1. 着信アリ2
《ネタバレ》 前作以上のカスホラー。続編としての必然性皆無の意味不明なストーリーのおかげで、少し前に見たのにほとんど内容を忘却しているw。嫌な記憶は消去したいという本能なのか…。 原作者を始めとして、ホラーに対する興味も、矜持も、センスも無い人間が、金儲け主義から流行りに乗っかって、適当に他作品から演出や設定やらをパクって作ると、こういう見事なまでの駄作が出来上がる。 台湾という舞台も意味ないし、相変わらず出演者の演技も「キャーキャー」うるさいだけ。 [DVD(邦画)] 0点(2007-02-25 19:38:10) |
2. 着信アリ Final
《ネタバレ》 回を追うごとにレビュー数が激減していくのが、このシリーズに対する評価を明確に代弁しているだろう。 原作者を始めとして、ホラーに対する興味も、矜持も無い人間が、金儲け主義から流行りに乗っかって、適当に他作品から演出や設定やらをツギハギして作ると、こういう見事なまでの駄作が出来上がる。 ダラダラと同級生が殺されていくだけで、もはや続編として携帯を使っている意味すら失っている。恐怖演出にもエッセンスが無いのでまったく怖くない。 相変わらず女性の叫び声は決まって「イヤーーーッ!」。携帯に着信があれば「イヤーーーッ!」。人が死ねば「イヤーーーッ!」。 その他のセリフも、「海に行かない?」、「約束だよ、明日香」、「もう終わりにしよう」、「君に会えて良かった」、「君は強くなった」etc.etc。なんて陳腐で記号的なセリフの数々…。ここまで陳腐で恥ずかしいセリフを平気で使える監督や脚本家のセンスがどんなものかは推して知るべしだ。 とにかく何から何まで「記号」の羅列。 わざわざ韓国を舞台にしている意味も分からんが、やたら韓国人が親切で勇敢で優しく、日本人が陰湿で卑怯に描かれているのは、どう考えても韓国マンセーな「媚び」としか思えない。 またラストでも、あんな怪しげなネット上のメールに何万人も送るわけないだろ。「がんばって!」とか「力を合わせて悪霊を退治しましょう」とか、あり得ないだろ。アホらしい…。ネット回線に潜む悪霊がパソコンをフリーズさせたからって何で退治できるんだ。まあ実際、退治出来てなかったみたいだけど。でも、それならあの爆発シーンは何だったんだ。ぜんぜん問題は解決してないじゃん。なんで二人は無事なんだよ。他のいじめてた連中は?ファイナルとして何も進展も完結もしてないじゃん。 こんなスタッフには二度と映画など作ってもらいたくない。猛省を促したい。 [DVD(邦画)] 0点(2007-02-25 03:42:33)(良:1票) |
3. 地下室の怪
子供時代とは、世界には自分の知らない顔があり、自分とは違う他者的な存在を認知する時期でもある。 人種や文化、世代は違えど、そうした子供の頃に垣間見る世界の不思議や他者の恐怖というものに対する感じ方は普遍的なものという事がよく表現されている。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-09-20 16:13:25) |
4. チャーリーとチョコレート工場
《ネタバレ》 高評価が多いけど、個人的には子供にこそ見せたくない作品。申し訳ないけど酷評です。 どうも、この監督さんとは「シザーハンズ」以来、イマイチ相性が合わないなあ~。この作品も「オレって、夢のある世界も作れるけど、それだけじゃなくて、ちょいと現実の厳しさや皮肉なんかも盛り込めるんだゼ」と言わんばかりの斜に構えた露骨な狙いがヒシヒシと伝わってきて、見ていて鼻白む。 現代のおとぎ話を気取っているのかも知れないけど、もともと昔話や童話は毒を含んでいるものだし、幻想的な世界観とコメディタッチなノリとのギャップによる「寓意の強調」という演出もよくあるものでしょ。 だいたい主人公の少年が拾った金をネコババし、それでチョコを買うという「外し方」が露骨すぎ。「現実世界では必ずしも正直者じゃなくても幸せになっちゃうよ」ってか。原作ではお金を拾う事の葛藤があるそうだが、ネコババした事には変わりない。 そのくせラストはお定まりの家族愛でハッピーエンド。実に偽善的。たかが一日、一緒に工場見学して、親父と再会しましたってだけで、お互いの何が分かるの?ましてジジイたちとは直接会ってもないじゃん。そんな事で家族のように振舞える事自体が自己欺瞞で気色悪い。おまけに歯医者の親父は最後の食事会の場にいないという中途半端さ。 現代社会において理想的な家族像が崩壊しつつある根本原因の追究や代案も無いままに、「家族は大事」などと締めくくられてもねえ…。 [DVD(字幕)] 3点(2006-08-09 19:21:52)(良:1票) |
5. 血と骨
《ネタバレ》 <原作未読・映画版のみの評価> いまいち何が言いたいのか分からない作品だった。 戦中戦後の混乱期を生きた人間のドラマとしては、たけし演じる金俊平の傍若無人&無軌道振りがヒド過ぎて、ちょっと感情移入が出来ない。いかに行動力や商才があっても、あそこまで他人の気持ちを無視してたら、そりゃ悪くないものまでダメになるに決まってる。時代とは言え、周囲の人間も流されすぎ。そこまで荒む事もないのに、勝手に状況を悪くしているように感じる。 在日朝鮮人の苦労談を描くことでの戦争批判、ひいては日本批判という訳でもなさそうだけど、やはり根底には「こうやって生きるしかなかった」という、被害者意識のようなものが見え隠れしているような気もする。 各エピソードもぶつ切りで特に繋がりがなく、あっても無くてもいいという程度の扱い。その分、無駄に尺が長くなっているのがマイナス。 特に年を取ってからのたけしのメイクとその動きは、「ひょうきん族」世代から見ると、ほとんどコントに見えてしまい、これまた違う意味で感情移入が出来なかった(w。 ラストも北朝鮮批判に繋げたかったのかも知れないけど、そこへ至る心情の変化が描かれていないし、金俊平の人間性に終始共感が出来なかったので、終わり方として唐突な印象を受けた。 [DVD(邦画)] 5点(2006-03-03 17:46:16) |
6. 地球で最後の男
《ネタバレ》 ここでの評価を先に見ておくべきだった…。 指摘にある通り、まず邦題が悪い。基本的に内容と無関係。自分もこの邦題に騙されたクチ。 次にその内容も、これまた低レベル。「ジェイコブズラダー」辺りのパクり。結局、死に逝く者の見た夢オチパターン。 だが問題はそれが悪い訳じゃなく、あまりにも演出やストーリー展開、カメラワークなどにスタッフのやる気が感じられないこと。終始ダラダラしてるわ、展開にも意外性が無いわ、今どき大真面目に「黙示録」だの「天使」だのというギミックを出してくるわ、おまけにその天使のデザインもチープなC3-POもどき。すべてにおいてセンスが無い。見るだけ時間と金の無駄。 [ビデオ(字幕)] 0点(2005-07-24 23:16:05) |
7. 茶の味
何か新しい表現や演出を試みようとする意欲は認めるけど、まだ自己満足の域は脱していない。まるで「オレって変わり者だからさ~」と、自分で変人である事を強調したがる人間を見ているような気恥ずかしさがある。単なる変人の突飛な言動や映像のインパクトで驚かせている段階で止まっていて、そこにもっとヒネリや含みを持たせ、作品の中で不条理以上のものに昇華させる所まで行っていない。それに不条理と言うほど不条理な演出でもないし、非日常と言うにはそこで語られるドラマが日常に寄り過ぎている。 それにこの手の不条理な世界を描く事で、逆に「条理の意味」を見出そうとする方法論は、すでにダウンタウンの松本人志が色々とやってきた事で、それほど目新しいアプローチでもない。設定の理不尽さや笑いのレベルで言えば、やはり松本人志の方がはるかに上。 事実、狙った笑いもそれ程センスを感じるものではない。特に序盤の少年の額から電車が出てくるシーンが、いかにも「斬新な表現でしょ~?少年の心象を映像化したんですよ~」と言わんばかりで鼻につく。 また、そこを狙ったものとは言え、全体的にテンポがゆったりし過ぎていて、無駄に尺が長くなっている。ゆったり感とダラダラ感を混同している気がする。各エピソードにほとんど繋がりが無いのも、余計にまとまりに欠けた印象を与える。「なごみ系」なんてジャンルは、その言葉の響きとは裏腹に、生半可なやり方では表面的な笑いを取るだけで終わってしまいかねない難しいものだと思う。 結局、最終的にホロリとさせる、お涙ドラマに終着するというのも、その狙いが見えてちょっと冷める。 [DVD(字幕)] 4点(2005-06-25 17:24:57)(良:1票) |
8. チルドレン・オブ・ザ・デッド
基本的に作品の意図が分からない。「ゾンビ」三部作の番外としても意味不明。何のために「ゾンビ」という素材を使っているのか、監督に問い質したいところ。実際、つい先日、鑑賞したばかりなのに、内容がほとんど印象に残っていない。そんな作品がどの程度のものかは言わずもがな。 2点(2005-02-08 18:48:24) |
9. 超時空要塞マクロス ~愛・おぼえていますか~
TV版を一度も見た事が無いのに、友人に連れられて映画を見に行きました。当然、人間関係や世界観もよく分からぬまま見ましたが、結構楽しめた覚えがあります。 何と言っても、激しい戦闘中に、リン・ミンメイが「愛・おぼえていますか」を歌うシーンは鳥肌が立ちます。こういう「歌」を作品の演出として使うというのをやったのはこれが元祖かも。「このシーンだけの映画」と言っても過言ではないでしょう。 アニメがアニメらしかった古き良き時代の作品。 ところでK君、映画帰りに 、ミンメイか早瀬未沙かでケンカになりそうになった事、「おぼえていますか」。 8点(2005-01-22 00:39:03)(良:1票) |
10. 着信アリ
《ネタバレ》 確かに、後になるほど映画や小説はオリジナリティを出すことが難しくなっていくものです。特にこの手のジャンルはアイデアや演出パターンが出尽くしているし、良くも悪くも「リング」と「呪怨」の完成度が高かった分、邦画ホラーの「雛形」として基本みたいになっているのが現状です。これらの作品が有名になりすぎたのも、それに拍車をかけています。 しかし、それは後続が「工夫をしなくてもいい」と言う意味ではありません。 この作品の安易さは、恐らく放送作家特有の、「作品の質より視聴者の最大公約数的な認知(すなわち一般ウケ)ありき」の発想からくるものでしょう。「とりあえず邦画ホラー流行りだから、うちも作っとけ」と言うような厚顔無恥な開き直りの集大成にしか見えません。その場さえ良ければ、今後の信用を失うことなどおかまいなし。 そんな発想だから、「リング」や「呪怨」に対するリスペクトなどあろうはずもなく、設定から演出、ストーリー展開に至るまで、終始「パクリ」のオンパレードで、独自の着想や工夫などひとつも見られません。 基本となる携帯電話やメールにまつわる「都市伝説」自体もあまりにも陳腐だし(そこだけとっても「リング」のような工夫がない)、出演者の演技も「キャーキャー」うるさいだけ。 1点(2004-10-31 12:11:43) |
11. チャーリーズ・エンジェル フルスロットル
《ネタバレ》 前作は個人的には2点を付けるほど駄作だと思ったが、今作は全体的にかなりのレベルアップ。特にアクション演出全般のクオリティが上がり、ワイヤーの使い方もだいぶ洗練されてきていて、「カッコ良さ」を演出しつつも、物理的挙動があまり不自然にならない程度に抑えてある。 各キャラの掘り下げと共に、過去に纏わるいわくありげな人物なども登場し、物語性も深まっている。 ただ惜しいのは(この手のハリウッド映画に共通することではあるが)、ここまで娯楽作品として出来ていながら、今一歩のところで「分かっていない」と言うか、微妙にセンスがズレている部分が多いのが残念な限り。 例えば導入シーン。出てきた男がいきなりマシンガンを撃ちまくるから、結局、尻尾を巻いて必死に逃げ出すというようなつまんない導入になってしまう訳で、やはりこういう場面で「勿体つけて出てくるヤツ」は一癖も二癖もあるような「用心棒」や「殺し屋」で、そいつとの格闘シーンがあって欲しい。 他にも倉庫で暗闇にしといてさっさと明かりをつけてしまったり、マディソンがすぐに銃火器を使うとか、「そこはそうじゃないだろ!」と突っ込みたくなるシーンが多い。 「裏切った先輩エンジェル」なんてすごく魅力的な設定なのに、マディソン一人しか登場しないのもつまらない。やっぱり3人出てきて欲しい。ラストも3対1なんて卑怯。3対3が見たいところ。 [ビデオ(字幕)] 6点(2004-04-09 21:16:00) |
12. チェンジング・レーン
運命に身を任せるしかない人間にとって、「あの時、こうしていたら違う人生になっていたかも知れないな」という思いは、誰でも一度は抱いたことがあるでしょう。しかし大事なのは、「あの時どうしていたら良かったか」と考えることよりも、今の結果を齎したものも、結局は自分の判断と選択でしかない、という事実を認識することではないかと思います。この作品の主役ふたりも、一見、どうにもならない運命に翻弄されているように見えますが、事故を起こしたのも、裁判の開廷時間に遅刻しそうになっていたのも、きちんと事後処理をしなかったのも、書類を間違えて出してしまったのも、お互いを憎み合うのも、ひいてはアル中で離婚したり、横領の事実に苦しむのも、元を正せば、自分の行動と選択の帰結であり、自己責任以外の何者でもありません。ふたりともラストまでの紆余曲折を経て、その事に気付くからこそ、始めて他人を許せる心を持ち、人間としても成長できたのではないかと思いました。 7点(2004-01-26 13:54:06)(良:1票) |
13. チャイルド・プレイ(1988)
「殺人鬼の怨念が人形に宿る」というアイデアは良いけど、ホラー映画としてはたいして怖い作品ではない。 人形は黙って動かないから怖いんであって、チャッキーが喋ったり、動きまくったりし過ぎなので、キャラ的には立っても、人形独自の怖さや不気味さは薄れているのが残念。 しかも、いくら刃物を持ってるとは言え、あんな小さな人形にいつまでもやられてんなよ、もう!と思っちゃう(まあ、そんな事を突っ込む映画ではないけど)。基本的に典型的な殺人鬼ホラーである事には違いが無いので、展開や演出もワンパターンになりがち。一度くらいは見る価値もあるが、その後のシリーズを見る必要性は感じない。 [ビデオ(字幕)] 5点(2003-09-15 18:14:39) |
14. チャーリーズ・エンジェル(2000)
頭をカラッポにして見るべき「おバカ映画」だとは思いながら、その内容のあまりの中途半端さに閉口するのみ。娯楽作品としても、アクション映画としても、おバカ映画としても、それぞれに「徹底感」が無いんだよな~。 ストーリーなんてあって無いようなものだし、かと言って売りであるはずのアクションシーンもワイヤーで吊って高くジャンプして蹴るか、ぐるぐる回ってるだけの安易さじゃ、面白くもカッコ良くもない。これなら「マトリックス」の方がビジュアル面の見せ方に関してはまだマシ。 どうせ娯楽作品として作っているんだから、もっと演出面を工夫したり、おバカなアクションに徹するとか、何かこだわりは無いのだろうか?こういう最近のハリウッドアクション映画ほど見ていて歯痒いものは無い。 最新技術を使った視覚効果も、使う側に演出センスが無いと返って安っぽさや不自然さが際立つという見本。 唯一、エンジェルたちに美人ではなく、あえて個性的な顔立ちの女優を配した英断は評価できる。これで三人が三人とも美女だったら、どうしようもない作品になっていたはず。 [ビデオ(字幕)] 2点(2003-08-30 07:52:08)(良:1票) |