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まさかずきゅーぶりっくさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 848
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 思春期の学生時代、何気なく見た水曜ロードショー「ローマの休日」でアン王女との運命的な出会いをしてからウン十年、ひたすら好きな映画を何十回観るような偏食家です。

ホラー&感動映画&難解映画大好き♪ホラー映画も好き!監督別にも観ます。キューブリック、リンチの2人は別格!スピルバーグも大好き!ホドロフスキーもナタリも好き!ハネケは苦手!

レビュー点は相対的に甘めです(ボーダーは6点)。期待に背き大ハズレ、虐待モノ、悪意を感じるバッドエンドな作品には低い点も付けますがよっぽどです。逆に最高点は9点に設定し、10点は人生観を変えられる程大好きな作品だけにしてます。人生であと何本10点の映画に出会えるか、ワクワクしてます♪

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81.  生きものの記録 《ネタバレ》 
戦後さほど経過していない製作時期等を考えると、一家の大黒柱が核や放射能被害に遭わないように家族ぐるみでブラジルに移住(多分日本の裏側に位置する国だからという意味だと思う)しようと言い出す明確な心情までは分かりませんが、戦争体験をして死と隣り合わせの部分までいくと、ひょっとしたらこういう風になってしまうのではないかなと考えさせられてしまいました(でも地球上どこでも100%安全な場所は無いと誰も家族が言わないのが不思議)。今の時代で言えば、あの国のミサイルに置き換えられると思います。しかしどんなテーマであれ、ある程度スッキリとした結末を見せてくれていた黒澤映画の中でも、後味の悪さはズバ抜けています。主の考えを阻止しようと準禁治産者の申し立てが通った事がきっかけで更に精神は病み、結局は自分の工場に火をつけ刑務所行きとは・・・。しかも彼は刑務所の中を地球以外の星だと思い込むなんて・・・。もしかしたら危険と隣り合わせの中で平気な顔して暮らしているこっちが普通ではないのかなと考えさせれてしまいました。凄く重いテーマなのに「三船先生が頭の中で移住した星は、こりん星?」とかネタを考えてしまった自分が情けないです・・・。
[DVD(邦画)] 5点(2006-08-16 17:01:45)
82.  白痴(1951) 《ネタバレ》 
原節子さんの物凄い存在感と演技力、白痴を演じた森雅之さんの上手さに加え、ギラギラしている三船先生に久我美子さんと、4人それぞれが役になりきっていてとても良かったです。しかも166分という長編(それでも大分カットされているが)でありながら、まとまりのあるシナリオに助けられ一気に見せる力のある作品です。黒澤監督らしくないメロドラマではありますが、白痴の主人公の純粋さゆえに振り回される恋と人間模様が痛かったです。やはり人間は、純粋なだけではない、ずる賢い部分もあってこそなのかなと思いました。でもあのラスト、何も殺さなくても、とちょっと引きました。しかも殺したお前も死んじゃうのかよと。勿論悪意は無いのに結果振り回した主人公は悪化したものの生きているなんて何とも不条理だなあとか少し嫌な気分になりました。この作品の千秋実さんは失恋王ですね、何だか親近感を覚えました。
[DVD(邦画)] 7点(2006-08-15 00:34:59)(笑:1票)
83.  着信アリ2
話をワールドワイドにしちゃって、ピーター・ホーなんか起用してるけど、物語が複雑になればなる程「着信による呪いの連鎖」という柱の部分の恐怖感は弱まり、遂に映画自体のバランスが破綻してしまったなと感じました。唯一の救いは前作の後日談です、それもあまり気持ちいい話ではありませんが、前作と続けて観ると、なるほどなと少し解決します。でもこの映画のシナリオ、プロットも何も無いですね、お化けの数も着メロの鳴る回数も前作よりは倍以上ですが、恐怖は半減以下です。それにミムラちゃんを始め、出演者の絶叫から全然恐怖が伝わってこないですよ・・・。やっぱり単純な物語の中に恐怖を覚えさせて欲しかったです。ファイナルに期待。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2006-08-14 00:05:11)
84.  着信アリ
霊的な怖さ、チェーンメール的な怖さではなく、視覚のグロさや「ワッ!」と脅かすお化け屋敷系の恐怖の映画ですね。最後のオチがよく判らないんですが、これは「2」で解決してくれています。何も考えずに次に着信が残っている人が殺されるんだ!って感じで、映画の世界にのめりこんで観たら初見では結構怖いんです。ただ後半、呪いのルーツを解明すればする程恐怖が半減するのが残念です。あと呪いの元凶が○○ではなく△△だったんだ!って部分に、製作者側は観客を驚かせてやろうという雰囲気がよく伝わってくるんですが、正直言ってそんなどっちでもいい部分に力を入れるなら、シナリオをもっとストレートに分かりやすく見せて欲しかったです。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-08-13 23:58:08)
85.  生きる
これは本当に重いけど、でも凄い映画です。志村さんの捨てられた子犬のような目が何とも印象的です。癌と知って自暴自棄になってもおかしくない所を、部下との交流からやるべき事を模索する辺り、何とも真面目な生き様そのものだなあと思いました。ただ終盤の葬式での回想シーンはエピソード毎に区切らず、公園作りに奔走した渡辺さんの行動を一気に見せた方が感動は倍増したかもしれません(公園を作るシーンは全く無いのが意外でした)。あと部下を演じた小田切みきさんのハツラツとした表情が凄く可愛いなあとか思ってしまいました(チャコちゃんケンちゃんのお母さん役の方なんですね!)。あと黒澤監督の作品は、台詞回しが舞台調で皆常にオーバー気味な演技ですので、そこらへんは特に気になりませんでしたが、黒澤監督は志村さんにもう少し肩の力を抜いた演技を期待したみたいですね。。ちなみに志村喬さんがモーガン・フリーマンに似ているという声をよく聞きますが、モーガン・フリーマンの方が志村さんに似ているんですよね。是非「七人の侍」の時に志村さんが見せた照れた時の仕草、頭を撫でつつ微笑で「いやー、かたじけない」をモーガンに日本語でやってもらいたいです。
[DVD(邦画)] 8点(2006-08-13 13:55:15)(良:2票)
86.  TAKESHIS’
これは感覚で観る映画ですね。つまり難解だ、理解不能だと言われますが、初めから理解されようと思ってシナリオを書いていないし、小説ではなく映画だからこそ完成できる断片ぶりだと思います。むしろ無意味な作りに意味を持たせたかった狙いのある作品ですね。お得意の拳銃乱射等の暴力描写もある中、所々にたけしらしい笑いを入れてみたり、エロを交えてきたり(でも俺に言わせれば京野ことみは脱ぎ損)。リンチの「イレイザーヘッド」に近いような監督の脳内の投影という印象もありますが、時間軸の交錯、夢オチ等色々混ぜてきているので、作品の断片部分に北野武の色を掴めるか、感じられるかどうかという作品だと思います。よく言えば実験的ですが、悪く言えば限りなく独りよがりにもみてとれるギリギリの作品です。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-08-12 17:44:12)
87.  蜘蛛巣城
人間の強欲さを露呈していますが、同時に奥さんや物の怪にそそのかれた武時が可哀想にも思えてきました・・・。支配欲にとりつかれた強引な手腕の武時役を演じた三船先生の演技は凄いとしかいいようがありません。ただその周辺の人物の描写、三木義明の息子の葛藤とか、大殿殺害の罪をなすりつけられた小田倉則保の憎しみ等がイマイチ伝わってきませんでした。あと劇中、歌舞伎や物の怪の唄う詩の中に、かなりこの作品の中の鍵となる部分が隠れていると思うので、是非東宝のDVDで字幕付でご覧になる事をオススメします。1つの強欲がもたらした大罪、それに対する罪悪感から狂ってゆき、徐々に味方が離れていく様子は本当に丁寧に描かれ面白いです。ただこの作品は演出面で芸術性を狙った部分を感じる所も多く、黒澤監督の時代劇に純粋に娯楽を求めるのであれば「七人の侍」「用心棒」「椿三十郎」「隠し砦の三悪人」の方をオススメします。
[DVD(邦画)] 8点(2006-08-09 00:59:31)
88.  静かなる決闘 《ネタバレ》 
これは決闘というより心の葛藤ですね。皆さん仰るように終盤、看護婦に本音を吐く部分は見応えがありました。どれだけ美佐緒さんの事が今でも好きかが伝わってきましたし、他に許婚が出来れば自分の中でも吹っ切れると思ったら、実際は苦しくなった様子がよく伝わってきました。お父さん役の志村さんもさすがの存在感でした(同じ医者でも酔いどれ天使とはまるで違う落ち着き 笑)。もう思い切って彼女に梅毒の事や、それで距離を置いた旨、全て告白して奪って欲しかったですけどね。二十代の三船先生も抜群にカッコいい!野戦病院で手術前にタバコ吸ってるカッコとかちょっと反則です。個人的には醜聞と言い回しがまるで同じな千石さんより、おしとやかな三條さんのキャラの方が好きです。ドラマ「羅刹の家」で苛められてたお婆ちゃんの時とはまるで違う!時代を感じました・・・。
[DVD(邦画)] 8点(2006-08-07 10:58:52)
89.  隠し砦の三悪人 《ネタバレ》 
いやーこれは面白いですよ!群集にCGを使っていない本物の迫力も感じましたし、早川領に辿り着くまでの苦難の連続を、ハラハラしながら楽しめる娯楽活劇です。でもこれ「スターウォーズ」に影響を与えたとされてますが、C-3POとR2D2はあの百姓二人のようには足引っ張ってないよと叫びたかったです(あまりにダメな人たちなんでええ加減にせよと突っ込んでしまいました)。女郎として囚われてた秋月方の女性を馬にすっと乗せる六郎太のサマ、山名方の侍二人を馬で追ってしとめる六郎太、というよりむしろ三船先生の姿にも惚れ惚れですwでも笑えたのは火祭りで踊る三船先生の姿!晩年「全員集合」でヒゲダンスのジェスチャーをした彼の姿を思い出してしまいました(^^;あと突っ込まざるを得ないのは雪姫どの!あなた快活で健康的な太ももが何とも魅力的ですが、終始声張りすぎですから!
[DVD(邦画)] 8点(2006-08-06 16:45:33)(良:1票)
90.  野良犬(1949) 《ネタバレ》 
「羅生門」以前の黒澤監督の作品は基本的にワンカットが長く説明が丁寧ですね。観ていて「果たしていつになったら核心に迫るんだろう?」とか思い、少し中だるみを感じてしまいました。志村喬演じる刑事が犯人に撃たれたあたりからはさすがに緊張感が増し、駅のシーンで向かい合った犯人と三船先生演じる村上刑事の2人が目の合うシーン等の雰囲気は最高ですが、いかんせんそれまでが長い・・・。同じく犯人を追う「天国と地獄」の終盤の張り込みのシーン程の緊張感が保てなかったのは、変に多くの周りのキャラの描写を細かくしすぎたからなのかなと思いました(その割りに犯人の描写は薄い)。若い熱血刑事と、ベテラン刑事の組み合わせというと「踊る大捜査線」「セブン」と重なる方も多いみたいですが、私も志村喬が時折モーガン・フリーマンに見えてしまいました(笑)
[DVD(邦画)] 7点(2006-08-05 11:48:23)
91.  醜聞(1950) 《ネタバレ》 
今から56年も前から、プライバシーを侵害してメシを食うような下劣な雑誌があったんですねー。バイク好きの青年画家を演じたこの作品の三船先生もカッコいいです。うだつのあがらない弁護士役に志村喬。「酔いどれ天使」とは一転、原告の弁護士なのに雑誌社の社長に丸み込まれそうになったり、見ててもヒヤヒヤ。最後の最後で威信を取り戻すんですが、裁判の展開はかなり強引ですね。人権侵害、言論の自由の論争に映画としてメッセージを吹き込んだようなテーマですが、侵害された事についての裁判のやりとりが中心ではなく、むしろうだつのあがらない弁護士が、雑誌社側からの誘惑や、結核の娘の死を乗り越え、真の正義に目覚めるまでの過程が中心ですね。その展開を予め分かってて観たら良かったのでしょうが、もっと熱く原告側がプライバシーの侵害を告訴してゆく様子を観たかったかなあと思ってしまいました。あとこの頃の黒澤監督は1シーンをかなりじっくりゆっくり撮ってますね。全盛期のあのテンポの良さを期待するとちょっとかったるく感じる部分もあります。決して悪い映画ではありませんが「天国と地獄」の次に観たのは順番間違えたかな?と思いました。
[DVD(邦画)] 6点(2006-08-03 10:57:38)
92.  天国と地獄 《ネタバレ》 
本当に黒澤明って人は偉大なんだなと今更ながらに思います。144分という尺の長さを全く感じさせないし、一寸の無駄も感じませんでした。前半の誘拐犯との交渉、後半の神奈川県警の執拗な捜査、どちらも全く緊張感が途切れる事はありません。結局身代金はほとんど戻ってきたけど(ヘロインを買った2万円以外)、世論から同情を買うも権藤は会社を追われるという完全なハッピーエンドではない辺りもリアルで良かったです。印象的だったのは、自分の地位と全財産を投げ打ってまで身代金を払うか苦しむ権藤の葛藤、特急こだまの車内で身代金のカバンを投げ捨てるシーン、煙突からパートカラーのピンクの煙があがった決定的な場面、竹内をハメる為に執拗に足取りを追う街の場面、あらゆる側面から犯人を追う県警の捜査場面と、幾度のシーンでも鳥肌が立ち、「手に汗握る」とはこういう事かと感動しました。見せ場がこんなに多い刑事ドラマを観たのも初めてでした。また黒澤オールスターズとも言える超豪華キャストゆえ、「あ!あの人たったこれだけの役?」とかって楽しみ方も出来ました。また子役2人の演技力も忘れてはいけないと思います。不祥事を起こしてばかりいる警察に見てもらいたいですね。1人の金持ちにここまで同情的なのはドラマっぽい感じもしますが、この結束力と捜査への取り組み方は学ぶべき点も多いのではないでしょうか。
[DVD(邦画)] 8点(2006-08-02 11:00:41)
93.  酔いどれ天使 《ネタバレ》 
志村喬のギラギラした医者っぷり、さらにギラギラした三船先生の尖りっぷり。黒澤映画を象徴するこの二人のガップリ四つの演技合戦に心から酔えました。かつての自分もエリート街道に進めず、ヤクザの松永に若かりし日の自分を重ね、何とか結核を治してやりたいと思いながら、お互い素直になれないサマは、何となく理解できるなあって思いました。ヤクザの兄弟分の人とか、親分の陰がほとほと薄かったのは、それだけ主役二人が物凄かったって事だと思います。しかしながら私はまだ30前の男ですが、こんな男に心から憧れます。空虚な心ながら尖らざるを得ない生き様って凄いなあって。それと昭和20年代を思わせるあの町並み、何ともレトロで微笑ましかったです。黒澤先生は時代劇も現代劇も天才的な演出をされる方なんだなあと今更ながら再認識しました。面白かったです。
[DVD(邦画)] 7点(2006-07-30 18:39:12)
94.  電車男
「ノッティングヒルの恋人」のヒュー・グラントは恰好悪いながらに自立していましたが、「電車男」はそれこそ女の子と手を繋いだ事も無い男の成長物語なので出発点が全然違いますね。でも21世紀にまできてこの純愛モノが支持されたのはどんな背景なんですかね?便利な世の中になったけど、モノに利用され、心が置いてけぼりをくった男性の「1日30分でOK!1からやり直すデキル男ガイド」って所なんでしょうか。電車で絡まれてた子を助けて、そこから恋愛に発展するという妄想は、モテない男なら夢見る話かもですが、無理矢理のハッピーエンドまでの強引な展開、2chってこんないい香具師ばかりじゃないだろ的突っ込みも相まってほとんど感情移入できない内容ですね。純愛路線が流行った時期の1本でしたが、「冬のソナタ」や「セカチュウ」の純愛とは違い、童貞臭い感じをごもっともって感じで演出しているので、ダメな人には徹底してダメな作品だと思います(作品の中で演出する成長は、実社会では階段を1段上がった程度にしか感じないと思います)。あとヲタの解釈も少し違うかも?この作品はヲタから足を洗って彼女と付き合う風潮ですが、多分本当のヲタは、趣味の世界での二次元彼女と、三次元彼女を掛け持ちたいんじゃないかな?よく分かりませんが(^^;5年後には100円セールで売り出されてそうなブーム便乗作品です。
[DVD(邦画)] 3点(2006-07-25 15:25:37)
95.  NANA
原作の漫画がこれだけメガヒットしたものを実写化するのは本当に勇気がいったと思います。アニメですら声優さんの声がイメージと違うってだけで苦情がきたりする部分を、生身の人間が体現するわけですし。私は基本的に、原作と映画はベツモノの性質のものだと思うので、その2つを比べる議論、つまり原作ごもっともで、限られた尺で物語を完成させる必要のある映画と比較する議論が大嫌いなのですが、こと漫画のようにイメージが具体的に描かれているものに関しては、原作のファンが「イメージと違う」というのも無理がないかもしれません。この映画もストーリーも原作をなぞっているだろうし、キャラの設定もまるっきりそのままとなると、このレビューの辛い点も納得です。皆さんのレビューを読んでいると特に男性陣がミスキャストだという声が大きいようです。私は原作をほとんど未読ですが、やっぱりカッコいい設定の男性出演者を添えるのは難しいながらも、ちょっと顔ぶれが弱い気もしました。個人的にはレンを演じた松田龍平のポッコリお腹が許せませんでしたが(笑)ただ、割り切って見て、例えば主演の2人が、自分で役を作り上げるのはではなく、逆の作り方、すなわち「漫画のキャラに近付く」という設定で演じたと考えれば、これは非常に難しい挑戦をこなしたと思います。2人のNANAはめいいっぱいの体現で、少なくとも演技力がイマイチだった男性陣に比べると、熱演と感じました。また、ずっと続いている長編の漫画を「ここまでの物語で映画化する」となると、どうしても中途半端感が否めなくて当然であるにも関わらず、2時間の尺で一応の起承転結をさせている作品と考えれば、これはこれで及第点をあげたいです。主題歌も挿入歌も○。もし「NANA2」を作るなら、キャストを代えるべきは、ハチ(宮崎あおいちゃん)ではなく男性陣だと思います。偉大なる原作の壁に敢えて挑戦した根性にやっぱりNANA点献上w
[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-07-24 11:57:42)
96.  用心棒 《ネタバレ》 
三船敏郎の圧倒的な存在感をこれでもかと感じる名作ですね。これぞ娯楽作と思いますし、6人を殺ったのがバレて、拷問受ける部分は結構痛々しかったですが、あまりに仲代さん演じる役が鉄砲に頼りすぎてるもんだから、途中から「三十郎、もうすぐ四十郎やっちゃってくれ!」と肩入れしたくなっちゃいます(笑)音楽もここぞって所でピッタリな音楽かかるし、愉快痛快でたまりませんね!本当に殺陣が速い!もっとバッタバッタ斬っても嬉しいもんですが、前半のもったいぶってる感じ、あごヒゲを撫でる仕草もすげえカッコいいですよね!頭は切れるけど鉄砲に頼りっきりのあの男、本当に嫌な奴でしたね!目のギラつき方といい悪役にピッタリで。「椿三十郎」での血のブシュ~!といい、仲代さん、ナイス引き立て役!
[DVD(邦画)] 8点(2006-07-22 20:47:15)
97.  Dolls ドールズ(2002)
色彩が見事でしたね。それを狙って作ったんだと思いますが、キタノブルーじゃなく、劇中の「赤」が鮮やかな作品でした。近松門左衛門とか人形浄瑠璃なんて縁が無いですが、3つの究極の愛の形が交錯する中で、1つ1つの話は切なくて興味深いですが、その分1つの映画としての一貫性というか、まとまりが感じられなくて中途半端な気がしてしまいました。ただ俳優さんは皆素朴な演技でよかったと思います。これは明らかに今までの北野映画のスタイルではありませんが、良くも悪くも黒澤監督が芸術と娯楽を両方意識したように歩き出したのかなあと感じた作品でした。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-07-18 16:39:30)
98.  リング2
深田恭子ちゃんの頑張ったサマ(伝説の死に顔)を、リングよろしく観ていない皆さんに伝達して広める為の映画なのかもしれないですね。本当にそれだけって映画です。
[ビデオ(邦画)] 3点(2006-07-18 16:28:25)
99.  七人の侍
この映画を観るのは2度目でした。一部声が聞き取りにくい事を考慮して、日本語字幕を入れながら観ました(DVDならではの計らいですね)。やっぱり台詞の全てを咀嚼しながらこの作品を味わうと、極上の世界観が堪能できます。207分といえば3時間半近いんですが、全くその長さを感じさせません、映画の世界に入り込むというのはこういう事を言うのでしょうね。シナリオも侍のメンバーを集める1部、侍と村の人間との交流と作戦立ての2部、野武士との決戦を描く3部とその全てにムダがなく、しかもアクションシーンは大迫力で心からワクワクさせてくれます。侍7人だけでなく、村の人間にも個性的な人物が多く、それを描き切ってしまってるのが本当に凄い。本当に今更なんですが、技術も音楽もカット割りも文句のつけようが無いですね。侍は全員カッコいいけど、リーダー役の志村さんの照れた時や考え事をする時の頭を撫でる仕草から、三船さん演じる菊千代の型破りな侍のサマと豪快な殺陣にバカ笑いとその存在全てが至宝ですね。名作名作とマスコミが煽って実はクソみたいな作品も多い中、観客から支持され、世界の映画ファンにも支持され、名実共に日本の伝説的代表作となったのはダテじゃないですね。極上のエンタテイメントってのはこういうものを指すんだな~と誰しも納得できる世界的大傑作だなと思います。
[DVD(字幕)] 9点(2006-07-17 18:41:04)(良:1票)
100.  HINOKIO ヒノキオ 《ネタバレ》 
ヒノキオのVFXとロボット共全く違和感が無く、素晴らしかったですね。観ている内にヒノキオに表情があるような気がしてきて、いじめを受けるシーンや(軍事ロボット云々のフォローは最後まで無しかい!)、ジュンを助けようと思って水に飛び込むシーンは感情移入してしまいました。シナリオ的には突っ込み所満載の映画なんですが(ゲームお現実がリンクしてるとかって展開は不要だったのでは?)親子愛、友情、愛情共に尤もな事を言っている部分も多く、引っ越してしまう友人との別れや、生死を彷徨っている時の母子の対面のシーン等で確かな感動もあり、全てを観終えるといい映画だったなあという印象を持ちました。個人的には憧れの相手を演じた堀北ちゃんの出番が少なかったのは個人的には少し残念・・・。あとジュンがずっと男だと思ってましたが、ラストのロングの時には可愛いなあとか思ってしまいました。メインを張った子供達の頑張り、ヒノキオの自然さに7点。エンディングテーマでYUIの名曲「Tomorrow's way」の選曲センスを持つスタッフに1点で8点です。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2006-07-15 14:53:48)
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