661. ラストレター(2020)
《ネタバレ》 思い出をとても大切に扱っている。 同窓会から始まるのも、その一つの現れ。 松たか子の背中はおばさんだけれども、彼女の中には美しい学生時代の思い出がある。 先輩に片想いした美しい思い出。 同じく福山雅治も、在りし日の広瀬すずの姿をひたすら追い求める。 その記憶を薄れさせまいと小説に記した。 誰しも、心の奥底に思い出を隠し持っているもの。 それを映像化したのが、この作品の魅力の一つ。 ラストレターの文面は、まさしくそれを表している。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-12-15 06:28:04) |
662. 映画 日本刀 ~刀剣の世界~
《ネタバレ》 なんとも異様な世界、恐怖を感ずるほど研ぎ澄まされた世界だ。 一つの刀を作るのに一体どれだけの人が関わり、どれだけの魂が込められるのか。 それを考えただけでも気が遠くなる。 歴史に名を残す武将たちの手を渡り歩き、現代に残る名刀の数々。 まるで生き証人の様だ。 と、ここまでは真面目に書いてみたが、ぶっちゃけ、刀を作るのに人生を捧げる人達を理解できない。 これだけの根気と精神集中を行い、それを一生をかけて行う。 到底、理解不能な世界だ。 少なくとも私はこんな事やりたくないし、出来ない。 そんな人生、考えただけでゾッとする。 刀に関わる日本人固有の美の世界。 怖いくらいに感じることができた。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-11-26 23:59:43) |
663. 初恋(2006)
《ネタバレ》 全く前知識なしで見たので、そのタイトルから単純な恋愛モノかと思っていたら、なんと三億円事件が絡んでいた。 このストーリーなら、別に三億円事件じゃなくても良い気がするが、そこは話題性を取ったのか? この頃の宮崎あおいは、まだ垢抜けていない印象。 それにしても、やはり60年代の新宿は独特で固有の魅力がありますな。 他の街には絶対にない独特の魅力。 そんな新宿を体感できたのは、この作品で得られた唯一の収穫だ。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-11-08 02:32:19) |
664. 八日目の蝉
《ネタバレ》 そもそも何故、赤ちゃんを家に置いたまま出かけるのか? それがこの悲劇の一番の原因だと思うが。 そこに合点がいかないから、ストーリーそのものにすんなりと入っていけない。 悲劇を生む為に都合良く赤ちゃんが放置されたとしか思えない。 永作博美の母性光る熱演が良かっただけに残念。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-11-04 21:24:57)(良:1票) |
665. 花の慕情
《ネタバレ》 『その場所に女ありて』と同じ鈴木英夫監督、司葉子と宝田明が主演。 本作では司葉子が洋服ではなく和服であったが、洋服の方が似合うのかも。 パリッとスーツを着こなし、都会の洗練された美女を演じる方が好きかな。 話も『その場所に女ありて』ほど面白くはなく、普通のレベルだった。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-10-28 17:34:20) |
666. ユンボギの日記
《ネタバレ》 イ・ユンボギ、それは十歳の少年。 イ・ユンボギ、それは韓国の十歳少年。 実に味わい深い大島渚発ドキュメンタリー。 やはり大島渚は孤高の監督だ。 大島渚にしか出せない魅力が、このショートフィルムには詰まっている。 イ・ユンボギ。 ナレーションも耳に残り過ぎるくらいに残る。 イ・ユンボギ。 それは大島渚が残したショートフィルム。 イ・ユンボギ。 それは大島渚が残した韓国ショートフィルム。 うーん、頭が痛くなってきた… [インターネット(邦画)] 6点(2020-10-24 00:01:34) |
667. 四月の永い夢
《ネタバレ》 故郷に帰るまでの内容は面白いが、故郷に帰ってからはつまらなくなる。 哀しみを携えた喪服姿って、何故あんなに綺麗なのか。 とにかくそれが印象的。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-10-22 19:22:44) |
668. 光(河瀬直美監督作品)
生きていると辛い事は沢山ある。 せめて映画を見ている間くらいは厳しい現実を忘れたい。 現実と真摯に向き合う姿勢は評価に値するが、いささか厳し過ぎる内容。 個人的にはキスシーンまでは蛇足だと思われる。 顔を触るシーンだけで十分官能的。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-10-21 01:00:29) |
669. 魚影の群れ
《ネタバレ》 緒形拳の熱演が凄し。 対する若き佐藤浩市の情けなさよ。 男女の織りなす漁り火。 だが十朱幸代のラブシーンは不要。 演歌が流れる屋台。 焼酎を一気飲み。 大間の風情を伝える演出が出色の出来。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-10-12 19:40:39) |
670. 夜明け前(1953)
《ネタバレ》 これはとても点数を付け難い。 間違いなく名作であり力作だ。 だがしかし映画としてみてみると、面白いとは言い難い。 正直、長く感じてしまったし。 時代の大きな波に飲み込まれながらも、あくまでその波に抗い、病んでしまった男の一生。 しかと、この眼に焼き付けた! [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-10-11 00:00:54) |
671. 勝手にふるえてろ
コメディな味付けがもし無ければ、もっと好きになれただろう作品。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-10-10 02:06:24) |
672. ニッポン無責任時代
テンポが良くて上映時間も短いから、ものすごく気楽に見られる。 由利徹のスケベオヤジぶりが一番ツボだった。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-10-03 17:43:15) |
673. おんなのこきらい
森川葵より劇中歌を歌っているおんなのこの方がかわいいな! こじまんりとしていて、なかなかの佳作。 映像も音楽も良い。 話としては、女性監督が扱う事が多い気がする摂食障害を題材にしている。 いかにもタチの悪そうなバーテンに惚れてしまうのは世の常。 少しくらい悪そうな男がモテるってのがリアル。 そして、そのバーテンにフラれて傷心中のところに優しい声をかけてきた男に惚れてしまう。これもまたリアル。 容赦のないリアルさは女性監督が女性を描いているからだろう。 この様な話は男にはなかなか書けない。 そこがまたこの映画の良さでもある。 それにしても音楽良かったなぁ〜 歌ってる女の子かわいいなぁ〜 少し脚は太いけど。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-09-12 17:21:41) |
674. アイネクライネナハトムジーク
《ネタバレ》 「振り返ってみて、あの人と出会えて良かった」と、後で思える出会いなら良いんじゃないかな? これは確かに。 最後まで飽きずに見られたが、多部ちゃんの出番が少ないのには不満! 群像劇なのは分かるが、他のエピソードいらん! もっと多部ちゃんを出して欲しかったな。 サッドウィッチマンなんか出してる場合じゃないよ。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-09-07 00:50:33) |
675. ニワトリ★スター
《ネタバレ》 冒頭のぶっ飛んだ内容で、この勢いで2時間いかれたらキッツイなぁ〜と思っていたら、その後は案外、フツーの人間ドラマだったりで一安心。 鳥肌実が悪の救世主みたいな、毒をもって毒を制す的な場面には、鳥肌が立った。 いいぞ〜、鳥肌実! [インターネット(邦画)] 6点(2020-08-24 08:14:46) |
676. 自分の穴の中で
《ネタバレ》 最後まで見て、ようやく題名の意味を理解した。 自分勝手な人間ばかり登場する本作。 人との関わり合いはあるものの、結局は皆、自分の穴の中で生きている。 皆、孤独なのだと。 何とも哀しい幕切れだ。 それはそうと、北原三枝は本作でも相変わらず美しい。 若々しい軽やかな身のこなし、美しい細い腕とウエスト、その全てが輝いていた。 一方の三國連太郎は、他の作品では見た事のないほどのジゴロぶり。 そして実にカッコ良い。 作品全体としてみてみると、テンポの悪さが気にかかった。 話は自体は興味深い内容なのに、見ていて何故だか退屈感がつきまとった。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-08-23 02:38:57) |
677. 警視庁物語 全国縦断捜査
《ネタバレ》 戸籍剥奪を目的に人を焼き殺すという凄惨な事件が奥多摩で起きた。 それを全国縦断捜査でもって解き明かしていく内容。 個人的にはストーリー展開よりも、秋田農村の貧しい暮らしぶりや、返還前の沖縄などの、ロケ地での模様に興味をひかれた。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-07-24 00:31:20) |
678. 不倫純愛
《ネタバレ》 矢崎監督らしく映像が穏やかで美しい。 それだけで画になっている。 内容は意外にもサスペンス調。 濡れ場は少々しつこい。 内容は結局、純愛じゃないじゃん!とツッコミたくなる。 嘉門洋子の演技と体型は、如何なものかな。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-07-19 22:49:51) |
679. 惑星のかけら
完全にリアリティゼロ、有り得ないエピソードの数々なんだけど、和める内容が魅力。 河井さんは熟しきる一歩手前という感じで、この作品の時点ではまだ魅力が残っていた! [インターネット(邦画)] 6点(2020-07-18 02:06:07) |
680. 無伴奏
《ネタバレ》 始まり。カノンが喫茶店にながれる。 煙草が似合う時代。 私はこの世代の人間ではないが、この時代にタイムスリップしたかのような気持ちになった。 LGBTが一般に認知され、安保闘争が歴史の遺産になり、嫌煙が叫ばれる時代となった今、このような時代を体験できた事は有意義ではあった。 退屈感は否めないが、矢崎監督の描く美しく官能的な世界、そして反則ともいえるカノンでのエンドロール。 まあ、たまには良いんじゃないでしょうか。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-07-15 16:20:40) |