1. 探偵はBARにいる3
《ネタバレ》 もう平成も終わりに近づいている今、往年の東映セントラルフィルム作品を彷彿とさせるガチなプログラムピクチャーを観ることができる喜び。冬の札幌もかつての東京を思い出させ、味わいを感じます。 何よりも、このシリーズに流れる乾いた虚無感が、「やはり日本映画はこうだよな・・・」と思わせてくれます。 あとは、北川景子の存在感が素晴らしかったです。 [DVD(邦画)] 7点(2018-11-17 23:17:52) |
2. ダーリンは外国人
《ネタバレ》 国際化が進む中でも、やはり結婚して家族となるといろんなギャップが出てくるものなんですね・・・・ しかしまあ、もう少し国際結婚の「あるある」話的なものを期待していたのですが、外国人の夫が日本通ということもあって、全体的には普通のラブストーリーになってしまっています。 [地上波(邦画)] 7点(2015-06-11 00:37:31) |
3. 誰も知らない(2004)
《ネタバレ》 この作品での柳楽優弥は、観賞している我々自身の姿そのものではないでしょうか・・・ 身勝手な大人や社会の様々な理不尽さに怒りを抱きながらも、今の生活を失うことを恐れ何も出来ずにいる我々の姿を是枝監督は、「それでいいのか?」とあえて激しさを押し殺して静かに映し出しているように感じました。 淡々としたストーリー展開であるのに、緊張感に満ち溢れた2時間30分の観賞でした。見事な映画です。 [地上波(邦画)] 9点(2014-04-29 00:39:48) |
4. 探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点
《ネタバレ》 昭和のテイストと北海道札幌の風景が見事に調和していて心地良かったです 松田龍平も父親の雰囲気を残していて作品にマッチしていて良いですね。 ストーリー的には1作目よりもいろいろと考えさせられる展開でしたね。人間の負の感情の深さ、「弱い者がさらに弱い者を叩く」という現実のやりきれなさが印象的でした。 [DVD(邦画)] 8点(2014-04-13 23:47:07) |
5. 探偵はBARにいる
《ネタバレ》 ストーリーを楽しむというよりは、北海道、特に札幌の風景を楽しむ映画ですね。キャスティングも70年代から80年代の探偵ドラマを思い起こさせるような渋さでよかったです。 観た後に札幌に行きたくなる映画です。2作目も楽しみです。 [地上波(邦画)] 7点(2013-10-30 23:20:55)(良:1票) |
6. 旅立ち ~足寄より~
《ネタバレ》 私にとっては特別な作品ですね。 昔、松山千春が大好きで、当時絶版だった「足寄より」を図書館で借りて読んでいたので、デビューのいきさつや竹田さんとのエピソード、そして千春が育った足寄の風景が映像化されただけでもう感涙ものでした まあ、平成も20年を超えると昭和のあの雰囲気を完全に再現するのは金をかけてCGをフルに活用するくらいしかないんでしょうけど、ちょっと全体的に綺麗すぎたかなと思いましたね。本音を言えば、もっと早く映像化して欲しかったです。でも、実家や足寄駅のセットは見れて良かったです。 ラストに映る、寂れた足寄の現在の光景が非常に印象的で考えさせられました。 [DVD(邦画)] 9点(2011-11-12 09:56:04) |
7. ダイナマイトどんどん
《ネタバレ》 日本を代表する役者陣(まさにオールスター!)を贅沢に起用して、その個性を見事に生かしながらここまでむちゃくちゃで突き抜けた喜劇を作り上げることのできる岡本喜八監督は凄いですね。もう、ダイナマイトのような破壊力を持ったエネルギーに満ち溢れていて、まさに「これぞ娯楽映画!」と言える楽しい作品になっています。 野球のルールをよく知らなくても楽しめる作品だと思います。 [ビデオ(邦画)] 8点(2010-09-11 12:52:33) |
8. 大丈夫であるように ─Cocco 終らない旅─
《ネタバレ》 Coccoの独特な世界観に浸りながら、一国の首相のクビが簡単に飛んでしまう米軍基地移設の問題や六ヶ所村の原子力施設の問題等日本が抱える様々な問題について考えさせられる作品でした。 Coccoというアーティストの頭の良さ、洞察力の鋭さには改めて感心しましたね。「沖縄だけが被害者じゃない、自分たちだって何かをしてしまってる・・・」というような発言をステージでしていて非常に感銘を受けました。 しかし、彼女の声は一種の精神安定剤ですね。本当に癒されます。 [DVD(邦画)] 8点(2010-06-13 08:19:05) |
9. 大誘拐 RAINBOW KIDS
《ネタバレ》 クライム・ムービーというよりは大人のためのメルヘン映画と言った方がしっくりとくる作品でしたね。とにかく、緒形拳でさえも食ってしまう北林谷栄の圧倒的な存在感・演技力が素晴らしいです。誘拐というピンチの状況に陥ってもそれを逆手に取ってしまうしたたかさ、頭の回転の良さは見習いたいものですね(おまけに子供たちを奪った国家権力に対しても一撃食らわしたわけですし・・・)。 ストーリーの面白さと岡本喜八作品特有のテンポの良さも上手く絡み合っていてとても楽しい映画でした。 [DVD(邦画)] 8点(2010-05-09 10:09:51) |
10. だいじょうぶマイフレンド
《ネタバレ》 ジュリエット・ビノシュのような 広田玲央名と、スーパージルバ(80年代ニューウェーブ!)は良かったですね。 ちょっと頭でっかちな若手文化人が、お金をたくさん使って、有名な俳優や音楽家なんかをいっぱい呼んで、盛大にスクリーンに自分の書きたいようにいっぱいお絵かきをした。そんな感じの映画です。 ある意味、凄く贅沢な映画ですね。当時お金を払って観ていたら確実に後悔してたでしょうけど、今ネタとして、そして80年代文化の検証資料として見ると結構楽しく観ることができました。 [DVD(邦画)] 4点(2009-08-27 18:19:18) |
11. たみおのしあわせ
《ネタバレ》 岩松了が監督、オダギリジョーと麻生久美子が主演ということで「時効警察」のファンにはたまらない映画だと思います。内容的には岩松監督の人間観察の鋭さが光っており、ブラックユーモアに満ち溢れて途中までは非常に面白かったです。 しかし、終盤のオチの付け方がちょっと残念でしたね。せっかく監督の個性で観客を引っ張ってきたのに、「そこであの映画のパロディというかパクリを持ってくるか?」という感じですね。そしてラストのシュールさも中途半端な感じでしたし・・・・・。 期待していただけにガッカリでした。 [DVD(邦画)] 6点(2009-03-27 19:35:32) |
12. 大地の子守歌
《ネタバレ》 原田美枝子の凄まじい演技に圧倒されっぱなしでした・・・・。「おりん」という少女の成長、苦しみを見事に演じきっているというか、おりんそのものに成り切っているんですよね。とても当時16歳とは思えません(相当無茶してます)。この演技を引き出した増村監督もまた凄いですね・・・・。 [映画館(邦画)] 8点(2008-07-14 17:01:56) |
13. 台風クラブ
《ネタバレ》 誰が言ったのかは忘れましたが「考えるな!感じろ!」という台詞がピタリと合う映画ですね。まあ、内容を言葉で説明するのが非常に難しいです。 急激な成長期を迎えている中学生なら誰しも持っているであろう激しい衝動のようなものを、台風とともにアヴァンギャルドに描いています。(しかし、「オカリナは朝吹くもののなんです」のシーンは何だったんでしょう?) ハチャメチャなんだけれども、不思議な魅力を持っている作品でした。 [DVD(邦画)] 7点(2008-02-18 19:25:30) |
14. 旅の重さ
《ネタバレ》 今も、頭の中で吉田拓郎の「今日までそして明日から」(超名曲です)がリフレインしています・・・・。観ていて、四国へお遍路の旅に出たくなりますね(風景がとにかく美しく撮れています)。 内容については、上手く表現できないんですが、とにかく「若い!」という感じですね(何のこっちゃw)。 [DVD(邦画)] 7点(2007-09-04 18:35:32) |
15. 丹下左膳 百万両の壺
《ネタバレ》 山中貞雄監督作品「丹下左膳餘話 百萬兩の壺」のリメイク版です。 それなりには楽しめましたが、やはりオリジナルが凄すぎて正直物足りませんでした。まあ、比較するのも酷ではありますが、とにかくテンポがいまいち、蛇足としかいいようのないオリジナルには無いラストの展開(何で無理矢理感動させようとするんでしょうか?ちょっと腹が立ちました。)、怖すぎる和久井映見・・・・等々ややがっかりな部分が多かったです。 しかし、今の若手・中堅の役者さんでは時代劇は厳しいような気がしますね。なんというか、時代劇のコスプレで演技しているようにしか見えないんですよね・・・・・。(特に女優さんは厳しいですね・・・。) [DVD(邦画)] 6点(2007-06-22 20:34:30) |
16. 丹下左膳餘話 百萬兩の壺
《ネタバレ》 これは、個人的に大当たりの作品でした。本当にすばらしい人情喜劇ですね。山中貞雄監督の才能の凄さには本当に感服しました。 とにかく、大河内傳次郎の特異でユーモラスな演技が非常に光っています、それだけに殺陣のシーンの凄みが際立っていました。それと、矢場のおかみとのやり取り(特に殺された矢場の客の孤児に対するツンデレ振り)は本当に上手いし、面白かったですね。 まあ、テンポの良さ、効果的な小道具の使い方、秀逸なシナリオ、素晴らしい出演者等々本当に良くできていて、70年以上たった今でも何度も繰り返し観たくなる作品です。 やはり、必要以上の大金より自由のある生活ですよね! [DVD(邦画)] 10点(2007-06-16 20:10:25)(良:1票) |
17. 大日本人
《ネタバレ》 まあ、一言で言えば「松本人志の映画作品」ですね。それ以上でもそれ以下でもありません。ダウンタウン・松本人志が好きな人であれば、いつもより金のかかった松本ワールドを「わっしょーもな」とか「なんでそこで○○やねん」とかツッコミを入れたり、「ここでこうくるか」と感嘆したりしながら堪能できるでしょう。ただ、あんまり松本ワールドに触れたことがなくカンヌ出品とかの話題性で観に来た人は、多分期待はずれなんじゃないかなと思います。 とりあえず、これから観る方は頭の中から「カンヌ」という言葉を消してください。完全に日本人向けの作品ですから。 正直、映画としての評価は難しい作品です。もっと凄いものを見せてくれるだろうと思っていたので、個人的には期待はずれでした。ただ、この人の発想力は凄いですから、第2作に期待したいです。 UAが普通(?)の姉ちゃんを演じていて、ちょっとイメージが変わりました。 [映画館(邦画)] 6点(2007-06-03 20:12:15) |
18. ダメジン
《ネタバレ》 何というか、北野武作品をゆるくシュールに描いてみましたという印象でした。ただ、ゆるい作風と作品のテーマが、今ひとつかみ合って無いような気がしました。三木監督は普通からちょっとズレた世界を描くのがとても上手いと思うんですが、この作品の登場人物は明らかに普通ではないですからね・・・・・。とは言っても、面白い作品ではありました。特に、町工場の人たちのシーンは面白かったです(個人的にはシャブ中の経理はツボに来ましたね。)。 あとは、川の中に住んでる謎のおっさんのセリフが中々印象的でしたね。 「早く人生終わらないかなあ」 [DVD(邦画)] 7点(2007-04-28 21:44:30) |
19. 太陽の墓場
《ネタバレ》 物語の設定は非常に面白そうだったんですが、やや期待外れでした。全体的に古さを感じてしまい、ちょっと作品の世界に入り込めなかったです。 あと、一部出演者の下手な関西弁が非常に気になってしまい、ちょっと醒めてしまった部分もあります。(どうでもいいような話ですけど、結構気になるんですよね。) [DVD(邦画)] 4点(2007-03-26 12:57:28) |
20. ただ、君を愛してる
《ネタバレ》 何というか、少年誌の恋愛マンガを見ているような感じでしたね。ちょっと、30過ぎの男にはキツい部分もありましたけど、とにかく風景の映像がとても綺麗でちょっと癒されました。 あとは、ロケ地がなじみの深い場所だったんでちょっと昔を懐かしむことができたのが良かったです。 [映画館(邦画)] 6点(2007-03-18 15:21:51) |