1. 貞子3D
《ネタバレ》 なにが駄目だといって、この監督、結構映画とか漫画は見てるんだけど、その寄せ集めなんです。 新しいもの、見たこともないものを作り出せない。才能がないのかなんなのか。 オープニングにはびっくりした。 完全にセブンのまね!ここまで真似してお恥ずかしくないんでしょうか。 その後も次々とコピーが出てくる。 傑作だった映画のアイディアを寄せ集めれば名作ができる?とんでもないことです。 ところがこの駄作、3D効果はまずまず素晴らしい。 ハリウッドが奥行きばっかの腰抜け3Dでお茶を濁してるのに、きちんと下品に飛び出してくる。 これは素晴らしい。 技術は素晴らしいが、またまたこの監督はせっかくの技術をドブに捨てるような演出。 何度も「おんなじように」飛び出したらそりゃ飽きますって。 監督の脳にアイディアがまったくない。これがこの映画の敗因です。 ただホラーに3Dは合う。それだけはわかりました。 縦横無尽の霊魂の浮遊とか、飛び出して顔面にぶち当たり飛散するくらいの激しい3Dを見てみたい。 [ブルーレイ(邦画)] 2点(2013-02-15 03:46:54) |
2. 猿の惑星:創世記(ジェネシス)
《ネタバレ》 まず、洗練されまくった切れの良いカメラワークにびっくり。 今流行の全編手持ちブレブレ酔っぱらいカメラという芸のないのとは大違いです。 もちろんハンディカメラ風もあるのですが、洗練・計算しつくされてるので気になりません。 話は、もうオリジナルのオマージュというか、裏返しも多いので、今一度オリジナルを復習しておいてもいいと 思います。 アイディアも良く、今じゃ核戦争が原因じゃ納得できませんが、 「これなら、ああ・・人類滅びて猿が栄えるわあ」という納得のアイディアになっております。 気になるとこは、スピーディなのはいいんだけど、特に前半リズム感が一定なところ。 ちょっと崩したり停止させたりいろいろやって欲しい感じ。 脚本がきまじめすぎ。遊びなさすぎ。 これってもしかして編集段階でかなりカットしちゃったのかもしれません。 よって、ダイエットしすぎで大作というよりは小品になってしまった感があります。 ラストは人類とシーザー率いる猿軍団との一騎打ちになるんですが 「うあああああ!すげえ!こりゃやられるわあ!」という猿知恵作戦を見せて欲しかったです。 人類これだとアホすぎです。 エンドロールは感動。 結論。 ティムバートン版は超駄作。あれと比べると傑作に見えてしまうが、 やっぱ偉大なオリジナルを超えるのは無理。 あとマルフォイ、こういう役うまいなあ(笑)といったところです。 [映画館(字幕)] 7点(2011-10-17 15:58:42) |
3. サマーウォーズ
《ネタバレ》 素晴らしい。エヴァもなにもかもすっ飛びました。 あまり人の評価は引用したくないんですが、10番、よしふみさんのコメントが全てだと思う。 「時かけ」程度の出来だと、宮崎監督も鼻でせせら笑えたかもしれないが、 このサマーウォーズには青ざめると思う。 そのくらいの大傑作。 あえていうと、タイトルがつまんない。こんな地味なタイトルでヒットするのだろうか・・。 もっと説教臭いのかと思ってました。 バーチャル電脳の世界は虚構で、むなしいもので 田舎の大家族のようなナマのつながりが大事だとかなんとか、ありがちな説教話なんじゃないのか。 ところがそうじゃなかった!!! 「バーチャルだろうが、リアルだろうが動かしてるのは人間。 どちらの世界も人間と人間とのつながりこそ大事。」 これぞこの映画のテーマ。もうこの主張が見えてきたときに、私はおそれいりましたウルウル状態でした。 感受性の強い人はボロボロ泣くと思う。 ラストのキスシーンは、「駄目駄目だったポニョのキスシーン」を添削してるかのような感じすらした。 こう描くべきだよと。 いいや、ラストだけではない、ラピュタ以降、まっとうに宮崎アニメが進化すれば こういうふうになっていたんじゃないかとすら思えてしまう。 笑って泣いてハラハラしてあったかくなって。 これ以外に映画になにが必要? この映画は、もはや滅茶苦茶、ぐちゃぐちゃの行き当たりばったりになってしまった宮崎映画に アニメとはなにかを教えてる作品だと思う。 10年後、細田監督には例の「ハウル」をリメイクしてほしいとこ。マジで。 [映画館(邦画)] 10点(2009-08-03 14:36:53)(良:1票) |
4. さくらん
《ネタバレ》 あ~、もったいない。役者はみんな熱演です。特に男優陣がいい。 アンナもなかなか。しかし問題は音楽。椎名林檎は好きですが、この話しとは あまりに合ってない。監督はあえてミスマッチを狙ったのかもしれませんが、大失敗してます。切ない哀しいシーンに感情移入できない。この音楽のために。 正攻法の音楽をつけてほしかった。 もしかして、監督は嫌われ松子の影響を変に受けてしまったんじゃないでしょうか。 あとはラスト。これはつまらない。お互いを思いながら別々の人と結婚するんじゃないと・・・。大甘のラストになってしまった。もうちょっとで傑作となっていたものを。 [地上波(邦画)] 4点(2007-12-25 23:34:49) |
5. サマータイム・キラー
《ネタバレ》 大傑作。 主人公は父を殺したマフィアの娘に恋してしまう。 「行かないで」と泣きながら引き止めるハッセーと それでも復讐に行かなければならない、クリスミッチャム。 このシーンは涙なくしては見れないでしょう。 クリスミッチャムのかっこいいことかっこいいこと! ロミオとジュリエットより素晴らしいオリビアの姿もここにある。但しDVD・LD共未発売。 この名作をもう一生見れないのだろうか。メーカーさん、御一考を! 10点(2004-02-07 18:25:08) |
6. ザ・セル
ぶっちゃけて解説しますと、自分はSだと思っていたんだけど、 本当の性癖はバリバリのM。それに気付いてか気付かずか犯罪を犯していたが、真の女王様に出会い救われるお話。 あの装置は、「コーマ」を想起させるが、裸でやってほしかった。あのユニフォームはかえって下品。ビジュアル的には見るところもあるが、なんとなく中途半端。 5点(2004-01-10 15:59:23) |
7. 座頭市物語
昔の時代劇は黒沢ばかりじゃない。 黒沢にはないエンターティメント性、別種の迫力、人間味、かっこよさがある。こういうのは・・・もう今の日本人じゃ作れないだろうな。早すぎる天才の死を悼む。 9点(2004-01-09 16:13:25) |
8. 催眠
いいとこ2点か3点だろう。 しかし菅野美穂のあまりにも、カッコ良く、ぶっ飛んだ妖気迫る演技に上乗せ。 監督が菅野美穂ほど才能もなければ、センスも度胸もない。 彼女の才能を本当に開花してくれる監督はどこにいる? 7点(2004-01-02 01:07:49) |
9. ザ・リング
名画モナリザを素人がトレースしても、同じ絵にはならない。 プロがトレースしても、そのエッセンスはトレースすることは できない。日本版に忠実であればあるほど魂が抜けていった。そんな感じだ。全然怖くない。ナオミもマルホランドに比べてかなり精彩を欠く。全くの駄作になってしまった。 2点(2004-01-01 20:30:04)(良:1票) |
10. さくや妖怪伝
恥ずかしい作品。スタッフは本気でしょうか。 映画に行ったときは、イマイチだったかなあと思う映画も一応記念にプログラムを買うのだが、さすがにこれは買えなかった。 オマージュなんてとんでもない。昔の大映妖怪映画に泥を塗った最低映画。 特に化け猫の造形には腰を抜かしました。 0点(2003-12-17 02:17:26) |