1. スラムドッグ$ミリオネア
《ネタバレ》 全体的によくまとまっていますね。でも、「先進国的な価値観や目線でインドを観てみたらこうなった」という感じがして、正直違和感が否めませんでした。つまり、どこかで観たことあるようなストーリーだけどインドを舞台にしたらちょっとは新鮮でしょ?と言われているような気分です。ラストも偶然正解するよりは、むしろ答えを間違え全額失うけれども、一番欲しかった彼女との愛だけは最後に勝ち取れた。そして、それも筋書き通りだったんだぜ。という終わり方のほうがこの映画としては適切だったような気がしますね。よく出来た映画なのは間違いありませんが、一生心に残るかというと、うーん…ですね。正直期待はずれでした。ごめんなさい。音楽は良かったです。 [試写会(字幕)] 6点(2009-04-14 18:43:57) |
2. 28週後...
《ネタバレ》 もし深夜にテレビで放送していたら、思わず見入ってしまうかなと思いました。内容の構成にずさんさが目立ち、作品的な完成度はいまいちですが、単純にホラーとか娯楽という感覚で見れば楽しめます。 [DVD(字幕)] 6点(2008-09-21 17:52:35) |
3. エレファント・マン
子供の頃にテレビで観て、すごい衝撃を受けた作品です。子供心に「怖い」と感じましたが、その後からなんとも言えない胸の痛みを感じたのを覚えています。大人になってDVDで再見しましたが、やはり名作ですね。あの頃に感じた胸の痛みをまた同じように感じました。 [地上波(吹替)] 8点(2008-06-02 17:01:23) |
4. フルメタル・ジャケット
《ネタバレ》 バカらしすぎる!下品すぎる!でも癖になる(笑)。感動もしない、笑えもしない、怒りもしない。でもなぜか失笑が癖になるから不思議。B級映画っぽい良さも有りながらしっかり見応えがあるのも不思議ですね。 [DVD(字幕)] 8点(2008-05-15 05:01:18) |
5. ロリータ(1962)
《ネタバレ》 男って本当に幾つになってもバカだよなー(愛を込めた意味でw)とか、何歳でも女は女なんだなーとか、思わず男性目線でみてしまう作品です。キューブリックに「なんつー映画撮っちゃったのさ!」と突っ込みたくなる感じですが、好きですね。 [DVD(字幕)] 8点(2008-05-15 04:57:12) |
6. 2001年宇宙の旅
《ネタバレ》 何かの映像を見ただけで、こんなにも心が揺さぶられるものなの!?というぐらい衝撃を受けました。ましてや1968年の作品とは、また二度驚きです。時計仕掛けのオレンジも、ストレンジラブもそうですが、実はキューブリックは未来から来たんじゃないかと思ってしまうほど時代を超えたセンスで表現されています。この映画をリアルタイムで映画館で観れた人達が羨ましいです。 [DVD(字幕)] 10点(2008-05-15 04:51:39)(良:1票) |
7. バリー・リンドン
《ネタバレ》 バリー・リンドンの人生をリアルに追っかけちゃいました!という設定で、普通なら全く面白くも無く、この長い映像に退屈することでしょう。でも、これは違います。これだけの長さですが無駄が無く、削る部分なんて一つも無い気がしました。いつものキューブリック風味とは少し違いますが、全部鑑賞し終わると「なるほど」ですね。 [DVD(字幕)] 8点(2008-05-15 04:42:27) |
8. 時計じかけのオレンジ
《ネタバレ》 独特の雰囲気に引き込まれました。まるで一枚の抽象画を観ているような気分にさせられる作品です。ポップな色彩にダークで猟奇的なシーンが溶け合って、なぜか笑いが起きるという不思議な世界観がたまりません。まさに「時計仕掛けのオレンジ」という題名にも頷けますね。テーマ自体は物凄く真面目なものなのに、キューブリックが撮るとこうも奇想天外かつ妙に現実的で、もしかしたら明日は自分がこの世界に?いや、もう居るんじゃない?という気にさせられてしまう映画に仕上がるのですね。文句なしです。 [DVD(字幕)] 10点(2008-05-15 04:36:17) |
9. アイズ ワイド シャット
キューブリックが最後に残してくれたのは、やっぱり「冷たく熱い視線」でした。それが今作には特に象徴的に表れていました。彼の作品にはいつもカメラのレンズを通じて彼の視線が在った様な気がします。冷静と情熱の絶妙なバランスを保った視線で被写体を見つめ続けて、時には笑い飛ばしたり、時には謎を残して見せたり。見えないはずのその視線を、観客はいつも感じながら、そして時には彼の視線と重なりながら映画の世界にのめり込むことができます。私はこれが彼の最後の作品として相応しいものだと確信しています。思ったより平均点が低くて驚きましたが文句なしの10点です。 [DVD(字幕)] 10点(2008-04-12 16:19:33) |
10. シャイニング(1980)
《ネタバレ》 これはもうシュールやら不気味やらで、とにかく背筋が寒すぎますね。閉塞感と1秒ずつ追い詰められる感じが…本当に奇妙な世界。もちろんカメラワークや色彩技巧も秀逸で、さすがキューブリック!の一言です。でもオチは途中で読めてしまった点が少しだけ残念でした。もちろん今となっては、この主役はジャックニコルソン以外居ないと思うのですが、彼のキャラから想像すると、いかにも発狂しそうな雰囲気ですよね(笑)。もっと普通そうな俳優さんのほうが作品の狙い的には有っているのかもしれません。でも、やっぱニコルソンじゃなきゃ!(←ジレンマ) [DVD(字幕)] 9点(2008-04-12 16:09:24) |
11. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 カメラワークや話の展開、また独自の雰囲気がとても新鮮で今までに無い感じの映画だと思います。アメリカでうける作品ならエンディングは例えば「いろいろあったけど一攫千金して大逆転したんですよ。めでたしめでたし」となるべきでしょうが、バッドエンドになったのは大変良かったです。エンターテイメントでその場だけ楽しい映画ではなく、人生について深く考えさせられた印象深いエンドでした。 [DVD(字幕)] 7点(2008-01-31 10:45:46) |
12. 真珠の耳飾りの少女
《ネタバレ》 絵画「真珠の耳飾りの少女」を鑑賞しながら目を閉じ、イマジネーションを働かせると…観えて来るものは何なのか。それをそのまま表現した作品という印象を抱きました。本当に最後にはため息が出るほど美しくも切ない作品だと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2008-01-31 10:35:23) |
13. ラストエンペラー
アカデミー賞受賞作と聞いて鑑賞しましたが、正直あまり納得いきませんでした。雰囲気が好きではなかったからかな?お金かかっているなぁとは思いましたが大きな感動や映像美に酔いしれる感覚も無く…すみませんが低い評価を付けさせていただきました。 [DVD(字幕)] 3点(2008-01-31 10:04:03) |
14. チャーリーとチョコレート工場
ジョニーデップもさることながら、キャスト勢が本当に素晴らしかった!色彩表現も秀逸で、ストーリーもテンポも良かったです。 [DVD(字幕)] 8点(2008-01-31 09:45:24) |
15. Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!
予想より面白かったです。ビーン氏自体のパフォーマンスは好きなのですが、映画となるとどうだろう?と思ってました。でも映像も美しく、しっかり笑えましたしエンターテイメントとしてアリなのかなと思いました。彼がやらなければ成り立たない作品ですね(笑)。 [映画館(字幕)] 6点(2008-01-31 01:52:54) |
16. ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
これは素直に面白いですね。一時ハマってテレビドラマ編も見ましたが、やはりこの作品が一番スピード感や内容の密度が絶妙でした。 [DVD(字幕)] 8点(2007-10-18 20:33:54) |
17. ストレイト・ストーリー
《ネタバレ》 こんなに遅い展開なのに退屈せず感情移入できるのが凄いですね。最近は展開スピードが早く登場人物も盛り沢山な映画が多いですが、この作品は「老人が旅に出て兄と最後に出会う」というだけの内容なのに、観る人の心に想像力と内観の時を与えてくれます。予定調和で映画を楽しまされているのではない、深みがこの作品にはあります。―という堅い話はさて置き…やっぱ、あのおじいちゃんカワイイ!!(笑) [DVD(字幕)] 8点(2007-09-10 02:08:50) |
18. ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
《ネタバレ》 うーん、今回は「あらすじを映像にしてご紹介しました」的な印象を受けました。今までのシリーズでは一応、一作ずつが映画作品として成立していたと思うのですが今回は一つの作品として鑑賞し満足できるものではありませんでした。シリウスと校長だけは魅せてくれましたが(笑)。残念ですが次回に期待したいです。 [映画館(字幕)] 5点(2007-07-26 21:37:15)(良:1票) |
19. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
1964年に、こんなことを、こんな形で笑い飛ばしちゃうの?という驚きがありました。きっと皆が口をそろえて核戦争反対だとかラブアンドピースだとか言ってた時代なんだと思いますが(おそらく)、キューブリックは一人で違う次元に行っちゃって変な角度からバッサリ切って、その切り口の形の滑稽さをみんなに見せ付けて、真面目な顔でにやけてる。いつもキューブリック映画では善悪や道徳ではなく別次元目線で冷静に見つめている感覚を覚えます。 [ビデオ(字幕)] 9点(2007-07-25 23:56:28) |
20. 魔笛(2006)
《ネタバレ》 私の中で「アマデウス」は5本の指に入る傑作で、 子供の頃に初めて観た時から すっかりモーツァルトの音楽にハマッてしまい その後はコンサートやオペラ鑑賞へと足を運んだものです。 今回の映画「魔笛」は時代背景がアレンジされたものと聞き、 どんなものを見せてくれるのかとワクワクしていました。 そして監督・脚本がハリーポッターのロックハート先生役も務めた ケネス・ブラナーということで期待も高まりました。 そして、映画スタートの序曲からいきなり感動(笑)。 その後もテンポ良く物語は進んで行き、 笑いあり、B級っぽい演出もありで もしモーツァルトが観ていたら一緒に笑うんだろうな、 と思えるような、小難しさの無い構成でした。 賛否両論あると思いますが配役もなかなか優れていて、 特にパパゲーノ役がいい味を出していましたね。 もちろんモーツァルトの旋律でなければ 途中で帰る人続出だったかも知れませんが(汗、 あの音と映像の構成が良くマッチしていて終始飽きませんでした。 モーツァルトファンならば一度は観ておいたほうが良いでしょう。 残念な点を強いて言うのであれば、 やはり英語ではなくドイツ語のほうが良かったなぁという点。 夜の女王のアリアは迫力のドイツ語でドスンと歌って欲しかった。 どうも女王とザラストロの英語歌詞に違和感を感じてしまいました。 それと後半が少し失速気味だったことでしょうか。 この二点を差し引いてもこの映画は観て良かったと思います。 好き嫌いが別れる映画とは思いますが、ぜひ一度おためしあれ。 [映画館(字幕)] 8点(2007-07-25 14:24:20)(良:1票) |