541. ペタル ダンス
《ネタバレ》 安藤サクラは本当にいい女優になった。本当に良かった・・(色んな役をやらされてたので、ちょっと心配だった)前半は彼女の自然な素振りに目がクギづけだった(なんか矛盾してるような・・笑)映画の内容はワガママな人のいない女子ムービー。だからドラマ性も特にない。けど繊細な起伏が心地よく風のようにふいてくる、そんな映画。元々、小生、「犬猫」以来、女子ムービーは好きな方。しかしこの映画は男の監督。この人の前作、前々作も小品ながら、心地よい映画だった。よくまぁ企画が通ったねって感じの・・。エンドロールで流れる曲は、この作品の空気にピッタシの透明感のあるメロディ。この映画の宣伝用のウェブサイトも出来がいいので、ご覧あれ。この曲が気持ちよく流れます♪ [DVD(邦画)] 7点(2013-12-29 03:38:49) |
542. ゴールデンスランバー(2009)
《ネタバレ》 犯罪も絡めて、トリッキーな構造で話を創る伊坂幸太郎の映画。今回も二転三転する展開で、最後は思わずニヤリ。映画の本来の面白さを創り続ける作家は貴重だよね。CGに疲れた人にはピッタシの娯楽痛快活劇! [DVD(字幕)] 7点(2013-12-22 22:02:39) |
543. 結婚行進曲(1951)
《ネタバレ》 まぁ~好き勝手なことをピーチクパーチク喋りまくって、女性はこうも同性同士だと優劣競い合うのかと、ほけ~っと見入ってしまった。でも、それでも最後はしおらしくなるとこ見ると、やっぱ可愛いのかなぁとも思う。コワイのか、カワイイのか、はてさて? [ビデオ(邦画)] 6点(2013-11-17 22:12:02) |
544. 舟を編む
《ネタバレ》 地味だけど、何年か一作はこういう作品がきちんと創られるべきだと思う。コツコツものをつくる大切さ、と言うか・・。派手さはないけど、こういう仕事が、この世界を支えてる。松田龍平ちゃんの役柄もピッタシ!「探偵はBARにいる」といい、最近、愛される性格のためか、良い作品に恵まれ、幸せみたいです。この調子で伸びていって欲しい。ラスト、パーティで小林薫とのツーショットで、お父さんの優作さんと小林さんの共演した森田監督の「それから」を思い出しました。映画界も変わってきてる。なんか感慨深かったです。 [DVD(邦画)] 7点(2013-11-17 01:14:40) |
545. 一枚のハガキ
《ネタバレ》 自分的には、新藤兼人監督と言えば「裸の島」だが、「墨東綺譚」みたいな作品まであるから、一筋縄ではいかない。まだまだ観てない作品が多いが、これだけ豊潤な人生を描ける監督も逝ってしまった…。クソ「マジメ」な自分には、観ると頭が柔らかくなり、鑑賞後優しい気持ちになるこんな作品がこれからも創られたらなぁとしみじみ思います。 [映画館(邦画)] 8点(2013-11-12 00:51:42) |
546. 探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点
《ネタバレ》 元々、二人組の探偵の話って好きなんですよね。(藤竜也と草刈正雄の「プロハンター」なんてテレビシリーズ知ってる?)それに加えて、最近の日本映画界の大きな収穫、大泉洋!さらにただのサラブレッドではない松田龍平のコンビ。このシリーズ、ススキノの世界の中だけなので、いつまでシリーズが続くか、疑問だけど、とてもいろんな要素をぶちこめる、器の大きな可能性のあるシリーズと思いました。前作は新鮮だったけど、ちょっとバカっぽかったけど、今回は、クライマックスではシドニールメットを彷彿させるような、出来のいいエンターテイメントさを感じた。涙が出たよ、正直。あ~、今の日本ってもうこんな映画の出る素地があるんだなと思った。ますますしんどい時代がくるぜ!それにしても河瀬監督の「モガリの森」できれいな素人を使ってるなぁと思ってた尾野真千子ちゃんも、今じゃあちこちに顔出して、イイね♪応援してま~す! [DVD(邦画)] 8点(2013-11-01 01:17:36) |
547. 壬生義士伝
《ネタバレ》 新選組がどんなもんか分かった。今観ると、堺雅人や夏川結衣など、その後急成長した若手がいるのが分かり、面白い。堺雅人は沖田総司役だったのに、ニヤリ。 [ビデオ(邦画)] 7点(2013-10-14 22:09:23) |
548. じゃりン子チエ
《ネタバレ》 なぜか涙がこみあげる。今、こんな地域が日本にあるでしょうか? [DVD(邦画)] 7点(2013-10-06 01:59:10) |
549. 言の葉の庭
《ネタバレ》 爽やかな作品。いま、こんな爽やかな作品はアニメでしかお目にかからなくなったね。 [DVD(邦画)] 7点(2013-10-06 01:55:47) |
550. 藁の楯
《ネタバレ》 あと少しのところでエンターテイメント作品になってしまった気がする。でもそんなことは関係ない!いや~、面白かったなぁ! [DVD(邦画)] 7点(2013-10-06 01:54:24) |
551. SHORT PEACE
《ネタバレ》 巨人、大友克洋の問題意識についてこられる人間を集めて創られた、日本アニメの最前線。手書きにこだわるジブリに対して、大友たちは最先端の技術を使うことをためらわない。そこで表現される日本の伝統美の再発掘。矛盾のようにも思えることをこのスタッフはやってのける。大友さん、あなたはそんなに急いでどこに行くつもりですか?ついていこうとする人間は、もう息切れ切れですよ。まるであなたの初期の作品「聖者が町にやって来る」の売れない3人のアマチュアバンドのように・・。かつてあなたも誰かを追いかけてたってことでしょうか? [映画館(邦画)] 7点(2013-08-17 01:11:56) |
552. 風立ちぬ(2013)
《ネタバレ》 映画全編通して、何でこんなのんびりした国が戦争なんてと言わんばかりにきれいなこの国の風景が描かれる。主人公からこんな言葉が出る。「小さくてもカメになる道はないのかなぁ」。これは世界の中での日本のあり方への提言でもあり、デジタル全盛のアニメ業界の中にあって、手書きにこだわるジブリのあり方も言ってるのかもしれない。元々、世界に友人の多い宮崎さんには、技術や文化を通して、世界の人と友達になれるのに、どうして国というものがあり、戦争というものがあるのだろう?という疑問があるのだと思う。映画はまさしくそこを言っている。そして菜穂子との恋愛が丁寧に描かれる。これは人生で一番、大事なものって分かっているのに!という宮崎さんの言葉に思えた。でもね、監督、観客は作品どうこうよりも、あなたが好きだから、そんなあなたの映画が観たいとも思うもんなんですよ。これからは自分の人生を大事にしてください。でも僕は次回作、短編でも観たいなぁなんて思っちゃたりするんですけどね(笑) [映画館(邦画)] 8点(2013-08-17 00:59:45) |
553. ユキとニナ
《ネタバレ》 好きです、この手の映画。よくあるのは、ひよわな少年と不良っぽい少年の冒険話。これはその女の子版。話は、大きくなったユキの記憶のこんがらった思い出みたいにすれば、話もスッキリして良かったんじゃないかと思いましたけど・・・。 [DVD(字幕)] 7点(2013-06-24 07:41:04) |
554. 世界
《ネタバレ》 ジャジャンクーの魅力とは、面白い演出もあるけど、それよりあの国、中国がどんな国なのかが分かるところが大きいと思う。中国は激動の中、色々国内が変わっただろう。「皆、中国のアートから自分たちの分からないと思っている中国のことがつかめるのではないか、と考えた、それで熱狂したのではないか」(村上隆)東武ワールドスクウェアのジャンボ版のこの公園での色恋沙汰が描かれているが、どこの国の男と女は変わらないんだねと思った。これは観光PRも兼ねてるね。日本でも東京ディズニーランド版を創ればいいのに・・ただ服に火をつけても平然としている、あのエピソードは日本ではありえないよなぁ、怖いなぁとも思う、さすがに・・ [DVD(字幕)] 6点(2013-06-16 01:41:56) |
555. 博多っ子純情
《ネタバレ》 そのまんま!まったく同じ温度で自分も中学生ばおくりました。博多区やなかばってん、福岡の城南区のもんです。南区に中2までおったけど。 大好き!この映画!源ちゃん、気持ちは嬉しかばってん、ちょっと違うごたる。でも嬉しか! [DVD(邦画)] 10点(2013-06-12 01:52:52) |
556. みなさん、さようなら(2012)
《ネタバレ》 とにかく最近、濱田岳が良い味かもしだし!彼のコミカルな持ち味をフルに活用した作品に恵まれたせいか、CMでも大笑いの引っ張りだこ。この作品は、彼を主役にドンと置いて、じっくり描いた好作品。女性にもモテモテで羨ましいぞ、この野郎!って感じだ。ただドラマでは付き合った女性とは、別れちゃうんだよね。とてもクールに創られてる。それにしてもお母さんの大塚寧々がまた良~んだ!団地の中でも、世界は均等にある。最後のお母さんの書き残し、「あなたはどこでも大丈夫」の一言に僕も思わず、嗚咽しそうな気持になっちゃったよ。愛のある作品に、とても濱田岳は似合うんだなぁ。 [DVD(邦画)] 8点(2013-06-11 22:41:17)(良:1票) |
557. コクリコ坂から
《ネタバレ》 いや、こんなに良いと思わんやった!父親の駿監督の女性ヒロインとの微妙な差がとても心地いい。歴代宮崎ヒロインの代表格サツキとメイでもなく、ジブリの詩人のひとり、故近藤監督の「耳をすませば」でもない。これは紛れもなく宮崎吾郎監督の描いた女性ヒロインである。設定は坂本九の時代だが、人物、特に女性たちは、出来のいい邦画の学園ものを観ているような感じすらさせる。ジブリの女性アニメーターたちがモデルではなかろうか?などと考えてしまう。声優の長澤まさみさんがまた大げさじゃなくていい。宮崎さんの作品に多い「は~い」とヒロインが返事をする場面。(特に傑出は「魔女の宅急便」だろう)そこをとってもやはり駿監督とは微妙に違う。これは吾郎監督の計算なんだろうか?いや。きっとそうだろう。選曲も新鮮。もちろんジブリという最高のスタッフがいたからでもあろうが、まったく畑違いの世界からきた監督としては、これはもう合格点じゃなかろうか?まぁ傑出した才能がそろったアニメ業界で、またこれだけの機会があるかどうかはともかく、日本アニメにひとつの秀作ができたことを祝いたい。 [DVD(邦画)] 7点(2013-06-11 22:28:25) |
558. 君に届け
《ネタバレ》 いや、青春映画を侮るなかれ。面白かった。身内に多部未華子ちゃんみたいな女性がいるので、ヤキモキして観ていたが、ハッピーエンドで嬉しかった。早速、このDVDを中古で購入し、身内に渡してやろうと思う鈍感な俺だった。黙って見守れという方が無理なんだよなぁ・・・ [DVD(邦画)] 7点(2013-06-09 22:08:31) |
559. ライク・サムワン・イン・ラブ
《ネタバレ》 アッバスキアロスタミの描く日本。嫌なラストなら辛いな・・と思って観ていたが、残念だ。あの「桜桃の味」で見せた老師の説教。それが今回、日本でまた、という期待もあった。正直、キアロスタミの映画は寄り道が多く、さほど構成をひねらない。だから最初のデートクラブから派遣された女性が、車で大学まで送る女性と同じなのかどうか、よく分からなかった。同じ人物にしては、女性はリラックスしている。これがもし、デートクラブの女性だったら、この教授は紳士だったということだろう。しかし、加瀬亮演じる彼氏はそうは思わないだろう。最後、その怒りがラストのあれだ。キアロスタミは、「クローズアップ」でもそうだったが、割と「偽物」にキツイ。だから、「偽」老師への鉄槌の話だったかとも思っていたが、それだと案外つまんないね、なんて思っていたら、映画雑誌で次の言葉で気持ちのしこりが取れた。「映画も写真も絵も全て詩」。あ、そうか!最後の割れた窓ガラスは詩だったか。どうも朝日歌壇に載ってるものが詩だったという感じがあったが、あぁあれはキアロスタミには詩と映ったんだ。目からウロコの瞬間だった。 [DVD(字幕)] 7点(2013-06-09 21:59:58) |
560. リミッツ・オブ・コントロール
《ネタバレ》 この点数しか考えられない。白黒をカラーで撮った、ジャームッシュ映画。 [DVD(字幕)] 10点(2013-05-31 22:48:48) |