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1.  すずめの戸締まり 《ネタバレ》 
★巷でいろいろ言われてたので心配しながら見たけど、普通に面白かった。 ★タイトル通り「主人公の女の子が地震の起こる元を不思議な力でとじていくお話」としては、スペクタクルな絵と音楽でごまかされてるけど(いや、見ごたえはあります、劇場で見ると)、すずめの能力、サブキャラの草太(閉じ師)や猫(要石)のダイジン、大みみずと常世、すべての設定がふわふわ過ぎる。 ★ただそんなのが気にならないくらい一つ一つのエピソードが面白くてくすっとしてしんみりしてちょと泣けて、好感持てた。ロードムービーは言いえて妙。 ★椅子の草太、椅子なのにしかも3本脚なのにアクティブ過ぎ!新しいアクションジャンルにしてもいいくらい縦横無尽に駆け回る。馬のギャロップみたいな「足音」が爽快(笑)。人間の姿だとただのスカしたイケメンかと思ったら寝坊はするはAIロボ呼ばわりされて子供たちのお守りさせられるし。 ★しかもネット含め衆目に堂々とさらされまくってるし(ダイジンもだ)。こうした不用心ともいえる開けっぴろげさと、実際の人間関係の微妙さとなんかずれた感じが現代っぽい。 ★震災をネタ(エンタメ)にしたことに対する批判については・・・半分は同意するがもう半分は過剰じゃね、と思う。特に当事者でもないやつらが得意げになって叩いてる様は見苦しい。じゃあ(同種の傾向を持つ戦争映画もだけど)いつまで遡ればいいのかね?直接体験したひとがみんな亡くなるまで?でもそれまでにまた災害起こるよね。 ★架空の物語なんだから全部架空にしちゃうのもありだが、たとえ東北とか311とか言わなくたってあの映像見りゃ分かるだろうし。どこまでブラインド掛ければいいのか?さじ加減は難しい。 ★ドキュメンタリーならOKなのか?ドキュメンタリーだって作成者の思想や脚色は入る。それに自分はエンタメだからと言ってドキュメンタリー映画に劣るものではないと思う。 ★「戸締り」は特別な能力者が地震の巣を封じ込めてはい解決、ではなく、登場人物たち、そして我々観客に対する呼び掛けでもある。大切な人、ものをなくすのは辛いし、過ぎ去った時は戻らないけど、いつかは前を向いて歩いていける、そういうきっかけを探そうよとも言えるし、目に見えない災い、いつ降りかかるかわからないそういう国に住んでいるんだなあと改めて思いを強くもする。 ★純粋に映画としては若干中途半端な出来かなだけど、観てよかったと思えたのでこの点数。
[映画館(邦画)] 7点(2023-01-09 00:47:31)
2.  スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 《ネタバレ》 
★自分はウン十年の昔、吹部にいたので、スターウォーズとのかかわりはジョン・ウィリアムスの音楽だった。当時は方々から「一緒じゃん!」と突っ込み入れられていた「スーパーマンのテーマ」のほうが、行進曲調で好きだったが、物語を知るにつれてSWのほうが好きになった。SF映画にゴージャスなフルオケでクラシカルなBGM、しかもワーグナーのオペラよろしくライトモチーフで登場人物にテーマを設けて。ダースベーダーの帝国マーチ、めちゃくちゃかっこよかった。めちゃくちゃ難しいけど(伴奏が)。オールドファンはそういった過去の思い出と共にこの作品に接してるのだ。★そんな長丁場に渡ったSWサーガの集大成たるEP9。レイの出自、皇帝のいきなり復活、さらに何でもありのフォース、詰め込みまくりのストーリー。いろいろ突っ込みどころは多いものの、自分はもう悟りきってそういう細かいことは考えないことにして鑑賞した。広げた上にあちこち破れた大風呂敷。縫い合わせて畳むのは大変だったと思うが、エイブラムス監督は、でき得る最良の仕事をしてくれたのではないだろうか。最大公約数のファンは納得できる出来だったように思う。まあ結果的に新展開はなく、EP4~6の焼き直し確定だが・・・★レンが青いライトセーバーを振ってレイを助けに駆け付ける場面、熱くなった。最後にやっと笑顔を見せるとこ良かった。やっと彼のことを好きになれた。★戦い後のエピソード、タトゥイーンを訪ねるレイ。黄色いライトセーバーは、これがフォースの均衡の象徴なのかと納得した。でも青と赤合わせたら黄色じゃなく紫になると思っちゃったが(^-^;いや光の三原色だと緑と赤なら黄色かなあ・・・(どうでもいいか)★それにしてもフォースに均衡をもたらしたのが、シスの血筋だったとは。まあEP1~3見てるとジェダイも相当胡散臭いもんね。現実世界でも自分が正義だと思っちゃってるやつほど手に負えないことやらかしたりするし。★ラストの二重太陽に照らされたタトゥーインの砂漠、EP3ラストでもやられた手法ですがやっぱりジンと来ちゃった。「レイ・・・スカイウォーカー」の一言、これしかないよねとは思うけど、よく考えればルークとレイ、そんなに強い師弟関係にあったわけでもないんでだけどね。★それにしてもスターウォーズ、これでほんとに終わりなんだろうか・・・まさか続きなんか作らないで欲しい・・・ちょっとした後日談や番外編なんかならまだいいけど・・・でも作るのかなあ・・・あのファンファーレを聞くたびに、胸が熱くなる。きっと観に行ってしまうんだろうな。あの頃の自分に戻るような気がして。
[映画館(字幕)] 7点(2020-01-18 22:29:45)
3.  スター・ウォーズ/最後のジェダイ 《ネタバレ》 
★今までのレビューを拝見して・・・みんな長いぞ!!レビュー数100も全然いってないのにもう4ページだよ。読むの大変じゃないか!みんなどんだけSWが好きなんだ! ★でもまあこれだけ長く続くコンテンツだと、実際以上に受け手の思い入れが増幅しすぎちゃって、たぶんもはや何をやっても収集は付かないと思うんですよね。 ★ただし、何をやってもいいから「もっと上手く作ってくれよ!」っていうのはあるわけで。どうもすっきりしない場面が多すぎる。レジスタンスの無策ぶりとか、意思疎通のなさ(反乱成功しちゃったらどうすんだ)、コード無効作戦のいきあたりばったりと結局は無駄足、師匠の過ちを繰り返してるだけのルーク、フォースとジェダイの関係性を切り離そうとする演出も上手く説明できてるとは思えない。 ★あとはキャラの魅力ですね。欧米人には準ヒロインともいうべきローズのルックスってどうなんだろう。私は最初少年兵かと思ったよ。バディムービー的なコメディリリーフで物語に絡んでいくのかと、そしたらなんと・・・はっきり言いたい。偽善はやめましょうや。スノークの悪の親玉あっさりやられて肩透かし、残ったカイロは感情に振り回されてフォース使ってるだけでトップの資格なし。レジスタンスも前述したとおりバラバラ。後ろ向きな戦い(撤退戦)であることを抜きにしても、誰も彼も物語を引っ張っていく魅力に欠けている。 ★ああ、なんか同じようなこと書いてしまった。でもしょうがないですよね^_^; ★レイアの宇宙遊泳、ルークの超遠距離分身の術は、フォースってなんでもあり、じゃなく彼らが特別なんだと思えば。それにルークは実際あれで命を使い果たしたわけだし。ルークのラストバトルはドキドキしたし、最後夕日の中消えるシーンはジンときましたよ。 ★まあ自分も旧作のファンの端くれですから、作られないはずだったEP7〜9が作られるってのはうれしかったわけです。ただそれは、新しい話が延々と続くっていうことじゃなくて、9で長大な物語が閉じる、っていう認識なんですよね。だから無駄に話を広げるんじゃなく、ちゃんと収束して欲しいわけです。旧作の主要キャラ全員いなくなって(レイアも多分次はほとんど出ないでしょうね・・あ、チューバッカが残ってるか)残ったキャラで9のお話がどうなるのか・・・不安ではありますが、まあ見に行きます。 ★結局自分も割と長く書いてしまった。
[映画館(字幕)] 6点(2018-01-08 12:35:18)(良:2票)
4.  ズートピア 《ネタバレ》 
★のっけから子供時代のジュディ(ほか)が「大人な」劇を演じ、そのあとは露骨ないじめシーンと、およそ子供の食いつきを無視した演出脚本に唸った。その後も出自や種の違いをネタにした差別的シーンが満載で、ディズニーも思いきった映画を作ったものだ。 ★もちろん、子供向け映画としては、という意味であって、普通の大人向けのポリスストーリー、バディムービーとしてなら、まあ甘いとしか言えない。でも、楽しむのはそこじゃなくて、ほんとに細部がよくできてるんですよね。★電車や街の作り、種に応じた住環境(ゾーン)の設定、その舞台に応じたアクションその他諸々・・・ベイマックスの時もそうだけど、ほんとに舞台に手抜きなくて仕掛け多いからそれだけで楽しめる ★あと中盤でジュディが捜査に訪ねたヌ◯デ◯ス◯ビ◯チみたいなとこ。笑うとこだろうけど、当の子供たちは笑えるのかなあ。 ★そう、子供たちといえば、擬人化された動物たちが、例えばジュディやニックや小さな動物たちは可愛いんだけど、比較的リアルな頭身のガゼルやキリンや象とかみんな可愛く思えるのだろうか。それと非常にディズニーっぽい主張、「肉食動物と草食動物、仲良くすることが進化だし正義!」ってのがこの映画ではストレートで、大人からすると「うん、そうだね、それがほんとに良い事かは何とも言えないけど・・・」と言葉を濁すしかなくて。そもそも「肉食動物」って劇中でも連呼してるけど、市長やニックは何を食べてるの?食事シーンあったっけ?肉食べるのやめたのか?それとも預かり知らんとこで犠牲になってる食用動物がいるのか?突き詰めたらちょっとブラックな映画になったろうけど。 ★自分の近くでは吹き替えしかなかったのがやっぱりマイナス。声優は下手ではなかったけど、原語+字幕のほうが、言葉のあやとかギャグとか意味の通るとこもあったように思う。DVD出たら買うか借りるか字幕で見てみたい。★まあ、あと冒頭から書いてるとおり、いまいちターゲットがはっきりしない作り方とか細かいマイナスはあるものの、全体としてはいい出来だと思う。字幕だったら8点だけど、選択肢がなかったので7点。
[映画館(字幕)] 7点(2016-05-19 00:42:40)
5.  スター・トレック/イントゥ・ダークネス 《ネタバレ》 
★カーンの登場やクリンゴンとの確執は元のネタを知ってないといささか説明不足・描写不足だと思う。カークやスポックの性格は、この時点では未熟な彼らがあんな風に成長していくのか、と思えばそれを楽しむことも出来るし、単純に今風のSFアクションヒーローとしても楽しめるので(ややステレオタイプではあるが)、旧作を知らない一見さんでもいいかなと思う。 ★もちろん旧作のオマージュなんかふんだんにちりばめられてるので、どちらかと言えば旧作ファン向けに新しいスタトレ像を提示してみました、っていうスタンスなのだろう。ただそれにしちゃ旧作ファンにはいささか受けが悪いみたいだけど(笑)。 ★やっぱもう少しカークやスポックが知的でクールな(片鱗でもいいから)見せてくれるとよかったかな。カークはただの女好き熱血バカ、スポックは最初は論理バカ、あとは感情むき出しあろうことか格闘戦でカーンと戦っちゃうし(あ、途中で「バルカン掴み」が出てニヤッとしました)。これじゃ第1作から全然成長してないって? ★あとクライマックスでカークがエンタープライズのエンジンのユニットを「蹴って」直す描写は勘弁してほしい・・・テレビを蹴って直すコメディじゃないんだからさあ。超好意的に解釈して、船体の被弾のショックで人間が蹴って位置を直せるくらい取り付け強度が低下してしまった、無理やり蹴って直したけど、危機を脱したらすぐに抜本的処置が必要・・・とか?だったら台詞一言でいいからそういう「説明」を入れてほしいんですよね。 ★このごろの映画ってなんか説明しないことがツウだとかカッコいいとか勘違いしてる傾向があるんじゃないかなあ。でも特にSFって、必要なことは(多少テンポが落ちても)説明しないと、ただの「ご都合主義」に陥る危険性が特に高いジャンルなんだけどねえ。 ★自分は「トレッキー」ではないけどある程度(小説版から)知ってるファンですが、確かにあれがああつながるのかあ、とかいろいろ想像して楽しめました。しかし全体的なハナシのレベルとしてはちょと低いと言わざるを得ないように思います。のでこの点数です。
[映画館(字幕)] 6点(2013-09-07 23:30:38)(良:1票)
6.  SPACE BATTLESHIP ヤマト 《ネタバレ》 
★いやあ、悪評紛々ですね(笑)とりあえずはテレビシリーズもまんがも映画(さらばまでだけど)も見てる世代としては、これは見ないわけにはいかないと思いまして。 ★結構おもしろかったですよ。とりあえず劇中では司令長官以下だれも「1年の航海」とは言ってませんね。大体マゼラン星雲までの航海が1年かかるなんて「理屈」はないし。ユキも古代くんの子供とは言ってません。ま、だれもそう思わないだろけど。 ★キムタクのオレ様古代、いきなり大戦艦の艦橋に座って戦闘班長、ましてや艦長代理務める人間なら、あれくらいふてぶてしくなきゃ。ちょとアウトローっぽ過ぎてカリスマリーダーじゃなくて族の兄貴程度になっちゃってるけど。 ★佐渡先生。猫連れた日本酒好きな女医さんっていかにも現代っぽい。これもとのおっちゃんの佐渡酒造だったら、ちょっとあまりにも昔の邦画のギャグキャラみたいで痛くなっちゃうだろうなと思った。活躍の場が少ないのが難点だけど、キャラとしては嫌いじゃない。 ★ガミラスの正体はなるほどと思った。原作だとヒューマノイドなんだけど、いくら異星人とはいえあんな爆弾で地球をのっぺらにしといていそいそ移住?、同じヒューマノイドのやること?ちょっと感覚としてなじめないんですよね。本作のように非ヒューマノイドなら(理屈はともかく)感覚としては入れるので私は肯定。あ、あと顔青く塗った日本人役者って想像すると怖い。アバターは造形まで手加えたから見れたんだね。 ★肝心のヤマトだけど、もう少し船内の各所の様子を見せてくれると良かったなあ。ぼくはCGになんか過度の期待はしない性質なので、照明が光ってようが「汚し」がしてなかろうが、動きが軽かろうがあまり気にはしない。それより見せ方ですね。もう少し各部署の「仕事感」や「生活感」を見せてくれると「艦」の重みが増したと思う。 ★ラストを「さらば」とくっつけて玉砕オチにしたのはまあOK。ぼくはキムタク古代が脱出ポッドで逃げ出して、みんなが悲しんでるときに「よお」とか出てくるんじゃないかと思って冷や冷やしました(^_^;)。 ★あかん、なんか瑣末なことばっかで楽しんじゃって・・・まじめに批評してるかた、ごめんなさい・・・なんせヤマト世代なもんで・・・あ、大事なこと言い忘れてた。男を殴り倒すツンデレ森雪最高!!。ついでに古代も殴っちゃえばよかったのに・・・
[映画館(邦画)] 8点(2010-12-14 00:38:59)(良:1票)
7.  スター・トレック(2009) 《ネタバレ》 
★小説版を何冊か持ってて、旧シリーズは映画まで見てて、カーク船長でない新シリーズは見てない、ぐらいの人間です。 ★「旧ネタ」はあんまり覚えてないんだけど、それでも旧シリーズを見てればにやにやできるシーンが満載。しかも単純な「エピソード1」に思わせておいて実は「スタトレ」には度々起こりうる「パラレルワールド」へ持っていくなんて、抜群のアイデアだ。SFXやアクションシーンは最新の映画らしく迫力満点で、なるほどこれだけでも一見さんは楽しめるだろう。 ★けどはっきり言って、脚本は雑い。説明不足。アクションシーンに頼りすぎ。話が都合よく進みすぎ。後半はもう最近のよくある雑で普通なSF映画といっしょになったな、という印象。 ★特にクライマックスの戦闘シーンで他のSF映画のヒーローなんかと同じようにバカスカ銃砲を射ちまくるカークとスポックには冷めた。あの世界では、武器の使用ってのは使ったら最後殺るか殺られるかのリアルな緊張があるもんだと思ってたんだが。クルーも若気の至りだから?それともパラレルワールドだから?許すべきなのか、自分の心が狭いのか、ちと考えてしまった。 ★決してつまらなくはない。ラストのエンタープライズ号の発進と、あのテーマ曲にはちょっとジンと来てしまったし、もう一度みたいなと思わせてくれるシリーズものって久しぶり。続編あるなら、今度はもっと単純なSFアクションでなく、スタトレらしい「深イイ」テーマも期待したい。
[映画館(字幕)] 6点(2009-06-14 23:30:12)
8.  スカイ・クロラ The Sky Crawlers
 (原作は未読です)★驚いた。あいかわらず説明はまったくないが、それでも今までの押井作品と比べると圧倒的にわかりやすい。物語の背景とか簡単に想像付くし。 ★特に、「イノセンス」みたいにごちょごちょ引用を使ってしゃべりまくるキャラがひとりもいなくてよかった。(だいたい活字ならどんだけ小難しい御託を並べてもかまわない。それこそディックの「ヴァリス」みたくわけわからん小説だって、好きなだけ時間使って反芻し、想像しながら読めるから。けど映画はそうはいかない。追いつけないのだ。ぼくは頭も耳も悪いんで・・・) ★しかしながら、精神的に閉じた世界、いつまでも終わることなく、ほんのちょっとだけ形を変えて繰り返される日常(戦争だけど)、それを打開しようとあがく主人公・・・昔のうる星(ビューティフルドリーマー)とやってることはいっしょっぽいな。 ★あと、精緻なCGと平板なキャラデザインは違和感最後まで消えなかった。こういうところは多少アナログでも、ジブリのバランス感覚のほうが好み。音楽は二重丸。 ★それとぼくは日常を虚無のうちに過ごす現代の若者達、なんてのにはあまり心を動かされないが、中盤の草薙の長台詞にちょっとどきっとするものがあった。もし今もチベットや中東や、グルジアなんかで不幸な目にあってる人たちが、みんなカメラに向かって、「おまえらがのうのうと平和に贅沢をむさぼってられるのは、俺達が犠牲になって死んでるからだ」って叫びだしたら、どうなるんだろうか。すいません、ポイント違いますよね。 ★でも、SFってよく現実のメタファーって言われるけど、そろそろ現実ってこんな映画を追い越してる部分があるんじゃないかなあ、と考えてみたりして。こういう白昼夢な世界、決してきらいじゃないんだけど・・・   PS, すごい瑣末なことなんだけど、どうして英語でちゃんと「すかいくろーらーず」って書いてあるのに、タイトルはスカイ・「クロラ」なの?なんか気になる。ネイティブに発音すると「くろら」なのかなあ。あとcrawlersって直訳すると「這い回るもの達」。キャタピラ運搬車、イモムシ、赤ちゃんの這い這い、水泳のクロール、WEBの検索ロボット・・・「大空を自由に飛びまわる者」じゃないんだ。いいねこのネーミング。
[映画館(邦画)] 7点(2008-08-15 23:32:19)(良:2票)
9.  スターシップ・トゥルーパーズ3
★本家バーホーベンの第1作のテイストをできるだけ再現しようという努力は感じられます。★ただ本家の切れっぷりと比べると、やっぱり迫力不足。★日本語HPの、「総製作費・CGシークエンス・バグズ・・・すべてが、前作の3倍!」というキャプションには笑った。前作は前前作の何分の1だったっけ(笑)★あとクライマックスのマローダー登場シーンも。それと意味なく裸体を見せるのも。連邦軍総司令官がアイドル歌手ってのも。マクロスかよ。★そうやって、随所にばかばかしさを見せるものの、やっぱりなんか真面目に風刺してるって感じがしちゃうんですよね。そしてやっぱ予算が足りないなと思うと、ストーリーや演出の、見なくてもいいアラが見えてしまう。★もったいないなあ、もう一度、本家バーホーベン監督で、予算を湯水のように遣ってぜひとも続編を!戦争いつまでも続きそうだし・・・
[映画館(字幕)] 7点(2008-07-29 23:56:19)(良:1票)
10.  スピード・レーサー
★自分もあの極彩色の予告編と、評論家の低評価を見て不安を感じた一人です。しかし、見てよかった。ほんとによかった。 ★まるでこまねずみのように縦横無尽に走り回り、バッタのように跳ね回る超トリッキーなレースシーンにアドレナリン出まくり!この感じ、多分ロボットアニメとかの戦闘シーン(特に板野サーカス系)によく似ている。つまり非現実なことは分かりきってるんだけど、それを補って余りあるスピーディでスタイリッシュな映像に酔わされるってやつ。(この点、前の席で見すぎた人は気の毒。ほんとに酔っただろうな(笑)) ★そして静止画で見ても、マッハ号の造形はほんとにほれぼれするほどかっこいい!(特にあの前後フェンダーラインとホイールアーチが絶品!)余談だがぼくは車の価値は絶対デザインだと思っている。そして今現在売られている車で、価値のある車など皆無だ。ぼくが今までに欲しいと思った車は、トヨタ2000GTとこのマッハ号だけ! ★わざと現実感をなくしたアニメっぽい背景、日本人キャストなど思いつかないくらい原作のイメージにはまりまくった各キャラ、タツノコっぽいギャグ、何もかもグッド。 ★物語は少年アニメが原作だし当然シンプルのきわみだが、家族愛や巨大企業が牛耳るレース界への反体制の勝利など日本のドラマだったらことさら臭くこねくり回すとこも、いやみなく自然に盛り上げてくれててよい。そうそう、幼なじみのトリクシーが小さなころから「奇行な」スピードを見守ってて、自然に彼の家族に溶け込んでいるのがほんとに好印象。 ★エンディングにちゃんと湾コーラスやってくれなかったのは減点だが、音楽も自然なアレンジングでよかった。よく見たらマイケル・ジアッチーノ(Mr.インクレやレミーだね)、またいい仕事しましたね。 ★なんにせよ極端な作風の映画だから、たぶん巷でもあまり人気は上がらないかもしれない。車好き、原作好き、な人は終わっちゃう前に早く見に行こう。ただし体の調子の悪いときはやめましょう。あと前で見過ぎないこと(笑)!
[映画館(字幕)] 8点(2008-07-16 00:44:58)
11.  スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師
★これはおもしろかった。同じようなタイプのミュージカル、「オペラ座の怪人」と比べてもこっちのほうが上。 ★ソンドハイムの音楽はかなり古風だが、ぼくはロイド=ウェッバーの「通俗的」すぎる楽曲より好み。しかもちょっと複雑な音程やリズムを駆使し、あるいはいくつものレチタティーヴォを挟みながら歌を続けさせるといったテクニックを歌手に要求したりと、結構本格的なオペラっぽくて、聴いてて非常にスリリングだ。 ★さらにティム・バートンの演出は、かなり演劇臭を抑えている。そのためこの映画、歌の比重がかなり大きいが、まったく飽きることがなかった。 ★肝心なジョニデの歌唱力は少々?だが、私的には音程とリズムが許容範囲内で、さらに役どころにはぴったりのキャストなのでOK。むしろ「演技の出来ない歌手」などにこの役はやって欲しくない。ま、歌で一番大変だったのはヘレナ・B・カーターだったでしょうけどね。 ★ドラマ的には、バーカーが悪徳判事の罠に落ちて投獄され、戻ってくるまでの過程がほとんど描かれてないので、やや最初の感情移入に欠けるきらいはある。音楽劇だからあまり複線や時間軸を戻したりして複雑にしないよう配慮したのか。しかしあとの復讐劇があまりにもザクザクと進んでいくので、そのうち気にならなくなった。 ★みなさんのおっしゃるとおり、バートン作品としてはかなり血が大目なので、そういうの苦手な人は観にいかないほうがいいでしょう。でもぼくは楽しめました。ティム・バートン、ミュージカル映画も結構やるじゃん。目が離せない監督です。
[映画館(字幕)] 8点(2008-02-10 00:25:56)
12.  スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ 《ネタバレ》 
 ★これは・・・ひょっとして「KILL BILL」みたいな映画が作りたかったんですかね。奇想天外な設定や奇天烈なキャラクターを配した無国籍アクション映画。★他の方に酷評されてるアクションシーンですが、いくつかハイブリッドな箇所(ガンVS日本刀、ボウガンなど)はなかなか面白かったですよ。あと義経がガンの射程ぎりぎり(なんですよね)から重盛を曲射で狙撃するシーンはしびれました。あんなことできるんかいな。★ストーリイは「荒野の用心棒」のパロディなんですね。そのほか、マカロニウェスタンへのオマージュ満載ということらしいですが・・・ただなんかごった煮感ばかりが目だってしまって、いまいちドラマやキャラが散漫なのが残念。★あるいはごった煮にせよ多少の理屈付けはして舞台に深みを持たせたほうがよかったかもしれません。せっかくインディアンっぽいヒトや一応普通のガンマンっぽいタランティーノもいるんだから。★ぼくは実は舞台は(ロケ地は日本だが)ホントのアメリカ西部で、(源平の末裔を含む)日本人移民が日本人村作って内部抗争してるクライマックスに、本国政府の軍隊が突然攻めてきて、なんて大どんでん返しを期待してしまったんだけど。そんなことしたらもっと収拾がつかないか(笑)。★基本は5点。で120分は長すぎるので-1、ラストのさぶちゃんの熱唱と、あとエンドロールが短くてよかったので+1、結局5点。
[映画館(邦画)] 5点(2007-09-23 14:45:55)
13.  スパイダーマン3
ストーリーの肝であるヴェノムの登場シーンが都合良過ぎ?僕は思わず「いきなりビンゴかよ!」とか「気付かねーのかよ!」とか突っ込んでました。 ★おまけにブラックスパイダーマンはどんな悪いことするのかと思えば・・・なんか悪いことしましたかね?強いて言えばMJとの痴話げんかくらい? ★僕はこのシリーズ、2も(評判のあまりよくない)1も好きなんですよ。SFアメコミでありながら普通な人間ドラマ(青春ドラマ)を、わりとテンポを無視してでも丁寧に描いてるとこが。 ★しかし今作はさすがに「相手」が多すぎか。相変わらず小物っぽいドラマをやってくれて美味しいんだけど、さすがのサム・ライミももてあましたのか、作劇はかなりやっつけのおざなり。スパイディもピーターもなんか忙しくてゆっくりドラマに浸ってられない印象だった。 ★ひっくり返したおもちゃ箱のようになった劇を力技で片付けたのは見事といえば見事だし、もう食傷と思ってるCGもあのvsゴブリンジュニアの空中戦や、サンドマンにはやはり目を見張ってしまう。★それにしても・・・これが最終作なのかと思うとちょっとこの「仕事」振りは寂しい。やっぱりドラマに深みがないと印象薄いんですよね。おなじ最終回でもSW-EP3はあのラストシーンですべてを許そうってな気にもなれたんだけど、こっちはさすがになあ・・・しっとりしてていいラストなんですけどね。 ★ってなわけで、もうこれで吹っ切れたスパイディは、青春ドラマはいいから、ひとつサム・ライミらしくぶっ飛んだ第4作を!(キャプテンスーパーマーケットみたいに!(笑))
[映画館(字幕)] 6点(2007-05-18 00:36:49)(良:1票)
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