1. 火口のふたり
《ネタバレ》 まーうまいことやりましたね。 気だるそうでいてそれほどやさぐれているわけでもない柄本さん、なんだかマリッジブルーなのか妙なスイッチが入っちゃってる瀧内さんということで、登場人物はほぼ二人、いやほとんどのシーンで『繋がっている』ので一人芝居なのかと錯覚するほどの様相。 ボカシが入っちゃう感じだったので表現としてはMAXイってるのかなと思いつつ、変にセリフでいうところ、いわせるところなんかもあって。脚本的に上手いのか下手なのかよくわかりませんでした。 直子のほうは一応、結婚直前ということで不貞にあたるハズなんだけど、婚約者である『自衛隊』は登場しないし、物語の焦点が二人に定まっているのでヤイノヤイノ騒ぎ立てるようなこともなく進行。 この辺がうまかったですな。 ホント『セックス』にだけ特化した作品でしたわ。 最後の富士山噴火と二人の頂点を掛け合わせたようなエンディングに、見る者の心にはただしんしんと灰が降り積もるだけなのでした。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-10-11 22:51:24) |
2. カメラを止めるな!スピンオフ「ハリウッド大作戦!」<TVM>
《ネタバレ》 そらまー、もーメガヒットの凱旋企画。 ヒットすればこんなこともできるんだ、ってことですね。 受け手としては『おさらい』のような楽しみ方、作り手としては次回作へ向けてワンクッション置けるって感じでしょうか。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2020-02-02 01:24:35) |
3. かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発
《ネタバレ》 肥薩おれんじ鉄道線の運転士を目指すシングルマザーの奮闘劇。 複雑な家庭環境を描かないわけにもいかないのに、担任のエピソードとかやってる場合じゃないでしょ?ってツッコミたくなったのは私だけ? それならヒロイン自身のバックボーンを描いて欲しかった。 結局『鹿パニック』の原因や結末も放置したままだったもんなー。 ま、このシリーズはいつもこんな感じなので、シリーズとしては及第点かな。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2019-12-25 00:41:37) |
4. 家族はつらいよ2
《ネタバレ》 安定の続編。お父さんの運転免許返納なんて時事ネタっぽいのでいくのかな、と思ったら、前作とは別の同級生役でご出演の小林稔侍さんが、何とも言えない素敵な展開を生んでくれました。 最期の夜にひとりごちる稔侍さん、いい役者さんだよねー、当たり前ですが! そこにきて最後の最後は棺桶のなかで銀杏に爆ぜられまくるだなんて反則ですよ(笑) 二作目にして、それぞれのキャストが機能しつつ、脇が別のポジションでしっかり支える磐石の布陣。 笑ったり、衝突したり、ウンコの話したり、なんのかんの言ったって『丸田くん』からみたら羨ましい家族なんですよね。 さてせっかくの鰻重の上、肝吸い付き、いつになったら落ち着いて食べられるんでしょう(笑) [CS・衛星(邦画)] 8点(2019-12-05 23:53:14) |
5. 家族はつらいよ
《ネタバレ》 いや、面白かったですよ。 しれーっと観るには十分です。 不遜なお父さんを、橋爪功さんが当たり前のように演じてました。 吉行和子さんのお母さんも静かだけど秘めた感じがリアルで良かったです。 もちろんコメディだから、そんなに激しくぶつかるわけでなく現実味が無いと言えば無い気もします。 あくまで映画として割りきって観たときに、サクサク小気味良くクスリとさせてもらいながら楽しめる。そんな作品でした。 『家族はつらいよ』って言ったって、その家族から逃げてたんじゃ、まさにお話にもならない。不思議というか当たり前の事ですわね。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-12-04 22:57:28) |
6. 累 -かさね-
《ネタバレ》 誰でも思い出すよね、フェイスオフ。 リップひとつでお手軽に交換できて効果は12時間。 いかにもマンガな縛りを与えて話は進んでいく。 アホなわたしはこーゆーの観ると頭がこんがらがるのですが、ずいぶんと二人の『女優』に助けられました。 美醜の『醜』はマンガな傷に任せてたけど、現実世界では造形ですからね。いやはや恐ろしいことです。 ところで某事務所の役どころって『天才なんとか』が多いんですって。 感情の起伏も少なく、台詞も少な目で成立するからとかなんとか。 この手の映画では、あまりに公開処刑でしたね。 烏合さん。 『烏合の衆』とかけてたんでしょうか? ともあれ、大風呂敷広げたわりには結末はないようなもんで、少しだらしなかったね。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2019-07-12 04:06:29) |
7. カメラを止めるな!
《ネタバレ》 今年もあとわずか。 ならば今年話題になった作品を観ておかねば。 ということで観ましたよ、カメトメ。 なるほど仕掛けがあるとゆー話は聞いていたので、こーゆーことだったのかと。 わりとメディアで取り上げられつつも、仕掛けの内容までは漏れ伝わってこず、世間の優しさに助かりました。 ただ、まぁ、仕掛けの存在すら知らなくて観た人には、より楽しめた作品だったのかな。 基本ゾンビ映画好きのわたしにしたら、改めてゾンビの万能さに気がつけたことも嬉しい副産物でした。 この映画、たぶんクチコミでどんどん盛り上がっていったと思うけど、クチコミってゾンビに噛まれるのと似てますね(笑) [DVD(邦画)] 7点(2018-12-24 06:08:22) |
8. 勝手にふるえてろ
《ネタバレ》 こじらせてたねー、松岡さん! 結局は『自分』なんですよね。 目を背けたくなるような題材ながら、コメディ色を散りばめて『映画』にしてたのは素晴らしい。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2018-11-18 20:33:23) |
9. 彼女がその名を知らない鳥たち
《ネタバレ》 クズのクズによるクズの為の映画なのかなと思ったら。。。 久しぶりに見応えのある映画でしたわ。 ミステリー要素や映画の展開はほんの味付け。 蒼井優さんと阿部サダヲさんの演技というか『ここまで出せるのか』ってゆー人間力をまざまざと見せつけられました。 最後に二人の出会いからのシーンが、これまた切ない。 『チャンス』は確かにあったのになぁ、と悔やんでも悔やみきれない気持ちになりました。 ここぞってところで踏ん張らないと、人間どこまで堕ちるかわかったもんじゃないですね。 いやぁ恐れ入りました。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2018-11-05 23:36:25) |
10. 葛城事件
《ネタバレ》 こーゆー気分から逃れるために『映画』ってあるんじゃないのw まぁ陰鬱だこと。 でも観ちゃいましたねぇ、ガッツリ。 三浦友和さん、南果歩さん良かったです。 役はウザかったけど田中麗奈さんもご立派。 新井浩文さんも良かった。 ちょっと参りました。 『二度とみたくなくなる映画』というのが宣伝文句の映画のようで、確かに2度は観たくないですが、観て良かったです。 が、敢えて言いたい。 その演技力、も少し、楽しい映画に使いましょうよ。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2017-07-12 00:51:56) |
11. 駆込み女と駆出し男
《ネタバレ》 満島ひかりさんバツ付き記念で観てみましたが、なかなか良い作品でした。 この時代にこんな『別れさせ屋』があったんですね。 時代劇と言えば国盗り合戦みたいなイメージですが、最近は庶民の風俗を感じられる作品が多くて非常に興味深いです。 やっぱり当時の人間たちがどう生きていたのかを知ることは、とても大切なことだと思います。 現代にも活かせる内容が満載でした。 と、なかなかの題材を大泉洋さん、戸田恵梨香さんが好演されてて、非常に爽やかな印象。 あえて現代的な言葉遣い(単語レベルですが)を用いたと思われる脚本も、違和感なく感じました。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-10-31 02:13:04) |
12. 華麗なるギャツビー(2013)
《ネタバレ》 レオナルド・ディカプリオはかっこいいし雰囲気もありますが、 虚像の時の『謎キャラ』の方が『華麗』でした。 そもそも『華麗なる』=『GREAT』ってのは実像に対して使うべき印象を持っていたせいか、 一途なのはわかるけど随分と偏屈な愛し方や、デイジーの旦那に手玉にとられ激昂してしまうあたりは小物感満載でした。 語り部のニックも、何故そこまで彼に肩入れしてたのかは、ちーと分からなかったです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-06-11 17:00:00) |
13. 岳-ガク-
《ネタバレ》 いくつかのケースでもって構成されており、そのなかでは悲しい結末のものも。 もちろんそのどれもに三歩が絡みます(主人公だからね)。 いろんなケースの順番を変えると映画の印象もだいぶん変わるのかな、なーんて考えちゃう珍しい作品でした。 最後はまぁ、過酷な状況に陥りながらも助かってハッピーエンドになるんですが、大切なキーワード『命令遵守』を無視した行動が発端になってしまっています。 この点が惜しかったなぁ。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-03-22 04:21:27) |
14. 渇き。(2014)
《ネタバレ》 うーん、目的と手段の力量が反対というか、映像作家としては素晴らしいけど監督としてはどうかなって感じです。 スタイリッシュなエログロと若者を絡める手法もあまり好きではありません。 嫌悪感ですね。単純な。 一応自分的には6点という点数をつけてますが、そこらへんのテキトー映画の6点とは違います。 ここらへんがこの監督の難しいところなんですよね。 わたしの読解力・思考力・表現力では、いつもレビューに時間がかかって大したこと書けません(笑) [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-02-08 04:36:22) |
15. 紙の月
《ネタバレ》 だらしない女の話。 なーのに雰囲気出しちゃって。。。 池松さんにしても最初からカネ狙いなのかなんなのか。 [DVD(邦画)] 6点(2015-06-23 05:42:17) |
16. 神さまの言うとおり
《ネタバレ》 不条理さが惨殺シーンのインパクトを超えてない。 映画の集客にはいいのかもしれないけど、見たあとの満足感は低いかなぁ。 神木隆之介さんはしっかりお仕事してました。 みなさん仰るように、引きこもり男、何もしない警察、見上げるだけの観客、ホームレス+神さま、全てが不要。 味付けにも何にもなってない。 各ステージのバケモノたちも、あれだけペラペラ喋ってコミュニケーションとれちゃったら、、、ね。 あ、染谷将太さんをあっさり使い潰すあたりは非常に理不尽でしたw [ブルーレイ(邦画)] 4点(2015-05-24 01:57:25) |
17. かぐや姫の物語
《ネタバレ》 高畑勲監督ごめんなさい。 完全に食わず嫌いでした! アニメでは長尺の部類のはずなんだけど、最初から最後までイッキに観れました。 色彩や躍動感がハンパなく、新しい表現方法に挑戦ている点も素晴らしかった。 [地上波(邦画)] 8点(2015-04-29 15:29:43) |
18. 風立ちぬ(2013)
《ネタバレ》 どことなーく嫌な予感がして、観ることを避けてきましたが、さすがのジブリ作品ということでテーマの堀越さんを取り上げた番組など、日テレ系の宣伝番組で予備知識を得て、ようやく鑑賞。 まぁ、事前の知識がなきゃ、さすがにツラかったかなぁ。。。 妄想と現実を行ったり来たりの表現力や一途な男女の想いなど、アニメーションのもつ良さをうまーく出してるとは思いましたが、映画としてのテーマや起伏のなさがあまりに酷かったような気がします。 アニメだからって必ずしもワクワク感やドキドキ感がなきゃいけないって、わけじゃないけど、ちょっと淡々としすぎかなぁ。 [DVD(邦画)] 5点(2014-06-28 22:34:25) |
19. 鍵泥棒のメソッド
《ネタバレ》 冒頭の広末さんのヘンテコリン感と、香川さんの冷静沈着な殺し屋ぶりと、堺さんのダメダメ感に、俄然期待が高まります。 そして銭湯での入れ替わりから、お互いのライフスタイル!?をこなしていく過程が面白かったですね。 内田けんじ監督作品だけに、複雑さは覚悟の上で観始めたのですが、今作はまぁまぁ落ち着いて観られましたね。 香川さんの記憶が戻ってからはちょっとややこしいところもありましたけど。 これで三作品目でしたっけ? この作風はもはや内田印とも言えなくもないですが、どうしても伏線を回収しなくてはイケナイ種類の映画なのでちょっとしたセリフやカットが気になって仕方ありません。ネタバレしたあとも『あーっ!』ってよりは『やっぱりなっ!』って感じがしちゃって、もはや内田印が面白さへの足枷になりつつあるのかなとも思いました。 とはいえ緊張感がありつつも、ユーモラスでハートフルな作品作りは凄く好感がもてますけど。 ラストはアフタースクールに続いて、堺さんイイコト無しかと思ったら。。。 やわらかいエピローグにホッとしました。 [DVD(邦画)] 7点(2013-07-17 22:11:08) |
20. カイジ2 人生奪回ゲーム
《ネタバレ》 ロジックがない!!←これ致命的ね。 パチンコ台の前で泣き喚き懇願するだけ。 最後のすり替えも伏線なし。 まぁ演者の熱で見せきることはできてるかもしれないけど BGMうるさすぎ、かといって音量下げるとセリフが聞きとれないし。 仕方ないので邦画なのに字幕で観ました。 なんで日本人が日本の映画の字幕を読まなきゃなんないの? [DVD(邦画)] 3点(2012-06-25 10:48:07) |