21. さんかく
主役二人が普通っぽくてリアル。セリフや振る舞いでクスッと笑えるシーンが結構あり、 前半は楽しく鑑賞していたのだが、中盤から毛色の違うあれれ?という展開に。 ヒロインのキャラがあまりにも変わりすぎて、正直ちょっと戸惑った。 タイトルの「さんかく」は三角関係のことなんだろうけど、ラストで何とかこじつけた感じ。 主役の男優のキャラは良かったけど、どうせならもっとボロクソになってほしかったかな。 総体的には楽しめた作品だったけど・・・。 [DVD(邦画)] 4点(2011-12-15 10:53:26) |
22. ザ・ケイヴ
近年によく観られる洞窟パニックもの。当然のことだが画面が暗く、 カメラマンも一緒になって洞窟の中を走っているのか、映像がぶれっぱなし。 それ以上に凄いのはストーリーで、一応話の筋は通っているんだけど、 後味の悪さだけならもう十点満点。鑑賞したことを後悔するほど凄まじいラストだった。 興味のある方はぜひ。話のネタくらいにはなるかも。 [DVD(字幕)] 1点(2011-12-02 20:17:47) |
23. サヨナラ
日本を舞台にした、古いアメリカ映画のラブストーリーもの。 オーソドックスと言ってしまえばそれまでだけど、日本の描写はちゃんと描かれてます。 ヒロイン役の女性は宝塚の女優さんらしいが、アメリカ人の好みなのかな? 今一つ存在感がなくて、ちょっとピンと来なかった。和を前面に押し出した映像はきれい。 後半からラストにかけては、完全に日本のメロドラマのような雰囲気が漂っていて、 ここでもちゃんと描いてるなとは思ったが、逆にやっぱり違和感を感じた作品だった。 [DVD(字幕)] 4点(2011-10-31 02:29:54) |
24. 3-4X10月
設定も悪くないし、演出も北野監督らしいシーンが垣間見えるのだが、 あくまで実験的な作品という印象で、まだこなれていない感じは受けてしまう。 役者としてのたけしは存在感が抜群だけど、石田ゆり子の役柄が不可解だし、 ラストもこれはちょっといただけない。北野監督の初期作品ということで、 「ソナチネ」などにはうまく生かされたのかな? [DVD(邦画)] 4点(2011-09-28 05:35:02) |
25. 最後の猿の惑星
4作目からの続き。一応設定もいろいろ考えているようだけど、 何かもうどうでもいいやという感じ。猿と人間の関係を人種問題に置き換え、 反戦のテーマとともに何とか首尾よくまとめた感は伝わるが、 それ自体が1作目のテーマでもあったし、「おっ!」と思わせるような妙味はないに等しい。 それ以上に、とにかくストーリーがだるい完結編だった。 [地上波(吹替)] 3点(2011-09-27 22:33:11) |
26. サスペリアPART2
ストーリーはサスペンス調で、ある殺人事件に巻き込まれた音楽家が その謎と真犯人を突き止めていくというもの。純粋なホラーではなく、 ミステリー映画にスリラーとスプラッターの要素を加えたような作品に仕上がっている。 この手の作品には珍しくお話がまとまっていて、鑑賞者の注意力が試されるようなトリックや、 恐怖心を煽る効果や演出などの工夫が随所に見受けられた。ただ古い映画なので映像が暗く、 出演者も地味なので、全体的にどうしてもあか抜けない印象を持ってしまう。 残酷なシーンの連続には、生理的に受けつけない人もかなりいるかと。 内容はまったく違うが、映画の雰囲気は「13日の金曜日」の「PART1」のような感じ。 普通のホラー映画並には十分楽しめる作品。 [映画館(字幕)] 4点(2011-09-24 20:13:25) |
27. サンダカン八番娼館 望郷
からゆきさんたちの話はよく知らなかったので、喰い入るように鑑賞した記憶が。 田中絹代演ずる老婆の回想シーンでお話が展開する構成だが、本作を観た限りでは、 「おしんなんかまだ甘い!」と、亡くなった祖母の友人のセリフを実感できる。 田中絹代は相変わらずの安定感ある演技だったが、若い時のサキを高橋洋子が演じており、 この女優さんは非常に懐かしかった。貧困故にこのような人生を歩まざるを得なかった、 ヒロインの悲哀さがよく伝わってくる。栗原小巻は役柄のせいもあるけど、存在感が薄い。 いろいろな意味で勉強になった作品でした。 [DVD(邦画)] 6点(2011-09-20 21:20:34) |
28. 三十四丁目の奇蹟(1947)
タイトルや雰囲気から、どうしてもファンタジー映画を連想しがちだが、 そういったシーンはほとんど見受けられず、リアルな舞台設定に沿った展開で、 ヒロインである現実主義の母親を対比に、信じることの素晴らしさをテーマにした内容。 子供向けなら、ラストはもっと派手な演出になるんだろうけど、 全体の作りから考えると、やっぱりこのあたりのシメ方でちょうどいいのかなと。 クリスマスに鑑賞するには、うってつけのお薦め映画。 [DVD(字幕)] 6点(2011-09-18 07:58:36) |
29. ザ・ハリケーン(1999)
実話ベースの映画はとても安定感があり、本作もその内の一本。 人種差別がテーマということで、主人公の置かれた立場や苦悩はたっぷり伝わるんだけど、 キーポイントになる少年の面倒を見ているカナダ人たちの描写が不足していて、彼らの存在意義がよくわからなかった。 日本ではまず見ないケースだけど、向こうではこういったことはままあるのかな? デンゼル・ワシントンは途中でキャラが変わったような気もするが、気合いの入った役作りで、最後まで安心して見ていられる。 脚色も相当あるようだけど、彼の演技が一番見所の作品だった。 [DVD(字幕)] 5点(2011-09-14 06:54:03) |
30. サイコ(1960)
サスペンスからサイコホラーへの展開が、とても変わっていて面白い作品。 本作をマネた設定のドラマや映画を数多く観てきたせいで、オチは読めてしまったけど、 公開当時にかなりの衝撃を与えた作品だったということは容易に想像できる。 主人公がヒロイン→ヒロインの姉と変化する設定も、ありそうでないところがいい。 サイコホラーのルーツを探るという点では、非常に興味深い作品だった。 [DVD(字幕)] 7点(2011-09-09 01:54:58) |
31. ザ・レイプ(1982)
レイプされた女性の心情を中心に、裁判の行方を描いたドラマ。 双方ともある程度の大人なら想像できる範囲内で、シナリオや設定の妙味はほとんどないが、 その分ストーリーの粗もあまり見受けられない。田中裕子は演技がうまいとは思わなかったけど、 若くて魅力に溢れている。恋人役の風間杜夫もカッコいい。社会派ドラマというよりは、 やっぱり一人の女性の生き様を描いた作品という印象のほうが強いかな? 映像はちょっと暗かった。 [DVD(邦画)] 4点(2011-09-06 06:53:33) |
32. サーカス(1928)
「黄金狂時代」に続くチャップリン監督主演作品。 サーカスの娘に寄せる淡い恋心を描きつつ、たっぷり笑わせてくれて、 最後にしんみりとさせるお馴染みの手法。チャップリンのキャラはもちろん、 内容にも安定感があるので、最後まで安心して鑑賞できる。 テーマに厚みを持たせた、「モダン・タイムス」以降の作品もいいけど、 「黄金狂時代」「サーカス」「街の灯」の三部作は、誰もが気楽に楽しめる作品だと思う。 [DVD(字幕)] 6点(2011-09-05 03:04:45) |
33. 砂塵
新任保安官の活躍を描いた、ややコメディータッチの西部劇。 ガンベルトを下げない見るからに頼りなさそうな保安官、 取っ組み合いやキックまで見せてくれる酒場の荒馬姉ちゃん、 ジェームズ・スチュワートとマレーネ・デートリッヒのキャラの魅力が一番の見所。 終盤は普通の西部劇の展開になってしまったけど、全般的にユーモラスに溢れ、 肩の力を抜いて鑑賞できる娯楽作に仕上がってます。ストーリーのほうは今一つかな。 [DVD(字幕)] 5点(2011-09-02 04:15:47) |
34. ザナドゥ
オリヴィア・ニュートン=ジョン主演の、ラブ・ファンタジー・ミュージカル映画。 公開当時はものすごい酷評を受けていたけど、アルバムのほうは大ヒットで、 「ザナドゥ」は毎日のようにラジオから流れていた。 ミュージカル映画なのに演出や映像がひどく、そのうえストーリーがつまらない。 でもオリビアはかわいいし、ジーン・ケリーの出番も結構あって、 40年代の音楽まで聞かせてくれる。80年代ロックのシーンになると、やっぱりダサいのだが、 音楽のほうはまあ何とか楽しめるかと。 髪型とかファッションとかローラースケートとか、今観るとホントに懐かしい。 そういう意味で楽しむには手頃な作品かと。 [DVD(字幕)] 2点(2011-08-29 11:31:32) |
35. ザ・グリード
未知の深海生物が出てくる海洋パニック物だが、状況設定だけはちょっと凝っている。 あとはB級ホラーお決まりの展開で、もちろんドラマ性はほとんどない。 まあスリルを楽しむための映画なのだろうが、クリーチャー自体にオリジナル性がなく、 緊張感がまるで伝わってこないのは致命傷。暇つぶしにはちょうど手頃な映画ではある。 [地上波(吹替)] 3点(2011-08-22 09:40:24) |
36. ザ・ファン
デニーロお得意の狂気的な演技が見所の映画なんだけど、 こりゃまた粗っぽいシナリオだね。特に後半の展開には、目が点になっちゃったよ。 スーパーマンじゃないんだからさ。まあ結構笑わせてもらったからいいけど。 とりあえずデニーロのファンなら楽しめる。 [DVD(字幕)] 4点(2011-08-22 06:47:10) |
37. 誘う女(1995・米)
浅はかな女が感情の赴くまま起こした、いかにも三面記事といった事件で、 最初からドラマ性としての深みもないことが、この作品をつまらないものにさせている。 ニコール・キッドマンの悪女役はいいんだけど、前評判ほどの大したシーンもなく、 実際にあった事件という話題性だけで、ストーリーを引っ張っているようなもの。 独白形式の演出だけは印象に残っているが、まったく出来の良くない作品。 [ビデオ(字幕)] 2点(2011-08-21 18:19:21) |
38. ザ・フライ2/二世誕生
前作からの正当な続き物。 「1」は一応恋人への愛情をテーマにしていたが、こちらは核となるものはなし。 しいてあげれば「父親への愛」ということなんだろうけど、ラストを観た限りでは、 ちゃんと回収できているとは思えなかった。主人公のキャラ描写は悪くないんだけどね。 特撮の技術は前回より上で、その部分での見応えはあり。 終盤の展開は、あまりにもご都合主義するのでは? [ビデオ(字幕)] 4点(2011-08-20 10:47:21) |
39. ザ・フライ
1958年「蠅男の恐怖」のリメイク。 天才科学者にありがちな偏執狂といったキャラを、主役の俳優さんがうまく演じている。 主人公の変化していく過程も見応えがあるが、ヒロインとのエピソード絡みも中々面白い。 ラストもうまくまとまっていたが、やっぱり主人公のサディスティック変人ぶりが一番良かった。 かなりエグいシーンが出て来るので、その手が苦手な方は要注意。 [映画館(字幕)] 6点(2011-08-19 11:37:31) |
40. サスペリア(1977)
「決して一人では見ないでください」のキャッチコピーとともに、 映像に霊が映っているとか、スタッフが死んだとか、 盤外の方で何かと話題になった作品だが、内容自体はオーソドックスなオカルトもの。 色彩や音の演出で、精神的な恐怖を与えることにこだわりを見せており、 普通のホラー映画とは一線を画している。 たまには変わった趣向のホラーが観たいという方にはお薦め。 [地上波(字幕)] 5点(2011-08-18 15:12:30) |