1. 男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け
男はつらいよが好きで もう3周以上してますが、マイベストは本作です。 「もうお金なんか要らない」で半泣き、「絶対売らない」で号泣。何回見てもそう。私的ツボに はまりまくりです。 [CS・衛星(邦画)] 10点(2019-02-09 22:55:40)(良:3票) |
2. 横道世之介
時系列を入れ替えるってのは映画の基本手法だけど、「本当に必要?」って疑問に感じる映画も多い。その中で、この映画は私の感性にハマったみたいで、気持ちよかったです。さらっとネタバレしちゃうのなんか、他の映画だと多分白けちゃうと思うんだけど、これはなぜか許せちゃう。 吉高が「世間知らずの素っ頓狂なお嬢さん」って役に はまってて、いい演技でした。 「死んだ後、故人を思い出したら笑っちゃう」ってのは私も理想だなあ。そうなりたい。 鑑賞中、結構長い間ニヤニヤしながら見られる、気持ちが温まる映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2019-01-03 15:27:02) |
3. はなれ瞽女おりん
素晴らしい。ストーリー、演技、映像、音楽、その全てが高水準に思えました。恵まれない境遇に生きる人を丁寧に描く水上文学が好きなこともあり、興味深く見られました。 こういういい作品のレビューが少ないのは残念。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2008-06-06 00:02:51) |
4. 幸福な食卓
かなり重いテーマでありながら、大浦君の存在が重くなり過ぎるのを防ぐのに役立っていたと感じました。 かなり突拍子もないセリフも俳優陣がうまく こなせていたと思います。 久々に映画を見て、原作を読んでみたいと思えました。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2008-05-12 07:22:43) |
5. 砂の女
《ネタバレ》 安部公房の原作もすごいですが、この映画も負けていませんね。 現実社会の風刺と見るのが一般的なようですが、私にはカルト教団の内部ってこんな感じなんだろうなあと思えてしまいました。臨場感たっぷりの洗脳プロセスを見させてもらった気分です。前半なんか偉そうな主人公が次第に弱ってきて、最後は井戸で部落に貢献しようとまで思ってしまう。怖いですね。 岸田今日子って不気味なおばあさん役がはまる女優さんだなあと思っていたんですが、大昔にもこんな役をやっていたんですね。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2008-01-09 15:56:51) |
6. 赤ひげ
やっぱりすごい。まさに引き込まれる感じ。ちょっと描写が長すぎると思える箇所もありましたが、現代の展開の速い映画に慣れてしまっているからかも知れません。 三船敏郎ではなく、他の役者の演技が素晴らしい。 医療や介護の仕事に就こうと思っている方には、特に見てもらいたい作品。 現場は綺麗事じゃ済まないんだよと言われそうですが、それでも医療の根本を忘れてはいけないように思います。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2008-01-05 21:41:24) |
7. 河童のクゥと夏休み
《ネタバレ》 いやー、予想外にすごく良かった。存じ上げませんでしたが、クレしんの監督さんなんですね。 犬のおっさんの最後の扱いだけがマイナス。あれは、犬飼ってる人の逆鱗に触れるの分かりそうなものなのに、スタッフに犬好きがいなかったのかなあ? あと河童は川遊びの怖さを子供に教える役割もあるので、かわい過ぎるクゥちゃんはその年代に見せると効果が薄れそう・・・ 人間の嫌な部分が描かれてるからこそ、リアリティがあって良い。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2021-07-23 21:37:25) |
8. さびしんぼう
今観るからノスタルジックに感じるのではなく、公開当初から 観た人の中にはノスタルジーを感じたの人もいたのではないかと思われる。登場人物のそれぞれが幻影を持っているとして、それの集合体みたいなものが さびしんぼうということか。で、それは観客にも共有可能なものなのかも知れない。 尾道を昭和の日本風景として、きれいに残していただいたという事にプラス1点。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2020-06-29 22:26:56)(良:1票) |
9. 飢餓海峡
まあ長いとは思うけれど、ちゃんと最後まで観ていられるクオリティ。 恵まれない人々を描く水上文学は好きなので、きちんとした映画を作って頂いて感謝である。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2020-05-29 16:39:17) |
10. 緋牡丹博徒
《ネタバレ》 女博徒が主人公という、なかなかお目にかかれない内容。藤純子さんが熱演。 主人公がバッタバッタと敵をなぎ倒すって訳でもないのも良い感じ。 阿佐田哲也の小説でしか知らない手ホンビキを、映像で始めてみました。個人的にはもっとバクチの場面が見たかった。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2020-05-28 22:57:50) |
11. この世界の片隅に(2016)
体験はしていないが、知らなければいけない日本の過去。 リアルに描けばエグすぎて見ていられなくなったり、距離感がありすぎて別世界にしか思えなくなることもある。この映画はアニメであることや 主人公の性格も含め、ほんわかした部分が緩衝材になって エグい内容に対する免疫が弱い人でも おそらく見続けられるだろうという点が非常に良い。 免疫が強い人には 他にたくさん代替品があると考えると、この作品の意義は大きいと思う。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2019-08-05 13:32:36) |
12. 万引き家族
《ネタバレ》 似通った題材の「誰も知らない」の方が若干良かったかな。 大人が全員「悪いところもあるけど、良いところもある」ってところを見せたいって意図からかは分からないが、風俗嬢を入れたのが ちょっとブレる原因になっていた気もする。お婆さんの悪いところは、「ゆすりをやっていたこと」ではなくて、「夫婦に利用されているように見えて、利用していた」とかでも良かったかも。 子役を含め、配役・演技は見事。 [地上波(邦画)] 8点(2019-07-22 08:02:48) |
13. 誰も知らない(2004)
悲惨すぎて、涙も出せない。惚けちゃう感じ。 新聞記事では伝わらない実像に、少しでも触れた気にさせてくれるという意味で貴重な映画。 実際の事件と違う部分があるというのは、そのままリアルに描いたら エグすぎて普通の人は鑑賞に耐えないということなんだろうと思う。私も、読んだだけでウゲっとなったし。また当事者へのプライバシー配慮という側面もあるかも知れない。 変に希望を持たせるような描き方をせずに 陰惨なまま終わらせて、「後は各自で考えるべき」と突き放すのも好感が持てる。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-01-03 17:24:06) |
14. パンダフルライフ
始め少しだけアニメで、あとはドキュメンタリー。和歌山のアドベンチャーワールドの映像が少しで、後は中国の繁殖施設での撮影。 情報量も多すぎず少な過ぎず バランスが取れていて、パンダの生態について知ることもできた。 菅野美穂さんの声がいい。ナレーションとパンダ役を両方こなしているけど、両方共いい味が出ていた。 とにかく、パンダがコケるのがかわいい。本当にかわいい。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2018-06-12 22:11:44) |
15. 12人の優しい日本人
こういう出演料以外の制作費を抑えて、かつ面白い作品って好みです。前に1度見て面白かったなあという印象があって、また衛星でやってたので再見してもう一度十分楽しめました。 裁判員制度がいよいよ始まるということもあり、点数は甘めで。(参考にはならないが、考えるきっかけにはなると思います。) [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-06-05 23:59:08) |
16. 心中天網島
こういうのをシュールっていうんでしょうね。ストーリーはたいしたことはないですが、こういう作品が陥りがちな難解過ぎるという欠点につながっていないと思います。映像でここまで引き込むというのはすごいです。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-05-03 11:30:23)(良:1票) |
17. 時をかける少女(2006)
普段 漫画やアニメは全くといって良いほど見ないのですが、こちらの点数が高かったので見てみました。良かったです。アニメに慣れていないからかも知れませんが、非常に楽しめました。これから他のアニメも機会があったら見ようと思います。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-03-15 22:04:20) |
18. それでもボクはやってない
裁判員制度が施行される前ですから、こういう裁判を扱った映画の価値は高いと思います。有罪率が99.9%という数字が結構ショックでした。これをきっかけにちょっと裁判について知りたいと思いました。 あと被害女性が嘘をつく動機に関しては「示談金目当て」というのが有力だと思うのですが、全くその言及がなかったのは意外でした。この映画の事例では被害女性の勘違いであったというのでもいいと思いますが、「高い有罪率→高い示談率」を利用して、金目当てで虚偽被害報告をする女性がいるのも事実です。 法廷外のシーンで取り上げることがあっても良かったと思います。 [地上波(邦画)] 8点(2008-03-07 13:35:45) |
19. 野火(1959)
原作の内容は衝撃的ですが、この映画も決してその衝撃度を下げていないと思います。白黒の映像がより生々しさを出していると思います。多少セリフが説明的、棒読みの箇所がありますが、欠点を補って余りある内容でした。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-02-10 21:46:58) |
20. 悪い奴ほどよく眠る
《ネタバレ》 役人・建設会社を絶対悪みたいに描写していて、見る人がそれを素直に受けてしまう様に作るのは如何なものかなあと思います。決して肩を持つ訳じゃないんですが、どんな映画でも一方的な押し付けは嫌いなもので... それでもやっぱり非常に良く出来た映画だとは思います。 姿を見せない悪幕が岩淵に送った睡眠薬が毒薬だったら、娘が死んで岩淵も苦し...まないか...。 老け役でない笠智衆さんを初めて見ました。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-01-16 19:03:03) |