41. 戦場のピアニスト
《ネタバレ》 悲惨な歴史を直視して描写しているのだと思います。数人を選んで射殺する、それが残されたものの希望と抵抗力を失わせる。家族が連れて行かれる、主人公は救われるが、悲しむまもなくあっさりと途切れる。主人公の知名度を利用して金を集める偽善者、捕まった以降のようすがわからない知人、死と背中合わせの日々。エイドリアン・ブロディ自身の演奏が自然さをましていることもありますが、秀作だと思います。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-02-21 03:03:35) |
42. K-19
《ネタバレ》 こんな作ったような話が実話だというところに驚きを感じます。もちろん、脚色されてはいるのでしょうが。ハリソン・フォードの過激な演習は、乗組員を鼓舞するためだけならよかったのですが、潜水艦に損傷を与えるほどとなるとやりすぎと感じます。最後の自国の助けが来た前後の展開が少し蛇足っぽい感じもしましたが、全体としてはよい映画だと思います。「ロシア人の英語」には、私も多少の違和感を持ちましたが、むしろ吹き替えで見ていたら問題なかったでしょうね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-02-18 00:09:26) |
43. ウォーター・ホース
《ネタバレ》 なにしろ、あの題材が、あの「ネッシー」です。ネス湖のネッシー。もう面白くなりそうな気がまったくしないというところを、どうやって裏切ってくれるのかと思っていたのですが、そのままの映画でした。冒頭の「本当の話」という設定を、おじいさんの回顧話にしたことはうまい逃げ方だな、と思いましたが(おじいさんが話をしたのは本当でも、その話の内容が本当だとは限らない)、あとは成長し続けるクルーソーことネッシーと少年でエピソードを盛り込んだだけで、脚本家ストライキの影響かと思うくらいです。感情移入できるところがないので、食事の量と成長の度合いのバランスが悪いなとか、あんなに早く成長したら、寿命が短くて、ほんの数年ごとに卵→孵化→成長→産卵が繰り返されそうだとか、余計なことばかり考えてしまいました。回顧するおじいさんも、最初から名乗る方がよかったでしょうね。それ以外ないのだから、しらじらしすぎる感じがします。ネッシーがほんとうの生き物のように動いていたのは、なかなかよかったです。 [映画館(字幕)] 3点(2008-02-06 02:35:46) |
44. スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師
《ネタバレ》 ミュージカルと知って不安を感じてはいましたが、それが当たってしまった感じです。ミュージカルにでもしなきゃいけなかったのかなと思うくらい、伏線もへったくれもないわかりやすい展開で、さらに映像の激しさでごまかしている感じを受けてしまいます(鮮血よりも、落ちたときの頭が痛そうでしたけど)。あまりミュージカル好みでないためかもしれませんが。 [映画館(字幕)] 5点(2008-01-25 02:57:28) |
45. チャーリーとチョコレート工場
《ネタバレ》 ジョニー・デップが、なぜか「関西のおばさん」に見えてしまいます。ストーリーも映像もなかなかよいと思うのですが、「拾ったお金」で買ったチョコレートでゴールデンチケットが当たった、という設定がどうも好きではありません(原作に忠実なのだとしても)。すべてのウンパ・ルンパを演じたディープ・ロイ氏に1点加算。 [DVD(字幕)] 7点(2008-01-23 01:13:18) |
46. エイリアンVS. プレデター
《ネタバレ》 ちょっと甘い気はしますが、もともと無関係のキャラクターを組み合わせて映画のストーリーを作る(しかも人を絡める)という意味では、意外によくできた設定です。エイリアンファン、プレデターファンでなくても、そこそこ楽しめるのではないでしょうか。途中、やや説明くさくなってしまう場面はあるものの、「わかりやすいハリウッドの娯楽映画」といえる範囲と思います。気になったのは、登場人物が死にすぎるというところでしょうか。誰かを生き延びさせるために犠牲になる、という死に方ではなく、ただ死んでいくというのは、いまいちでしたね。 [地上波(吹替)] 7点(2008-01-23 00:44:37)(良:1票) |
47. ユナイテッド93
「事実は小説より奇なり」とはいえ、脚色を抑えすぎて凡庸な映画になってしまうものもある中、飛行機の中という想像するしかない部分と、管制塔などリアリティを追及できる部分をうまく組み合わせている。ただ、演出のためとはいえ、手持ちカメラのブレは個人的には好きではないので減点。 [DVD(字幕)] 7点(2008-01-06 23:16:06) |
48. バイオハザード(2001)
たしかに、ミラ・ジョヴォヴィッチで持っている映画、という気がしないでもない。しかし、私はゲームを知らないためかもしれないけれど、娯楽映画としては映像もストーリーもよくできた佳作だと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2007-11-06 04:28:24) |
49. ヘアスプレー(2007)
《ネタバレ》 のっけから凄い勢いです。歌と踊りを堪能したい人にはよい映画でしょう。トラボルタは『シカゴ』を蹴って後悔した反動なのか、と思うくらいです。でも、ミュージカル映画っていうのが私には合わないのかもしれません。話の展開に意外性というか深みがないのはなぜだろうと考えたのですが、歌っている間に変化がないんですよね。だから、あまり複雑なストーリーにできない。特別、裏切りも悲しみも伏線もなく、ただただ前向きな主人公のサクセスストーリーです。 [映画館(字幕)] 5点(2007-11-01 10:01:58) |
50. ファンタスティック・フォー:銀河の危機
この手のものは、アメリカン・コミックに親しんでいるかどうかで評価が分かれるのでしょうね(だから日本人には受けにくい)。ストーリーがナンセンスと評すること自体、おそらくナンセンスなのでしょう。とはいえ、期待した映像がそこそこだったので、評価もいまいちです。 [映画館(字幕)] 5点(2007-10-02 00:22:52) |
51. ダイ・ハード4.0
《ネタバレ》 アクション映画としての迫力はある。でも、なんだか消化不良。ご都合主義が多いからかもしれない。冒頭、ハッカーの抹殺がまわりくどい、リモート操作できる爆弾を仕掛けておけばよいだけなのに、とか(いくらなんでもウィルスでパソコンが爆発したりしない)。サイバーテロの扱い方にしても、現実離れしすぎではないか、とか。 [映画館(字幕)] 6点(2007-07-28 01:36:11) |