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feroさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 204
性別 男性
年齢 46歳
自己紹介 専門は邦画とヨーロッパ映画(特にフランス)。気に入った監督や俳優がいればひたすら観つづけるので、どうしても同じジャンル・国に集中してしまうようです。(だからあまりハリウッドを観ない。)

最近引っ越してしまい、なかなか映画を気軽に観ることができなくなりました。撮りためたビデオとDVDばかりになりますが、観たものは書き込んでいこうと思っています。

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21.  人間の條件 第一部 純愛篇
僕は昔から、映画よりも読書に熱中していた学生で、この作品も原作を高校時代に読みました。それまで戦争といえば遠藤周作の「海と毒薬」程度のもので、本格的な戦争小説を読んだのはこれが初めてです。また、父が初めて僕に薦めた小説である事も印象に残っています。父はこの小説の内容をきちんと把握できる年齢になったと判断したんでしょう。渡されたこの本の奥付けには、僕が生まれる前の1974年62刷という刻印があります。僕は、この作品を震えながら読みました。日本軍の残虐さ、社会の矛盾と汚職、それと闘う梶の熱い正義。今思えば僕はこの小説を本当に理解できていたとは言えなかったでしょう。日本人としての自分に軽く鬱になったことを覚えています。それから僕は大学に入り、この作品のことも忘れていました。書架の片隅に並べてはいたものの、手にとるたびにその世界が重く蘇り、読み返すことはありませんでした。そんなとき、この映画に新規登録要望が出されていることを知りました。いつも行くレンタルビデオ屋には5本並べて置いてあります。キネマ旬報でかなりの評価を受けていることも知っています。そこで、初めて僕はこの作品に再度向かい合うことになったのです。キャストは全て日本人。仲代達矢と新珠三千代は、今からすれば古臭い演技ですが、かなりの熱演をみせています。国内での撮影だと思われますが、荒涼とした満州のステップ、砂嵐、そして坑道にいたるまで綿密にロケーションが組まれていることがわかります。小説の世界をイメージ化する力は存分にあることがわかりました。これから凄惨な世界が幕を上げる、そう思うと次の巻に移るのが恐ろしい、そんな気になりました。
8点(2004-02-21 03:11:11)
22.  天空の城ラピュタ
ラピュタの世界には、スルリと冷たさが潜り込んでいる。エンディングのドーラたちとの再会は幸福な結末でさえあるが、「ソドムとゴモラを滅ぼした天の火」は地上に壊滅的な打撃を与えているのである。陸上への一撃であれば、半径数キロが焼け野原。海上へのものなら周辺の海域には致命的な津波が起きているはずである。想像するだけで凄惨な様子だ。そんなことを考えていたら、ムスカの言葉が蘇った。「君はラピュタを宝島か何かのように考えているのかね。」一筋縄ではいかない話だ。
6点(2004-02-15 20:25:45)
23.  極道修行 決着(おとしまえ)
韓日共同制作のこの作品、なかなか面白いです(たぶん)。主役は(たぶん)韓国の役者さん。舞台はほぼ日本。それで笑いあり、痛快あり、愛ありのいいストーリーなんですよ。哀川のアニキだとか、大杉の親分だとか、日本側のキャストもなかなかのもんです。ここで僕が(たぶん)を連発しているのは、ひょんなことで韓国語で観てしまったから。日本語には字幕つきで、韓国語はとうぜんわからない。もっかい日本語字幕で観たいんだけど、なかなかビデオもみつからないんだよな。
6点(2004-02-15 18:02:16)
24.  人間の條件 第二部 激怒篇 《ネタバレ》 
この映画の世界は、一人梶の腕で支えられているのだろうか?昔原作でこの作品を読んだとき、僕はひたすら梶に熱中して読んでいた。その見方で行けば、美千子は梶の付属でしかなく、梶の心の支えとなり、迷いとなり、原動力となるその存在であった。しかし、ここで美千子を生身の女優が演じていることで、美千子が俄然存在感のある登場人物として輝きだす。美千子にとって梶とは全てであり、その尽くすべき愛すべき相手であるのに対して、梶にとっての美千子は何だったのであろうか?生まれながらの羊飼いの番犬に、その仕事以外は必要ないのであろうか?この作品を通して現れる梶の不器用さ、先に”愚”という文字がくるほどの愚直さ、ある種のペシミストぶり、さらにスーパーマン的な万能な才能は、時間が経つにつれて美千子から梶を引き離してゆく。これこそ美千子を主役とした悲劇である。この映画の中で残念なことは、原作にある王享立の手記がカットされていることである。梶と王享立という「人間の隣りの人間」の関係性がはっきりと描写されず、何故に梶がそれほどまでに王の主張するヒューマニズムに感化されていくのかがわかりにくい。飼い主に歯向かい始めた梶の行動が、正義感という一元的な感情ではなく、自尊心や戦争に対する悲観や、独善的な生への渇望とない交ぜになったところをもう少し見て取れたらなと思う。今回のキーとなる岡崎の心の動きは良かったと思う。彼の平衡感覚と、正直な恐れや嫌悪感、反抗的意志は、これからの梶と比較する上でいいインデックスとなるのではないか?
8点(2004-02-11 01:18:54)(良:1票)
25.  張り込み(2001) 《ネタバレ》 
若林しほ・小市慢太郎・堺雅人。レンタルビデオ屋さんでこの3人のクレジットを見たとき、僕は何の躊躇も無くこの映画を観ようと決めました。一人は「天まで届け」で子役時代から知っている若きベテラン女優。一人は「コンセント」で誰よりも存在感を見せつけた演技派俳優。一人はNHK「オードリー」で抜群の演技を見せた若手俳優。(その時は実は気付いていなかったが、監督が「月とキャベツ」の篠原哲雄というのにもそそられる。)そこにサイコサスペンスとくれば、どうしても過大な期待を持ってしまいます。ジャケットの若林しほの画も、彼女が一歩踏み出した演技を見せてくれる期待ができ、本当に楽しみにしていたわけです。それが、実際観てみると・・・全てが薄い。俳優の演技も、ストーリーのプロットも、細かな演出も、カメラワークも、全てが薄っぺらい。期待の反動でかなり残念です。まず、主演の若林しほ。これじゃ昼メロじゃないですか!?こんなサイコサスペンスを主婦は観ないっすよ。もっと自然にサバサバ演技していいんです。不必要に演技が過剰。それでいてこちらが鳥肌が立つような、一歩前に出た演技が出来ていない。それに期待の小市慢太郎。笑顔が、彼の最高武器である笑顔が活かされてない。最初の登場シーンから「すごいステキな笑顔なんだけどちょっと怖い」って空気マンマン。その切れ味鋭い演技はもう少し温存して欲しかった。よってメリハリがない。堺雅人。登場機会少なっ!これじゃ生きてこないよなぁ。期待させるキャストなのに、このプロットでは上手く使えないじゃないか。1年前の自殺に話が移っていく過程は、ちょっと筋がわかりやすすぎるかもしれない。ゾクゾクするくらいのサスペンス性を持ってきたほうが良かったんじゃないか?「月とキャベツ」でも解りやすいプロットで押してきた監督だけど、サイコサスペンスでそれをやられると、ちょっと気が抜けてしまう。ちょっと手厳しいが、このキャストでこの出来であるのには残念すぎる。よって4点。
4点(2004-02-08 00:14:53)
26.  人間の條件 第四部 戦雲篇 《ネタバレ》 
最近の戦争をテーマとした作品を観ていると、戦局を冷静に判断して「生きる」ことに重点をおいているクレバーな人間を主役にしている事が多い。この『人間の條件』という作品もそうだ。この物語は戦争に翻弄された男の悲しい物語である。しかし、もっと悲しいのは「大日本帝国」を本当に信じ込んで、自分を守ることも出来ずに「軍国主義を信じた愚か者」になってしまった人々なのかもしれないな、そんな事を思った。そういう観点では、梶はまだ幸せなのかもしれない。たまに、僕の田舎には今でも戦時の武勇伝を語る老人がいるが、見ていて暗澹たる気分になる。今回の梶は、初年兵を教育する事に努力する。しかし、それは上手くいかず空回りだ。敬礼の不備によって古兵から懲罰を受けるシーンなどは、その空回りが如実に出ていて哀しくなる。梶の思想は完全に偏りすぎていて、青臭くて、正直馬鹿らしくなる。純粋であるよりも愚直、つまり愚かさが先にくる。それは、沖島や影山などの平衡感覚を持った人間をそばに置く事により際立ってくる。それが、梶の背負った悲哀ともいえるかもしれない。梶の、上官を絞め殺すシーンはこの人間の條件という作品でも屈指のハイライト。戦争の悲惨さをダイレクトに伝えるエピソードとして重く、考えさせられるシーンだ。美千子はどうしているだろう?左遷された沖島は?老虎嶺ではまた岡崎の搾取が再開されただろう。王はちゃんと逃げおおせただろうか?人間の隣りには人間がいるのか?悲しい第四部であった。
9点(2004-02-01 21:46:14)(良:2票)
27.  不機嫌な果実
昔話題になったよね?誰も観てないのかな、それともレビューする価値さえないと感じているのか?なんだかね、この映画は不毛だね。観ていて哀しくなってきた映画。それが狙いなのかもしれないけど、哀しい感じだね。(観た人ならわかると思う。)南果歩の演技はなかなか好きだと思うんだけど、根津甚八・美木良介・鈴木一真の3人の演技が重たいんだよね。それも狙いなのかもしれないけど。もしかして、完全に俺は作者の意図にはまってるのかもしれないな。
4点(2004-01-26 22:05:39)
28.  歯科医
結構怖いですね、この映画は。ただのエロ系B級映画として見たらえらいことになります。画面も物語りも暗くて、じめじめしていますし、主演の遠藤憲一はかなり気合の入った演技をしています。しかし、少し甘い。SMですが、僕はこの映画で映画的な興奮はしたけどエロチックな興奮はしなかったな。ノンケの僕が、理解できないにもかかわらずその深淵を覗けるような、そんなできを期待していたんですが、ちょっと浅かったようです。不満なのが、妻役の金谷亜未子。もう少し、それらしくない人選をしてくれれば良かったんですが、あまりにB級エロス女優らしくてつまらなかったです。
6点(2004-01-26 21:49:16)
29.  少女 an adolescent 《ネタバレ》 
奥田瑛二のフランス映画への思い入れが詰まった作品です。この作品を観て、ダメな中年男と美しい少女の関係というところから「フレンチロリータくさいな」と思っていたのですが、エンディングのシャンソンでやっぱり、と思いました。(考えてみればサブタイトルがフランス語!)内容は和製フレンチロリータと言ってもいい作品だと思います。街中で警官がセックスを持ちかけられ、そのまま抱いて忘れなくなる。しかもその相手は中学生、男は拘泥しながらも情事を重ね、愛は深まるものの、社会がそれを許さず二人は街を去る。この大まかなストーリーは、非常にシンプルかついい筋だと思います。そして、その二人の間には老練な彫り師を置く事により、和風のテイストと新たな関係性を持たせており、ここれで非常に優秀なプロットを持った作品となったと思います。印象に残ったのが、昌三が陽子に「彫らせてくれ!」と頼むシーンです。この時の昌三の心の動きは谷崎の「刺青」を彷彿とさせます。すべすべとして白い肌、肩にかかる黒い髪、適度に肉付いた体。彫り終えた時には一人前の女として男を惑わす妖艶なる魅力を、彼は美しい孫娘から感じ取ったのでしょう。そして、本当に彫り終えたあとの陽子の妖艶な姿は、作中の陽子の一人前の女としての完成を感じると共に、女優としての小沢まゆの大きさを感じます。それにしても映画初出演の小沢まゆ、初監督の奥田瑛二、二人が本当にいい仕事をしてくれました。小沢まゆは初出演ながら、アップの演技でもまったく遜色なく、これから期待できる女優さんだと思います。奥田瑛二には、これからジャパニーズロリータの可能性を感じました。これからも、精一杯ふしだらな男を演じて欲しいと思うとともに、監督業にもどんどん挑戦して頂きたいです。
8点(2004-01-23 00:36:30)(良:1票)
30.  アナザヘヴン 《ネタバレ》 
サイコサスペンスだと思って見たのですが、結末がまったく面白くない終わり方で?という印象です。冒頭はその路線でいっていたのに、液体が出てきて冷めました。CMの印象が強かったのが、逆に残念に思います。
4点(2004-01-21 00:29:57)
31.  人間の條件 第三部 望郷篇 《ネタバレ》 
この作品に対して、僕はとても悩んでいる。この作品が日本映画史に残る名作であり、俳優の熱演と、スタッフの努力と、熱い信念によって成された大作であることはわかる。戦争や民族差別という絶対悪に対抗しようとする一人の男。最初、紅い思想にその理想を求めるも、彼は気付く。そこにも彼の求めるものはない。重苦しい戦争の中で疲弊してゆく彼は、ただ、愛する妻の胸の中に戻りたいとだけ願い、死んでゆく。このプロットが素晴らしいことはわかるのですが、どうしても梶をあの正義感に走らせる原動力がみつからない。人が強くなるとき、それは宗教、思想、愛などいくつかあるだろうと思う。しかし、この映画の中の梶にはそれが見つからない。美千子への愛にしても、思想にしても、正義感に付随するもので、それはその原動力とはなりえていない。あえて言えば、一昔のハリウッド映画の主役のように、気は優しくて力持ち、頭がキレて正義感がある、理想化した英雄像に成り下がってしまっている。これが哀しくて仕方がない。この第三部では、家庭のいざこざと軍隊の厳しいシゴキに耐え切れずに自殺してしまう二等兵小原が登場する。彼の、自殺に追い込まれるまでの過程や、自殺の瞬間の悲哀はなんとリアルなことか。そして美千子と梶の一夜の逢瀬。美千子の裸を求める梶と、それに応えて泣く美千子の涙。素晴らしいシーンだと思う。 しかしながら、後半の吉田への憎悪、また丹下への投合の部分は、その描写の少なさから妙に違和感を感じるもとになっている。歴史的な大作にそれを求める事はいけないことだろうか?
8点(2004-01-20 17:56:44)
32.  死国
そんなに酷評しなくても・・・という作品です。栗山千明が可愛いから、そのくらいで許してやってはもらえませんか?日本人で、フランスのロリータ映画に出るような、早熟な少女役を演じる事ができるのは、最近では栗山千明くらいなもんじゃないでしょうか?ちょっと眼に力が入りすぎなのが怖いところなんだけど。もう少し明るい役をやって欲しいと切に願っているところです。この映画なら、四国の人は文句いうかもしれませんが、僕は四国に関係なく育ったので微笑ましく観ました。
4点(2004-01-19 07:57:43)
33.  クロエ(2001)
ともさかりえさんって、非常にいい演技をする女優さんなんですね。一言で言えば、自然体。映画らしくなく、まるでほんの横にいる彼女と会話しているような、どこにでもある、普通の会話を上手く表現しています。それが一番良くあらわれていたのは、「え?」とか「なになに?」とかいう瞬間の演技。眉間の皺、ちょっととがった口許、困ったような眼、どれも媚びるわけでなく、甘えるわけでなく、突き放すわけでなく、お互いの距離を表情だけで演出してしまうのは、その上手さに感服したという気持です。それを、少しずつ、少しずつ病気の進行とともに変化させていったのは、監督の力でしょうか、女優の力でしょうか、本当にこの演技には驚かされました。それにあざといと感じる方もいるかもしれませんが、篠田昇の映像力。(岩井監督作品の撮影もほとんど彼。)彼は光線の使い方が秀逸です。現在、日本で日光を映したら一番のカメラマンなんじゃないかと思います。ストーリーのファンタジックさに少々無理があったのが惜しい気がしますが、"キタノ"という設定やそれにつながる英助とヒデミのストーリーの流れに、心を締め付けられたので良しです。神の存在や、何のために生きてんだ!ってことにもう少し突っ込んでくれたら・・・と、期待の8点です。 あ、そういえばキタノ役は青山真治でしたね。青山監督映画「EUREKA」に出演した利重剛と、利重監督映画「クロエ」に出演した青山真治。「ベルリン」助監が青山真治だったことも考えれば、なんだか深いつながりを見て取れますね。しかし、俳優としては圧倒的に利重剛が上手い!
8点(2004-01-19 07:33:48)
34.  RED SHADOW 赤影
中野裕之監督がニンジャを撮ったらこうなった、という映画。忍者と言うにはお粗末だからニンジャと書いてしまうような、本格的な映画としては笑ってしまう出来だと思う。しかし、彼の作品は特に女性と自然の映像が美しくて、ストーリーと関係なく、観ていてドキリとさせられるようなシーンがいくつもある。吹越満や布袋寅泰、ピエール瀧などのおなじみの俳優が、この映画にピリリとしたスパイスを効かせていて、中野ワールドを心地よく広げている。カバエワまで登場させるんだから、完全にエンターテイメントの世界だ。しかし、失敗作は失敗作。エンターテイメントを描くのなら、映画一本で一貫した方向性を築くべきだろう。5点 と、ここまで書いておいてなんなんだが、麻生久美子出演作を何本か観て、やっぱり中野監督が麻生久美子に関しては一番いい演出をしていると痛感した。「チゥチゥ」に見事にやられたみたいだ。それで1点増やして6点。 もし途中で麻生久美子を死なせていなかったら、僕は7点献上していたかもしれない・・・。
6点(2004-01-19 07:17:54)
35.  ビリケン
可もなく不可もなく。ビリケンという耳慣れない神様をめぐってのファンタジーですが、大阪なんだから吉本芸人でも盛り込むのかと思えば、普通にちょっとコメディタッチな映画になっていました。下手に芸人なんかを入れても辛いものがありますが、そう面白くもないんですよね、一つ一つのエピソードが。撮影手法がちょっと面白いなと思ったら、笠松則通って人なんですね。これは大阪の人には爆笑なのかしら?通天閣にも行った事のない人間なので、ちょっと点数低いです。
5点(2004-01-19 07:13:28)
36.  まぐろのしっぽ
つまらん。本当につまらん。観ていて途中で止めたくなる映画はいくつかありますが、この映画もそんな類いの一つです。僕はビデオで観たんでうすが、劇場で観たら途中で出てます。何より、冒頭にメイキングが入っている。普通、メイキングって役者さんの普段の姿が映し出されていて、お得な気分がして観ていて楽しくなるのですが、メイキングの主役は監督その他の素人スタッフ。お前誰だよ?てゆーかお前なんか観たくねー!というわけで早送り。この部分は映画じゃないから評価に含めませんが、それで30分も消費されて不愉快になりました。観る前の気分として最悪。さて本編ですが、斉藤陽一郎。彼は青山作品によく出ていて、好きな俳優さんの一人です。これは個人的な主観で言えば良かった。問題は濱口優!よゐこの一人ですが、彼の演技が酷い。僕は『演技者』という深夜ドラマで彼の演技をみたことがあるんですが、それより格段に悪い。昔はこんなに酷かったということか?ほかに、加藤晴彦。彼はよくわからないので、何とも言えません。彼が出てきた目的がない。親友の役の高島郷(まったく知らない人だが、)は意外にいい演技だったと思います。それにしても何が言いたい映画だったんだろうな?そしてこの監督他の素人スタッフは、本当に映画が好きだったんだろうか?他の映画から影響されただとか、学んだことがまったく無いと見える。ストーリーも、滅茶苦茶じゃないですか。ま、この3点は、悔しいが最後で笑ってしまったから。なんだろね、やっぱりつんくタウンFILMSを期待した僕が馬鹿だったかな。
3点(2004-01-19 01:04:48)
37.  STACY/ステーシー 《ネタバレ》 
このサイトに訪れる映画好きの方々の中には、キネマ旬報を読んでる方々も多いと思います。その中に、珍しいとは思いますが大槻ケンチ゛の「オーケンのなんかヘンなの観ちゃった」を読むのが楽しみという方も含まれていることでしょう。そんな方には是非、この映画を観て欲しいものです。読んでおられない方にちょっと説明を。この大槻ケンチ゛の「オーケンの~」は、大槻ケンチ゛が観た、ちょっと変な映画(ほとんどB級ホラー)を彼のイラストとともに面白おかしく紹介するコラムです。僕はB級ホラーはほとんど観た事ありませんが、このコーナーは大好き!そんな僕がビデオ屋の棚で埋もれていたこの「STACY」を手に取ったのは、自然なことだと言えるでしょう。手に取るには取ったのですが、B級ホラーに縁のない僕です。とりあえず置いてこの「みんなの~」でチェックしてみました。登録ナシ。そこで自分で登録申請してみました。登録されて待っていたところ・・・やっぱり書込みナシ。誰も観てないんだなぁ。そこでようやく重い腰を上げて、恐る恐る借りて観てみたというわけです。いやー僕の感想も、「なんかヘンなの観ちゃったよ。」俳優の演技はちょっと笑っちゃうし、少女達はみんな制服(しかもセーラー)でぐちゃぐちゃ人食っちゃうし、ホラー苦手の僕にはとっても気持悪いんですが、ラストはちょっと上手くまとまってて爽快感すらあるんですよね。ヘンなの。最後の詠子を殺すシーン、音だけで映像を映さなかったところは、たぶんホラー映画としては失格なんだろうけど、僕には嬉しかった。加藤夏希(他にはTOKYO 10+1というB級映画で観た。)のゾンビはあんまり観たくなかったけど、白目むいてて頑張ってたなー。それでも全体としてニアデスハピネス(←観ていない人にはわかりずらいだろうけど。)で気持悪かったという、なんだかヘンな感想です。原作者オーケンやエコエコアザラクの佐伯日菜子も登場(しかもコスプレ)。彼の培ってきたB級映画への情熱が遺憾なく発揮されたこの作品は、是非オススメということでいいと思います。 
6点(2004-01-18 23:09:30)
38.  螢川
原作を見事に、見事に映画化していますね。関根くんのエピソードなどの削ってしまうか不安になるようなシーンまでちゃんとおさえてあって、好感が持てました。しかし、最後のシーンはちょっとメルヘンですね。蛍が、ちょっと恐ろしいような、壮言な雰囲気を出してくれたらよかったんですが、これは個人の読み取り方しだいの面も大きいので、監督と僕の希望が違ったということでしょう。気になったのは、それと主役の少年のたどたどしさ。これも無理にとも言えないところですが・・・。
6点(2004-01-14 13:34:46)
39.  ラスト サムライ 《ネタバレ》 
「うわダメだよ、オルグレン、刀を投げちゃダメ、ダメ、ああっ!」と悶絶してしまいました。確かにハリウッドの好きそうな演出だけど、刀は武士の命、ぜったーい手放さないもの。そのあと丸腰で突撃になっちゃうよ!? 勝元の布陣は信長の野望ででも勉強したの?あんだけ起伏のある地形で、戦力差が歴然で、野っ原で闘うか?(というか、場所どこよ!?阿蘇?北海道?) ふつー大将を囮に使う?しかも白馬ってマト状態じゃん!?あえて狙えと言うのか!?普通は氏尾がその役だろ?冒頭の面頬(兜と一緒につける面)はネタフリじゃないのか? 兵士が勝元達を囲んでお辞儀・・・って土下座じゃん!土下座と礼は姿勢が違うっ! 前半の健闘に比べ後半が総崩れ。さすがに本格時代劇には無理がありました。気になったのが、勝元の息子の死ぬシーン。「それだけ元気なら連れて行けよ」という時代劇を観ると毎回ツッこむネタをまだやってる。ハリウッドでもお約束健在か。「ここは私に任せて」と言いつつ、戦おうにも体が動けない、「もはやここまでか。」という表情で果てる。みたいな演出を期待したんだけど、あまりにステレオな演出でがっかり。「戦争映画で家族の回想シーンが出たら、その人物は死ぬ。」と同じくらいにお約束。やっぱりダメ映画なのかなー?見終わった後の満足感はありましたが、思い返すとダメに思えるのはなぜだろう?と考えて、『侍』や『幕末日本』を主題にしているんですが、登場人物が饒舌で侍(というか武士って言うだろ?)寡婦に見えず、村・戦場・住居(寺と仏像は除く)が徹底的に間違っていることが問題だと思います。その前提を除けば『映画』としては上手くできているかな?僕に言えるのは、中野監督の時代劇より時代劇っぽいってことでしょう。(っぽいが抜けないのは同じだが。)というわけで、「これで満足できない貴方は、大人しく三船・黒澤行ってください。」と納得してしまう僕なのでした。最後まで気になったのが小雪の身長。172って!トムよりでかいよ。_| ̄|○
6点(2004-01-13 22:36:01)(良:1票)
40.  冷たい血 AN OBSESSION
なんだかわからないぞ!なんだったんだあの防護服の男達!そしてその前で「ジャンプ!」と言いながらジャンプする主人公!わかんない。なんだか黒沢清の作品を観ている印象なわけですが、画面からくる圧力が黒沢清に比べて絶対的に弱い。だから黒沢清の作品のように「ドドーン」と重く感じない。その先に何があるのが感じられない。何も無さそうな気さえする。しかし、設定的には面白いと思いました。主役の刑事と妻との関係性も、なんだか自然で、良かったと思います。あと、この作品は空間が上手い使い方しているな。遠山景織子は肌の白さとか、脆弱さと可憐さがあっていいとも思うのですが、もう少し陰影がでてくればいいと思いました。
6点(2004-01-12 15:23:53)
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