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1.  忠臣蔵 花の巻・雪の巻(1962)
いやあー、長かったです。2日に分けて見ました。東宝時代劇ってあまりイメージにわかない。東宝って言うとどちらかと言えば現代劇の方がイメージ的に有ります。そんな中で見た今作、出演者の顔触れだけ見れば期待するなというのが無理です。今の映画では不可能なメンバー、顔触れだけ見ると森繁久彌、小林桂樹、加藤大介、三木のり平、フランキー堺って、社長シリーズか?またまた私の大好きな川島雄三監督の顔がちらついてきます。女優陣に眼を向けてみると、浜美枝、団令子、星由里子、淡路恵子、やっぱり社長シリーズ、川島雄三映画だよとなるわけです。他にも三橋達也に山茶花究と顔触れだけ見れば川島雄三作品にしか思えません。他の顔触れも挙げたらキリがないぐらい豪華です。岡本喜八?黒澤明?おっと、加山雄三の時代劇って赤ひげぐらいしか思い付かないぐらい時代劇には不向きな気がする。監督はあの大傑作、無法松の一生の稲垣浩だけに、期待したほどの出来にはない。とにかく俳優人があまりにも多すぎて、豪華すぎて、上手く演出できてない気がする。つまらなくはない。俳優人の顔触れ見てるだけで楽しめはするがテンポがイマイチの為、ただでさえ長い時間が更に長く感じてしまいました。駄作だとは思わないし、それなりに楽しめはしたから6点付けるとして、これやっぱりこの出演者の顔触れなら川島雄三監督で見たいです。
[DVD(邦画)] 6点(2021-02-15 18:35:30)(良:2票)
2.  ちびまる子ちゃん 《ネタバレ》 
大野君と杉山君の2人の友情がメイン、いつもいつも仲良しで喧嘩など無縁とばかり思っていた2人が運動会で喧嘩する。合宿コンクールで声が出なくなってしまう大野君をカバーして歌う杉山君の友情にやはり二人は一心同体とばかり思っていたのも束の間に今度は父親の仕事の都合から転校する話が出てくる大野君、ここでまた二人は喧嘩してしまう。この時の大野君の放つ台詞、子供にはどうにもならない事があるという台詞が突き刺さる。ちびまる子ちゃんは単なる子供向けのアニメでない考えさせられる物が散りばめられており、だからこそ長きに渡り国民から愛されるアニメなのだ。まるちゃんが喧嘩している2人、大野君に対して私は二人のコンビが好きなんだよと言う台詞はまるちゃんだけでなく、クラス全員のいや、ちびまる子ちゃんファン全ての気持ちを表している。喧嘩してもまた二人は直ぐにいつもの二人である大野君と杉山君が居る。だからまるちゃんを含むクラス全員がいつも仲良しでいることが出来るのだ。大野君が杉山君の為に歌う友情の歌、それを見て涙ぐむクラスメート、ちびまる子ちゃんの素晴らしい一面を見せてくれてありがとう!さくらももこさん、もうこの世には居ませんがあなたの残したちびまる子ちゃんという素晴らしいアニメ、漫画は永遠の物としてこれからも一生、大勢のちびまる子ちゃんファンの心の中で生き続ける事でしょう
[CS・衛星(邦画)] 8点(2018-09-26 19:28:11)(良:1票)
3.  小さいおうち 《ネタバレ》 
山田洋次監督で不倫物、しかも戦争の話が絡む中での不倫とは異質である。仕事だから、会社命令だからといって見合いをする気がない者に無理やり見合いさせようとする時子の亭主が見ていて腹が立つ。そんな夫を尻目に夫の部下である板倉に想いを寄せる時子とその事を知り、時子の夫に知られないようにとするタキ演じる黒木華の演技が上手い。話の内容からどろどろしてもおかしくないのにさほどどろどろした感じを受けないのは山田洋次監督作品だからといっても良い。ミステリアスな世界、そんな世界を丁寧に描いていて普通に見る事が出来る。そんな中で賠償知恵子のナレーションが説明のし過ぎでそこまでやらないといけない?それは泣く場面もです。ストーリーだけ見て普通に感じ取らせて欲しい。そういう不満を感じての点数です。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2016-03-06 12:08:50)(良:1票)
4.  ちいさこべ
山本周五郎の原作には困ってる人達、特に幼い子供を見捨てることなんかできないというものが感じられる作品が多く、この作品なんか正しく山本周五郎らしい話になっていて、それは山本周五郎自身が幼い頃に水害により家を失った過去があるように自身がそういう苦い経験があるからこそ描けると言って良い。ここでは家事により家を失い、親のいない孤児の為に力になろうとする中村錦之助演じる大工の棟梁としての人助けに苦しみながら子供だけでなく自分の下で働く仲間思う姿は人間としての本来あるべき姿である。孤児員達の動き回る姿を見せながら人々に何かを訴えかけてるような山本周五郎の話らしい作品になっているし、特に江利チエミの人物像は山本周五郎の作品によく見られる母性愛としての強さ、愛の深さがよく現れている。主演の中村錦之助の棟梁のような気っ風の良さと義理人情に厚い男がを見事に演じられる俳優が果たしているかな?て考えてしまう。一心太助シリーズで魅せる義理人情に厚い男が本当に似合う。まるでどことなく渥美清に似てる。全体的に長い。もう少し短く纏められたら良いのにと思ってしまうのだが見て損のない作品にはなってる。この映画に派手な時代劇物を期待してはなりません。山本周五郎作品にそういう派手さを求めないで見れば楽しめる作品です。  
[DVD(邦画)] 7点(2013-08-15 18:43:47)
5.  青島要塞爆撃命令
あれ?何かどこかで見たような?ナバロンの要塞に似てる。似てはいるけどこちらの方が断然面白い。それに何よりも役者達が皆、活き活きしているし、楽しそうに演じてるのが見ていても伝わってくる。加山雄三と佐藤允のコンビがあれ?これって岡本喜八映画みたいだぞ。だけど監督は古澤憲吾監督だ。古澤憲吾監督、間違いなく岡本喜八監督が好きな筈だ。どう見たって岡本喜八監督の映画みたいだ。更に植木等の作品で見られるようなテンポの良さと馬鹿みたいだけどつい笑ってしまうギャグ満載で楽しませてくれる。ドイツ兵とのやりとりが可笑しい。間抜けなドイツ兵の連中を相手にする日本人達が本当に活き活きとしている。最近の戦争映画によくあるじめじめ感がまるでないのも良い。古澤憲吾監督って一般の映画ファンには結構評価されててファンも多いと思うけど頭のお堅い映画評論家達にはほとんど評価されてない。もっと評価されて良いと思う。
[DVD(邦画)] 8点(2013-05-22 21:40:17)(良:2票)
6.  地球防衛軍 《ネタバレ》 
何と盆踊りのシーンでスタートしたかと思えば、早い展開で次から次へと怪獣映画ならではのシーンが沢山、出てきて、いやはや、その展開の早さに驚かされる。驚かされると言えば眼の前に怪獣が迫ってきてるのに入浴なんぞしている白川由美の江津子に、早く着替えて逃げなさいと私も言いたい。一言言いたいと言えばうわぁ、なんてチープな感じのまるでどこから見ても「ゴレンジャー」としか思えないミステリアンをはじめとする人達のあのかっこを見てると、懐かしさなあ!「ゴレンジャー」更に更にミステリアンが物凄く女好きなのが良い。色んな意味で突っ込み所満載でいて、それでいて、だれることもなく、楽しめる映画になっている点を評価しての、この点数!出来としてはけして、傑作だとは思わないけれど、昨今のCGばかりに気を取られ、中身の無い駄目ハリウッドSF大作なんかよりは何倍も楽しめる。
[ビデオ(邦画)] 7点(2010-04-13 22:03:59)
7.  忠臣蔵(1958)
これが噂に聞いていた「忠臣蔵」映画の中でも最高傑作と言われる作品か!なるほど、これは確かに面白いし、よく出来ている。何よりも大映映画のオールスター勢揃い、男優も女優もこれ以上は無理であろうと言えるほどの豪華な顔ぶれに、それだけでも観ていて飽きないし、それに一つ一つのエピソードがこれまた泣かせるではないですか!どう泣かせるかって?それは見てのお楽しみてことで、いやはや、それにしてもこの顔ぶれは本当に凄い。長谷川一夫の大石蔵之助がはまりすぎていて、台詞にしてもかっこ良い。これほどまでにこっか良い大石蔵之助は他では中村錦之助しか知らない。そんな長谷川一夫の仲間達の中でこれまた鶴田浩二が特に良い。若尾文子との別れのシーンでのあの時の二人が良い。若尾文子に対する鶴田浩二の見せる優しさとそれに応えようとする若尾文子の可愛さ抜群です。他にも山本富士子のこれまた白い服のお似合いなことといったらない。何度も言うようにとにかく出演者の顔ぶれだけでも見ていて飽きないし、そんな中で市川雷蔵と勝新の使い方、使われ方が何だか勿体無く感じたのが残念です。美しい映像美と男たちのかっこ良さに美しく華やかな女性達と見所たっぷりな2時間40分でした。
[ビデオ(邦画)] 8点(2009-12-20 12:34:46)
8.  近頃なぜかチャールストン
これは何て言うべきか?話としては少々、難しくて解らないところがあって、ところが、これがだからってつまらなくはないし、なかなか面白いから不思議である。岡本喜八監督作品に漂うテンポの良さ、はじける笑い、既にお二人が書かれているようにヤマタイコクの老人たちが何とも惚けていて面白い。
[ビデオ(邦画)] 7点(2009-07-05 18:01:30)
9.  ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌 《ネタバレ》 
仔馬の歌の替え歌を本当の歌だと信じていた友蔵爺ちゃんが最高で笑える。笑えると言えば学校の絵を描いた丸尾くんの絵を見て、四階まであるけど実際は三階だよと突っ込む永沢くんも面白い。色んな場面に笑えるシーンを用意しているのもちびまる子ちゃんというアニメの魅力です。町で出会う絵描きのお姉さんとまるちゃんのやりとりも良い。タイトルにある歌の魅力も伝わる。さくらももこさんが描く世界、子供向けアニメ、漫画でありながらも大人が見ても共感し、笑えて感動出来る作品を長きに渡り見せてくれた原作者さくらももこさんの業績は評価されて当然だと思う。2018年9月29日更新
[CS・衛星(邦画)] 8点(2009-03-16 22:11:48)
10.  直撃!地獄拳 《ネタバレ》 
これはまた何とアホ、マヌケ、大馬鹿野郎きりだこと!ここまで馬鹿丸出しな男達、それも馬鹿な上に強い。いや、強いのか弱いのかどっちなんだ?と言いたくなるような連中勢揃い、千葉真一のアクションの凄さもさることながら他の連中の馬鹿ぷりとここまでアホらしいギャグ、例えば中島ゆたかの恵美を車に乗せて、やろうとする時の郷治の桜のアホぶり、それを見てわいせつ物陳列罪で逮捕するとか、車の運転中に女の着物を全て奪い取り走っていく。それをかえせ~と裸で走って追いかけてくる女、千葉真一が捕まってそれを前にして金髪の外人女の着ている服を全部脱がすという全く関係のないことをしているマフィアの津川雅彦、所々で出てくる女の裸、何か意味があるのかと思えば別に意味などなく、なくても構わないのに裸、裸、監督からのこれは世の男達へのサービスなのか?とそう思えば別に苦にもならないし、むしろ、有りがたいと思って見ればそれで良し!それにしてもあれだけボコボコにされ、何度も死にかけながら何とか助かり、全てを倒し、さあ、金だと思ったら一円ももらえない千葉真一が気の毒だ!それはそうとよくこれだけの厚い、しかも、むさ苦しい感じの男を沢山、集めたものだとこの石井輝男監督って監督さんはよほど男が好きだと思えるのと、女の裸が好きなんだろうなあ!
[DVD(邦画)] 7点(2009-03-08 11:02:25)
11.  地上(1957)
川口浩は相変わらず、煮え切らない男を演じているなあ!野添ひとみと香川京子は香川京子の圧勝!野添ひとみの浮いた衣装、香川京子の芸子の美しさがこの作品の見所かもしれない。出演者の顔ぶれを見ると溝口健二作品ぽいが、溝口健二作品ほどの力強さ、エネルギーは感じられない。しかし、香川京子が素晴らしいから見てられる。あの顔つき、涙する姿、完全に野添ひとみを食ってしまってる。そのぐらいの素晴らしさ、話としては、ストライキがどうだのこうだのと、全体的に暗い。それでもやはり香川京子が良い。香川京子がいるといないではこの作品の評価は変わるはず。他では小沢栄太郎の嫌な奴ぶりがここでも見られる。あっ!山茶花究も見られたことはとても嬉しい。
[ビデオ(邦画)] 6点(2008-10-09 20:39:51)(良:1票)
12.  痴人の愛(1967) 《ネタバレ》 
増村保造、この監督はやはり変態だ!しかし、単なる変態では済まされないような何か男と女の本質、本当の愛の形というものを徹底して見せつけられたようで怖い。とにかく怖かった。小沢昭一演じる工場で働くどこにでもいそうなごく普通の男が安田道代演じる肉体を武器に色んな男を相手にする下品でどこまでも自由気ままな性格のこの一人の女、ナオミを自分の部屋でペットとして飼う。その凄まじいことといったらない。この凄まじい描写、例えば女が男に跨り、馬乗りになって命令する。男はそれにただ従うだけ!愛する者同士、しかも、この二人は共に不器用で相手に対して、本当の愛というもの、気持ちというものを上手く言えないのである。そんな不器用な男と女、これこそこの増村監督らしいいかにも変態ぽさを醸し出す演出、ナオミ(安田道代)を信用出来なくなった譲治(小沢昭一)の追い出した後のあの寂しそうな表情に男の本当のだらしなさ、刹那さが観ていても痛いほど解りすぎて本当に切なくなってくる。ナオミの譲治への仕返しもこれまた女の怖さ、執念の凄さを感じることが出来る。ナオミにもう、あなたとは友達であって、それ以上ではないわと言われ、それまではナオミの肉体を好きなように見たり、さわったりしていた譲治が気がおかしくなって「ナオミーーーー!じらさないでくれーーー!」と絶叫する場面など正しく男の弱さとだらしなさ、気持ちをストレートに表していて、思わず爆笑してしまったものの、増村映画の特徴とも言える弱い男の気持ちを見事に表した素晴らしい場面だと感じることが出来る。増村映画に出てくる男と女はいつも他人には解らない、本人同士しか解らない痛み、辛さというものが描かれている。お互いが相手を本当に愛して病まないからこそ伝わる痛み、それがあの馬乗りのシーンの痛さと殴られる痛み、殴る痛み、心の痛み、この映画は男と女の心の痛みを不器用な二人の男女の眼を通して描いている。ラストの馬乗りでの小沢昭一の譲治と安田道代のナオミの互いの気持ちを確かめ合う台詞はお互いの不器用さが見ていてとても辛くて泣けてきそうでした。この二人を主役に選んだ監督のセンスの良さも評価したい。
[DVD(邦画)] 8点(2008-07-12 11:01:58)(良:1票)
13.  菊豆/チュイトウ 《ネタバレ》 
チャン・イーモウ監督の作り出す映像美は本当に凄い。いつもながら色使いの上手さ、赤、青、黄色と巧みに使いこなすその映像センス、これだけ赤、青、黄色の三色を上手く使いこなせるのは他には信号機ぐらいです。おっと、信号機のことよりもこの映画について触れないとまずい。コン・リー演じる菊豆がいたぶられる場面のあの美しさ、女性が男に暴力を受ける場面など本来は醜くて汚い、グロテスクなものなのに、この場面なんて何と言う美しいシーンだ!さほど多くは見たことがないので、よく解らないけど、下手なアダルトビデオのレイプシーン、SMシーンよりもずっとずっと美しく感じるから大したもんです。それも偏にコン・リーという女優の持っている美しさ、外見的なものだけでない内面的な美しさと両方とを持った女性としての美しさと感情的表現における演技力あればこそ見られる美しさ、女性が虐められる場面でこんなにも美しいのを私は今まで見たことがあったか?自分がやがて夫となる男に覗かれていることを知った時のあの表情の素晴らしさ、コン・リーあっての映画であることは少なくとも間違いないと私はこの映画を見て感じました。最後に二人の間に生まれてきたあの何とも憎たらしいガキといったらまるで何だか亀○兄弟でも見ているようでして、いや、本当に何だかあの息子の面構えといい、暴力的ふるまいといい、坊主頭な所までそっくりだ!それにしても本当にどの場面においても映像美が美しいのには流石、チャン・イーモウ監督だと思いました。
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-05-31 11:16:45)
14.  父と暮せば 《ネタバレ》 
全編のほとんどが宮沢りえと原田芳雄の二人による芝居と会話によって進行していく。広島に落とされた原爆の被害によって亡くなってしまった父が娘のそばで幽霊となって娘との淡々とした会話を見せつつも戦争の恐ろしさ、惨酷さを教える。二人の素晴らしい演技にどんどんと引き込まれていきます。宮沢りえ演じる娘の父親である原田芳雄に対する言葉使い、父親のことを「おとったん」というのを聞いて、なんて良い娘なんだ!あんな呼び方されたら男はたまりませんよ。宮沢りえは女優を続けていて本当に良かったとこの作品を観て思いました。貴乃花と一緒になどならなくて本当に良かった。心からそう思う。おかみさんになるより女優としてこれからも素晴らしい演技を見せてくれることの方がどれだけ良いか!まだまだ若いのにこれだけの演技が出来るなんて素晴らしい。二人が最後の方でジャンケンをして遊ぶシーン、私はこのシーンが最も好きです。このシーンに込められた父と娘の関係、親子愛に父と娘との深い絆を感じることが出来て良かったと思ってます。
[DVD(邦画)] 8点(2007-08-04 10:40:41)
15.  血と砂(1965) 《ネタバレ》 
冒頭「聖者の行進」に乗って登場する13名の少年達、この少年達の眼を通して戦争の愚かさ、空しさみたいなものを描いているこの映画、岡本喜八監督による何とも斬新な試み、たたみ掛けるようにして繰り広げられる物凄く熱い男達の生き様とエネルギーの前に涙が止まらない。それもただ泣けるだけでない、しかも物凄く笑えて(葬儀屋の伊藤雄之助が思い切り笑わせてくれるのだ)泣ける何というエネルギーを感じるパワフルな戦争映画だ!三船敏郎の小杉曹長の命令に従いながら戦争の悲しさを音楽の力を持って謳い上げる若者達の姿があまりにも切なく悲しい。最後まで音楽をやり通して死んでいった少年達の思いとそれをユーモアをたっぷりと混ぜて描くことで、より戦争の悲しさが伝わる。敵陣に殺された小杉曹長の遺体を運ぶお春さん(団令子)の姿もこれまた悲しくてたまらない。戦争シーンの凄まじいほどの迫力と人間の愚かさ、悲しい部分も同時に描くこの岡本喜八監督の凄さに脱帽しました。そして、やはり最後まで鳴り響く「聖者の行進」はいつまでも耳に残りそうなほどの印象を与える。これは岡本喜八監督の代表的な傑作の一つだ!
[DVD(邦画)] 9点(2007-01-06 21:11:16)(良:1票)
16.  血煙高田の馬場(1937)
すげえ~~ぞう!何なんだこの映画!完璧!何もかも完璧!パーフェクトという言葉しか浮かびません。阪妻こと、阪東妻三郎のかっこ良さ、動き、眼の動きから殺陣といい、何もかもが完璧な素晴らしさ、かっこ良さ、サイレント映画のような言葉なんて必要のない眼で観て解る動き、それも自然な流れで観ていて圧倒させられた。一人、斬って、一番星消えた!また一人、斬って、二番星消えた!斬って斬って斬りまくる。何と言うスピード感!走る。走る。また走る。走って斬って、とにかく何もかもがこれぞ映画だ!映画=活動写真の正に典型的なお手本のような作品!大傑作間違いなしのとにかく完璧!マキノ正博監督、ワッショイ!阪東妻三郎、ワッショイ!それにしてもこれ程の大傑作が何故、ビデオでしか出てない?早くDVDとして発売してほしい。 マキノ正博作品も川島雄三監督作品、若尾文子主演作品同様、全作品のDVD化を願う。
[ビデオ(邦画)] 10点(2006-07-16 19:40:38)(良:2票)
17.  血槍無双
片岡千恵蔵でタイトルに「血槍」と言うと真っ先に内田吐夢監督の「血槍富士」を思い出しますが、この作品は監督が佐々木康監督ということで、内田吐夢監督ほどのダイナミックさはないし、作品全体の出来に関してはかなり不満あるものの、片岡千恵蔵の貫禄十分の凄みのある演技と大川橋蔵の若さ溢れる演技は見所ありで、けして、誉められた出来ではないけれど、それなりに楽しめた。良くも悪くも手堅い作品て感じの観て損はない一本であると思います。
[ビデオ(邦画)] 6点(2006-06-04 21:05:10)
18.  父ありき
小津安二郎監督作品、それは、私にとっては欠かすことの出来ない俳優、理想の父親像でもある笠智衆という俳優の存在あってこそ、笠智衆さん無くして小津作品を語れない。少なくとも私にとっての小津作品、私にとっての笠智衆という俳優はそういう存在なのであります。ですから、当然、この作品も私は観たいと思って、借りてきて昨日、観ました。感想としてはやはり良かったです。小津監督の作品はほとんどカメラを動かすことなどせず、台詞にしても無駄な台詞はほとんどない。俳優の演技とそれを映し出すカメラワーク、構図とでも言うべきか?見事に決まっていて、静かであることがこれだけの良いショットを捉える事が出来るのだと思います。例えば釣りのシーンが良い例で、親子でただ釣りをしているだけなのに父と子、二人の思っていること、言いたいことが映像として台詞などなくても聞こえてくる感じがします。やはりこういった事、ひとつだけでも小津監督の映画には今の映画にはなかなか見られない。ないものがある。良い映画っていうのはそういうものではと思うのであります。とにかく小津作品は観れば観る程、はまるものがあります。
[ビデオ(邦画)] 8点(2006-02-28 20:36:25)(良:1票)
19.  忠臣蔵 櫻花の巻・菊花の巻
忠臣蔵って、毎年のように年末?年始?どっちだ?テレビで放送しているけど、一度も観たことありません。テレビで毎年やってる忠臣蔵は観る気がしないのです。何故なら役者が駄目だから、魅力に欠けるからでして、はっきり言って今の時代劇はどれもこれも面白くない。役者が甘すぎる。そんな中で昨日、借りてきたこの作品、初めて観たけどこれは良いです。3時間2分という長さを苦にすることなく観れました。日本映画の良かった時代の本当の意味での時代劇を演じることの出来る時代劇のスター勢ぞろいです。片岡千恵蔵の大石内蔵助、相変わらずの渋みのある声に演技と本当にかっこ良い!中村錦之助の浅野内匠頭もこれまた良い!きらりと輝るその眼、これが中村錦之助という俳優の魅力で、こういう俳優が今はいないに等しい!進藤英太郎の吉良上野助に東千代太郎の岡島八十右衛門もこれまた良いです。他にも大河内傳次郎、この人、山中貞雄監督の「丹下左善」でも良い味出してたなあ!月形龍之介も黒澤明監督のデビュー作「姿三四郎」でも良かったし、ここでも良いし、女優陣に関しても丘さとみ、大川恵子に長谷川裕見子に木暮実千代といった風にとにかく役者がみんな良いから3時間もの長さも苦にせずに観れます。
[DVD(字幕)] 8点(2005-11-06 18:25:01)(良:1票)
20.  近松物語
「雨月物語」に続くこれが溝口作品、2本目の体験です。ようやくこの美しい映画を観ることが出来ました。もっと早くに借りてきて観るべきでした。何という美しい映画だ!もう、その美しさときたらまるで水墨画でも観ているかのようなため息の出る程の美しさです。一つ一つのシーンのモノクロならではの美しさ、(この映像の美しさの前にはどんなお金をかけて、物凄いCGを駆使しようが絶対に勝てません。)そんな見事なまでの映像美とそして何とも哀愁漂う雰囲気の物語、全てが本当に美しく、これぞ正しく日本映画の良かった頃の芸術品、まるで美術品を観に美術館へでも出かけているような感覚になりました。これ程美しい映画を観たことはないです。そんな溝口監督と日本映画が誇る最高の名カメラマン、宮川一夫撮影監督の二人の強力タッグによって撮られたそんな素晴らしい映画です。何だかまた他の溝口監督の作品も観たくなりました。今度は何を借りてこようかなあ?
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-08-07 18:10:26)(良:2票)
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