1. この茫漠たる荒野で
《ネタバレ》 南北戦争で心に傷を負い、旅をしながらニュースの読み聞かせをしている主人公が一人の少女に出会う。少女もまた、家族を2度失う辛い過去を背負っている。話は王道で、2人が旅をする過程で困難を乗り越えて、心を通わせていく。荒野の美しさや西部劇の魅力が詰まっていて、トム・ハンクスの存在感も効いている。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-01-28 14:54:09) |
2. コップ・カー
《ネタバレ》 テンポの悪さが目立つ。題材はおもしろいのだけど、少年らの運転シーンやK・ベーコンの靴紐シーンがじれったい。少年が、悪徳警官のパトカーを盗むところから負の連鎖が起こるという展開はとてもおもしろいだけに、残念。低予算で犯罪を楽しませるなら、コーエン兄弟を見倣って! [DVD(字幕)] 4点(2017-11-29 00:07:07) |
3. この世界の片隅に(2016)
《ネタバレ》 エンドロールになっても一人も席を立たない、出ていかなかった。世代、出身、性別によって感じ方は人それぞれだと思う。戦時を生きる庶民の気持ち、すずさんの生き方、家族や夫婦とはなにか。暗くなりすぎず、ほのぼのと、辛辣に、そしてどこか空想的な描き方。好き嫌いを超えて、忘れることのできない美しい映画です。 [映画館(邦画)] 10点(2016-12-24 22:39:58)(良:2票) |
4. ゴーン・ガール
《ネタバレ》 原作既読。この映画、ベストセラーが原作だが、原作はすでに映画の脚本並みな内容であり、全体が薄っぺらい。行動の雑多な描写だけで、主人公2人の細部は書き込まれていない。ただし、ストーリー展開の奇抜さは群を抜いている。その点、映画は原作に忠実。すべてのエピソードが映像化されているといっていい(ラスト以外)。デビッド・フィンチャーのカメラ割りや全体の構成は、そのストーリー展開にうまくマッチしている。しかし、映画としてのまとまりの良さは、映像化の面白味に欠ける。原作の真面目な再現は超えて欲しかった。なんてったって、「ファイト・クラブ」の監督ですから。 [映画館(字幕)] 5点(2014-12-13 22:51:45)(良:1票) |
5. ゴーストライター
《ネタバレ》 最初乗り気でなかったゴーストライターの仕事につきながら、前任者の死の謎とその裏にある陰謀を暴くことにのめりこんでいく過程が丁寧に描かれていて楽しめた。元英国首相役のピアース・プロスナンがハマッていました。 [DVD(字幕)] 6点(2012-07-18 16:31:27) |
6. 幸福な食卓
唐突な部分もあるが、いい映画。青春や家族など、自分はどうだったろうか、どうだろうかと考え直すところもある。原作は未読だが、原作はどうなんだろうと気になるのは映画が原作に忠実すぎるのか。 [DVD(邦画)] 7点(2012-02-01 21:25:46) |
7. コンテイジョン
《ネタバレ》 無駄のないよくできた映画。描き方は「トラフィック」に似て、群像劇。映画は初期の感染者の遺族であるマット・デイモン父子、ローレンス・フィッシュバーンを中心としたCDC、香港に派遣されたWHO職員のマリオン・コティヤールの3つの話を軸にして進む。正確さが追求されているのか、CDCの設備やウイルスの分子構造の説明などに違和感がない。何気ない人と人との接触を中心に捉えた撮影が効果的で、様々な人との接触の上に成り立つ人間社会の姿がウイルスの蔓延を通して伝えられる。題材がウイルスだけに麻薬問題を扱った「トラフィック」に比べると地味な印象だが、より身近な恐怖がリアルに描かれている。 [映画館(字幕)] 9点(2011-11-12 13:28:54) |
8. ゴーン・ベイビー・ゴーン
《ネタバレ》 単なるミステリ映画に終わらない良作。少女誘拐事件の真相が明らかになったとき、映画を見ている側にも解釈の選択をせまられます。少女にとって本当の幸せとはなんなのか!?主人公が悩むどちらの選択をしたとしても、本当によかったのかという後悔の念が残ります。配役はベストで、特に少女の母親役のエイミー・ライアンは数々の賞を受賞したのも納得です。またベン・アフレックの派手さをなくした演出も秀逸。日本劇場未公開になったのが本当に悔しい一作です。 [映画館(字幕)] 9点(2009-01-12 17:29:49) |
9. 告発のとき
《ネタバレ》 T・L・ジョーンズがオスカーノミネートも納得の映画。軍、そして国家に絶対的な信頼を置く父親が、息子の死の真相を探るうちに自国の抱える大きな問題に気づく。息子の死という悲しみを押し殺し、冷静に捜査の目を光らせ、真相を得る。しかし、イラク戦争の影で感情の歪んでしまった若き兵士には怒りをぶつけることができない。いったいこの国はどうしてしまったのか!?主人公の目に浮かぶ疑問です。そして、ラストの反旗が彼の唯一の国家への警鐘となります。派手なところなどない映画ですが、強く心に残る一編です。 [映画館(字幕)] 9点(2008-07-06 21:49:28)(良:1票) |
10. ゴーストライダー
《ネタバレ》 不思議な映画でした。心地よいダークさも、迫力の映像も、手に汗握る緊迫感もなく、主人公も別にカッコよくない。なのに、なぜか最後まで見れました。B級テイストに徹している感があったからでしょうか。馬までが炎と化すとは、ですね。 [DVD(字幕)] 5点(2008-01-12 14:16:54)(笑:1票) |
11. コン・エアー
久しぶりに見ましたが、ストーリーがしっかりしているのでおもしろいですね。当時小規模な映画出演が中心だったジョン・キューザックが出演したのも分かります。ジェリー・ブラッカイマー作品はこの頃が一番好きですね。近年は、大掛かりなアクションばかりが目立ちすぎでストーリーが楽しめません。 [DVD(吹替)] 7点(2008-01-04 09:28:19) |