1. 祇園の姉妹(1936)
《ネタバレ》 妹の立ち回りっぷりが見事なものでそれだけで面白い。男は皆軽薄だったりして、ちょっとした様子が喜劇的に映ります。姉妹が互いに心配し合い、互いが相手が心配したとおりになってしまうという決着の付け方も端的で良く、号泣でありながら哀れみよりも逞しさを感じさせてくれるラストは絶妙なものがありました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-04-15 21:32:26) |
2. Kids Return キッズ・リターン
《ネタバレ》 北野作品にしてはバイオレンスは若干控えめだったり、他の作品とは一味違う。青春の儚さがとても良く出ています。馬鹿な男は常に馬鹿ばかりして、親友は常にその友達に流される。友達が居なくなると、今度は悪い先輩に流されて、自分を持てずに実にフラフラとしている。しかしこのどうしようもないところが良い。脇の小さな話も様々な面からしっかりと映画を支えています。そしてやはり最期の台詞が良い。この台詞が膨らんで一本の映画が出来たのだと思わせてくれます。 [DVD(邦画)] 8点(2007-03-13 18:30:32)(良:1票) |
3. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
《ネタバレ》 主人公の親父が途中で自殺でもするんじゃないかと思って観ていたが、死ぬことは無く最後までなんとも堅実でポジティブだったりするのは気持ちがいい。演じている役者さん役者さんなだけに、てっきり親父も詐欺師かと序盤疑って見てしまったよ。テンポもいいし、主人公の精神面の描かれ方、最後の締め方、特に不満もなく、普通に面白い。 [DVD(字幕)] 8点(2006-10-07 20:43:47) |
4. 奇跡の人(1962)
アン・バンクロフトとパティ・デュークの演技だけでも見応えがあるけれど、脚本も冗長にならずまとまりがあり、セリフがオシャレに出来ている点も良いです。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-05-28 18:29:23) |
5. キリクと魔女
《ネタバレ》 民話調の会話やストーリー展開が実に心地良い。キャスティングや喋りのトーンなど含めてこの心地良さがあるので、高畑さんの功績は大きい。キリクが山の賢者に会いに行こうという冒険辺りからエピソードが長くなるが、長くなった分ちょっとダレた感じを受けるのが残念。終盤の展開は正直びっくりだが、非常に味のある良い映画でした。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2007-08-21 23:49:23) |
6. キッズキャッスル
どんどん発想が広がっていく感じが本当に子供の頭の中を覗いてるようで、とても面白い。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-11-17 23:22:06) |
7. きみに読む物語
《ネタバレ》 オーソドックスなラブストーリーだが、痴呆になった妻に思い出を物語として読み聞かせて記憶を呼び覚ますというところがアイディアが良い。時間経過や重要と思われる要素が、ひとつのセリフだけで説明されていたりして、見逃してしまうと印象がガラリと変わりそうだ。ヒロインの性格は自分を抑えてしまう性格という設定のようだが、奔放な性格に見えてしまうのがかなり難ではある。 [映画館(字幕)] 7点(2006-05-28 18:20:50) |
8. ギター弾きの恋
主演の人選と架空の人物を実在の人物のように撮ったことがこの映画の全ての勝因。味わいのある良い映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-05-26 09:43:38) |
9. キス・オブ・ザ・ドラゴン
警察が無茶やりすぎなのが気になるけど、それを大目にみれば結構楽しめる。娯楽作としては十分な出来。 [DVD(字幕)] 7点(2006-04-26 19:43:28) |
10. きょうのできごと a day on the planet
なんでもない日常を描いてるだけに、本当になんでもない。でもそのなんでもなさが、かなり心地よかった。 [DVD(邦画)] 7点(2006-04-17 12:51:33) |
11. ギルバート・グレイプ
《ネタバレ》 ディカプリオがとても印象的。母親の急死はちょっと強引過ぎる気もするが、家ごとの火葬はギルバートを縛り付けていたものが実は母親ではなく、この家そのものだったのだということの表現にも思えて良かった。設定もストーリーもやや破天荒気味だが、感じるものはある映画。 [DVD(字幕)] 6点(2008-02-29 18:34:55) |
12. キス★キス★バン★バン
《ネタバレ》 粗はあれど、それを補うだけの魅力がある。細かいこと言わずに楽しみたい映画。それだけにやはりあの死がちょっと傷になってしまっている感じはする。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-08-27 22:19:59) |
13. キリング・フィールド
《ネタバレ》 虐殺の背景などは殆ど説明されないので、多少の予備知識は必要に思える。気楽で適当な外人記者達の軽薄さなど、恐らく製作者が意図したものではないだろうものは感じることは出来るが、アメリカに対しての批判性は弱め。まるでアメリカ人の美談のような作り方には嫌悪感を感じます。しかしラストシーンの短い会話は、二人にしか判らない信頼関係が存在しているのだということが強く伝わってくる良いセリフでした。また、通訳が「元気か?」と寧ろ記者の方を気遣う辺りがこの人物の人間性をあらわしていて良いです。それらも全て、ディス・プラン役のハイン・S・ニョールの素晴らしさがあってこそではありますが。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-25 21:37:48) |
14. キッチン・ストーリー
妙な伏線が色々あったりして、それも含めて独特なユーモアに満ちている不思議な映画。観るその日その日で評価が変わりそうだけど、嫌いじゃないです、この感覚。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-11-11 22:07:44) |
15. キングコング(1976)
《ネタバレ》 設定が現代になった分、オリジナルとは色々異なる。現代になったことで、良くなったところもあれば逆もある。オリジナルにはないヒロインとの交流も描かれ、泥で汚れたヒロインを滝で洗ってやり、自分の息で乾かすという技まで見せる。あの息は臭いだろうねぇ。巨大な手の動きは良かったけど、指先でヒロインをいじるコングがそこらのエロ親父並にいやらしい。なにもそこまでエロくならんでも。手がよく出来てる分、全身のコングがモロ着ぐるみに見える難点が際立つ。いくらなんでも人が入ってるのが丸分かりなこの動きはないでしょ。歩き方だけでももう少し工夫すべきなんじゃないのか。 [DVD(字幕)] 6点(2006-07-22 20:50:47) |
16. キング・コング(1933)
《ネタバレ》 今から70年以上前に作られたとは思えないような特撮技術には感心する。でも内容はただのコマ撮りアニメーションの怪獣映画だった。怪獣映画や特撮系に興味が薄いためか、ヒロインが怪獣に狙われ、それをコングが助けるという繰り返しが長く感じて飽きてしまった。コングが怒りにまかせて村人を噛み殺し、踏み潰すシーンはコングの恐ろしさを感じさせていいけれど、アップの顔が面白すぎるのはどうにかならなかったのだろうか。最後のセリフは、無理矢理綺麗にまとめようとしてる感じでしらけてしまう。 [DVD(字幕)] 6点(2006-07-22 20:28:15)(笑:1票) (良:1票) |
17. きみの帰る場所/アントワン・フィッシャー
《ネタバレ》 実話だけに有無を言わせぬ説得力があります。デンゼル扮する精神科医も良いこと言います。母親との再会シーンが若干淡白にも見えるのはその象徴と取れなくもない。作品としてはとても堅実。堅実なだけにインパクトに欠けるのもまた事実ではある。 [DVD(字幕)] 6点(2006-07-21 20:46:52) |
18. 金色の嘘
不倫話だが、純愛話の要素もある。この手の話にしては結構退屈せずに見られる。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-05-28 18:00:02) |
19. キャラバン(1999)
旧長老はいかにも頑迷で困った奴なんだが、ラストあたりのセリフは中々胸に来るものがあった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-05-23 18:29:32) |
20. CUBE
《ネタバレ》 変わった設定が面白いけど、妙に現実設定を解説するのは余計だったかな。警官の精神異常は唐突というか無理を感じる。まあそれでもそこそこ楽しめる。 [DVD(字幕)] 6点(2006-05-10 08:33:26) |