1. スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団
世界観は面白く非凡としか言いようがない部分は確かにある。しかしストーリーがこれでは・・・似たようなアイデアだとパラレル西遊記のようなものなら・・・もっと言うならキャラの設定と合わないキャスティングにも感情移入度の面で問題あり。 [DVD(字幕)] 5点(2012-05-11 06:06:17) |
2. 第9地区
ヒッチコックや黒澤明など限られた名監督だけがあらゆる知恵を振絞り映像を作りだせた時代から、もっと言うとデジタル技術も90年代後半まで高値の花だったわけだが、もはや低予算でできることもここまで来たかという科学技術の進歩をまざまざと感じさせられる一本。独特のドキュメンタリー的手法といいストーリーといいエイリアンの造形といい下手したらトンデモB級SFで、時代が違えばCGの壮大な宇宙船のDistrict 9ではなく、灰皿円盤のPlan 9だったのかもしれない。エド・ウッドも墓場の影もとい草葉の陰から羨望のまなざしをおくっているだろう。ただエド・ウッドと違うのはストーリーがトンデモながらも非凡なことで、ハリウッドの「お決まり」を予想すればするほどシーンが変わる度に裏切られ、もはや予測不能に陥る新鮮さ。評価が高くても決してA級大作SFの傑作を期待してはいけない、B級SFマニアによるB級SFマニアのための映画だ。 [DVD(字幕)] 5点(2012-04-26 08:43:48)(良:1票) |
3. アポロ13
脚色を最小限に抑え再現に拘った、宇宙を舞台にしながらサイエンスフィクションというジャンルには含まれない稀有のノンフィクションモノの傑作。実在のモデルとなった人物達が揃って大満足と言った顔で制作ドキュメンタリーに登場する辺りその信憑性はうかがえる。実際の映像や音声と映画の映像やセリフを重ねても相違が無い部分が多く再現VTRの様相を呈している。それにも関わらずここまで娯楽映画としての完成度が高いというのは宇宙という神秘さと早大さに満ちた舞台の表れで、その宇宙に果敢にも挑み続けるNASAの関係者には敬意を示したい。 [DVD(字幕)] 8点(2012-04-10 18:20:06) |
4. ソウ ザ・ファイナル 3D
最初は亜流のCUBEとしてなかなか良かったが引っ張りに引っ張った結果、最後はただゴアなだけの作品に。ここまでくるともはやナンセンス。長々とお疲れさまでした [インターネット(字幕)] 0点(2011-06-21 21:03:44) |
5. ソウ6
伏線の解消に走り前作よりやや持ち直したか。しかしさっさと終わって欲しい [DVD(字幕)] 5点(2010-12-09 01:30:24) |
6. ソウ5
ようやくストーリーもまとめにかかっており複線の消化で前作よりははるかに楽しめ今作で終わっていれば良い印象のまま終われたかもしれないが糞面白くも無い次へ続けるためだけの最低の終わり方。終わらせる気が無いならテレビドラマでやってろ [DVD(字幕)] 0点(2009-07-08 06:32:18) |
7. ホテル・ルワンダ
ルワンダ大虐殺を扱った映画だが同じ題材のルワンダの涙と比較すると残酷な表現などが抑えられ、更にプロットに拘っているため(映画として観やすくはなっているが)やや閉鎖的な視点な感がある。ルワンダの涙を見て大きな概要を理解した上でこれを見るとなおわかりやすいと思う。 [DVD(字幕)] 8点(2009-05-30 18:40:19) |
8. CUBE ZERO<OV>
世界観が好きなので大幅に減点はしないが1の完成度とは比べるべくも無い。外部の話を出したら駄目。緊張感がそこで途切れる。物語は1の捉え方の一つ。これが答えだとも思わない [DVD(字幕)] 6点(2006-05-04 18:14:59)(良:1票) |
9. ニュースの天才
捏造といえばかつての湾岸戦争の「油にまみれた水鳥」、日本でも朝日の「サンゴ捏造事件」や毎日の「百人切り報道」なんてのもあるが、特定の思想に乗っ取った組織ぐるみの捏造事件である感があるこれらの事件とは違い、取り立てて重大事件ではなくゲンダイの記事が日経に載っていたというレベルの話で、さらに個人の過失に過ぎないこの事件が殊更に取り上げられる必要性はあったのか疑問である。他人に責任を押し付たり、その反省の無さ、往生際の悪さといいはっきり言って救いようのない人間だが、暇だと夕刊フジや日刊ゲンダイを読みながらにんまりしてしまう私のような人間にはこのような記者の存在は否定できない。これらの新聞の記事が捏造多数かどうかは別として面白い記事というのはやはり読ませる一つの才能である。考古学会をひっくり返した石器捏造事件、今話題の黄禹錫ソウル大教授ES細胞論文偽造などにも繋がる話で、一度名声を獲得し期待を受けた人間の快感と重圧というものは計り知れないものがあるんでしょうなあ。 [DVD(字幕)] 6点(2005-12-25 20:01:08) |
10. ボーン・コレクター
猟奇的事件が連続して起こるホラーサスペンス。どこまで規制があるのか知らないがこのシナリオならもっとグロテスクな所まで映像で攻めるべき。そうでもない限り高得点はない [地上波(吹替)] 4点(2005-08-29 09:19:02) |
11. 誘う女(1995・米)
実話じゃなきゃ、ニコール・キッドマンじゃなきゃ…という内容。ブラックユーモアのクライムサスペンスですが、ほんとにただの悪女の話で面白みも何も無い。ニコール以外の配役に疑問。子供達には憎悪すら覚えた。主人公の語りというようなスタイルも話をややこしくするだけ。それなら、これは事実に基づく話であるということをもっと前面に打ち出すべき [地上波(吹替)] 3点(2005-08-27 16:35:34) |
12. ボウリング・フォー・コロンバイン
マイケル・ムーアの作品にしては毒がない。突撃取材も中途半端でテーマがシリアスとはいえ笑えるギャグなんかも1回も無かった。銃と日々接してる国の人間には底を衝かれるような良いドキュメンタリーなのだろうが、映画でもあるように人口比で考えて銃被害者が驚異的に少ない日本人にとってはそもそも実感が無いテーマなだけに、特別優れたドキュメンタリーとは思わないだろう。この作品の一つのテーマとして簡単に権力の思想支配にかかってしまう米国民というテーマがあるが、この程度の映画に殊更に迎合してしまう人間こそ最大の被害者候補であるということは皮肉だ。 [DVD(字幕)] 2点(2005-08-14 15:00:37) |
13. バイオハザードII アポカリプス
今回は舞台が町全体と広く、前作のようなお化け屋敷的な怖さは無かった。ほとんど、ストーリーが単純で面白くなったマトリックスという感じ [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-01 11:38:42) |
14. CUBE
傑作スリラーサスペンス。マリオでワープ土管を選ぶ時のワクワクや、バイオハザードでドアを開ける時の緊迫感に似た感覚を覚える。アクションではなく基本的に数学の世界で話が進むので単調になりがちな所だが、閉鎖空間で極限状態に置かれた人間の心理の巧な描写でつないで飽きさせなかった。答えを出さないラストもこの作品なら可。無理に出したら逆に安っぽくなる。この手の映画は背景を細かく描写するとゲーム感覚で犯罪を描写する安い作品になりがちで、セブンやバトルロワイヤルのような論争を生み出しもする。このバイオレンスを単なるゲームの世界に終わらせている点にこの作品の優秀な所がある。多分作り手は答えなんて考えて無いし作品にメッセージはない。才能ある監督が、アイデア涌いたので1本撮ってみましたという所だろう。芸術学校の卒業制作的な雰囲気を持っているがそこが逆に良い。 [DVD(字幕)] 9点(2005-08-01 11:15:13) |