1. 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
鬼太郎あんまり関係ないとか、昨今流行のアニメに影響受けすぎとかネガティブな感想もありますが、それでも面白い面白くないで言えば明らかに面白かった。主人公二人に思い入れ出来た時点で個人的に傑作です。(追記)「総員玉砕せよ」の一場面が描かれた時はちょっと得した気分になりました。 [映画館(邦画)] 9点(2023-12-20 22:54:31) |
2. キングスマン
《ネタバレ》 スパイ映画は主人公側だけでなく敵側も優秀でないと楽しくないということが分かる作品でした。おかげで主人公以外誰が犠牲になっても不思議でなく、アニキ的存在のショッキングな殺され方を観ることになりますが、だからこそ終盤のカタルシスがあります。 [DVD(吹替)] 9点(2023-12-06 00:00:38) |
3. 奇跡の人(1962)
《ネタバレ》 ヘレン・ケラーの伝記は子供の頃、くりかえし読みました。映画では、105分という長くはない尺でどうあの人物が描かれるのか気になっていました。その内容は、獣のような人間からコミュニケーションの取れる人間へ変わる転換点を描くものでした。大変密度が濃く感じました。知らない人が見たらコントですらある食事の躾のシーンがまず超圧巻です。二人とも必死の格闘です(この時のカメラワークが恐ろしくテンポ良い!)。そして有名なWATERのシーン。決定的瞬間を見せてもらったと思わずじわっときました。途中までヘレンには諦めの感情、良くて「~さえできればそれでいい」と考えていた家族たちがサリバン先生の熱意に巻き込まれていく様子も見ものです。 [DVD(字幕)] 9点(2017-02-03 20:16:25) |
4. キル・ビル Vol.1(日本版)
《ネタバレ》 もっと早く見たら良かったというのが第一印象です。グロシーンが多いこの内容は明らかに見る人を選ぶと思いますが、自分的には大ヒット。 開始5分で早速アクション、あれだけバトルをブチこんで100分強。全体の半分以上が殺陣。なんという贅沢。刀匠服部半蔵?ヤクザなのに全員日本刀?、 銃を使わないのか?、制服美少女(栗山千明、決まりすぎ)の得物が何故トゲ突き鉄球?美形キャラに残酷な死に様容赦ないなとか、こういう ネガティブな感想を呼びかねない要素も全てチャームポイントになってしまう珍しい作品です。 [DVD(吹替)] 9点(2015-06-09 14:51:33) |
5. 桐島、部活やめるってよ
《ネタバレ》 私が高校を卒業したのは20年以上前です。当時からスクールカーストはありました(私は帰宅部でしかもイケてないので当然下位)。現代はそれがさらに強化されている印象です。そうした中で、下位に位置づけられるであろう映画部の部長が曲がらない信念を持っており、陽キャ相手に戦いを挑むシーンはカタルシスがありました。(2021年再見)陽キャの女の子と偶然知り合いに。この先良いことがありそうじゃない?→いえいえ、女の子にはちゃんと彼氏がおりました、って陰キャあるあるだなあとしみじみ思いました。 [DVD(邦画)] 9点(2014-09-21 10:23:13) |
6. 疑惑(1982)
《ネタバレ》 ●憎まれっ子、世に憚る!!桃井氏のキャラクターは史上空前ではないでしょうか。ここまで人情に揺るがないのも珍しい。●もう一人の嫌われ者・岩下氏との絡みが本当に面白い。●記者秋谷の非難の考え方は現代でも見られますね。司法では無罪でも人として・・・と。●球磨子を最も嫌悪している息子が無罪の決め手を提示してしまう皮肉。無罪確定時点で財産譲渡が済んでいるということはないか?と期待しましたが、現実は世知辛い(自分も白河家に思い入れしてしまってますね)。●大変優れた作品と考えますが、何度も見る気にはならない。清張作品・野村作品にはよく感じる印象です。 ●大物然とした登場ながらすぐに消えた丹波氏。この方、こういうチョイ役が多いですね。 [DVD(邦画)] 9点(2014-07-05 22:49:45) |
7. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
非常に良いテンポで話が進み、見ていて飽きません。ディカプリオの堂々たる詐欺師っぷりが清清しいです。最初にトム・ハンクスと遭遇するシーンが特に傑作。人を平気で騙しつつも父母への愛情は偽らないのも人間味があって良いです。 (追記)フランクのモデルのなった人物の著作を読みました。詐欺の手口の数々を紹介した物です。こういう人や詐欺が本当に実在するんだなと感動した。 [DVD(吹替)] 9点(2006-05-07 02:56:27) |
8. 君たちはどう生きるか(2023)
先に観た人から聞いた通り、物語の本筋が途中から分からなくなります。それでも観ないまま終わるのは勿体ない作品です。なんとなくハッピーエンドですしね。 [映画館(邦画)] 8点(2023-08-04 23:28:14) |
9. キャスト・アウェイ
《ネタバレ》 全編のほとんどがトム・ハンクスの独り舞台。無人島へ流れ着いた驚き、火を手に入れた喜び、友人ウィルソンを失った悲しみ、様々な感情に同調しました。恋人との顛末はやりきれない思いがしました。4年も不在(それも死亡推定)では致し方ありませんが・・・。 [DVD(吹替)] 8点(2017-06-16 23:26:45) |
10. 禁じられた遊び(1952)
別れの儀式もなく突然両親を失った少女の表情がなんとも切なくて、これは傑作かもと予感したら本当に…。演技しているとは思えないほど自然体な子供2人の交流を中心に進みますが、死をもてあそぶ遊びが恐ろしくもあり、無邪気でもあり。ラストは泣けます。引き離されて諦めていた時、不意にミシェルの名(別人ですが)を聞き、孤独を恐怖するスイッチが入ってしまう。ミシェルの名を連呼するうちに溢れてくる涙。すごい表現力だと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2014-02-26 12:25:07) |
11. 鬼畜
《ネタバレ》 息苦しさを覚える映画です。自分たちが実母に捨てられたことを知らず、ただ無邪気に父を慕う幼い三人の子供。 自分が産んだわけでもない三人を押し付けられ、憎しみを抑えきれない義母。そして、子供は可愛いが、同時に厄介者とも考えている優柔不断な父親。私はこの映画の初見が中学時代だったので、どうしても子供へ感情移入してしまい、そのために彼らの居場所の無さが気の毒でならなかったです。中でも、東京タワーに置き去りにされた瞬間の女の子の表情が。よく考えれば死んだりしたわけじゃないのですが、背筋のぞっとするシーンです。 [DVD(邦画)] 8点(2004-05-28 22:53:01) |
12. キング・オブ・キングス(1961)
「最後の誘惑」などイエス・キリストの生涯を描いた後世の作品をいくつか観た後だと、相当配慮したのかと思うほど、ユダヤ人の描写が穏当ですね。でも、そのために生まれたであろう「バラバの釈放をもってイエスの有罪を表現する」演出がとてもいいと感じました。他にも山上の垂訓や復活してマリアや使途の前に現れる場面など、地味ながら名場面が多いです。 [DVD(字幕)] 7点(2020-04-22 08:55:13) |
13. 恐怖の足跡
《ネタバレ》 主人公が最初からああだったのなら、途中、他人に認識されたり、されなかったりしたのは何故なのですかね?よく分からない。 [DVD(字幕)] 7点(2019-11-04 22:11:40) |
14. キャビン
《ネタバレ》 デスゲームを金持ちが戯れに見物する「よくある作品」?いやいや、ちゃんと切実な理由があるんです。それもスケールが大き過ぎる。・・・いけすかない殺戮の主催者が同情すべき存在に一転する演出は見事です。理不尽な修羅場から脱出したら、かえって事態が悪化するなんて、よくこんなことを思いついたなあと感心致します。 [DVD(吹替)] 7点(2017-04-09 17:52:10) |
15. 金環蝕(1975)
《ネタバレ》 実話が元なだけに税金を食い物にする悪党が成敗されるなどということはありません。なんとも鬱な終わり方です(石原は在野で危険な仕事をしてるから隠し玉があるのかと思ったら、そんなことはありませんでした)。また、それ以上に嫌な気分になるのは、現代もあい変わらず、検察・マスコミが政権与党の困らない匙加減で事件捜査(国策捜査)や報道を行っていることです。 [DVD(邦画)] 7点(2014-11-26 20:11:21) |
16. キング・オブ・コメディ(1982)
《ネタバレ》 本当にロバート・デ・ニーロという俳優はすごいですね。胸糞悪い芸能人ストーカーを完璧に演じました。ああ言えばこう言う、説得がまるで通用しない相手は見ているだけで不快だし怖いです。ラストは妄想という解釈があるんですね。気付きませんでした。笑顔が張り付けたようで違和感があったのはそのためでしょうか。ただ、現実だったとしてもコメディアンとして生きていけるかどうか。有名芸能人の誘拐という最大のインパクトを既に過ぎていますから(まだ服役ネタがありますけど)。聴衆がそんな主人公を受け入れるかどうか。 [DVD(字幕)] 7点(2014-09-03 13:33:42) |
17. 凶悪
面白いですが、実話をもとにしたフィクションとしての衝撃度は『冷たい熱帯魚』の方が上です。 [DVD(邦画)] 7点(2014-05-26 11:40:01) |
18. キリング・フィールド
前半は今いる場所が無法地帯に変わりつつある切迫感、後半は正体が知れたら殺される緊張感が良かった。 [DVD(字幕)] 7点(2010-01-09 22:38:10) |
19. キャプテン・スーパーマーケット
《ネタバレ》 衝撃だった「死霊のはらわた」から3作目。死霊たちももひょうきんになったな~と感慨深い。ブルース・キャンベル一人のために作ったような作品ですね。主人公も、また演出も妙に一生懸命さを感じて楽しい。チェーンソーと合体とか、チビアッシュと小競り合いとか笑い無しでは観られません。自分の中では「ブレインデッド」「バタリアン」と並ぶバカホラー映画です。そして、DVDに収録されていた劇場公開版エンディングの取って付けた様なハッピーさにまた笑った。 [DVD(吹替)] 7点(2007-05-06 00:04:03) |
20. CURE キュア
黒沢作品は意味を理解できないものが多いんですが、これは良い。作品全体が精神のたがを外しかけたような不気味さに覆われている。伝道師の言動も不快さをあおってくれる。ラストはあっさりしすぎなので減点。 7点(2003-07-02 17:03:23) |