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Cinecdockeさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 893
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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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21.  シェルブールの雨傘 《ネタバレ》 
全編セリフを歌に置き換える試みといい、フランスらしい研ぎ澄まされた背景美術といい、『ラ・ラ・ランド』や『レ・ミゼラブル』といった数多のミュージカルに多大な影響を与えたのは言うまでもない。もっとも音楽がほぼ休むことなく続くのでしんどさはあるが、絶唱系の歌もなく上映時間の短さに救われる。徴兵によって離れ離れになった二人のすれ違いによる悲恋なのだが、あまりにも若すぎた夢見る二人は現実と折り合いをつけて大人になったと言える。ホワイトクリスマス、男の経営するガソリンスタンドで思わぬ再会を果たした二人のやり取りは忘れられないだろう。別の人生もあったかもしれないが、最終的にお互いに幸せな家庭を築けたのだから。カトリーヌ・ドヌーヴが最初と最後で別人に見えるのは流石。歌が吹き替えなしなら完璧だったけれど。
[地上波(字幕)] 7点(2019-10-12 16:49:41)
22.  新聞記者 《ネタバレ》 
過去の遺産を食い潰す邦画業界の中で出色の出来だろう。真のジャーナリズムとは何か、本当の正義とは何か、それだけ見て見ぬふりの現状に危機感を持っていると言える。本作はフィクションであるがノンフィクションと地続きで、どこが真実かどこが嘘かを自分自身で見極めなければならない。思想に関係なく、無関心であること、思考停止になることは国家の奴隷と同じ。安直に「妄想乙」と決め付けるだけなら誰でもできる。一番重要なのは本やネットの情報を鵜呑みにせず、"自分で考えること"、"行動すること"なのだから。日米韓のアイデンティティを持つ女性記者役がシム・ウンギョン(熱演)というあたりに、下手したら権力に潰されるかもしれない、日本の排他主義的な病理が垣間見える。松坂桃李の絶望とシム・ウンギョンの焦燥で分断されるブラックアウト。バッドエンドか否かを決めるのは他でもない自分たち。「私たち、このままでいいんですか?」。好きでディストピアを選んでいる人などいない。
[映画館(邦画)] 8点(2019-07-16 20:09:11)(良:1票)
23.  シティ・オブ・ゴッド 《ネタバレ》 
命が軽々しく奪われる悲惨な現実を描いているのに、ブラジル特有の陽気さと軽快でスピード感あふれる編集で、重さが後を引かない。実際の"神の街"はこんな感じなのだろう。児童が銃を玩具のように扱って、次々と殺害していく様に戦慄を覚える。その一方、教育の重要さが強調され、識字率の低さが犯罪と貧困の連鎖を生み出し、目を背け私腹を肥やす体制側の腐敗をも炙り出す。カメラマン志望の青年が真実か出世のどちらを選ぶかは言うまでもなかろう。救いなどない。だが、誰もが一日を乗り切るのに必死で絶望している暇はない。「日本に生まれて良かった」と言われればそれまでだが、つまらないマウントの取り合いで、どこか生気も幸せも感じないのは何故だろう。教訓としても反面教師としても本作から学べるものはたくさんある。
[DVD(字幕)] 9点(2019-06-29 19:54:46)
24.  7月22日 《ネタバレ》 
2011年7月22日に発生したノルウェー連続テロ事件を題材にした作品。報道では知ってはいたが、実際に映像化するとかなり衝撃的な内容で、爆薬の準備からウトヤ島の殺戮までを綿密に描いた冒頭30分の緊張感は圧巻。今までのグリーングラス監督なら事件そのものを切り取るが、本作はむしろ事件後がメインで、生存者ビリヤル、凶悪犯ブレイビク、彼を弁護するリッペスタッドの3人を中心に、静かに淡々とノルウェー国内を揺るがす断絶と波紋が広がっていく。竜頭蛇尾の構成に思えるが、娯楽映画ではないのは当然で、それでも後遺症とPTSDに苦しむビリヤルの慟哭、大義を掲げながらも実は何の取り柄もないブレイビクの驕り、プロとして職務を全うするリッペスタッドの苦悩が重く響き渡り、最後まで引き込む。これは考えされられる映画ではない。自由と民主主義のために守り抜くか、憎悪を憎悪で返す行為で国家を明け渡すかのどっちかだ。たとえ腸が煮えくり返っても、絶望して死にたくなっても、強く生き続けることがブレイビクに対する最大の"復讐"。現在でもブレイビク信奉者からの脅迫電話が被害者家族には絶えない。多様性の代償がこれならば、この事件と民主主義を揺るがす戦いは、ポピュリズム台頭の時代においてまだ終わっていないのだ。
[インターネット(字幕)] 7点(2018-11-03 20:17:29)
25.  シクロ 《ネタバレ》 
昔から気になっていたが、実際見てみると、"見た"という現実が満たされただけだった。'90年代当時の高度経済成長真っ只中のホーチミンの闇社会を描いた本作はヴェネチア映画祭で最高賞に輝いた。では、どうして評価されたか? 闇社会に片足を踏み入れた少年と、既にその世界に染まった男の対比。少年の姉の一途な想いと、売春をさせて見て見ぬふりをしていた男の対比。3人が純粋さと残酷さの狭間に葛藤する様をひたすら映し出し、何を考えているか観客で補完してください、というフランス映画らしい作りではあるが、「それで?」という感じです。ただ、ジャンルは違えど、監督の純粋さが貫かれているのは分かったし、レディオヘッド好きなのも分かった。ラストの民謡を弾く子供たちの純粋さが、これからのベトナムを作り出す希望のように思えた。
[インターネット(字幕)] 4点(2018-09-13 00:32:10)
26.  ジャンゴ 繋がれざる者 《ネタバレ》 
緊張感ある会話劇で観客を繋ぎ止め、激しいバイオレンスで爆発させる。それを除けば、タランティーノにしてはビックリするほど正攻法な映画で、小手先のテクニックに頼らずとも、もはや巨匠の粋に入っているほどの演出力と画の重厚さを証明させる。同時に若さゆえの鋭さがなくなって、ちょっと寂しい限りだが。我慢に我慢を重ねて、キャンディを撃ったのが同じ白人のシュルツであり、ジャンゴが止めを刺した黒幕が同じ黒人のスティーブンというあたり、善悪のステレオタイプに陥らないタランティーノの知性の良さが感じられた。とは言え、165分はとにかく長く、ラスト20分の仕切り直しはいらなかったような。クライマックスの銃撃戦で決着をつけて欲しかった。
[映画館(字幕)] 7点(2018-06-23 16:50:00)
27.  新感染 ファイナル・エクスプレス 《ネタバレ》 
新幹線と駅構内のみの限定的な空間で危機をすり抜けていくスリル、極限の状況で繰り広げられる人間ドラマ、一人ひとり脱落していくメインキャラ、とゾンビ映画のお決まりをなぞりながらも、残酷描写がほとんどなく、適度な恐さと緊張感で緩急つけながら2時間を一気に見せる。多くの人に薦められるパニックアクションの秀作。こういう大作を撮れない邦画のダメさを痛感させされる。製作姿勢に落差がありすぎる。感傷すぎる嫌いはあれど、ラストに落としどころを用意し、下手に後日談を描かない潔さが良い。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2018-03-12 20:33:32)
28.  シッコ
「意見が偏っている」云々はともかくとして、日本の医療制度が如何に恵まれているか再確認できる。ただ、財源が確保できなくなったら、アメリカみたいになってしまう危うさがあり、国家に全体を委ねず、健康管理は可能な限り自分で徹底しないといけないだろう。
[DVD(字幕)] 8点(2018-02-11 23:03:45)
29.  シュレック
ディズニーアニメに対するアンチテーゼ、お伽噺の型に囚われない自由な作りが記念すべき第一回長編アニメ賞に輝いた理由だと思うがただそれだけ。心に残るかと言えばまるで印象に残らない。シニカルとパロディで攻めている割にストーリーが薄い。モンスターに対する偏見と誤解、心の交流を描いているという意味では『モンスターズ・インク』の方が遥かに素晴らしかった。
[DVD(吹替)] 5点(2018-01-19 20:28:47)
30.  地獄甲子園
『少林サッカー』みたいな漫画的トンデモスポーツ映画ではない。野球はどこへ行ったやらのルール無用の残虐ファイトを描いた不条理ギャグ映画。前者みたいな映画を期待していた自分が悪いが、そもそも漫☆画太郎の漫画は未完当然の、読者を良くも悪くも裏切る作風のため、そのネタを熟知し、寛容な余程の信者でない限り、笑えないのではないだろうか。いや、制作陣ですら本質を理解できているのか? 笑えない。そして、合わない。
[DVD(邦画)] 1点(2017-12-20 21:05:06)
31.  昭和歌謡大全集 《ネタバレ》 
『バトル・ロワイアル』meets『OUT』で若者チームvsオバサンチームの殺し合いバトルもの。と言えば面白そうかもしれないが取ってつけただけの退屈な凡作。表題の歌謡曲に乗せた殺戮が少ないから名前負けしているような。段々荒唐無稽になっていき、核兵器で締めるラストは思ったほどカタルシスもなく。暴力が暴力を呼び、無関係の人間も死んでいく負の連鎖を伝えるにも、双方の人々が表面的で描き切れてない、または魅せ方が滑っているから、昭和は良かった的な明るい共感と、それと隣り合わせの虚無感が素通りしていくだけだ。
[DVD(邦画)] 4点(2017-12-20 21:04:17)
32.  少林サッカー
あまり笑えなかった。というのも、漫画的表現をCGで実写化しても違和感は拭えないし、「こうすれば笑うだろう」という思惑が画面に出てしまっているから。ベタが悪いのではなく、荒唐無稽さにも最低限のリアリティが必要であり、えげつない下ネタや暴力シーンもまた他のギャグとミスマッチを起こしている。この手のスポーツ系の笑いは本能的なものからくるもので、漫画やアニメだからこそ成立する。『キャプテン翼』や『テニスの王子様』がシリアスに徹すれば徹するほど笑えてくるのと同じで、その天然さには敵わない。
[DVD(字幕)] 4点(2017-11-07 07:43:30)
33.  シューテム・アップ 《ネタバレ》 
「多種多様なガンアクションをやってみたい」という中二病的発想を金かけて映画にしただけなので、中身や倫理はお構いなし。カラクリ屋敷に住む主人公が生ニンジン大好きだったり、黒幕がわざわざ前線に赴いて指揮するあたりがコミック的。B級の面白さがプンプンにおうのに何故か乗れないのは、ガンアクションだけ(一応のストーリーはあれど)ということと、終盤の拷問シーンでもっとB級に徹してもいいのに何故かリアルでそれで醒めてしまったかも。気軽に楽しめたいのに変に凝ってしまうと楽しめない。B級映画って難しい。
[DVD(字幕)] 4点(2017-11-03 21:41:01)
34.  シカゴ(2002) 《ネタバレ》 
"All That Jazz"(なんでもあり)なシカゴに咲く悪の華。登場人物全員がほぼ悪人で共感性ゼロ。ロキシーの夫は唯一の善人であるが、あまりに情けなくて妻に不倫されても仕方ない気がする。無実の罪で縛り首になってしまった移民の女性もそう。この悪で華やぐシカゴでは善人が生きていくにはあまりに熾烈だ。そう、ひたすら強かで狡猾で悪を愉しんだものだけが生き残れる。我々もそうやって"愉しむ"のが本作の唯一の観賞法だ。ミュージカルは普段虚構として描かれ、夢が叶うや否や、現実のミュージカルで偽の機関銃をぶっ放すロキシーとヴェルマ。現実の悪と虚構の悪は表裏一体の鏡のよう。歪なアメリカンドリームを風刺した、アメリカらしいエンターテイメントの快作。
[映画館(字幕)] 8点(2017-04-28 20:55:06)
35.  しあわせの隠れ場所 《ネタバレ》 
美談ならではの胡散臭さがある。「それならなぜ他の黒人も救わないのか?」と。少年の恵まれた体格を見るに、そういう打算もあったかもしれないし、キリスト教的慈善事業の背景も、日本では理解しがたい複雑な事情もあるだろう。何もしない第三者が偽善だとあーだこーだ叩いたところで、サンドラ・ブロック演じる母親は「やかましいわ」と一蹴する。それだけ肝の座った芯の強いヒロインを体現していて清々しかった。彼女がいなければ、この映画自体空中分解してもおかしくなかった。全体的に悪い映画ではないが、ああ取り上げられてしまった以上、あの家族が転落しないことを切に願うばかりである。
[DVD(字幕)] 5点(2017-03-09 22:40:43)
36.  人生に乾杯! 《ネタバレ》 
日本に囁かれる社会保障の破綻、年金受給の年齢引き上げ検討を見るに他人事で済まされない。ハンガリーと言えば、ブダペストの美しい街並みを思いだすが、この映画にそのシーンは全くなく、素朴な田園風景がほとんど。ただ、生活が厳しく、複数の仕事を掛け持ちしないとやっていけないそうだ(ツアーに行った時の添乗員より)。かつて社会主義にどっぷり浸かった老夫婦が強盗する行為に説得力がある。勇気さえあれば失うものなど何もないと言わんばかりに。とは言っても、基本はのほほんなロードムービー。行き過ぎた資本主義にちらっと風刺しながらも、あの二人は希望に生きた。人質だった婦警の妄想に過ぎないが、あの伏線の数々に唸る。突破口を切り開き、青い海を眺める二人を思い浮かぶ開放感がそこにあった。
[DVD(字幕)] 6点(2017-01-31 23:54:31)
37.  処刑人 《ネタバレ》 
兄弟が執行する→現場に刑事が来る→刑事が再現・推理する 最初は新鮮に映えるもこう繰り返されるとテンポが悪く、冗長な印象が否めない。イケメンな兄弟が神の代行人として悪人を殺しまくる過激な設定は面白そうだが、ミスマッチなオープニングといい、スタイリッシュと勘違いしたキレのないアクションの数々にはタランティーノにも及ばない。ロッコがさらにテーマをややこしくさせているように見えた。詰め込み過ぎて贅肉ありすぎだ。エンドロールのインタビューで消化不良が頂点に達した。続編は見ない。
[DVD(字幕)] 2点(2016-10-05 00:37:39)
38.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 
冒頭の配給クレジットの演出からしても原点回帰であることを宣言する。従来の守護神としてではなく、破壊神として跋扈する様を描くにしても、あくまでメインはその脅威に立ち向かう"日本人"の葛藤と決断に至るまでの会話劇である。序盤まではただの水蒸気爆発だろうと、どこか呆けてとぼけた調子が、次第に巨大生物ゴジラの確認、大惨事を引き起こすに連れて、圧倒的な無力感が広がっていく様は短編『巨神兵東京に現る』を思い出す。BGMにしてもテロップのフォントにしてもエヴァンゲリオンを彷彿とさせるもので庵野イズム満載。とは言え難解さはほとんどなく、ある種のやり投げ感もプラスに働いている。ゴジラを凍結させたとしても、いずれは対峙しなければならない現実。欧米のように核で済ませるほど単純で明瞭ではなく、後回しさせるところが日本人的。それでもこの映画は、現在でも混沌から抜け出せない日本人に対して、希望に満ちた「イエス」と答える。そういう意味では、特撮もとい邦画史の転換点になるきっかけを生むのかもしれない。
[映画館(邦画)] 7点(2016-09-06 19:34:46)(良:1票)
39.  死霊の盆踊り
『時計じかけのオレンジ』のルドビコ式心理療法を追体験する映画。確かにこの映画は「気を失うほどに恐ろしい」・・・あまりのつまらなさに。
[DVD(字幕)] 0点(2016-08-29 20:05:50)
40.  ジェヴォーダンの獣
フランス版『スリーピー・ホロウ』かな? フランスらしい映像美と舞台にそぐわぬワイヤーアクションが絡み合う。美術の重厚さと設定の荒唐無稽さがミスマッチを引き起こしてそれはそれで面白いところだけど、無駄に盛り過ぎて二時間強は長い。
[DVD(字幕)] 5点(2016-07-05 22:27:34)
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