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プロフィール
コメント数 450
性別 男性
自己紹介 大阪府出身、岡山県在住、阪神・下柳と同年月日生

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1.  トリスタンとイゾルデ
とにかくカット割が速い。じっくり見せてくれない。戦闘シーンなどは速度倍倍増。こういった伝説はもう少しどっしりと構えて撮ってほしいなあ。
[映画館(字幕)] 6点(2006-11-24 17:01:52)
2.  マダムと泥棒
これはアレック・ギネスを中心とする5人組のキャラ、マヌケぶりに堪能させられる映画ですが、婆さん役のケイティ・ジョンソンのとぼけた魅力が溢れてもいて、邦題が“泥棒とマダム”ではなくて“マダムと泥棒”であるのも頷けるところです。あっさりと序盤で成功する現金輸送車襲撃後の展開の面白き脚本は、冒頭の警察署でのエピソードが伏線となりラストに生かされるところなどでもその力を発揮していて、マダムと泥棒たちを演じる役者の力量と相乗となりこの上質な英国式ブラックコメディを完成させています。ピーター・セラーズとハーバート・ロムが泥棒役で出ていますので、ピンク・パンサーファンには是非お薦めの一本です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-12-19 13:06:23)
3.  理想の女
原作がオスカー・ワイルドの戯曲『ウィンダミア卿夫人の扇』といえば、ルビッチの『ウィンダミア夫人の扇』のリメイクということになりますが、この作品はサイレントと両極を成すかのように台詞が多い映画です。室内装飾、調度品の美術、屋内に差し込む光の揺らめきなどは見ごたえがありますが、「扇」の使い方があまりにも唐突過ぎやしないかな~と。ルビッチはシンボリックに「扇」のショットを巧みに処理していますが、この作品では伏線としての「扇」効果が弱い。序盤にアーリン夫人がウィンダミア卿に「こうすれば、キスしてよ、の意味よ」などと扇を使ったしぐさを解説しているんですから、そのしぐさを生かさない手はない。“要の扇”を生かせず“扇の要”を失しているように感じられたのでした。
[映画館(字幕)] 6点(2005-12-15 13:09:03)
4.  ゆすり(1929)
電話ボックスの内外など音の生殺に自覚的な作品ですが、殺人シーンにおいては殺される者の悲鳴や呻き声といった“音”を消すことで、殺した者の心理、臨場感を盛り上げています。そしてニョキッと出た腕と道化のような絵が視覚的に殺人者の心理を支配し、その緊張感に音がまとわりついてきます。大英博物館での追跡シーンは、後年の自由の女神やラシュモア山を想起させ嬉しくなってきますね~。ラストの絵はBlack Mailに添付された画像のようで、向けられた刃は彼女に、見る者に深く突き刺さり、差出人名を確認するとヒッチコックとなるのです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-11-15 12:48:08)(良:2票)
5.  ショコラ(2000)
切り返しの多い会話シーンなどどうもカメラがおもしろくないので、物語に身を委ねてみましたが、因習から開放するってステキでしょ、な主題がぬくっと次々に姿を現し、モグラタタキのごとくその主題をどついていたのですが、結局カンガルーまで実際現れて降参~。「火」「北風」「キーキー鳴るドア」、このあたりの生かし方ですが、まぁこんなもんですかな~。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2005-09-14 12:34:09)
6.  わが命つきるとも
アカデミー賞の何部門かを受賞している本作ですが、どうもつまらない。主演男 優賞のポール・スコフィールドは舞台俳優で、このモア役も舞台で鍛え上げられていた役だけに、そのあたりが映画的というより演劇的な匂い袋なる因でしょうか。沈黙、沈黙と言いながらスコフィールドは一人しゃべりまくっている・・・。バイト数がつきるほど書くこともないのでこのへんで。
[ビデオ(字幕)] 4点(2005-08-02 23:27:17)
7.  陽気な幽霊(1945)
七年前に亡くなった先妻が、その夫と新妻の元へ幽霊として現れ、その姿が夫にしか見えないことで展開される騒動を描いたノエル・カワードの劇作。テクニカラーで撮られた本作は幽霊の青白い感じを、灯りを点けたり消したりという明暗に巧く浮かび上がらせており、真っ暗い降霊術中に反射した暖炉の火が人物に微かに揺らめいているところなど不安げな雰囲気が良く出ておりますね~。青白い幽霊の唇の紅が異様に赤く映えるのがジェラシーっぽくてまた面白いです。ラストのブラックなオチにイギリス映画的気質を見ることもでき、重厚さはないですがリーン初期の佳作といったところです。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-07-10 09:13:55)
8.  ダニー・ザ・ドッグ
ベッソン・・・深く潜ったまま上がってこない・・・。
[映画館(字幕)] 5点(2005-07-03 22:35:09)
9.  チップス先生さようなら(1939)
時代は移ろいゆくも「教育」「人間」には変わらない本質的なものがあることを、チップス先生と生徒たちとの交流を中心に描かれる本作は、ドーナットの好演に支えられ金八的な説教がましさが全くない静かな感動に包んでくれます。エイプリルフールに服と服を結び付ける悪戯に「変わらない」ものを見せたり、きれいに平らげたお皿に人間の成長を見せたりといった映像的演出も小粋です。船中シーンでチップスからカメラがそのままガースン演じるキャシーのいる上階へと移動し両者を「美しく青きドナウ」のエピソードと演奏する楽団で繋げるところなんかもいいですね~。戦争の勃発や大切な人の死の哀しみをじわりとフィルムに滲ませながらもユーモアとウィットとフィーバーに富んだチップス先生、ラストの一言は素晴らしいです。さようならの向こう側でチップス先生はいつまでも穏やかな表情で笑っているのでしょう。
[DVD(字幕)] 9点(2005-07-03 22:33:07)(良:2票)
10.  キングダム・オブ・ヘブン
これだけのセット、エキストラの壮大なスケールの映画にしては、あまりにもクローズアップが多く、またカットが目まぐるしく変わるのには個人的に少々うんざりしてしまいました。クローズアップはこう使うんですよという教科書のような「シナラ」を見たすぐ後にこの作品を見たせいもあるかもしれませんが、どうも勿体無い気がして仕方ありません。時折、引いた壮大な画も見せるのですが、チラッと見せただけでカットが変わってしまいます。エルサレム戦のシークェンスのラストも、門に対峙した双方を俯瞰したカメラが上昇するという神の視座として終えるのもどうも通俗的に見えました。とはいえ、スタッフやキャストに漲るエネルギーは十分に感じさせていただきましたです。
[映画館(字幕)] 6点(2005-06-15 23:40:36)
11.  邪魔者は殺せ
夕刻の工場襲撃から真夜中の時計台までの脈絡の隙のなさ・・・一人の男の逃避行を軸に、周りを彩る連中の心理劇を見せます。ベルファストのモノクロの濃淡は「第三の男」のウィーンにも劣りません。真冬の夜は雨から雪に変わり、レンガの壁や石畳や汽車の煙が暗闇に浮び上がり、二階建てのバスや馬車が行き交う美しさ、そしてその町に鐘の音が刻々と響く時限的なスリルも秀逸です。立ち上がるメイソンをローポジションから斜めに捉えるロバート・クラスカーのカメラはまさに「第三の男」。ラストシーンは掻き鳴らされるチターが聞こえてきそうです。映画的な設計図の緻密さが逆にマイナスに見えてしまう作品でありました。
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-05-09 13:21:22)(良:2票)
12.  ハムレット(1948)
まったくもっての舞台劇がまったくもっての映画になっていますね~、これは。とにかく広々とした宮殿のセットを<見上げる><見下ろす><回り込む><移動する人物を追う>というようにXYZ軸の座標をカメラが見事に行き来します。また奥行きの深みには感嘆しますね~。ハムレットとオフィーリアとの絶望的な距離感を表現したかのような切り返しのツーショット、オフィーリアが遠く屋外から走りこんできてそのまま宮殿内のカメラに突進し、通り過ぎて切り返され遠く吸い込まれていく遠近感・・・シビれます。またオフィーリアの兄と王がよからぬ相談をし出した時に「わ~怖い」とばかりに数度に渡って引いていくカメラも見ていて実に楽しいです。そして全編に渡る照明の陰影、これまたモノクロームの雰囲気を存分に生かしうっとりとさせられます。オリヴィエさんにあらためて喝采を叫びましょう・・・オリオリオリOH!オリオリオリYEAH!
10点(2005-01-03 21:56:37)(良:1票)
13.  天国への階段
天使のミスによるファンタジーときけば、プロットと脚本が勝負のシチュエーションコメディを連想します。しかしこの作品は、そこに二重三重の多彩で重厚なコーティングが施されており、その映画的広がりに触れた時、唖然と天を見上げるばかりです。まずは一目のカラーとモノクロの使い分け。モノクロからカラーへと変貌をとげるバラは、モノクロとカラーの境界を泳いでいるような気分になります。次にモノクロで撮られた天国の雄大な造形。天国へとつながる階段の奥行きの深さ、裁判シーンのコロシアムのようなセットには溜め息が出ました。そしてSFXを散りばめたショット、カーディフのカメラワーク。バイクのクラッシュシーンのクラッシュぶり、時が止まったストップモーション、手術室と天国への階段・・・。そういった映像センスで魅了してくるうえに、とてつもない風刺の数々が矢のように飛んできます。イギリス人とアメリカ人を中心に対比させ、人と人が争うことのナンセンスぶりを謳い、生と死、知と愛を対比させて今生人を賛歌します。しかしてその正体は・・・素晴らしい反戦ファンタジーブラックコメディです。
10点(2004-11-30 23:29:24)(良:1票)
14.  モーターサイクル・ダイアリーズ
チェ・ゲバラ・・・その生い立ちを詳しく知らずとも、名前を聞くだけで闘志が湧き心が躍り出す、その思想を超越して人々を魅了する革命家・・・私の部屋にもゲバラのデカデカとしたタペストリーがぶら下がっています。さて本作は、そのゲバラの南米旅行日記を映画化したもので、私はもう見る前から心は焼き付かんばかりのフルスロットルでありました。が、どうもゲバラの初々しい感性やあふれんばかりの熱情といったものが伝わってこない・・・、手持ちカメラで切り取っていくのは当然としても、寄ったショットが多すぎて、南米大陸の広大さが見えてこないのです。よってそのコントラストとして描かれるべきちっぽけな人間といった構図も見えてきません。見せ場であるはずの向こう岸へ泳ぎ渡るシーンも、単に「誰も成功した奴はいない」といった言葉でその困難さを表現しているのみで、ここはもっと昼間のシーンでその川の凄まじさを強調しておくべきだったと思います。銅山の夫婦や、客船に曳航されるオンボロ船の人々などゲバラの視線を描写しますが、全体を通し皮相的に旅をトレースしたような印象でありました。見る前はあまりエンジンをふかせない方がいいぞ・・・そうタペストリーの彼はささやいているようです。
5点(2004-11-01 21:39:29)(良:1票)
15.  アラン
ドキュメンタリーの父、フラハティさん。最近私が目にしただけでも、本多猪四郎やフレッド・ジンネマンが強く影響を受けていることを読みました。さて、この「アラン」、アイルランドのアラン諸島、少年とその父母。微生物をも拒むようなゴツゴツし痩せた大地、サメが回遊する海、屹立した岩にぶつかる白い波しぶき。それらアランの自然と黙々とそれに挑む人々の生活を、長回しではなく、とにかくカットを割って語ってきます。サメと格闘するシーンなどは、パラパラマンガのような目まぐるしさ。サメの油は灯火用であり、生活、日常に欠かせない必需品。家庭での団らんという穏やかなるものを獲得するために潜む厳しさを浮き立たせます。後半、天候が荒れた中、岸に向かって帰ってくる小舟、ただよう小舟、編物をする妻やジャガイモを食べる少年、寄り添う犬、灯火のアップ、それらモンタージュが一大アラン叙事詩を形成しクライマックスへと向かいます。ラスト、一家が去っていく超ロングショットの背中は、これからも変わらず続く生活が未来へと溶け込んでいくようでありました。ドキュメンタリーといえど、カメラが回れば人は意識する、なら少し台詞を与え、カットを無数に割ることで、リアリズムを逆手に取ったようなリアリズムを生み出そう、そんな意気を強く感じさせていただいた作品であります。
9点(2004-09-23 23:15:39)
16.  天国の青い蝶
この作品は〝奇跡の物語〟とうたっていますが、ベタに言えば奇跡への〝軌跡の物語〟というところです。さてその軌跡ですが、実話に基づき、コスタリカの熱帯雨林で、奇跡の青い蝶をさがしているうちに・・・という話です。そこに棲息するワニ、ヘビ、カメレオン、カブトムシ、珍しい昆虫、は虫類などを野生の王国ばりにクローズアップで挿し込み、見ている者に大自然の生命力を、そして派手な色彩の動植物には神秘を感じさせます。それらに接する少年は、当然生き力を徐々に獲得していくのですが、私などは、あれだけの異文化、異環境、非日常に身をおけば、そりゃあ変わるやろ、とどこか冷ややかに見てしまいました。また少年が感じる疑問に、その後にナレーションや台詞ですべてその回答が与えられているのもしらけます。映画館を出ながら、ぶつぶつそんなことを心の中で呟いていたのですが、きっとそういう人間には、奇跡の青い蝶が舞い降りるようなことは絶対ないんだろうなあ。
5点(2004-09-20 23:31:38)
17.  アドルフの画集
鉄工所を改造したマックスのアトリエ、室内装飾など、美術はかなり丁寧に時間をかけて製作されているような印象でした。そしてこの時代の不穏な雰囲気に似合う抑制された照明と、それを捉えるカメラも美しく、スタッフ技術の確かさがうかがえました。鷹のオブジェがそびえる屋上から地上にカメラを向け、上を向くアドルフを捉えたシーン、鷹という天上舞う鳥からの視線=神の視座でヒトラーを見せること、これがラストの俯瞰ショットに見事につながっていると感じました。ラストシーンの俯瞰は、柔らかいオレンジの光あふれる大通りと、青白い光に照らされる広場が同時に捉えられ、背中あわせに織り成される皮肉な運命を浮かび上がらせます。しかし、それが神の視座であることを知ると、けっしてこのストーリィがタラ、レバの興味本位なものではなく、ヒトラーという人間をモチーフにしながら、その場面場面の運命を受け入れる力、人間の受容力が晒されたもので、そこから人はどう生きるのかが大事である、という摂理が提示されているのではないかなー、と感じているところであります。
8点(2004-07-10 14:26:12)
18.  ナイト・オン・ザ・プラネット
オープニングの地球へのズーム、地球はよどみなく自転していますが、昼と夜は等分に変わらず、影=夜の部分に時折、差し込む光のようなものが、何気ない日常のドラマを感じさせてくれますねー。地球の各地で同時間に繰り広げられるタクシーの物語。人と人とが袖振り合うことで、少しだけ心が変わったりする日常の人間模様が、夜のタクシーを縮図として届けられます。それぞれのエピソードの冒頭、都市の画1コマ1コマがその街の息遣いを、ひたすら走り続けるタクシーが街の息吹を感じさせてくれます。長回しの多い会話の合間にタクシーからの主観ショット、街を滑るタクシーのロングショットを挿し込み、見ている者も心地いいドライブを楽しんでいるような気分にさせてくれます。「おはよう、アキ」、命ある者にはどんな者にも平等に朝はやって来るのですねー。今日とは少しだけ違った朝をむかえたい人におすすめの作品。
9点(2004-05-22 21:18:27)(良:2票)
19.  えびボクサー 《ネタバレ》 
長々と1時間、えびのプロモート過程を見せられたと思ったら、ビルがえびを愛してしまって終わりって、おいおい! 終始お色気をまぶしながら、ヒューマンに仕上げとるしなー。まして気に入らないのは、台詞で説明しすぎじゃないか。「ビルはえびを愛してる」「顔見知りは攻撃しない」とかビルの演説そのものなんか、言葉じゃなく映像で表現してくれよー。そりゃー言葉でしゃべらせた方が楽なのは分かるけど、映画ですよ、これは。
2点(2004-05-03 21:20:59)
20.  めぐりあう時間たち
2回見てやっと少し見えてきたような。いやー、いろいろめぐりあってますねー。この作品は“めぐりあう”アイテム探しの映画ともいえます。で、わたしが最もハートフルにめぐりあったのはストーリィには関係ないけどジョン・C・ライリー。わー「シカゴ」のミスター・セロファン(このキャラが好きなわたし)だ、とほんわり感激していたら、まただ!またミスター・セロファンや!うー、ケーキは愛の証拠ですよね、ローラ。「シカゴ」でも言ったけど、再度言わせてください。ミスター・セロファンに幸あれ。
8点(2004-05-01 23:59:06)
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