1. 関心領域
《ネタバレ》 ヘス宅が収容所の真隣にあるのが一番の驚きでした「ホントなのか、近すぎるよ」 これで子供達が湧いてくるであろう疑問「あそこから聞こえてくる声は? 何時も煙が出てるけど? 何をする建物?」にどう対応していたのか。これに対応するのは母親であってその存在が大きいかと。彼女の母親が一日で帰ってしまったのと併せてナチスが仕切るドイツ人でも価値観は一つじゃない事を思わせます。 庭の花々の煌びやかな色合いと収容所の茶色・灰色のくすんだ色。 壁一つ隔てた世界の対比が強烈な印象を残すのを見ると、やはり真隣なんでしょう。 [DVD(字幕)] 6点(2025-02-16 15:01:05)★《新規》★ |
2. 顔役(1940)
《ネタバレ》 ギャングのボスが突如として「ヨーロッパで紳士として財を成す」と引退し、5年間で一文無しになって戻ってくるも、嘗ての子分に相手にされず、それならばと新たな組織を作って対抗するが、撃たれて怪我を負う。 ここからが異色の展開でした。 ロビンソンとボガートの激しい取っ組み合いシーン(残念ながらスタントダブル)があるものの、抗争模様は物足りない程薄味。 修道院暮らしでこれまでの価値観を覆されるところがなかなかの見応えで最後の決断も余韻が深いものがありました。 ロビンソンの芸達者ぶりを堪能出来た良作です。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-01-22 12:25:10) |
3. カード・カウンター
ブラックジャックの息詰まる対戦を期待しましたが思いっきり空振り。 タイトル詐欺の気がしなくもなく。 捕虜虐待の罪に問われるのは命令通りに動いた下っ端で、偉いさんは軒並み知らん顔というのが、アメリカらしからぬと言うからしいと言うか。 白いシーツで覆う意味が分からない。 復讐單でせっかくのデフォーなのにその言い分を聞けなかったのが大いに不満です。 全体的にパッとしない作品で残念です。 [インターネット(字幕)] 4点(2024-07-13 21:19:36) |
4. カーツーム
クレジットのローレンス・オリヴィエ、ラルフ・リチャードソンに期待特大。最初、ゴードン将軍がオリヴィエかと思ってましたが、いや違う、将軍はチャールトン・ヘストン、じゃあ何処に出てる? もしかしてマフディなのか? 画面止めて眺めても別人にしか見えず。史実を元にした力作ではありますが、興味を持てない話でのメリハリ無い展開が退屈だったハズレ作品で残念。狡っ辛い人物を存在感たっぷりに演じたラルフ・リチャードソンに加点。 [DVD(字幕)] 5点(2024-02-10 02:10:54) |
5. 風とライオン
ショーン・コネリーの見た目の重厚さと婦女子を人質に取るチンピラ行為のギャップで話に入り込めませんでした。 史実に不案内で気がついたらドイツ悪者になってて何だかなぁでありました。 [DVD(字幕)] 4点(2023-10-16 16:29:11) |
6. 鑑定士と顔のない依頼人
《ネタバレ》 予備知識ゼロ。ジェフリー・ラッシュ、ドナルド・サザーランド、トルナトーレ、モリコーネに「へぇ」連発。 依頼人登場以降それまでのテンションが下がってゆく。胡散臭い女の予感は当たっていましたが、寄ってたかってには驚くと共に、胸糞さ極まれるものがありました。 [DVD(字幕)] 6点(2023-09-27 00:34:26) |
7. 華麗なる殺人
マルチェロ・マストロヤンニ目当ての鑑賞。国家が管理する殺人ゲームはルールが細かい(誤認殺人は懲役30年など)凝った設定で興味深い。それをTV中継するのはスポンサーの存在も含めてやり過ぎかと呆れるところ。マストロヤンニ(やはりの男前にウットリ)とウルスラ・アンドレス(ビミョー)の絡みはどちらも生き残るのだろう・・・・眺めていましたが。イタリアらしい音楽・ファッションでのホンワカした展開を楽しめた異色作。 [DVD(字幕)] 6点(2023-08-20 09:51:18) |
8. 帰らない日曜日
著名な小説家ジェーンの回顧話。WW1後のイギリスで名家の跡取り息子ポールとの身分違いの恋に落ちるメイド時代からドナルドとの恋を経て大成し老境に達した現在。時系列が入り乱れていて ん?となり、再見で あぁそうか となりました。 「全てを無くしたら失うものは何も無い、これから手に入れていくだけ」 彼女の私小説はまずまずといったところ。 お目当てコリン・ファースはオリヴィア・コールマンと共に当たり障りなく、華を添える存在でした。(少し残念) [DVD(字幕)] 6点(2023-08-13 09:48:55) |
9. 崖っぷちの男
捻った脚本に面白くしようとする意図が見えますが、無理筋が過ぎるかと。ただのアンポンタンだったエド・ハリスがイタくて残念。交渉人のお姉さんの空回りぶりもイタかった。 [DVD(字幕)] 5点(2023-07-27 00:08:00) |
10. ガーディアン24
強盗グループが使う道具は結構ハイテクなのに全員揃いも揃ってアホばかり。全編に亘ってギャアギャアわめき散らかすのにウンザリ。地獄の門番のような警備員がチャッチャと解決するのに1ミリの見応え無く。 [インターネット(字幕)] 3点(2023-06-06 12:43:04) |
11. 崖
《ネタバレ》 フェリーニ作品に腰が引けるのですがリチャード・ベースハート出演に釣られて恐る恐る鑑賞。 心配は杞憂に終わった良作でした。詐欺師3人一体となっての騙しの手口で貧しい人々のなけなしの金を巻き上げるのに血圧計が振り切れる。外道生活から抜け出すべく後戻り出来た妻子持ちで若いリチャード・ベースハートと出来なかったブロデリック・クロフォード。48歳が強調されておりましたが、一回り上の私はどないなるんや! しょんぼりします。 救いの無い結末ですが因果応報、止む無しなのでしょう。 私的には「道」>「崖」≧「カビリアの夜」であります。 [インターネット(字幕)] 7点(2023-03-26 16:12:24)(良:1票) |
12. ガンパウダー・ミルクシェイク
《ネタバレ》 書籍の中の武器に高原由紀を思い出したのは私だけでしょうか。 監督はひょっとしてコミックを読んだのでは・・・ 他愛ないお話でしたが切れ目無いアクションを楽しめました。男性陣がスタンフィールドっぽい奴以外軒並み雑魚キャラなのが残念ですが、ミシェル・ヨー&アンジェラ・バセットの活躍がオバチャンの目には輝いて見えました。 三味線屋勇次のような荒技はリプレイタイムでありました。 [DVD(字幕)] 7点(2023-03-03 16:46:51) |
13. カットスロート・アイランド
《ネタバレ》 主演の男女、悪の親玉それぞれが華に欠けていて、島もお宝もアッサリ見つかる展開も相まって盛り上がれない。ドッカンドッカンを気楽に眺めているぶんにはまずまずかなといったところ。ギネス認定大赤字作品というのは意外でお金の使いどころを誤ったのでしょうか。こき下ろす程ではない作品でした。 [DVD(字幕)] 5点(2023-02-28 23:38:56) |
14. 鏡の国の戦争
年寄り共が寄ってたかって一人の青年を使い捨てカイロのように扱った胸糞話ですが、ラストショットに子供らの笑顔を守る為の暗闘と思うとやるせなさが募ります。アンソニー・ホプキンスの確かな存在感に比べてクリストファー・ジョーンズの線の細さが残念なところです。 [DVD(字幕)] 5点(2022-11-05 23:56:42) |
15. 勝負をつけろ
《ネタバレ》 「スーツがシワになる・・・」は昨日も聞いた台詞・・・・直ぐに気づいた、ラ・スクムーンが本作のリメイク作であるのに心底仰天。 28歳ベルモンドは体型も役柄も重量感に欠けるのは仕方ないところでしょうか。 大きく違った結末部分が絶句する物足りなさ。リメイク作に軍配です。 [映画館(字幕)] 6点(2022-09-12 00:12:06) |
16. 華麗なる大泥棒
《ネタバレ》 オープニング、あぁこの音楽は、思った通りのモリコーネ。早くも期待が高まります。 当時としてはハイテクだったのか、微妙な道具を使っての金庫破りが何だか微笑ましい。 エメラルドを巡る悪徳警官との対決はオマー・シャリフのねちっこい好演もあってなかなかの見応え。 ベルモンドのアクションは通常運転ですが、ダンプから多数のブロック片(?)と共に斜面を転がり落ちる姿は、バスター・キートンを思わせる不死身の男ぶりでした。 不必要に長いシーンが何カ所かあって、全然華麗ではなかったものの、ルパン三世の元ネタと言われているのも納得な良作です。 [映画館(字幕)] 7点(2022-09-11 01:35:28) |
17. 哀しみのトリスターナ
《ネタバレ》 フランコ・ネロ(若い!)からフェルナンド・レイに舞い戻るカトリーヌ・ドヌーブの心中が理解出来ない。 私には哀しみのフェルナンド・レイに思えた作品です。 献身的な女中さんの存在感が印象深いところです。 [DVD(字幕)] 5点(2022-08-30 16:44:20) |
18. 華氏451
禁書、焚書が描かれており、特定されていないあらゆる書物を見つけ出しては処分する消防士ならぬ焼却士(ですか?)というのに面食らいました。ミイラ取りがミイラになるのは予感通り。緊迫感が無い展開を淡々と眺めていましたが、頭の中は焼かれないとする人々に感じ入るものがありました。 私が暗記するとしたら・・・・「ジャッカルの日」「白い巨塔」ですね。 フランソワ・トリュフォー作品というのに100へぇであります。 [DVD(字幕)] 6点(2022-08-07 22:25:40) |
19. カムバック・トゥ・ハリウッド!!
《ネタバレ》 モーガン・フリーマン≧デ・ニーロ>>>>トミー・リー・ジョーンズ>バタースコッチ(馬) 穏やかな人格者をかなぐり捨てたフリーマンのキレ芸のドスの効き具合に惚れ惚れ。 映画ビジネスの悲哀をチョッピリ効かせた大らかなコメディが実に心地よかった。 素晴らしい演出・脚本が「ミッドナイト・ラン」の脚本家によるものだったというのに無限へぇ、デ・ニーロとは旧知の間柄だったのですね。 「「死の接吻」みたいに階段から突き落とせ」等色んな作品に触れられているのが嬉しい中で、デ・ニーロの「クロード・レインズがジョン・ガーフィールドを・・・・・作品を知ってるか? 俺は好きだ」がと~っても嬉しい。デ・ニーロも観たのかな。 安易に頭数そろえりゃいいではなく、レジェンド達がしっかりした脚本によって映えている秀作でありました。 [DVD(字幕)] 8点(2022-07-29 16:51:23) |
20. 風と共に散る
作品のレイアウトとして配置された浅い人物像による四角関係に盛り上がれないまま終了。四人のうちでアホ兄妹(ゴメン)が話を引っ張っており、引き立ててもらってるにもかかわらず外観しか華がないロック・ハドソン&ローレン・バコールが残念です。お久しぶりなロバート・キースのお姿に+1点。 [DVD(字幕)] 6点(2022-07-02 21:47:06) |