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1.  インストール 《ネタバレ》 
「電車男」と云いコレと云い、パソコン事情やネット風俗を最新トレンドのつもりでネタにしているんだろうけど、この世界はタダでさえ「日進月歩」の目まぐるしさ。なもんだから、公開から2年足らずでアラ早くも賞味期限切れw。そもそも上戸彩じゃちーーーーとも不登校ヒッキーにゃ見えないって時点でストーリーに説得力これっぽっちもnothing!むしろ展開をあのマセガキだけに絞って”消防のネカマがエロチャットの女王に君臨?!”てな感じに描いた方が、顔の見えないチャット界の空虚さを思いっきり皮肉る意味でもずっと面白くなっていた希ガス…イヤ原作アリってのは分かってるけどさ。好い歳をしたオッサンたちが小学生に手玉に取られてディスプレイの前でハァハァしているクロスカッティングやスクリーン分割でも見せてくれたら、さぞ滑稽で意外とイイ線いってたかもとか思ってね。てコトで6点マイナス。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2006-05-21 01:13:58)
2.  硫黄島の砂 《ネタバレ》 
ジョン・ウェインが泣く子も黙るマリーン(海兵隊)の鬼軍曹という設定なんですが、どう見ても「フルメタル・ジャケット」のハートマン軍曹の足元にも及ばないヌルさにガッカリ。いくら元・上官の息子でも、面と向かって”I don't like you !"なんて言わせちゃダメっしょ?トーマスが弾薬補充から戻る途中、ついコーヒーブレイクと洒落込んだばっかりに弾薬尽きた同僚がむざむざ殺されてしまう場面は「プライベートライアン」の「アパーーーム!」をチョット連想させるヤな後味かも。当時の記録フィルムと新撮部分とのツギハギ感がチト(いやかなり)目立ち過ぎるのもNG!有名な星条旗を立てるラストシーンはてっきりジョン・ウェインもその中に混じってゴキゲンな表情でENDかと思いきや、ナント何と!ホッとして一服しようとするトコロを塹壕に潜んだ敵から狙撃され呆気なく即死!こんなに見せ場も盛り上がりもなく無様にアッサリ死ぬジョン・ウェイン主演映画は初めて見た~!というサプライズのみに5点。
[DVD(字幕)] 5点(2006-05-14 01:32:22)
3.  偉大な生涯の物語
ジョージ・スティーヴンスの演出にも風格があり、オールスター・キャストの顔触れも相当に賑やかなので思ったよりは楽しめたけど…いかんせん230分にも及ぶ上映時間は非キリスト教徒にとって余りに長い!「ベン・ハー」みたいにストーリー上のスパイスとしてイエスが絡む程度ならまぁ我慢できなくもないが、延々と出突っ張りの主人公だとチョット…。ヘストンのヨハネは今イチだったけど、デヴィッド・マッカラム扮する”イスカリオテのユダ”はイメージにピッタリ。シドーのキリスト役は…ムニャムニャw。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-12-22 02:25:28)
4.  犬の生活
何か色々あって落ち込んで癒されたい時の特効薬として私は本作を断然オススメします。何より上映時間のコンパクトさ(40分)からくる即効性!しかもコンパクトながら我らがチャーリーのペーソス・ユーモア・骨身を惜しまぬアクションがてんこ盛り!加えて最大のMVPならぬMVD(Most Valuable Dog)?たる”犬”の存在。キャストにTOPクレジットできないのが残念でなりません。私はどちらかと言えば猫好きなのですが、作中で牛乳ビンに尻尾を突っ込まれたら必死で舐める仕種、チャーリーの”枕”となって仲良く眠る様子、ここ掘れワンワンでチャーリーに土をかけまくる場面に完全にヤラレました。と、同時に”ほのぼの”癒されました。ありがとう、「犬」!君の勇姿は永遠に不滅だぁぁぁ!!と個人的に断言して満点を進呈させて貰います。
10点(2004-12-21 00:18:21)(良:2票)
5.  インファナル・アフェア 《ネタバレ》 
ラストがいかん、ラストが!!「何が何でもハッピー・エンドにせにゃあ~!」とまでは言わないが、アレほど呆気なくヤンを殺すくらいなら何もあそこまで引っ張らなくても…後味悪いってか悪杉。しかもあんなヤツに射殺されるなんて…!!個人的にあのオチで一気にクールダウンしてしまった。しかし、本作に代表される近年の香港映画の躍進ぶりには正直言って目を見張ると共に羨望すら覚え、素直に手放しには喜べない何とも複雑な思いにさせられる。(お好きな方には申し訳無いが)泥臭くて垢抜けない70~80年代の香港ムービー群を数多(あまた)観慣れた身にとって、本作はその完成度・先の読めない洗練されたシナリオ・巧妙な小道具の場面的な仕掛け・カット割やカメラワーク等で正に隔世の感を抱かせる。俊英がキャスト・スタッフ共に実にイイ感じで伸びやかに育ちつつある今日の香港映画界の勢いみたいなモノを十二分に感じさせるそのインパクトは見事の一語!悔しいが大きく水をあけられた感が深い邦画界への叱咤の意味も込めて8点進呈。先述の余計なバッドエンド追加で悪いが2点マイナス。
8点(2004-11-11 03:02:33)(良:1票)
6.  怒りの荒野 《ネタバレ》 
お?評価が高いね。私ゃどうも今イチだったなぁ~。特に後半で騙し討ちを受け負傷したジェンマがアッという間に回復するところやタルビーがジェンマの眼前で保安官を撃ち殺す唐突さには御都合主義しか感じられなかった。ラストもなぁ…タルビーを助けるのかと思わせて射殺!てのは陰惨でスカッとしないヤな後味。フツーに決闘して勝利!にしときゃイイのに…。ジェンマは拳銃勝負には勝ったが、役者としては断然リー・ヴァン・クリーフの方が存在感に勝っていたと思う。まぁ所詮はマカロニ、悪いが5点止まりだな。
5点(2004-04-15 04:16:22)
7.  イワン・デニーソヴィチの一日 《ネタバレ》 
ソ連共産主義の暗黒面を告発するという公開当時の狙いに関してならば、完全に賞味期限切れと言っていいだろう。ただ、今日の北朝鮮脱北者問題等を思えば、狂った独裁国家に関する普遍性を有したソルジェニーツィン原作の怖さはそうた易く色褪せる事はない。監督キャスパー・リードのモタモタした鈍重な演出ぶりで極寒のシベリア強制収容所での一日が淡々と綴られるだけなのが、変にウケを狙った感動ドラマと一線を画す重さをもたらしている。怪我の功名というべきか。特筆すべきは矢張りスヴェン・ニクヴィストの見事なカメラワーク。流石に北欧出身だけあって画面に凍えるような寒さを表現し尽くしている。
7点(2004-03-03 13:29:08)
8.  一心太助 天下の一大事 《ネタバレ》 
おっ?ぐるぐる氏は最近どうも時代劇づいてますなぁw。このシリーズは錦之助のはちきれそうな若さと月形の渋みが醸し出す絶妙のハーモニーが売りでしたね。Typicalな東映時代劇のお気楽極楽なノリを好きになれるかどうかが評価の分かれ目かと思いますが、個人的には二作目で早くもマンネリな展開に余り高い評価は致しかねまする。沢島忠にはもっと創意工夫ってもんを見せて欲しかった気が。彦左に出入り差し止めを食らってヤケになる太助は可愛いやっちゃw。でも6点。悪しからず…。
6点(2004-02-04 02:11:53)
9.  稲妻(1952)
個人的には成瀬のベストワークに推したい。登場人物に極端な悪人も善人もいない実に平凡極まる点が如何にも彼の好む題材だ。原作:林芙美子との相性も抜群なのは当然であろう。黒澤や溝口の力感溢れるドラマや小津の上品さとも一線を画す、えも云われぬ”抑揚の無さ”こそ成瀬の真骨頂である!と信じて疑わない私としては本作で見せる浦辺粂子のダメダメな母親っぷりに陶然とさせられた。「ビギナー」なら優等生の”デコ”や初々しい香川京子に感情移入するも良し、「通」なら浦辺や村田知栄子、三浦光子の埒も無い愚痴に惚れ惚れするも良し。間口というか作品の懐は相当に深いし、幅がある。尤もコレは本作に限らず、当時の邦画の送り手と受け手の幸福な(しかもハイレベルの)関係を象徴する要素ではあるが。兎に角ストーリーを追うような映画ではないので、台詞に頼ることなく往年の名優たちの演技力そのものを徹底的に引き出して勝負する天才・成瀬巳喜男の職人技を存分にご堪能あれ。もちろん文句ナシの10点でおます。
10点(2003-12-29 15:40:25)(良:3票)
10.  インデペンデンス・デイ 《ネタバレ》 
こやつは偉大なるH・G・ウェルズの「宇宙戦争」へのオマージュのつもりなのか??もし、そうだとしたらとんだお笑い草だ。そもそもウェルズがSFマインドに満ちた原作小説を発表したのは実に百年前の1897年だぞ。このCGブリバリのハッタリ映画のどこにウェルズ先生の驚異的なイマジネーションを超える部分があるというのか?百年のアドバンテージは一体どこに活かされたんだ??あの「未知との遭遇」マザーシップもどきか?それともあのイカか?それとも…イヤまさかとは思うけど…もしかしてコンピュータ・ウィルス??って、おいおいジョークは無しにしようや、エメリッヒの旦那。都合よく7月4日に撃退できてゴキゲンなアメリカに乾杯!ご祝儀にマイナス5点してあげるよ~ん♪
5点(2003-11-23 23:40:05)(笑:1票) (良:1票)
11.  イヴの総て
本作の有する歴史的意義は生き馬の目を抜く芸能界を恐らく初めて辛辣に諷刺した斬新さにあると思います。同年の「サンセット大通り」があるじゃないか!とお叱りを受けそうですが、ワイルダーは飽くまで過去の栄光に生きるノーマ・デスモンドを一層グロテスクに描く方便として虚飾に満ちたハリウッド映画界を利用したに過ぎず、本作とは芸能界へのアプローチ自体が根本的に異なるかと…。脚本家出身のマンキウィッツは当然ながら本作でも秀逸なシナリオを自ら書き上げてオスカー(監督賞&脚色賞の二冠!)を獲得しています。殊にイヴ・ハリントンはアン・バクスター1人ではなく、彼女も第二・第三のイヴ・ハリントンに狙われるマーゴに過ぎなかった事を観客だけに暗示する皮肉に満ちたラストシーンには思わず鳥肌が立った程の感銘を受けました。現在ではもっとエグい芸能界・映画界の内幕暴露映画がいくらでもあるのでしょうが、本作のような見事なシナリオ構成や俳優アンサンブルを味わえる格調高い作品は皆無です。よって10点。個人的にはアディスン役のジョージ・サンダースが影の立役者だと思います。勿論マーゴを演じたベティ・デイヴィスも素晴らしいですが。イヴ役のアン・バクスターは…ムニャムニャw。
10点(2003-10-14 08:22:29)(良:1票)
12.  インテルビスタ 《ネタバレ》 
本作を御覧になるのなら予習として是非ともフェリーニの会心作「甘い生活」を観ておかなければ面白さ・感慨は半減するだろう。フェリーニがアニタ・エクバーグに再会する「フェデリーコ!」の場面や、マストロヤンニがマジシャンの如く「甘い生活」の噴水シーンをスクリーンに映し出し、若き日のグラマラスな自分の姿に涙する現在の(見る影も無く老いて肥え太った)アニタの場面などでは特に。チネチッタ撮影所から始まった自分のキャリアを悠然と振り返るフェリーニの映画愛に満ちたノスタルジックな一編に…8点進呈。
8点(2003-10-12 06:17:36)
13.  生きてこそ
 奇跡的な生還は感動的にも思えるが、結局のトコロ生還の決め手となった「カニバリズム」を観る者が生理的に受け付けるかどうかで評価は大きく分かれる作品だろう。実話だけに極限状態に置かれた彼らには選択の余地は無かったのだと頭では理解できるが、だからと言って生理的な不快感は個人的にどうしても拭えないので素直に感動は出来ない。まぁカナリ控え目な描写なので画面にエグさは別に無いが、想像すると堪らなくなってしまう。迷作「アラクノフォビア」や「コンゴ」のフランク・マーシャルにしては案外マトモな作品ではあるけど。
6点(2003-09-28 05:53:57)(良:1票)
14.  稲村ジェーン
 最大の敗因は作詞家の康珍化による(夏の映画なのに)余りに寒い脚本(ホン)。次いで挙げられるのが勿論、桑田佳祐のド素人カントク。テメエら、映画というモノを舐めるんじゃねぇよ!清水美砂扮する波子は個人的に全然「いい女」とは思えない…。ってかブスじゃん。久々の2点を…喰らえ~~っっ!!!
2点(2003-08-01 01:42:04)
15.  イウォーク・アドベンチャー<TVM>
 SW第3作に出てきた毛むくじゃらの全っっ然可愛くないキャラをフィーチャーした姉妹編ともいうべき作品。ジョージ・ルーカス製作総指揮映画に面白いモノは皆無という個人的ジンクスを覆すコトは本作も当然ながらナシ。まぁ、お子様向けなんで特に腹も立たないけど、つまらんモノはつまらんので5点。
5点(2003-04-03 08:29:23)
16.  インナースペース
 アンブリンっていうかスピルバーグ印のSFコメディ。恐らくスピルバーグにとってジョー・ダンテは信頼できる監督だったのだろう。「トワイライトゾーン」「グレムリン」に続いての登板であるコトが、それをハッキリと裏付けている。物好きだなぁ…スピルバーグ。本作をSF映画の佳作「ミクロの決死圏」と比較するのは或る意味無理からぬことかもしれないが、マーティン・ショートの方に主眼を置いた作りなんで、しかもコメディだし頭から払拭して観ないと腹が立ってくる。オスカー視覚効果賞を受賞しているが、個人的にはデニス・ミューレンのSFXには「ミクロー」のような秀逸さは感じなかった。派手にした分、底が浅いっていうのか…。オタク監督ジョー・ダンテは「トワイライトゾーン」に続いて本作にもケビン・マッカーシーを起用。「ボディ・スナッチャー/恐怖の街」が余程好きなんだろうな(^^)。確かにオタクだわ。ゼメキスと(辿る運命で)クッキリ明暗を分けた、そんな哀れなジョー・ダンテにチョット同情して…6点。
6点(2003-02-27 13:19:55)
17.  イージー・ライダー
 うーーーーん、手放しに激賞か、ボロクソに酷評かに二分されとりますな。或る意味無理もないか…。アノ時代に密着し過ぎなトコロがヒトを選ぶのかなぁ。デニス・ホッパーの演出ぶりもプロフェッショナルの域に達していないし…。ただステッペン・ウルフの「Born to be wild」が響く中、チョッパーハンドルのバイクでブッ飛ばすシーンは確かにカッコイイとは思う。あ、ラズロ・コヴァックスのカメラも立派だったっけ。まぁ、超低予算と超短期間で作られたニューシネマの草分けに(一応)敬意を表し…6点。銃社会ってヤツはコワイね~♪日本人で良かったヨ。
6点(2003-02-27 05:34:40)(良:3票)
18.  伊豆の踊子(1974)
 川端康成の同名原作、実に6度目の映画化。個人的には第1作である1933年版(監督:五所平之助 主演:田中絹代、大日向伝)が最高であり、決定版となっている。54年版(監督:野村芳太郎 主演:美空ひばり、石浜朗)はアイドル映画であって文芸作品とは思えないし、60年版(監督:川頭義郎 主演:鰐渕晴子、津川雅彦)は独系混血の鰐渕が違和感ありまくり。63年版(監督:西河克巳 主演:吉永小百合、高橋英樹)は演出は平凡なれど、サユリストには「萌え~♪」な出来。67年版(監督:恩地日出夫 主演:内藤洋子、黒沢年男)は内藤(喜多嶋舞のおっかさん)の清純さを前面に押し出し、まずまずの佳作といったトコロ。オット本作は…63年版と同じ西河克巳が監督しているが、この頃には開発の波が押し寄せ、天城峠のロケ地を探すのも一苦労しただけに、33年版に比べ風景の詩情豊かな点で雲泥の差!!加えて監督に文芸映画たらんという覇気もなく、アイドル売り出しの片棒担ぎに堕している点でもNG。ましてや山口百恵に田中絹代の超絶名演技を望むべくもなく、ハッキリ言って惨憺たる出来。ホリプロには悪いが駄作の一語で切り捨て御免だ。あ、でも当時は「百恵・友和」がホントに添い遂げるなんて予想だにしなかったナァ…。どうせヤラセだろ?とか思ってたし。その予想外の夫婦愛に免じて…6作目だから6点だ!! 
6点(2003-02-23 21:25:18)
19.  イノセント・ブラッド
 上記のカメオ出演の顔触れが何とも凄いですな。ホラー映画ファン必見!!だからと言って本作の価値とは大して関係ないのが何とも哀しいですが…。他にもアンジェラ・バセットやらチャズ・パルミンテリなんかもチョコっと出てマス。ジョン・ランディスにしては粋なラストに個人的に嬉しくなったので、オマケして6点。
6点(2003-02-23 11:51:18)
20.  インビジブル(2000)
 1933年にカール・レムレがH・G・ウェルズ原作を映画化したユニバーサル・ホラーの古典「透明人間」(監督:ジェームズ・ホエール 主演:クロード・レインズ)の素朴さと比べると本作のSFXシーンの迫力は正に隔世の感がある。が、しかし、ことストーリーでは断然33年ホエール版の方が上!!雪の中に息絶えるラストなど実に哀愁に満ちており、科学の誤用が招いた悲劇として遙かに格調も高い。全く…ポール・バーホーベンって監督に過剰な期待は禁物ですな。ケビン・ベーコンも男を下げまくってて個人的に激しく失望。「トレマーズ」の栄光を思い出せ、ケビン!!悪いが5点だ。
5点(2003-02-23 03:34:17)(良:1票)
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