1. 死霊院 世界で最も呪われた事件
丁寧に作られた映画。 悪魔祓いに関する事件、 その周辺の人物像がよく描かれている。 悪魔との対峙はありきたりといえばそうだが、 その普遍的な部分を好印象に思わせる。 主人公となる女性がなぜ主人公たるか、 その辺りがよく描かれていればもっと楽しめたかな。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-04-23 00:13:56) |
2. キャッシュトラック
ステイサムの存在感があまりにも異様で 初っ端から「カタギじゃねぇな」 というシーンがたっぷり。 それを飲み込んだ上で、一体何者なのだろうと 待ちわびることが出来れば楽しい作品。 待ちわびられなければ、いつ動き出すんだろうかと それまで少々ヤキモキするような、平坦な展開かも。 アクションシーンは見応えはあるが 目新しいというほどではなく。 現金輸送車という絞った設定ゆえに 絞られた新しさ、を期待しすぎてしまったか。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-02-10 22:35:30) |
3. 遠い夜明け
ビコの死が、あまりにもさりげなく流れていく。 それが時間の流れ、戦おうとするに思う気持ちを ぐらぐらと揺らつかせる。 正直いって、マスコミの男は出来すぎた男である。 出来すぎているがゆえに、 映画としては国内脱出に至るまで、緊張感が損なわれる。 とはいえ、真摯なスピーチを繰り広げたビコの姿。 ただただ、その姿を認めたマスコミという描写は 当時(はたまた今も)情勢を考えると異様なのだろう。 この映画のサビ/ピーク というものはわかりづらかったが、 人権の獲得に至る過程、その描き方としては これくらい分かりづらい経過が良いのかもしれない。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-01-15 21:43:45) |
4. キューブ:ホワイト
閉じ込められた人が叫んだら、 ボイチェンかました声で返答があるのは優しいと思った導入部。 真っ白の部屋で常灯、それだけで精神拷問と思うが、 それよりも電流などの肉体拷問、 あるいは愛する人を用いての精神拷問までしてしまって、 どうも終盤になって立場が入れ替わっても、何に対して怒っているのかが ぼんやりとしてしまっているなぁと。 外界がどのような様子か分からないのが「視聴者に想像させる」 狙いなのかはわからないが、 「(分からない世界の戦士について)俺たちは一人ひとりの名前を、 立派だった同士の名前を覚えている」 と意気込まれても伝わりにくい。 とはいえ、つまらなかったかと言われると キャラははっきりしていたし、妙に制限された研究所の人物数も 良かったなと思う。 実に微妙な作品。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-12-24 23:40:00) |
5. ワイルド・ストーム
まず台詞がテンプレート過ぎる。 そしてストームが重要な役割かというとそうでも無い。 ストームにより失った家族を思い、 しかし戦うのは災害泥棒。 友情、裏切りなどあるも やはり台詞がテンプレートなので没入出来ない。 嵐で悪党がパッと飛んでいく!を期待してみていても、 妙な飛び方をしていく。 嵐とは人間には扱えないものなのだ。現実的にね。 [インターネット(字幕)] 4点(2021-12-15 01:11:11) |
6. ダークハウス
《ネタバレ》 おバカな学生が忍び込んで、、、 という超絶王道飽き飽きストーリーではない。 ただ、時間の短さもあって人物の相関が色恋以外があまりなく、 血縁としての悪魔の器としての魅力に乏しい。(主人公というか) 刑事ももうちょっと哀しみを背負って強引であったり、 カウンセラーも過去に失敗があって慎重だったり、 が描かれていると更に面白くなるだろな、と思いました。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-12-14 23:05:34) |
7. 危険なメソッド
哲学に触れる際に避けて通れないのが自分の存在。 最終的にユングとフロイトを分かつのも自分の存在。 一人、「破壊的なぶつかりが創造する」という女性こそが 二人を破壊したのが痛快といえば痛快。 ただ、写実的な映像は無駄を省いた美しさをつかの間、くれるも どうも人間的な魅力に乏しい。 実際の哲学者がどのようだったか分からないが、 哲学者だからこそ性欲なり学術的な抑圧なりに素直なのではないか。 その素直さを映画から感じることはできず。 ただ、言葉でやりとりして相手の深層とやりとりした(風)の後に 訣別する流れは好きです。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-12 21:48:03) |
8. ダーク・プレイス(2015)
社会的映画、というのはそれを楽しむものなのかなと思いつつ、 予定調和 な話の進み方が、観ていて揺さぶられませんでした。 移住後の貧困、その解決策としての保険金、 悪魔崇拝、子どもがいると自分が認める。 個人の思いというよりも、社会にそしてそれを司ろうとする人に 翻弄された行動。 そんな行動を運命めいて感じることができれば楽しめる映画かと思いました。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-12-11 21:25:47) |
9. マラヴィータ
フカイイ箇所がとりたててないのではあるが、 そんな上っ面の表現を爆破してくれるくらい、 ファミリーがファミリーで痛快。 こんな弟がほしいし、こんな姉貴がほしい。 そして親父もおかんも。 なんて言ってるとFBIに保護してもらうようになるのかね。 とにかくエンタメ。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-02 01:17:54) |
10. ビューティフル・デイ
一度奪われた正義を、もう一度振りかざしてみよう。 と、その行動そのものが他人を鏡として 自身に疑問となって降りかかってくる。 正直いって、腐敗してどうしようもない売り買いが為されることには 諦めのような境地で見よ、と視聴者に訴えかけてきて ああ、その通り無念だよ、というものを虚しく映像でみせてくれる。 随所で、誰のためかわからない鐘が鳴り響くような映画であった。 それを句にするもよし。 涙にするも、よし。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-12-01 22:35:38) |
11. バンク・ジョブ
《ネタバレ》 強盗をはたらくシーンまでは、程よい緊張感あるものの、 ありきたりといえばありきたり。 このまま特に心躍ることなく、エンドを迎えるのだろうかと思いきや、 対立する組織が複数、 心情、身体的なアクションが琴線に触れ、 ギリギリの音を奏でるような緊張感の中で交渉が続く。 強奪した、王室のスキャンダル、というのはちょっと無理やり感否めないけれど、 ジェイソン・ステイサムの重厚感ある強さと、 一定の緊迫感を維持したままに物語が進んでいく様。 見終わったら、思わず小さなため息を漏らして、満足。 [インターネット(字幕)] 7点(2019-12-17 00:02:34) |
12. インターステラー
感動した。 感動した。 序盤はそこを描くかね。 描かないとこの感動はなかった。 思えば、次元を超越した概念はお化けなのかもしれない。 お化けはそこにいる、きっと帰ると信じてた。 そんなセリフは大人になったからだろ、ちょっとご都合主義かもしれないが、 破った約束を守りに帰ってくる、 そんな描写をした映画はあまりないのでは? [インターネット(字幕)] 10点(2019-01-01 22:53:15) |
13. 黄金のアデーレ 名画の帰還
細やかな出来事を大きく捉えた物語。 ノンフィクションの醍醐味。 細やかとはいうものの、 国を相手取って争いにいたるまでの葛藤は なかなかの迫力がある。 この事件を担当するランドル・シェーンベルクが、 なぜ入れ込んだのか、そこの描写が足りないかな。 金でも名誉でもない、 奪われた、大切な思い出、 ただ家族との思い出を取り戻したい、 それを協業できるように描かれていれば、 もっと感情移入できたかもしれない。 [インターネット(字幕)] 7点(2018-05-23 21:24:11) |
14. シャイニング(1980)
執拗なまでに三輪車を漕いで駆けるシーン、 これが禍々しい場所へ向かっているかのようで、 非常に緊張感を高める。 狂う才能を序盤から見せる(特に表情)が完全に狂って、 目がイッちゃってるところは、素晴らしい演技と思う。 音の使い方、 台詞、空間の使い方(缶詰ルームが個人的には好き)、 どれを撮っても、恐怖心に直結させる見せ方がすごい。 迷路は、最後に疾走と合わせて使われたが、 あまりインパクトを与えなかったかな。 血の洪水も然り。 [インターネット(字幕)] 8点(2018-04-07 00:51:27) |
15. フローズン・タイム
動を静に変える美と、 静の中に動を見出す美とあると思う。 たとえば、この作品のように一瞬の中に永遠を求める美と、 ただ道を歩く中で静なる風景をそこはかとなく見ながら、ふとしたときに変化を感じる美と。 失恋により時が不意にとまってしまって、 その中でそもそも目指していた美を存分に堪能しつつ、 しっかり必然ともいいたくなる恋に花咲かせる主人公。 映像としては美しいが、 どうだろう、静から動、動から静の美はそこにはなく、 フローズンする理由はもう一つ、足りなかったかな。 [インターネット(字幕)] 5点(2018-03-22 18:17:00) |
16. アンノウン(2011)
《ネタバレ》 序盤で期待させられただけに、 種明かしからエンディングまでの流れに納得いかず。 妻の役(パートナーといっていたが)は、 そこまで親密になっていたのか。キスをして心を惑わせるほどに。 偽造パスポートをもってどこへいくのか。 記憶喪失の前にまっさら、戻りたいのか。 ある意味夢も希望もない現実の裏社会というのはこういうものなのかもしれない。 [インターネット(字幕)] 5点(2018-03-19 21:57:24) |
17. 月に囚われた男
《ネタバレ》 描かれるのは月の生活がすべて。 しかし、そこでの月ならではの苦難の描写は少なく、 地球への恋慕が数多く描かれる。 地球に帰りたい、どうしたら帰れるのか、どうしたら家族と話せるのか。 そのような近い夢を描くのはクローン。 そしてクローンは一つではなかった。 クローン同士なのに、妙に性格が異なり、 もどかしい協働をしていく様は新しく、 さて、どのような結末が幸せだったのだろうか、 というところに告発エンディング。 告発以外にも、絶望、多幸、失望、安堵、 などのエンドは考えられたと思うが、今作のエンドに関してはこの点数で。 [インターネット(字幕)] 7点(2018-02-18 20:23:16) |
18. カオス(2005)
どうも人間関係が曖昧なままに進み、 どのような利害や憎悪があるのかが不透明なままに どんどん犯人らしき人が、さして意味深でもなく、死んでいく。 どんでん返しな展開は好みではあるけれど、 その前に登場人物の過去をもう少し、 短時間でよいから丁寧に描いた上で、 事件を展開して欲しかった印象。 [地上波(吹替)] 5点(2018-01-28 01:29:09) |
19. ダイ・ハード/ラスト・デイ
《ネタバレ》 息子がなんとも似ていないし、親父みたいなハチャメチャ感(ワイルドさ?)もない。 だから終盤で親父と久しぶりに呼ぶシーンでもぐっと来るものはないし、 最強のコンビとして活躍してもそれ以上の意味はかんじられない。 カーチェイスは迫力、スピード感が圧倒的だが、 ストーリーに置いていかれているのでそもそも危機感がなく、 せっかくの大迫力も活きてこない。 ただ、ブルース・ウィリスも年取ったなぁという印象から始まるも、最後はやはり格好いいなと思わせる、 それだけのために観て良かったといえるかもしれない。 [地上波(吹替)] 5点(2017-03-12 22:14:12)(良:1票) |
20. バイオハザードII アポカリプス
3以降を考えるとちょっと甘めの採点に思えるけど、 2は好きです。 ジルがしっくりし過ぎ、強すぎな感や やはりアリスの動きが尋常ではなく、 人類vs生物兵器、というより生物兵器vs生物兵器な映画に感じる。 とはいえ、追跡者とのバトルには手に汗を握るし、 リッカーが襲ってくる場面には緊迫感と恐怖をきちんと感じる。 バイオハザードに期待するものをしっかりと見せてくれて面白いです。 [インターネット(字幕)] 7点(2017-02-26 18:00:31) |