵子だし、ケロリンは新人として売り出したばかりの浜川智子(後の浜かおる) お相手の浜田光夫は今回はやや控えめだが、チンパンジーの声優を披露。コメディタッチの青春映画として私のお薦めいちおし。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2012-12-08 11:35:07)
5.  世界大戦争
私の子どもの頃は米ソのみならず、イギリス、フランスなど各国が競争して核実験を行っていた。日本がそのたびいくら抗議しても変化なし。おまけに東西冷戦の緊張は日毎に増していた。ひとたび第3次世界大戦になれば、核戦争となり地球が破滅すると盛んに言われていた時代、そういう時代に作られた映画だから、映画自体は完璧ではなくても十分にそのメッセージは伝わってきた。ただ映画としては星由里子が年齢以上に大人びて見えるため、父親役のフランキー堺ととても父娘には見えないことが不満。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2012-11-17 10:33:26)
6.  聖職の碑
遭難事故が映画の中心であり、その点だけを考えれば前年の「八甲田山」の二番煎じになるところだが、この映画は単にそれだけではない。「教育とは何か」「教師の役目は何か」を問う映画であり、内容的には「八甲田山」をはるかに上回っていると思う。 私は聖職という言葉は、他からの制約や束縛を感じるので本来嫌いだが、聖職者としての自覚は必要だと思う。そしてまた記念碑についても、二度と遭難事故を起こさせないためのものであって、校長の取った行動が美談になってはいけないと思う。 
[映画館(邦画)] 8点(2012-07-18 19:30:23)
7.  ゼロの焦点(1961) 《ネタバレ》 
前半は物語が淡々と進み、1時間で犯人にたどり着くほど展開が非常に早い。私は原作を読んでおおよそ覚えているのでついて行けるが、初めて見る人には厳しいと思うくらいだ。しかしそれが凄い緊迫感になっている。 そして能登金剛の断崖に立ってから、推理と告白によって真実が解明されていくが、それが鮮やかでもあり、暗い過去を持つ女性の悲しみがよく表されている。それに冬の日本海と白黒の映像が実に見事だ。
[DVD(邦画)] 8点(2012-01-23 23:52:12)
8.  蝉しぐれ
これぞ時代劇、美しい映像と音楽、ゆったりとした自然の中にもスケールの大きさを感じさせる。斬り合いの場面ですら、人を斬ることの恐ろしさも伝わってくるようだ。 文四郎とふく、隣同士に住む相思相愛の中であっても思いが遂げられなかった二人の運命を、淡々とさりげなく描く秀作だと思う。後半から終盤にかけてはやや甘い感じもするが・・・。おっと幼い頃から一緒に遊んだ三人の友情も忘れられないし、緒方拳と緒形幹太の親子も一緒に出た映画か。
[DVD(邦画)] 8点(2011-11-02 16:44:49)
9.  清作の妻(1965)
若尾文子主演増村映画の「妻は告白する」と並ぶ名作。女性の愛する男への想いは、こちらの方が更に強烈、強烈であるが為に思わぬ行動を取ってしまう。 そして、目を潰されて初めて今まで見えてなかったものが見えてくる。忠臣愛国の模範軍人よりも、もっと大切なものが・・・。
[DVD(邦画)] 8点(2011-07-24 20:41:43)
10.  瀬戸内少年野球団
戦争直後の日本がよく表されている。墨で塗りつぶされた教科書、チョコやガムをばらまく米国進駐軍兵士、傷を負った復員兵、混乱の中に復興を願ってた時代・・・。 右から左に書いていた横書きの文字が左から右へ、男女別々だったクラスが男女一緒のクラスに変わっていった。 この映画は夏目雅子さんの最後の映画になってしまった。それだけに想いで深く、また女教師役を上手く演じている。野球はまったくといって似合わないと思うのだが・・・。一方渡辺謙さんはこれが初めての映画だというのも驚き。 それと何と言ってもこどもたちがすばらしい。こういう明るくさわやかでちょっとだけほろ苦い青春映画は好きでたまらない。初めと最後に流れるイン・ザ・ムードも。 
[ビデオ(邦画)] 8点(2011-07-05 17:42:13)
11.  戦争と人間 第三部 完結篇 《ネタバレ》 
映画こそ「完結編」だが、原作の長編小説(18巻)のまだ中程である。第一部の映画が制作されたとき、作者五味川純平はすでに12巻まで完成させており、この第三部に続き続編も作られるはずであった。しかし、日活の社運をかけて投じられたこのシリーズも資金面が力尽き、三巻で打ち切られてしまいった。太平洋戦争から戦後の東京裁判へと続く流れが描かれず終わってしまったのは実に残念という他はない。 しかしこの第三部は、第一部と同様に大変なできばえである。戦争を食い物にのし上がる財閥、無謀な戦争をひたすら突き進む日本軍、軍国主義に翻弄される人々、戦争によって親兄弟を亡くした日本人や中国の人々、映画は残酷なまでに赤裸々に戦争とは何かを描き続ける。 今回またDVDで10時間に及ぶドラマを2日間に分けて再鑑賞したが、せひとも他の方々にも通して見てほしいと思う。 さまざまなシーンが目に浮かぶが、吉永小百合や夏純子らの愛する男に尽くす女心が痛々しい。戦争を知らない世代が、何かと他国の批判をする現世にあって、人の命の尊さと平和のありがたさを感じられずにはいられなかった。 
[映画館(邦画)] 8点(2011-06-11 08:43:04)
12.  セロ弾きのゴーシュ(1982)
子どもの頃読んだ宮沢賢治の童話に驚くほど忠実、いやそれ以上かもしれない。間宮芳生の音楽と相まってすばらしいものとなった。演奏会の曲目は原作では第六交響曲としか書いてないらしいが、やはりベートーヴェンの「田園」以外には考えられないだろう。毎晩の訪れる動物たちによってゴーシュが成長していくのもよくわかる。素朴だけどそれがやはり賢治の世界だろう。
[DVD(邦画)] 7点(2015-03-23 20:42:31)
13.  青春の海(1967)
ついこの前まで生徒役やお嬢様役をやっていた吉永小百合が中学校の先生になる。とは言っても学校のシーンは多くはない。問題なのは妹和泉雅子と一緒に住む家の隣が男5人の歯科医院だということ。さてどんなロマンスかと思いきや、家を飛び出したヤクザの次男坊渡哲也、結構クール。映画の作りもべたべたした感じなくすがすがしい。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-12-18 23:03:32)
14.  千姫と秀頼 《ネタバレ》 
主人公と思っていた錦之助の秀頼は、大阪夏の陣で映画が始まって20分で消えてしまう。つまりは徳川の娘であり、豊臣の妻である千姫のその後の物語なのだが、秀頼死後も秀頼と共に生きたということでのタイトルなのだろう。坂崎出羽守の千姫救出から、行列を襲って千姫を強奪する事件は史実に近いが、そのほかは大幅に史実とは違う。家康は大阪夏の陣の翌年には死んでいるし、本多家に嫁いだ千姫の子どもだっているし、数え上げたらきりがないほど。しかしそういった史実を曲げてまでも、豊臣と徳川の板挟みになった千姫をドラマチックに描いている。そしてその千姫を演じた美空ひばりは歌手ではなく本当の女優である。なお終盤で若い健さんが登場するのが見もの。
[DVD(邦画)] 7点(2012-11-15 22:11:20)
15.  青春の門 自立篇(1977)
五木寛之の長い長い長編物語の「青春の門」その第2部「自立編」。故郷の筑豊を捨て東京の大学生となった信介、そこで体験するものはまさに青春そのものだった。 撮影余話を読むと、演ずる役者も体当たりの演技だったという。田中健のボクシングのシーンしかり、大竹しのぶの自転車坂道を転げ落ちるシーンなどなど・・・。またこの映画でデビューした高瀬春菜は当時本物の早稲田の学生だったという。私にとっても青春の良き想い出となる映画。
[映画館(邦画)] 7点(2011-08-22 00:16:52)
16.  戦争と人間 第二部 愛と悲しみの山河 《ネタバレ》 
時間的にも長く、登場する人物も多いこの映画で、どこに焦点をあててコメントするか結構難しい。この映画は第1部の終わりに起こった満州事変後のドラマであり、子役だった少年少女役も、北大路欣也、吉永小百合、山本圭らが登場し益々豪華となる。 ただ佐久間良子の登場はどうだったろう、北大路との愛も何かよろめきドラマに思えて多少の減点。 この映画は戦争へと驀進するため、穏健派だった人も急進派に従わざるを得なくなる運命を描いている。また戦争を回避する者に対しては、異端者、アカと弾圧される運命になる。拷問を受ける場面など目を背けたくなるが、歴史の事実として重く受け止める必要がある。戦争に反対していた者が、留置場から出されると同時に前線に送り出される非情さと金持ち故に戦争から逃れる狡猾さは、まさに対照的である。
[映画館(邦画)] 7点(2011-06-10 23:38:21)
17.  青春の門(1975) 《ネタバレ》 
青春の門はこの映画が最初で、この後自立編を見て原作も読んだ。原作は筑豊編に始まり、自立編、放浪編、堕落編・・・と続くのだが、それぞれが上巻下巻と分かれる大作である。途中であえなくダウンしてしまった。(映画も自立編制作で終わっている) 小川真由美、北大路欣也のテレビドラマ版、リメイクされた松坂慶子の筑豊編も見たが、やはり最初に見たこの映画が何といっても素晴らしかった。 吉永小百合の伊吹タエ、仲代達矢の伊吹重蔵の好演が光る。それに較べると子役が中心だったこともあり、田中健の信介、大竹しのぶの織江の印象が薄い。 香春岳は異様な山である・・・というナレーションで始まるが、この映画を見た後私は筑豊を訪れる機会があり、実際の香春岳も見ることができた。仲代達也扮する伊吹重三は、ダイナマイトを巻き付けてこの炭坑に潜ったのかと思うと感慨深かった。 鋳物の街川口を舞台にしたキューポラのある街も良かったが、その時の少女ジュン(吉永小百合)が、母親タエを演じたのだ。そうか監督は同じ浦山桐郎と知って納得。 蛇足ながら、この映画でなくリメイク映画の頃だったと思うが、山崎ハコが歌う「織江の唄」が流行した。その歌は大変せつない歌で、歌を聴く度に映画を思い出さずにいられなかった。
[映画館(邦画)] 7点(2011-03-18 12:12:00)
18.  千年の恋 ひかる源氏物語
以前ビデオで見た「千年の恋 ひかる源氏物語」をDVDで再度見たが、やはり長さを感じる。元々の物語が膨大なので断片的になるのはある程度仕方がないが、紫式部自身と道長らを登場させ、現実の世界と物語をオーバーラップしてまとめ上げたのには評価できると思う。最初は男装の光源氏に抵抗があったが、平安時代の貴公子を表現するにはこれもひとつの方法かと思う。源氏物語自体は高校の授業で習った知識しかなかったので結構ためになった。少なくとも駄作と呼ばれるものでなかろう。
[ビデオ(邦画)] 6点(2014-09-02 17:06:19)
19.  青天の霹靂
大泉洋の手品はすばらしい。これだけの手品だったら拍手大喝采だと思うのだが、それにしては浅草の劇場は静か、劇団ひとりとの漫才みたいになってようやく笑いが出てくるとは少し不満。タイムスリップしたときも、両親に出会ったときも、とまどいや驚きがあっても良さそうなものだが・・・。死んだ両親に出会うという映画は前にもいくつか見ていて、そんなに目新しくはなかったが、見る人によっては大きな感動を呼ぶに違いない。
[映画館(邦画)] 6点(2014-06-10 14:37:52)
20.  善魔
三國連太郎のデビュー作としての価値は認めるものの、題名の「善魔」からして主題をつかむのはなかなかむずかしい。おそらく小説としては名作なのだろう。しかし小説の文章がそのまま台詞になったような堅苦しささえ感じる。若い桂木洋子は本当に愛くるしく死んでいくのはもったいないようなかわいそうなような・・・。
[DVD(邦画)] 6点(2014-02-28 21:42:33)
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