1. 時をかける少女(2006)
《ネタバレ》 個人的には芳山和子が登場してきたところで「おお」となりました。あのNHKドラマをリアルで観ていた世代には、その時点でこの映画が30年以上前の物語の正統な続編であることがわかり、ほんの一瞬だがタイムリープした気分に…しかし、それが本作のキモです。何度人生をリセットしても、何回過去に戻ってやり直してみても、その時その時の一瞬は、流れる砂のように手からこぼれ落ちていってしまう。だからこそ今を懸命に生きる…というテーゼが、物語の中にイヤミなく示されていて、観ていてうまいなと思った。脚本家と監督の歯車がうまく噛み合わないと、どことなく軋み音が聞こえてくるのだが、最後までそんなことはなかった。いい映画です。ヒロインのキャラクターもさることながら、全編に漂う夏の香りがとても爽やかで、あんな高校生活だったら、とつい嫉妬してしまうのは、きっと必死に走るのにも俗な目的が必要な大人のひがみですね。走り姿が輝いて見えるのは、あの年代だけでしょう。それにしても今回はアニメでよかった。実写で撮ったら、確実に失敗したに違いない。SFジュブナイル?青春映画?否、まさしく青春映画。 [DVD(邦画)] 9点(2007-06-12 14:44:52)(良:1票) |
2. 男たちの大和 YAMATO
やはり“大和”という船は日本人にとって特別というか,一層シンボリックな存在なんでしょうね。戦後60年を経てもなおこうやってスクリーンで威容を誇るというのが,何よりもそのことを証明している。イギリス人が“プリンス・オブ・ウェールズ”や“レパルス”を主人公にした映画を撮らないのが不思議なくらいだが,彼らにしてみれば「敵に沈められた船」というのは屈辱の産物以外の何物でもないんでしょう。そんなもん,何が悲しくて金かけて映画にせなあかんねん…ある意味,そう思うのが当然なところを,いかに巨大とはいえ一個の兵器を使ってセンチメンタルに映画にできる民族は,もう唯一日本人だけだろうと思う。何しろ太平洋だけではもの足りず,宇宙にまで飛ばすくらいだから。さて観終わって,ナショナリズムとシンボリズムが合体するとき,外国人は日本人ほど過敏に反応するんだろうかという気がした。太平洋戦争の歴史も知らない若い人が,この映画を観て号泣したのを身近で知っているので,ふとそんなことを思ってしまいました。しかしそれにしても,彼はいったい何に心動かされて泣いたのだろう。戦後生まれで中年の私は泣きませんでした。泣かない代わりに,海底に屍を横たえたまま何も語らないかの船の残骸を見て,ただただ瞠目するだけでした。 [DVD(邦画)] 6点(2006-10-16 10:09:27) |
3. ハウルの動く城
人間の特徴の一つに,年をとるにしたがって,生と死の間で失うものが少なくなるにもかかわらず,ますます保守的になっていくというのがある……さて,宮崎駿も今年で65歳,日本映画界の重鎮と呼ばれるまでになった。「カリオストロの城」を手がけたときは,まだ40歳にも満たなかった。あれはすばらしいアニメ映画だったが,それから25年経った今,宮崎駿本人はますます年をとり,自らのインナースペースの小部屋に閉じこもろうとしているように見える。前作の「千と千尋の神隠し」で,そのことをそこはかとなく感じた。「千と……」のときは,まだかろうじてスクリーンを挟んだこちら側とあちら側のバランスを何とか取ろうとしているように思えたのだが,この「ハウルの動く城」では,その努力を放棄したかのようだ。率直に言うと,彼にはもう,純粋な娯楽映画はつくれないだろう……本来彼が持っていたエネルギー,つまり感動・躍動・透明な飛翔感といったどこまでも上昇するシンプルな力が,次第に思索という名札をぶら下げた,内へ内へと落下していくものへと変わっていってしまった。「カリオストロの城」から「ラピュタ」に至るまでのパワーを知っている者には,そのことがとても鬱陶しいのである。この映画も含め,近年のジブリ映画は抹香臭くてしかたがない(こたびの「ゲド戦記」もそんな予感がする。息子には今のジブリに風穴を開けて欲しいが……)。宮崎駿が才能に恵まれた人物であることを私たちは知っているので,落ちぶれたなどと言うつもりはないが,手放しで称賛することは,今の時点ではもはやできない。そのことが,とても寂しい。 [DVD(邦画)] 3点(2006-07-07 15:44:33) |
4. 戦国自衛隊1549
演技陣にずらりと芸達者を揃えながらここまで面白くないとは,俳優達を使いこなせない監督が悪いのか,はたまた古いパンツのゴムのようにたるみきった脚本のせいなのか,よくわからない。あるいは両方かも知れません。どっちしても観る側には迷惑な話で,あまつさえハリウッド版の製作決定にいたっては,なにをかいわんやである。内容については,大勢の方が指摘しているのとほとんど同じなので何も言いませんが(そうは言っても,富士の裾野でしか撮影できなかったとはいえ,斎藤道三や織田信長が富士山をバックに登場するのは,いくら何でもあんまりでしょう),ただ,映画だ娯楽だとはいえ,アメリカ人に我が日本の自衛隊をあれやこれやといじられてたまるか,というのが偽らざる本心です。やるならプロットだけを拝借して,自前の世界最強軍隊全面協力のうえ,オリジナル作品としてやってほしい。もっともその場合「ファイナル・カウントダウン」のように日本を悪役に据えるようであるなら,日本映画界は断固としてハリウッドに文句を言うべきである。 《追記》ハリウッド版のタイトルが決まった。「SAMURAI COMMANDO MISSION 1549」“サムライコマンド”か……。 [地上波(邦画)] 3点(2006-07-02 11:20:41) |
5. CASSHERN
なんなんだよ〜,これ〜(泣)子供の頃大ファンでした?思い入れは人一倍ありますだ?嘘つけ。大ファンだったら,人よりも思い入れがあるんなら,あんなアホなことはできないぞ。タツノコプロへの背信行為やぞ。それだけじゃない,オリジナルを熱狂して見ていた者から言わせてもらうと,紀里谷和明はすでに人でなしのレベルに達している。今度はガッチャマンなんか撮りたいとか言うんじゃ?やめなさい。そういうのは物好きなハリウッド関係者にでもやってもらって,もうおとなしくヨメさんのPVでも撮ってなさい。 これに懲りて,映画の大地に二度と足を踏み入れないことを切に願う。 [地上波(字幕)] 0点(2006-06-22 13:15:13)(良:2票) |
6. ALWAYS 三丁目の夕日
演出は野暮ったく,話の見せ場もミエミエ。おまけにオムニバスもどきの構成は,一本筋の通った物語を作れなかったことの裏返しともとれる。そう,もっとはっきり言うと,そのような映画は大嫌いなはずなのに,レンタルしてきたDVDを返却するまでに三回も観てしまった。そして三回とも泣いた。しかも同じシーンで(終盤のあそこ……と書けば,観た人なら誰でもわかる)。不思議な魅力を持った映画だと思う。VFXには目を見張るものがあるが,無論それだけではない。私はあの昭和三十年代という時代の残り香をかろうじて嗅いだ最後の世代だが,かといって,過ぎ去ったものへの郷愁に衝き動かされて涙を誘われるほど,まだ老け込んではいないつもりだった。それなのに,冒頭の町並みが映るシーンだけで胸が詰まった。《ああ……なつかしい……》特に,近所の人たちがテレビを前に我を忘れて興奮する光景。これが一番心に残った。本作で展開されるドラマは,現代でも十分起こりうる話である。昭和三十年代という時代設定を絶対条件としなくても,成り立つといえば成り立つ。だが,あの白黒テレビに映る力道山を,老いも若きも男も女も空手チョップを振りながら応援するその姿は,あきらかにあの時代を何よりも正直に映す鏡だと思った。私も確かにそこにいたのだと思うと,懐かしさ以上の何かを感じて,またしても胸が詰まるのである。結局のところ,昭和の前半とはどういう時代だったのかということを,センシティブに語る映画は今までなかったような気がする。そのような試みは,本作が初めてではないか。その点をとても評価したいと思います。8点。さらに,久しぶりに邦画で泣いてしまったことに対して,もう1点追加です。 [DVD(邦画)] 9点(2006-06-21 13:40:42)(良:4票) |
7. 蝉しぐれ
概して高いポイントのようですが,私は手放しでいい点数はつけられない。黒土監督の,日本の原風景をたどるような美しい映像には惹かれる。けれども,演出の範囲を超越してしまい,物語よりも風景が勝ちすぎてしまった点が,全体のバランスに悪影響を及ぼしていると思う。その美意識は理解できるも,それならまだNHKスペシャルなどを観ているほうがいい。また,互いの気持ちを知りつつそれを露わにすることも,抑えることもできない男女の機微を描くのなら,成人したふくが登場した辺りをもっと濃密に描くべきだった。なのに,ラスト以外はわりとあっさりと進んでしまったのは,長期ロケでエネルギーを使いすぎたためでしょうか。けなしてばかりじゃ何なので,収穫は木村佳乃と書いておきます。彼女は目が印象的なので,その目で演技ができるようになったのは,一皮も二皮も剥けたしるし。まだまだ若いし,将来が楽しみです。 [DVD(邦画)] 5点(2006-05-16 00:20:02) |
8. ローレライ
《ネタバレ》 明らかに「Uボート」を意識した映像だが,潜水艦特有の閉所恐怖症的な閉塞感がほとんど感じられないのは,艦内の照明が明るすぎるからだ。もっともそういう映画ではないので,仕方ないと言えば仕方ない。だがそれらを除外しても,やはり本作は失敗している。潜水艦を1つの小部屋と考え,その中で密かに進行する物語,つまり密室劇が進行するというのが潜水艦モノを面白くさせる一番の理由である。ゆえに「潜水艦映画に駄作なし」と言われる。ところが,本作は潜水艦を単なる小道具にしてしまった。乗員達の葛藤やせめぎ合いのようなものを,なぜもっと全面に出さなかったのか。これでは密室を使う意味がない。それにまるでアニメのような設定。ローレライシステムはまだしも,少女を一種の憑代のように登場させたのは,あまりにも陳腐,あまりにアニメチックすぎてがっかりする。(と思ったら,出渕裕と庵野秀明,それに押井守までスタッフにいるではないか。納得)それらに輪をかけてすごいのは,東京を壊滅しようと米軍と通じて画策するあの海軍軍人。どアホかと思う。私は原作は読んでいないが,小説の方もあんな感じなのだろうか。だとしたら,作者の見識を大いに疑う。少々怒りを込めて4点です。 [ビデオ(字幕)] 4点(2006-01-21 09:52:14) |
9. 呪怨 (2003)
恐くないどころか眠たくなるホラー映画に遭遇するのは,悪名高き「死霊の盆踊り」以来二度目。時系列がバラバラで「?」とか,女子高生ゾンビ?なんやねん!などいろいろ文句はあるが,最大の敗因は山海塾もびっくりの粉まみれ霊,これだろう。もう少し見せ方に工夫はなかったものか。悪霊の怨念が尋常でないのはわかったが,あれでは恐さよりもまず気色悪さが先行し,そのうち失笑がこみ上げてくる。そもそも子供を負の側の住人にするというのが,個人的に気に食わない。清水祟はホラー,特に日本人の肌に食い込む恐さとは如何なるものか,というのがわかってないんでしょうな。映像のみで勝負しようとしたのがみえみえです。でも逆説的な意味で,むしろそのことが視覚的なサプライズに頼るハリウッドのお眼鏡にかなったのかもしれません。そのチャンスも生かせなかったのは,やはり能力の限界か。文句なしの0点にするつもりだったが,意外にきれいどころが女優陣に揃っていたので,何とか1点。 [地上波(字幕)] 1点(2005-12-30 11:42:33) |
10. ジャッカル
このキャストと脚本でもって,本気で「ジャッカルの日」をリメイクできると思ったのかどうかは知らないが,本当にやってしまった時点で,全員フレッド・ジンネマンに土下座しなければならない。いいかげんにしないと,草葉の陰から本当に祟られるぞ,そんなことを思いながら観ていたら,ジャッカルがただのビッグマウスだとわかって,一層げんなり。世界最強って,その程度か?それにしても冷血マシーンを演じるには,ブルース・ウィリスは体内温度がまだ高そうだ。というより,完全なミスキャスト。結局リチャード・ギアが得をしただけ(いや,むしろ……)。リメイク大失敗の巻。2点。 [ビデオ(字幕)] 2点(2005-12-25 11:27:47) |
11. クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦
劇場版クレヨンしんちゃんは,この辺りから“泣き”の要素が濃くなってきますね。「ぶりぶりざえもんの冒険」のくだりは,自分でも意外なほど涙腺が緩くなってしまった。「オトナ帝国」も「戦国大合戦」もぐっときたが,この2作はがぶり寄りたい対象を大人にスイッチしている。そういう観点でいくと,本作は大人も子供もつかんでしまうバランスの取れた良作と言えるだろう。ぶりぶりざえもんのキャラが凄まじいほど面白いが,個人的にはオカマの助手がツボにはまった。7点。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-12-21 10:08:39) |
12. ラスト サムライ
村の入口に鳥居が突っ立っていたのも,小雪が水浴びするシーンに熱帯植物が映っていたのも,中世ヨーロッパ風の鎧甲冑が登場するのも,全部目をつぶる。つぶるから,ハリウッド製作陣は今後こういう映画を撮る前に1回…いや理解するまで何度でも「忠臣蔵」を,「勧進帳」を観て欲しい。日本人の心の琴線を鷲掴みにしたかったら,まずそういうところから入らなければダメだ。それを達成して,初めて名作の誉れを得ることができると思う。本作を観て,ハリウッドはやはりどこまでいってもハリウッドだと思い知った。登場する全てのキャラクターの設定が薄っぺらく,私はまったく感情移入できなかった。と書いてしまうと,頑張った日本人俳優達に失礼なので,4点。古いし題材は全然違うが,まだ「レッド・サン」の方が感銘を受ける。“武士道”を描くのではなく,日本人はかくあるべし,といった手法の方がよりよかったのでは。 [ビデオ(字幕)] 4点(2005-12-17 12:46:30)(良:1票) |
13. 平成狸合戦ぽんぽこ
タヌキが昔からのテリトリーを人間から取り戻すべく奮闘するという題材自体,調理次第ではおいしくなったはずである。なのに,この抹香臭い内容はどうしたものか。そもそもタヌキ如きに人間様がコロコロ化かされたり,ましてや殺されたりと,もはややりたい放題なのがいけない。観ているうちに微笑ましいどころか,だんだん腹が立ってきたのは私一人だけではないはずだ。怪談・奇譚の類は百鬼夜行のシーンを見ればわかるように,絵空事としてしか受け入れられていない。そのことに気づかないタヌキ達が哀れではあるが,かといって共感は湧いてこない。環境保全も大事だ。だがそれ以前に人間も生きるのに大変なのである。そういう部分も描いてほしかった。このままでは何だかアンフェアな気分になって,不満だけが残る。「火垂るの墓」でケチョンケチョンに酷評した罪滅ぼしと思って観たのだが,藪蛇になってしまった。1点。ときに高畑さん,もう映画づくりとはすっぱり縁を切って,砂漠に植物を植えるようなエコロジー事業に情熱を傾注してはどうですか。あなたの生真面目さと文明批判の姿勢は,そういうところで絶対活用できる。嫌味や皮肉ではなく,本当にそう思うよ。 [ビデオ(字幕)] 1点(2005-11-07 15:59:00)(良:2票) |
14. 鬼畜
結婚して所帯を持つまでは今ひとつピンとこなかったが,子の親になった後で観ると一気にくる,私にとってはある種の時限爆弾的映画。緒方拳扮するダメ親父の行為は許し難いとはいえ,父性を確立できなかったその弱さに同情心をかき立てられるのも,父親の目線で観ているからだと色々な意味で思う。他の方が書いておられるように,私も東京タワーに置き去りにされた少女の行く末を案じている。娘を置いて立ち去った父親が夕暮れの街中でふと振り向くと,夕空に浮かび上がる東京タワーに照明が灯るシーン。はっと胸を衝かれた。野村芳太郎の演出は残酷で美しい。8点献上です。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-07 09:53:16) |
15. 女優霊(1996)
普通に面白くない。けっこう期待して観たんだが…湿った怖さを演出しようとするばかりで,「これは映画なんだよ」という至極当然な部分を思い切りはずしている。これじゃ「本当にあった!呪いのビデオ」の類とあんまり変わらんじゃないか。だから,柳ユーレイが足を引っ張られていく最後のシーンは,そのことに突然気づいた中田監督が埋め合わせをしようと無理矢理とってつけたとしか思えない。そんなわけで3点。 [ビデオ(字幕)] 3点(2005-11-04 07:35:22) |
16. 火垂るの墓(1988)
後味が悪い。もう二度と観ないと思う。しかし最大の疑問が残る。どうしてこの物語をあえてアニメーションで表現しようとしたのか?理解できない。さらに不可解なのは,毎年夏が来ると判で押したようにこれをテレビで放映するという,民放の儀式めいた行為だ。反戦映画?全然違う。この映画を観て,世界平和の重要性を痛感する人が1人もいないとは言わないにせよ,少なくとも私にはそうは思えず,1つの酷い悲劇に対して胸糞悪いわだかまりが残るだけである。エグい題材をアニメにした功罪は,むしろ罪の方が大きいと思う。「となりのトトロ」で休日を楽しく過ごそうと親子連れで見に行った方々は,まったくお気の毒だ。(トトロとこれが併映されていた)。何でもアニメにすればいいというものではない。監督の高畑勲は誠実に真面目に取り組んだのだろうが,アニメ作家としては完全に無能である。 [ビデオ(字幕)] 0点(2005-11-03 09:20:07)(良:3票) |
17. 泥の河
望んだわけでもないのに苛酷な家庭状況の中で生きていくしかない少年と,まるでちゃぶ台のようにこぢんまりとした,しかし暖かな家庭で育った少年。束の間の出会いが2人の影を交差させ,やがて別れが訪れる。幼くつたない彼らには,友情という大人の言葉はさして意味を持たないかもしれない。それでもあの別れの日,「きっちゃん!きっちゃん!」と叫びながら,去っていく廓船をどこまでも追ったあの日の記憶を信雄は忘れることはないだろう。それらはいずれ色あせていくが,決して消えることはない。それにしても痛切な別離を知るには,彼はあまりにも子供だった。そんな彼のために観客である私にできることといえば,彼とともに涙を流すことだけである。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-02 07:45:33) |