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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2102
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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1.  サスペクト-薄氷の狂気- 《ネタバレ》 
女性の暴行事件が起こっていることを匂わせる謎めいた冒頭。 そしてあっさりと事件の容疑者の身柄が拘束される。 しかし、事件は終わらない。 ラストの氷上のサスペンスではその結末は読めてしまったものの、 やはりこういう映画では並々ならぬ存在感を見せるベン・キングズレーに、 捜査官役のアレクサンドラ・ダダリオもなかなか見応えのある熱演を見せる。 これもサスペンスの一つのカタチではあるのですが、 容疑者を逮捕、解決したはずの事件は続くモノとしてなかなか面白い作品です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-10-27 17:20:21)
2.  サンダーロード 《ネタバレ》 
ブルース・スプリングスティーンの名曲”THUNDER ROAD”をタイトルにした作品。 主人公の警官の男ジムが母の葬儀で、母が好きだった曲を、とこの曲を流そうとするが、ラジカセが壊れて流せない。 そこで流れない曲の替わりに踊りだしてしまい、葬儀の場が凍り付いてしまう・・・。という冒頭。 踊りだす前にもそろそろいい加減にしておけよ、といいたくなるほど長く要領を得ないスピーチが続く。 90分の作品で、ここまでで既に15分ほど経過していたと思う。 しかし、ブルースの”THUNDER ROAD”を見る者に刷り込み主人公の男がどういうタイプの人間か知るには十分な冒頭。 後になって振り返れば、この冒頭が効いている。  人生のうまくいかない一時期。長いこと生きているとこういう時期が必ず訪れる。 こういうおじさんを主人公とする場合、不器用で要領も悪いけど、分かりやすい善人の方が共感は得やすい。 しかし本作の男はその後もやることなすこと発言すること全てがうまくいかず、 常に周りにいる人間をイライラさせてしまう。そんな様子に本作を見る者までもがイライラしてくる。 最終盤の展開は唐突すぎて、もうちょっと他のストーリーは無かったものかと思うけど、 そして最愛の娘に対し、「荷造りして今夜ここを出て行こう・・・これじゃ歌詞のまんまじゃないか・・・。」と言う。 ここまできてふと気づいた。ブルースの”THUNDER ROAD”を作品タイトルにして見る者に刷り込みながらも、 挿入曲や主題歌としてここまで一度も流れていないし、結局最後まで流れなかった。 こういう使い方もあるんですね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2023-08-28 17:07:31)
3.  最高の花婿 アンコール 《ネタバレ》 
前作と同じく、人種や宗教や多様化する価値観をこの家族に落とし込んだ、フランスらしいコメディです。 しかし続編にはよくあることなんですが、話題を広げすぎていて前作よりゴチャゴチャした感じになっています。 台詞の中にトランプやタリバンといったワードが登場したり、 タリバン絡みで前作以上のブラックユーモアもありますが、このくだりは必要だったかな?と思います。 それでも多様化する社会を反映するかのように、前作と同じく新たな家族を迎えるにあたり、 いがみ合いや紆余曲折の末に、最後はそれらを受け入れていく家族の姿が変わらずいい作品です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-08-19 17:06:33)
4.  最高の花婿
敬虔なカトリック教徒にして、保守的なフランスの夫婦。4人の娘にも恵まれた。 しかし、上から3人の娘の結婚相手がアラブ人とユダヤ人と中国人。 そして末っ子の結婚相手は・・・という家庭内騒動を描くコメディ。 人種や宗教といった難しいテーマを扱いながら作品には常に無邪気な空気がありつつも、 常に1つ間違えばどうなるか分からないという微妙な空気も漂わせる。 その匙加減が絶品。この家族の騒動を通して、 長年この世界が抱える問題を軽妙な空気にのせて見せる、実にフランスらしいコメディです。 4人の美人姉妹に、アラブ人とユダヤ人と中国人の婿に、この家族に加わることになる末っ子の結婚相手に、 何より末っ子の結婚相手の父と、四姉妹の父、2人の親父さんのキャラが最高!
[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-08-17 16:13:43)
5.  30年後の同窓会
かつてベトナムで共に戦った3人の戦友が2003年に再会する。 仲間の1人の息子がイラクで戦死。その遺体を引き取る旅に出て、故郷に埋葬するまでを描くロードムービー。 自分達はベトナムで戦った。息子の世代はイラクで。 ベトナムの戦後モノでありながら、今も終わることのないアメリカの戦争を絡めていく世代をまたぐストーリー。 反戦のメッセージを前面に押し出す映画ではないですが、彼らアメリカのいち市民としての愛国心と、複雑な思い。 時にはバカ話もしますが、(特に貨車で息子の戦友と一緒に語らうシーンがいい)少しずつ彼らの心の内が語られていく。 それらの1つ1つが見る者の心に少しずつ響いてくる。そのキャラクターや役割分担も含め、演じる3人の男たちが素晴らしかった。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-10-16 21:36:56)
6.  さらば愛しきアウトロー
名優レッドフォードが本作をもって俳優を引退すると発表した作品。 その作品で演じたのは、実在した老銀行強盗。80年代初頭のお話。 銃は持っているが一度も撃ったことが無く、刃物を振り回したり脅したりすることも一切なく、 物腰柔らかく紳士的。スーツ姿でスマートに犯行を実行していく。 そんなレッドフォードの老銀行強盗の姿を見ていると、 彼が若かりし頃、「スティング」で演じたジョニー・フッカーを思い出した。 「スティング」から40年か50年後、年老いたジョニー・フッカーの今を見ているような感じでもあった。 ユーモアと品がある、ささやかに挿入されるシシー・スペイセクとのロマンスも良かった。 80過ぎという年齢を考えるとやっぱりカッコいいな。そういうことで十分の作品です。 銀行強盗モノの緊張感とは無縁、大人のおとぎ話的な作風も本作にとっては良かった。 本作をもって俳優を引退することを表明し、レッドフォードがスクリーンから去っていくことになる。 扉の向こうに消え行く後ろ姿のラストが印象的。感謝を込めて本作の邦題風に、さらば愛しきレッドフォード。
[DVD(字幕)] 7点(2021-01-05 16:16:06)
7.  猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー) 《ネタバレ》 
思えば旧シリーズの第1作から、「猿の惑星」の背景にはいつも戦争があった。 そして新シリーズ三部作の最終章となる本作。 「地獄の黙示録」や「大脱走」といった戦争映画の超大作へのオマージュも感じさせながら、 この最終章が最も戦争映画色の濃い「猿の惑星」となりました。 しかし、猿と人間の新たな戦いを描いた三部作の最後を飾るに相応しい内容であったと思います。 ラストの猿を樹上に逃がしながら人間を飲み込んでいく巨大な雪崩は、戦争を繰り返す人間への大地の神々の怒りであったのか。 怒りと言えば、三部作を通じ常に心の奥底にある怒りの感情と同時に理性を感じさせるシーザー像は素晴らしかった。 そして忘れてはならないのがモーリス。三部作で常にシーザーに寄り添い、 殺伐とした世界観の中、その風貌もキャラクターも、非常に貴重な存在であったと思います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-09-19 22:06:07)
8.  ザ・シークレットマン
ウォーターゲート事件の陰の主役の1人でもあったディープ・スロートことマーク・フェルトのドラマ。 ウォーターゲート事件の表の主役、リチャード・ニクソンは当時のアーカイブ映像で登場するだけで、 本作の登場人物としては登場しない。その分フェルトの周囲にいたごく近い人物を中心とした濃いドラマとなっています。 ウォーターゲート事件を取り上げた映画として有名な「大統領の陰謀」などもそうですが、 どういう事件であったか、ある程度の情報があることが前提となっている部分もあり万人受けする映画ではないと思います。 もう1人、冒頭で死去したことが事実として語られるフーヴァーとはどういう人物であったかということに関しても。 同時代を生き、事情は全く異なりますが、共に任期を全うすることが無かった2人の大統領、 ジャック・ケネディとリチャード・ニクソンに関する映画を撮り、この時代への思い入れが相当深いと思われる、 剛腕オリバー・ストーンが監督ならどんなディープ・スロートになっていただろう?それも見てみたい気がします。
[DVD(字幕)] 6点(2020-05-29 20:08:19)
9.  ザ・ピーナッツバター・ファルコン 《ネタバレ》 
プロレスラーになることを夢見て入所していた施設を逃げ出してきたダウン症の青年と、 職を失い、自暴自棄になっていたアウトロー漁師の2人旅を描く、優しさのあるロードムービー。 本作もアメリカン・ロードムービーらしい風景がある作品ですが、 トウモロコシ畑の中を歩き、自作の筏で川を下り、アメリカ南部の自然の中をいく。 旅の風景が美しく、カントリー調の音楽もいい具合に作品に絡んでいく。 全く華の無い2人の旅に関わることになるダコタ・ジョンソンの透明感のある存在感が光る。 あっさり2人の旅に同行し、一緒にフロリダにまで行ってしまうには説得力に欠けますが、 まあ、フロリダという旅の目的地が示され、2人の旅に同行した時点でこの結末は予想がつく。 ラストも、さも当然という感じでフロリダに向かう3人の姿で作品は終わります。 本作のようなほっこり系の映画にはこういう予定調和がいい。 しかし3人でフロリダへ行こう!と決意するに至る過程はもう少し見せてほしかったかな。 出番は少なかったですが、脇を固めるブルース・ダーンとトーマス・ヘイデン・チャーチがいい味を出している。 プロレス好きにしか通じませんが、ミック・フォーリーとジェイク”ザ・スネーク”ロバーツが見れたのは嬉しかった!
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-02-10 19:16:47)(良:2票)
10.  さよなら、僕のマンハッタン
マーク・ウェブは「(500)日のサマー」や本作のようなスケールの映画で真価を発揮する人なのでしょう。 サイモン&ガーファンクルの曲が流れる中、ニューヨークの青春ラブストーリーを想像していましたが・・・。 これは誰も幸せになれないんじゃないか・・・?前半から中盤の人間関係はなかなかのドロドロぶりです。 サイモン&ガーファンクルつながりで言えば「卒業」を思い出すような関係もあったりします。 しかし収束に向かう後半の流れがよく練られており、最後はこういう家族の再生のカタチを見せてもらえるとは思いませんでした。 胡散臭くもただ者ではない雰囲気を醸し出す最初の登場から最後まで、ジェフ・ブリッジスが流石の存在感を見せてくれます。
[DVD(字幕)] 7点(2018-12-27 13:12:24)(良:1票)
11.  ザ・ディープ(2012) 《ネタバレ》 
めったに見る機会が無いアイスランド映画、しかもサバイバルものってどうなんだ?と見始めたのですが・・・。 90分程度の映画ですが、まず前半は漁師が漁に出る前夜の酒場の様子を、(実際に海に出るまでが結構長い) 中盤は気温は氷点下、水温は5℃程度の中を生還した男が1人漂流するさまを、後半は生還後のドラマが描かれる。 真っ暗な夜の海をたった1人で漂流する。ハリウッド製のこの手の映画とは違い、サバイバルものとしてはひたすら地味。 体温が下がりにくいということで生還した男が肥満体質だったことが幸いしたということですが、 極寒の北大西洋の大海原に放り出された人間のちっぽけさと、しかし人間の体の、現代の科学や医学をもってしても説明できない強さ。 自分1人だけが助かった幸運よりも、生還後のドラマには非常な空虚感が作品に漂う。その描写からは更に彼の辛さを感じさせられます。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-11-11 00:15:02)
12.  最高の人生のつくり方 《ネタバレ》 
本国アメリカではシリーズものではないんだろうけど、 日本でシリーズ化された?ロブ・ライナーの邦題「最高の人生」シリーズの3作目。 マイケル・ダグラスが演じるのは結構なひねくれ者。 ある事情から預かることになった初対面の孫娘と隣人の女(ダイアン・キートン)との交流を通して、 そんなひねくれ者の心が少しずつ変わっていく。まあ、よくあるストーリーではあるのですが、 孫娘が文句なしに可愛いし、嫌味が全く無く明るく朗らか。ダイアン・キートンの良さがよく出ています。 彼女は地元のクラブで歌う歌手でもあるのですが、歌う姿が素敵です。特に最後の歌。 あれだけひねくれ者だったダグラスが最後は一緒にいてほしいと懇願する。 こうなることは分かっているのですが、こういう映画はそれがいい。 可愛い孫娘が絡む大人のラブコメ。安心・安定のロブ・ライナー映画です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-10-12 20:20:56)
13.  最愛の子
子どもの行方不明事件が後を絶たない中国。子どもの人身売買が大きな社会問題になっている中国。一人っ子政策下の中国。 都市部が急速な経済発展を成し遂げるほどに広がっていく農村部との格差。 香港が中国に返還されて久しいですが、香港出身の名匠ピーター・チャンが 実際に起こったある誘拐事件を描きながら、その事件の背景から垣間見えてくる現代中国に内在する問題に言及する社会派の秀作です。 誘拐された子どもの両親、誘拐の実行犯の夫に先立たれるもその子どもに実の子の様に深い愛情を注ぐ誘拐犯の妻。 どちらの気持ちも痛いほどに伝わってくるのですが、ピーター・チャンはそのどちらにも寄り添う。 子どもが行方不明になった親たちが結成した被害者の会のメンバーのある夫婦。妻が妊娠するくだりも印象に残る。 一人っ子政策にある中国では、それは認められない。認められるには、無事を信じ必死で探している我が子の死亡届が必要という。 親にとってこんなに辛いことがあるだろうか。ここにもピーター・チャンが本作に込めた強い思いを感じます。 僕が知っているのはヴィッキー・チャオだけでしたが、主要キャストが皆、好演しています。 ざっくりとした作品の知識はあったので、ヴィッキーは最愛の我が子を探し続ける母親として登場するのかと思いきや意外なキャスティングでした。 かつてはその言動が問題視されることが多いお騒がせ女優だった彼女。しかし久々に見たそんな彼女の演技力に驚かされました。 ピーター・チャンの作品を見るのも久々。中国が抱える負の部分に踏み込む難しい作品をきっちり仕上げる、監督としての貫禄を感じる作品です。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2017-09-06 21:15:27)
14.  ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years(2016)
作品の時間の大半は彼らが最も輝いて見えた、彼らがツアーで世界中を駆け回っていた時期を取り上げています。 彼らの周りで熱狂していたものも次第に変わってくる。ビートルマニアの熱狂の渦の中でいつも笑顔で溌剌としていた頃から、 ツアー中止に至る頃には日本やフィリピンでの混乱に、「キリスト」発言がアメリカ社会に与えたインパクト。 その影響の範囲はビートルマニアからこの世界の隅々にまで及んでいく。 本作は音楽的なことにとどまらず、当時の社会や政治、思想と彼らの活動や発言を重ね合わせていく。 1963年から64年頃にかけてあっという間に世界中で人気が沸騰し、60年代が終わる頃には解散してしまったビートルズ。 決して長くはなかった活動期間でしたが、本作が主に取り上げているのは、その中のほんの数年間。 今までに見た幾つかのビートルズのドキュメンタリー作品とは異なり、彼らがツアーをやめて以降の扱いは実に素っ気無い。 「サージェント・ペパーズ~」が絶賛され、その後はあっという間にラストのルーフトップ・コンサートまで時が進んでしまう。 ビートルズが世界を席巻していた60年代に10代を過ごしたロン・ハワードも多くの若者と同じくビートルズのことが大好きだったのだろう。 メンバー間の関係がギクシャクし始め、解散に至るまでの後期に関しては自身の作品では触れたくなかったのかな・・・。
[DVD(字幕)] 8点(2017-01-07 19:10:33)
15.  ザ・ウォーク
映画館で見なくてよかった・・・。僕は高い所がからっきしダメなのです。 自宅のTVでもビビリまくりながら見ていたくらいですから、映画館で見ていたらどんなことになっていたか。 この手の映画は終盤に見せ場があり、見る者にとってもそれが鑑賞の最大の理由となっています。 それだけにその見せ場に至るまでの展開、見せ方が難しいと思うのですが、 ゼメキスのユーモアのセンスに、決行前夜のワイヤー張りをめぐる緊張感のある流れもいい。 あとはまるでファンタジーでも見ているかのような、実話であることが嘘のような 実際に何往復もしたという空中パフォーマンスを堪能するだけです。 チャレンジ後に彼は「永遠のパス」を手にしましたが、それは2001年9月11日までのものとなってしまいました。 ゼメキスが本作を撮ったことと、9.11は無関係ではないのでしょう。光り輝くラストのツインタワーの姿が印象的でした。
[DVD(字幕)] 7点(2016-08-07 18:12:20)
16.  ザ・コール [緊急通報指令室]
誘拐された被害者少女と911(日本の110番に相当するものでしょうか)のオペレーターの女性を繋ぐのは1本の電話のみ。 サスペンスのスピード感、見る者に与える緊迫感、焦燥感。 1本の電話で繋がる2人の女性が限定された手段の中、知恵と勇気を振り絞り凶悪犯と戦う。 脱出のチャンスと命の危機が背中合わせ、表裏一体となった 善意で声をかけた男やガソリンスタンドといったイレギュラーな出来事の挿入も見事。 ついこの前まで名子役だったアビゲイル・ブレスリン。すっかり大人になりました。 こういう本格的なサスペンスの彼女を初めて見ましたが、 彼女の出番の大半はクルマのトランクの中というかなり演技が限定された空間の中にあって大健闘でした。 展開が変わる後半まではサスペンスとして一級品の出来だったと思います。 それだけにB級サイコサスペンスのようになってしまった終盤が残念としか言いようがありません。 警察官として、犯人とのあの決着のつけ方にも疑問が残ります。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-11-30 20:56:38)
17.  西遊記 はじまりのはじまり
「西遊記」と言われてイメージするのは、子どもの頃にTVで毎週楽しみにしていた、 夏目雅子さんの三蔵法師とマチャアキ孫悟空をはじめ3人の弟子たちと天竺を目指して旅をするのあの西遊記です。 一方本作は濃いキャラを揃えた愉快な妖怪ハンターたちと妖怪と、 最後に孫悟空が登場する、天竺への旅に出るまでのお話。  チャウ・シンチーらしいギャグを随所に挿入しながらもロマンスも盛り込み、 本作のMVPはパワフルな妖怪ハンター姉ちゃんを演じたスー・チーさんじゃないでしょうか。 「ジョーズ」を思わせるハラハラドキドキの冒頭。特にこの冒頭は結構残酷なシーンも多く、 チャウ・シンチーの西遊記は子供が見るにはちょっときついかな。 しかし冒頭からラストまでテンポ良く一気に見せてしまうチャウ・シンチーの剛腕ぶりは健在です。 3人の弟子たちと天竺への旅に出るところでエンディングとなりますが、 当然、天竺への旅を描く続編もあるんですよね?期待していますよ、チャウ・シンチーさん!  Gメン75のテーマもいいですけど、「ガンダーラ」でもよかったかも・・・?
[DVD(字幕)] 7点(2015-06-08 23:25:45)
18.  サンシャイン♪ 歌声が響く街
スコットランドの田舎町ののどかな風景描写や人間模様は良かったのですが、 ミュージカルとしてのテンポの良さや躍動感はイマイチの作品でした。 ミュージカルとしてもう1つ残念なのは、女優陣はまだ良かったのですが、男優陣にしっかり歌える人がいなかったこと。 広場でみんなで歌い踊るラストは本作の中では良かっただけに、 歌唱力が物足りない分、全体的にもっとダンスの要素を入れて作品に躍動感があった方が良かったと思います。 長年連れ添った夫婦のストーリーと若い恋人たちのストーリーが同時進行するのですが、 特に若い恋人たちのパートではもっと歌って踊ってがあっても良かったと思います。
[DVD(字幕)] 4点(2015-04-06 21:41:29)
19.  サラの鍵
2、3年ほど前になるでしょうか。「黄色い星の子供たち」と本作、同じ歴史を今に伝える映画が続いて日本で公開されました。 史実へのアプローチ方法や視点は異なりますが、両作品ともに真摯に歴史を伝えようという意思が感じられる素晴らしい作品です。 本作は冒頭、サラの家族が連行され、サラが収容所を脱出し、弟のもとへと辿り着くまでの前半と、 その後の彼女の消息を追う現代の女性ジャーナリストを中心としたドラマの、2部構成のような形になっています。 容赦ない描写を含みながらの、弟のもとへたどり着くまでのサラの物語が強烈に印象に残る。 それだけに後半はインパクトに弱い部分もあるかもしれませんが、 後半の物語からは、その歴史を経験した人、その家族、子孫にとって、 心の奥底から悲しみや苦しみが消えることは無いのだと改めて思い知らされます。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-01-13 22:06:52)
20.  サンバ 《ネタバレ》 
「最強のふたり」の監督と、主演のオマール・シーが再びタッグを組んだ作品。 期待していたのですが、釈然としない思いが残る作品でした。 「最強のふたり」で見せた、オマール・シーの天真爛漫な笑顔と明るさ。 演じた男が実に魅力的に見えました。しかし本作のサンバにはあまり魅力が感じられませんでした。 脇役ですが友人の偽ブラジル人の方がよほど魅力的に思えました。 しかしその友人も尻切れトンボのように気がついたら作品からいなくなってしまいました。 もう1人の友人である、移民収容センターで出会ったコンゴ人の男との顛末や、 この男の彼女とサンバのエピソードも必要だったのかな?と思います。 そして僕にとっては何ともお久しぶりのシャルロット・ゲンズブール。 あの“なまいきシャルロット”も老けたなあ・・・。という思いもしましたが、 精神的に問題を抱えながらも移民を支援する女性アリスを好演しています。 国外退去を命じられても帰るに帰れない事情を抱える、 貧しいアフリカ諸国から苦労してフランスまでやって来た移民たち。 そんな移民を支援するフランス市民の存在。 フランスの移民政策が抱える問題の一端を垣間見ることはできました。 難しい問題を適度なコメディタッチで描いており、 サンバとアリスの静かなロマンスも良かったのですが、本作のラストにはちょっと納得がいかなかったです。 オマール・シーに関しては、独特の愛嬌があり個性的な俳優だと思うのでコメディ路線での今後に期待したいです。
[映画館(字幕)] 5点(2015-01-08 23:16:44)
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