1. ジョーカー
《ネタバレ》 これは私の知っているジョーカーではないという意見は真理で、 実際ジョーカーではないのかもしれない。 アーサーの現実と妄想の境を曖昧にする為に、あえて俯瞰ショットではバスの子供を隠すようにみせたり リボルバーで6発以上撃ったり(8発入りとかあるらしいけど)11時11分が多かったりとか、 ジョーカーと後のバットマンとの年の差とか他にも探せばいろいろあるんだろう。 3回も観てしまった。全部がジョークでもいい。ホアキン・フェニックスの謎ダンスとか ダークサイドに堕ちる過程が楽しめた。 監督はジョーカーの企画をワーナーに持ち込み、5000万ドルの予算を監督の言葉で 「強奪」してきたと言う。アニメ原作じゃないと予算がつかないのは日米に相違ない。 監督がやりたかったのは80年代の暗黒NYの舞台とデニーロと仕事することだろう。 当初主役はディカプリオの予定だったが、ホアキン・フェニックスが見事にハマッた。 しかしまぁ、ジョーカーは誰がやっても決定的なインパクトを残せる特別な役でしょう。 [DVD(字幕)] 8点(2020-08-01 11:52:12) |
2. ジャズ大名
たまたまBSで見てそれから原作を読んだ。 あの短編をここまでつまらなくさせるかというのが率直な感想。 元ネタが分からないパロディやオマージュを見る薄気味の悪さに似ている。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2017-08-03 12:49:50) |
3. ジョゼと虎と魚たち(2003)
《ネタバレ》 恋は女を強くさせ、また男を弱らせる。 [DVD(邦画)] 8点(2013-05-03 00:46:42) |
4. 七人の侍
『七人の侍』言わずと知れた世界のクロサワの傑作。だけどこの分かりやすいタイトルが作品の評価を相当高く上げ、また観る者を少なからずミスリードしている。この話はいったい誰の物語なのか。まぎれもなくそれは侍でも百姓でもない菊千代だ。この作品は七人の侍の話としてみると、圧倒的な菊千代の存在感で影が薄まる侍がいて、それが脚本の不備として気になる。ところがはじめから菊千代の物語としてみると見事にしっくりする。この作品のタイトルが『七人の侍』でなければ、むしろ今以上に評価が高く、内容どおりの真っ当な評価がされたのでは。リメイク版『荒野の七人』が本作と比べて物足りない理由の説明がつく。タイトルに忠実に七人を描こうとしているから失敗している。(マックイーンが菊千代ならまた違っていただろうが)/竹林が風で揺れる音や水車の音等々。ちょっとした些細な演出が作品に多大に貢献することを知っていた数少ない監督だろう。ラストのどしゃぶりはやり過ぎのような気がするが、それはご愛嬌。 [DVD(邦画)] 8点(2013-05-01 01:47:02) |
5. 新幹線大爆破
《ネタバレ》 「スピード」「ヒート」またはサンデル教授の「正義の授業」にも通じる骨太の内容。そして犯人側の用意周到さと警察側の身元の割り出しの攻防に見応えがある。ただ最後は捕まるんだろうなと予想できる。どこでつまずくんだろうなと思っていたら、家族とはね。息子を見た健さんが逃げたのは息子を信じられなかったのか、それとも息子を巻き添えにしたくなかったからか。逃げなくても家族は知らない振りをしてくれたと思う。そこは家族を失った男の弱みなのか。 ちなみにフランス版では犯人側の情緒には触れず単なるテロリストとして扱われている。日本人から見れば健さんが訳もなく犯罪を犯すわけなかろうもん。。と言いたい。 [DVD(邦画)] 8点(2012-12-04 23:53:38) |
6. しんぼる
自分のハードルの高さに気づいていないのか。 [DVD(邦画)] 4点(2010-10-15 22:42:08) |
7. 純喫茶磯辺
「カメレオン」を持ってきたことひとつで、監督のセンスの良さを感じさせるのには充分。 [DVD(邦画)] 8点(2009-08-10 23:59:17) |
8. JUNO/ジュノ
えぇ、子はかすがいと言ったもんで・・・、 [DVD(字幕)] 8点(2009-03-11 17:20:21) |
9. ショート・カッツ
省略の芸術に足し算を試みたが何も起こらなかったところか。 [DVD(字幕)] 6点(2008-10-21 14:00:01) |
10. 春夏秋冬そして春
すべてはうつろぎ、うつろぎながら終わる。 [DVD(字幕)] 8点(2007-10-14 22:36:07) |
11. 下妻物語
土屋アンナに尽きる。 [DVD(字幕)] 8点(2007-01-19 23:06:39) |
12. 仁義なき戦い
仁義なさ過ぎ。 [DVD(邦画)] 7点(2007-01-06 20:54:45)(笑:2票) |
13. シルミド/SILMIDO
《ネタバレ》 人って普段キャラにはない、たまに見せる意外な仕草や行動に人間味があると思う。 指導官も訓練兵も3年間ほぼ一緒に島で暮らしてきた中で、立場を超えて互いに尊重しあうシーンはよかった。訓練シーンは戦争映画の中でもよくできてる方だと思う。だが、戦闘までのいきさつがあっさりしていたのが残念。もう少し葛藤があってもいいと思う。事実だったとしても、指導官と訓練兵という関係から互いに殺し合わなければならない関係に、人を変えさせる狂気がないから説得力に欠けた。またなんで行き先がソウルなの?展開からいえば、ピョンヤンに行って本来の任務を果たす方が自然でしょう。実際は部隊の待遇の悪さから直談判に行ったらしいが。いまいち事実と脚色が噛み合ってないような気がした。 [DVD(字幕)] 7点(2007-01-02 00:49:14) |
14. シムソンズ
可愛いよローサ、可愛いよ。 [DVD(邦画)] 7点(2006-09-18 21:38:50)(笑:1票) |
15. 幸福の黄色いハンカチ
高倉健の昔語りが始まってからの武田鉄矢のトーンダウンが気になった。 思うに監督は予想以上に武田鉄矢の躍動感と、寅さんとはまた一味違う抜けた面白さが気に入り、前半はコミカルなシーンに時間をかけて撮っていたのだが、このままだと武田鉄也がメインのコメディ作品に成りかねないから、わざとセリフを抑えたところではないか。だが全体を通してみると、武田鉄也が急に黙るのはバランスが悪いから、ラストで車のラブシーンを追加した。山田洋二監督は武田鉄矢の扱いに迷いがあったのだと思う。そんな教訓からか『遥かなる山の呼び声』では高倉健の魅力が存分に発揮されて、武田鉄矢はチョイ役ながら存在感をしっかり出している。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-09-01 15:39:28)(良:1票) |
16. シン・シティ
あり得ねー的な作品なんだと思うけど、ブルース・ウィリスが女に手を出さずに悶々とするシーンがいちばんあり得ない。 [DVD(字幕)] 5点(2006-07-19 15:43:53) |
17. 情婦
《ネタバレ》 実に人の目なんてあてにならないものだ。 [映画館(字幕)] 9点(2005-09-26 08:42:41) |
18. シザーハンズ
世界観だけで終わってしまっているのがもったない。ティム・バートンの作品を観るといつも思うことだ。 [DVD(字幕)] 6点(2005-09-15 18:28:18) |
19. 幸せになるためのイタリア語講座
《ネタバレ》 ストーリー、キャラ共に掴みづらい。(でもそこが良かったりする) イタリアで6人揃ってレストランで食事するシーンがいい。純情・情熱・微妙という3つの関係に収まって、さぁこれからってときに終わってしまった。特に牧師と不器用な女の続きが見たかったのにな。全体的に淡々として日常を切り取った風に見えるけど、かといってまんまリアルにしてなく、そのさじ加減が上手いと思った。 [DVD(字幕)] 6点(2005-04-15 01:37:34) |
20. 情事 an affair(1998)
建築家の旦那と10歳の息子を持つ裕福な家庭の主婦が、妹の婚約者と秘め事する話。 まず何と言ってもこの女優、イ・ミスクがすごく美人。実生活でも不倫スキャンダルの渦中にあった彼女を想定して脚本が書かれただけあって、どこか満たされてない主婦役にハマリきっている。元図書館司書という設定も(僕の)ツボを心得ている。だが、ストーリーはイマイチ。 この手の話はだいたいパターンは決まっている。出会いから逢い引きまで、天秤が家族とオトコの間でいったりきたり揺れ動く。そんな人妻の心情がみどころなはず。だが、この映画ではあっさりオトコに傾いてしまったのが残念。 そもそも、イ・ミスクが不倫相手のイ・ジョンジェのどこに魅かれたのかがわかりづらい。2枚目ならまだ納得いくけど見ようによってはこの俳優、千原兄とかホンコンに見えてしまう。見た目に説得力がないんだよね。『イルマーレ』ではよかったのに。口説き方にも強引さが目立って興冷めてしまった。 でもまぁ、イ・ミスクを見れただけでもよかった。 6点(2005-01-23 14:23:41) |