81. NINE -ナイン- (2005)
《ネタバレ》 いや~、やっちまいましたね!って感じの作品。だって、これって(「SAW」+「CUBE」)÷2ですよ。 ジャンル的には、明らかに流行の「シチュエーションホラー」なんでしょうけど、肝心要の「シチュエーション」に目新しさがないです。拉致するシーンを盛り込んだり、賞金を賭けて殺しあうところとか、行動によって内容が左右される「食物」が与えられたり… アイディアはいろいろ盛り込んでますけど、どうにも二番煎じ、三番煎じであることは免れない。 展開も不自然かな?いくらなんでも、たった一人で閉じ込められたのならともかく、いきなり錯乱しないでしょ。別に私は性善説を唱えたいわけじゃないけれど、いきなり争い過ぎ。憎み合い過ぎ。そう簡単に殺さないでよ。食い物の恨みは恐ろしいって言うけれど、いきなりそれはないでしょ!って感じ。 意味深なラストシーンも、あえてその意味を語り合うほどの気力が、エンディングまで継続できませ~ん! [DVD(字幕)] 5点(2008-04-26 21:22:55) |
82. ハンニバル・ライジング
原作自体は悪くないと思う。しかし、映像化は成功しなかったようです。脚本をトマス・ハリス本人が書いたとのことですが、シナリオライターとしては今ひとつのようですね。自らの長編作品を二時間に収めるにあたり、大切な部分を切り落としてしまったような… 原作未読の方、まして過去のシリーズ未見の方には、かなりのB級モノに見えることでしょうね。不完全燃焼の極みです。だいたいからして、ストーリー理解してもらえるのかしらん?日本ネタも原作に描かれているような意味合いが払拭されていて、だからこそ皆さんの酷評を受けている? まぁ、全体としてはまとまっているのでこれ以上の低得点ということはないのですけど、シリーズを重ねるごとにレベルが落ちて行く感じ。ここらで打ち止めにした方がいいようですね。 [DVD(字幕)] 5点(2008-03-16 20:20:15)(良:1票) |
83. サイレントヒル
《ネタバレ》 ゲームの完全映像化ということですけれど、私は肝心のゲームの方をプレイしていないので、あくまでも映画としての評価。 まず第一に長い!長過ぎ!ストーリー的には(決して斬新ではないし、先読み出来てしまうけれど)そこそこ纏まっているし、ゴシックホラー然とした雰囲気は良く出ていると思う。それだけに、もう少しコンパクトに主題を絞って欲しかった。演出も偏っているように思える。全編を通じて何となくムラがあるというか、ところどころ妙に間延びしている感じ。だから、飽きてしまう。そのあたりが、原作がゲームというところなのかも知れないけれど。 そして、ヒロインの軽薄っぷりに辟易。まぁ、ホラーはそうじゃなくっちゃ話が面白くならないのだけれど、それにしても馬鹿馬鹿しい展開が多過ぎ。全く感情移入不能。ここらへんも、やっぱりゲーム故なのか? お約束どおりに始まり、お約束どおりに終わる。終わってみれば「あぁそうですか」って感じ。原作を忘れ、もう少し厚みのある作りにして欲しかった。これだとストレート過ぎ。例えば、闇の世界の住人たちが実体なのか観念なのか? ラストシーン(というか街に入ってからずっと)ローズは生きているのか死んでいるのか? そういったあたりで、もっと謎めいた雰囲気を強くした方が良かったかな? いろいろ考えると、少しだけ残念! [DVD(字幕)] 5点(2008-01-07 01:05:08) |
84. オープン・ユア・アイズ
評価の難しい作品ですね。感情移入はしにくい。にも関わらず、ひたすら主観的に観るべき? 何が現実で何が夢なのか、はたまた全てが夢なのか?人間の存在の儚さを「顔」をキーとして表そうとしたのだろうか?ラストシーンは限りなく悲劇的なハッピーエンド? やはり、テーマは「愛」なのでしょうね。 ただ、少し長すぎますよ。これをあと30分短縮することで、監督の力量を示して欲しかった。(ラスト30分は不要な気もするし…) 5点(2004-10-28 22:18:09) |
85. ヴァイラス(1999)
本格的B級SFホラー?って感じの作品。キャスティングが立派過ぎて逆効果ですね。もし、もう少しB級的キャストだったらもっと納得できたかもしれません。何より設定が変!一応説明は理解できるんだけれど、そこまで高度な知性体ならそんなことするかぁ??と思うことしきりです。何から何までどこかで見たような場面の連続なんだから、いっそのことコメディ色を前面に押し出して、パロディ作品にした方が豪華キャストが生きたかも? ただ、そうは言いながらも、私は今回の地上波鑑賞が二回目… 実は結構好きなんですよぉ。。。(汗) 5点(2004-08-12 23:33:44) |
86. ヴィーガンズ・ハム
《ネタバレ》 なんとも微妙な味付け。イラン豚は多分こんな味?食べたくはありませんが。 アイディアは決して斬新ではないです。なのでアレンジで魅せて欲しいところ。でも、全体的にコメディ感は薄いですね。ヒューマンドラマ的エッセンスを効かせようとしたところが逆にチグハグな感じになってしまったと言うか。 コメディならコメディでもっと笑わせて欲しかった。このあたりがフレンチコメディらしさなのかも知れませんが、もっと豪快にやらかして欲しかったところです。 キャラ設定にしてもグロさにしても不完全燃焼(いや、別に個人的にはグロさは求めていませんし)。なんとも中途半端にエンディング(そのエンディングにも強制着地感がありますし)。ということで今ひとつ納得いかず4点献上です。 ちなみに、ヴィーガンだからって脂肪感たっぷりなビジュアルの人間じゃ全然美味しそうに見えませんから。 [インターネット(字幕)] 4点(2024-05-24 18:40:01) |
87. コマンドーニンジャ
《ネタバレ》 ストーリー的には極めてシンプル。言い換えれば結構雑ですし、ところどころにコメディ風味を盛り込んだ脚本ではあるものの、決して笑えるものではありません。苦笑はしましたが。 がしかし、「コマンド―」「プレデター」「バックトゥザフューチャー」「ミュータント・タートルズ」「マッドマックス」などなどをパロディ的に盛り込み、クレジットやテーマソング、それにセットや小物にも、作り手が相当拘っていることは十分に伝わりました。冒頭にいきなりサービスカットを入れてみたり、殺害シーンでは必要以上にグロさを盛り込んだり、作り手が思う存分遊び心を注ぎ込んで好き放題作ったということは理解出来ます。 つまりは、作り手の嗜好にピッタリ嵌れる者だけが楽しめる作品。観る者を大いに選ぶ作品です。私の場合は完全には乗れなかったです。鑑賞後の第一声は、申し訳ありませんが「ヒデエなコレ」でした。 と言う訳で、もしかしたらツボにハマって大爆笑する人もいるかもとの思いから4点献上します。(「意外と面白くない。全然期待しないで行くとひょっとしたらひょっとする。」) [インターネット(字幕)] 4点(2023-12-11 11:33:37) |
88. ルクス・エテルナ 永遠の光
《ネタバレ》 観る人を大いに選ぶであろう作品。特に終盤延々と続く原色のフラッシュシーンは、観たくとも体質的に観れない人もいるかも。かく言う私もリタイア寸前でした。あぁ劇場で観なくて良かった。 そこに至る前半から中盤にかけても、主な出演者の中でまともというか何とか正気を保っているのは主演女優ぐらいで、あとの面々は初っ端からブチ切れていてチームワークの欠片もなく、こんなんで映画作れる訳ないだろ!みたいな状況。 この作品は「サンローラン」ブランドの世界観を表現するためのプロジェクトの一環として製作されたようですが、残念ながらそのあたりは全く理解出来ませんでした。この超絶カオス状態がブランドイメージなのでしょうか?ファッションブランドには疎いので、個人的には語りようもありません。 理解出来ないものを評価するのも気が引けるのですが、シンプルに映像作品として観る限り、感情移入も出来なければビジュアル的にも好ましくなく、4点献上に留めたいと思います。 [インターネット(字幕)] 4点(2023-11-15 11:45:14) |
89. ガーディアン24
《ネタバレ》 予備知識なしに作品の宣伝コピーだけを見て、最強ヒーローが暴れまくるクライムアクションかと思い鑑賞。ところがまさかのコメディでした。 ゴランという狂暴そうなリーダーが率いる5人の強盗団ですが、どうにも締まりがないと言うかお間抜けと言うか、リーダーとあと一人ぐらいが緊張感の中で作業を進めていても、残りの三人はまるでダメ。なんでそこにいるのか理解してない。 そんな設定の中で繰り広げられる小ネタ(ギャグ)の数々は自分的にはイマイチ楽しめず(フランス映画のコメディはあまり得意ではないので)、奥さんも心配している主人公の超絶狂暴ぶりも意外とおとなしめ。悪党を片っ端からタコ殴りかと思いきや、軍隊仕込みの知識と技術で即席の火炎放射器をぶっ放すのだけれど、アンタお店焼いてどうするの?それじゃ強盗防いでも結果オーライにならないし。あ、そうか、奥さんが心配してるのは悪党を殺してしまうとかじゃなくて、何もかもぶっ壊してしまうことだったのか、と妙に納得。 強盗団の目的が本当はお隣りの宝石店だったなんてのは作品的にどうでも良くなってますね。そもそもメンバーのみならずプラン自体が甘すぎるようだし。 という訳で、期待が外れてしまい4点献上です。 [インターネット(字幕)] 4点(2022-07-25 12:49:44) |
90. TAXI NY
リメイクじゃなくってオリジナルストーリーで焼き直して欲しかったなぁ… もともとB級テイスト溢れる作品だっただけに、リメイクは難しかったのでは?主人公をいかにもNYらしく黒人女性(しかも肝っ玉母さん風)に変更したまでは良かったものの、他には特筆すべきアイディアもなく、ダラダラと進んでいくストーリー。スピーディな仕掛けが満載なのに、何故かスピード感がない。ひとことで言えば物足りないんです。原作の痛快さ、ウィットに富んだ掛け合い、そのあたりをもっともっと取り込んで欲しかったですね。そして何より、主演の二人に感情移入できなかったなぁ~。。。 [DVD(字幕)] 4点(2006-01-29 23:45:36) |
91. フランティック
長すぎるなぁ~、これ。90分ぐらいに纏めて欲しかったなぁ~。設定や展開に少しばかり無理がありますね。突っ込みどころはいろいろあるかも。盛り上がりにイマイチ欠けること、ラストがあまりにお約束的なこと、などなど不満点が多いので、ちょっと辛めに4点献上です。 [地上波(字幕)] 4点(2005-10-02 01:37:26) |
92. オドレイ・トトゥ 氷の海に眠りたい
いかにも仏映画って感じでしょうか。それと、何となくTVドラマのパイロット版という雰囲気なんですが違うのでしょうか。ビデオで撮ってるみたいだし。 冒頭、事件がいきなり露見して、オドレイ・トトゥがいわくありげな感じで出てきて(あのお腹は特殊メーク?)、その後にちょっと期待させられるんですが、展開が安直というか何というか… TVのワイドドラマのノリで見る分にはいいのですけれど、主人公の刑事やヒロインの生き様にもう少しメッセージとかテーマが込められていればなぁという、いささか(かなり?)消化不良の感が残ります。これも「アメリ」人気で引っ張り出された過去の作品なんですかね? になみに、原題「Le Boiteux」はストレートですね~。邦題も別の意味でストレートだけど… 4点(2004-09-04 08:13:16) |
93. ジョニー・イングリッシュ
予告編で期待してたんですけど、ちょっと間延びしすぎた作りに感じました。もっと彼のキャラを強く押し出して、畳み掛けるようにギャグを連発して欲しかったです。小ネタも少なかったような気がするし。まぁ好みの問題でしょうけれど、同じ「スパイもの」(?)だったら、「裸の銃」や「オースチンパワーズ」の方が、私としては比較にならないほど好きだなぁ~。。。 4点(2004-06-18 00:31:41) |
94. U.M.A 2010 (TVM)
《ネタバレ》 どうにも感情移入できない主人公。顔の長さが気になる。恋人(本人は否定してるけど)も何だか嫌な感じだったけど、どうせ二人とも生き残るんだろと思ってたら、あっさり彼女は首ちょんぱ。 冒頭の展開の遅さがそのあたりから解消されて、少しスピードアップ。だけど、結局最初っから怪物はガーゴイルって判ってるわけだし、UMAでも何でもない。 全体を通じて恐怖感が伝わらないのと、クリーチャーの質感の悪さが決定的。こりゃいけません。 [DVD(字幕)] 3点(2010-07-24 16:42:40) |
95. ルーヴルの怪人
ルーヴル美術館にまつわる怪談話は、パリに住む人なら知らない者はないというぐらい有名らしい。それは、その建築物の波乱万丈の歴史故に語り継がれた物語だろう。 そして、一部のドキュメンタリー等を除けば、同美術館内での映画撮影は認められてこなかった。決して十分とは言えないまでも、数々の美術品が映し出され、ルーブルを経験した者の目には、さぞかし感慨深く映ることだろう。 しかし、ストーリーや演出は実に困ったものとなってしまっている。いいんだろうか、この内容で?何ゆえにフランスで記録的ヒット?いいのか出演して、ソフィ?折角のキャスティングが生かされていないのは残念! やはり、日本人には理解不能なテーマなんだろうか? 2点(2004-10-12 21:00:13) |
96. ドーベルマン(1997)
極悪非道の警官とエゴの塊の主人公。オープニングのアニメから赤ん坊とリボルバーのシーンまではワクワクさせるものがありましたけど、そのあとは散々ですね。これが「斬新」なのでしたら、私は「旧態然」の方を好ませていただきます。中途半端なリアリズムは不要、スタイリッシュに徹して欲しかったかも。フランス映画のこういうノリとか色彩感覚、苦手です。 ちなみにドーベルマンは獰猛な犬じゃなくて、とっても賢い犬。そういう意味で使ってるのかなぁ?(謎) 2点(2004-09-14 00:30:29) |