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パセリセージさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 519
性別 男性
自己紹介 60代のおっさん

好きな言葉

期待はあらゆる苦悩のもと(シェークスピア)

人間には不幸か、貧乏か、病気が必要だ。でないと人間はすぐに思いあがる(ツルゲーネフ)

座右の銘にするのはどっちだ

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1.  男はつらいよ お帰り 寅さん 《ネタバレ》 
恒例の夢のシーン、しかし、ああ夢かと呟くのはくたびれた満男だ。夢の内容も重い。現実に戻ると、亡き妻の法要が待っている。集まったのは、年老いたさくらに博、元気のない源公、なによりも柴又駅が新しい。時の流れを感じざるを得ない。久々に登場する泉も、世の中の不幸を一身に背負っている不幸な設定だ。リリーさんもオシッコが近くなっている。しかし救いはあった。そうです、時々挿入される満男の回想シーン。元気いっぱいの寅さんが笑わせて、そして泣かせてくれる。何度も見たはずの名場面に、また思わず見入ってしまう。ああ、これはある意味寅さんの法要のようなものかも知れない。集まった人たちが思い出話に花を咲かせているような。まあ、違うかも知れないが。という訳で、感無量でした。ちなみに、「お帰えり寅さん」という題名は、やや違和感がありますね。内容からすると「満男もつらいよ 助けておじさん」かな。
[映画館(邦画)] 10点(2020-01-12 09:31:13)(良:1票)
2.  沈黙 ーサイレンスー(2016) 《ネタバレ》 
幕府がキリシタンを弾圧したのには当然に理由がある。一番の理由は西洋の侵略を恐れてのことだろう。当時のカトリック教会は異教徒の奴隷貿易を認めていた。彼らにとって信徒以外は人ではなかったのだ。多くの日本人が奴隷として連れ去られた記録もある。そのような宗教を日本で広められることに幕府が危機感を持つのは理解できないことではない。現在でも、イスラムに関係する紛争やテロが多発して宗教が純粋な信仰の問題だけでなくなっている。そう考えると、この映画で繰り広げられる悲劇は、決して日本側だけが引き起こしたのではないことが理解できる。しかし、少なくともこの映画の信徒らにとっては内なる信仰の問題であることには変わりがない。もう一つ。キチジローの弱さは、違う意味の強さに結びつく柔軟性につながっていることだ。信念や意地を捨てることが生き残るための方策であることを示している。生き延びたキチジローは勝者であるという側面も感じる。原作読後に感じた宗教の意義への問いかけと味わい深い余韻は鑑賞後に同じように感じた。
[DVD(字幕)] 10点(2019-01-10 21:46:49)
3.  虹をつかむ男(1996) 《ネタバレ》 
満男がまた家出をするのか。就職していたはずなのにクビにでもなったのかな。口うるさい博とケンカをしてさくらが止めるのも聞かずに旅に出る。何回見たことか、相変わらず学習しない奴らだ。でも、なぜか妹が居る。そこは深く追求しない。行き先もワンパターンの南国の四国。そこで夢ばかり追いかける甘ちゃんな割にはガサツでイモっぽい男と、今回のマドンナで蛍子ちゃん似の美人と出会う。この八重子ちゃんは幸せ薄い女だ。病気の舅の看病がやっと終わったと思った途端に旦那に死に別れ、実家に戻ったものの、早く嫁に行けと兄が口うるさく攻め立てる。やがて、一人味方だった父が亡くなる。ここで八重子ちゃんを密かに愛するガサツなイモ男の活男に運が巡ってくるか、と思いきやさにあらず。見事に振られる。しかも、唐突に登場した何の取り柄もないダサいサラリーマンに、サッと持って行かれる。そんな活男がどうなろうが知ったこっちゃないと、満男は無事実家に戻り美味しいすき焼きを突っつくのであった。めでたしめでたし。あ、何だこれは夢か。ふあー、夢だったのか。今回はやたらと長い夢だったなぁ。さてと、バスはまだ来ないかな。
[DVD(邦画)] 8点(2018-08-12 10:48:50)
4.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 
リオ五輪の閉会式で登場した東京のPR映像に、ドラえもんやキャプテン翼など日本を代表するキャラクターが登場したが、なんか足りないなあという思いが微妙に残っていた。それが、この映画を観てピンと来た。あの映像にゴジラが一瞬でも登場していたら完璧だった。もちろん、登場していただくとしたら初代の御大でしょうけど。と言うわけで、これは映画のタイトルそのままに、新しいゴジラ映画ですね。何が新しいかというと、まず過去のゴジラ映画を引き継いでいないという点。最初に登場するのは何かわからない生物で、徐々に進化するにつれゴジラっぽくなるが、少なくともテラノサウルスみたいなカッコ良い恐竜が原型ではない。そして、無表情で何を考えているのか不明な不気味な容姿に、やたら強くてというか危険極まりない暴れっぷり。キレた時の破壊力は半端ではない。プロレスごっこしていた先輩たちの面影は微塵もない。世界最強の米軍の爆撃機もあっという間に撃墜される。いやあ、怖い。こんな化け物をどうやって退治するのか、と思ったら、血液凝固剤注入という地味な方法。しかも口から入れるというもどかしさ。ああ、これは事故を起こした原発の廃炉という作業も、地味に時間をかけてやっていかなければならないというメッセージだろうな。放射能を撒き散らす原子力という得体の知れない怪物に人類はどう立ちむかっていくのか、日本はどうなんだという問い。この点、初代ゴジラ映画が放った警告と怒りはしっかり引き継いでいる。
[映画館(邦画)] 10点(2016-09-09 17:08:42)(良:3票)
5.  東京家族 《ネタバレ》 
リメイク物の宿命というか、定石というか、案の定評価が低いようですね。それはなぜか。観客は、ほとんどがオリジナルを見て、そのイメージを持ったままこれを観ています。そうすると、ここがおかしい、これは無い、と思うところがどんどん出てくる訳です。監督自身はオリジナルをリスペクトしているため、ここは変えてはいけない。ここは現代に置き換えないと不自然だ。と、彼なりにこだわりがあって作るけど、当然、観客と一致することはまれです。例えば、父親はもっと穏やかな坊主頭で母親はふくよかな容姿。長女はもっといやみなおばさん。次男はなんかで死んでいないと。そういうところが私の印象です。そうは言っても、映画の出来としては良いのではと思いますね。世代のギャップと家族のかたちへの問いかけは、オリジナルに負けないくらいに明確に表現されていた。
[地上波(邦画)] 8点(2016-03-19 19:34:42)
6.  待ち伏せ 《ネタバレ》 
オールスター映画が傑作とは限らないし、必ずヒットする訳ではない。それは何故か?まあ、作る側の遠慮なんでしょうね。このスターにこんな台詞は失礼だ、こんなかっこ悪い演技はお願いできない、間違っても殺すことなどご法度。と、なると、各スターのかっこ良さを引き出しているものの悪役汚れ役は誰にもやらせられないから、ストーリーの起承転結が中途半端になり、シナリオも一辺倒になる。で、この映画はどうか?監督の稲垣氏は遠慮しつつも頑張っていると思います。製作者の世界の三船さんも遠慮しつつも各スターの好みなんかををリサーチしてそれを引き出そうと、努力のあとが見て取れます。例えば、裕次郎の台詞だけはやたらシャキシャキしているし、新太郎の雰囲気は謎の怪しい感が一杯だし、浅岡ルリ子はやたら色っぽく不幸せ感が満杯だし。という訳で、中々の苦労の作です。その割りには、結局、ヒットしなかったようです。まあ、しかし、製作者側の意図は十分感じられた。どんな意図かって?裕次郎とルリ子はどんな些細なことでも絡ませない、これは日活映画ではない、これは東宝だ!!みたいな
[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-11-29 19:07:02)
7.  居酒屋兆治 《ネタバレ》 
あの小さな居酒屋に出入りしている人たちにも、それぞれ色々な人生があることが描かれている。決して皆望んでそうなった訳ではないが、その立場を受け入れている。私だったら、やはり、大滝秀治演じる校長先生のような生き方をしてみたい、と思った。いや、まあ映画の話である。映画、といえば、この映画の役を演じるのであれば、勿論、平田満がやった役を演じたい。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-11-02 23:15:11)
8.  GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》 
クモンガが良かった。蜘蛛に見えないところもあったが、間違ってもギャオスには見えない。羽?そうか、飛んでいたから、ギャオスにも見えるか。でも、二匹のうち、羽が無いのはクモンガにしか見えない。クモンガがムトーと言われると、世間の武藤さんは混乱するだろうな。何の落ち度もない武藤さんなんか怒るぞ。そんでもって、主役のゴジラがなかなか出てこない、のが良い。のかどうか。もっと見たい気もする。エメリッヒ版も良かったが、これは別の意味で良い。第一作の放射能の化身となった恐怖の怪獣であり、二作目以降の正義の味方であり、憎っくき人類の敵を倒すヒーローであるゴジラを全て見せている。口から火炎放射で武藤さんをやっつけるところなんか涙ものだ。正体が不明で不気味な雰囲気が、どっちつかず、つまり悪役なのかヒーローなのかいまいちわからず、良い。良いというのか、それによって次作への期待と本作の余韻が高まっている。とにかくゴジラ復活がうれしい。
[映画館(字幕)] 10点(2014-08-24 22:41:59)
9.  風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 
退屈で感情の欠片もない画が延々と続く。台詞は棒読みの見本のように右から左へと流れる。結核を患っているとは到底思えぬ、明るく健康的なヒロインが唐突に登場する。平成生まれの現代っ子よりもモダンだ。美しい飛行機とは程遠いカプロー二の飛行機がこれでもかと飛んでくる。そして、主人公たちにより、サバの骨にヒントを得たぼってりした爆撃機が作られていく。せめて鳥の骨じゃないのか?飛ぶんだから。だめだこりゃ。しかし、もうすぐ終わりだと誰もが諦めの境地になった途端、最後に、奇跡のような画面が登場する。何と、あのゼロが編隊で飛んでくるのだ。とにかく美しい。贅肉を一切取り払い、無駄を全て削った、当時世界最高の完璧な戦闘機が我々の目の前を通り過ぎる。そうか、監督はこの最後の一場面のために、延々と醜い画面をつなげたのか。ブ○○クな女達を何十人、何百人と見続けたあとに、最後に、最高の美女を見たような気分だ。感動は何倍にも膨れ上がるよ。シンプルだが最高の演出だ。
[映画館(邦画)] 10点(2013-10-08 22:44:12)
10.  奇跡(2011) 《ネタバレ》 
JRからの持込企画、鉄道もの、家族が新幹線の始発と終点の鹿児島と福岡に分かれて住んでいるなど、製作者側の不純な動機と強引さが強く漂う。ところが、観始めると、子供達の純粋さと自然な演技が、こうしたマイナス要素を忘れさせてくれる。もっともらしい話でもないのに奇跡が起こると単純に信じ込む子供達。しかも、奇跡として考えていることは、家族が一緒に住むこと、死んだペットが生き返ること、芸能人になることなど。まさに、小学生の考えることだ。妥協や挫折の人生を重ねてきた大人たちの感覚とは、まるで違っている。だが、彼らの置かれた立場を考え、彼らの会話を聞くにつけ、笑うどころか、思わず、そうか、頑張れと応援したくなるのだ。子供達の世界観で、真剣に考えて、一所懸命に行動している姿はいじらしい。彼らは6年生か。やがて、中学生になれば、大人の世界に一歩近づく。このような経験は、ほろ苦い思い出となるに違いない。
[DVD(邦画)] 7点(2012-05-30 22:26:36)
11.  菊次郎の夏 《ネタバレ》 
確かに「バカヤロー」がやたら多い。口癖でもあり、照れ隠し的に使われるので、まねしたくなる衝動を抑えられなくなるじゃないか、バカヤロー。すみません、ついつられて。たけし監督の映画は、日本映画にありがちなしっとり感が無く、外国映画の乾いた感覚がする。外国で好評なのは、日本的なところが評価されているからなのではなく、彼らの感覚に近いからなのかもしれない。この作品でも正男役の少年は演技らしい演技をしないように見える。が、そこが監督の演出のねらいであるふしを感じる。日本的な親子関係の絆や感情の表現を避け、軍団のバカなギャグまで使い、淡々とした雰囲気の中に誰もが目にしている日常の風景のロードムービーにしてしまっている。だからこそ、最後の菊次郎と正男の心のふれあいには、無理の無い満たされた暖かさを感じてしまう。いかん、思い出したら、つい涙が出てきたじゃないか、バカヤロー。
[DVD(邦画)] 8点(2012-04-17 22:05:12)(良:2票)
12.  おくりびと 《ネタバレ》 
父が亡くなった時、私は一人実家で仏壇の掃除をしていて、若くして亡くなった父の弟の位牌の前に置いてある石を見つけた。その事を妻に話したら、この映画を観ることを勧められた。私の実家はこの作品の舞台と同じ山形だが、このような納棺の儀式はなく、また、石文の習慣も聞いたことが無かった。ただ、仏壇の石の意味が解ったような気がして、心が和んでいった。そして、行方不明だった主人公の父が発見され、その手のなかから石が出てきたときは、思わず、父や父の弟、そして祖父母の事が思い出され、涙が止まらなかった。どのような事情があるにせよ、子を思わない親はいない。すてられた子にとって、どんな親の言い訳も納得できるものではないが、それでも、後悔の日々を生きていく親の心情は、私には十分伝わってきた。死を扱っているが、どう生きるかを考えさせてくれた作品だ。
[DVD(邦画)] 9点(2012-04-12 22:39:07)(良:1票)
13.  マイ・バック・ページ 《ネタバレ》 
私は安田講堂事件や三島事件があった頃は中学生だった。当時、この作品の主人公達の世代であるお兄さん達がやっていた学生運動や一部の過激な活動家が起こす事件は連日ニュースで放映されていた。私達の世代は、それらを半分憧れ、半分冷めた目で見ていた。世の中を変えるんだという情熱は伝わってきたが、テロまがいの行為まで賛同はできないという雰囲気だった。今考えると、高度経済成長の真っ只中で、人々は確実に豊かさを感じるようになっていたのかもしれない。ここで描かれている当人たちの本心も、有名ロックバンドに憧れるような「本物になりたい」というものだ。革命を語っても、所詮、有名になるための手段としか考えていない。たぶん、そうだったのかもしれない。既に、豊かになりつつある大衆の支持など得られる訳が無かったのだ。でも、映画を観ながら思った。こうした批判は、結局は、第三者が語る結果論なんだと。彼らの当時の心は彼らにしかわからない。自分のバックページでもある、あの時代を振り返るときの高揚感や懐かしさは、忘れることがないだろう。
[DVD(邦画)] 7点(2012-04-11 23:02:25)
14.  大巨獣ガッパ 《ネタバレ》 
これは想像です。製作スタッフのほとんどは、裕次郎や旭に憧れて日活に入社した世代だ。しかし、時代は怪獣ブーム。社長は、他社に負けじと、怪獣映画を作ることを決めた。カイジュウ?戸惑う青春映画が命の面々。しかし、いつかは裕次郎と映画を作ることを心に刻み、社長命令に従うことに。さっそく怪獣映画を何本も見て、オリジナルの怪獣を作ってはみたものの、思い入れやこだわりが無ければ、知識も詰め込みで、出来上がったのはあんな中途半端な変な造形物。そして、この社長の一言が、もやもやしたスタッフの不満に火をつけた。「かっぱみたいやなぁ」。まず題名担当が切れた。かっぱで何が悪い!。怪獣の名前は最後に「ラ」をつけるのが決りなのに、それを無視して「ガッパ」にしてしまった。次に音楽担当が切れた。もう、美樹克彦だ!?そして、その他のスタッフも、この反乱を黙認するという無言の抵抗をしたのだった。かくして、何となく投げやりで中途半端だけど所々妙に力の入った作品がここに完成した。
[DVD(邦画)] 6点(2012-04-06 23:27:26)
15.  壬生義士伝
中井貴一と佐藤浩市が中心の展開で進んでいき、けっこうシリアスな緊張感で引き締まったものになりかけた途端、まず、新撰組の3人が出てきてからは2時間ドラマ時代劇スペシャルみたいになり、気を取り直して集中しようと思ったのもつかの間、三宅裕司がホームドラマにまたまた方向転換してしまった。描きたかったことは、おそらく描ききった感じはするが、脇役の重要性を軽く考えたんじゃないかな。おしい。それと、泣く場面はいいが、それを引き出す前後のシーンに工夫が足りないもんだから、泣くタイミングがつかみにくい。料理で言うと同じ味の料理を延々と食べている感覚だ。口直しや違う味を所々入れないとね。
[ビデオ(邦画)] 7点(2008-12-04 00:00:29)
16.  ALWAYS 続・三丁目の夕日
続編が前作を上回るのはめったにない。たぶん観客が勝手にイメージを持って見るからに違いない。監督の感覚と一致する人は稀と言うことなのだろう。とかく想像した展開と違うという事は、期待はずれに繋がるものだ。話を本題に戻そう。オープニングは意表をつくもので、想像した展開と違っていた。期待を上回って素晴らしい。その点、ヒロミや淳之介との話や芥川賞の展開は想像したとおりで、若干期待はずれだ。つまり、その、とにかく前作を上回ることは難しい。
[DVD(邦画)] 8点(2008-05-25 22:21:37)
17.  椿三十郎(2007)
時代劇特有の緊張感がありながら、笑える部分もあり、織田の演技も両方兼ね備えていた。コミカルな部分が多いと、緊張感が無くなってしまうものだが、室戸役の豊悦がそこをカバーしていた点が大きい。角川作品にしてはなかなかの出来。エンターテイメントに徹する姿勢は評価できる。演出も良いのだが、なんと言っても脚本だろう。菊島、小国、黒澤とかいう3人組らしいが、邦画にも期待できる人材がいるようだ。こいつらの次回作が楽しみである。
[DVD(邦画)] 8点(2008-05-25 14:43:44)
18.  ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム
米国でベスト1のロックの名曲は「ライク・ア・ローリングストーン」らしい。ストーンズもツアーで歌っていた。そう考えると、この名曲の誕生と評価を追ったドキュメンタリーという側面がある。また、当然、一人の歌手を通じた米国のポピュラー音楽史という見方もできる。彼の音楽や生き方自体が文化として評価されていることからすると自然にそうなる。ただ、スコセッシの意図はもう少しディランの心の内面に向いていたようだ。ディランの考えと世間の評価やファンの思いが違う方向へ進んでいく様子が描かれる。市民運動のリーダーになろうとしたのでもなく、世界に平和のメッセージを届けようとしたのでもない。ディランは自分の考えで自分の人生を切り開いていったのだ。戦いの日々。挫折と栄光。そして孤独。何よりスコセッシのこの言葉が全てを語っている。「彼が選んできたのは、自分自身であること、そしてもう少し成長した後では、自分自身からより多くをひきだせるかどうか、挑戦し続けることだった。」
[CS・衛星(字幕)] 10点(2008-05-03 15:08:24)
19.  耳をすませば(1995)
50過ぎのオヤジが日本酒のみながら見るような映画じゃないのは十分に認識していたんだが、なにせ、あんた「セージ君」「セージ君」と言われるたびに胸がドキドキしたりして、つい。
[地上波(邦画)] 7点(2008-02-23 10:52:17)
20.  フラガール
「遠い空の向こうに」と「リトル・ダンサー」だと言う批判もわかる。確かに、何か見たことあるなあと思ったら、っていう気持ちになるなら、そういう作品が出るだろうな。でもねえ、そういう観点で批判するなら何か忘れてませんか?そうです。「ブラス」ですねえ。炭鉱に音楽だし、だいたい題名でわからない?かぶっているでしょう「ブラガール」。
[地上波(邦画)] 7点(2007-10-07 23:57:44)
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