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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1633
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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【製作年 : 2020年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  SISU/シス 不死身の男 《ネタバレ》 
諸々と、ちょっと「理屈じゃない」みたいなトコロの強烈な作品かとは思いますが、内容としても(根本的には)ほぼほぼワンシチュエーション・一本道みたいなお話を凄~く勿体ぶって(ある分野の)西部劇みたいに語って居る、その「語り方」自体は(あくまで私個人にとっては)十二分に成功していたとも思える感じなのですよね。いや、また諸々とこーいうの嫌いって人も絶対大勢居るだろう…とは思う、そーいう感じのヤツなのも間違いはねーのですケドも。個人的にはやや、終盤に関してはちょっと行き当たりばったり感&そーはならんやろ感がままかなり高度だったって感覚でして、なので評価自体はいったんこの位マデにしておきます。がある意味、北欧ものでプラスちょっと西部劇だとレオーネみたいな超・重厚な質感…てコトでゆーと、直近だとそれこそ『ノースマン 導かれし復讐者』もだいぶん彷彿とさせられる様な重くて分厚い仕上りだったのも確かでして(⇒ちょいグロめなのも含めて)、んでやっぱ個人的にはコレ結構好きな質感だよな~とも思わされては居るのです。だから多少人を選ぶかな…とは思いつつ、逆にそーいうのが好きな方にだったら迷うコト無くオススメ出来るって作品ではありますかね。ご検討アレ。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-03-26 22:45:55)
2.  シャイロックの子供たち 《ネタバレ》 
サスペンスとゆーよりはミステリ寄りとゆーか、人がバンバン死んだり殺されたりする様な事件ものではねーので最初は少し「キレ」が無い…(≒ズバリ盛り上がらない…)みたいな感覚もあったのですケド、でもやっぱ銀行業務ってあまり縁の無い世界のハナシなのでまたやっぱ妙に面白くスイスイ観てゆけるともゆーか、結果的にはかなり楽しく観切れました。この原作者の方の映画・ドラマってお恥ずかしながらほぼ観たコト無かったのですケド、多分ドレも同じ様に手堅く面白いんだろーな…と思いましたよね(今後はチョコチョコ観てゆきます)。  ただ、ソレでも部分的に少し「出来過ぎ」感も在ったかな…とゆーか、原作は未読ですが(2時間の)映画に纏め上げる上でたぶん多少調整が入ってる…ソコが個人的には少しチープにも感じられましたかね。柳葉敏郎さんと佐々木蔵之介さんの「因縁」の辺りとか、あとラスト付近でエラくテキパキと諸々が片付いてく感じは(確かに)テンポの好さは感じられますが⇒また×2やっぱ(TVドラマ的な感じに)チョイ安っぽいな…とも。 てゆーか、江島エステートの件が明るみに出てしまったのだったらば、そのワリと直後に耐震偽装物件の取引にもあの支店が一枚噛んでたってコトだって絶対バレて、そしたらソレこそ西木なんてタダじゃ済まなかったのでは…?と思ったりもするのですよね(私の気の回し過ぎ?)。重ねて、全体としては全然楽しく観れたのでソコまで気になってはいないトコロですし、何とゆーか「カネは人を斯くも狂わせるなァ…」というトコロには大いに共感も出来たコトも勘案しまして、いったんこの評価としておきます。上戸彩さんの小局風OLも個人的にはかなり魅力的に見えましたし。
[インターネット(邦画)] 6点(2024-03-20 14:47:13)
3.  少女は卒業しない 《ネタバレ》 
前半は雰囲気というか、いつもの学校よりも尚ちょっと明るい様な気もするけれど、一方でやはり淡くて、そもそも少し密度自体が昨日までとは異なる様な空気の中で…というのが、実に卒業式って感じだなあ、と思いました。その分、最終的に4つに収束してゆくというお話そのものの方は、4人個々が抱えるモノの具体的なトコロが見え始めるのも含めて中盤以降に動き出す…という感じでもありますかね。全体を通してもごくまろやかなテンポで、後半は特にそのまろさが個々のシーンの演出としても効いていた…という感じもあります。その意味では、書いたとおりごく淡い空気感で始まったワリにも、それら個々のドラマというのは思いの外結構ハッキリとしたモノだったな、と言いますか、思ったよりその勘所が明快に分り易いモノだったな、という感覚もあります(特に、河合優実ちゃんのお話は、率直に意外なまでに重いモノでもあったし)。私としては実は、中井友望ちゃんのお話位のささやかな方が好きだったりもしますね(この4つの中でも一番好みではあります)。  上で書いたコトともやや被りますけど、今作の4つのお話(4人の女の子)というのは、比較的チャンと決着をつけて卒業してゆくコトが出来た…というコトだとは思ったのです、があくまで個人的には、大概ってそれが出来ずに卒業してゆくモノだから…というコトだと思ったりもしますよね(⇒端的に、一つ位はソッチの方の話でも…と)。まあ、負け続けた・逃げ続けた者の単なる戯言だと思って頂いても一向に構わんのですけれど、結局、何だかんだ「やり残した」コトというのが人生で最も愛おしい(或いは、それがそう成ってゆくコトこそが人生の妙味だ)な~んて、最近はとみに好く考えたりもします。
[DVD(邦画)] 7点(2024-01-27 13:19:41)
4.  死霊館のシスター 呪いの秘密 《ネタバレ》 
うーん…まずは、好くも悪くも非常に「前作どおり」とゆーか、かなり薄暗いトコロに(突然)ヴァラクが出て来る…のゴリ押しの恐怖描写も前作のまんまだし、かなりシンプルなシナリオ(+最終的な「倒し方」)もそ~んな感じだし、舞台が修道院ぽいナニかなのもそーだし、前述どおり好く言えば(ある種)在り来り・セルフリメイク的な故に手堅い、悪く言えばモ~「こんな続編、ワザワザつくる必要あった?」みたいなトコロがいちばんメインの感想ですかね。ちょっと調べると案の定、前作って相っ当に大ヒットしてたみたいなんすよね。その意味では確かに一つ、タイッサちゃんはやっぱ可愛いし・でまたホラーにもな~んかハマるんですよね(⇒お姉ちゃんも含めてこの姉妹って、一見そーいう風にも見えないんだケド何故かミョ~にホラーと調和するよーな気が…)。だから多分、可及的速やかにさっさと撮りたかった続編なんだケドも、アイデア出て来なかったからモ~力押しで…みたいな感じかな…な~んて邪推したりもして、ですね。  結論、極めて非常に迷ったのが正直なトコロですが、いったん前作と同じ評価にしちゃおうかと思います。ただ、打ち明けておくなら、迷ったのはもう一点下げるかどーか、というトコロなのが事実ではありますね。やはり、ワリとスグにサブスクに出て来そうな感じでもあるので、それを待ってから暇潰しに…位な期待感で宜しいのではねーかと。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-11-28 23:53:36)
5.  死霊のはらわた ライジング 《ネタバレ》 
うーん、やっぱ最近は全世界的に、スプラッタを名乗るならコレ位やんなきゃモ~話になんない…みたいな感じになって来てますよね(好いのやら悪いのやら)。シリーズ?としては2013年のリメイクもかなりキレキレにグログロ・激イタでしたが、今作も終盤は比較的にも相当なるキレ味を誇ってました。その終わらせ方=でっかい異形のラスボスがゴージャスに出て来るコト+血糊の大盤振舞い(洪水ぶり)の辺りがかなり満足度高かったコトもあり、結果的にはこの評価としております。重ね重ね、こーいう「力技」で、かつシンプルにイタくてグロくて「見るに堪えない」系のホラーがお好みだって御仁ならば、全力でオススメ出来る代物ですかね。是非々々。  と、ひとしきり褒めた後でいちおうネガティブ方面の気付きとして、まずはこのシリーズってやっぱ「ワンシチュエーション」が基本構造としてあるので⇒今作もシチュエーションに入ってからは走りっ放しで多少メリハリを欠くきらいがある…というコトですかね(所ドコロで息継ぎは入るのですが、ソレも逆にテンポを損なっている気もしたりしなかったり…)。あともう一つ、過去作と違って今作は主人公がひと家族で子どもが三人居て、でネタバレ的にはその子ども達にもごく容赦が無い方の(空気を読まない)ホラーだった…と⇒ココに関しては、あくまで個人的には、幾らキョウビの(やりたい放題な)スプラッタとは言え、やっていいコトと悪いコトはあると思うよ!(もし最後にキャシーまでズタボロにヌッ殺してたら、多分この点数にはしてないよ!)というコトですかね。とは言え重ねて、パンチの効いたホラーをお好みの方は一見されても好かろうかと。
[DVD(字幕)] 7点(2023-10-23 10:04:36)
6.  呪餐 悪魔の奴隷 《ネタバレ》 
まずとにかくは、思った以上に思いっ切りな続編!=全て前作を前提!として進む作品なのですね。しかもそのワリにも、当然前作は観てるんだよね?てな上から目線でナンの説明もおさらいも無く始まっては突っ走ってゆくので、このつくりでソレは流石にちょっと不親切すぎね?と思ったりもします。前作を(直前に)観るか、或いはあらすじ位は何らか読み直しておくか、は必須かと思いますね(結構細かいトコロまでテストに出ますよ皆さん!)。  その上で内容的には、舞台が曰く在りげな集合住宅で、んで前作の生き残り家族+そこの住人も多数を新規メンバ追加して群像劇的に進んでゆくので、まずはその意味でも場面が飛び飛びで分かり難い(⇒仮に前作の内容が完璧に頭に入っていてもなお相当に分かり難い)という作品でもありますね⇒シンプルに画面も暗いコトが多くてその意味でも更に更に分かり難いし。プラス、ストーリーの方もまた一貫性があまり無い・ホラー描写を数珠繋ぎにしてゆく系統、なのでなお一層ナンのハナシなんだかごく終盤まで高度に分かり難い…のでありますね⇒新興国産のリーズナブルなホラーとしては比較的尺も長めですし、私も正直、最後まで観たら結構かったるくなってしまった…てのが本音ですよね。  結論、ナニを措いてもまずは前作を観てから観るコト、あとは、話の内容はあまり気にせずにナンなら観飛ばして⇒ホラー描写の部分だけをパワー使って観るようにすると好いヤツなのかも知れません。特に、中盤のエレベーターのシーンとかは(古典的だとも思いますが)個人的には比較的盛上ってハラハラと観るコトが出来ました。オーラス付近もワリと派手っちゃあ派手…かな~とも思います。
[DVD(字幕)] 4点(2023-10-03 22:40:59)
7.  シン・仮面ライダー 《ネタバレ》 
私は正直なコトをゆーと「え、何でこんなに評判悪いの?」というレベルでメチャクチャ楽しめてしまったのですが、帰って来てこちらのレビューも全部読みましたがソッチにも完全に納得はしました。今サラ私が言うコトでもないでしょーが、重ねて、完っ全に「監督の趣味」でしかない映画であって、だから極めて人を選ぶ・ニッチな作品だというコトではあるのでしょう。しかし同時に、こんな奇天烈な質感を映画として楽しめるとゆーのはソレこそ、この地球上でもごく限られた領域&限られた時代に生まれたからこその「特権」だとも思いました(個人的には、特に今作のチープなCGによるアクションをアクションとして受容可能なのは、実はオリジナルの直撃世代よりはもう少し我々の世代寄り=平成・2000年代のテレビ特撮に少しでも親しんだ世代…なのではねーかと思いましたね)。私は素直に、この映画を存分に楽しめたという自分の境遇を神に感謝したいと思います。面白い映画でした。  とは言え、一言だけ言っておきたいとしたら、この映画って(立派な原作が別に在るにも関わらず)本質的な中身ってまたほぼほぼ旧『エヴァンゲリオン』と同じじゃなかったですか?(+細かい演出のコンセプトとかだってそーだし)でも、演出手法とかの「外観・見て呉れ」或いは「好きな=またやりたい」展開の運び方とかに関しては、私も別にセルフオマージュだって全然好いじゃんか、とも思うのです。ただ、例えソレが自身の最大の信念・価値観であったにせよ(そしてソレばっかり描く=貫くとゆーコトにも確かに大きな価値が在るモノだとは思えども)も~アレから30年にもなるのですよね?個人的には、ならばソレ=その「中身」は多少は変化している・してゆくべきではねーのか、とも(少しダケ)思ったりはしましたですかね(⇒ある意味、シンプルに「人」として)。  ※コレはいよいよ、私もエヴァの新劇場版を観ないといけないのでしょーかね。。事前情報を入れる位なら、直接全部観た方が好いと思うので。。  ※プラス、以下余談: 今作の採点に関しては、個人的に少し外的な要因とゆーのがあって、第一に件の『シン・ウルトラマン』よりはコッチの方を上にしたいと思ったのですね。全体的にはごく似通った質感+諸々のクオリティだとも思ったのですケド、まず(先ほど少し腐したとは言え)テーマ的な部分で今作の方がより共感可能だったコト、あと全体的なテンポも今作の方が好みに近かったコト、が理由です。しかし、実は『シン・ウルトラマン』はその直前に観た『ULTRAMAN』に(本来は5点相当なのに)心情的に6点を付けるしかなくて、だから『シン・ウルトラマン』は(本来は6点相当なのに)7点になってしまって居て、んで今作はそれ故に(前述どおり)8点とするしかなかった…のですよね。従っての結論、今作は「7点寄りの」8点という評価としてご理解頂ければ…と思います(ソレでも、個人的にも良作の範疇であるコトには変わりはねーです)。宜しくお願い致します。
[映画館(邦画)] 8点(2023-03-27 09:12:33)
8.  シャザム!~神々の怒り~ 《ネタバレ》 
主役のシャザム君のキャラ諸々にせよ、どーしたってコメディ含みのジュブナイル系⇒対象年齢低めのファミリー向け、という作品に為らざるは得ないのかな…と思いますし、この続編も実際そーいう作品には(チャンと)為っているかな~と思いますね。ただ、そーいうシンプルな(+多少有り勝ちな)お話の内容はともかくも、まずコメディ部分も前作から引き続いてそれなりに笑えるというモノでしたし、肝心なアクションの映像面のクオリティは(コレは前作に比べても)思ったよりもかなり好く出来ていた…とも思いましたですね(実は、前作ってかなりヒットした…というコトらしくて、だからDCでもそこそこ気合入れてつくった方のヤツなのかも知れんですかね)。  しかし、別にソッチの方にそんなに期待して観に行ってるワケではねーのでソコまで気になっても居ないのですケド、とは言えゆーてお話の内容・展開運びそのものはかなりいい加減だったとも思われますね。アトラスの娘3人のチームワークの(極度の)悪さもそーなのですケド、そもそも彼女らが何がしたいのか+その手段は目的に対して妥当なのか、とかってのもま~整理が雑だな…と(加えて、杖だのリンゴだのと必要なアイテムがアッチャコッチャに分散してて展開自体がかなり分かり難いな…と)。思うに、シャザム君って(バカなダケで)ヒーローとしての力量はなんなら最強クラス…だとも思うのですよね。だから畢竟、敵の方とてそれなりに強力なヤツでないと務まらない…とも思われるのですが、でも重ねてファミリー向けのコメディ・アクションだからそんなにハードな展開にも出来なくて…とかって「バランスの悪さ」が少しダケ感じられるな…とも。
[映画館(字幕)] 6点(2023-03-21 21:31:46)(良:1票)
9.  シラノ 《ネタバレ》 
同原作の映画を巡っていて「オペラでも観てみたいな…」と思ってたトコロ、近々でミュージカル映画になってたのでイザ!と飛びつきました(いちおうオペラにもなってるらしいですが)。更に、既に舞台版ミュージカルになっていたヤツを映画化した…てコトらしくて、主役の2人はその舞台版から引き続き、かつ音楽担当がバンド「ザ・ナショナル」のメンバーだってのもまた引き続き…てコトらしいです。その一番肝心な主演がピーター・ディンクレイジ…とゆーコトで、シラノのコンプレックスが「デカ鼻⇒低身長」になってるとゆーのが最大のポイントではありますかね。ココ、全然悪くないコトだとは思うのですが、一つ考えてしまったのが、シラノの場合のデカ鼻とゆーのは(そんなレベルのは)たぶん実在し得ない…という意味ではごく「抽象的」な属性だった…と言えるかとも思うのですが、ソレをディンクレイジにフツーに演らせる…てのはより現実に則した描き方だとも思えて(なにしろ実在するのですから)ともすれば方面によっては批判もあったりなんかしなかったのかな…なんて。ただ、最後まで観ると(だからこそとゆーか)肝心なシラノの「勝利」とゆーのも、またより現実に強力に繋がってくるモノ・真に迫ったモノとして感じられた…ので、その面はたぶん効果的だった・成功だったと言っても好いかな、とも思いました。  でお話の中身としては、かなり素直に原作準拠、加えて映像は現代的なレベルにチャンと引き上げられているので、今作もまた当然の如くに全然面白く観切れましたですね。ただ一点、コレは完全に個人的趣向の範疇ではありますが、音楽に関しては私自身はちょっとしっくり来なかった…と言いますか。前述どおり音楽担当がロック・バンドの面々で、だから楽曲も全然フツーに現代的でポップなヤツで揃ってるのですよ。マジで、洋画の現代劇の(ちょっとシャレオツな)ドラマ作品でいつでも流れてるよーなヤツがこの歴史もののミュージカルでも流れてくる…てのにどーにも違和感が拭えなかったのでありますね。でも、ディンクレイジもヘイリー・ベネットも実際に歌も歌ってるのですがそのクオリティ自体は正直思った以上ではありました(特にベネットは全然フツーに巧いな~と思って聴いてました⇒見映えの方も超・フワフワな雰囲気でとても魅力的でしたし)。重ねて、面白い映画だったとは自信を持って言えます。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-11-22 13:08:36)
10.  真・事故物件 本当に怖い住民たち 《ネタバレ》 
ほぼ同じ様なタイトルのA級ホラーが在るので若干目ェ眩まされてたとでもいう感じですが、コッチはごくごく低予算で「やりたいコトをやり切るコト」に(予算その他を)集中させたコンセプト・ホラーとでも言いますかね。で、そのやりたいコトってのはモ~後半残り30分以降のスプラッタシーン、としか言えねーのですわ。他の要素はかなりチープ、かつ全体的なお話の出来具合にしたって好く言って不可解・悪く言えば支離滅裂ですし、加えて、後半もスプラッタではあれども(あんまし)ホラーではないかな…という感じで気持ち悪く・グロくはありますが怖くはないかな…ともね。そんでもってとにかく一番痛恨なのが、このスプラッタってのもゆーて宣伝文句ほどにヤバくはなくって、描写自体としてもまァ観たコト無くはなくない?てなモンでして(別に結構昔からコレぐらいはフツーにやってたぜ…とゆーか)。ま~確かに、日本では少し珍しいレベル感・質感ではありましたが(=邦画ホラーとしてはニッチな方の分野だってのは確かかな、と)このジャンル全体を前提として捉えるならばソコまでユニークなモノだとは思えませんでしたかね。映画館鑑賞はスルーしたのですが、ある種正解だったかな…という程度の感じかと。
[インターネット(邦画)] 4点(2022-05-22 01:31:15)
11.  シン・ウルトラマン 《ネタバレ》 
『シン・ゴジラ』を受けてのモノなのだから、今作も映画的なコンセプトとゆーのは非常に明確で、コレもやはり一種の「現代訳(モダナイゼーション或いはオトナ化、ソコに加えての”庵野化”とでもゆーか)」が求められているトコロだと。でも、ゴジラは元々も映画作品で(背景となる世界観自体はまましっかりとつくり込まれたモノであったにせよ)お話としても非常にシンプルに「ゴジラを倒せば好い」ヤツだった、と。翻って、ウルトラマンてのは全部で40話近いテレビコンテンツなのだから、コッチは当然シン・ゴジラでやった作業に加えて高度に取捨選択・省略・整理整頓が必要になるワケだ…と。で基本、映画てのは内容がタップリなモノを(涙を呑んで)削ってつくった方が面白いモノにはなり易い、だから本作も(全然フツーに)面白く観れるのは間違い無いと思うのですよ。でもだから、個人的に観終わって一番強く感じたのは、結局ただただ「色々ともっとチャンと観たいな~(2時間の単発映画には勿体無いな~ or 1クールの1時間ドラマでおんなじ様なコト出来たりしねーのかな~)」というコトだったのですよね。重ねて、今作に用いられたオリジナル題材の取り合わせ・物語の(超・テキパキとした)運び方自体・或いはその「現代訳」にあたって新たに持ち込まれた種々のアイデアのクオリティ、に関してはほぼほぼ不満などは無いのです(=2時間の映画としては非常に好く出来ていたな、と)。ただコレも重ねて、もう少しボリューミーな別のコンテンツとして(クオリティそのままに)出てきてくれた方が個人的には当然に嬉しかっただろーな…というコトなだけであって(実現可能性は度外視するとしても)。  再度、フツーにかなり面白い映画だったとは明言しておきます、が、とは言え二点ほど、前半はともかく後半はほぼ(ウルトラマン本人も含めた)「外星人」絡みの話ばっかになってしまっていて、コレはむしろ『セブン』の方に空気感としては近いんじゃねーか?とも思いましたかね(=もう少しだけ単純な怪獣バトルの方も観たかったかな、と)。あとは純粋に映画として、個人的にココまで「間」とか「余韻」の少ないヤツはやや苦手なのですよね。そこら辺を含めてこの評価で。
[映画館(邦画)] 7点(2022-05-15 01:56:20)
12.  死刑にいたる病 《ネタバレ》 
原作未読。ある種「二本立て」という感じの構成で、岡田健史自身に関わるお話と、そして阿部サダヲの「九件目の殺人」の真相を追うお話を織り交ぜて進行してゆくのだケド、結論から先にゆーと、映画全体としてはサスペンスとして十二分に面白い作品だとは思いつつ、その二つのお話の真相とゆーのはどちらも衝撃的とまで言える程のモノではなかったかな…とゆーのが正直なトコロなのだすね。特にこの映画では「九件目の殺人」の話はどーいうコトだったのかがやや判然としないまま終わってゆくのだし、示唆される「真相らしきモノ」がもし真実なのだとしたら、更にドコがどーいうコトだったのかを事細かく訊きたいゾ!という意味でも色々と少~しモヤっとしたまま終わってる…とは思うのだよね(原作ではソコもも~チョイ詳細に語られるとゆーコトらしいのですが)。  ある意味、二つの話はそれぞれが単独では映画の題材にはならない程度のレベルかな…という感じなのですね。でも、その二つを巧みに重ね合わせてかつ緻密な展開・人物造形でもって補強するコトで(一つの作品として)完成度を高めて見せている、という感じかと思うのですよ。その意味では、特に登場人物のキャラ設定の部分は諸々と好く出来ていた・各キャラも巧くリンクされていた、と思いました。中でも阿部サダヲのキャラクター・行動原理にはまま強力な説得力が在りましたね(私はなんとなくジョン・ウェイン・ゲイシーをイメージしつつ観ていましたが、今作の阿部サダヲは部分的には彼よりも更にサイコパスの度合いが深い様にも思われましたケドね)。また、その阿部サダヲの恐ろしさを常に孕む演技も、あとは岡田健史の不安定さを巧みに醸し出す演技も、どちらもまずまず優れたモノだったとは(コレも確実に)そー思うのですし。  ただね~一点だけ、オーラスは……個人的にはコレちょっと余計だった様に思えましたかね。阿部サダヲの「九件目の殺人」について、やや判然としなかった…とは先ほどそー言ったものの、彼が年貢の納め時を悟ったが故にその行動様式に変容が生じたのだろう…とか、収監されても尚心残りの「かつての標的」を害せんが為に「遠隔的に」犯行を企てていたのだろう…とか、そーいった部分は(コレも重ねて)合理的かつ説得力もある展開だったと思うのですよ。んで、確かにあの彼女の岡田健史への近付き方の不自然さ、とかだって伏線としては決しておかしいモノでもないかな…とだって思ったりね。でもやっぱり、彼女はナニがしたくて(=阿部サダヲがナニをさせたくて)あーいうコトになってるのか、という部分はソコまでの話と全く繋がらないとは思いましたし、だからやっぱコレって「意外性重視の思いつき」にしか見えなかったりするのですよね(ココは原作とは異なる展開なのでしょーかね)。コレもある種、結局は二つの話のオチがそこまで「強くない」コトの弊害でもある様に思われます(でもゆーて、個人的には岡田健史がある面で阿部サダヲに「勝った」という話として終わらせる…でナンの問題も無かった様に思われるのですケドね)。  その他、まずメイク技術ないしは修正技術の進歩なのか、阿部サダヲや中山美穂リンは若い頃のシーンもチョコチョコ入るのですケドその部分の若作りに違和感が全く無かったのは好かったなと思いました(イイ時代になりましたね)。また、本作はPG12なのですが、特に序盤にチョコチョコ入ってくる拷問シーンは(普段そーいうのばっか観てる私の感覚でも)フツーにR15+レベルだと思いましたね(苦手な方はご注意ください)。
[映画館(邦画)] 6点(2022-05-07 00:51:25)
13.  シャドウ・イン・クラウド 《ネタバレ》 
いや、全然悪くなかったすね(スルーし掛けたのですが危ないトコでした)。ジャンルとしては性質的にはアクション・ホラー(前半はややサスペンス気味)と言うのが適切かと思いますが、(短尺なコトもあって)まずホラー要素は思ったより遥かに僅かな分量に留まっており、忖度無しに言ってアクション・ホラー・サスペンスの三つ巴、くらいな感じかと。しかしその一方で、総合的な商業的娯楽映画とゆーよりは一種のアイデア作品とゆーか(たぶん)あまり予算が掛けられない中でやりたいコトをやり抜くコトだけに集中しよう!てな映画にも見えますかね(前半の展開運びなんかが特にそう)。  そしてその意味では、そんな中で今作にクロエを起用できたとゆーのは大正解(とゆーか必要不可欠)だった様にも思えます。アクションも含めて諸々とメチャ頑張ってましたし、相変わらずメチャ可愛かったですし、もう一つ、やっぱクロエちゃんクラスが出てるとこーいう映画でも一段よりチャンとした映画に見えてきますよね(ココに知らない女優を充ててたらソレこそフツーにB級扱いでDVDスルーになるヤツですよコレ)。  ただし一点、前述どおり全体的にもごくリーズナブルな質感である中でシナリオもやっぱりそーいう感じとゆーか、結果的には随分と突っ込みドコロが多い(=荒唐無稽な)映画でもあるのですよね。カバンの中身が判明して以降は特にそんな感じでしたし、そもそもこのコトの真相ってヤツには個人的にはあまり共感が出来ませんです(やっぱ少し無謀すぎると思いますし、巻き込まれる方としたって堪ったモンじゃねーよ…とゆーか)。それらの部分はやや「笑って許して!(テヘペロ)」というコトが可能な範疇は超えてしまっているレベルかとも思われますし、ソコに引っ掛かると当然評価も高くならない…という作品なのも間違いないかと思います。  私自身も(つまらなくはなかったとは言え)結構評価は迷ったのですが、ラストの爽快感とクロエちゃんの母親姿まで観れたコトにお得感もあったので(授乳シーンはボディダブルでしょーケド)評点は高めに寄せておきます。興味の在る方とクロエちゃんファンは、是非映画館で。
[映画館(字幕)] 6点(2022-04-24 22:46:27)
14.  女子高生に殺されたい 《ネタバレ》 
能動的な「殺したい」はまだともかく、やはり受動的に「殺されたい」てのは多分おそらく「愛されたい」すらより極めて高度に困難ですよね(その行為がまるで「一般的」なモノでない以上は)。しかも、今作の「オートアサシノフィリア」とかゆう御仁てのは、それこそ「誰」に殺されたいだとか殺す「方法」だとかにも選り好みがあって、かつその殺人行為自体も「完全犯罪」でなければならんのじゃ!てな具合に注文がエラく多いので、尚更こりゃ~無理っぽいな…とも(最初は)思ってたのですよ。ところが、多少は無茶や無理筋(+ファンタジックや偶然の要素)も含まれるものの、こーいうごく突拍子も無いエキセントリックな企てとしては思いのほか「筋道」はチャンとしてるのでして、結果まずまず上手くいきそうな感じに(かつ実際にもごく着実に)下拵えを済ませてゆくのですよね。一見はふざけたタイトルからシュールコメディかなんかだと思って観に行ったのですが、中々どーして精密に組み立てられたまま上質なサスペンスでした。映画としての展開運びも、前半がその「標的が誰なのか」と「どうやって殺させるのか」というトリック部分のタネ明かし、そして後半が本番当日の顛末、とゆーことでどちらもかなり面白くワクワクと観てゆくコトが出来ました。率直に、意外なホドに面白かったです(+大衆的でありながら実に奇抜なアイデアの有る非常にユニークな作品だ、ともやはり思いますし)。   ※以下、シンプルに思いっ切りネタバレしてますのでご注意ください。   なので映画全体としては全然フツーに楽しかったよ…というコトなのですが、一点だけ、コレだけ綿密に事を運んでいながら、肝心なメインのミッションはまたエラ~くアッサリと失敗したな…とゆーのが正直なトコロでもあるのですよね。クライマックスの展開自体は特に河合優実ちゃんの頑張りが素晴らしくて(てか優実ちゃんはルックス・演技もろもろ今作では非常に好かったと思いますね)そこからの全体的な締め方を含めても決して嫌いな方ではないのですが、重ねて肝心の部分がちょっと呆気無い…という感じでもあって。  とは言え、観終わっての感じも前述どおり確実に好かった方の作品だったとは思ってます。実はコレ、映画版の方が原作よりも少しボリューミーでキャラも追加されてるらしいのですが、それら追加キャラの効果もキチっと出せてるし無駄やダブつきも無かったですし、そして個々の演技も総じてどれも悪くなかったと思いますし(お蔭でカワイイ女の子が沢山出て来るのでその意味でも楽しいですし、言うまでも無く主演・田中圭の「密やかな変態性」という部分のクオリティもそこそこ悪くなかったと思いますし)。たぶん、原作も読むと思います(実は、既に買っちゃいました)。
[映画館(邦画)] 7点(2022-04-19 22:12:16)(良:1票)
15.  ジオラマボーイ・パノラマガール 《ネタバレ》 
漫画の映画化、それも、もう30年も昔の作品の、なのですね。確かに、描かれるモノとゆーのはどちらかと言えば普遍的な、という感じの若い2人のアレコレではありますね。  主人公2人共から受ける印象としては、とにかく若い・「青い」、言い方を変えれば若いと幼いの「中間」の様な、とでも言いますか。特に女の子の方はだいぶ幼くてまだややチャランポランな様にすら見えました。一目惚れっちゅうのは、私も経験あるので全否定はしませんケドも、何ちゅーか人体の構造的欠陥の一つとでも言いたくなるよーなモンだとも思います。その瞬間から理屈や常識から飛躍したとてつもない弱点を抱える羽目になる訳で、女の子の方もソレに最後まで翻弄されっぱなしですし(まあ実は男の子の方も、今作では結局似た様な状況なのかとも思いますケド)。  女の子の話はひたすらに片思い・すれ違いであって、男の子の話は別の恋愛、とも言い難い曖昧で微妙な感じの話で、そして彼女と彼の物語はひたすら平行線を辿るので、ごく終盤までは件の「若さ」をそれぞれに描くことがテーマな作品に見えてもいまして、ただその観点からは2人の演技は決して悪くもなくて、結果まあまあと言って好い作品かなァと思ってましたです(やや薄味すぎるとも思いましたが)。しかしラスト、唐突に2人の物語は(色々な意味で)交わります。個人的には率直に、ココの描き方には不満があります。出し抜けにセックスを描くコト自体は別に好しともしますケド(渋々)、だったらソコにまつわる感情とゆーのはもっとチャンと描くべきではないのですかね。正直、少なくともこの映画版においてはその「行為」だけが浮いちゃってる様にも思いました。ソコだけは少し残念ですかね。
[DVD(邦画)] 5点(2022-02-11 21:28:32)
16.  樹海村 《ネタバレ》 
『犬鳴村』がそのクオリティの低さにも関わらずそこそこヒットしてしまったが為に、当然の如くにつくられたこの続編でも『村』シリーズとの建付けでナニやら「村」が登場するのですが、実際にはソコの人間?は(当然樹海で自給自足など出来っこないのだから)皆ヒト成らざるモノなのであって、ソレってじゃあ「村」って言えるの?とはまず疑問に思うトコロです。話のメインは全体を通しても『コトリバコ』の方で、実際に村が出てくるのもかなり後半深くになってからなのですから、そもそも「村」にコジツケるのに実に無理をしてる様に見える…とゆーのが私の第一の感想ですね。うーん…コレってそ~んなに難しいコトなんですかね?二番煎じで好ければ幾らでもやりようが在りそうなモンなのに、それでまた何故にココまで支離滅裂なシナリオになってしまう必然性があるのでしょーか。清水崇、実は全部ワザとだったりするんですかね?  『コトリバコ』の部分は(怖いかどーかは別にして)そこそこ気持ち悪い・悍ましいモノではあるので、その辺は別にホラーとしては成立してないとは思わないです。ただ前述どおり、全体的にかなり支離滅裂なトコロに加えてテンポ自体もまたかったる目ではあるので正直ちょっと眠いすね。もう一点、肝心の「村」の住民たる人外どもはコンセプト的には(樹海よろしく)樹木の妖怪、的な見た目に仕上げられてるのですケド、コレは私だけかも知れませんが「樹木」ってあんまし禍々しいイメージが無くって、だからやっぱラスト付近はちょっとまたファンタジックにも感じられてホラーにはなってない様な気がする(=まるで怖い感じでない)のですよね。重ねて、この「樹海」村つーのは一体ナニから出てきたアイデアなんでしょーか?こんなコトならいっそ公募でもしてみたら(或いはいっそ2ちゃんでそーいうスレでも立ててみたら)と思いますですね。
[インターネット(邦画)] 3点(2021-11-05 20:02:07)
17.  死霊館 悪魔のせいなら、無罪。 《ネタバレ》 
非常に大衆向き&娯楽向きという方面にまた少し寄ってった、てな感じの三作目ですかね。そのうえで、ちょっと霊能力バトルみたいな側面も強まっててややファンタジー気味、という意味でも、少~し対象年齢自体も下がりつつあるのかと思います(ショック描写も総じてごくごくマイルドだし)。純粋なホラー部分のアレコレもまただいぶんよくある感じのヤツで揃えちゃってますし、オチも前作・前々作にも少し通じる様な(ある種)平凡なモンだしで、私個人の感覚としてはイイとこ二作目と同等くらいの出来(=一作目にはちょっと及ばない)という評価になりますかね。  好みの問題かも知れませんが、肝心の悪魔崇拝の「儀式」の内容とゆーのがやや分かりにくいかな、とも思いました(呪いで人を操って、殺させる+その後自殺させる、を3組で計6人…てまた大仰なコト)。ただ、ソコが少しややこしいので中盤でその謎を追ってゆく部分は無難にハラハラと観てゆけますし、そもそも全体的にお話の運び方は割かし巧かったとも思えてまして、個人的にはフツーに最後までダレずに楽しく観れてましたかね。ショック描写も前述どおりマイルド(=グロさやキレは高度ではない)ですが、見せ方自体は結構また巧いので決して全然(ホラーとして)悪くもないですし、そしてこのシリーズの一番の勘所であろうウォーレン夫妻のキャラの魅力も無難にそこそこ引き出せていましたし、重ねて娯楽用ホラーとしてはごく非常に手堅い出来だと思います(後々お家で暇潰しに使う分には十二分もいいトコロだろう、と)。ただし、とにかく「怖い」ホラーが観たいのよ!とかいう場合には、他の作品の方が好いかも知れませんね。
[映画館(字幕)] 6点(2021-10-02 01:59:53)
18.  シャン・チー/テン・リングスの伝説 《ネタバレ》 
何度でも言いますケド、映画が描くべき最良のモノとゆーのは「価値観」「世界観」だと思ってます(それも特に「ユニーク」なヤツが望ましい)。その重要ぶりに比べれば、お話自体の内容だとか実際的な部分の背景・キャラ設定だとか(ですら)、ましてやアクション・カンフーとかのジャンル要素や美術・音楽・衣装、果ては起用される俳優の「人種」などとゆーのは、押し並べてごくどーでもいい謂わば「外皮」とでもゆーべきモノだと思ってますです。  単刀直入に申し上げますが、結局なぜマーベルは今作みたいな中華(アジア)風ヒーロー映画をつくろうと思ったのでしょうか。ド初っ端のアクションこそ、例えば香港伝統のワイヤーアクション的なモノであったり動き自体も多分に太極拳的なモノであったり、と、アクション面のコンセプトとして中華圏のそれらを取り込んだ作品なのかとも思ったのですが、以降は諸々ほぼ「いつも通りの」平凡なマーベル産アクション映画(演者が総じてアジア系というだけの)でしかなかったのですよね。お話の実際の内容や設定なんかはも~言うまでもなく、というか、別に替りに地球のドコが舞台でダレが主役でも何らの問題もなさそう、てなもんで。そもそも、テン・リングスっていったい何なんすか?『封神演義』の哪吒の乾坤圏から着想を得た…というコトでもなさそうですし、あんなハナシ中国絡みで聞いたコトねーのですケドね。そんなトコロも含めて本当に(本当の意味で)中華・アジアのナニを、どんな価値観を今作には描き込みたかったのか、という疑問が脳内を駆け巡るのを止め様が無い。  結論、私には今作は「中華(アジア)」がテーマの作品とかでは更々なくて、単なる「ポリコレ配慮の賑やかし」にしか見えませんでした。コレなら、例えばファンタジーではあったにせよ、描く対象に対する「敬意」がある程度チャンと感じられた『ラスト・サムライ』すらの方がまだ全然マシだったとも思えますのですよね(アレだって相当に浅薄な作品にも私には思えましたですよ?アレからだって何十年経ってると思ってるのでしょーかね)。ナンの中身も無い世辞愛嬌をブチまけられるくらいなら、いっそ無視された方がマシ、というコトもあったりするじゃねーですか。正にそんな感じだと思いましたすね(本来の点数からは一点引いて、この評価といたしますデス)。
[映画館(字幕)] 4点(2021-09-04 21:30:29)
19.  ジャングル・クルーズ 《ネタバレ》 
乗り物映画(船)というコトで、4Dで鑑賞しました(4Dですけど2Dでしたが)。今回は4DXを選択したのですが(実はお初)、ミストの有無を選択できるのとか、天井からも水が降ってくるのとか、火のシーンで首元に温風が来るのとかはMX4Dとは相違点としてありましたね。他方、椅子の動き自体はMX4Dの方が激しいでしょーか(アッチはたまに落っこちそうになるくらい傾くのですよね)。結論、エフェクトの多さは4DX、アトラクション感・乗り物感はMX4D、というトコロでしょーか。  で、1000円追加して4Dで鑑賞した甲斐もあって、アトラクション映画としては十分に楽しめましたですよ。ストーリー・設定も分かり易くて単純ですし、率直に言えばやはり完全な子供・ファミリー向けの映画だと言えるでしょう。映像自体はなんか他でも観たことあるよーなのも多いですが(特に『パイレーツ・オブ・カリビアン』あたりで)、クオリティはそんなに悪くもないし、非常に手堅い娯楽作だと思いました。  ただまあ大人が観たのであれば、お話の「お手軽さ」をレビューに残しておくのも無駄ではないでしょう。なんかよく分からん不老長寿の妙薬をジャングルに探しに行く、というシンプル極まりない話ですが、そもそもキーアイテムの「鏃」はなぜ当初ロンドンに在ったのでしょう?(ロック様はずっとコレを現地で探してたのではないのですかね?)ロック様に関してはキャラ設定が少しだけややっこしいですが、そこの背景ストーリーはイマイチしっくり来ない箇所もありますし(長老はアギーレを呪うのはいーのですが、何故についでにロック様まで呪いに掛けちゃったのですかね?)。ラストで目的のブツを手に入れた後、ロック様+ブラント姐さんがどーなったのかも随分と適当に流しちゃってて、総じてストーリーはどーでもイイというレベルの気の入れ方だとも思いましたですね。  とは言え、気楽に楽しむ分には全くもって十分なクオリティです。完全にロック様とブラント姐さんの2人の映画でありますが、2人とも出来はかなり上々でしたし、彼らのファンなら必見でしょう。かなり迷いましたが鑑賞環境の力も加えて、1点高めに付けておきます。
[映画館(字幕)] 7点(2021-08-01 16:09:53)
20.  事故物件 恐い間取り 《ネタバレ》 
CG全開で思いっ切り出てくるオバケ、なんてのからして私の好みからは完全に外れるが、特に前半は全く何にも怖くない、というワケでもない。そして、お話の進め方も面白みが皆無、というホド酷くはない。題材も、物珍しいと言えば物珍しいので、丸っきり内容に興味が持てない、というコトでもない。諸々、最低限のクオリティとゆーのは有ると言ってよいのではないだろうか。  ただ、あくまで最低限、というコトなのですよね。まずはやはり、あまり、とゆーか殆ど怖くない、とゆーのが痛恨なのですよ。個人的な見解として、やっぱお笑い芸人が出てくるホラーとゆーのは一定以上に怖くはならない、つーことかとも思いますし(お話自体にもなんかチョイチョイ笑かしにかかってる場面があったりで、怖がらせようとするには一貫性を欠くとゆーか)、そして、主役の亀梨クン自体がこの事故物件の心霊現象を全く怖がってない(そーいう素振りが微塵も無い)とゆーのも一因かとも(怖くて恐ろしくてしょーがないケド売れるために仕方なく…的な葛藤とゆーのもほぼ無かったりで)。あとは、根本的にオムニバスホラーであるが故にエピソードごとに状況がリセットされて、全体を通しての「怖さの盛り上がり」とゆーものもやや欠いていた、のではないかと思ったりも(それでもラストはだいぶん派手にオバケ出しまくったりしてましたが、あのね、こーいうのはまず「数」でナントカなるもんじゃねーのですよ、というコトだけは、私は例えソレを理由に死刑になったとしても最後まで主張し続けますですよ)。  もう一点、多少は物珍しいと言ってはみたものの、発生する事象にせよ事故物件の内容(間取り)にせよ驚くほどに在り来りですよね。「畳に血痕が残ってる」「風呂場の鏡が不自然に外されてる」なんて誰でも想像する内容じゃねーかと思いますし、あとは基本オバケの所為で体調が悪くなったりかんたり…程度でしょ。原作がそれなりに売れた本だとすると、もうちょっと奇抜なエピソードや風変わりな事故物件とゆーのは無いもんなのでしょーか?ホラーとしては大して怖くねえ、とゆーのなら、コッチの方面の面白さとゆーのがも少し有れば…という感じでもありますね。  ヒロインの奈緒ちゃんは可愛かったすね(若かりし日の池脇千鶴に少し似てる)。ただ、恐怖の表情が最初(だけ)は結構真に迫ってるなあ、と思ったのですが、それ以降はちょいオーバーリアクション気味でこれもイマイチに思いました。残念。
[ブルーレイ(邦画)] 4点(2021-07-12 00:29:20)
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