Menu
 > レビュワー
 > エスねこ さんの口コミ一覧
エスねこさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 644
性別
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/23593/
ホームページ http://kine.matrix.jp/
自己紹介 [2010年8月23日]
か…かわも…

(゚Д゚;)ノ

…映画界は今日終わった…。


[2017年7月16日]
猛暑の夜、amazonで映画ではなく『幼女戦記』を寝ないで通し鑑賞。
大局的な戦略から入って行くという、かつてない架空戦記アニメでありながら、その悪夢性を出し切った感がすごかった。
最終話はテーマ的にポエニ戦争から対テロ戦争まで、膨大な戦争のイメージを深く広く全面爆撃して吹っ切れる展開に。
スピルバーグの『宇宙戦争』はバクテリアに仮託してその地獄自体を救いと説いたわけだけど、このアニメはそんな所まで引いて俯瞰する気がサラサラないってのがスゴイです。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  300 <スリーハンドレッド> 《ネタバレ》 
どうしても「スリーハンドレッド」じゃなくて「さんびゃく」と読んでしまうオイラ。フランク・ミラー作品という事もあって、地味~にパラノイアで鬱々とした内容なのはわかってたから、食指が動かずに放ってありまし (詳細はブログにて)
[DVD(吹替)] 6点(2009-04-04 22:35:04)
2.  スリーピー・ホロウ 《ネタバレ》 
DVD発売の頃、バートン大好きの友人に借りて観た。 なかなか巧みなミステリーながら、初見の感想は「あの風車小屋のアクションは何の意味があったんだ…」。今回観直して、単に33年版『フランケン・シュタイ (詳細はブログにて)
[DVD(吹替)] 6点(2008-02-20 01:03:12)
3.  スパイダーマン3
『神童』の2回目を観るつもりだったけど、時間が合わず渋々コレに。アゴを外しました。ブルース・キャンベルには「ジョン・クリーズの跡目を継ぐ気か?」と苦笑い。一番凄かったのは画面の中ではなく、画面の外の戦い。ソニーの製作陣と監督との突っ張りあいの傷跡が凄い。サム・ライミはかけがえのない、骨のあるバカだぜ。  ちょっと別の話をしよう。 1991年、リーナス・トーバルズが Linux カーネルの最初のコードをネットへ投稿した時、それは邪道の塊だった。UNIX の掟を破ってアセンブラを埋め込みまくり、もちろんネット上では「論外」の烙印を押された。だがこれは世界で初めて実用になる可能性を持った、386 系 MMU の力を引き出せるフリーソフトなのだ! このコードを OS へ発展させるため、ギークたちが群がった。開発は爆発的に進み、2年後には実用になる UNIX モドキが生まれて、これがカーネル 0.9 と呼ばれるバージョンだ。カーネル 2.0 で elf を、その後ルーティングから USB 対応まで様々な先進機能が盛り込まれる。この時点では既に大手企業やNSAが動き出しており、ページング効率化や、フック利用のセキュリティ等が巨大組織の手で実装され始めた。世間では Windows 98 が売れに売れていたが、現在の逆転の構図は、既にこの時期に仕掛けられていた。 この頃からリーナスは「奥の院」へ入るようになる。コメンテーターとしてマスコミの前へは出るが、開発にタッチするには利害関係や動く金額が巨大で、複雑になりすぎていた。彼の言葉ひとつで、とてつもない額が世界中で動き回るからだ。彼は現在、「"NO" を言うのが主な仕事だ」と言っている。利害が膠着した開発サイドの最終的な「神の声」という事だ。実際、彼の言葉で「学者や企業の玩具」になるのを何度も免れている。Linux は政治的に灰色のOSに近づきながらも、個人ユーザから離れていく事はなさそうだ。  チープな巻末1ページの掲載から始まったスパイダーマン。ソニーの押し付ける《A》シナリオに対し、ライミは頑固に安っぽいコミックへの愛を叫ぶ。画は固定したコマの、ギトギトのメロドラマ、頭の中で台詞をフキダシに置き換えて観てほしい。台詞の長さ、フレームの空き具合…バッチリだ。流星が Veeem! って叫んで落ちてるしな。ここまで映画を捨てたのは凄い。 そもそもマンガってのは安っぽくなきゃイカンのヨ。-6点はコロンビアに。
[映画館(字幕)] 4点(2007-05-21 20:51:23)
4.  スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい 《ネタバレ》 
同じく、ベン・アフレックの退場ぶりが泣ける。QTっぽく錯綜するシナリオの混乱度と緻密さは、類似作品の中で群を抜く(思わずレイ・リオッタを悪役と勘違い (^^;)。が、それが面白さに転化しきれていないのが痛いとこです。50ミリ(修正・なんでミリやねん50口径)の機銃でFBI捜査官を殺しまくるシーンはチト凄いモノがあるけど、全体的に見せ場は少ない方かな。個人的には殺した相手のデスマスクを作るシーンが良かった。ルパンやトム・クルーズのお約束「どこでそんなマスク準備してんだよ!」ってな初歩的な突っ込みどころにマジメな顔で応えてくれるのが嬉しい。 ●11/18追記:ラストシーンを思い返していて、ふと気付きました。あのラストに重みが感じられないのは主人公が若すぎるからなんだ。少なくともアンディ・ガルシアやレイ・リオッタより若いのはいただけない。例えば(予算の関係はあるだろうが)ハーヴェイ・カイテル。または(理想を言ってますが)ロバート・デュバル。あのラストに「若造がナマ言ってんじゃねェ」的な、老捜査官の意地みたいなモノが加味できれば、この映画はグッと完成度を増すだろう。
[映画館(字幕)] 5点(2007-05-14 15:23:55)
5.  スーパーマン リターンズ
オープニングは素晴らしい。劇場でなければ意味を成さない美麗CGのスペクタクル。 それ以外は…。 ここで、すんません。オイラはリチャード・ドナー版観てません。つうか実写スーパーマンは一作も観てません。代わりにフライシャー版はビデオが擦り切れるほど観て、今はお気に入りの作品がすぐに呼び出せるよう、名作の mpeg 動画がPCに収まってます。 で、フライシャー版のロイス・レインに激似のケイト・ボスワース。すげえ。額から眉から髪型からよく真似したもんです。そこに1点。あとは『スパイダーマン』で言ってるテーマの繰り返しでしかありません。  そもそもスーパーマンは呪われた映画シリーズ(初代俳優は自殺、二代目は半身不随で寝たきり→死亡)であり、今回の製作タイミングもえらい不謹慎(クリストファー・リーヴの死亡直後に製作開始)で、時期も悪い(アメリカ史上最悪の正義なき戦争中)。よほど気合を入れて作らなければ、過去に付けられた負の勲章である「スーパーマンは現実無視のダメ映画」の烙印を返上できない。これだけ重荷を背負ったヒーロー映画もないもんだと思うが、ワーナーはダメ押しで完結していない『Xメン』のブアイアン・シンガー監督を引き抜くという暴挙に出た。これでかなりファンの怒りを買ったはずだ。 まるで、最初からコケるために生まれたような映画だ。 製作の時点からワーナーの意図は、アラン・ムーアの影響を受けて路線変更した90年代版のDCコミック『スーパーマン VS バットマン(&ロボコップ)』の話へ持っていくのがミエミエで、オイラが観に行った(というより劇場で確認したかった)のは、この90年代版スーパーマンの構図の中に「イラク」という記号がどうあしらわれるのか、という一点にあった。 この点での評価はゼロだ。いや、『人類への対峙者』という新たなスーパーマンのイメージを打ち出せなかった意味ではマイナス点でもいいくらい。 「古き良きアメリカ」は本当にダメになったのかもしれない。「スーパーマン」という記号を腐らせてしまうほどに。2時間半の間、ロイス・レインの眉以外に特に見るべきものはなかった。ある意味ではすごいかもナ。 札幌では公開二日目なのに、映画館では10人しかお客がいませんでした(レイトショーだけど)。
[映画館(字幕)] 1点(2006-08-21 01:25:34)
6.  ステップフォード・ワイフ(2004) 《ネタバレ》 
もちろん、映画全体としてはもっと点は低いよ。でも監督はフランク・オズだからね。子供時代からの刷り込み、贔屓の引き倒しで点を入れるしかないのれす(2006/7/23、9点に下げます…サスガに…)。知ってる人は知ってると思うけど、一応書いときます。フランク・オズはセサミストリートのクッキーモンスターを演った人。バートもやってます。ジム・ヘンソンの片腕で、『ダーク・クリスタル』の監督ですね。 何を言いたいかというと、この映画、久々にセサミストリート感というかあのバカバカしい感じが戻ってきていて、オズならではのマペットっぽい笑いがあちこちに詰まってるんですね。二コール・キッドマンの「ハァ?」ってな眉根の寄せ方、まんまレディコミ四コママンガの実写版ですわ。そういうとこがいちいちツボに入りまくって、話が面白いってワケでもないのに、ボディブローのように効いてしまいました。もうおかしくって立ち上がれませんがな。まあ一番最高だったのはDVD収録の未公開シーンですがね。ステップフォード・ワイフの正体が、50年代テイスト満載のオール電化人間! こりゃ奥方というより100%メイドロボです。大爆笑。無茶を承知で、カットしないで欲しかったなあ…所詮、オズ・テイストのセサミムービーなんだからさ…。 他方、びっくらこいたのがテーマ。オイラが見る限り「夫婦」とか「主婦業」を中心にしてるワケじゃないです(あえてゲイを持ち込んだのは、そこに気付いてもらうためだと思いまっす)。ブッシュ政権下のアメリカのミョ~な嘘臭さ、怪しい健全さ、その背後にある「弱者を組織化して私兵に仕立てる」仕組み。表立っては描かれていないけど、背後に漂う「イジメ」の香り。このあたりは日本が一度通って来た道なので、もしかするとアメリカ人よりも気付きやすいかもね。マジメすぎた『Vフォー・ヴェンデッタ』を見て損した分を取り返した感じで、気持ちよく笑えました(グレン・クローズって、ブッシュの奥さんに似てるし、言ってる事がまたソックリだしねぇ)。
[DVD(吹替)] 10点(2006-06-29 23:23:01)
7.  スーパーサイズ・ミー
この映画の存在を知ったのはこの春のコト。残念ながらこのサイトではなく、札幌の某風俗店サイトのブログでした。店の新人黒服が1ヶ月間、3食ロッテリアだけの生活に挑戦するのを日々綴るという、風俗店にあるまじき恐ろしい企画でした…以来、元ネタを探してDVDコーナーを探し回っていたのですが人気がないらしく見かける事が皆無だったんです。今日TSUTAYAで発見した時、思わず引っつかんでレジに走りました(笑)。 さて。 自転車をフルスピードで漕いで、帰宅すると即座に鑑賞。こりゃすげえ。何がなんだかわかんないけどすげえ。監督の体型が次第に変わり始めたあたりからドキドキするし、手に汗握るし、この意味不明の迫力は何なんだ…?  全てを理解したのは、見終わった後、DVDに収録された日本語版予告を見た時でした。最後のカットで、カメラを背に、逆光でマックの店舗前に立つ監督…そうか。この映画、計算し尽くされた西部劇だったんだ! 確かにここでやってる人体実験(というか冒険)は、あくまで日常生活から手の届く範囲にあるけど、誰でもやれる冒険に価値がないわけじゃない。そのアドベンチャーが持つ意味、どれほど多くの人が本作の「敵」に大事なものを奪われているか…実験と共にその背景が、しつこいほどに掘り下げられて行く。モーガン・スパーロックは表面上はドン・キホーテであるワケだが、観客がその「敵」を認識した途端に正義のガンマンに摩り替わってしまう。特撮でもないのに、まるで手品のように、見事にヒーローに変身する。 セガールが石油コンビナートに潜入するのも、コネリーがイギリス高地でロシアの不死人と剣を交えるのも、所詮はただの演技。率直に言えば作り事、嘘だ。だがそこには「物語」という大きな背景があって、その中にある対立の構図に観客はアクションを超えた、より大きな意味を見つけ出し画面に釘付けになる。 マックを「悪」だと認識させるデータや証人は100分の映画を埋められるくらい豊富にいる。被害者は観客の大多数。劇映画と違って、主人公の危機感や挫折や再起や勝利はちょっと拙く控え目に描かれるが、全てしっかり作中に存在している。スパーロックは最初から全て計算してやっているのだろう。 これはドキュメンタリーに名を借りた、世界でもっとも身近な、極小の「箱庭アクション映画」だ。劇映画がつまらなくなった今、その着眼点・アイデアにこそ点を献上したい。
[DVD(吹替)] 9点(2006-06-17 22:30:19)(良:2票)
8.  スリーパー
このヌルくてユルい未来SFが今なお新鮮なのは、未来を舞台に本気でスラップスティックをやろうという輩が現れないからだろうな。ホント、何度見ても野菜畑のシーンはくだらねーなー(笑)。作中でも触れられていますが、これ古典的なバックロジャーズネタでして、ウディ・アレンらしい捻りのおかげで何とか見れる内容になったって感じ。逆説的に、本作を意識しまくりのスタローン作品『デモリションマン』は、隔世遺伝でバックロジャーズに近づいてしまったのが笑止というかねえ…。オイラの知る限り未来のマクドナルドを描いたのは本作が一番早い。全体的な完成度は置いといて、繰り出される小ネタは現代でもまだけっこう新鮮だったりします。アレンの目の付け所がいいわけですなー。●補足:あ、でもオイラだってTV放送の吹き替え版を知ってるから、今の字幕版のみのDVDでも思い出し笑いできるわけです。これから初めて見る人には辛いだろうなあコレ…。
[地上波(吹替)] 7点(2006-03-12 07:22:57)
9.  ストリート・オブ・ファイヤー
この世の天国ハリウッドには「甘やかしちゃイケナイ監督」ってのがいる。カーペンターとかサム・ライミとかあーゆー輩だ。チョイと当たってカネを手にした途端、大手の言うがままに「オシャレな画面造りを目指さなきゃ」「有名俳優を使いこなせてこそ名監督」「ラブストーリーは必須でしょ」「お客は笑いを求めてるんだよ、笑いを!」…どんどん才能を枯らしていくという(涙)。カーペンターもライミも、ポパイ刑事のごとくリハビリを重ねて一回り大きくなり、大手を見下して自らの立ち位置へ戻る事ができた。しかし、ついに戻って来なかったのが彼らの先輩、ウォルター・ヒルだった。それまでの彼は、アドレナリン過剰気味の初期作品『ザ・ドライバー』『ウォリアーズ』、そして彼の独特な映画観をキッチリ守って製作した『エイリアン』と、ヒットメーカー(またはお騒がせ映画人)として独自の立ち位置を確保していたのだ。そんな彼が始めて大手にすりより、観客におもねって作った本作。それまでのパワーがヌルいギャグに、無理なラブストーリーにと分散されて、本来のバイオレンスに集約できないもどかしさ。もちろん映画はヒットしたが、実は話は逆なんじゃないのか。本作がヒットしたのが原因で、彼の目が狂っていったとしか思えないです。この後、ヒルは『クロスロード』で従来路線(しかも音楽によるバイオレンス!)に戻ろうとするが、完成度の高さとは裏腹にヒットしなかった。多くの観客にとっては、もはや大手に飼われたヒットメーカーである彼に、かつての狂犬のような危ない魅力は求められなかったのだろう。以後の彼は従来のハリウッド的な「ほどほどバイオレンス」路線に従った、ヌルい映画しか監督または製作していない。野球のユニフォームにバットを持ったギャング団も出てこなければ、場違いなピックアップトラックでカーチェイスする弾けっぷりもなくなった。ヒルとライミの違い、ハリウッドを呑むか呑まれるかの違いはそこにあるだろう。オイラは、これが素晴らしい映画だってのをわかっていても、それでもこの映画を評価する事はできないですな。これはお金という魔物に負けて自らを葬った、一人のハリウッド人の華麗な墓石です。
[映画館(字幕)] 2点(2005-05-29 17:33:41)
10.  スパイダーマン2
実はコレ全然見る予定はなかったんだ。原作からいってこのシリーズがドロドロの愛憎劇に落ちていくのは目に見えていた。そんなの見る気起こらないっすよ…ところがところが、キャスティング見て予定を変更しました。去年『知らなすぎた男』のスパイな肉屋ボリス、『アイデンティティ』の精神科医と見てきて、性格俳優アルフレッド・モリーナの強烈な魅力に気づいてしまったオイラ。思い返せば『マーヴェリック』のメキシカンな悪党、『スピーシーズ』の微妙にモテない科学者、「ワルくてマヌケだけどマンガっぽくて憎めない」という彼ならではの存在感があった事に納得した次第。その、セサミストリートのバートの実写版みたいな彼がオクトパスをやってるとゆーではないの! こりゃオクトパス目当てで見てみるのも悪くないか…と手に取ったワケであります。が、モリーナは性格俳優とは言え前作のゴブリン→ウィレム・デフォーに比べると自分を殺すのが巧い職人俳優(いやデフォーと比べれば大半の俳優は生彩なくしますが…)。イマイチ「変身前」「変身後」の差が地味すぎたように思えます。画面を見る限り、サム・ライミ監督はオクトパスのCGなんかには気合をいれてるのに、人物像の方は手を抜いちゃってるよ…もっと敵の存在感を強くしてくれよ~…まあ、コミックではいつも沈着冷静なドクターっすから、原作重視を公言してるライミ的にはOKなのかも知れません。結局、映画版のオクタヴィアス博士の設定自体に無理があったと思えてなりませんな。「ちょっといい駒を無駄死にさせたチェス2手目」という感じです。映画3点、ドクターに同情票2点(死角が存在しないという、オクトパスらしい戦闘は楽しめたっす)。
[DVD(吹替)] 5点(2005-05-26 06:30:43)
11.  スーパーマリオ/魔界帝国の女神
ひそかに大好きですこの映画。なんせマリオ役にボブ・ホプキンスですよ! 本作を遡ること10年前、彼が『未来世紀ブラジル』で《セントラルサービス》の配管工を演じてたのを見た瞬間「これ、まんまマリオやん!」ってひっくり返りましたからね(あれ自体、ギリアムはマリオをイメージしてたのかもしれない…日本文化が重要なファクターを占める作品ですから)。あのインパクトをそのまんま直球ストレートでブチ込んで来た頭の悪さに乾杯。ダークなセットも『ブラジル』にかぶっちゃうし、明らかにジャンプしてないし、本当に日本の客に見せる気があったのか甚だ疑問です。本作から下る事5年後、ハリウッドが『ゴジラ』を食い物にした時に、マリオはただの前奏曲でしかなかったのに気付くわけなんですが…いや本当、こういうブチ壊しにされる時の快感ってこたえられん。子供の心を無くした大人向けの秘宝。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-22 09:53:51)(良:1票)
12.  姿なき脅迫
10数年前にビデオで鑑賞。これはまさに「ある意味貴重」というポジションの映画だと思います。「カーペンター監督が夏休み自由研究で作った映画」てな趣かな。だって、だってだよ、ミステリとしてサイテーなんだよこれ! あんな犯人像、小学生でなきゃ考えつかないよ! 仮に考えついても恥ずかしくて映画なんかにしな~いッ! 本作の犯人明かしに比べれば、『アイデンティティ』なんて超正統派の行儀正しい推理ドラマですよ(少なくともサプライズは用意されてるしね)。きっと本作を越えられるのは夢オチの推理ドラマだけでしょう(このご時世、そういう企画が通ってしまう可能性もないわけじゃないんだが)。…でもね、サスペンスの盛り上げ方は既に『ハロウィン』時代の才能に達してます。てかもう手馴れたもんです。最近では「歳食ってもカーペンターはカーペンター」という認識が定着して来ましたが、「未熟でもカーペンターはカーペンター」である事が伺える「ある意味貴重」な映画です。
[ビデオ(字幕)] 0点(2005-03-31 21:24:25)
13.  スチームボーイ STEAM BOY
一度は誉めたが全部撤回。よく考えたらコレと全く同じ手口(架空歴史+空想科学を突破口にした20世紀の戯画化)は『王立宇宙軍』で既に完成してる。しかも終わり方まで同じだぁ。王立作ったスタッフは平均年齢22歳。いまの大友監督みたいな立場の人間が、テーマ的にも内容的にも100%同じ事やっちゃイカンのじゃないすか? ええ心を鬼にして言いますよ。やるなら『ファイヤーボール』くらい壊れて下さい…もとい壊して下さい。
6点(2004-08-02 14:29:38)
14.  スピーシーズ/種の起源
エロエロ系SF映画は数あれど、ベン・キングズレー級の役者を揃えたエロSFはこの作品だけだよね(だから騙された!)。性欲エロ星人役でデビューしたナターシャ・ヘストリッジは、実は脱ぐのが嫌いな気の強い女優さんみたい。『ゴースト・オブ・マーズ』のDVDコメンタリーでは監督のカーペンターを相手に彼を罵る毒舌を堪能できる(「あなた撮影の時に自分から『これは世界で最高にくだらない映画だ』って言ってたじゃないの!」って詰め寄るのが最高)。彼女のキャラクターを活かす上では上々の企画だったんじゃないかな。ちょいオマケ。
5点(2004-06-13 00:24:16)
15.  スパイダーマン(2002)
個人が正義の裁きを下す(つまりリンチ、私刑)後味の悪さを最初に描いたのがバットマン。1940年代より登場。私生活を捨てて闘う事の意味を問い続けたのがスパイダーマン。1960年代より登場。もう爺さんたちなワケですよ。老化したイメージ引っさげてよく戦ってるよ。それに比べて、一発花火のように毎回登場しては消えていく悪役達の、何と爽やかですがすがしいこと! 特に今回のゴブリンは本当に楽しそうだ。しかもスパイダーマンならでは、白昼堂々とオープンセットに現れて嬉々としてワルっぷりを披露してます。将来、あの息子が2代目ゴブリンになるはずなんだけど…デフォーの怪演に迫れるのかなあ。まあ次回のDr.オクトパスにはそういう快悪ぶりは全く期待できないし、待つか…。ブルース・キャンベルの役どころが不満なので減点(あんな端役で出ちゃったら悪役で出れないじゃんよ!)。
[DVD(字幕)] 6点(2004-05-23 16:10:07)
16.  スペースインベーダー 《ネタバレ》 
わりかし好きな作品なんだよなあ。SFになる前、前半の恐怖映画パートの「間」は往時の『悪魔のいけにえ』的なセンスが宿ってて怖いですね。で、侵略者の正体が割れた後の後半はガラッと変わってスカッとした活劇に。この切り替わりの豪快さには笑ってしまいます。オリジナル旧作の方は観てないんだけど、軍隊が出動したり夢オチってとこも同じみたいだから、この異様な展開は50年代SF映画の持つアバウトさに由来してるのかもね。
6点(2004-04-25 09:55:35)
17.  ストーカー(1979)
極端に言えば命がけで散歩するだけの映画。当時、これだけ地味で金のかかってなさそうな、イベントに乏しい(というかこの映画では何も起こらないのが命)、暗い映画は初めてでした。なのに、この緊張感! 美しさ! 泣けてくる皮肉なエンディング! ただ車を運転するだけでも『恐怖の報酬』という名画が出来てしまうわけですが、『ストーカー』は散歩するだけで名画になってしまったっすね。子供時代には真剣にやってた秘密基地遊びを髣髴とさせる、あのドキドキ感はたまらなかったな~(←間違った観客かもしれない)。
8点(2004-04-01 01:32:54)(笑:1票) (良:2票)
18.  スターシップ・トゥルーパーズ
反戦映画だとは思わないんすよね、コレ…反戦映画作るのも無意味に思ってるような、ニヒリズムが漂ってるのを感じます。まあ『グレート・ウォリアーズ』撮ったバーホーベンだもんね。このヒトのSFは絵的な部分までキッチリ考証されてそうな…というか「これ以上やるとファンタジーだ」という一線を理解してる点が凄いです。これが徹底してるから、特にネタ明かしのシーンを入れなくても「本物の情報」と「捏造された情報」とをキッチリ切り分けできる。さすがは物理学の博士号を持ってるだけあるよなあ…って、これは『トータル・リコール』のレビューに書いた方がいいのか。あと、主役の俳優さんは全くの新人で、「ジョニー・リコを演じるなら俺だ!」と自ら売り込んで医者になるのをやめたそうですが…まさかこんな映画になるとは思わなかったんだろうなあ…可愛そうに(薄笑)。
9点(2004-03-13 23:12:33)
19.  ストリート・オブ・クロコダイル
一部では有名な、爛れた短編人形アニメ。動きに関しては壮絶なまでの完成度を誇る。コマ撮りで、この湿った感覚、不潔なムードを出すのはかなり難しい(シュバンクマイエル監督を除く)。しかも人形アニメなのに何となくエロいんだこれが。健全な子供のためにある手法の対極を目指した不毛さが、大人心をくすぐるのだ。『ピングー』と一緒に観るとグー。
7点(2004-03-12 06:37:22)
20.  スニーカーズ
90年代という時代に「神」となる方法を端的に教えてくれた社会派映画。現実世界でも、数学の天才達って要人扱いだそうです(理由はこの映画見てればイヤでもわかるよね!)。見ててめちゃめちゃドキドキしましたよ。この映画のすぐ後に、巨数を一瞬で因数分解する『ショアーのアルゴリズム』が発表されてます(まだソレを動かす量子コンピュータ自体はできてないみたいですが)。だから実は「超」のつくホットなサイエンスストーリーだったんですね。でもまあ、監督はあんなシナリオでもドラマ重視なんだよなあ…「ベテラン外して、その金でアクションとセットを充実させれば?」と、当時は思いましたが。あの地味なムードも捨てがたいんだけど。
6点(2004-03-12 03:04:05)
071.09%
1162.48%
2223.42%
3324.97%
4456.99%
5558.54%
68413.04%
713420.81%
811417.70%
98913.82%
10467.14%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS