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ヒナタカさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 252
性別 男性
ホームページ http://kagehinata64.blog71.fc2.com/
年齢 38歳
自己紹介 ブログを開設しました(2010年10月30日作成)。
映画と漫画のレビューブログです。
映画のレビューは一部抜粋して「みんなのシネマレビュー」にも載せています。


B級映画が大好きな20代前半、ヒナタカと申します。

かれこれ6~7年はみんなのシネマレビューを見ていたので、今回登録できて感激しています。(2010年7月11日登録)

好きな監督は
岩井俊二
クエンティン・タランティーノ
デヴィッド・リンチ
ティム・バートン
ロバート・ロドリゲス
などなど


↓自分の書いたレビューで特に気に入っているのは
・トイストーリー3
・クレヨンしんちゃん オトナ帝国
・死霊の盆踊り
・ジブリ作品の大体
です。

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81.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 《ネタバレ》 
<大したネタバレはありません>間違いなく「破」よりも賛否分かれる作品だけど、個人的には「破」よりも好きな作品。 特徴を言えば ①とにかく先の読めない展開が待ち受けていること ②ファンにとっても賛否両論なこと ③シンジくん(主人公)マジ可哀想 ④意味不明 特に④が恐ろしいことになっていまして、観ていて本気で意味がわかりません。 もちろん、これも悪いことばかりではなく、「先読みが全くできない」という面白さがあります。 秀逸なのはシンジと同じ目線で新しい展開と孤独感を体感できること。いままでのエヴァは「登場人物が理解しているのに自分はわからない」な印象だったので、今回のほうが感情移入できます。
[映画館(邦画)] 5点(2012-11-18 20:12:14)
82.  黄金を抱いて翔べ
好き嫌いの分かれそうな作品。 本作の物語の主軸は2つあります。 ①金塊強奪(金塊の強奪)をする男たち ②金塊強奪をするまで、刺客に狙われる男たち。 ②の割合がかなり多くて、(金塊強奪をするだけで大変なのに)主人公たち6人は数多くの辛苦を強いられるようになります。 この②の描写は面白いことは面白いのですが、各エピソードはぶつ切れで、ダイジェスト感が否めないものでした。 金塊強奪の決行までに、これに長い時間をかけるのでフラストレーションがたまる人も多いと思います。 肝心の①なのですが、これはツッコミどころ満載です。 過程にスマートさは皆無、方法は超アナログ、主人公たちはものすごいゴリ押しで金塊強奪をすることになります。 「オーシャンズ11」のような華麗さを期待すると、憤慨すること必死です。 しかし、これらも決して大きな欠点になっていません。 前半の主人公たちの暮らしぶりと、後半の無理矢理な強盗手段では、彼らの退廃的な心情がみてとれます。 このドロッドロの薄暗~い男臭さこそがこの映画の最大の魅力。 「黄金を抱いて翔べ」なんて華麗なタイトルですが、実際は地面にはいつくばって黄金を狙っているイメージなのです。 個人的にはちょっと苦手な作品でしたが、東方神起のチャンミン、妻夫木聡、溝端淳平などのイケメン勢の演技の幅を感じられる作品でした。
[映画館(邦画)] 5点(2012-11-09 23:59:35)
83.  愛と誠(2012)
個人的には期待外れでした。 ミュージカルに使われる昭和の名曲の数々は、当時を知る人にとって感涙ものだと思いますが、これがフルコーラスでないにしろ、2番まできっちり歌うので、ものすごくテンポが悪く感じます。この「音楽のせいで物語が止まる」のは「モテキ」でも感じたジレンマ。 「嫌われ松子の一生」のようにミュージカルに沿って物語を語ったりはせず、数分間にわってシーンが変わることなく登場人物が歌って踊ります。 熱の入った歌唱も、ここまでくると少し胃もたれ気味です。 展開のワンパターンさも残念。 主人公の大賀誠が、とにかく暴れまくる・・・のはいいのですが、とにかく一人vs大勢の乱闘だらけ。 このせいで暴力シーンにさほど面白さを感じることができず、不良たちが現れるたびに「またか」と思ってしまいます。 しかし本作では役者の魅力が爆発していて、そこだけは大満足でした。 一番楽しかったのが、妻夫木聡のツッコミスキル。 まわり(特に武井咲)がボケボケで、このツッコミには完全に同意してしまいます。 武井さんのお嬢様も超ハマり役だし、余貴美子さんや、一青窈もすごい。 安藤サクラさんは「愛のむきだし」で大ファンになったのですが、今作でもどうかしている(褒め言葉)怪演。 そして素晴らしいのは、「岩清水」役の斉藤工さん。 まじめキャラへの没入感がハンパないです。 誠、愛だけじゃなく、彼を第3の主人公に数えてもよいくらいの存在感でした。 あと忘れちゃいけないのが、子ども店長(加藤清史郎)。彼の行動と、そのときのツラは爆笑しました(ひどすぎて)。
[映画館(邦画)] 5点(2012-06-21 20:11:31)
84.  テルマエ・ロマエ
あれだけ面白い原作を丁寧に実写映画化・・・のはずなのに面白くない。 やっぱりこの作品は ①ローマの設計士が風呂のアイディアに悩む ②タイムスリップしてアイディアに感動 ③アイディアを持ち帰ってハッピーエンド という展開がこそが肝。それ以外は野暮に感じるというのも致し方がない。 しかし、映画という媒体である以上、一貫したストーリーも欲しいと感じてしまいます。 そのオリジナル要素も、田舎者を演じる上戸彩は可愛いし、(強引ながらも)映画独自のメッセージもあるし、ローマの時代背景をもとにした展開もあるのでそれなりに検討しているとは思います。 しかし全くカタルシスがない、なさすぎる。 結末へ至る展開が面白いとは思えませんでした。 原作のエピソードを多分に詰め込んでいるせいか、けっこう多めな配役を使い切れていなかったりするし、登場人物の行動に納得しがたい部分もあるのが、残念でしかたがなかったです。 ◆主演(ローマ人)に阿部寛という配役が完璧。 この濃い顔はただでさえ日本人離れしているし、彫りも深いので日本人の顔を「平たい!」と言うのに説得力があります。 ◆風呂を愛する気持ちはローマ、日本ともに共通。 思えばどちらも火山国ですし、その風習は両者が似た環境にあることによるのでしょう。 だから主人公のリアクションに笑いながらも、同時に納得してしまうのです。 笑いどころが老若男女を問わないところも、この映画の長所でしょう。 本国イタリアでも大評判というのも嬉しいですね。
[映画館(邦画)] 5点(2012-05-08 17:36:11)(良:1票)
85.  一命
ほぼ「切腹」のリメイクと言ってよい内容です。切腹は大好きな映画ですが、これはちょっと消化不良でした。2Dで観たのですが、特に3Dで観たいと思わせる画はなかったので2Dで十分でしょう。 時代劇初の3Dとのことですが、最初で最後になるような気がします。 映画ファンには周知のことですが、三池監督は下品&暴力描写に定評のある方です。 「13人の刺客」では、話のケレン味と暴力描写がマッチしていたと感じたのですが、この映画の静謐な空気の中にそれがあると、どうしても違和感を覚えてしまいます。 要するに中途半端に三池さんっぽさが出ていて、勢いのあるアクションでもなく、落ち着いた時代劇でもない、どっちつかずな雰囲気になっているのです。 また今作にはG(全年齢指定)ではちょっと甘いんじゃないかという残酷な描写が出てきます。これも監督らしいのだけど・・・むしろ作品全体に不快感を与えてしまうのではないかと心配になってしまいます。 大筋展開が切腹とほぼ同じであったので新鮮味は感じらませんでしたが、ラストが全く異なっています。 原作の「説明しすぎない」雰囲気が削がれてしまったと嘆く方もいるかもしれませんが、自分はこの結末は気に入りました。「切腹」を観た方も、このラストのためだけに観る価値は十分でしょう。 あと香ばしい事件を起こした市川海老蔵主演ということで身構えてしまいましたが、目力と、一喝をした時の声量、演技力は確かなもので役どころとしては良かったです。尋問シーンでは懐かしい記者会見の様子が脳内再生されそうになって大変だったり、目力が入りすぎて若干怖かったり、満島ひかりの父親役は年齢的に無理があるとか、いろいろ言いたいことはあるんですが、主演に相応しい仕事っぷりを見せてくれました。
[映画館(邦画)] 5点(2011-10-16 14:16:04)
86.  大鹿村騒動記
上映時間93分の中でコンパクトに話はまとまってはいるのですが、いまひとつラストへと物語が繋がるような脚本の妙は感じられませんでした。 登場人物たちの騒動と、歌舞伎のお話が乖離してしまっているように感じて、どうにも入り込めなかったのです。 また、個人的には歌舞伎には興味があんまりないので(すみません)その描写が少々退屈なのも否めませんでした。 瑛太演じる郵便局員が、舞台裏で歌舞伎のストーリーを少し語ってくれるのはよかったのですが、話の全体像を掴めるまでには至りません。 なんだか「歌舞伎を好きな人が、内輪の中で作った」というような不親切さでした。 歌舞伎について詳しい方なら問題はないでしょうが、知らない方にもきちんと魅力を伝えれるような構成だと嬉しかったですね。 しかし、この映画の公開日をジブリとポケモンとハリポタがひしめき合う時期にしちゃったのは明らかに失敗だったんじゃないかと。 監督は「座頭市 THE LAST」「行きずりの街」につづいて、また興行収入が大コケしてしまいそうなので、応援したくなります。 頑張れ、本当頑張れ。 そして・・この映画は原田さんの遺作になってしまいました。 最近の映画では「奇跡」にも出演しており、ますますのご活躍が期待されていただけに、急逝は悲しくてしかたがありません。 心よりご冥福をお祈りいたします。
[映画館(邦画)] 5点(2011-07-24 20:25:56)
87.  GANTZ:PERFECT ANSWER 《ネタバレ》 
吉高由里子さんが3回日本刀で切られても死なないほどの生命力を見せる→二宮くん「もう・・・帰ろう」と敵の目の前でラブシーン開始→自分「帰れ」
[映画館(邦画)] 5点(2011-05-17 00:10:07)
88.  僕と妻の1778の物語
主演の草なぎ剛の変人っぷりや、竹内結子も変人の妻として「しっかりしている」キャラクターが素敵。言葉は悪いけど、意外にツンデレな谷原章介も大好き。 妻に読ませる物語のいくつかを、映像化して魅せてくれるのですが、これも楽しい。 いわゆるショートショート形式なので、その名手「星新一」が好きな人にはたまらないものです。 しかし内容は非常にシンプルなのに、上映時間2時間19分はさすがに長すぎです。 難病ものにありがちな過度なセンチメタリズムもなく、どこぞのケータイ小説とは違いガンの苦しみもしっかり描かれていたのですが、いくらなんでも後半のテンポは悪すぎます。 全体的な雰囲気はとても良いので、もう少し整理したら傑作になっていたのかもしれないと感じた惜しい映画でした。
[映画館(邦画)] 5点(2011-01-16 17:43:10)
89.  ゲド戦記
敵やおばちゃんたちが外道戦記。 この映画自体よりも【やましんの巻】さんのレビューを観て感動しました。 
[映画館(邦画)] 5点(2010-12-05 15:20:18)(笑:2票)
90.  平成狸合戦ぽんぽこ 《ネタバレ》 
ジブリ作品の中でも圧倒的不評を誇る作品。 ラストの緑がよみがえるシーンがとってつけたようにしか感じられないし、人間に一矢報いたつもりが逆に利用される展開が悲しすぎる。 環境破壊を訴えるメッセージは悪くはありません。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-12-05 00:08:10)
91.  ベルセルク 黄金時代篇III 降臨 《ネタバレ》 
原作ファンです。 本作のR15+の描写は映画でしかできないことをやってくれたという意味で賞賛すべきことですが・・・はっきり言ってそのほかは不満たらたらです。原作からの改変・省略・余計な追加シーンがいくらなんでも多すぎます。 壮大な物語を限られた時間で描くため、省略はやむおえないところもあるでしょう。 しかしこの映画ではもっとも重要なシークエンスである「蝕」のシーンの絶望感が足りなかったり、キャラの心理描写が原作と変わっていたり、長すぎで面白くない演出もあり、どうにも煮えきりません。 原作にあった濃密な人間ドラマが、映画版では上っ面をなぞっただけに思えたのが一番残念かもしれません。 そして最後にエンディングテーマが誰得チックなPVとともに約5分間垂れ流されるという意味不明さ。第一作目でもエンディングテーマとともにtwitterのアカウントを垂れ流すという愚行をやらかしていました。本当にこういうのは勘弁して欲しいです。 
[映画館(邦画)] 4点(2013-02-18 22:48:24)(良:1票)
92.  終の信託
本作がテーマとしているのは「尊厳死」です。 しかし本作は、主人公のやった行為が尊厳死にあたるか否かを模索するようなサスペンスではありません。 キャッチコピーなどでは「医療か、殺人か」という二者択一をしているように思えますが、本作で提示される行為は明らかに「殺人」です。 「それでもボクはやってない」の主人公が冤罪であることと同じように、真実を明らかにした上での物語作りなのです。 しかし・・・自分は「それでも~」が大好きなのですが、本作品では拒否反応を起こしてしまいました。 本作の一番大きな問題点は、主人公の女医に感情移入がしにくい(できない)ことです。 前述のとおり主人公の行為は明らかな殺人なのですから、そうせざるを得なかった、そうなってしまった経緯を細やかに描かなければ、共感することができないと思います。 しかし、本作の主人公にはその説得力があまりにもありません。 殺人を犯した主人公が、どういった経緯でそれを行い、どのように糾弾され、反論するかが見所のはずなのですが、この描写ではそれも上滑りしてしまっています。 最悪なのが、肝心の患者を看取るシーンです。 このときの主人公の描写は本気でひどく、リアリティのある映画を撮ってきた周防監督の仕事ではない、とさえ思いました。 もうひとつの大きな欠点はとにかくだらだらと長いこと。 本作の上映時間は2時間24分ですが、その時間をかけた割には描ききれていないことが多く、同じ訴えを何度も繰り返しているようにも見え、正直前半はかなり退屈です。 役者の「ゆっくりした台詞」が多い演技は見所のひとつですが、あまりにもテンポが悪くてストレスがたまります。 加えて本作にはストーリー上の起伏があまりなく、「それでも~」のような娯楽性はありません。 ラストシーンにも正直がっかりしました。 これだけ長い時間をかけて、最後に提示されることがこれなのか、と。 あまりにバランスの悪い構成に辟易しました。 本作にはいいところもたくさんあります。 役者の演技は素晴らしく、特に大沢たかお演じる検事の「凄み」には圧倒されました。 だからといって、オススメはできません。尊厳死を考える目的では意味はありますが、その本質にはたどり着いていない、残念な作品です。
[映画館(吹替)] 4点(2012-10-30 01:09:47)(良:1票)
93.  ボーン・レガシー
前シリーズとの関わりが薄い。 映画では「アルティメイタム」と関連した情報がいくつか出てくるのですが、これが本編の物語に絡むことがほとんどないのです。 結果、 ①ボーンシリーズを観ている人→シリーズとの関連がほとんどなくてガッカリ ②ボーンシリーズを観ていない人→意味不明な用語や登場人物が多くて内容を理解できない と、どっちもダメな状況に。 企画と脚本段階から間違っている気がしないでもないです。 また、本作で名前が提示される「計画」はなんと4つもあります。 ・トレッドストーン→前作までの主人公であるジェイソン・ボーンを生み出した計画 ・ブラックブライアー→「アルティメイタム」で明かされた新たな計画 ・アウトカム→本作「レガシー」の主人公であるアーロンを生み出した計画 ・ラークス→感情を排した暗殺者を作り上げる計画 下2つが本作で新しく示された計画なのですが、とりあえず多すぎじゃね? この用語の多さは映画の内容をわかりにくくしているだけのように感じます。 ボーンシリーズとのつながりはひとまず置いておいて、ひとつのアクション映画としてはどうか?と問われれば、それほど悪くはありません。 大筋のストーリーはシンプルにまとまっているし、主演のジェレミー・レナーによるアクションも確かなクオリティです。 全てが洗練されていた「アルティメイタム」と比べると物足りなさもありますが、劇場で観る価値はあると思います。 ただし本作はテンポが本気で悪い。 会話シーンが今までに比べて冗長だし、これまた本編にうまく絡んでいないところも多いのです。 これはいままでのシリーズと監督が交代したためでもあるのでしょうが、シリーズのスピーディな展開を求めると確実に裏切られると思います。 さらに言えば、ボーンシリーズの醍醐味であろう「CIAが最善の方法で追跡し、相手はそれを凌駕して逃げおおせる」という要素も薄く、盛り上がりに欠けています。 重ねて言いますが、一本のアクション映画としては十分観られます。 しかし本作はシリーズのファンの期待に応えているとは言いがたいです。
[映画館(字幕)] 4点(2012-09-30 11:37:49)(良:2票)
94.  グスコーブドリの伝記(2012) 《ネタバレ》 
「銀河鉄道の夜」が大好きだったので楽しみにしていたですが、残念な作品でした。 何より納得がいかなかったのは、原作のようにブドリ(兄)がネリ(妹)と再会しなかったことです。 最後のブドリの行動も、守るべき家族がいてこそ説得力があるものだと思うのです。 また、この映画では、「銀河鉄道の夜」で良い方向に働いていた幻想的なシーンが、上手く機能していないように思えます。 もともと夢のようなシーンが多い「銀河鉄道の夜」では、始終その幻想的な風景に見とれることができましたが、今作では「現実」と「夢」が交錯するので、どうにも入り込みにくいところがあります。 「グスコーブドリの伝記」は、現実的な自然の厳しさを描いている作品です。 それとファンタジーらしい描写は、そもそも親和性が低いのです。 だから映画では、「夢」と「現実」がそれぞれ描かれるようになったと思うのですが・・・タイトルが「伝記」なのに、作品が「夢物語」のようになってしまっている印象でした。
[映画館(邦画)] 4点(2012-07-08 17:58:59)
95.  あしたのジョー(2010) 《ネタバレ》 
美術や配役、演出はとても良かったと感じます。 白木葉子役の香里奈さんだけはあか抜けない印象を持ちますが、香川さんも伊勢谷さんも役にはまっています。 一番の不安材料だった山ピーもチンピラっぽい雰囲気が悪くないと思います。 そして素晴らしいのは拳闘シーン。 スローモーションで ・パンチで顔がつぶれる描写 ・ほとばしる汗 ・「クロスカウンター」の形 これらを臨場感のあるカメラワークで魅せてくれます。 クライマックスの力石戦は本当に熱かった。 漫画の世界をこれほど違和感なく実写にできているのは感動的でもあります。 「ドヤ街」のセットもしっかりしていますし、過酷な減量をした力石の描写もいい。 ビジュアルは「よくやった!」と手を叩いて喜べる出来です。  しかし・・・お話のほうはだいぶひどい。原作のはエピソードの削除は仕方ないとしてあの「たんぽぽ」は何? なみだ橋のへりにさいてあるたんぽぽを見つめる。 歯を磨きながらたんぽぽに水をあげている。 白木葉子の肩をぐっと掴み「踏んでんだよ」とたんぽぽを気遣う。 最後にたんぽぽは力石の墓に!なんだこれ。 ジョーの性格を示すアイテムとしては安易すぎでしょう。 ウルフ金串なんてセリフすらないし、ドヤ街の開発の話も蛇足でしかない。 脚本で見事に台無しになっています。せっかくの撮影、役者の演技がもったいない。 
[映画館(邦画)] 4点(2011-02-11 18:17:11)
96.  GANTZ 《ネタバレ》 
面白くない。原作ファンには納得のいかない部分が多いと思う。 「岸本」の「コピーと本人の両方が存在する」という重要な設定がカットされているのがまず不満。 「怒りんぼう星人編」は原作ではすごく面白いのに、この映画ではテンポが悪い上に煮え切らない展開です。 ただ、漫画と違った良い点も。 主人公は「人には必ず役目がある、その能力を最大限に発揮できる場所がある」うんぬん言っていましたが、作中で3回も繰り返します(会社の面接でも言う)。 こういう日本映画にありがちな登場人物が「ベラベラ思ったことをしゃべる」のは個人的にはあんまり好きじゃないです。 ですが、「彼は弱い奴は助けてやる」という信念も持っています。彼が担いたいのはそう言った役目でしょう。 おこりんぼう星人編で、「俺に任せて逃げとけ」と言うシーンに生かされていました。 この主人公のモノローグは、格好いいというよりも、エゴイスティックなものなのです。 続編でこの設定が重要に、あるいは悲劇になるのかもしれません。 これは原作にはない描写、悪くないと思います。 ・主人公の二宮君と、「西君」役の本郷奏多の演技の上手さ ・「岸本」役の夏菜のプロポーションの良さ ・「田中星人」の動きのキモさとテカり具合 も最高だった。でもやっぱり他は不満だらけです。
[映画館(邦画)] 4点(2011-01-29 21:02:50)
97.  武士の家計簿 《ネタバレ》 
今年のがっかり映画大賞はこれ。 前半は楽しめたけど、後半は観ていて非常につらい。「家計簿」の話はどこへやらで、とにかく身内が死ぬ、死ぬ・・最期のテロップまで死去、死去と書かれる。あまりにセンチメンタルすぎる。エンドロールも切ない音楽で気が滅入る。 世代が変わっていくドラマなので身内が死ぬ描写があるのはいい、しかし自分は死で悲しむ映画が観たいのではない。武士の時代に、会計をつとめる者がどのように生き、工夫したのかを観たかった。その工夫も、持物を売る、単なる節約だけではなくて時代ならではの方法も見せてもよかったと思う。「絵の鯛」のエピソードはよかったのだけど・・。 「四銭」のエピソードによる親子との確執も解決じまいで後味が悪くなってしまっているのは残念というほかない。 クスクス笑える描写を押しつぶすほど、悲しみを助長させる演出があまりに多くバランスの悪い映画になっている。 ◆上司に不正な会計があることを上司に告げるが、保身のために見て見ぬふりをしたりするのは現代の汚職と同じ。結局下っ端なので何もできなかったというのも含めて、いつの時代も変わらないのだなと思えた。
[映画館(邦画)] 4点(2010-12-04 21:44:43)(良:2票)
98.  REDLINE(2010) 《ネタバレ》 
これはちょっと・・。せっかくのレースものなのに抜きつ抜かれつつの攻防戦やカタルシスがほとんどありません。クローズアップされるのはキャラのしかめっつらの顔面ばかりで、アイディアやキャラの掘り下げも圧倒的に足りません。 目につくのがレースを妨害する軍隊のパートのつまらなさ。さらによくわからない巨大生物を乱入させてもうぐだぐだ。 エンディングにさしかかるつれ、「もう勝手にしてくれ」としか思わなかった。石井克久氏が関係している映画はもう観たくないと思えるいいかげんさでした。初めから一般受けを諦めているような内容なのに、声に豪華俳優をあてるというチグハグさもどうかと。そういうところにお金を使うなら、脚本をもっと工夫してよと文句も言いたくなります。 でも音楽は素晴らしかった。映画はもう一度観たいとは思えませんがサントラが欲しくなる格好良さ。爆音が響く環境でないと作品の魅力はさらに半減しそうです。 
[映画館(邦画)] 4点(2010-10-18 19:28:06)
99.  ハウルの動く城 《ネタバレ》 
いくらなんでも説明不足すぎ、話が途中で終わりすぎである。 多くの人が、かかしがキスされて人間になって脈絡なく「私は隣の国の王子です」と言い、エンディング曲が聞こえてきた瞬間に戸惑ったはずだ。とどめはサリマン先生の「ハッピーエンドってわけね」。 観客にとっては中途半端エンドだと思う。
[映画館(邦画)] 4点(2010-08-24 18:30:41)
100.  キャタピラー 《ネタバレ》 
寺島しのぶさんの鬼気迫る演技は圧巻です。しかし、脚本がそれに追いついていない印象を受けました。 反戦映画として、戦争の悲惨さを訴えるねらいはよくわかるのですが、歪んだ夫婦の物語を無理矢理反戦というテーマに繋げたようにしか感じられませんでした。 この映画では戦争に行く前の夫婦の生活がほとんど描かれていません。「戦争によって幸せを引き裂かれた夫婦」を描きたいのであれば、四肢をもがれる前の生活描写は必須だと思います。さらに劇中で夫が以前から暴力を振るっていたことがわかるので反戦のテーマよりも夫の人間性に対しての嫌悪感ばかりつのります。性描写を執拗に何度も描くよりも、心理描写を大事にして夫婦に感情移入できる余地があればより良い映画になったと思うのですが・・・ 元ちとせが歌う「死んだ女の子」は反戦を訴える楽曲として素晴らしいのですが、歌詞を画面に見せるわりには、映画の内容にあっていないと思います。せめて歌詞の「女の子」にあたる少女を劇中に登場させても良かったのでは。 役者の演技を期待する方以外にはあまりおすすめできない内容だと感じます。「嫌悪感」以外にもっと描くべきものはあったはずです。
[映画館(邦画)] 4点(2010-08-06 19:48:17)
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