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東京50km圏道路地図さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2604
性別 男性
自己紹介 単なる鑑賞備忘録・感想文です。


※2014年11月10日高倉健逝去。人生の大きな節目。

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1.  お父さんと伊藤さん 《ネタバレ》 
頑固で厳格なお父さんが子供たちとの同居を選択しているというのがわかりにくいのだが、要するに「寂しい」ということなのかもしれない。スプーンも「団欒」の象徴であり、家族愛に飢えていると考えれば辻褄が合う。嵐や火事等の災害を経て家族が再生していくという展開には『岸辺のアルバム』的な既視感もあるが(スプーンがアルバム的なキーアイテムというか)、佐藤さんの存在感にもインパクトがあり心に残る作品ではある。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2023-06-05 01:13:54)
2.  オズランド 笑顔の魔法おしえます。
悪人が誰も出ない(強いて言えば倫也か?)、オール善人のホノボノ作品。かと言って「癒し」があるかというとそうでもない。内容的にはそれなりの覚悟をしつつ、波瑠目当てで見たんだが、彼女の魅力もイマイチ引き出せていない。
[試写会(邦画)] 4点(2023-05-08 01:34:26)
3.  終わった人
原作既読。詳細は覚えていないが、内館牧子らしいもうちょっと登場人物が尖がっていて辛辣な内容だった印象がある。映画化でだいぶマイルドにしたんだろう。結果的に中途半端なホノボノ系の作品になってしまったが、エッセンスを汲み取ればそれなりに見るべき点はあるのかと。演者は総じてよかったと思うし、舘ひろしは本作品で新境地を開拓したと言えるのではないだろうか。
[DVD(邦画)] 6点(2022-05-02 11:37:55)
4.  男はつらいよ フーテンの寅 《ネタバレ》 
まだパターンが確立されていない事もあって、みていてやや違和感あり。かなり渡世人・侠客を意識したキャラクターになっています。さくらもオマケのような存在になってるし。但し、若人2人に恋愛指南するところは寅さんらしい。それにしてもこのマドンナは艶っぽいねえ。特に声がさ。一番驚いたのは博が寅さんを「お前」呼ばわりして、殴りかかるところです。この頃の博はまだ威勢がよかったんですねえ。 <追記>15年ぶりに再見。監督違いという事もあり、全体的にかなり荒っぽい。言い方を変えればパワフルというか。が、これはこれで寅さんらしいと思えるから不思議。でも、ちょっと残酷とも思えるふられ方には疑問もある。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2021-10-25 01:22:52)
5.  男はつらいよ 《ネタバレ》 
「男はつらいよ」は30本以上はみていると思いますが、これを見たのは初めて。シリーズを沢山見てからコレを見たほうが感動は大きいのかも。とてもスピード感とテンポがあります。寅さんがネクタイして革靴を履いている。さくらがOLをやっている。さくらがとらやの2階に住んでいる。さくらが出て行く博を柴又駅まで追いかける。というシリーズ後ではありえないシーンが満載。そしてさくらと博と結婚して満男が生まれる。おいちゃん、おばちゃんの他に、寅さんはさくらの「お兄ちゃん」であり、博の「兄さん」であり、満男の「おじさん」なわけです。このファミリーなくして「男はつらいよ」はありえない。結婚や出産によって家族・親戚が増える。寅さん自身は絶対的な存在であるが、一方各々の家族によって多面的に相対化されていく。まさに伝説のスタートにふさわしい作品です。 <追記>15年ぶりに再見。この後何回か出てくる寅さんの博モノマネが最高に面白い。川甚もコロナで廃業になってしまい、時代の移り変わりをあらためて感じる。マドンナはよく言えばサッパリしているが、悪く言えばちょっと素っ気無いかな。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2021-10-17 01:56:39)(良:1票)
6.  男はつらいよ 柴又慕情 《ネタバレ》 
「一日中バラの世話をしていればいい」という相手に対して嫌悪感を抱くマドンナ。「私は振られたんだ」と言うマドンナに対して、「その気持ちわかるわ」とさくら。この辺の2人のやりとりに山田監督の結婚観が表れているように感じます。全体的には悪くないのですが、寅さんの気持ちにまったく気がつかない、あまりにも無神経なマドンナにちょっと腹が立ち、こじゃあ寅さんがまったくのピエロでしかなく不満感が残ります。もうちょっと振られる「見せ場」というものが欲しいところ。 <追記>15年ぶりに再見。本作だけ満男が代役になっている事に初めて気がついた。これは結構驚き。で、内容の方だが、さくらが結構クールというか兄を心配するというよりも呆れている印象で全体的にドライな作品になっているように思える。正直言って吉永小百合より倍賞千恵子の方が全然美人だし、相変わらずマドンナには不満が残るものの「とらや」でのファミリーコントは総じてデキがよい。同じ「とらや」を訪問しても茶の間に上げてもらえす縁側で団子を食べる友達2人とマドンナとの扱いの違いはあまりにも露骨には思えたが。ラストの「あんな雲になりてえんだよ」は寅次郎の生き様を表すシリーズ屈指の名シーンと言えるだろう。
[ビデオ(邦画)] 7点(2021-04-10 01:20:06)
7.  幼な子われらに生まれ
泣く子も黙る重松清原作。原作未読だが、重松清らしいというか重松清ならではの「家族」の物語。良くも悪くもストーリーには安定感はある。ただし、寺島しのぶ以外はミスキャストかな。新井美羽ちゃんはカワイくて頑張ってたとは思うが。あとロケ地が滅茶苦茶。住んでるのが兵庫西宮で新宿経由で通勤して新木場の倉庫勤務って全くリアリティーがない。製作陣にはこの辺の配慮は欲しかった。これでは鑑賞者をバカにしているレベルのロケ地選定に思える。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-03-18 00:00:12)
8.  想影
ありがちでありきたりな物語。しかも古臭くて昭和的にも思えるのだが、これが平成の青春物語として成立するなら、普遍性があるとも言えるのかもしれない。
[インターネット(邦画)] 4点(2021-03-17 23:40:48)
9.  男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花<特別篇> 《ネタバレ》 
どうも製作意図がよくわからない作品ではあるが、満男が回想するという点においては50作目は本作の構造を踏襲していると言えなくもない。繋ぎ的な作品というか。ならもうちょっとやりようがあったのではないかとも思うのだが、製作陣にその気概がなかったという事なのだろうか。尚、本作で満男少年は「将来パイロットになる」と発言している。それを靴の営業で疲弊している20年後の満男青年が回想するという結構シビアな対比。これが現実というものだろうが、そう考えると次作では作家になっているのでこの転身は現実的な設定ではないようにも思える。靴の営業でなくとも、普通のサラリーマンとして生活しつつ、回想する方がリアリティがあると本作を見て感じた。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2021-03-14 03:02:37)
10.  男はつらいよ 寅次郎紅の花 《ネタバレ》 
観ている最中、「これで最後なんだ」という気持ちの高ぶりが抑えられません。人気歌手の引退コンサートのような雰囲気です。とらやへの帰宅シーンはリリーと腕組みで商店街の皆が拍手で出迎えという形式で、完全にご苦労様モードになっている。最終回を象徴するシーンだ。ここで気持ちの高ぶりが頂点に達した。「渥美清はこの時死を覚悟していたのだろうか?」そう考えると演技のひとつひとつに魂を感じます。 <追記>17年ぶりに再見。他者とは様々なタイミングで出会ったり、すれ違ったり、別れたりする。その中で家族になったりする人もいる。満男と泉ちゃんは仲がよさそうで、博とさくらは正月に2人で映画を見に行くという各々のラスト。そして、寅さんは最終的にはリリーの所から立ち去ったようなので、結局2人は家族にはなれずに終わる。でもそれが最後まで寅さんらしいのかなとも思う。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2021-03-07 02:55:03)(良:1票)
11.  男はつらいよ 拝啓車寅次郎様 《ネタバレ》 
惚れた女の笑顔を見て、気持ちがすっきりし、挨拶もせずに黙って立ち去る寅さん。ちょっと切ないが男の中の男だと思う。で、「恋するってくたびれる」っていう満男に「燃えるような恋をしろ」と激怒する。ここまで感情をあらわにし、本気で怒るのは珍しい。別れのシーンが柴又駅ではなく、江ノ電の鎌倉高校前になっているのが異色。 <追記>17年ぶりの再見。舞台はてっきり琵琶湖だと思っていたが、実は隣の余呉湖だっとは。よく考えれば琵琶湖周辺はリゾート化されているのであの風情はないんだが。満男は社会人になるのだが、旅に出てしまうので仕事生活はあまり描かれず、そんなに苦労しているようにも思えない。寅さんは無論、おいちゃんもおばちゃんも体調がよくないのか元気がない。社長はなんとか頑張ってたが。本作のマドンナは既婚で夫婦関係はあまり上手くはいっていない。が、結局は別れることはない。そこで寅さんは「夫婦になって長い間一緒に暮らしてらあそらいろんなことあるだろうけどさ、お互い相手を好きになろうと一生懸命思っていれば必ずなんとかなるもんなんだよ」と満男に対して「努力の愛」について語る。これまで「惚れる恋」が中心に描かれてきたが、これもシリーズ終盤の変化なのだろうか。でも、その直後に「燃えるような恋をしろ」と言ってしまうのはちょっとチグハグな印象も受ける。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2021-02-28 01:54:36)
12.  男はつらいよ 寅次郎の縁談 《ネタバレ》 
「浪花の恋の寅次郎」が良かったので松阪慶子には期待したのだが、イマイチ。満男の相手役にも華がないし。次回作もそうなのだが、知的障害者のような役を登場させる意図がよくわからないのだが・・・ <追記>14年ぶりに再見。冒頭はこのシリーズには珍しくかなり重たいシーン。所謂ロスジェネ世代の就職活動の厳しさで始まるのだが、マイペースな伯父さんの登場により多少雰囲気は変わる。島の生活は情緒があってよいのだが、ちょっと展開が急すぎるし所詮は仮の棲家という事なのだろう。結局両者揃って「逃げ出す」わけだが、あまり後味はよくない。御前様の存在感を出すために「娘」が登場したり、同時上映の「浜ちゃん」が登場したりと苦心も見られるが、全体的なデキはよいとは言えない。せっかくの就職活動という大イベントの題材があるわけだから「労働とは何か?」についてもっと踏み込んでもよかったのではないか。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2021-02-21 01:33:16)
13.  男はつらいよ 寅次郎の青春 《ネタバレ》 
寅さんの登場シーン(風吹ジュンとの出会いのシーン)がいつになくカッコイイ。本シリーズのひとつの見せ場である寅さんの「とらや帰宅シーン」が中々出てこなくてイライラするのだが、後半になって拍手で迎えられるといういつもと違うかなり異質なパターン。新幹線の別れのシーンでは、泉ちゃんが何と言っているのか何度見ても判らない。最後の柴又駅での見送りシーンだが、満男が構内まで入らないのが不満だ。 <追記>17年ぶりに再見。御前様ラスト出演という事もあって、様々な「別れ」を感じさせる作品。東京駅の別れは名シーンだし、柴又駅の別れも今見ると寅さんがロングショットで颯爽と去っていく感じはこれはこれでよかったように思える。総じて満男シリーズの中では秀作だと思う。満男には成長を感じるもののまだ未熟さがあるが、これが若さというものだろう。そして、ラストの台詞である「何年先かわかんないけど、オレが大人になって、もう一度泉ちゃんに出合った時、新しい物語がまた始まるんだ」というのは最新作につながるのかと思うと感慨深い。それにしてもまだケータイもメールもない時代だからこそ成立する物語に懐かしさと時代の変化をあらためて痛感する。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2021-02-14 17:08:29)(良:1票)
14.  男はつらいよ 寅次郎の告白
前作と比較して寅さんの出番が増えているので一安心。 日本海が観たくなります。 <追記>17年ぶりに再見。渥美清の体調がよかったのか元気よさが感じられて見ていて安心できる。マドンナは登場が遅いし、寅さんも惚れるわけでもないのでオマケ的。よって本作のマドンナはゴクミであり、就活や親の再婚等を通じた成長物語とも言えるだろう。他方、満男の成長も感じられ、伯父さんを客観視しつつも共感できるようになっている。泉ちゃんシリーズも3作目となり良くも悪くもパターン化され安定感のある作品。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2021-02-07 16:54:15)
15.  男はつらいよ 寅次郎の休日
本作は寅さんの出番が少ない。完全に満男・泉の映画になってしまっている。 <追記>17年ぶりに再見。諏訪家は江戸川区に引越し。寅さん不在の中、いかにして台詞によって存在感を出すかの苦心が垣間見える。あらためて見直すと、満男を通してある種寅さんを客観視しようとする試みに思える。その是非はあるのだろうが、最後の「幸せとは何か?」という本シリーズのメインテーマを説明クサイ台詞で満男に語らせるのはいかがなものか。とはいえ、泉ちゃんファミリーのゴタゴタと諏訪ファミリーの成長物語が上手い具合にかみ合っており、それなりに見ごたえはある。そして「困った事があったらな、風に向かってオレの名前を呼べ」は最新作に続くわけだが。寺尾パパはチェンジしちゃったけど・・・。  
[CS・衛星(邦画)] 6点(2021-01-31 02:00:11)
16.  男はつらいよ ぼくの伯父さん
寅さんのセリフ「私は甥を褒めてやりたい!」にシビレマシタ。俺も言われたい。 <12年ぶりに再見>あらためて見ると、世代交代があきらかで、この作品から満男が主役になっていく。マドンナもゴクミになってしまって、明らかな路線変更が感じられる。ラストの電話シーンも最終回のようで切ない。題名も「ぼくの伯父さん」であって、「俺の甥っ子」ではないんだよな。 <追記>5年ぶりに再見。渥美清の体調問題もあって本作から「世代交代」になるわけだが、本シリーズのテーマが「家族の物語」と考えれば、例え不本意ながらの「路線変更」であったとしても、それはそれである意味シリーズとして「昇華」したとも解釈できる。寅さんもいつまでも若いわけでもないし、寅さんなりに年を重ねていく事は、長年シリーズを見続けて一緒に年を重ねたファンにも共鳴するものがあったのだろうし、自分もようやくそういう事が理解できるようになったのかなと思う。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2021-01-24 01:53:54)
17.  男はつらいよ 寅次郎心の旅路 《ネタバレ》 
数十年前の寅さんのパスポートは切れていないのか???あとハワイ旅行は競輪じゃなくて競馬の儲けだろ???という突っ込みどころがある。このシリーズは脇役の果たす役割が大きいのだが、共に現実逃避で海外に来た柄本と竹下の接点がなく、各々の存在が中途半端になっており、まとまりのない作品になっている。特に柄本のオチが弱い。海外の町並みでの寅さんには確かに違和感があるが、それはそれで新鮮で楽しめる。 本作品からさくらが引越しをしている。 <追記>先日、旧諏訪家の跡地に行ってきました。現在は北総線の高架下になっており立ち退きだったのかと。作品中では何も説明はありませんが。で、内容の方ですが、冒頭の柄本との出会いのシーンはカッコよくて、自殺未遂で失敗した相手に「おい、死にぱぐっちゃったなあ~。え、またそのうちやりやあいいや、な。」と声掛け。こういう台詞は中々出てこない。責めるわけでもなく、心配するわけでもなく、寅さんの「粋」を感じる場面である。そして宮城編は中々いいやり取りが続くんだが、その後のウィーン編は異国の地ならではの「故郷」がテーマなのだろうがあまり盛り上がらず。どうせなら外人とガチでもっと異文化対決して欲しかったが、寅さんは海外旅行で右往左往しているだけだで、結局日本人に救われちゃうだけし・・・。ちなみに、上記のパスポート騒動は第4作をモチーフとした架空の話のようで、一応の辻褄は合っているようである。
[映画館(字幕)] 5点(2021-01-17 01:20:49)
18.  男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日 《ネタバレ》 
小諸が舞台。柴又以外にここにも寅さん記念館があるのはご存知でしょか?中々いいところでした。ここは寅さんにとっては第2の故郷との事です。私が早稲田に入学したのが調度この年だった事もあり、結構親近感をもって見ることができました。(入学当時はこのシリーズにあまり興味はなく、撮影に来ている事も知りませんでしたが・・・)庶民生活を描いた、国民的映画でもあり、その時々の時代背景を意識して、織り込んでいくのは悪くないと思うが、サブタイトルをそのまま持ってくるのはいかがなものか?内容的にもちょっと意識しすぎで、迎合しすぎなのも否めない。 <追記>17年ぶりに再見。小諸の記念館は数年前に行ったら閉館していたし、早稲田もその後の著しい再開発で撮影当時の建物は殆ど残っておらず時の流れを感じるが、今となっては貴重な映像に(ちなみに現在のキャンパスには「立て看」は皆無です)。挿入歌でなぜかサザンを使っているのも新鮮(この後山田監督は徳永英明推しになっていくわけだが)。あらためて見るとマドンナは寅さんと年相応で「大人の恋」という落ち着いた感じで中々雰囲気がよいのだが、交流がちょっと少ないのが残念。でも、マドンナの方は結構寅さんに惚れてる印象でいい感じであったのだが、最終的には寅さんが逃げた?格好に。インテリ批判がベースにある本シリーズではあるが、マドンナが医者という事もあってか全体的には「学」の重要性を訴えるテイストになっているのが異色。ただし、終末期医療という重たいテーマは本シリーズには少々似つかわしくないような。尚、諸々の事情により本作から「とらや」が「くるまや」に変更されており、御前様が「近頃は金儲けしか考えん人間がこの門前町にも増えてきました」と皮肉を述べているのだが、この辺はかなり因縁深さを感じるシーンでもある。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2021-01-11 08:15:05)
19.  男はつらいよ 寅次郎物語
子連れのロードムービ的な作品で少々異色。子供との別れのシーンはちょっとクドイかな?あんなに怒らなくても寅さんらしくサラリとかわして欲しいところ。満男との柴又駅前のやり取りは名場面のひとつ。マドンナや、とらやとの面々との交流が薄いのが難点。 <追記>14年ぶりに再見。秀吉との別れのシーンは『シェーン』というか『遥かなる山の呼び声』のパクリだね。全体的には「人間は何のために生きるのか?」「幸福とは何か?」といったシリーズの普遍的テーマを全面に押し出しているものの、マドンナの存在が終始つきまとう五月みどりのせいでやや中途半端でバランスが悪く、全体的なまとまりに欠け作品に締まりがない。そもそも不倫中?で中絶経験まで告白されちゃあ、寅さんもノー天気に惚れるわけにもいかないしマドンナの設定としてどうなのかと。寅さんも仲間のために人探しをする無欲の善人になってしまっていて、御前様からは仏扱いされちゃうし、いつもの寅さんとは違う描き方なので、少々物足りなさもある。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2021-01-04 18:07:24)
20.  男はつらいよ 知床慕情
世界の三船が脇役だが、両雄並び立つ秀作。  <追記>ロケ地を訪ねて知床に行ってきました。で、再見したのですが、これはマドンナの位置づけがよくわからんですね。知床に行きっぱなしでとらやのシーンが少ないのも物足りないです。バーベキューの場所には鹿がいて、今では完全保護地域になっており、「車で乗り付けてバーベキュー」なんて出来るところではなくなってました。これだけの大物を脇役に持ってきて、その対比・コンビネーションは見事としか言い様がありません。 <追記>11年ぶりに再見。あらためて2人を比較して見ると、三船は昭和の古臭いオヤジでしかなくてある意味カリカチュアされているとも言える(よく、こんな役を引き受けたなあと思う)。他方、寅さんの浮世離れした悠然さ・超然さが際立つ作品となっている(旅先では人格者でカッコイイんだよねえ)。とは言え、中高年の恋の指南役というか応援者でしかないし、マドンナとの絡みも微妙だし、作品全体としては物足りなさはある。まあ、寅さんを究極の「媒介者」として捉えるのであれば地域活性化(32作同様、出戻りマドンナの家に居候して地域交流というパターンの踏襲)にはなるんだろうが、それではタダの道化師でしかないのではないか?という疑問も残る。
[DVD(邦画)] 6点(2020-12-27 22:49:18)
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