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たきたてさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2267
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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41.  サマータイムマシン・ブルース 《ネタバレ》 
 タイムマシンを使って一日前に戻るドタバタコメディ。  タイムトラベルもドタバタコメディもやや苦手。それでも手に取った理由は、ここでの評価が高かったからです。それに、好きな俳優さん達が出ているというのも理由のひとつ。  で、見た感想は、一言で言うと、飽きはしないけれど映画的な面白さが足りません。伏線を回収してすっきり、という感覚も弱い。  たった2日間の出来事。せめて、過去に戻ることの必然性がもう少し強調されていれば良かったかもしれません。どちらかというと、タイムマシンは舞台設定の一つにすぎず、散りばめてある小ネタを楽しむような作品みたいです。『ハリキリスタジアム』とか、『ヴィダルサスーン』とか。  つまらなくはないし、悪くはないのですが、観終わった後の満足感は低いです。
[DVD(邦画)] 6点(2017-11-30 14:35:13)
42.  SAYURI 《ネタバレ》 
 うーん。これはどうでしょう。  面白い、面白くないの問題ではなく、ちょっと興味がわかない、どちらかと言えば苦手なタイプの映画です。  まず暗い。そして長い。  途中まではサクセスストーリの様相を呈していますが、『サクセス』とは少々違う気がしますね。  期待していたほど『SAYURI』にカリスマ性を感じることができず、芸者としての才能も、見ている分にはよくわかりません。  心の成長みたいなものがあるわけでもなく、『SAYURI』をメインとしたドラマとしては、物足りなさを感じます。  また、なんのひねりもオチもなく、バッドエンドのまま終わっているエピソードがあるのも、もやもやします。  姉と初桃はいなくなって終わり?おカボは実はさゆりをずっと恨んでいました、っていうサプライズだけやって終わり?延はさゆりをもう許せないってだけで終わり?さゆりは会長とうまくいきさえすれば、他の人間関係はもういいの?  そりゃあそっちのほうが人間ドラマとしてはある意味リアルかもしれないけどさ、見るほうはそこに後味の悪さを感じこそすれ、満足感を得ることはできないのです。  桃井かおり演じるおかあさんが、なんかラスト良い人っぽくなっているのもなんだかね。この人も相当なことやってますよ?  それに、私はフェミニストではありませんが、やはりこの時代の女性蔑視の社会通念みたいなものが苦手なようです。
[DVD(吹替)] 5点(2017-05-11 02:07:48)
43.  サタンクロース 《ネタバレ》 
 思っていたよりサンタがおとなしい。  全然関係ないけど、これだったらスティーブン・セガールのほうがまだ凶暴。  なぜサンタが主人公ばかりを狙うのか疑問だったのですが、天使のお孫さんでしたか。そりゃ納得。  ですがそうなると、『約束の期限がきれたサンタが無差別に人を殺しまくる。』っていう私の期待を裏切り、『サンタ』VS『天使の一族』みたいな『私事』になっちゃうのがつまんないですね。  内容も、ホラー・コメディというよりは、アクション・コメディ。ファンタジーの要素もあり。  ストーリーはあってないようなもので、いたって退屈。  短い時間にでる欠伸。ドキドキしない。笑えない。  アイデアは良いと思います。主人公の彼女がかわいいのも良い。  設定は適当。クライマックスのサンタ撃退も拍子抜けレベル。  何もかもが中途半端で、悪い意味での脱力系シネマと言えそうです。
[DVD(字幕)] 4点(2017-04-30 14:43:08)
44.  最後の恋のはじめ方 《ネタバレ》 
 『デート・ドクター』という恋愛コンサルタント業は面白いですね。  ただ単に女性をひっかけるというわけではありません。  『本当に好きな女性とのデートを成功させる。』これが誠意が感じられて良いです。  ウィル・スミス演じるアレックス・ヒッチは、おしゃれでありながら、誠意もあります。過去の苦い経験のエピソードが、彼の人柄に安心感を与えています。  『真剣な想いを応援する。』という土台が既にあるので、アレックスがどんなにテクニックを使っても軽薄に感じることはありません。  むしろ、女性を振り向かせたい男性たちにアレックスがアドバイスすればするほど、その一生懸命さを応援したくなります。  これはキャラ紹介における演出と脚本が非常に上手なんでしょう。  個人的には、導入部分が『恋愛コンサルタント』という仕事の一番面白い部分が見えた気がします。  それ以降は、まあゆっても王道ラブコメの域を出るものではありません。『誤解』⇒『けんか』⇒『ハッピーエンド』という絶対外れないパターンを踏襲しているわけですから、あっと驚くような展開があるわけではありません。  でもそれが良い。  奇をてらわなくても、楽しい映画はいつみても楽しいものです。  アレックス・ヒッチ、サラ・ミラス、アルバート・ブレナマン、それぞれに心境の変化が起こるのも良いですね。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-04-23 22:20:30)(良:2票)
45.  サン・ジャックへの道 《ネタバレ》 
 ロードムービーはどちらかと言えば苦手なジャンルです。ここでの評価がよほど高くなければ見ることはありません。  結論から言えば、素直に最後まで飽きることなく見ることができました。  ロードムービーの良さというものを堪能できた気がします。  まず第一に風景。  そして第二に、一緒に旅をする仲間との連帯感。  第三に、旅の過程において変化・成長していく一人一人の心。  第四に、宿や食事、洗濯に歯磨き、買出しなどの、旅先ならではの生活感。  そういったものが、矢継ぎ早に次々と映し出されていくスピード感と心地よいリズムが、この作品にはあります。そう、1つ1つのシーンが短いのがこの作品の特徴ですね。長い長い旅なのに、スピード感があるので、最後まで一気に見れてしまうのです。  小粒なエピソードを、軽快なテンポで見せてくれるので、まさに一緒に旅をしているような感覚になります。  三兄弟の長男社長が、『俺は最後まで旅を続ける』と言ったとき、すごく共感するんです。観ている側も同じ気持ちになれるってのは、ロードムービーとして貴重。  ただ個人的にこの作品で残念な人物が、三兄弟の中で仕事をしていないダメ人間の次男。  飲んだくれ。頭が悪い。自制心がない。人に依存する。平気で嘘をつく。自己中心的。空気が読めない言動、行動。私は、こーゆー人間が一番嫌いなんです。  そんな人間でも、例えば劇中で他人の荷物を持ってあげるとか、心の変化が見られればまだ救いがあったのですが、一切ありません。  むしろ、後半になればなるほど、彼に対するいらいらは募るばかりです。  それに、これは自分の問題ですが、『宗教』『世界史』、本当に疎いのです。  おそらく夢の世界を含め、宗教や哲学的なメッセージが発信されているように感じるのですが、その真意が知識不足でつかめず、残念。  とは言え、誰が見ても楽しめるように作られている作品ではあります。  特に、メインの9人以外の登場人物を頻繁に絡ませる演出は素敵ですね。  これによって、9人の擬似家族の絆が、コントラスト効果によって、より色濃く鮮明に浮き上がる感覚が好きです。
[DVD(吹替)] 7点(2017-04-03 14:12:26)
46.  13 ラブ 30 サーティン・ラブ・サーティ 《ネタバレ》 
 主人公のジェナは悪い人間ではありませんが、ミーハーすぎて好感が持てないです。  30歳になった自分がどういう人間か知り、変えようとする。根は真面目な人間ですから、理屈はわかります。  ですがその真面目な人間が、ルーシーという悪友の影響だけでここまで変わるものかという疑問は残ります。  人に濡れ衣をきせて簡単にクビにする。自社を裏切り、他社に情報を売る。友人の同僚を寝取る。もはや別人格です。  ストーリーについても苦言をひとつ。  本作のストーリーは、ある種サクセスストーリーのテイストだと思います。  幼馴染のマットと組んで、ポイズ誌の誌面刷新に取り組むジェナ。30歳の自分を知り、13歳の頃の良さに気付く。13歳でしか味わうことが出来ない人生、その思いが反映された誌面。会議で絶賛されるジェナのアイデア。これがサクセスストーリーでなくてなんでしょう。  ここでお約束とも言うべきルーシーの裏切り。ジェナのアイデアはライバル誌スパークルのもとへ。スパークルの広告に掲載されるジェナのアイデア。なんて悲しくて悔しい展開。いったい、ここからどんな巻き返し、逆転をはかるのか。  期待に胸をふくらませながら見ていたら、ここでまさかのタイムスリップ。  おいおい!それは反則なんじゃないか。  のび太くんだって、もう少しちゃんとけじめつけまっせ。  なにもかもを一からやり直せば、そりゃあ未来を知っているんだから上手くいくに決まっていますが、それは『タイムスリップの搾取』です。
[DVD(字幕)] 6点(2017-03-16 13:48:36)(良:1票)
47.  ザ・ターゲット(2002) 《ネタバレ》 
 クリストファー・ランバート演じるヒットマン兼ガードマンのアレックス。  アレックスに身辺警護を依頼する会計士ロバート(デニス・ホッパー)。  二人の間に次第にビジネスの関係を超えて生まれてくる友情。  そして何を考えているのかわからない凶悪な犯罪者と、その信者たち。  さらには、アレックスとロバートの過去には、思いがけない接点があった・・・!  と、ここまで面白くなりそうな素材が揃っているのに、中盤以降の中だるみが尋常じゃないですね。  序盤は良かったのに。途中で監督が変わったのではないかと思うくらいの路線変更です。  ピークはロバートの娘を救い出すシーンまでで、それ以降はクライマックスも含め、すべて蛇足に思えます。  唯一良かったのは、ロバートが過去の贖罪をアレックスに打ち明けるシーン。ここは良いですね。  ただ映画としては尻すぼみが酷くて、とても面白いとは言えない代物に。後半になるにつれてテンポが遅くなる作品って嫌いです。  最初からドラマとして見ていれば、『ドラマの割りにアクションに力が入っていて・・・』と、評価が高くなったかもしれません。  ですが、パッケージを見る限り、ごりごりのアクション映画にしか見えません。  アクション映画として見ちゃうと・・・。そして凶悪犯、石投げるだけかーい。
[DVD(字幕)] 5点(2017-01-23 15:00:46)
48.  座頭市(2003) 《ネタバレ》 
 途中までは面白かったのですが、中盤以降の盛り上がりに欠けます。  人間ドラマ中心で描きたいのか、剣戟アクション中心の展開でいきたいのか、はっきりしません。  姉弟のエピソードを掘り下げるのは、復讐のカタルシスを得るために必要。ですがそのエピソードに尺をとりすぎて、どうしても中だるみを感じてしまいます。また、尺を取っている割に、エピソードに深みがありません。人間ドラマを淡々と描いてしまう北野監督の良さが、今回はマイナスに働いている感じがします。  それは他のキャラクターにも言えることです。また、個性をはっきりさせた割に、その個性の『良さ』が劇中で活かしきれていない気がするのも、もったいない。  服部は最後まで結局ただの用心棒としての役割に終始。そこに葛藤があるのかもしれませんが、惜しくもそれは描かれません。病床の妻とのエピソードは、半ば放置。服部は切られ、病床の妻は唐突に自害。二人への共感が劇中でもっと感じられるようになっていれば、服部と座頭市の対決の味わいは格別なものになっていたかもしれません。  新吉は終始ただのにぎやかしで、何かの役に立つことはありません。おうめもただの良い人どまり。  この作品では、『人の心境の変化』『イメージとのギャップ』などがほとんど描かれていないのです。そこにあるのは、ただ決められたストーリーをなぞるだけの、出来レース。もちろんフィクションは総じて出来レース。ですがそれを感じさせないのが映画でしょう。  それでもこの作品がそれなりに面白く感じるのは、座頭市アクションの爽快感。これに尽きます。  特に『効果音』の使い方は、個人的に大好き。アニメチックなくらいオーバーで、この『効果音』が座頭市の『強さ』を演出する最大の立役者となっている気がします。  よってアクションは良い。人間ドラマは今いち。期待していた程の映画ではなかったのが正直な感想です。
[DVD(邦画)] 6点(2016-12-07 12:10:53)(良:1票)
49.  13ゴースト(2001) 《ネタバレ》 
 アトラクションムービー。ストーリーはあってないようなものですね。  お化け屋敷にストーリーを求めないように、これはこれでビックリ箱のような面白さがあります。  12人の幽霊たちが良かったですね。一人一人個性があり、禍々しさがあり、大変ユニーク。クリーチャーとして大変魅力的です。  生きている人間より、クリーチャーたちに焦点をあてたほうがよほど面白かったのではないかと思えるほどです。  人間達のやりとり、ドラマはいまいちですね。  助けに来てくれた女性が実はサイラスの手先というサプライズ演出。ところがその女性にまるで魅力がないので、そのサプライズが劇中で上手く機能しているとは思えません。霊能者のデニスも、なぜか急に良い人になります。そこまでは良いのですが、彼の自殺ともとれる自己犠牲的な死にいったい何の意味があったのか、最後まで見てもよくわかりません。  ついでに言うなら、子供達を中心に話をすすめたほうが、面白かった気もします。  全面強化ガラスのからくり屋敷は、仕掛けとして大変面白いですね。呪文が書かれているところはゴーストは通れない、という制限ルールも、ありきたりですが良いルールです。メガネも良かったですね。  アイデアは豊富で、そのどれもがなかなか良い。ただ、あまり深く掘り下げられることなく、あっさりしたテイストのまま物語はクライマックスへ。潔さも感じますが、もったいないとも思ってしまいます。  ただ、その分何も考えずに見ていられますね。  それでいてビジュアルは刺激的。  ソフトタイプのモンスター映画はこれで良いのかもしれません。  のんびり見るエンタメ作品としては及第点ではないでしょうか。悪くないです。  
[DVD(字幕)] 8点(2016-11-29 06:11:05)(良:2票)
50.  サウンド・オブ・サイレンス(2001) 《ネタバレ》 
 これは面白いですね。『コール』に設定が似ていますが、あっちより好きかもしんないです。  まあ人によっては『どっちもどっち』でしょーが。  個人的には、こーゆー『子供が機転を利かすサスペンス』って好きなんですよね。  最大の見所はジェシーが歌を歌うシーン。そして母親のアギーが娘の唄に気付いたかどーか確認するシーン。緊迫感があります。  そしてネイサン、アギー、キャシディ刑事が、それぞれのフィールドで事件の核心に迫り、ストーリーが同時進行で一気に加速する中盤がクライマックス。ここが一番面白いです。  後半はややトーンダウンするものの、中だるみするほどではありません。  本来であれば、エリザベスの回想シーンに驚くべき真相が隠されていたりして、終盤でもう一回くらいあっと驚く展開があったりするのでしょうが、残念ながらそれはありません。本当にただの思い出です。少女エリザベスが父親の棺にすがりついて数字をなぞるシーンはそれなりに感情移入しますが、涙を誘うほどではありません。やはりもとはと言えば、エリザベスの父が『強盗』で『裏切り者』ということに事の発端をなしているせいでしょう。  ただ娯楽サスペンスとしては十分。わかりやすい。面白い。ハラハラする。見応えがあります。  どんな作品にだってつっこみどころはあります。この作品にもあります。いくらでもあります。  ですが面白ければ、あえて粗探しをする気は起きません。要は、見ている人をそーゆー気分にさせないことが大事なんじゃないかと思います。  映画とは関係ないですが、若くして亡くなったブリタニー・マーフィとスカイ・マッコール・バートシアク。映画の中ではこうして永遠に生きつづけるから、映画って凄いですよね。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-11-27 15:48:17)
51.  殺人の追憶 《ネタバレ》 
 まいった。なんて後味の悪い映画なんだ。後味の悪さでいったら『ダンサー・イン・ザ・ダーク』『セブン』『息もできない』に匹敵します。  ラストもオチもクライマックスも、すべてにおいて救いがない。  最初少し目を離していたので、未解決事件なんちゃらも知らずに鑑賞。ただの猟奇殺人ものサスペンスと思って見ていたんですね。  『犯人はいったい?』みたいなお気楽な感じで。  で、見ていくうちに、いろんなテイストが混ざってきます。  警察の負の部分がメインなのか。連続強姦殺人事件がメインなのか。なんかよーわからんくなってくるんです。  『どうやら純粋にみんなで力を合わせて犯人を追い詰めていくとか、そういう話ではないらしいぞ』と、わかってくるんですね。  『とび蹴り刑事』は新しく来た課長に粛清されるし。やけを起こすし。足を切断するハメになるし。そのせいで唯一の目撃者は電車にはねられちゃうし。話があっちに行ったり、こっちに行ったり、忙しい。でも、犯人さえつかまれば、全て無事解決だと思ってがまんがまん。  ・・・と思っていたら、結局犯人はわからない。  犯人は、捕まるどころか、見つかりさえしません。もうびっくりドンキーですね。  そしてラストの少女の話。  いやー、恐ろしい。  この映画を何食わぬ顔で犯人が見ていたかもしれないと考えると、もう恐ろしさを通り越して憤りを感じますね。  知的障害者もかわいそうでしたが、何といっても女子学生のエピソードがしんどかったです。  後味の悪い映画ってのは、見ている間はこちらの心を掴んで離さないのだから、タチが悪いっす。
[DVD(字幕)] 7点(2016-11-26 04:59:25)(良:1票)
52.  サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS 《ネタバレ》 
 『サトラレ』という設定以前に、一人の若き医師のドラマとして見応えがあり、わかりやすく面白いです。  『サトラレ』という特異性に焦点を当てているため、その設定が活きるようなストーリー構成。つまりは、恋愛、家族、そして医療と政治、青春など複数の要素が絡み合っています。  この作品は、『サトラレのコース料理』みたいな映画。一度にいろんな味を楽しめる反面、一つ一つのエピソードはどうしても薄味になってしまうというデメリットがあります。それぞれのエピソードの関連性がもう少し強ければ、一つのストーリーとしての完成度はより高くなり、共感度も強くなったかもしれません。  また、ただでさえ多いエピソードに、『無人島でもう一人のサトラレと出会う』というエピソードの追加。個人的には、このエピソードはまるまる無くても良かったです。映画が冗長に感じてしまう一因を作ってしまっているだけではありません。そのまま放置してしまったことで、鑑賞後にしこりを残す原因にもなっています。  テレビドラマは未見ですので、映画のみの評価になりますが、最後は泣きました。  何回も同じフレーズばかり言うので、少々クドく感じましたが、それでも感動したことには変わりありません。  一本の映画を見て、笑って、泣くことができた。  つまりは、人の感情の琴線にふれる良い映画だったということです。
[DVD(邦画)] 8点(2016-04-16 15:24:21)
53.  最高の人生 《ネタバレ》 
 何気に豪華キャスト陣で、大変に雰囲気のある映画。  原題は『LEVITY』。意味は『軽率』『気まぐれ』『不謹慎』。  若いときの軽率な行動で、人生を台無しにしてしまったマヌエル。若い頃の自分と同じように軽率な行動を繰り返すソフィアやアブナーをほっておけません。といったストーリーから考えると、原題のほうがしっくりきます。『最高の人生』ではちょっとイメージが変わります。  更に、自分が殺してしまった若者の姉の助けになることで、過去の自分の過ちを償おうとします。  つまりは贖罪の物語。これがこの作品の骨子です。  ところがこれに少し恋愛要素が加わります。あろうことか、マヌエルは自分が殺した弟の姉アデルに、自分の正体を明かさないまま恋に落ちてしまうのです。アデルの助けになろうとするうちに、アデルに惹かれちゃうんですね。そして一線まで越えてしまう。挙句の果てには、お別れの手紙を出しておきながら、ラストに『また会えるかな。』なんて、未練がましいことまで言います。これはがっかりです。結局は自分のことしか考えていません。贖罪の物語に徹してくれれば良かったのに、余計なラブストーリーのせいでマヌエルに共感しきれません。  そしてジョン。お前はいったい何者なんだ。  確かにちょっとびっくりしたので、サプライズとしては成功です。ですが、そのサプライズが果たしてこの作品に必要だったのか・・・。  淡々としていますが味わい深い作品であることは間違いありません。  もう少し余計なエピソードをなくして、キャラやプロットに一貫性を持たせてくれるとより良かったですね。  
[DVD(字幕)] 6点(2016-04-09 14:12:25)
54.  13ウォーリアーズ 《ネタバレ》 
 雰囲気はあるんだけれど、逆に言えば雰囲気しかない映画ですね。いくらなんでもストーリーがなさすぎです。  『因果関係』ってのは、ストーリーに説得力や厚みを持たせるために必要だと思うのですが、この作品にはそれがほとんどありません。  更には必然性に欠ける各種設定がもったいない。何故13人なのか、そして何故13人目が異邦人のイブン・ファラハンでないとダメなのか、その説明は結局ないままラストまで突っ走ります。じゃあ、13人の選別なんかせずに北の民みんなで行けばもっと楽に戦えたんじゃないだろーかと、つい考えてしまいます。  また、脇役好きの私としては、13ウォーリアーズが、目立った見せ場がないまま次々と減っていくのがかなり残念でした。  13人⇒11人⇒7人。あっと言う間に半分に。敵のアジト(洞窟)では、『俺はもうこれ以上走れない』とかいうわけのわからない理由でまた一人減るし。  13人の中で、首領とその右腕みたいな人、主人公のイヴァン、それに加え弓の使い手の人と、2刀流の見張りの人は特徴があって良かったですね。弓の人が砦の攻防であっけなくやられちゃったのは非常に残念です。『弓使い』という特技で、キャラがたっている数少ない一人だったのに。そしてそれ以外の人は、悲壮感を物語に添えるための生贄のような存在。もはやただのやられ役にしか見えなかったのが凄く残念です。選ばれし13人のはずなのに。いや、立候補制でしたけど・・。  それでもホラーアクションの雰囲気が強い中盤は最高に面白いですし、全編通して漂う緊張感と迫力はまずまずのクオリティに仕上がっています。決して駄作ではないんですよね・・。ただこーゆージャンルにしては、盛り上がりに欠ける作品であるのは間違いないでしょう。
[DVD(字幕)] 6点(2015-10-04 20:43:33)
55.  ザ・ダイバー 《ネタバレ》 
 思っていたのと違う、人種差別ごりごりの作品でした。  原題を見ると、『名誉』が本来のテーマのようでして、それをふまえて観ていれば、また違った見方ができたかもしれません。そう考えると、タイトルって大事ですね。  物語の8割は訓練で、『海猿』みたいなシチュエーションが続きます。あちらと違うのは、訓練よりも差別がメインというところでしょうか。『きつい訓練、こんなに頑張ったよ。』というのではなく、『こんだけ差別されて不当な扱いをされたにも関わらず、信念つらぬいて夢を実現した人がいるよ。』っていうストーリー。四面楚歌っぷりが尋常でない中で、主人公のカールがスーパーマンぶりを発揮するわけですからそりゃあ熱くなります。  でも、正直言ってあまり好きじゃないんですよね。差別もの。観ているとストレスたまるし。特に今作はイライラしたな。  個人的な好みの問題なのですが、映画を観ていてハラハラするのは良いんですが、イライラするのは嫌なんですよね。  ただ、極端な差別描写を我慢すれば、訓練のラスト、実技試験で白人のチームメイトがカールを引き上げるあたりから俄然ストーリーが盛り上がります。カールは、はれてダイバーになれるし、チームメイトからも認めてもらえたわけだし、その後鬼教官ビリー・サンデー(ロバート・デ・ニーロ)もついにカールを認めちゃうわけです。  やはりここが本作の最大の見所でしょう。あまりに険しい人種の垣根を、個人の努力と信念のみで乗り越えてしまう、認めさせてしまうということが現実にあったわけです。そういった記録を、後世に感動的なドラマとして残すという意味では、非常に価値のある作品と言えるでしょう。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-07-09 11:56:45)
56.  サイコ(1998) 《ネタバレ》 
 オリジナル版は見たことがないので、何の予備知識もないまま鑑賞。  正直、前半はだらだらと始まって、淡々と進むストーリーに退屈さを感じます。ミスリードを誘うちょっと不気味な警官の存在は、サスペンス・ホラーならではの古典的な雰囲気を演出してくれて良かったのです。それからです。モーテルに立ち寄ってから事件が起きるまでです。ここで中だるみします。強いて言うなら、マリオンとベイツのやりとりが、無駄に長くて眠気を誘われます。  もう一つ付け足すと、マリオンが40万ドルの持ち逃げで、何をしようとしていたのかが気になっていたので、『サイコ野郎に人が殺される』という本題に、自分の気持ちが乗り遅れてしまったのが問題です。  ただ、マリオンが殺されてから、探偵とノーマン・ベイツとのやりとりが面白くて、中盤ちょっと引き込まれます。『おお、どーなるんだ?』と、ストーリー展開に興味がわきます。ですがそれも長続きせず。探偵が殺されちゃってからは、ラストまでなんとなくオチも読めてしまい、後は消化試合を見ている気分です。  最後まで見てみると、ラストの精神科医のネタ晴らしトークが一番面白かった気がするのは気のせいでしょーか?
[DVD(字幕)] 5点(2015-04-11 03:29:44)
57.  ザ・ハリケーン(1999) 《ネタバレ》 
 最初の90分くらいが理不尽すぎて、ひきつけられながらも、フラストレーションが溜まります。後半までに尺を使いすぎたためか、ラストはかなりあっさり終わっちゃうのですね。実際の裁判なんてそんなものかもしれませんが、これは実話をもとにしていても『映画作品』。16年ですよ、16年。その重みをラストでもう一度感じるエピソードが欲しいものです。  なぜリサ・サム・テリー、そしてレズラ達は、今までの支援者達と違う結果を出すことができたのか。もしかすると、16年という歳月が、アメリカという社会が成長するために必要だったのかもしれませんね。そこに偶然居合わせたのが、その4人であった可能性はあると思います。  まあなんにせよ、ここまで理不尽な目に合わされ続けてきた人にとっては、希望を抱かさせることさえ残酷なことだと知りました。今回のケースは冤罪を晴らすことができたからまだ良かったが、もし連邦政府に提出した新証拠が認められなかったらと思うとゾッとします。  彼が希望を捨てるシーン。それは、妻に離婚を告げるシーンであり、レズラ達に面会・手紙の拒否を告げるシーン。それぞれに目頭が熱くなりました。  この事件を利用して出世した方々。デラ・ペスカ刑事だったり、当時の検事だったり、判事だったり。そもそも最初の裁判で陪審員が全員白人ってのも作為的なものを感じます。無実やアリバイを証明できる人たちは、劇中で明言こそされていませんが殺されている可能性すらあります。そういった病巣に対する社会的な責任の言及、罰が無い限り、本当の意味でのカタルシスを本作から得ることは難しいかもしれないです。
[DVD(字幕)] 8点(2015-03-23 01:35:16)(良:1票)
58.  ザ・ハリケーン(1997) 《ネタバレ》 
 『「パーフェクトストーム」と「ジョーズ」の面白さがここに融合!』というCMは流石に誇大広告だとは思いますが、そんなに悪い出来の作品でもありません。テレビムービーっぽい低予算な雰囲気ではありますが、大海原で水も食料もない過酷な状況がよく表現できていると思います。  スーザン役のメリッサ・ジョーン・ハートと、ジェーソン役のジョナサン・ブランディスはなかなかの美男美女でして、この二人がいるだけで映画の見栄えがよくなります。やはりエンターテイメントの世界ではヴィジュアルも大事ですよね。  それぞれの登場人物には、過去に何かがあった背景みたいなものは感じ取られるのですが、それが何かまでは劇中で語ってくれません。そのためか、理解不能な行動にイライラさせられることがあります。  そのあたり思い切って目をつぶっちゃうえば、そこそこ楽しめる作品なんじゃないでしょうか。ただ完全なるB級映画ですので、スーザンのナレーションみたいなもんは安っぽさが増すだけだから無いほうが良かったです。
[DVD(字幕)] 5点(2014-07-24 04:36:36)
59.  ザ・ワイルド 《ネタバレ》 
 熊の脅威、恐ろしさを堪能できる良質のネイチャーサスペンス。奥さんを巡るトラブルのほうは、どちらかというととってつけたような印象です。あってもなくても良かったかなと。  博識。冷静。善良。こういうタイプのスーパーマンが主人公のサバイバルって結構新鮮で面白いです。その知識と頭脳から、針金でコンパス作ったり、しれっと雨をしのぐ屋根を作ったり、星座で方角わりだしたり、熊と戦ったり、キャラ設定が存分に活かされています。  チャールズ、ボブ、スティーブの3人が、パニックに陥ったり衝突しながらも、笑顔で冗談を言って笑いあうシーンが凄く良かったので、チャールズしか生き残ることができなかったのはとても残念。ですがこういうジャンルではしょうがない。安易にボブを生かしておくよりかは、よっぽど良いですし。そしてこんな結末になってしまったから、ラストの『彼らが私を救ってくれた』の台詞がいきてくるんでしょう。  熊との戦いが終わった後は、正直惰性でラストまで進む感はあります。それでもラストで、ヘリが煙に気づいてやってくるシーンは素直に感動しちゃいました。  それにしても熊がすごい。  ラストの『熊のバートと調教師に感謝の・・・』を観る限りでは、もしかして全編本物を使っていたのでしょうか。だとしたら本当に凄い。調教されているからとは言え、あそこまで熊と共演した出演者の皆様の勇気も凄い。  そーいや釣り糸垂らしていたときに、熊が静かに見ていたのはマジで怖かったです。
[DVD(字幕)] 7点(2014-07-21 02:13:27)(良:1票)
60.  最後の賭け(1997) 《ネタバレ》 
 フランス映画特有のまったりした雰囲気と抑え目な演出により、まったく緊迫感も緊張感も何も無いまま物語は進みます。あまりにも淡々としたストーリーのため、心理トリックを利用したすり替えも、アイデアは良いのに全然盛り上がりません。してやったり感、全然ないです。残念ながら。  マフィアのボスらしき人に、ベティとヴィクトールが拉致られてからが面白いですね。この辺りからは、言葉の駆け引きが俄然面白くなります。  ですが結局はマフィアのボスが思ったよりあっさり引き下がったところでゲーム終了。最後二人が抱き合うシーン見ても、なんの感慨もわきません。  嫌いな雰囲気ではないですが、もう少しサスペンス色の強い映画を見たかった気分でしたので、随分と肩透かしをくらっちゃいました。わざわざ時間を割いてまで鑑賞する価値は無いと思います。
[DVD(字幕)] 5点(2014-06-12 06:23:21)
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2291.28%
3893.93%
41446.35%
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