1. ジョン・ウィック:コンセクエンス
《ネタバレ》 いやー……まさに、あの映画の通り。 マジでネタバレが危険だからアレだけど…今回は。 ん―――で、タイトルはコレ。 ――ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年) まず――そうだ。 アクションシーン”は”決して最上級だったと思う。 例えるなら「音響」は確実に最高峰(と、思う)作品だし…全部、観た後で今までのラインナップ作品を想起させる。 まぁ、どんな作品であろうと製作の時期ってのが有るので”決め切れない作品”だったと思うけど……うう~ん…「書きたい事が結構あり過ぎ」なんだけど…人によっては強ぉぉぉぉぉくお勧め出来ないかも知れんなぁ……いや、映画の「捉え方」って色々と無数にあるだろうけど……参った。 ま、まっままっ!あくまで俺好みのままだったけど!敢てね! 取り敢えず作品を「観て欲しい」と思いつつも「余りガッカリされたくないなぁ~」とも考えたり。 あー、感想を確認して欲しいかな…取り敢えず描こう…か。 けど、決め切れず、奥歯にモノが挟まった心境。 * * * さて、気が付きゃ色んなスパイ映画を記してみる。 【スパイ映画のシリーズもの(一部)】 2006~:007(ダニエル・クレイグ版) 1996~:ミッション:インポッシブル 2002~:ボーン・アイデンティティー 2014~:キングスマン 2014~:イコライザー 2023~:ジョン・ウィック 原則的には”シリーズもの”に限定しているのがポイント。 でも、やっぱり「キャラクターの動きや考え」に違った佇まいを感じているのがポイントだったりする。 あの、スパイ映画って感情が高ぶって来るかあなぁ…今も、楽しくて仕方ない作品は当然として燃えるポイントだ。 そして、面白い作品も大事だが、是非「継続するシリーズ」も更に挑んて欲しい! いや、最高映画の継続のために。 さて、今回は――ジョン・ウィック:コンセクエンス。 俺が(本来的に)気づいていた事は「ジョン達の脳欲による誇張」だと思う。 要は「キャラ立ち」などを考えて、更に解り易く変化させたのが印象的と言える……例えば…ジョンの銃声が敵へと響こうが、確実に「響く銃声」を把握出来たり…など。 今回はビシッとしたスーツの上から、意欲が(響かず)半減する、などが「より解り易く解明させていて」キャラ立ちの必要もなくなった。 あれによって、今作では誰にスーツの上から防御できて、解り易く表現されている点も強く伺える。 なので(ある意味で)トコトン執着したっつーか、拘ったっつーか…あんな強いポイントを徹底的に”ジョンウィック”としてマーク出来た。 そこは(表現は別としても)評価はして置きたい。 あ、言える事が…もし有るとしたら…1作からの作品で「確りと作風を繋げて欲しい」と願うばかりだ。 雰囲気と言うより、あの世界から完全に習得って意味で。 でも、最近の映画と違って「妙な連結が少なかった」気がする。 うう~ん…もどかしくて色々と考えそうだわ……マジで。 後、タイトルにも数字を加えよう。 あ、「2」はあったけど。 . [映画館(字幕)] 7点(2023-09-23 02:46:38) |
2. しん次元! クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜
朝飯を食いながらスマホでTwitterを眺めつつ…アレだ。 ”ある人のレビュー”を見た瞬間に「ウッシャー!これを観よう!」と決めた! ――しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦〜とべとべ手巻き寿司〜(2023年) いや「候補に入ってないがな!」と思われるだろうが……ごぉ勘ん弁! だって…「欲しいモノ」や「食いたいモノ」って直前で変化する事が有るのが…僕ちゃんのヒューマンライフ!THE人生! 人生には、それくらいの振れ幅は欲しいな、と思う今日この頃だし! ンで、中に入ったんだが…子供ばっかでビックリしたんだけど「照明を真っ暗にしないままの上映」だったが……なんか落ち着かん。 俺はクレヨンしんちゃんって、TVでもあまり観ないし映画館は初めてになる。 んで、映画が始まり観ながらも考えてる事は…「アニメのしんちゃんと、今回の3Dの差」だ。 その空気感と言うか、そんな差が気になってくるんだけど…2014年に観た3D映画の「STAND BY ME/ドラえもん (2014年)」と同じような感じと考えればいいかな。 ンで、俺の席の右に子供(小学2~3年くらい)が居るんだが……アレだ。 脚ぃ延ばすわ、手ェ延ばすわ…俺にガツンがツン肘を当てても向こうは(子供ゆえに)気にしてないので…俺は横に撤退。 いやいやいや!凄ぇな、ガキぃ!……ま、子供好きだし可愛いけどさ。笑 しかし、しんちゃん……これは泣く! まさか、しんちゃんで泣くと思わんかったわ……ワシャぁ。 ずーっと「お、俺…しんちゃんで泣くんかぁぁぁぁ?!」って考えてたのは此処だけのヒミツだ。 あと、松坂桃李君の声優っぷりが上手いな~!と思った。 彼が演じた「非理谷 充」は、最初ただのヤな奴でしかなかったけど、作品を観ながら「そこに到達するまでに何かがあったのかも知れない」なんて考える。 シナリオの中、子供の頃から寂しくて、親の離婚があって…ただ、周囲の虐めなどもあり。彼が歪んでいく様が胸を強く締め付ける。 うん――人間ってのは、産まれた時に笑顔と希望で包まれたはず。 最初からの悪人なんか、絶対に居ないと信じてる……そんな気持ちになっちゃったね。 その成長の切れ目に絡む…しんちゃん…いや、本当に泣ける。 しんちゃんシリーズ、掘り起こして観ようかな…うん。 なぁ~んて気持ちになった。 . [映画館(邦画)] 7点(2023-08-10 14:55:59) |
3. 食人族
《ネタバレ》 仕事をササーッと、午前中に済ませた。 また行かないと、そろそろ終わると思って…”その映画”に向かう。 ――食人族/4Kリマスター無修正版(2023年) いや、中学の時以来だな…けど記憶にない。 ショッキングなシーンは(エロいシーンの話も含め)友人とは話し合ってたが、ストーリーが全然想い出せない。 想い出せば「コレ系」のショッキングな映画は沢山あったなぁ…と。 ヤコペッティの「世界残酷物語シリーズ」とかも、頭に浮かんでくる…ああ、青春の残酷さよ。 そぉーんな、こぉーんなもあって、いい機会なので…映画を観ようと渋谷に向かってみる。 んで、劇場に到着……此処も1年ぶりくらい? 館内の壁にはメジャーじゃないにせよ…面白そうな映画ポスターの応酬。 あ、これって「キングダム」じゃん。 昔、あのデビッド・リンチの「ツイン・ピークス」が大流行した後…その後釜って感じでWOWOWでやってたな…デンマークのサスペンスホラーだっけ? コレって昔に観ていたけど…あまり覚えてない。 ただ、音楽とか初期設定が、異っ常ぉぉぉぉぉな雰囲気があって一種異様だったけど…これから観直してみようかなと思ったり。 ともあれ、時代ってのは流れてて、存在意義も価値観も、映画は流動してるな、と実感する。 そして――本作を鑑賞。 まぁ、想った以上に(4Kになった事もあり)フォルムが奇麗だな、と思った。 それと最初に「本作を想像していた」からか?そこまでハードル上げてなかったので、想った以上に胸に突き刺さってきた。 だが、隣りで笑ってるオッサンが正直キショイ!なんか「ワシ、よくこの映画の事を分かってるやろ?」って感じで、声出して笑ってるのが、壮絶にキショイんじゃアホぉ! 思えば、コレ系って…中学時代からグァルティエロ・ヤコペッティの「世界残酷物語のシリーズ」とか、少し離れて(別人製作だけど)「ジャンク/死と惨劇シリーズ」とか…色々とコレ系の映画って観てきた。 ただ、本格的に映画を好きになると、こんな感じの映画は観なくなってくるのが、俺の不思議。 ただ、想うのは……総じて80年代の悪夢だな、これら作品は。 存在意義は絶対にある!間違いなくある!「この世の境界を知る」とか、クリエイターをする者の立場からすると「やってはいけない果」を知る事ができる。 が、もしクリエイターを続けたいのなら…出来る限り「その果て」を通りたくないんだよな…マジで2度と。 けど、こんな作品…もう創れないんだろうな、きっと。 そう考えると、グリーン・インフェルノを創ったイーライ・ロスって根性あるわー。 終ったら夕方。 飯を食わなきゃだけど…お腹いっぱいだよ、ママン。 んで、そのまま帰宅。 思うのは…この映画って「この世に存在している」事実。 これは「良い映画・悪い映画」って話じゃない…存在する映画を認識したうえで、嫌なら近寄らなきゃいい。 けど「やってはいけない涯(はて)」と認識して…この映画の存在価値じゃなく、そこからが俺らのターンだ。 何か今日は暖かかったし少し疲れた。 なので、もう寝ます。 こんな夢だったら嫌だなーと、思いつつ。 おやすみ…ルッジェロ・デオダート . [映画館(字幕)] 5点(2023-05-24 23:28:26) |
4. シャザム!~神々の怒り~
《ネタバレ》 ああ、フィラデルフィア。 ロッキーシリーズで有名になった街。 ああ、フィラデルフィア。 同性愛を考えさせられた映画のタイトル。 ああ、フィラデルフィア。 マネキンで「フィラデルフィアの火付け男」と呼ばれた主人公。 そして、今回のフィラデルフィアは… その名も「フィラデルフィアの恥」と呼ばれたヒーローら。 ――シャザム!~神々の怒り~(2023) いや、めっちゃ最悪の呼称ですやんっ!彼らは、世界を護るヒーローやで――っ?! って感じで、いや、どんな感じなのかアレだけど… 1作目はBlu-rayで、何となぁーく観た感じだったが、懐かしい気分を想起させられる面白さだった。 その懐かしさとは……なんか、藤子不二雄ライクな感じに好感度を感じたんだよね。 前作から面白かったので、この内容の良さが、ちゃぁぁぁぁぁんと観てる人らに伝わって欲しい想いがある。 何故そう思ったか? 勿論、作品の質が(俺的には良かったので)人に勧めたいってもあるけど…DCがMARVELと比べて、あまり評価されてない気がする。 んで、今日は朝から観に行ったんだが…この回は(午前中ってのもあり)客が俺だけ! こんなに面白い映画なのに、勿体ない!って気持ちが湧いて来る。 思えばアレだ…本当に、映画のセールスって難しいなーと考えてしまったな…。 ちょっとだけ、ずーっと過去の「東宝東和(昔Ver.)」の過剰なプロモーション…あの壮絶なプッシュの素晴らしさっつーか、頼もしさ(?)を実感。 まぁ、ゲームでもそうなんだけど…「良品=売れる」ではない。 これって「当り前」と考えて仕事してるけど、本音を言うと……悲しいなーと思ってしまうんだよね。 さて、現在DCコミック原作の実写映画は変革期のターンを迎えている。 大好きな「ワンダーウーマン3」の制作中止…何より、カッコ良かったスーパーマンのヘンリー・カヴィルの降板…そして「ザ・フラッシュ」のエズラ・ミラーによる素行問題で「もう勘弁しろや!」などの問題が山積み! 更には、会社合併に伴う路線変更や、お金に纏わる事など…もはやトラブル続きのDCU。 そこに、ジェームズ・ガン監督がDCスタジオのトップに就任したってHappyな情報もあり、新生DCユニバースとして生まれ変わろうとしているんだが…いや、ガンも好きだけど…俺的にはザック・スナイダーが帰還してくれたら、更に最高なんだけども! [映画館(吹替)] 8点(2023-04-04 14:29:26) |
5. シン・仮面ライダー
《ネタバレ》 俺的な感想としては…滅茶苦茶に面白かった。 ただ、Twitterを観たら否定の意見が目立ってたのが気になる。 俺が思うに、作品を観るうえでの資質があると思う。 01:昭和ライダーを知っててワクワクした。 02:当時のマンガなども観て包括的に好き。 03:首に赤いタオルを巻いてトキメイた事がある。 04:夕陽の中でロンリー仮面ライダーを歌った。 まぁ、意外とそんな経験が大事だし…4、50代以上がベストのマッチングかも知れない映画。 俺はシン・ウルトラマンの時よりもトキメイてたんで「ああ、仮面ライダーの方が好きなんだな、俺…」と自覚した。 けど、余韻を楽しみつつ帰宅電車の中で、Twitterでの否定意見を閲覧する。 いや、好いんだよ? 映画の感想なんて…俺と同じじゃなくとも。 ただ、考え方のロジックがダメだと思うし、そもそも「感想を言える資質」についても、少しくらい考えて欲しいなーと思った。 そして、否定の理由は「SNSの弊害」なんだな、と…よく分かる。 自分の「足場」や「資質」についての勘違いが圧倒的に多いし、何より「映画に寄る姿勢」が全然出来てない。 まず…どんなに低い知性や経験値の状況でも、面白く感じる映画なんかある訳ない。 ましてや昭和ライダーを、ちゃぁ―――んと観てなかったり、当時のワクワク感を得てないならシンドイと思う。 なので、昭和ライダーを観てないのに、語ってるんじゃないだろうね?…なんて意地悪い感想を持つボクちゃん。 イタリアンマフィアや、当時の政治事情を知らないまま「ゴッドファーザー」を批判してんのと同じ。 いや「分からない」とか「難しい」ってなら良いんだよ? けど「面白くない!」とか、代案なしで言い切れるのが俺には全然分からないんだわ、マジで。 まぁ、そんな事情をより深く理解した上で、自分なりの思いを告げてみよう。 想い出して欲しいのが…過去作。 10年以上前だけど「仮面ライダー/THE FIRST(2005年)」があった。 あの時も、今回と同じテンション感で観に行ったが…見事に裏切られた。 それを想い出しながら拝見したが…今回は全く違う、納得の完成度だ。 勿論、時代による技術などの問題もあるとは思うが、庵野監督は確りと「仮面ライダーの世界に浸ってライダーを作ってる」って事。 いわば、「なんちゃってライダー」とか「ライダー風味の映画」じゃない。 そこに在ったのは…純然たる「仮面ライダー」なのだ。 そんな訳で、今回は庵野監督が「ライダーをどれくらい好き」で、自身が感化されてきたのか?がキーワードだと感じた。 例として―――アレだ。 漫画「美味しんぼ」でこういうエピソードがあった。 山岡士郎と海原雄山で「鍋料理の対決」があった まずは、鍋料理における日本各地で好みの幅の広さに驚愕する。 鍋料理の懐の深さに「これは難しいか?」と困惑する審査員たち……主人公の士郎もそうだ。 だが、雄山は言い放つ。 「私は、誰もが納得し喜んでくれる至高の鍋料理を作る自身がある」…と。 そんな中、勝負は始まるのだが…士郎は困惑する。 そして、辿り着いた結論のようなものは…鍋の好みを1つに絞る困難さに苦悩し、ついには「鍋の自由だ!」って発想に考えを切り替え、作った鍋は「沢山の具材」そして「沢山のタレ」を用意した「万鍋(よろずなべ)」を完成させる。 一方の、海原雄山はどうか? 誰にでも合わせた、誰にでも食える料理を作るより、「一点豪華な鍋」を5種類用意した。 季節がら用意出来ないモノもあったが素晴らしい「至高の五大鍋」。 まず、「スッポン鍋」、「ふぐちり鍋」、「アワビのしゃぶしゃぶ」、「鱧と松茸の鍋」…そして「カニ鍋」の5つだ。 一言でいうなら、己が美味しいと思った最高の鍋を5つ用意した。 そこには、一切の妥協は無く、食す人間への媚びも一切無い。 お判り頂けただろうか? 今回の「シン・仮面ライダー」は、庵野さんの吟味によるライダー。 いわば「分かったフリをしてる人間」や「ライダーの知識が追い付いてない人間」に面白さが伝わる訳がない。 つか…アレだ!! お前ら、仮面ライダーを舐めんな! 知識が付くまでライダーの最初から観直せや! まず、ロンリー仮面ライダーだ! あの歌えるようになってから文句を言え! 話はそれからだ! ガキの頃… 本郷と一文字に憧れた俺へ。 裏切らない時代と映画があった。 いや、マジで! 赤いマフラーに懸けて! . [映画館(邦画)] 8点(2023-03-17 23:42:18)(笑:1票) (良:1票) |
6. ジュラシック・ワールド/新たなる支配者
結論から言うと、俺は凄く面白かった。 つか、ストーリーとかだけじゃないんだよな…このシリーズ(のトリ)を語るなら。 スター・ウォーズのシリーズもそうだ。 1作目を初めて観た時…そのタイミングでの周囲の友人や、自分が頑張っていた事…そんな諸々を思い出して、想い出ごと総決算としたい。 だって、だって、だってだぜ? あの「スター・ウォーズ」や、この「ジュラシックシリーズ」の完結まで観る事が出来ないまま亡くなっちゃう人だっているんだからさ。 だったらアレだ。 生きてる俺は、最大限にシリーズを最後まで観る事が出来た喜びを感じたい。 亡くなったツレと一緒に観ているつもりで。 思えば、ジュラシックのシリーズ。 小説は、ほぼ読んでなかったけど素晴らしい映像を(常に)当たり前のように見せてくれたなぁー……と思う。 まぁ、制作陣営はクオリティーの高い作品を創りながらも、ユーザーに「出来て当たり前」と思われてるって、正直嬉しさもあるだろうけど、悔しさも同じ量あるんだろうなーって思いつつ。 マジで感謝してますよ、本当に。 凄ェなぁー…1993年からか。 もう「本物(の恐竜)ちゃうんかー!コレ!」と驚いて30年くらい経ったんだな。 その時代から考えても、恐竜の研究は大きく変化してる…いやいや、マジで時代は進んでるんだ。 過去の想い出……俺が小学3年くらい? 恐竜が大好き過ぎて学研の「恐竜のひみつ」をバイブルに猛勉強してたガキの頃。 んで、暫くして…30歳くらいだったかな? ジュラシックパークの上映時に、また恐竜を勉強し直したんだけど…あまりの変貌ぶりにビックリした。 だって「居なかった事になってる恐竜」とか学説が大きく変わって…中にはポージングとかも全然変化して「昔の面影すらなくなってる恐竜」もたぁぁぁぁぁくさん居た。 そして、想えば…半分冗談で「このテクニックで(恐竜探検隊)ボーンフリーを作ってくれないかな?」なんて思ったが…どんどんジュラシックシリーズの設定が合うように変化してきたなぁ。 今回のを観た時、いや、出来るだろ!…と思ったし。 そんな、あんな光景が…映画のエンドクレジットが流れてる時に頭に駆け巡って、本当に涙が流れてしまった。 強いぜ、想い出や思い込みってヤツは! んで、折角なんで映画の感想をザーッと書いてみると… いやいやいや「Amblin Entertainmentのど真ん中」な映画でした。 つか、スピルバーグ節が全開! かの80~90年代の「インディ・ジョーンズ」のシリーズや「ニューヨーク東八番街の奇跡」とか「ハリーとヘンダスン一家」みたいな?(もっと×2、あるが)…人間の繋がりをしっかりと感じさせる、そんな往年の「スピルバーグ名作映画」の佇まいが満載だった。 世界…地球を支配しているつもりの人間。 この世界の覇権を握ったつもりでいるけど…この恐竜時代と比べても、はるかに短い期間しか未だ滞在できていない。 全てを支配をしている!と錯覚し、増長してる限り…いつか取り返しのつかない事になるのかもな……なんて、考えてしまった。 そんな意味でも、最高のエンターテインメントだったなぁ……映画自体の感想だけじゃなく、周囲の想い出が万感となって押し寄せる。 これが、そう!これが映画の素晴らしさだ。 俺はそう思っている。 トモ君よ…ジュラシック・シリーズが終わったよ。 スター・ウォーズだけじゃなく、こっちもさ。 一緒に観たいな、おい。 [映画館(字幕)] 8点(2022-08-01 00:46:40)(良:3票) |
7. シン・ウルトラマン
暇なので、2回ばかり観てきた。 んで、ネタバレは無しの方向で書いてみようと思う。 ――シン・ウルトラマン。 今回は「ネタバレ」じゃなく、逆に「お勧め」として評したい。 要はネタバレせずに、これを意識したら面白くなるんじゃないか?と。 なので、未見なら…是非読んで欲しい。 そして、あの男を「先入観抜き」で意識して欲しいのだ。 そう――ウルトラマンだ。 みんな名前は知ってる、もしくは知ってるつもりのウルトラマン。 彼は、神の如き力を持った超人と捉える人が多数だろう。 恐らくは、そういう評価を皆は持ってる。 だが、こう考えてみた。 彼を超人や神ではなく、一人の「人間」として考える。 苦痛も痛みも、孤独感もある…独りの人間として。 自らの任務よりも…人類の幸せを願っている、彼。 ただ、ただ、人間の世界を…その幸せを願っている。 神永新二を巻き込み、無念にも彼の命が奪われてしまった。 その悲しみもあり、人を知ろうとする。 任務でこの惑星に来たのに、今では人を理解しようとしている。 地球という名の異国でただ一人…孤独の中で。 彼は、身体を張って…人々のために戦う事を誓う。 だが、攻められれば傷つき、体力を消費し…疲弊する。 そんな中で、全身を満身創痍になりながらも戦い続ける…それがウルトラマンだ。 ――超人ではない。 あのハートは孤独な、たった一人の人間なのだ。 考えて欲しいんだ。 神永新二という男…いや、正確にはウルトラマンと一体化した神永新二を。 少しばかり人間らしくない性質の彼…あまり感情を表に出さない男だ。 故に、彼の想いが伝わり難いかも知れないが…彼ほど人間らしく、覚悟を持った男も居ない。 凄い格闘家だって、武道家だって殴られりゃ痛い。 格闘技の観戦をしてても対戦者の痛みは、およそ伝わってない。 そんな中でも、周囲に言いたい事を言われても、恐れずに戦いに赴く…それがファイターだ。 そして、ウルトラマンも、たった一人の孤独なファイター。 故に戦い続ける。 自分の想い…人の幸せと、この星の未来の為に…。 それが、ウルトラマンだ。 ウルトラマンは――戦う。 けど、悲しみもあるし…傷つきもする。 ただ…人の為に戦い続ける男。 それが、ウルトラマンだ。 誰か、彼の代わりに動けるか? それが出来ないなら刮目せよ。 そして、せめて応援してあげて欲しい。 たった独りの男の戦いを。 [映画館(邦画)] 7点(2022-05-16 21:09:41) |
8. シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
《ネタバレ》 TVシリーズ含め、過去作からずーっと観て来て「凄い作品だなー」と思いながらも、同時に何度もガッカリして来たエヴァ。 庵野さんを脳髄と心に植え付けられたのは「トップをねらえ!」からで、あの能天気かつ「カッコイイと思ったものは全部入れちゃえ!」的な作風が好きだった。 岡田斗司夫さんによって明るく能天気に始まったシリーズだったけど、やっぱり4話以降の後半は(庵野監督の持ち味だろう)「ダークな終末」で終了した。 よく「後半は暗い」との談を聞く。 そして、「好きだったのは前半(の能天気部分)だ」とも。 能天気とは強烈なインパクトの塊だ。 けど、「芸人的なお笑い」もそうだが、能天気に広げたものを、テイよく収束させるのはメチャクチャ難しい。 そして、(ダークであれ)渾身の力で収束させたモノに「前半の明るさが良かったのに…」と、言うならば(ユーザーの批判なら仕方ないけども)プロとして代案を持たねばならないのに、それもないままなのが至極残念だ。 さて、ガイナックス(だった頃の)の、明るい岡田斗司夫とダークな庵野監督との関係。 「オネアミスの翼」、「トップをねらえ!」…そして「ナディア」を観てると、次第に岡田さんとの距離感も開き、庵野さんの独壇場となっている。 特に、エヴァンゲリオンは「庵野さんの好きにしていい」と始まった作品だから、本人の持ち味のひとつである「ダーク」さに、傾倒して進行した。 さて、「ダーク」とは「闇」……庵野さんはダークだ。 庵野監督は、幼児の頃から、ずーっと「好きなモノ」を追いかけつつも、ダークを受け入れて過ごしたのかも知れない。 女性や人間関係の面倒な部分はさておき…ウルトラマン、ゴジラ、仮面ライダー、ファイヤーマンなどのカッコいいモノを追いかけてきた庵野さん。 エヴァはTV版から旧劇場版は、間違いなくダーク。 そして、ファンからは、その暗さに「ナニコレ?」の判定を下された。 そして新劇場版シリーズの「序」は、作風の構成がストレートで「あれ?…庵野さん(いい意味で)変わっちゃった?」と思ったけど、「破」から…特に「Q」は…ダークだった。 この上ないダークを纏い、庵野監督はいったい、この話をどこに向かわせようとしてるんだろう?なんて考えた。 それ以前に「精神と身体、大丈夫かな?」と(勝手に)心配したまま、色々と新劇場版のストーリーを全体論で検証した。 そんな中…新劇場版を最初から見直して「Q」での渚カヲルの言葉に驚愕した。 そうか、この世界は何度も何度もやり直してるんだ、と。 過去のダークな世界も、庵野さんは受け入れて、やり直しの世界の一部にしたんだ、と。 ――素晴らしい。 己を肯定して物語を進め、人生も進めている。 本当に素晴らしい。 自分を否定したくなる箇所は、人間なら誰でもあるだろう。 ――それを隠すのも人。 ――それを正そうとするのも人。 けど… ――それを受け入れて自分の武器にする。 クリエイターにとって、これは至難の業だと思う。 俺は、仲間によく言う。 「本物のクリエイターになったら、性癖から頭の内容、心の器量まで、喜怒哀楽、嘘すら全部ダダ洩れになるぞ。」と。 けど、エヴァという作品で己を晒し、ボロボロになりながらも、最後の大円団まで導いた庵野監督。 いま思えば…… 碇シンジは、庵野さんの冒険体なのだろう。 ダークに過ごした自分を、あのシンジの身体で、ありのままにアニメーションの世界で闊歩させたかったのではないだろうか? そして、碇ゲンドウは…素の庵野さんだろう。 あの「人を受け入れない姿勢」や、心を開かないダークなところも…そして、人の拒んででも通したい野望も含めて。 何故か、ラストのゲンドウとユイの抱き合ってるシーン…あの美しさが胸を突き、ただ感動が溢れた。 碇シンジと碇ゲンドウの親子関係。 過ちも後悔も…過去を全部認めた上で、共に未来へと進む。 それこそが、新世紀に続く道なのかもしれない。 冬月が言った…「マリは、イスカリオテのマリア」と。 なら、最後のシンジとマリが走ってゆくシーン。 マリがマリアならば…あの、シンジは「ヨゼフ」となるのだろう。 ならば、きっと結ばれるはずの2人なのだ。 きっと、シンジとマリから生まれるだろう約束の子は「イエス」…。 彼こそが本当の新世紀に進むと信じる。 最高のリスペクトと…そして、安堵の気持ちを持ったままエヴァを見送りたい。 全ての、やっと繋がったエヴァに…ただ、万感の思いを込めて…有難う。 庵野監督、本当にお疲れさまでした。 [映画館(邦画)] 10点(2021-03-11 10:19:26) |
9. シャッター アイランド
原作は未見で、特に情報を入れずに観ました。 監督はあのマーティン・スコセッシ。 この監督の映画って良作ばかりではあるけど、少し疲れる印象があって敬遠してた。 簡単に言うと面白くはあったけど、色々とツッコミどころが多かった印象。 それも「ストーリーが分からない」ってのじゃなく、観終わった後で「あの演出じゃわかり難いな…」との類で。 結論から言うと面白かったけど、初めて受けたインパクトじゃない。 アラン・パーカー監督の「エンゼル・ハート」が、(俺的には)この手の作品のナンバーワンだったりするので、興味がある人は是非、観て欲しい。 [ブルーレイ(吹替)] 7点(2020-10-31 06:46:23) |
10. 少林少女
《ネタバレ》 いやー、まずは「観る前にここのレビューを少し読ませてもらってて良かった」わー。 お陰様で変な期待をせずに「そんなにダメなんだー?」と頭に置きながら観たので。(笑) そういう着眼点で見たから、意外と悪く無かったかも……「俺個人として」は、と付け加えておくけど。 更に俺の場合、柴咲コウのファンなんでプロモーション映画としてなら無問題だったりする。 まぁ、一昔前の週刊マンガのノリで進行してくので大味だし、ある程度の破綻は大目に見るけど、一個だけ許せないのはアレ。 学園を調べてたジャーナリスト(だっけ?)を暗殺してたのに、最後でノウノウと良い人になって観戦してた仲村トオル。 アレはダメだろー…あのシーンで大円団にしたけりゃ「実は行方不明(監禁?)」にするなり、死んでなかったとかにしろよ。 その辺を無視するってどんな倫理概念なんだよと、少し嫌な気持ちになった…ってか、俺の中じゃ台無し感が絶望的に。 1シーンCGを修正してTVアナウンサーの言葉を吹き換えるだけじゃねーか。 まぁ、良かったところと言えば、あの街の空間が凄く心地良かった。 田園風景もあり…学園の広さも感じれて、富士山も望めるあの街に住みたいな、と思えたくらい。 それと女の子たちの集まった雰囲気もなんか良い感じだったなー、と個人的な感想も付加しとく。(エロい見地じゃないよ?) まぁ、映画として観たら3点。【柴咲コウのファン前提】という事なら7点ですわ。 超甘口でだけど、ね。(笑) [地上波(邦画)] 7点(2009-04-26 06:00:47) |
11. シン・シティ
行って来たぜシン・シティ!スゲーな本当に。 マジで俺の中で何かが変わった、そして目覚めた。 コレって絶対、好き嫌い分かれるだろうなーと思う。 が、誰が観ても「画的なもの」は絶対評価するだろうな。 「良い映画」=「誰にでも薦める客観的に良質な作品」とする。 「好きな映画」=「あくまで俺基準的に好きな作品」とする。 その上で言うと…歴代”俺の好きな”映画ベスト5に入ると断言する。 マジでシビレた!映画中ずっとニヤけてた!興奮してた!俺の好きなミッキーローク完全復活! って言うか、全てのキャラが立ってたのでワクワクしっ放し! でも井筒監督がTVでボロクソ毒吐いてた言い分が少し解った気もする。(笑) …ま、アーティストも映画も「凄ェ好かれるもの」は「凄ェ嫌われるもの」にもなりえる運命。 故に、俺にとって好きな映画なのかもだが。 主人公は皆、ある意味「異常者」だったしね、間違いなく。 しかし此処読んでる人間で、退く人間も居るかも知れんけど…あえて告白すると「あの異常性は俺の中にも多分に在る」と自覚してる。 そして「心の歪」と生きる、あの3人の男を俺は心からリスペクトする。 あえてカッコつけた事を言おう。シン・シティ…あそこは俺の心の憧憬。 もし、あの世界が在ったなら…俺は明日にでも旅立つ!!コイツぁ凄ェぜ!!! [映画館(字幕)] 10点(2005-10-29 18:22:36)(良:1票) |
12. ジェヴォーダンの獣
フランスであった史実的伝説。 それを大胆に脚色し”判りやすい”エンターティンメントにした意慾作。 一見、なんかフランス革命のお堅い映画なのかなーと思ったら、どうも違う。 功夫、モンスター、ミステリー…何でもアリの盛りだくさんな映画だった。 監督は「クリストフ・ガンズ」って無名のお方。 思ったんだけど、この監督ってこれからもイイ感じにエンターティンメントを創っていってくれそう。 何よりも、余り評価が芳しくないこの作品に俺が此処まで入れあげてる理由は… 「凄くコミック的だった」に他ならない。 映画全体の衣装のセンスが実在の衣装にケレン味を付加していて凄くイイ。 キャラの性格的な配置バランスもいいが、何よりも「容姿から戦い方や、性格が解る」ってのもゲーム的で判りやすい。 俺は壮大な大作映画も嫌いじゃないが「キン肉マン」「聖闘士星矢」「北斗の拳」「ドラゴンボール」といった、往年の少年ジャンプ作品が大好きな単純野郎でもあるのです。 この作品はそれらと同列の肩の力を程よく抜いて観れる作品なので嬉しい。 それとキャストも凄くイイねー! 主人公は、俺様ちゃんにとってノーマークだったが「サミュエル・ル・ビアン」って男。 ドイツ映画特有の堅い画面にハリウッド的な空気を唯一運んでくれている。(でもアメリカ人じゃないと思うけど) そして…言わずと知れた、あの「ドーベルマン」の「ヴァンサン・カッセル」も外せない。 映画の中でキレた演技を見せて、主人公との対立をさりげない退廃的演技で魅了しているのがポイント高いッス。 あと美貌の「モニカ・ベルッチ」はイイ役を演じてた、スンゲェ綺麗な人だなーと思うし…エロいな。(笑) ヒロインの存在なんかスッ飛んじまったよ、マジで。 [DVD(字幕)] 8点(2005-10-28 21:01:50)(良:1票) |