61. カウボーイ&ゾンビ
《ネタバレ》 2010年の作品ですが、作風はもう1980年代くらい。とにかくゆるいです。しょぼいです。でもなんとなく昔のB級映画ってこんな感じだったなーと懐かしくなります。出演者も知らん人ばかりです。 主人公のカウボーイ。なかなかのセリフ棒読みです。私はネイティブな英語なんてわからんのに、そんな私が棒読みってわかるくらいの棒読み。この人がなんか話すたんび気が抜けます。 ストーリーもザ・B級。謎の隕石みたいなのを掘り起こし、そこから緑のガスが出てきて、住人はみんなゾンビに。でもよくいるゾンビじゃなくてデスメタルの手抜きバージョンみたいな人たちがたくさんいる感じです。もちろん全然怖くない。 ところがそんななか、一体だけ気合の入ったのがいます。目の見えない女ゾンビ。そしてこいつが出てくるシーンだけやたら怖い。ヒロインが宿で一人寝ていたら、床下から女ゾンビの手が這い出てくるんです。なんかこのシーンだけえらく気合の入ったホラー映画になっています。油断していた分、なかなかのスリルが味わえました。 それにしてもラストでまさかのカウボーイがゾンビに喰われちゃって、忘れかけてたドイツ野郎がおいしいところを全部もっていくっていう展開はちょっと面白かったです。 [DVD(字幕)] 5点(2021-10-10 22:44:26) |
62. 完全なるチェックメイト
《ネタバレ》 伝記ものなので予想はしていましたが、堅苦しくて面白味に欠けます。 また、ボビー・フィッシャーが精神に異常をきたしていったというエピソードを知らないまま鑑賞してしまったので、あまりに横暴なボビー・フィッシャーにさすがにイライラさせられます。 弁護士や神父が、イライラしながらも、大人の対応でボビー・フィッシャーを支え続けてくれるので、まだなんとか我慢して見ることができました。彼らもボビー・フィッシャーという人間ではなく、彼の類まれなる才能に魅了されてしまったが故に、多少のことは我慢することができたのかもしれません。それほどの才能を生まれながらにして持っているというのは羨ましい限りです。 また、ボビー・フィッシャーがスパスキーに初勝利を収める卓球室での第3局。史上最高の試合と評される第6局。チェスのことをよく知らなくても、この2試合のシーンは否が応にも盛り上がります。音楽や雰囲気、演者の演技によって『何かすごいことが起きている』というのが誰が見てもわかるように演出されているようです。 実話をベースにしているらしいので、限界はあるかと思いますが、ボビー・フィッシャーが精神を病んでいく様子ばかり見せるのではなく、もっとチェスプレイヤーとしての活躍を見せてほしかったものです。『完全なるチェックメイト』という邦題から、バリバリのサクセスストーリーを期待してしまいました。 [DVD(字幕)] 5点(2021-09-19 16:28:18) |
63. ガメラ 大怪獣空中決戦
《ネタバレ》 期待してみただけに、評価が辛めになっちゃいます。 オープニングから中盤くらいまでは、雰囲気があって非常に良いです。 『ギャオス』にしろ『ガメラ』にしろ、「いったいこれは何だ?」と姿を現すまでの緊張感は素晴らしい。 ギャオスの糞の中から出てくる関係者の持ち物。この画が、生物としての生々しさを感じさせて期待が膨らみます。 これは『ゴ○ラ』とは一味違うぞという気にさせてくれます。 そして後半。ガメラとギャオスのガチンコ対決。一番の見せ場、が、なんか一番かったるいのは気のせいでしょうか。 やはりここは普通の怪獣映画なんですね。また、どうしても怪獣が出てきてからは模型を使ったシーンも多くなるため、テンションが下がってしまいます。飛行シーンの合成具合なんかは作り物感が半端ないです。 中盤以降の、出来ない描写を無理矢理力技で作っちゃうような画よりも、、前半のようにできる範囲で限りなくリアルに近づけている画のほうが好き。 また、伊原剛志の少々わざとらしい演技や、藤谷文子の棒読みも、鑑賞のジャマになっちゃうレベルです。 ただ、ストーリーは良かったです。 地元福岡の映像がたくさん出てくるのも嬉しい。 [ブルーレイ(邦画)] 5点(2017-05-15 02:23:23)(良:1票) |
64. 火山高
《ネタバレ》 こーゆー〝おばかアクション〟って大好きです。 『教師の乱』だの『しびぼうろく』だの、知らん単語が次から次に。 突然始まるバトル。 突然始まるラブストーリー。 脈絡のないストーリー展開がB級に拍車をかけます。 学校NO.1の実力者ソン・ハンニムは早々に戦線離脱。 戻ってくるかと思いきや、最後まで少年院に入れられたまま。 このように、やりっぱなし、投げっぱなしのエピソードがいくつもあります。 やはりおばか映画はこうでなくてはいけません。 ただただ、一つだけ注文をつけるなら、『気』を使える人と、使えない人の戦闘力に差がありすぎじゃないですか? 戦闘力の格差がありすぎると、一部の人たちばかりが活躍しちゃうので、いまいち盛り上がらないような気がします。 重量挙げ部、剣道部、アイスホッケー部、ラグビー部、柔道部。せっかく面白そうなキャラが盛り沢山だったのに、キャラが生かしきれていないのが残念。 それに、ストーリーがもっと単純明快のほうがスカッとしたんじゃないかな。 いくらおばか映画でも、戦いの動機は明確にしてほしいものです。 そもそもこの人たちはなんで戦っているんでしたっけ? [DVD(吹替)] 5点(2016-10-12 04:54:06)(良:1票) |
65. カンパニー・マン
《ネタバレ》 途中から筋が読めなくなるほど複雑に。なのに最後のオチは読めてしまう不思議な作品。 つまりは、わかりにくいくせに驚けない、残念な結果に。 『次の展開がわからない。』という点では合格ライン。ミステリーとしての体裁は保っています。 ですが、結局わからない部分が多く残ったのは不満です。 各設問に、あっと驚く解答が用意されているからこそ、知的カタルシスを得られると思うのです。この作品は、その部分が不親切。 デジコープ社の目的。キャラウェイ社の目的。はっきり言ってよくわかりません。 私がかろうじてわかったのは、主人公はモーガン・サリバンでもなければ、ジャック・サースビーでもないということ。 彼の正体は、正体不明のフリーのスパイ、ルークス。 そして、盗んだデータの中に、『リタ・フォスター殺害』みたいなものがあって、そのデータを盗み抹消することが彼の目的だったということ。それくらいでしょうか。 言うなれば、三重スパイの物語。 にしても、企業間の産業スパイの話で、やれ殺人やら、やれ洗脳やら、なかなか物騒。 ラストはビルごとドカンって。あまりに非現実的すぎて、ついていけません。 非現実的な空間で、映画そのものがふわふわ宙に浮いている感じ。 具体性がなく、抽象的すぎます。 鑑賞中、地に足がつかない気持ち悪さが、ずっと『未来世紀ブラジル』を連想させていました。 個人的には『ナシ』な作品です。 [DVD(字幕)] 5点(2016-07-18 14:13:40) |
66. カジノ・ヒート
《ネタバレ》 娯楽エンターテイメントに徹した犯罪アクション映画。 難しいことは抜きで、わかりやすく作られています。さくさく進むスピード感あふれるストーリー展開も、このような作品には大事な要素でしょう。 ただ、細かいことにこだわらないというスタンスがいきすぎて、主人公のレイが巻き込まれるのがいささか強引過ぎるようです。映画のためにわざと苦境に立たされてようとしてんじゃないの?って視点で見ちゃいます。どんなにレイが頑張っても、少々冷めた視点でしか見られなくなってしまったのが残念。 本作は、個性的な人物達が数多く登場します。メインのキャラだけでなく、どうでもいいような警備員の2人だったり、カジノの支配人の配下の眼帯野郎だったり、ちょっと軍隊チックな警官だったりが、予想外の働きを見せます。本来、この手の作品でそれぞれのキャラが個性を発揮するのは好きなのですが、本作においてはまさかのマイナスになっている気がします。短い時間に、あまりにそれぞれの人物が個性を発揮するものですから、やや映画全体が散漫な印象になってしまった感があります。 以上をふまえまして、超個人的な感想ですが、もう一歩なアクション映画でした。 [DVD(字幕)] 5点(2014-06-08 17:35:56) |
67. カーリー・スー
《ネタバレ》 カーリー・スーは可愛らしい演技を連発するし、ビルとのやりとりも最高に良いです。何より二人を見ているケリーの心情に少しずつ変化が見てとれるのが心地よい。 ただ、それでもなぜケリーがビルに惹かれていったのか、その根拠が正直全然つかめないまま物語だけが先に進んでいく感じです。もし小説であればその都度ケリーの心情が描写され、すんなりついていけるのでしょうが、これは映画。もう少し、ケリーがビルに心を寄せてしまうようなエピソードやビルのわかりやすい魅力が欲しかった。(個人的にはピアノくらいじゃ足りないと思います。) また、カーリー・スーとビルがなぜ放浪を続け乞食同然の生活を強いられているのか、その背景についての説明がまったくないし、ビルの口からもその点に関してはなんの釈明もないので、気になって仕方がなかったです。 ということで、映画自体は面白かったのですが、いろいろ気になり、ひっかかりの部分が多く残ってしまいました。 ラストは大好きです。その後もみてみたいと思わせる余韻がありました。 [DVD(字幕)] 5点(2013-04-15 16:52:14) |
68. 合衆国最後の日
《ネタバレ》 一つ一つの行動に少し時間をかけ過ぎていたためか、いまひとつ緊迫感と盛り上がりに欠けてしまいました。 また、重要なミサイル基地にも関わらず、警備に割いている人員が手薄なのも気になります。これもいまひとつ盛り上がりに欠けてしまった要因のひとつかと。 ただ、やはりラストは驚きましたね。まさか本当に使い捨てにするとは。 しかも大統領の最後の願いに返事をしないところに、政府の闇を感じます。これでは大統領は傀儡だし生贄ではないですか。 デルにしろ大統領にしろ、本気で国を案じている人達だけが犠牲になるのは後味悪いです。 [DVD(字幕)] 5点(2012-07-18 14:41:54) |
69. カンザス/カンザス経由NY行き
《ネタバレ》 強盗の共犯にされたり、恋人のいるヒロインを自分のものにしたりと、盛り上がりそうなドラマが続く割に、何故か起伏は乏しいままストーリーが進んでいく。イマイチ盛り上がりにかける一番の理由は、メインの二人の行動の動機や目的が見えづらく、感情移入しづらいから。ドイルについてはまだわかるものの、ウェイドについては本当にわけがわからない。いったい何がしたくて、何の目的で農場で働くことになったのか・・・ [DVD(字幕)] 5点(2012-02-19 02:44:19) |
70. カールじいさんの空飛ぶ家
意外なやつが意外な存在感を!おまえメインだったのか!次回は「カール爺さんの家が空を飛ぶまで」が観たいです。 [DVD(吹替)] 5点(2011-07-05 17:33:16) |
71. かぐや姫の物語
《ネタバレ》 絵があまり好きじゃないです。アニメを見たかったのであり、芸術作品を見たかったわけではないので。 そんでストーリーは、まんま竹取物語。まあ捨て丸のようなオリジナルの味付けがされてはいますが。まんが日本昔話とあまり変わらないなぁと。それでこの長尺はきつい。 キャラクターも良かったのはおばあさんと小太りの侍女くらい。あとはかぐや姫も含め、魅力的なキャラクターは皆無。帝は論外。かぐや姫も翁も自業自得なところがおおいにあって、まるで共感できません。しらけた気持ちとイライラした気分を行ったり来たりしていました。 捨て丸だけジブリのキャラクターっぽくて良かったのですが、最後の最後で裏切られた気分です。あーゆー持っていきかたにするのであれば、結婚しててほしくない。結婚しているという設定にするのならば、家族を大事にする姿をかぐや姫に見せてほしい。そうすれば、本当の幸福とは何かを考えるきっかけになるでしょう。 富や権力、名声を手に入れれば手に入れるほど、かぐや姫の表情は曇っていきます。まるで道徳の教科書を延々と見せられている気分です。普段はあまり感じないのですが、なんか今作は説教臭さが鼻につきます。 夢オチも多いし、ピーターパンみたいな描写まであるし。 なんか期待とはまるで違う代物でしたが、なぜだか最後まで目を離せない、独特の味わいがあることは確かです。 せっかくこのタイミングで古典をアニメにするのであれば、ラストくらい大改編して、思いっきりハッピーエンドにしてくれたほうがよほど爽快でした。このラストにするのなら、わざわざアニメにする必要なくない? [ブルーレイ(邦画)] 4点(2023-06-24 18:57:08) |
72. 神様メール
《ネタバレ》 何だか自分が期待していたものとは全く違うものを見せられた気分です。 導入部分はとても良かったと思います。 神様のイメージを最低最悪の下衆野郎にしちゃうっていうのは斬新。 横暴だったり、冷酷だったり、そーゆー神様は結構描かれがちですが、ただただ低俗っていうのはあんまりなかったんじゃないでしょうか。 人類の寿命をメールで一斉送信しちゃうっていうアイデアも大変面白い。 ただ良かったのはその2点くらいでしょうか。 まず主人公エア、この神様の娘がいったい何をしたかったのかがよくわかりませんでした。なぜ人類のためを思うなら『寿命をメール送信』になるのか。また、なぜ使徒を6人集める必要があるのか。その理由がよく理解できませんでした。 動機が不明瞭だとなかなか物語に感情移入できないんですよねー。 そしてこの使徒探しというのが決定的につまらない。1人1人の背景を見せられても全くと言っていいほど興味が湧かない。とゆーか魅力的な人物が全然出てこない。 結局見ていて面白かったのは、寿命があと62年だからとやたら高いところから飛び降りる青年。少女がときどき見せてくれる小さな奇跡。人間界でひどい目にあう神様。そしてこの神が作った『不快の法則』。お気に入りは『バスタブに浸かったとたん電話が鳴る法則』と『隣のレジのほうが早く進む法則』。こーゆーのって万国共通なんですね。 [DVD(字幕)] 4点(2021-11-15 02:38:35)(良:1票) |
73. 帰ってきたヒトラー
《ネタバレ》 どうも他の方のレビューを読んでいると、私だけ間違った視点でこの映画を見てしまったようです。 ですので高評価のなか大変申し訳ない気持ちでいっぱいなのですが、率直に言って『この映画面白いか?』ってのが私の素直な感想。 サスペンスなのか。コメディなのか。サクセスストーリーなのか。どうにもベクトルがあっちゃこっちゃ行ってて、どーゆー気持ちで見たら良いのかわかりません。なんとなくサバスツキに感情移入しちゃってて、サクセスストーリーを見るかのような気持ちで見ていたのは間違いないです。 中盤までのロードムービー的展開。これが個人的にはものすごく退屈。いや、もう少し短かったら良いのですが、似たようなインタビューシーンが延々と続くのでちょっとうんざり。その内容がピンとこないのもあります。ドイツの社会問題や政治背景、世界史にある程度造詣が深くないと本当の意味では楽しめないのではないかと。 中盤以降、ヒトラーがTVに出演し始めてからは面白くなります。サクセスドラマとしてそれなりに面白いのです。ですがそれにしては後味が悪すぎます。ずっと二人三脚でヒトラーと共にいたサバスツキを破滅させて精神病院のような施設に放り込む必要があったのでしょうか。 ヒトラーのTVデビュー。人気絶頂のところでスキャンダル発生。一旦は表舞台から消えるも、著書がベストセラーとなり第二のブレイク。遂には映画出演まで。そんな彼を支え続けてきたのはサバスツキ。そんな彼だけを不幸にさせるようなオチでちょっと気分が悪いです。女性局長とサバスツキを陥れた超腹黒の副局長は、ちゃっかり映画に絡んで最後幸せそうに笑っているし、気分悪いです。 『現代でもヒトラーは人気者に。そしてサバスツキは地位も名誉も彼女も手に入れました。』で良いと思うんですけどね。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2021-06-24 13:06:01) |
74. 川の底からこんにちは
《ネタバレ》 ダメ人間が開き直って頑張る。その発想自体は好きだし、面白いと思う。 実際、最初の90分を我慢すれば、最後の20分はちょっとだけ楽しいかもしれないです。 でもね、この映画自体は結構マニアックなのではないかと思うのです。見る人を選ぶのではないでしょうか。 決してオーソドックスなサクセスストーリーではありません。いや、そもそもサクセスストーリーではないのか。 佐和子が開き直ってからが見ものだと思うのですが、その開き直り方がいかんせん弱い。 『もっと主張しろよ』といらいらさせる主人公。ダメ人間の健一。主人公以外も無気力と変人の集まり。 そんな負のオーラにつつまれた人々を散々見せられてフラストレーションがたまりまくったところで、待ってましたといわんばかりの佐和子の開き直り演説。いやいや。あの中身すっかすかの演説はなに。あんなんじゃ全然スッキリしないんですよ。 歌を作るのだって、てっきりスーパーとかで流すやつかと思ったのです。で、それがヒットして、蜆が飛ぶように売れて・・・。みたいな。でも実際は職場で社員が歌う歌。あとは蜆の値段とパックがちょっと変わっただけ。で、売り上げがなぜか倍増。意味がわからないんです。あれだけ『人生はままならない。でも頑張るしかない』って主張しておきながら、この安直なストーリー展開。『ちょっと気持ちが変われば誰でも成功するよー。』みたいに唐突なシフトチェンジ。 そんなんじゃカタルシスを得られないんですよ。頑張るんだったらもっと頑張って、アイデア出して、社員も家族もみんな一丸となってもらわなきゃ。さんざん我慢して見てきたのに、それに対する見返りが少ないのよ。 もっと素直でストレートな娯楽作品に仕上げても、この作品が伝えたいメッセージってのは伝わるのではないでしょうか。 私は終始この映画に出てくる人たちが気持ち悪くて仕方がなかった。特に健一。まじでくそすぎてイライラします。 [DVD(邦画)] 4点(2020-06-26 12:10:34) |
75. かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート
《ネタバレ》 キング・オブ・子供だまし。中学生が監督になって、自分の好きな漫画を好き勝手に映像化しちゃったような映画。小学生から中学2年生くらいまではぎりぎり楽しめるでしょう。受験生になってくると厳しいかな。 オープニングとエンディングにコミックの絵が出てくるので、本当に漫画が原作なのかもしれません。だから『タイガードリル』とか『ゴールデンマスク』など、少年漫画で使われそうなネーミングが普通に使われるんですかね。 ドニー・イェンが出てますし、アクションはまあまあイケてます。 ゾンビ好きがゾンビがでてりゃあなんでも良いみたいな感じで、カンフーアクションがただ見たいだけなら、きっと楽しめます。 ストーリーは、はっきり言って面白くないです。ないほうが良いくらい。 だから真ん中とって5点くらいって思ったのですが、アクションならではのカタルシスを感じることもなかったので、4点です。 [DVD(吹替)] 4点(2018-07-08 04:56:53) |
76. ガタカ
《ネタバレ》 そもそもこの作品は、映画作品として面白いのでしょうか。 ドラマとして見ると、リアリティに乏しく深みが足りません。 SFエンタメとして見ると、遊び心が少なく、抑揚が足りません。 何ともつかみどころがない作品です。 本当に良い映画は、たとえ娯楽性が薄くても、話にひきこまれて、『映画・作品としての面白さ』を感じます。この作品にはそこまでの圧力がありません。 決定打に欠ける作品です。映画としての『ウリ』がないです。斬新なアイデアのみで勝負している印象です。 内容について少し述べます。 世界の構図が見えづらいです。また、ヴィンセントの目的はわかります。ですが、その動機、彼を動かす原動力が伝わってきません。何故そこまで『宇宙へ行くこと』に固執するのか。その説得力があれば、より感情移入することもできて、まったく違った印象になったことでしょう。まるで、『映画のために宇宙へ行こうと躍起になっている青年』のようです。ついでに言うと、アイリーンの立ち位置、彼女とのラブストーリーの必要性も不明です。それにジェロームは何のためにサンプルを提供するのか、彼の目的・動機が一番わかりにくいです。 細かいところで言うなら、遠泳でやたらと優劣をつけたがるのも近未来SFの設定に合っていない気がします。 そもそも娯楽SFサスペンスを見るつもりでいたのが間違いですね。サスペンスと思ってみると失敗します。確かにサスペンスの側面もあるのですが、あくまで味付け程度。多くの人が述べられているように、これはヒューマンドラマであり自己啓発ドラマです。 もっとマクロな世界観を期待していたのに、意外とミクロな世界でのやりとりに終始してしまったのも残念です。良い映画なんでしょうが、どうしても面白くなかったので、ここは正直に『つまらなかった。』と言っておきます。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-12-21 13:48:48)(良:1票) |
77. 鑑定士と顔のない依頼人
《ネタバレ》 なんて胸糞悪い映画なんでしょう。 この胸糞の悪さ、何かに似ていると思ったら『マッチスティック・メン』だ。 ただあちらと違い、こちらは老い先短い初老の男性からすべてを奪う物語。胸糞の悪さはけた違いだ。 『最後に来た手紙の束』『リハビリ』『引っ越し』『やっぱり最後はハッピーエンドに書きかえるわ』などから、最後はもしかするとハッピーエンドにつながるのか?ど、ど~なるんだ~??・・・と思わせたまま、映画は終わる。 な、なんじゃそりゃ~!『あとはご想像にお任せします。』じゃね~よ~!もう一番嫌いな終わり方です。 ありきたりでも、凡作でもいいから、『クレアとヴァージルはうまくいきました。みんな祝福してくれました。クレアはもちろん、仲間たちともずっと仲良しでした。ちゃんちゃん。』のほうがよほど良いです。 心を許した友人たちがよってたかって自分をだまし、生涯をかけて集めた宝物を奪いました。最愛の人も自分をだましていました。 いや、いくらなんでもあんまりでしょう。 ヴァージルは確かに偏屈で傲慢な気質ではありますが、ここまでの仕打ちを受けるほどの悪人だったでしょうか。答えは否です。 紆余曲折あり、ゴールインまで大変だったからこそ、ラストはハッピーエンドで締めくくるものでしょう。 最後にとんでもない冷水を浴びせられて、気分は最悪です。 『見たことを忘れない映画』としてなら10点ですけどね。 こんな気分になるために映画を見ているわけではないので。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2024-03-18 23:47:50)(良:2票) |
78. 片腕マシンガール
《ネタバレ》 思っていたよりグロ描写がたくさん。どんなグロ描写も結構好きだと思っていたんですが、この作品に関してはいまいち受け入れられない部分が。おそらく悪ふざけが過ぎるからだと思います。悪ふざけの延長線上のグロ描写。まるでアホな小学生男子や中学生男子が考えそうな品の無さ。バカ系B級映画ってのはわかっていたので、そんなに厳しい目で見るつもりはなかったのですが、温かい目で見てもなんかひどい。何とゆーか、『バカ系のノリで楽しませてもらっている』というよりかは、こちらがバカにされている不快感を感じるのです。 演技がへたくそなのは、目をつぶります。セリフ棒読みもまあ良いでしょう。弟達がいじめにあっている序盤のストーリーなんかは、わりとしっかり作られています。 あとは、弟達が殺されてからの復讐のエピソードが、衝撃的ではあるんだけどカタルシスを感じるまでにはいかないのが惜しい。バカ系映画でも復讐ものにするのであれば、当然溜飲を下げるようなストーリー展開にしてほしいのに、そこが微妙。終盤からラストにかけては、もっと主人公達の圧勝でも良かったんじゃないかな。そのほうが主人公達の怒りが伝わるような気がするんですよね。 一番ひどいのはクライマックス。いじめっ子のボスとその母親には、誰よりも苦痛を与え、誰よりも恐怖におののく姿を見せるべきなんじゃないかな。ふたりまとめて首ちょんぱで終わりって、あっけなさすぎませんか。 最後に一言。 アクションあり。スプラッタあり。 あれ?お色気は?パンチラ、ブラチラで終わり?本気?こーゆーVシネ臭漂う作品にこそ必要なエッセンスだと思いますけど。 バカになるにもセンスは必要と感じる一品でした。 [DVD(邦画)] 3点(2018-04-23 15:22:57)(良:1票) |
79. カポーティ
《ネタバレ》 合わない人には本当に合わない映画だと思います。これが小説だったら、もう少し楽しめたかもしれません。一番知りたいカポーティの本音が見えない。うえにテンポが遅い。話がなかなか先に進まない。友人達との談笑のシーンも、きっと意味があるのだと思います。ですがその意味がわからなければ、ただの退屈なシーンです。パブロン中毒さんのレビューを先に見ていたら、もっと映画を楽しめたかもしれません。めちゃめちゃわかりやすい解説でした。そういうことだったのですね。失敗しました。あ、そう言えばパッケージにも、「だれよりも君の死を悲しみ、だれよりも君の死を望む」みたいなことが書いてありました。あれはヒントだったのか。 [DVD(字幕)] 1点(2011-07-09 19:58:32) |