1. ボウリング・フォー・コロンバイン
これはドキュメンタリーとしての新たな手法として、あっぱれ評価で満点です。もう一つ、あの時期にあの発言で自由の真価を証明しているところにも僕は評価します。身近に殺人しか用途の無い物を何故持つのか?あまりにもアメリカ=銃と言う固定概念が出来上がっていて、冷静に考えると、世界の警察と呼ばれる国があまりにもおかしな風習を持ち続けるのかと改めて考えさせられた映画です。しかし、内容はお説教じみている訳では無く、面白おかしく皮肉たっぷりに丁寧な説得という感じで、自分の意見を他人に受け入れ易いよう気遣っていると思います。ドキュメンタリーのテーマの割には最後迄疲れないで見れるところもいい。 10点(2004-02-21 00:54:06) |
2. シン・レッド・ライン
ただありのままの映画を観るほど、普段なにかに意味を付けている自分があらわになる。 この映画は意味付けとは違う視点なのだと。 ごくあたりまえの感覚を表現している事が、美しい。 それを頭で理解しようとすれば、フラストレーションが溜まる。 なんの教訓でもなく、ただありのままの美しさのある戦争映画だね。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-03-03 16:10:38) |
3. Dr.パルナサスの鏡
《ネタバレ》 ギリアム色が出ていて良かったと思います。 欲を言えば後少しの展開があればもっと良かったと思いました。 しかし、こういう人生を感じさせるテーマは大好きです。 それを、面白おかしくかつ切なくほろっとさせるのは病みつきになりますね。 でもこういう手法を多くの人が感じ取れるかは別ですね。この映画の中でもパルナサスの意図にかなう人間は多くはいないんですから、それはギリアム自身とダブッて見えました。 最初はヒース・レジャー演じる首をつった男の物語のように見えて実はパルナサスの人生(鏡)の話で、パルナサスが選択する事に疲れ果てた時に戻る現実世界での悟りがとても哀愁が感じられて人間の本質を感じさせられました。 人は皆修行僧のようなもので、悪魔に選択をさまられているのかも知れませんね。 エンドロールの画像もかわいいし、終わった後にも何かありますんで映画館で鑑賞される方は最後までいらした方が良いですよ。 [映画館(字幕)] 8点(2010-02-03 23:54:30)(良:1票) |
4. ブラインドネス
《ネタバレ》 『ハプニング』に似ている?と思いきや全然こっちの方が内容がありました。 キリスト教の話が主題になっているようですが、何故か雰囲気はインドっぽいのは何故なんですかね。(笑) いろいろ人間の本質がでる部分がありますが、どれも偽我から真我へと目覚めてそしてまた偽我へと戻って行く過程が描かれているように思いますので、キリスト教だけでは無くいろいろな宗教の根本にある真理を描いているように思います。 なので重要なのは復讐心では無く、幸せの感じ方のような気がします。ですのでちょっと主人公へのじれったさはちょっと横においておくしかないかもですね。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-10-17 00:52:20) |
5. 300 <スリーハンドレッド>
《ネタバレ》 『This is Spartan』は個人的にしばらくギャクとして使えそう(笑)。 それは置いといて。 良い映画とは思わないけどつまんなくは無いというのが率直な感想。 他の方の感想にもあるロード・オブ・ザ・リングっぽさの寓話的な感じがスパルタな感じにそぐわない気がした。ハードな内容に寓話で逃げるのはバランスがとれない。 それに、使者をディスイズスパルタって叫んで突き落とすならば、腐敗した政治家や獣化した司祭?・王妃を侮辱する者なんかもっと厳しく行ってもいいくらいだと。 冷静に見ればどっちが残虐非道であるのか逆転するような感じがちょっとね。 しかし、映画に完璧な聖人君子だけを求めるのもつまらないと思うので、これは、日本のチャンバラ映画的に楽しめば良いと感じたし、映像も悪くないので観る価値はあると思う。でも、ギリシャ人とかペルシャの人にとってこれって、日本製西遊記を中国人が見るくらい違和感があるのでは?とふと思った。いきなり英語だし。友人はSAYURIみたいに見えるのでは?と言ってました(笑)が、まあ、気にしない、気にしない。 [映画館(字幕)] 7点(2007-07-09 01:07:22) |
6. CUBE
この作品は謎だらけのままの方が、逆に意味あり気で良いと思いました。これに、なんやかんや本当っぽいつじつまを合わせてしまうと返って冷めてしまうし、沢山つっこみを入れたくなってしまう。このくらいが丁度湯加減でいい感じ。(もちろん続編は見てます!) 7点(2004-02-27 01:03:32) |
7. エスター
《ネタバレ》 思ったよりは良かったという印象。 でもやっぱ見慣れたもどかしさがある。 互いを疑い関係を悪くするなんてのは相当ベタなパターンで、見ていて、あーそうなって、こうなるわけだねって思えてしまう。 もうちょっと裏切るストーリー展開が欲しい。 主人公の残虐性だけではこのくらいじゃないかな。 でも出だしなんか超つまんなそうな感じだったので、まあ持ち直した方だと。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-11-09 17:00:06) |
8. ウォッチメン
《ネタバレ》 なんと言って良いのかという作品ですね。 本質を見るのにここまで斜めに逆説的にしなければならないとなると、訳の判らない矛盾に陥りますよね。 結局観た人が踊らされただけと。なんかAIが地球の為に人類を滅亡させるのが良い手段という感じの映画と同じと思いました。 とりあえず懐古趣味と色ついてればすっぽんぽんでもいいんだーと別の事に感心してしまいました。 まあ、誰より能力が上であるなんて存在は、結局周りから生かしてもらっているだけという事じゃないでしょうか。それに気づかないスーパーヒーローはさみしいものです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-08-08 01:47:12) |
9. 2012(2009)
CG見たさに映画館に行きました。 まあ、ストーリーは面白くないです。 結局シリアスにもなりきれず、コメディーにもならない。 CGふんだんなんだから普通に作れよ!ってエメリッヒには言いたいです。 いろんなものに迎合して無意味にしてしまっているように思います。 でもこういう通常では見ることが不可能な画像はそれだけで観る価値があるように思います。まあつまらないですが劇場で観る意味はあると思います。TVじゃ味わえないですよ。 [映画館(字幕)] 6点(2009-12-07 00:36:34) |
10. エイリアンVS. プレデター
プレデターがエイリアンの頭部を裂いて中身を出すシーンは(プレデター)『わーい、蟹味噌♪蟹味噌♪』に見えた(笑)。それは置いといて...。 まあ単にどっちが強いのか的なノリで最初始まった企画なんじゃないのかなーと思える作品。映画の雰囲気的にはプレデターベースですね。地球だし。エイリアンの方はエイリアン映画だけど実は人間の本質を問う映画だったと思うので、そこと比べるとかなり異質に感じてしまう。 しかし、観ていて面白いと素直に思う。違った楽しみ方というのかな。 だから返って基作品観ていなくてもたのしめるんじゃないかと私は思います。 ただ、基作品への思いが強いと、こんなにして~という思いも少ししますね正直。 [地上波(吹替)] 6点(2008-01-21 01:31:26) |
11. ローズ・イン・タイドランド
《ネタバレ》 予告を見て面白い作品じゃーないなとは思っていましたが、ここまで気味悪さを出されると印象に残ってしまう。 ギリアムの一貫しているモチーフはドラッグとか精神障害や妄想癖によりその人の頭の作り出すファンタジーなり悪夢なりを表現しているところに感じます。 それをこの作品では結構沢山描いていて、通常世界や常識社会の人達との対比がこれほど違っていても当事者はファンタジーという別世界に住んでいてそれを異質として捉える術はない。かえってそういうタイドランドに通常世界に生きる人が来てもそのファンタジーはグロであり、危険であったりする。 でも思ったのは死体を剥製にして永遠にいっしょにいる気分になるという事は、剥製じゃなくても良くニュースに数年に1回程度ある事。 リアルに不思議の国って言うのはこういう人の奥底にあるタイドランドであるという事でしょうか。 その表現はギリアム独自であり、しかし、映画としてはそのファンタジーを理解しないと相当つまらない。それもギリアムっぽいね。 [DVD(字幕)] 6点(2007-05-28 23:31:13) |
12. サイレントヒル
《ネタバレ》 この手のホラーゲーム原作のものにあまり期待をしていなかたせいか、それほど悪くは無かったのでは?というのが率直な感想です。キャラクターやデザインは良いですねー。前半なんかそのグロさに卒倒しそうでしたが。問題はストーリーとその描き方がおしい感じがします。最初子供のクリーチャーに襲われたときもなんか訳判らないまま助かるし、ナース廊下もクリアしてみればあっさりしたもの。動機や説明がいまいち不明確なのも、そのラストのあの結果なのも不満は残りますが、グロ美しい感じは良かったです。 [DVD(字幕)] 6点(2006-12-05 01:49:55) |
13. マニトウ
《ネタバレ》 これと『悪魔の棲む家』は、当時小学生の自分にはトイレに行けなくなる作品でした。 全てのものに精霊が宿っており、そのうちの悪い精霊が女性に宿ってしまい、その恋人がインディアンに助けを求めるという話でしたが、その悪との戦いに良いマニトウ(精霊)に協力してもらうとこが、ちょっと今のファイナルファンタジーぽい(言い過ぎですが(^_^;))と言いますか、ポケモンぽいといいますか、子供を怖いながらも惹き付けたように記憶してます。 6点(2004-06-07 15:57:30) |
14. アポロ13
面白い作品ではあるが、やっぱりドキュメンタリーを超えられないと感じました。NHKでやってたドキュメントの方をかなり興味深々に見た記憶があります。エド・ハリスの役は実際の本人に近い役作りである事が、そのドキュメントの方でわかりました。映画はそこそこ面白いのだけど、それは実話という部分におんぶにだっこな気がします。 6点(2004-05-26 00:06:16) |
15. ソウ6
《ネタバレ》 さあ偽ジグソウであることが明らかになりかけたあたりはちょっと良かった。そしてなつかしい装置にかかることがあってどうなるかとおもいきや・・・。もーいいでしょ。この2人で展開すんのねって判るだけの6。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-12-30 19:02:15) |
16. ソウ5
《ネタバレ》 ここまで来るとお笑いの領域かも。前作で頭脳戦にならなかったのが不満だったが、ちょっとそこは垣間見えた。でもね。あの大々的な装置は違反でしょ!!あんなプレスマシンあるんだったらどこからでも足がつくっちゅうねん。今までちまちました装置だから許せてたけど、あれ観ちゃったらどんだけ大掛かりなのか。で。まだ続くんだよね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-12-30 18:52:40)(良:1票) |
17. 第9地区
アイディアだけが目新しいだけのような気がする。 完全にブラックコメディーなんだけど、ちょっとシリアスさでだまして穴だらけの話をなんとなく誤魔化している感じかな。 1度見たら次は使えない手だと。 まあエイリアンにすれば何でも表現できるという事で人種差別を扱っているだけで、テクノロジーを持っているマイノリティーが斬新かも。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-03-02 09:45:15) |
18. デイ・アフター 首都水没
お金かけてる割にはって部分がありますが、そこそこは観れると思います。 ただ、いろんな場面でくささが目立ちます。狙いが浅はかというか。 まーロンドンなりイギリスの雰囲気感じられて良かった程度に思っておけばいい映画だと。 [地上波(吹替)] 5点(2010-12-12 22:57:50) |
19. ジャンパー
《ネタバレ》 もうちょっと上手く料理すればという感じのする映画でしたね。 主人公があれだけテレポート能力を使いながら、いつまでも素人のような駄目っぷりはかえって不自然です。また同じ能力者にあれだけ協力を懇願しておきならが簡単に裏切るのも共感できない。争っている間に助けに行けよという気がします。ここいらは原作どうなっているのか知りませんがケアしておけばよかったんではないでしょうか。 悪役がもっと冷酷で上手である必要があり、母親のくだりももっと引っ張って最後でもよかったんではないでしょうかね。しかし、全然だめでもないので惜しい感が残ります。 ダイアン・レインは老けましたね。見間違うくらいでした。ちょっとショック。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-07-10 02:07:37) |
20. イグジステンズ
《ネタバレ》 そのグロい世界に興味と謎を書きたてられた割にバーチャルと現実の境というシンプルなテーマがメインに来ているのが肩透かしに感じる。 結局怖いのは人間であって、グロさやゲームはあくまでエッセンス。 どういう感じ方をするかによって人間は変わり、その人間が起こす事も周りがどう感じるかによって結果(運命)は分かれる。私たちもリアルと言っているものがどういう根拠でリアルなのかは実に曖昧だから、どっかにほころび的なミスを発見するかしないかぐらいしか判断基準を持たないのでは? そんなに面白くはないですが興味を惹かなくもないです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-08-15 01:28:57) |