21. ダブルベッド
人生に惑いっぱなしの中年男が主人公の物語。 石田えりと大谷直子をダブルヒロインには据えているものの、8割方は大谷直子がメイン。 石田えりは刺身のツマ程度の扱いで、濡れ場のシーンも大したことないです。 それ以上に、圧倒的にストーリーが面白くない。暗い映像に退廃的なムードがプンプン漂い、 無気力な登場人物たちの日常生活をだらだらと見せられているだけで、オチもない。 いかにも濡れ場のシーンありきで、シナリオは後から被せたという感じだけど、 これは仕方がないか。いい役者さんたちがたくさん出ているだけに、もったいない。 [DVD(邦画)] 2点(2011-09-27 20:47:15) |
22. ダイヤルMを廻せ!
コロンボ形式のサスペンス映画。ハバートという警視が、コロンボの役を担っている。 ストーリーのほうは本作のほうがよく練られていて、お話の展開や、 主人公である夫の人物描写がしっかり描かれていて面白い。 もともとテレビ劇を映画化したものらしいが、演出のほうもややテレビ向き。 画面があちこちに移動しないので、落ち着いて鑑賞できる安心感がある。 ちょっと鍵のトリックがわかりづらくて、一瞬お話から置いてかれそうになったのだが、 何とか理解することができた。ほとんど密室劇に近いので、映像に見栄えはないけど、 妻役のグレース・ケリーの美しさがカバーしている。シナリオの秀作なサスペンス作品。 [DVD(字幕)] 6点(2011-09-25 02:41:47) |
23. 大逆転(1983)
コメディータッチのストーリー映画だが、シナリオがよく練られていて中々面白い。 邦題通りの展開で、鑑賞後にスカッとするような心地よさを与えてくれる。 エディ・マーフィはこの時はまだ二番手扱いだが、主役のダン・エイクロイドを喰う 小気味いい演技を見せてくれた。お薦めのストーリーコメディー。 [ビデオ(字幕)] 6点(2011-09-24 11:01:47) |
24. ダーティハリー
殺人課の刑事の活躍を描いた作品だが、 この映画はストーリー云々より、やはり主人公の魅力がすべて。 この頃のクリント・イーストウッドはまさに脂が乗っているといった感じで、 非常にカッコ良く、無鉄砲なはみだし刑事の役がピタリとハマッている。 DVDを鑑賞している間、山田康雄氏の声が頭の中をぐるぐる回っていたのだが、 残念ながら彼の吹き替えは入っていなかった。映像が暗く、多少観づらいシーンがあるのが難点。 [DVD(字幕)] 6点(2011-09-20 08:06:04) |
25. 大魔神怒る
大魔神シリーズの第2弾。場所や登場人物などの変更はあるが、 基本的なストーリーは変わらない。ヒロイン役も高田美和から藤村志保に。 子供向けの特撮映画だが、大人の鑑賞に堪えられるシナリオで不思議な印象を抱いてしまう。 今度の大魔神は湖の真ん中にある"神ノ島"という小さな島に祀られており、 その登場シーンは迫力があってかなりの出来映え。まるでモーゼの十戒ばりで、 荘厳でありながらカッコいいとさえ思わせる。それにしても真面目に作ってるなぁと、 感心することしきりの作品だった。 [ビデオ(邦画)] 6点(2011-09-19 21:57:22) |
26. ダーティハリー3
ハリーのキャラは相変わらず魅力たっぷりなんだけど、 本作では新人女性刑事のキャラが出てきて、これが今一つうまく流れていないような。 終盤の展開は無茶だし、ラストもこれはちょっと納得できない・・・というか後味が悪い。 もちろん、それなりに楽しめるアクション映画だとは思うけど。 [DVD(字幕)] 4点(2011-09-17 06:09:41) |
27. 大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス
子供向けの怪獣映画ということで、穴だらけのストーリーはもうしょうがないんだけど、 冒頭からガメラが出てきて、ギャオスが出現という流れは、もう少しどうにかならないものか。 ギャオスは強くて、造形もキャラもいい。セットも丁寧に作られている。 ただガキがとてもうるさくて、やたらしゃしゃり出てくるので、かなりイラついた。 「ガメラは子供の味方」か。いらぬ設定を作っちゃったね。 [ブルーレイ(邦画)] 3点(2011-09-13 20:55:38) |
28. 大脱走
娯楽映画の代表作で、老若男女問わずに楽しめる作品。 すぐにストーリーに惹き込まれる判り易い内容に、誰が逃げのびるのか、誰が捕まるのか、 鑑賞者を途中で飽きさせない巧妙な作り。アクションシーンもしっかりと用意されている。 スティーブ・マックィーン、ジェームズ・ガーナー、チャールズ・ブロンソンなど、 当時のトップスターたちが顔を揃え、個性的なキャラをそれぞれ見事に演じきっているのだが、 とりわけジェームズ・コバーンのとっぽさが笑えた。血なまぐさいシーンは一切出てこないので、 戦争映画が苦手な人でも大丈夫。お薦めの娯楽作品。 [地上波(吹替)] 9点(2011-09-07 20:48:39) |
29. 007/ゴールドフィンガー
タイトルバックが目を惹く、シリーズの3作目。 スパイ道具やボンドカーがお目見えして、少々ちゃちいながらもワクワクさせてくれる。 エピソードの中ではわりと真面目に作られているほうだとは思うけど、 ボンドはあまり活躍しないし、敵役や3人のボンドガールの魅力も今一つ。 ラストのオチは妙に情けなかったけど、これもボンドの能力だと思えば結構笑える。 ハロルド坂田のキャラだけは、妙に存在感があって良かった。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2011-09-05 02:17:02) |
30. ダーククリスタル
異世界を舞台にした人形劇。主人公たちは人間のような動きで、 どうやって撮影してるんだろうと、鑑賞中はそちらばかり気になっていた。 物語は勧善懲悪系でヒネリはまったくないけど、とにかく映像が美しく、 不思議な生き物たちのデザインもいい。個人的にはメイキングのほうに興味をそそられた。 ある程度の予想はしていたのだが、一本の映画を作るのに、 これだけ手間ひまがかかっているのかとびっくり。ひたすら感心するばかりだった。 [DVD(字幕)] 5点(2011-08-30 14:38:57)(良:1票) |
31. TATTOO[刺青]あり
実際に起こった事件をドラマ化したものだが、犯罪シーンはまったくなく、 あくまで主人公の人間描写に焦点を合わせた作り。両方の部分を描いていたら、 どっちつかずになっていただろうし、あの事件の内容はとにかくひどかったので、 どんなに丁寧に主人公の姿を描いても、理解はできなかっただろうと思う。 そういうわけで、犯罪実録ドラマとしては、「復讐するは我にあり」のほうが 圧倒的に面白いんだけど、人間ドラマとしては、こちらのほうが優れている。 主役を演じる宇崎竜童が好演。昔の邦画らしく、全体的に画面が暗いのが難点かな。 [DVD(邦画)] 5点(2011-08-29 16:03:53) |
32. 第9地区
冒頭で大笑いしてしまったのが、すべての敗因。 設定が無茶すぎるし、エイリアンが仮面ライダーのショッカーの怪人みたいなんだもん。 しかもドキュメントタッチの演出で見せるものだから、完全にコメディー映画かと思った。 後半はそれなりに面白く観れたけどね。主人公のキャラもいいし、さりげなく描いた友情もいい。 まあ変わった作りの映画だった。 [DVD(字幕)] 4点(2011-08-29 14:29:05)(良:2票) |
33. 大空港
人間ドラマを中心に描いたパニックもの。 作りは「タワーリング・インフェルノ」とほぼ同じだが、本作は事件が起こるまでに一時間以上。 今の若い人たちが観たらテンポが遅くて、前半は退屈と感じるかも。 パニックものとして見ても、「タワーリング・インフェルノ」よりは、スケールがひと回り、 ふた回り小さく、終盤ももうひと捻り欲しかったところ。 それでも登場人物が多いにも拘らず、個々のキャラがしっかりと描かれていて、 人間ドラマとしての見応えは十分にあり。個人的には楽しく鑑賞させてもらった。 [DVD(字幕)] 6点(2011-08-29 13:46:45) |
34. 大地震(1974)
実際に起きたロス地震をベースに製作されたパニック映画。 作りは「タワーリング・インフェルノ」や「ポセイドン・アドベンチャー」などとほぼ同じだが、 本作のスケールは、それらの作品よりはすべてにおいて物足りない。 CGのないこの時代で大地震の様子を表現するのは、ちょっと難しかったのかも。 ドラマのほうは決して悪くはないんだけど、何せ広い地域で起こっている状況のうえに、 登場人物が多数出てくるので、今ひとつまとまりに欠ける印象を覚えた。 ラストも、う~ん、やっぱり今ひとつかな。 [DVD(字幕)] 4点(2011-08-29 13:14:18) |
35. 黄昏(1952)
鑑賞後に邦題を見ると、「あぁ、なるほどね」と妙に納得させてくれる作品。 昔の不倫映画は男側の人間描写が浅いうえに、何とも情けないシーンが多くて、 本作もご多分に洩れずなんだけど、ラストはまあまあインパクトはあったかな。 ジェニファー・ジョーンズは、相変わらずきれいで魅力的な女優さん。 そのせいで中盤以降は先の展開が見えちゃうんだけど、普通に楽しめた作品だった。 [DVD(字幕)] 5点(2011-08-28 14:05:00) |
36. 太陽がいっぱい
主な登場人物は3人だけなのだが、 序盤は男二人の友人関係の説明がないのでちょっとわかりづらいかな。 映像と音楽はとてもきれい。一応サスペンス映画の展開ではあるんだけど、 完全犯罪を目論んだある青年の顛末記、一種の青春映画として観たほうがいいだろうね。 ストーリーそのものよりも、アラン・ドロンの魅力と情緒溢れるヨーロッパの雰囲気を楽しむ作品。 [DVD(字幕)] 7点(2011-08-25 20:00:11) |
37. ターミネーター4
新シリーズ3部作の第1弾ということで、シナリオを懸命に考えたという熱意は伝わってきて、 映画の出来自体もそんなに悪くないとは思うんだけど、あまりにも時間が経ちすぎたことと、 近未来が舞台ということで、序盤は中々物語に入っていけなかった。 1作目の設定をずっと引っ張ってるんで、当然のことながらお話は広がらず、 でがらしでおいしいお茶を何とか入れようといった印象を受けてしまう。 新ターミネーターの存在意義も薄かった。一応納得できる説明はあるんだけど・・・。 シリーズものは過去の作品とどうしても比較されてしまうんで、ツラいですな。 [DVD(字幕)] 4点(2011-08-24 11:41:24)(良:1票) |
38. ダークナイト(2008)
バットマンの新シリーズ第二弾。 「ダークナイト」のタイトル通り、映像が黒くて劇画調の作り。 ストーリーは粗だらけなんだけど、スピード感溢れる展開で突っ込む余裕を与えない。 ヒース・レジャー演じるジョーカーの演技が絶賛されているが、 厚化粧とコスプレが邪魔をしているせいか、とりたてて何も感じなかった。 アメコミ娯楽映画としてはいいほうの出来だとは思うけど、 バットマンのコスプレデザインは、もう少しスマートにならないかなぁ。 [DVD(字幕)] 5点(2011-08-24 10:04:19) |
39. ターミナル
設定が中々変わっていて、面白いコメディー映画だなと思ったら、 中盤からヒューマンドラマ色が強くなり、それと同時に徐々に設定の粗が・・・。 トム・ハンクス主演の映画は結構鑑賞しているが、どうにも彼とは相性が悪いようで、 制作者側が彼の人柄の良さというイメージだけに頼り過ぎているのか、 どうしてもシナリオの甘さを感じてしまう。この作品も同じ。 ラストの主人公を引き立たせる、オーソドックスな定番演出はご勘弁。 スピルバーグって、こんなベタな演出をする人だったっけ? まあ笑えるシーンも用意されてるし、ほのぼの人情系が好きな人なら十分楽しめる作品だと思う。 [地上波(吹替)] 4点(2011-08-23 13:46:18) |
40. ターミネーター3
女ターミネーター待ってました! と思ったら、 内容は単なるB級ジェットコースタームービーだった。 制作費がかかっているだけあって、確かにアクションシーンはド派手で凄いのだが、 ストーリーの流れが早いうえに、ハショリが多くて突っ込み所も多すぎる。 シナリオ自体がしっかり練られていないというか、もうお話自体が広がらないんだろうな。 ドラマ性のなさを、スピード感のある映像でごまかしているような感じ。 本作単体だけで観れば悪くはないんだろうけど、過去の作品と比べるとやっぱりキツい。 [ビデオ(字幕)] 4点(2011-08-23 08:46:45) |