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41.  迷子の警察音楽隊 《ネタバレ》 
導入部分に顕著な絶妙な「間」と、横並びを多用した構図、そして堅苦しい制服や重そうな楽器と荒涼とした風景のギャップだけで、コメディとしては完成しているわけです。あえて一足飛びに関係を発展させることなく、ぎこちなく礼儀正しく交わされる会話にも、何ともいえない味があります。その中でも、最低限の台詞で登場人物の心理の揺れを表し切っている脚本が、よく見ると凄く練られています。また、ユダヤとアラブの対立背景を全部削ぎ落とした潔さも、かえって作品世界に緊張感を与えています。
[DVD(字幕)] 7点(2011-11-11 03:49:01)
42.  パピヨン(1973) 《ネタバレ》 
見ているときははらはらどきどきで最後まで一気に見切れたのだが、振り返ってどこが主題だったのかと考えると、意外に難しい。どちらかといえば、時間をかけて盛り上げている部分よりも、一瞬の切り取りの描写の方が印象に残った。例えば、2回目の独房の5年間を一切描かず、白髪と足腰の弱りだけで表現するセンスとか。また例えば、最後の最後に、割とさらっと発されるホフマンの一言の重さとか。
[DVD(字幕)] 7点(2011-06-07 13:17:02)
43.  インドシナ 《ネタバレ》 
これはアジア版「愛と哀しみの果て」ですね。植民地が舞台だけあって描写の仕方もやたら植民地主義丸出しじゃないかとか、途中から主役が全然別になってるじゃないかとか、見ているときはアラの方が気になっていたのです。しかし、ナレーションの受け手を終盤入口で明らかにし、しかもラストはジュネーブ協定とからめるなどして形良くまとめられると、妙に印象が良い気がしてくるから困る。
[DVD(字幕)] 7点(2011-02-03 01:34:08)
44.  ああ結婚 《ネタバレ》 
ソフィア・ローレンの表情七変化と表現力を鑑賞するだけで十分楽しめる作品。それぞれの回想で背景を明らかにし、かつ視点もはっきりさせるという構成も気が利いています。ただし、ラストのあの展開はいかにも唐突で、中盤以降は男性側が頭悪くて情けないだけの存在になってしまっていたので、あのように持っていくのであれば、その奥にある人情の機微をもう少し描写してほしかった。それと、一途に尽くしてきたアルフレードには、何か報いが欲しかったのですが・・・。
[DVD(字幕)] 7点(2011-01-12 03:07:54)
45.  バーダー・マインホフ 理想の果てに 《ネタバレ》 
俳優陣が揃って気迫のこもった演技に満ちており、多少登場人物の区別がつかなくなることはあっても、集団として1つの動きがあったことが明確に伝わってくる。また、エキストラの使い方、記録映像の入れ方などにも気が配られており、それによって2時間半があっという間。ただ、描写としては、同じような爆破シーンや暗殺シーンが繰り返されて、ところにより単調になりかけているのが気になった。
[DVD(字幕)] 7点(2011-01-08 01:41:30)
46.  パラダイス・ナウ 《ネタバレ》 
日常生活の中でいきなり自爆を命じられ、しかもさして違和感もなく受けいれるところとか、いざ突入しても上手くいかずあっさり撤退するところなどは、ギミックのない生々しさがあって良かったのです。ところがその後サイード探しに延々時間を取ったり、ラスト前にわざとらしい分離があったりして、せっかくの緊張感が途切れてしまいました。とはいえ、普段あまり目にしない地域の風景や生活状況が存分に見られたのは、貴重でした。
[DVD(字幕)] 7点(2011-01-04 04:03:49)
47.  好奇心 《ネタバレ》 
母子関係云々の部分が着目されるのは仕方ないとは思うが、それは全体の中では一部であり、本質は心の揺れをストレートに描いた優れた青春映画だと思う。兄貴2人がところどころうざすぎるのが若干マイナス。ただし、何よりも一番凄いのは、母と一夜を明かした後の、あのラストシーンである。通常とは別の意味で衝撃的。何の疑いもない全面的な自我肯定、これこそ映画。
[DVD(字幕)] 7点(2010-12-17 19:48:19)
48.  約束の旅路 《ネタバレ》 
なかなか日本では目にする機会のない題材だけに、それだけで新鮮。普通の映画だったら、イスラエルに到達するまでの困難をあれこれと設定するところであるが、この作品は、移住自体はあっさりと済ませた上で、その後の主人公が人生において背負った十字架に焦点を当てているところに意味がある。前半は、じっと息をひそめるような少年の視点で描写が統一されており、地に足の着いた説得力ある描写となっている。後半が、別の映画になったかのようにあれよあれよの急展開になってしまったのがやや残念。
[DVD(字幕)] 7点(2009-07-30 23:25:54)
49.  麦の穂をゆらす風 《ネタバレ》 
激動の時代背景、主人公の闘争に満ちた人生の割には、作品の描写範囲はこじんまりとまとまってしまっている気がしなくもない。ただし、この作品で一番優れているのは、英愛条約成立後に賛成派と反対派でディスカッションを行うシーン。ここで手を抜かなかったことにより、一本の筋が通り、ドラマとして完結することに成功している。
[DVD(字幕)] 7点(2009-02-22 03:16:31)
50.  エデンより彼方に 《ネタバレ》 
前に見たときは、心理描写の重みがなくて安直な内容だと思っていたのですが、よく見たらなかなか良いではないですか。ジュリアン・ムーアのしっとりとした美しさが最初から最後まで貫かれているのがいい。この作品はその時点で成功です。あとは色彩の丁寧さとエルマー・バーンスタインのやりすぎ音楽にゆったりと浸っていればよいのです。庭師の方はもう少しひねったキャラクターが欲しかった気もするけどね。
[DVD(字幕)] 7点(2009-01-19 23:47:40)
51.  愛と宿命の泉 PART II/泉のマノン 《ネタバレ》 
Ⅰで地道に積み上げた伏線がⅡで開花しまくり、かと思いきや、Ⅱもやはり当たり前のやりとりを淡々と重ねている感じです。マノンがセザールを告発する場面など、一番大事なところなんだから、もう少し工夫してほしかったんだけどな・・・。ただし、ラストのデルフィーヌとの対面から収束に至る流れは切れが良く、作品の印象を高めています。それと、エマニュエル・ベアールの美しさはやはり強烈。それだけでなく、あの格好で山道や岩場を飛ぶように動き回っているのが凄い。
[DVD(字幕)] 7点(2008-09-25 02:57:14)
52.  愛と宿命の泉 PART I /フロレット家のジャン 《ネタバレ》 
国内公開時は、Ⅰ・Ⅱまとめて上映されてたような・・・。さて、もっともらしい邦題、仰々しい二部構成、しかもそこで泉をめぐる愛憎人間模様が展開されるとなれば、壮大かつ華麗なドラマ絵巻を期待してしまうところですが、予想に相違して、なかなか地味な内容です。カメラはひたすらジャンの地道な農作業を追い続けます。立ち枯れた作物のショットなどどきっとするところもありますが、大自然の脅威や作業の過酷さがフィルム内に適切に切り取られているかというと、そうでもありません。一大重要場面のジャンの死のシークエンスなど、コメディチック(!)ですらあるし・・・。というわけで、何かが起こりそうで起こらないまま、Ⅱに続きます。
[DVD(字幕)] 7点(2008-09-25 02:49:10)
53.  海を飛ぶ夢 《ネタバレ》 
何よりも、台詞の一つ一つがいちいち含蓄と示唆(と皮肉)に満ちていて、会話のやりとりを聞いているだけで心地よい。また、素朴な人道的感覚には反する結論であるにもかかわらず、不思議に開放感(爽快感とすらいえるかも)が漂っているのは、主人公の「意志」に徹底して焦点を当てて、そこからぶれていないからです。だから、宙を飛んでいく主人公の空想の視点も、単なる映像イメージではなく、作品の重要な一部としての説得力をもって迫ってきます。ただ単に登場人物の行動がどうのこうのというだけでなく、見た人にそれぞれ自らの生きる意味まで考えさせるという点において貴重な作品。なお、邦題もセンスが良いと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2008-08-21 00:20:45)(良:2票)
54.  アパートメント(1996)
「昔の女を突き止めて訪ねたら別の女がいた」というたった一点の謎だけを軸に、よくぞここまで作品を拡げてくれたものだと思います。交錯する時間軸の中でいくつものポイント場面を提示し、それを進行に即して少しずつ解決し、しかも説明的解決に陥らずに自然な形で閉じているのが見事。また、落ち着いた暖かい感じの色彩感覚も印象的でした。
[DVD(字幕)] 7点(2008-06-19 02:36:30)
55.  ベルエポック(1992) 《ネタバレ》 
出だしは何となくシリアスで哲学的な雰囲気を感じさせますが、主人公が偶然出会った老人の家にいつの間にか居着いてしまったり、突然登場する美人四姉妹ともえらくうまくいってしまったりと、一方的に都合の良い展開になってしまうのが笑えます。しかも、誰かがアホだったり邪だったりすることもなく、みんな真面目に大らかに生きている結果としてそうなっているのがよろしい。最初は区別のつきにくい四姉妹も、展開にしたがって個性が明らかになっています。老人以外誰もいなくなったラストの一抹の侘びしさも印象的。
[DVD(字幕)] 7点(2008-04-28 00:36:23)
56.  戦場のジャーナリスト 《ネタバレ》 
戦場というと市民生活から遠く離れたどこか別の場所のような気がしますが、そうではないことがこの作品ではよくわかります。ごく普通の日常生活の中に当たり前のように存在している、銃弾・戦車・破壊・拘束・殺害。この生々しさがもたらす緊迫感と絶望感は、プライベート・ライアンやキリング・フィールドを大きく上回っていますし、パーフェクト・サークルに匹敵するかもしれません。筋としては、妻が夫を捜して一番の危険地域であるブコバルを目指していく、というだけのものであり、特にひねったところはありませんが、それがかえって作品の印象を強くしています。アンディ・マクダウェルとエイドリアン・ブロディという配役も的確。しかし、こんな良作が国内ではソフト化すらされてないなんて・・・。
[地上波(字幕)] 7点(2008-04-15 03:45:50)
57.  穴(1960) 《ネタバレ》 
固い地面や壁を穿つ音、鋸で格子を切断する音、さらには器具を下に置いたりする音まで、作業中の集音がいちいちしっかりしているのが素晴らしい。また、作業中も、カメラは変に浮気することなく、必死に動く手元をじっと撮り続けます。ラスト、「鏡を返した瞬間」の衝撃は言わずもがな(それまで、鏡を使うたびにピンチらしいピンチは何もなかったのが効いている)。というわけで、作品としてのインパクトはかなり強烈だったのですが、技術的には非常に優れていても、人物描写はそんなにしていないので、感動が大きく残るわけではないのですね。
[DVD(字幕)] 7点(2008-03-04 03:36:49)
58.  
もっと三兄弟の確執なり策謀なりを見たかった気もするが、この三兄弟は、期待された割にみんな凡人だったというところがいいのかも。全体の流れにほとんど救いがなく、ほぼ一直線に破滅に向かって進んでいるのが強烈です。大型時代劇のくせに、胸晴れるすかっとする場面が全然ありません。そして、その変なドロドロした世界を決定づけているピーターのキャスティングが絶妙です。
[DVD(邦画)] 7点(2007-10-05 01:07:01)
59.  禁じられた遊び(1952) 《ネタバレ》 
この作品の中では、戦争も宗教も周辺人物の死もほのかなロマンス的交流も、すべてが少女視点からの素朴な淡いトーンの観察眼で統一されている。その半ば期せずして生まれた奇跡的な融合により、この作品は、多様な解釈と拡がりのある世界を生み出し、後世に語り継がれるものとなったと思う。鳥肌が立ったのは、ラストでついに(しかもさりげなく)発される「ママ」の一声。あそこで少女は何を認識したのか、それまではどのようなことを考えていたのか、物語的な興味は尽きない。もっと分かりやすく泣かせにかかる内容を予想していたのですが、意外に奥の深い作品でした。難点は、少年の家族の描写が妙にコメディチックなこと。あの辺はもっと普通でよかったと思う。あと、やはり、邦題とテーマ曲では得をしていますね。
[映画館(字幕)] 7点(2007-05-30 02:46:34)(良:1票)
60.  バベル 《ネタバレ》 
4つのストーリーに共通するのは、言葉や想いがもう少しで伝わりそうなのに伝わらないことに対するもどかしさ、苛立たしさ。そして、一つの出来事を巡ってどこかで互いにごく薄くは関連していながら、そんなことを露知らずに我々は生きていること。そのことを念頭に置いて見れば、これほど分かりやすい作品もない。その中で、落ち着いた描写でじわじわと「ちょっとずつ進んでいく」雰囲気が実に心地よい。ただし、脚本としては、冒頭はやはり説明抜きで銃撃の場面から始まり、そこから遡るべきだったと思うし、東京のセクションは銃がモロッコへ渡ることでつながるのだから、「渡るまで」のものとして構成し、最後は銃を渡すシーンで閉じられるべきだったと思う。あと、ほとんどが横になって呻いているだけの演技なのにこれほどの強烈な存在感を示すケイト・ブランシェットという人は、しみじみ凄いと思います。
[映画館(字幕)] 7点(2007-05-28 01:03:37)
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