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タコ太(ぺいぺい)さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1386
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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1.  永遠のこどもたち 《ネタバレ》 
「シックスセンス」や「アザーズ」と比較されますが、コンセプトはかなり違うのではないかと。 この作品は、親の愛に恵まれない子どもたちが更に辿った悲劇と、ひとりの母親のわが子に対する深く温かい愛情を巧みに絡み合わせて紡ぎあげた作品。海辺の寂し気な風景と、不気味なようでいてどこか温かみのある屋敷という舞台が、それを見事に浮かび上がらせている。ホラー仕立てなのにハートウォーミング。 あまりに悲しい結末も、どこか受け入れてしまう。受け入れてはいけないとは思うのだけれど。ひさびさに観た感動作でした。
[DVD(字幕)] 9点(2010-03-14 11:22:53)(良:1票)
2.  ボーン・アルティメイタム
ストーリーの緻密さ、アクションの豪快さ、映像表現の素晴らしさ、そしてカッコいいBGM。シリーズを次第次第と盛り上げて来た構成力に脱帽です。 ただ、強いて言わせてもらえば、3部作じゃなくて長編の1本にして欲しかったかな?時折現れる劇場映画にして連続モノ。これって好きじゃないです。分割払いみたい。そこんとこが唯一気に入らなくて1点減点です。(DVDで観たクセにね)
[DVD(字幕)] 9点(2008-05-25 23:33:28)
3.  戦場カメラマン 真実の証明 《ネタバレ》 
一人の戦場カメラマンの苦悩を表すと同時に、戦火の中で究極の決断を迫られる医師の苦悩も表されていて、リアルな戦争映画として重いテーマ性を感じさせられます。 親友が帰国しないあたりでは、もしかしてありがちなアレ系(本人は気づいてない系)の作品?と思いましたけれども、決して単純に気付いていない、気付きたくない、みたいなことではなく、恐怖あるいは苦痛が限界を超えた時に、人の心は一体どのように耐えていくのか?どのように振舞わなければ壊れてしまうのか?PTSDには様々なパターンがあるのでしょうけれど、ひとつの典型を見せつけられた思いです。佳作ですね。 ただ、邦題はどうなのかなぁ?原題の方が作品のテーマに相応しいような気がします。
[DVD(字幕)] 8点(2012-01-08 19:17:39)
4.  28週後... 《ネタバレ》 
前作から進化しましたね。続編はかなりの確率でコケルものだと思ってますけど、これは違いました。 来るぞ来るぞ!という恐怖が売りのホラー作品でも、グロさが売りの単なるスプラッター作品でもない、キチンとしたテーマ性を感じることが出来る作品ですね。 妻を見捨ててしまう夫。その夫は子どもたちにどのように告白するのか。見捨てられても夫を愛する妻。父の嘘を知った子どもたち。感染をワクチン開発で解決しようとする科学者。感染を力でねじ伏せようとする軍隊。非情になりきれず味方に銃口を向け、結局は味方に命を奪われる軍人… 非日常的描写の中に織り込まれた現実的描写が、あまりに哀しい作品です。あと少しだけ、ストーリーを厚く出来れば、満点でもいいんだけどなぁ…
[DVD(字幕)] 8点(2008-07-20 08:33:34)
5.  マシニスト
皆さんのご意見の中に散見されるように、アイディアとしては決して目新しくありませんね。もう少しオリジナリティが欲しかった。でも、これだけ世の中に類似の作品が出回ればそれも難しいのかなぁ?ただ、同じ素材を料理するにしてもこの作品の出来栄えは出色だと思います。クリスチャン・ベールの役作りばかりに目がいきそうになりますが、全体的な纏まりは素晴らしい。途中である程度結末が見えてしまいますが、それでも最後まで観させてしまう演出の力量は評価すべきです。制作者サイドも類似作の多さは承知のことでしょうから、ストーリー的に目新しいアイディアを盛り込まなかったのは、ある意味確信犯的なのかもしれませんね。
[DVD(字幕)] 8点(2006-05-27 10:15:58)(良:2票)
6.  ユートピア(2003)
アイディア的にはそれ程の斬新さは感じられませんが、スピーディでいて淡々と語られる演出は好感が持てます。カメラアングルやBGMの使い方も、スタイリッシュで結構好きです。ストーリーやら設定に少なからずツッコミどころはあるものの、近年のスペイン映画には、この手の秀作が多いですね。超能力モノなので好き嫌いは分かれるところでしょうが、私は好きだなぁ~。
[DVD(字幕)] 8点(2005-07-10 01:44:37)
7.  ジャスティス/闇の迷宮
ここに描かれている悲劇は、歴史的に見ればつい最近の出来事です。そして、その後現在に至るまで、類似の事例は後を絶つことなく世界のどこかで起き続けています。権力を身に付けたとき、人間がいかに残酷になれるか。それは平和な時間を過ごしている私には想像だに出来ない狂気です。 この作品、出演者のひとりひとりが見事に演じ切っていると思います。特に主役一家の三人は、最高の演技を見せてくれています。素直に感動しました。 主人公の「能力」については、物語の進行上「余計」との見方もあるかもしれませんが、もし「その部分」もストレートに描いてしまっていたら、ドキュメンタリータッチの余りに重苦しい作品になっていたでしょう。観る者のイマジネーションに依存することでも、十分に主人公の悲しみは表現できています。 もっとも、そのあたりの扱い方がこの作品の評価を二分するでしょうね。これが純粋に政治的作品と言えないとすれば、その一因は「能力」に表現を依存した演出によるものでしょうから。
8点(2005-02-28 23:03:24)
8.  次に私が殺される
良く練りこまれた脚本・映像・音楽、そして魅力的なキャスティング、2時間を短く感じさせる作品です。「暴力」と「死」に異様に惹きつけられるヒロイン、そして謎めいた美しい(濃い?)青年。そして、脇を固めるフェレ・マルティネスがいい!一見J.デップ似の彼のキャラクターが、凄惨な物語を魅力的なものに引き上げています。 「アイツが絶対犯人じゃんっ!」と冒頭近くから思わせておいて、「え?こっちが犯人?」と、作中のヒロインの心中とともに観客の心にも揺さぶりをかける演出、よくよく考えれば非常にシンプルなストーリーをこの長さに無駄なく仕上げた監督の手腕は素晴らしい。ハリウッド映画にはない魅力ですね。 ちなみにココでの作品名は、現在販売されているものより前のものですね。公開当時から何回か題名を変えて結局原題に戻ったようですが、配給会社さんって、何で妙な邦題付けちゃうのでしょうねぇ??
8点(2004-11-23 09:21:52)(良:2票)
9.  スリーピング タイト 白肌の美女の異常な夜 《ネタバレ》 
リアルでガチな変質者を描いた作品。等身大過ぎる描き方が只管恐ろしいです。  自らの幸せや生きる価値を見出せないからといって、毎朝気さくに満面の笑みをもって話しかけてくれる女性に対し、笑顔を剥ぎ取り不幸のどん底に叩き落そうとすることなど、一体どこの変質者が思いつくのやら。否、だからこその変質者なのか…。実行しないだけであって、世の中にはこの手の人物が数多く潜んでいるのかも知れません。  既にレビューされている方もいらっしゃいますが、精神的に病んでいることは勿論、その成育過程において極めて重大な問題があったのかと思わせられる異常性。彼が親離れ出来なかったのか、それとも母親が子離れ出来なかったのか、いずれにせよ今や会話さえも出来なくなってしまっている(息子とは話したくないのだけなのかも知れませんが)入院中の年老いた母親は、彼の報告めいた話を一方的に聞かされるだけで、彼にとっての救いとはなり得ない、いやそれどころか彼の行動をエスカレートさせる源にさえなってしまっています。  犯行の手段もある意味で残虐極まりない。しかも傷心の極みにある彼女に犯行声明的な手紙を送り付けるとは。巻き添えになった恋人は遠退いていく意識の中で何を思ったことでしょう。  それと、無実の罪を着せられてしまった清掃人の親子はまさに青天の霹靂。更には、捨て台詞的に残酷な言葉を投げ掛けられ失望の極みに追い込まれてしまった老婦人。愛犬も危害を加えられたし。前のアパートも含め、ここに登場しない被害者はまだまだいたのかも知れませんし、警察が捜査をしくじればこれからも増えるのかも知れません。  現実的に考えれば、ベッドの下でトイレも行かずに何時間もじっとしていたり、どこで知識を得たにせよ目的達成のための薬剤を十分に調達していたり、目撃者である女児を金品や脅迫で意のままにしたり、だいたいからして他人が一晩一緒に寝ていたら匂いとかで判るでしょうに…etc. そんなに上手くいかないでしょみたいな場面は多々ありますが、目を背けるような描写は殆どないながらも兎に角主人公の暗い素顔が恐ろしいホラー作品。恐いです。7点献上します。  ちなみに、これも既にご指摘がありますが、邦題は方向が違い過ぎますね。ミスリード目的?これはマイナスポイントです。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-11-11 11:37:05)
10.  ロスト・ボディ~消失~(2020) 《ネタバレ》 
大雨の中、ちょっと問題ありな感じの女の子がいきなりクルマに乗せろと言って来る。優しい主人公は逡巡の挙句乗せてしまう。その優しさがアダになり、主人公は彼女に苦しまされ続ける羽目に。  彼女の言動や行動がいちいちウザったい。なんで主人公は強い意志を持って関りを拒否しないのか?いや拒否はするんだけれど結局押し切られてしまう。それがまたウザったい。  見事にハメられてしまいました。ストーカーまがいの彼女に対する反感を煽られていたと思ったら、結局感情移入してしまっていた主人公こそが悪だったという展開。ラスト近くまで解らなかったです。  内なる敵の物語。否、本作の場合には生まれることを許されなかった子の亡霊のようにも描かれています。しかも、最後の最後には主人公が内なる敵に勝ったのかの如く描かれています。心の奥底の闇を払拭したのか?あるいはぬぐい切れない罪悪感や後悔の念を克服してしまったのか?  ダークファンタジー風味のサイコサスペンスの佳作。上から下に流れるエンドロールが印象的でした。  ちなみに、タイトルは原題の方が秀逸だと思います。邦題はちょっと主題から外れているように感じてしまう。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-07-31 22:05:07)
11.  ゾンビ・リミット 《ネタバレ》 
冒頭いきなりのゾンビカットで始まるものの、物語としてはヒューマンストーリー感がかなり強いですね。  医師としての倫理に背を向けてでも夫のために貴重な治療薬を不法に確保してしまう妻。偶発的かつ正当防衛による射殺でありながら秘密の暴露を避けるために警察を呼ばず死体を遺棄してしまう妻。妻に一目会いたいがために自らを拘束し死への恐怖を必死に耐える夫。親友のために彼の妻が必死に集めた貴重な薬剤を自らの妻の命を守らんとして奪う夫、等々。いずれも、常軌を逸した混乱の中で愛する人のために選んでしまう究極の選択。  そのあたりの心の移ろいはそれほど丁寧には描かれていないものの、八方塞がりの劣悪な状況に必死に立ち向かおうとしている人間の強さと弱さはしっかりと表現されていて、思いがけず出逢った佳作でした。  それだけに、復讐に燃える身重の妻のラストシーンが必要なのかどうか?少なからず疑問に思え、その分マイナス1点です。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-07-06 21:33:21)
12.  スカイライン-逆襲- 《ネタバレ》 
三作目となって最強ヒロイン大活躍的作品といった色が益々濃くなったような…。最早無敵のローズ。全二作を未見でも十分に楽しめるSFアクションエンタメ作品に仕上がっており、結果、シリーズ全三作はそれぞれに異なるテイストの魅力的な作品になっていますが、本作は前二作がそれぞれに持っていたようなオリジナル感が少々控え目に感じられます。SFアクション大作の王道を行くような正統派作品とでも言いましょうか。  ただし、攻め入る人類側がローズを中心として強力極まりなく、背水の陣で決死の攻撃に出たはずなのに、結局は圧倒的に優位なように感じられ、どっちが侵略者なのか分からないような気がしないでもないです。まぁこの場合、リベンジと言えども地球人が侵略者と言っても当たっているような気はしますが。  ということで、前二作を未見でも楽しめるとは言いましたが、シリーズを通して観た場合の評価と本作単品での評価は若干異なるように思えます。ここではシリーズの完結編(第四作があるかも知れませんが)として大いに楽しめたということで7点献上します。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-03-02 23:11:31)
13.  エヴォリューション 《ネタバレ》 
物語としてはシンプルな構成。少年と成人女性だけが暮らす寂れた島。全く生活感のない部屋、そして町並み。そこで行われる秘密の医療行為。そして儀式。恐らく女性たちは人間ではなく、自分たちは繁殖行為が出来ない。その為に少年たちを使う。  SFホラーとも受け取れそうなストーリーではありますが、生命の在り方に視点を向けた概念的な作品なのだと思いました。  何より特徴的なのは映像。海と病院を生命誕生の象徴的存在として据え、海については長めのカットでねっとりとした質感で描き、病院についてはやや低い視線から無機質ではあるものの何か温度を感じさせる描き方。そしていずれも只管薄暗いトーン。  まさに悪夢を映像化したようでいて、思いのほか恐ろしさやおどろおどろしさは感じません。  監督が表現しようとしている深みまでは理解出来そうもありませんでしたが、この世界観にはどこか共感するものがあります。  ラストシーン。沖に漂う小舟から見える都会の夜景。朧気に記憶する実母の面影。街中を走る自動車や遊園地の観覧車の記憶。ニコラはあの街に住んでいたのでしょうか?さらわれて来た?思い出してしまった彼に感情移入してしまったステラは彼を故郷に戻した?  余り具体的に想像しないことが、この作品の鑑賞においては必要なのかも知れませんね。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-12-19 01:07:17)(良:1票)
14.  MAMA(2013) 《ネタバレ》 
mamaを化け物として表現して欲しくなかった。アジアンな雰囲気が色濃い哀しみに満ちたストーリーにはスゴく惹かれる。だから、ストーリーで勝負して欲しかったな。我が子を愛する執念が実体化しているのだから、もっと優しい光を感じさせても良かったんじゃないだろうか。あれじゃ伽椰子の焼き直し的じゃん。 ただ、ストーリーには惹かれます。アジアンだなぁ…てか、日本的な怪談話。日本人の感性に訴える何かがあります。そして、子役たちの素晴らしすぎる演技。恐怖を増幅させつつ画面に惹きつけられる。 突っ込みどころは多々あるけれど、観終わってみれば決して後味悪くなく、7点献上します。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-01-28 18:46:09)
15.  ロスト・ボディ(2012) 《ネタバレ》 
「○曜サスペンス」とか「○曜ワイドドラマ」みたいなコテコテの作り込みのミステリーです。サイコもの?ホラー?観ている者は翻弄されます。そして意外な、てか意外すぎるどんでん返し。これには正直驚かされました。先読み可能な予定調和とはかけ離れたぶっ飛んだ展開。こりゃ予測不能です。ある意味素晴らしい。嫌いじゃないです。 そんなわけで、細かな部分、特にどんでん返し部分はツッコミどころ満載ですけれど、尺も丁度良い良質なミステリー。そして主人公にとっても、死んだ奥さんにとっても、担当する警部にとっても、警部の妻子にとっても、とんでもない悲劇、哀しすぎるドラマです。 ちなみに、○曜サスペンス的ドラマということで邦題の副題を考えてみました。「ロストボディ、彷徨える死体~逆玉年の差結婚がもたらした歪んだ愛の行方。若き研究者の人生を変えてしまった狂気の選択と、それによって葬られた哀しき真実とは?」 すべったかな…?(汗)
[DVD(字幕)] 7点(2014-11-09 00:20:00)(笑:1票)
16.  ゴースト・オブ・チャイルド 《ネタバレ》 
お約束的展開で、先読みはそれほど難しくはないものの、スパニッシュ・ホラー(っていうカテゴリがあるかどうかはともかく)独特の雰囲気や画面の質感は個人的には好みです。ストーリーも厚みがあって登場人物にも無駄がない。ただただ恐がらせるだけのホラーではないです。 モノクロで映し出される過去の悲劇は相当理不尽ですけれど、軍事政権下では実際にあったのだろうと思わせられる陰惨なもので、これじゃ死者(特に子どもたち)は浮かばれず、屋敷に霊は残るだろうなぁ…。 
[DVD(字幕)] 7点(2012-02-12 02:14:48)
17.  グリーン・ゾーン 《ネタバレ》 
アクション映画としてのクォリティは高いと思うのですが、つまり、退屈することはないのですが、テーマ自体は既に誰もが疑って止まないイラク戦争における大量破壊兵器不在の問題であり、一人の米国軍人が単独行動で国際問題に迫るという非現実的とも言えるアプローチの仕方とも相まって、ちょっと気が抜けてしまうのです。 同時期に観た他の無名イラク戦争作品が意外にもハイレベルだったことがあったりして、個人的には低評価になってしまいます。 娯楽作品としては高得点とは思いながら、社会派作品なのだろうと受け止めているので、頑張っても7点献上止まりで勘弁といった感じかな?
[DVD(字幕)] 7点(2011-04-10 02:08:10)
18.  暴走特急 シベリアン・エクスプレス 《ネタバレ》 
見応えのある一本。謎めいた雰囲気がいい感じです。 ストーリー的にはありがちなんですけれど、途中ヒロインがあっさりと殺人を犯してしまう。このあたりから一味違う展開になります。 ドキドキハラハラってこともなく、ミステリー仕立てでもないけれど、落ち着いた展開に安定感を感じます。キャスティングもいいのかな? ただし、この邦題はどうなんだろ?「暴走」しないし… 紛らわしいなぁ、ジャケットともども。
[DVD(字幕)] 7点(2010-07-27 01:28:41)
19.  ダークネス(2002) 《ネタバレ》 
まず感じたのは「シャイニング」との類似性。一家の主が次第に狂気に蝕まれていく様は、共通したモチーフだと思います。廊下のシーンとか、古い写真の使い方なんかも似てるし。でも、決定的に異なるのは、この作品はオカルトがベースになっていること。そして、幽霊は幽霊らしく「うらめしや~」的に出現しています。対して「シャイニング」の方は、オカルト的ではあるものの心理劇として受け入れられる内容で、幽霊は「こっちにおいでよ~」的に誘ってきます。で、結論的には私はどちらも好きなんですが、こちらの絶望的な終わり方の方が寧ろS.キング的じゃないかなんて思えたりもします。 キャスティングもいいし、映像も音響も素晴らしい。ただ、皆さんのご意見にもあるように、ツッコミどころはかなりあります。じれったいところも目に付きます。ということで、8点といきたいところですが、7点献上に留めておきます。
7点(2004-11-21 02:15:34)
20.  プラットフォーム 《ネタバレ》 
ストレートに受け取れば、この作品は社会の構造的欠陥や資本主義とそこに生きる人間の堕落、歪んだ宗教観等々、いろいろと暗喩しつつ批判的或いは教訓的な色彩を加えているのかなと思いますし、恐らくは作り手はそのような趣旨をもって製作したのでしょう。  肝心の構造物については、登場人物の精神世界を具現化したと思えなくもないのですが(単に禁煙道場でマインドコントロールされている主人公の幻覚とか)、やはり単純に矛盾点をSF的に何でもありにしている実体としての構造物なのだと思います。  必要以上にグロく演出しているように思えて好感度は低いのですが、不条理系SF作品としては大きく破綻してはいないかと思いました。  ただ、邦題は「台座」で原題は「穴」というのは少々気になるところ。配給元としては生きるための糧を載せて各階層を上下する「台座」こそがこの作品を象徴していると解したのでしょうけれど、製作者はあくまでも各階層を良くも悪くも繋いでいるルートとして「台座」よりも「穴」をタイトルに選んだのではないかなと思いました。二者は似て非なるもの。邦題には違和感があります。  それからラストシーン。文字通りのどん底で見出した希望の象徴である幼児を、ゼロ階層に届けることが果たしてメッセージなのか。だとしたら、そこに至るまでのプロセスを考えれば随分と綺麗事過ぎるメッセージであり、恐らくは伝わらないでしょう。少なくとも理不尽な構造を改革するきっかけにはなり得ないメッセージではないかと。  そして、最下層で闇に消えた二人は何処に行くのか。地獄なのでしょうね。であれば、待っていたのは希望のフリをした絶望。救いようのない結末と思えました。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-04-09 12:08:54)
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