261. 清須会議
《ネタバレ》 柴田勝家VS羽柴秀吉、日本史上初めて会議で歴史が動きます。「机上の大一番」の前後5日間を三谷幸喜監督が豪華キャストを迎えてユーモア満載で描く時代劇コメディ。義に忠実で武骨な勝家を巧妙な知恵と策略で煙に巻く秀吉、ただお市の心だけは奪えませんでした。両陣営が火花散らす心理・頭脳戦を笑いとおフザケ満載の、三谷色全開で表現しています。骨太な時代劇ドラマとなるところを、ちょっと茶化しすぎて減点1。「ステキな金縛り」より、西田敏行演じる更科六兵衛が特別出演。 [映画館(邦画)] 6点(2014-01-03 02:33:17) |
262. ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン
《ネタバレ》 これがためにプレイステーションを購入した大ヒットソフト「FFⅦ」、星を守る戦いのアナザーストーリーを描いたCGアニメ。ゲームクリア後、16年経ちストーリーはほとんど覚えていなかったですが、徐々にその世界観が脳裏によみがえってきました。クラウドにティファ、バレット、ヴィンセント、ユフィ、シド、レッドXⅢ―かつての仲間揃い踏みで躍動感あふれるアクションを繰り広げる中盤から大いに盛り上がりました。そして悩めるヒーロー・クラウドと悪の元凶・セフィロスの死闘再び。フィナーレで今なお忘れられないヒト、亡きエアリスの陰を追うクラウドの姿を強調。熱い魂伝わる主題歌。FFⅦファン必見の傑作。 [DVD(邦画)] 8点(2013-12-22 00:58:53) |
263. そして父になる
《ネタバレ》 血のつながりか共に過ごした時間か、取り違えた子を6年間育てた2つの家族が交差するドラマ。BGMのない静かな空気感の中で物語は紡がれます。初の父親役を好演した福山雅治、エリートイケメンパパはハマっていたようです。切ない展開に引き込まれたのですが、あっさりとしすぎたオチに違和感アリ。 [映画館(邦画)] 7点(2013-12-16 22:58:38) |
264. 許されざる者(2013)
《ネタバレ》 20年前の米アカデミー最優秀作品を和風にリメイク。銃弾と斬撃、西部劇と時代劇を見事に融合させた良作です。武骨なる元人斬り十兵衛を渡辺謙が好演、漲るオーラ、「漢は背中で語る」。佐藤浩市が悪代官ぶりを熱演。未開の地・北海道を舞台にぶつかり合う魂。原作をも凌ぐ印象です。 [映画館(邦画)] 7点(2013-12-15 22:13:58) |
265. ONE PIECE FILM Z
《ネタバレ》 新世界の存亡を賭けて麦わらの一味とNEO海軍が激突。NEO海軍の大ボス・ゼットは海兵たちの“せんせー”である黒腕のゼファー。劇中でルフィが二度も敗れるワンピース映画史上最強の敵。ルフィとゼット、ラストバウトはまるで「あしたのジョー」。青キジのナマ歌「海導」はレア曲。躍動感と原作の魅力がギッシリ詰まった良作。 [DVD(邦画)] 7点(2013-12-15 00:48:50) |
266. 風立ちぬ(2013)
《ネタバレ》 スタジオジブリ、宮崎駿監督渾身の実話に基づいた飛行機設計士のドラマ。「列強国ニッポン」の時代、仕事と愛に生きた男女の純粋で切ない物語。ジブリシリーズならではの神秘的な映像表現は健在。美化しすぎたファンタジックな演出、スモーカーのケムたさ、セリフ棒読みの「エヴァンゲリオン」監督には興ざめで期待外れでした。 [映画館(邦画)] 6点(2013-08-18 00:48:43) |
267. 鍵泥棒のメソッド
《ネタバレ》 いつも不気味な笑顔の堺正人と変幻自在の香川照之、味のあるクセ者俳優共演にしてジャンル的にも異色のサスペンス・コメディ。売れない役者、プロの殺し屋とその部下など様々な人間を二人が入れ替わり立ち替わりドタバタしながら演じ、サスペンスとして物語は進んでいきます。お笑い満載ながらも予測のつかないサスペンス、間の抜けた雰囲気も相まって不思議な魅力を感じた良作です。 [DVD(邦画)] 7点(2013-05-29 01:57:35) |
268. ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-
《ネタバレ》 マダラ(実はオビト)の幻術・限定月読にハマったナルトとサクラ。そこは人物の性格と状況が真逆の世界。両親に囲まれるメンマ(ナルト)、孤独なサクラ、チャラいサスケ“チャラスケ”も限定出演、ミカタになる暁。ただしこれはあくまで余興、本筋のバトルストーリー自体はつまらないです。敵の正体は黒ナルトにしてニセ九尾。 [DVD(邦画)] 5点(2013-05-20 00:20:41) |
269. 悪の教典
《ネタバレ》 こんな学校も教師も有り得ない、血みどろの校内殺人バイオレンス。模範教師の我らが“ハスミン”は異常殺人鬼、猟銃を構えて自分の生徒を撃ちまくります。なぜ殺り始めたのか、動機不詳の大量虐殺、その光景は滑稽でさえあります。ストーリー性はあるようでないですね。続編があるのでしょうか…。 [DVD(邦画)] 5点(2013-05-18 23:07:10) |
270. 桐島、部活やめるってよ
《ネタバレ》 ほとんど校内の出来事だけで描いたわずか5日間の学園ドラマ。話題の中心は作中一度も登場しないバレー部のスター“桐島”。部活、受験、友人・恋愛関係などにおいて高校生たちが未成熟で繊細な心の揺れを感じつつも、青春を謳歌している姿を忠実に再現していて懐かしさを覚えました。ついこの間まで子役だった神木隆之介以外はほぼ無名の若手俳優を起用。雰囲気の暗さがテンポの悪さを助長してしまっていますね。それでも2012年度日本アカデミー最優秀作品賞受賞作。 [DVD(邦画)] 6点(2013-05-15 00:58:05) |
271. 華麗なる一族
《ネタバレ》 阪神銀行グループを取り仕切る万俵ファミリーの内実を浮き彫りにした210分に及ぶ濃厚なる長編本格社会ドラマ、原作山崎豊子の代表作。一見華麗に映る一族内で激しく燃える骨肉の争い。最期まで埋まることのなかった親子の溝。正妻と妾、女の闘い。銀行頭取の一途な野心が親子・男女関係一切の絆を断ち切ってしまいます。人物相関が複雑、専門用語が難解でしたが綺麗ごとの通用しない小が大を喰らう競争社会をよく映していたと思います。高度成長期の神戸が舞台、その街並みの面影を今も残しています。長男役を奥目の仲代達也が好演。北大路欣也がとにかく若いです。 [DVD(邦画)] 6点(2013-04-22 00:02:18) |
272. ボーン・レガシー
《ネタバレ》 半年ぶり2度目観賞。前3部作の裏で動いていた極秘プロジェクト。東南アジアで極限のオニゴッコ。追う組織、逃げる男エージェントと女医師の構図。新エージェント“アーロン・クロス”を道化ヅラのジェレミー・レナーがアグレッシブに演じています。レイチェル・ワイズ好演、現時点でシリーズ中最高のヒロインです。ストーリーはやや支離滅裂。終盤に東アジア系の“№3”男が執拗な追跡、スピード感あふれる緊迫のバイクチェイス。エンドロールにあのイケイケ主題曲が流れて安堵。 [映画館(字幕)] 6点(2013-04-04 01:07:20) |
273. 白い巨塔
《ネタバレ》 伝説的二枚目ドクター・田宮財前のモノクロ医療法廷ドラマ。互いの派閥の命運を懸けた方々手回しによる次期教授選出票争奪戦、医療誤診裁判の法廷で語られる一言一句に一喜一憂する原告被告両軍の表情。その切羽詰まった緊迫感がよく表現され引き込まれました。裁判には勝ったが改めるべきはその高慢な気性。「フンモンガン」、「ソーカイシン」など医療専門的用語続出。山崎豊子原作の本格社会ドラマの金字塔、不朽の名作。 [DVD(邦画)] 8点(2013-03-31 00:45:26) |
274. わが母の記
《ネタバレ》 井上靖の自伝小説を映画化。母親が息子を捨てるはずない、無二の母子の絆を懐かしく香る昭和日本の風景が優しく包み込みます。目の前にいる息子に気づかずしきりに息子に会いたがる認知症の母を希木樹林が凄みある怪演。 [DVD(邦画)] 6点(2013-03-25 00:20:41) |
275. アンノウン(2011)
《ネタバレ》 「私は誰だ」―残された記憶のピースをつなぎ合わせ―えっ、私は暗殺者…。サスペンス展開が弱く中盤の中だるみは減点材料です。アクションはそれなりに楽しめましたが「96時間」には及びません。麗しきヒロインのはずがあんなにワルい女狐、若き頃のクレア・デインズ見えてしまいます。 [DVD(字幕)] 6点(2013-01-06 00:49:55) |
276. るろうに剣心
《ネタバレ》 4か月ぶり2度目観賞。少年ジャンプの我らが伝説的剣客浪漫譚、待望の実写映画化。原作ファンとしてはキャストにツッコミ所満載ですがそれはそれで楽しめました。コスプレ大会になるのは免れたでしょうか、ただし減点1。イケてたのは怪演の香川照之で顔オモシロすぎ、ウサンクサイ役を演じさせたら一級品ですね。剣心役の佐藤健、殺陣シーンは凄まじいけど優男すぎ、「オロ」「ゴザル」など剣心語が不自然です。薫役の武井咲、斉藤一役の江口洋介は原作イメージとは全く異なります。左之助は生卵飲みすぎ。弥彦は顔黒すぎ。蒼井優は化粧濃すぎ。敵役に元格闘家・須藤元気参戦ですが寝技で勝負して頂きたかったです。 雰囲気や挿入歌などで大河ドラマ「龍馬伝」を想い起こされました。続編は希望します。 [映画館(邦画)] 6点(2012-12-31 01:37:50)(良:1票) |
277. ALWAYS 三丁目の夕日‘64
《ネタバレ》 約10カ月ぶり2度目観賞。期待を裏切らないシリーズ第3弾。今作は高度成長期のニッポン、活気にあふれた東京オリンピックイヤーが舞台。くすぐったい笑いとしんみりした感動場面満載で贅沢な観賞時間、前2作に全く退けを取らない大傑作でした。互いが本音と本音をぶつけ合い、本気で生きる三丁目の人々の姿に心揺さぶられずにはいられません。今年一番の映画館観賞に揺るぎなし。3作連続で壁越え、生涯のトップ3に喰い込むほどの作品。お見事、天晴れ! [映画館(邦画)] 9点(2012-12-13 01:14:24) |
278. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
《ネタバレ》 かなりクセがあってエヴァ初心者としてはヘビーな内容でしたね。何を申しておるかわからんセリフが多かったぞなもし。リアルな映像。合唱曲の起用は神秘的でよかったんじゃないですか。エヴァの走りはやや偏平足であまり格好よくはありませんな。 [DVD(邦画)] 5点(2012-12-03 00:12:55) |
279. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
《ネタバレ》 社会現象をも巻き起こした大ヒットロボットアニメの総集編が躍動感ある映像美で復活。ヱヴァン素人としてはやや理解に苦しむ専門用語が多かったですが挫折せずに観ることができました。エンディングテーマは宇多田ヒカル。 [DVD(邦画)] 5点(2012-12-03 00:12:15) |
280. ブラック・レイン
《ネタバレ》 マイケル・ダグラスとアンディ・ガルシア、高倉健と遺作となった松田優作が大阪の地に揃い踏み。日米をつなぐ夢のような伝説的作品です。日本人の描かれ方に違和感があったけど、関西人なら特に観ておきたいですね。親友との死別を乗り越えて新たに芽生えた友情は日米友好の証でしょうか。 [DVD(字幕)] 7点(2012-10-16 23:16:13) |