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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 2517
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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21.  ドラキュラZERO 《ネタバレ》 
 前半の雰囲気が良くて、これはもしかして?と思ったのですが。  シルエット状態の引きの画が反復されて、それがキーのビジュアルとなるのかな?と思うと後半は出てこないし。   短い上映時間ゆえ、テンポ良く進みます。ドラキュラが悪魔と契約せざるを得なくなる流れを、大切な息子(美形!)の存在を中心にして描く事によって納得させてゆく感じ。  魔物化してからは騒がしいアクション映画『ドラキュラ無双』になるわけですが、彼の能力設定にどうも脚本上の統一が図られていないようで、あなたの能力ならば仲間や奥さんは助けられたんじゃない?みたいな、その場その場の都合による能力変化が起きてしまっているようで。  クライマックスでの選択も、今際の際の奥さんの願いが理不尽に感じられてしまって「ええ~?」みたいな。そこは本当は感動させたかったハズの部分じゃ? いや、彼が結局はそっちを選択せざるを得ない展開になるであろう事は最初から予測されてましたけど。   いかにも続きがありますよ的なラストシーンも含めて、終わってみれば最近のアメコミものみたいな映画だったなぁ、という印象。  ヴァンパイアの映画と言うよりもダークなヒーローの誕生までを描いた映画って感じでした。  悪魔と契約した事によって自分が救おうとしたもの全てを逆に滅ぼしてしまう事になる男の悲劇、みたいな部分がもっと際立っていたら良かったと思うのですが。
[映画館(字幕)] 6点(2014-11-02 14:25:06)
22.  トランスフォーマー/ロストエイジ 《ネタバレ》 
 毎度のマイケル・ベイです。とりあえず爆発。中学生レベルのお色気。カット数大量。だけど足らないカットも大量。映像も演技もシーンも話もちゃんと繋がってません。  「イマジナリーラインくらい守ってくれないと・・・次にくっついてるカットのクラッシュしちゃったソレはどこの誰さん?」みたいな事を気にしているうちに、物語自体が激しく方向転換しちゃって訳わからなくなっちゃう、っていう。テキサスからシカゴまではまだなんとなく繋がってた気もしますが、香港に飛ぶともう別の話みたいな状態になって。飛躍し過ぎ!って。   んでも、私にとってマイケル・ベイ、クリストファー・ノーラン、ローランド・エメリッヒはクドくて途中で飽きる3大監督なんですが、今回飽きなかったんですよね。マイケル・ベイ史上初?  これまでのシリーズはどうもガチャガチャと鉄の塊がもつれてるだけ、みたいな印象ばかりだったのですが、今回はいつものマイケル・ベイ的ゴチャゴチャハチャメチャな世界の中にしっかと感じ取ったんですよね、怪獣映画を。半勃ち『ゴジラ2014』よりもずっと怪獣映画。  人々が生活する街の中に巨大な生物(機械生命体ですが)が現れ、破壊の限りを尽くす。あー、支離滅裂な映画の中に、アレに足らなかったカットがいっぱい含有されてるわー、って。そのイメージの洪水が気持ちいい感じ。   『パシフィック・リム』にしてもそうなんですが、結局巨大ロボットだの怪獣だのってのはシネフィルを喜ばすお上品なショットで飾り立てて気取ってたって仕方ないわけですよね。リアル小中学生と精神的小中学生をウハウハ喜ばしてナンボ。  受け手は永遠の中学生マイケル・ベイの稚気にいかにシンクロするか、っていうのが大切なわけで、ウザいシャイア・ラブーフが出てこなかったお陰か、作品の精神年齢が更に下がり気味だったお陰か、今回は私、シンクロ率高めでした。   いかに馬鹿になりきって見れるかがポイントな映画。もっともこの映画のストーリーを理解するのは馬鹿にならなくても至難の技ですが。シードって結局何だったのさ?(杜撰な扱いのマクガフィンざんすな)
[映画館(字幕)] 7点(2014-08-09 15:45:32)(良:2票)
23.  トランセンデンス(2014) 《ネタバレ》 
 古いわぁ。前世紀の遺物みたいな映画。   単純にコンピュータやネットは悪です!って言ってる訳ではないけれど、センス的にはそういうテクノロジーの脅威を扱った昔の映画から進化無し。「ネットなんか要は使う人の心次第なんですよー、愛なんですよー」って、いやもうこういう題材で十分語られてきたでしょ? これ、そこから少しはなんか進歩した? 既成の色んな映画の事を思い出しまくりなんですけど。   『さよならジュピター』を思わせる陳腐なテロリスト集団、アレの物語上の扱いが曖昧で、二人を追う仲間の意識も曖昧で、っていうかそもそも二人も曖昧で、まー脚本的には少しはぐらかしておきたかったんだろうなぁ、ってモノが見え隠れしていて、そのつまらん匙加減が映画そのものをつまらないものにしている感じで。   要は『フランケンシュタインの花嫁』やりたいだけなのね。今、この時代とか科学の進歩とかってもの自体に対して脚本は責任回避してて。SFである事から逃げてます。ファンタジーだから許してね、みたいな。だけどファンタジーってジャンルを免罪符にしちゃいけません。   AI、量子コンピュータ、ネット、ナノマシーンや細胞医療といった題材を扱いながら88年前のフリッツ・ラングの『メトロポリス』よりも退化してるんじゃないか、ってくらいの時代の負い方で、ワリと低めなところではぐらかされてしまうのがガッカリな感じでした。
[映画館(字幕)] 3点(2014-07-14 21:54:58)
24.  トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2 《ネタバレ》 
 ヴァンパイアと人狼との三角関係、ラブラブ描写の「うふふあはは」が本体で、戦いの部分はオマケみたいなシリーズの完結編、ですがさすがに最終作後半部分だけあって、やっとこさ敵が具体的に動き出します。かなり遅かった気がしますが。   遂にヴァンパイア化したベラの特殊能力を見せたり、ヴァンパイアと人との間に生まれた子をめぐって迫る危機が不安感を煽ったり、おお、この延々ヌルさを見せ続けたシリーズもいよいよ「うふふあはは」を捨て、ホラーアクション大作としての盛り上がりを見せる時が来たか!と。   そのクライマックスの闘いは凄絶で、ヴァンパイアと人狼が入り乱れ、敵対するヴァンパイア達双方の首が次々と斬り落とされ、これまで親しんできたキャラが次々と最期を迎え、これで完結編に相応しい終わりを迎えるのだな、と思ったら・・・椅子から滑り落ちそうな脱力系のオチを用意して下さいまして、あー、そうそう、あくまでヌルくてナンボでございましたね・・・って。   でもまあ、その「実際には存在しなかった戦闘」を映像化してみせてくれた訳ですから、一応、娯楽映画としての「気合い」はこもっていたワケですし、みんな幸せに暮らしました、ってところに収まる事こそがこれまでのヌルさから言っても相応しいのでしょうし。アリスと敵の親分さんとの間のアレが納得できるのかどうかは深く考えるとちょっと疑問だったりもしますが。   それはアリなのかって感じのジェイコブのハッピーエンドフラグはともかくとして、ベラとエドワードが幸せになれて良かったんじゃないでしょうかね。身分の差、民族の差を越えて愛しあい結ばれた二人の物語、って事でこれって古典的な話だったんだねぇ、と。   私、なんだかんだ言っても、このシリーズ、ツッコミを入れつつ楽しんでましたが、日本ではトンと人気が出なくてシリーズを重ねるごとにどんどん劇場のランクが落ちていったのが淋しかったかな・・・
[映画館(字幕)] 6点(2013-11-21 21:37:00)
25.  飛べ!ダコタ 《ネタバレ》 
 良く言えば優等生的、悪く言えばクソマジメな映画。  演出や映像に奇を衒う事なく、誰かが過剰に前に出ようとする事もなく、終戦直後に起こった実際の出来事を元にした群像劇が描かれてゆきます。   ダコタの不時着から滑走路工事、そして離陸までの島民達の苦闘の流れをもっと克明に見たかったとも思いますし、イギリス兵達の個性をもっと見せて欲しかったとも思います。ヒロインの生にもっと迫ってくれていたら、とも。  だけど、このくらいの塩梅がちょうどいい、気持ち良く見られるバランスのような気もします。どこかが突出して、その分上映時間が長くなって、って事になるとバランスが崩れてしまうような。   映画は後半になると明確に反戦の姿勢を打ち出してきます。そしてそれは過去の大戦を生きた人の悲劇を越えて現代にまで通じる描き方。ナショナリズムに固まり、戦争をしたがっているようにしか思えないような人々に対してのハッキリとした批判。  それはこの映画の唯一にして最大の力強い「出っ張り」かもしれません。   日本海の美しさと荒々しさが捉えられた映像が素晴らしく、そのロケーションに溶け込むような人々の表情が印象的です。柄本明、ベンガル、綾田俊樹という東京乾電池創設メンバーが揃って出演しているのですが、これ見よがしではなく、彼らもあくまで溶け込んでいるのですよね。   半年前まで敵として殺し合いを繰り広げていた国の人々との交流を描いた感動の物語。クソマジメゆえの気持ち良さを味わえた映画でした。
[映画館(邦画)] 8点(2013-10-13 20:24:49)(良:1票)
26.  トランス(2013) 《ネタバレ》 
 ミステリーにした時点で「違うんでないか?」と。だってこの映画にはルールがないのですから。ルールがないとミステリーは成立しませんからね。   もちろん、この映画が楽しませようとしているのは謎解きのシチュエーションではなくて、それが現実か、それとも作られた記憶なのか、どこに真実が存在するのか、って部分なのですが、現実と催眠状態との区別を付けない、それが誰の催眠状態なのか判らない、そういうルール不在の映画であると判った時点でさーっと興味が無くなってしまいました。だってそうなるともうなんでもアリだもん。   あとはもう作品の雰囲気、空気にノレるか否か、みたいな状態になってしまって、私としてはもうノレませんよ、って。物語を二転三転させて種明かしの更に奥にある真実の、でも?みたいな描き方までしたところで、いやもういいから、どうせなんでもアリだから、って感じ。  突き詰めていっちゃうとどんどん嘘臭くなっちゃって、どれもこれも現実ではない、ってな事になっちゃいますし。  一定のルールの元で観客と対決してみせて欲しいんですけどねぇ。   エレベーター、鍵、ガラス窓とその内と外、そういう「意味ありますよー」って思わせぶりに散りばめられた要素、そこをじっくりと考察してみたいと思わせるだけの魅力が感じられませんでした。
[映画館(字幕)] 4点(2013-10-13 16:18:08)(良:1票)
27.  図書館戦争 《ネタバレ》 
 石原慎太郎や猪瀬直樹といった馬鹿(おっと失礼)が本当にやろうとしている事を題材にしてる訳で。  狭量なナショナリズムが蔓延り、他人の価値観や多様性を認めず単一の価値観を押し付けるような風潮が見られ、テクノロジーが進歩しながら昔よりも明らかに不自由になっている事を実感する、そんな時代にこの題材はとても大切だと思います。   なのにその題材が置換されるのが戦争ごっこですよ・・・   えーと去年見たアニメ映画版よりはずっと面白く見られました。アレは何もかもが未熟過ぎて。  だけど基本設定は同じで、つまりこれって元々の原作がダメって事なんですかね?  国家と国民の思想の問題、市民としての生存の問題がゆきつく先が、お互いに向き合って武力で生かさず殺さず無駄に弾薬を浪費しカタチだけの闘争を繰り広げる、って明らかにおかしいでしょ?  表現の自由を勝ち取るための闘争であるならば、もう少し真剣なものであっていいと思うのです。そしてそれは「殺しあえ」ではなくて武装による対立というカタチである必要はないと思うのです。  武装してガンガンやってる時点で「あー、なんか戦争娯楽アクションやりたかったんだろうなー」ってモノに堕してしまっている訳で。  この題材はあまりに生々しくて逆に不向きだったんじゃないかと。   でも、岡田准一と榮倉奈々のラブ&アクションものとしてはコミカルで楽しめるところもあったりして。アニメ版では鼻に付いたラノベ的シチュエーションも実写では役者の個性で魅力が出て。題材に対しては浮きまくりですが。   それにアナモフィックレンズで捉えた画にもたまに「ああ、いい画撮れてるねぇ」って瞬間もあって。ラスト、無数のパトカーのライトが発するレンズフレアの中の岡田&榮倉の映像など、被写界深度の浅さも手伝って、らしからぬ風格が出ちゃってたりして。   なので娯楽映画としてはそれなりなんですよね。問題は題材の扱い方で。石坂浩二が最後の方で語る部分、あれこそが全体を支配すべき重要な要素だったと思うのですが。   結局『図書館戦争』って闘争部分とラノベ部分とが水と油なまんま無理矢理世に出しちゃってアニメも映画もそのまんま、って感じなんですかねぇ?
[映画館(邦画)] 6点(2013-05-05 14:49:50)
28.  トータル・リコール(2012) 《ネタバレ》 
寄木細工みたいな美術設定が最高なんですよ。数多の階層が存在していてそれぞれが結合していたり遊離していたり。ちょっとした室内ですら段差があったりして。そこをキャラクター達が悪夢の中のように駆けてゆく。その「階層世界のセンス」がね、似たような素材を扱った『TIME/タイム』のダラーっとした平面迷走状態のマヌケっぷりや『ダークナイト ライジング』の光!影!ってフツーっぷりとは違って突き抜けているところがとても気持ち良くて。2つの世界を繋ぐアレも途中で無重力から重力の逆転があるあたりでとても判りやすく世界を二分しているところが良いです。そして、そんな世界を描くにあたって徹底的に映像に刻まれたアナモフィックレンズへのフェティズムっぷり。『スーパー8』もアナモフェチな映画でしたが、これは記号としてのアナモではなく、具体的に奥行きを持つ映像世界としての印のようにワザと強調していて。奥行き表現ならば3Dでいいんじゃない?という意見もありましょうが、基本パンフォーカスの3Dでは限界がある訳で(全部にピントが合ってると平面を並べた世界に見えます)、被写界深度の浅い世界でひたすら前後左右上下の運動を強調してみせるワケです。これはステキな空間と運動の映画。物語は、と言えば、まあヴァーホーヴェン版見てれば特に新鮮な驚きは無いってレベルのリメイクですが。でも、グロ趣味が強調され過ぎな印象のヴァーホーヴェン版よりもこちらの方が好き。
[映画館(字幕)] 8点(2012-08-21 20:49:31)(良:1票)
29.  図書館戦争 革命のつばさ 《ネタバレ》 
同時期に公開している同じProduction I.G.による『BLOOD-C』と同様、脚本に難アリ。どちらも過剰に画とセリフと音楽によって状況を説明し続けるクセに、基本となる世界そのものの説明はまるで欠落していて一見さんには意味不明という状態。著作物に対する検閲と武装する程の組織的対立の背景、それにラノベ的「うふふあはは」なラブストーリーが乗っかる違和感、少なくともこの映画一本ではそこを上手く伝えようとする意識が全く働いていないように思えます。更に物語がちっとも面白くは思えず。全編の7割以上がひたすら説明って感じで、やっと物語が動き出したかと思えば別にオリジナルな面白さを見せる事もなく。地下鉄に飛び乗るとか車で逃亡するとか、よく見るようなネタを反復した上で主人公の取った捨身の行動の無意味さっぷりったら。あんな状態を「良くやった」は無いでしょ。結果的にたまたま他者によって救われただけだし。現都知事のアホっぷりを予見したかのような原作には時代を読む力があったのかもしれませんが、じゃあ映画は表現の自由の危機に対して矢を放てるような力を持った作品かと言うと残念ながら・・・。そこはまず作品世界をハッキリと刻み込んだ上でないと。映画って小説やテレビアニメとはまた別メディアですから、映画は映画としてキチンと仕切ってないのは志が低いとしか言えません。それにしてもラストのところのシーツ越しの映像、あれはシーツ越しのみでいいのに何故わざわざ間にアップのカットを入れましたかね? 映像でそんな事まで説明しなくちゃいけないんですかねぇ?
[映画館(邦画)] 5点(2012-07-06 21:13:38)(良:1票)
30.  DOG×POLICE 純白の絆 《ネタバレ》 
映画を見続けた人を最後に裏切るような脚本を書いてはいけないと思うのですね。この映画で主人公はスタンドプレイを戒められ、チームでの協力こそが大切ですよ、っていうメッセージを描いてゆく訳なのですが、クライマックスに至って主人公は何も学ばなかったかのようにスタンドプレイに走り、更には主人公を戒める側に居た筈のヒロインまでもがスタンドプレイに走り、結果として二人でデンジャラスな状態に陥るという。ついでにチームもそのスタンドプレイを認識しながら全員爆発物のみに集中しちゃって二人を放置して(そもそもあの状況で何故放置してる?)事態を大きくしてるし。途中で脚本家が交代したとか訳判らなくなったとか、もう最後にそれまでのメッセージ全否定。人間みんなバカで犬だけがおりこうさんでした、ってそんなオチを付けてどうすんの。テレビドラマ的な、ありきたりな物語ながら(マヌケなシチュエーションもいっぱいながら)ダレる事もなくそれなりに見られる映画だと思っていたものが、最後でメチャクチャな事になってしまって唖然呆然。つーか市原くんってキャラいつも一緒だよね・・・。
[映画館(邦画)] 3点(2012-05-08 20:45:58)
31.  ドライヴ(2011) 《ネタバレ》 
もうホント「話のつまらなさ」だけがこの映画の欠点で、だけどそれが自分としては酷い減点対象で。カメラとか照明とか色彩設計とか、とってもいいんですよね。ビルや街灯や車内の照明が作り出す夜の街の空気感。光と影、暖色と寒色のコントラストを作って、徹底的に光側と影側、暖色側と寒色側に被写体を分けるこだわり。寡黙な、静かな時が流れてゆく中で、じわりと染み出してくる生と死の匂い。主人公が返り血に染まったサソリのジャケットをもう脱ごうともしない時点で、主人公の意志がどこに向っているのかが判る、そこに漂う切なさ。そういう上手さを評価する事はいくらでもできる、よく撮れてる映画なんですけどもさー、話がありきたりなヤクザ映画。いや、ヤクザ絡み映画っていうか。『さらば映画の友よ インディアンサマー』とか『3-4X10月』とかみたいな。血みどろバイオレンスシーンは、そういう映画なんだからそうなんでしょうよ、って状態ですけれど、せっかくのテクニックが、その程度のハナシでいいのかねぇ?って感じがしてしまって仕方ないワケですよ。今時「せな(背中)で泣いてる唐獅子牡丹」やっちゃってるよ~、ってのが正直な感想。どうせそこまでカッコ付けるなら、もっともっと削ぎ落としたシャープな映画でも良かったんじゃないかなぁ。
[映画館(字幕)] 5点(2012-04-01 14:56:23)
32.  ドラゴン・タトゥーの女 《ネタバレ》 
昔から変わらぬフィンチャー映画の、タイトル部分はカッコ良く(しかし撮ってるのは今回もフィンチャーとは別の存在だ)、本編はちょっとクドくて、テンポ良い編集なワリに展開は鈍重ってパターンを踏襲してはおります。もうちょっとシャープに切れないかね? 長いよ。冒頭からしばらくはシンドいシンドい。事件に関わる人の名前をだーっと羅列して、ミステリーなんだからここで人物関係を覚えましょう、って状態に辟易。しかも実は大してその人物関係が重要じゃないんだ、これが。別にここをちゃんと覚えておく必要はなかったりするんです。だけど映画が進むに従って、どんどん面白くなってゆくという。並行して描かれるミカエルとリスベットのエピソードが、一体どこでどういう形で交わっていくのか、まるで見当も付かない状態から、どんどんと相互が有機的に作用してゆくようになる状態にワクワク(一方でミステリーとしては別に何か新しいトリックがある訳でもなく、ちっとも面白くなかったりするのですが)。ゆえにラストでリスベットがそれまで殺していた人間的な側面を見せる切なさが迫ってきます。リスベットはしたたかに生き、レイプすらも予測して計画を練る訳ですが、じゃあ、あれに対してリスベットが痛みを抱いていなかった、作戦にまんまと引っかかった事への成功を喜べたのか、と言えば、決してそうじゃない事は、あの夜、リスベットが一人帰路につく後姿に悲しいくらいにこびりついている訳で。ただ、そういうリスベットの痛みにもう少しだけちゃんと寄れなかったかな、っていう感じはします。最後まで見て、事件の真相部分も含めて、やっぱり『男が作った映画』ってニオイが漂っている感じで。素材に対して大切に描いているつもりで無神経な扱いをしてしまっている感が無きにしもあらず。その部分をあまりにあからさまに扱ってしまっていて、さりとてセカンドレイプについて言及している映画って訳ではないですからねぇ。娯楽映画という名の様式が、その部分の問題を逆に浮き彫りにしてしまった感もあって、見終わって面白かったけれど、でもちょっと心にひっかかってしまう、って映画でした。
[映画館(字幕)] 7点(2012-03-26 21:15:34)(良:3票)
33.  トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 1 《ネタバレ》 
まず、最大の難点。あの狼族の刻印とかいうやつ、これまでのシリーズで語られてきました? この完結編前半の展開を安直に解決に導く、とても便利な存在として出てきてしまうワケですが。大体、刻印というのがどういう仕組み、どういう状況で成立するのか、映画で語られていないので、いきなりセリフで出されたところで「へ?」って感じで。それにしても完結編の前半だってのに、まーた延々と「うふふあはは」してて、そうそう、このシリーズってその「うふふあはは」が本体で、あとはオマケみたいなモンだよねぇ、って思い出したりして。で、エドワードの誤爆によるベラの生命の危機がメインという、ツッコミどころ満載な作品の後半部分、生命を削られてゆくベラのメイクやり過ぎ。あれじゃ『バタリアン』のオバンバか『スペースバンパイア』のミイラバンパイアだよ・・・。そういうのはリアルでなくていいのに。美しいままっていうウソでも許容できるモノなのに。せっかくの南国の島で「うふふあはは」な映画だったのにヒロインの存在がホラーになってどうすんの。最後の最後にやっとこさシリーズにとっての脅威が登場するものの、意味不明な会話のみで1シーンだけという、完結編に向けて全然引っ張れてないよ!っていうユルさも含めて「コレが『トワイライト・サーガ』なんだろうねぇ、せっかくここまで付き合ってきたんだから、まあ最後まで見ようかねぇ」と、ごくごく消極的ながらもなんとなく楽しめていない事もない私ではありました。一応、それぞれのキャラの行く末が気にならない事もないですし。それにしても、結婚式に出席した花婿の親戚一同全員具合が悪そうな顔色してるって誰かツッコまないのかねぇ?
[映画館(字幕)] 5点(2012-03-25 16:59:15)
34.  豆富小僧 《ネタバレ》 
全体的に薄味に作られてしまった映画。豆富小僧が様々なキャラクターと関わってゆく訳ですが、何しろただでさえリアクション薄めな豆富小僧(深キョンはあれはあれでいいと思います)、更にその関わり部分が薄い薄い。最も重要なのはヒロインの女の子とのふれあいから関係を築いてゆく部分だと思うのですが、大して関係を築けないままに物語がどんどんと展開していってしまうので、思い入れが湧きゃしません。地球規模の一大事にしても、自己犠牲クライマックスにしても、そこまでが全部薄い描写のみで進んできてしまっているために迫ってくるものがなく、心に残るものもなくあっという間に終わってしまうような映画。せめてキャラクターの描写に魂が込められていればいいのですが、これがまあPS2とかゲームキューブとかXBOXとかの前世代ゲーム機でリアルタイムレンダリングで描けるようなレベルの雑なキャラで。髪とか表情とか関節とか、もう少しどうにかならなかったか?みたいな状態で。ピクサーやドリームワークスみたいな物量投入大作CG映画は無理としても、この国にはこの国独自の表現の仕方があると思うのですが、どうもそこが上手くマーケットのニーズを読めてない感じで。そういうところは昔ながらの日本映画的な姿勢なんですよねぇ。
[映画館(邦画)] 4点(2011-11-13 22:48:20)
35.  トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン 《ネタバレ》 
最初の方に出てくるチェルノブイリの映像イメージがほぼ『コール・オブ・デューティ4』のチェルノブイリそのまんまで、あー・・・ってカンジで、だけど映画は今までのシリーズ、今までのマイケル・ベイ作品の中じゃいちばんマシじゃない?って感じがしました。何しろ、これまでは必ず映画が始まって30分から1時間くらいで、もう飽き飽き、さっさと終わらせてくんないかなぁ?って思っていたのが、今回は2時間くらいはもちましたもん。相変わらず、この人の作品、映像が繋がってなくて、必要な映像が足らなくて、不要な映像がいっぱいあって、不要な枝葉のエピソードが多くて、ゴチャゴチャとっ散らかりまくっておりますが、とりあえずド派手な映像で楽しませるって点においては、今回ワリとイケておりました。あの『トランスフォーマーだよ全員集合!』なビルでのドタバタは、そもそも全く無駄な展開って点でどうかと思うんですが、高さと重力をモチーフにした映像は面白かったですし。例によってクライマックスが長過ぎクド過ぎで台無しでしたけどね。それに、登場人物全員、躁病状態でテンション高過ぎで、セリフの殆どが叫んでるっていうのも、毎度の事ながらウンザリでしたけど。でも、それより最大の致命的な問題は、ヒロインかなぁ。そもそも主人公の行動の核が、彼女を守るってところにあったワケですが、その映画のテンションを引っ張るだけの魅力ある存在では「ちっとも!全く!これっぽちも!!」なかったわなぁ、って感じで。マイケル・ベイって色々な欠点がある監督ですけど、もしかしたら、最悪な欠点は「プレイボーイ誌のピンナップにウッヒョー!ってなってる中学生」みたいな感じのオンナのシュミかもしれません。
[映画館(字幕)] 5点(2011-07-28 21:36:52)(笑:1票)
36.  トイレット 《ネタバレ》 
動き出す物語。『かもめ食堂』を起点とし、作品を重ねるごとに淀んで行った感のある『めがね』『プール』『マザーウォーター』に対して、荻上監督は前に進もうというベクトルを示したように思えます。ばーちゃんの存在によってバラバラだった兄妹が家族として意志を持って動き始める、その背景にある物への執着からの脱却は、ラストに至ってそこまでか!とブラックな笑いにまで昇華させたり。ただ、荻上監督の語り口は従来とあまり変化していないように思えて、それがこの「起伏がありクライマックスでの盛り上がりが設定されている映画」に対して相応しくは思えなかったのですよね。お馴染みのタッチ、登場人物の動作を淡々と追う、そこから今は捉えられても、じゃあそこまで重ねてきたドラマ、生はどれだけ反映されてゆくのだろうか?って言うと、それを想起させるまでのモノは存在しなくて。そしてそこから未来へ向かってゆく動のベクトルを感じさせてもくれなくて。ただ状況が転じてゆくだけなので、肝心のキャラの意志、映画の意志が大変に薄いものに感じられてしまいました。結果としてなんとなく前に進んでみようかと思うって程度の感覚の映画で、でも、それは映画作品自体が、と言うよりも作ってる人達の意識が、みたいに映ってしまうのはどーかと思ったりするんですよねぇ。あと、もたいまさこはイメージが固まり過ぎていて、そのイメージに依存しているようなフシがあるのも、ちょっとね。
[映画館(字幕)] 5点(2011-05-09 21:07:03)
37.  トゥルー・グリット 《ネタバレ》 
思ってた以上に『勇気ある追跡』で、そして、だったら正直『勇気ある追跡』(声:小林昭二)の方が面白いよねぇ、って。コーエン兄弟の映画が苦手で、そんな中では今回は普通に見られる映画(普通にって言葉を使うのは嫌いなんですけど、この場合は本当に普通に、ってカンジで)でした。対話シーンや暴力シーンにイガイガしたモノを感じるのは確かだけれども、お話は判りやすいし、映像は1ショット1ショットがキマっていてイイし。だけど、ヘビ以降、『勇気ある追跡』とは違うヨ!って主張し始めて、それがまあ、なんて言うか、余計な事をして・・・みたいに感じられて。『勇気ある追跡』はヘビで実質的な終わりみたいなモノなワケですが(はい、キム・ダービーの面白キャラ状態はここで終了、って)、今作ではハッピーエンドでは終わらせないぞとばかりに夢の中へ消えた男と現実を生きる女、みたいなハナシになって。アレを描く事で、この映画は何かご立派なモノへと変化したんでしょうかねぇ? ジョン・ウェインとキム・ダービーのシンプルなアンバランスっぷりに比べると、今作はちょいと複雑化した感じもしますが、それが必ずしも魅力には繋がってない気がするんですよね。単純にジェフ・ブリッジスよりジョン・ウェインのルースター・コグバーンの方が魅力的だし。『ノーカントリー』を見た時と同様、自分にはコーエン兄弟って随分と遅れてやってきたヌーヴェルヴァーグって印象なんですよね。
[映画館(字幕)] 6点(2011-03-29 23:55:34)
38.  塔の上のラプンツェル 《ネタバレ》 
アメリカ製アニメにどんどん10点付けていったら、どんどん点数に説得力がなくなってしまいますが、本当にどれも大好きなんだから仕方ないっす。今回も最高。ディズニーのステキがいっぱい詰まった正統派ディズニーアニメ。ディズニープリンセスものとして全くブレのない、確固たる表現に満ちた世界にウットリ。CGのラプンツェルに与えられた生命の、なんと魅力的な事! それはもちろんモデリングとか表情とか声とかに因る部分も大きいのですが、彼女の魅力を端的に見せる演出、例えば呪縛からの解放の悦びと自責の念との反復をユーモラスに簡潔に描くシーンから彼女の人となりが存分に溢れだしていて、上手いなぁって。映画は未来への解放の物語、映画のシンボルとも言えるあの美しい髪が、実は彼女を呪縛するものとしての象徴で、彼女を解き放つための選択は、ちょっとアダルトな暗喩だったりもしますが、元々『白雪姫』や『アリス』にも存在するものですから、そういう意味でもディズニーとしての正統派と言えるかもしれません。適所に配置された魅力的なキャラクター達に正統派の音楽(ディズニーアニメの音楽って、ややパターン化され過ぎている感はありますが)にもスキはありません。お城をバックに無数のランタンが空に舞うシーンの夢のような美しさにディズニーのアイデンティティが凝縮されていて、「これぞディズニー」と感激すると同時に、大地震で休止しているTDRの事を思い出し(去年、お一人様で3回行きました)、大地震・津波の被害を思い出して、なんだか心が痛い、切ない映画鑑賞でもありました。
[映画館(字幕)] 10点(2011-03-29 22:32:25)(良:2票)
39.  トロン:レガシー 《ネタバレ》 
ゲーム音楽ってPSG音源やFM音源で鳴らしてた時代の方が印象に残ったじゃないですか。CD-ROM以降の、どんな音でも鳴らせますって状態になってしまうと、かえって他のジャンルに埋もれて名曲が生まれなくなっちゃった。この映画にも同じ理屈が言えて。この映画のビジュアルは前作から圧倒的な進化を遂げていながら、退屈。そこら辺にゴロゴロしてるゲームを含むCG作品との差異は感じられず。前作にあったインパクトは皆無なのですよね。物語なんてものは、前作からしてあの程度ですから、最初から期待なんてしちゃいませんが。肝心なのは、いかに独自進化したデジタルワールドを見せて貰えるか、だったのですけれどねぇ。完全を求めて不完全なものを排除していった世界で、なんで最近のCG技術まんまな、リアル指向の世界が構築されていっちゃうの? あくまで創造主のリアル指向が矛盾として反映されていたとでも言うのでしょうか。やたら無駄の多いプログラムばかりな世界。シンメトリーを基調とした幾何学模様のポリゴンむき出しな、それこそ無駄のないCG世界が遠く遠くまで広がっていたとしたら、どんなにか素晴らしかった事か。太陽の美しさを語るのに、この世界の輝きはどうにもハンパじゃないですかえ? ラストの太陽はそんなにキレイに輝いてましたかね? もっとフェティッシュな、それこそ今の技術ならアッチの世界はフルCGって状態でも良かったんじゃないかなぁ。リアル方向にブラッシュアップするなんて、当たり前過ぎてつまんない。あと、余談ですが、音デカけりゃ料金他より余分に取っても構わないってモンじゃないでしょ、IMAX。明るさは一部のREAL Dに負けてるし。3D前売り券から更に600円プラスって。
[映画館(吹替)] 4点(2011-01-03 21:47:28)(笑:1票) (良:2票)
40.  特攻野郎Aチーム THE MOVIE 《ネタバレ》 
退屈じゃないけれど面白いってワケでもなく。ダメじゃないけれどイイって程でもなく。見て損じゃないけれど得ってワケでもなく。オリジナルの知名度やキャストに比べて、どうにもこうにも平凡な娯楽映画って印象でした。裏切りに次ぐ裏切り、陰謀渦巻く状況に翻弄されてハジケきれませんでした、なんて展開でいいのかいなぁ?って感じで。かと思うとクライマックスでは4人が、ではなくて敵が何もかも引っかき回してメタメタな事になってしまいますし。もっと単純に爽快、って映画を期待したのですが、悪役の方が痛快じゃ困ってしまいます。90年代はシリアス演技派路線だったのに、何故か最近仕事を選ばないカンジなリーアムと、『ハング・オーバー』の二枚目と、『第9地区』のおっちゃんとが、まるでコスプレしてるみたいに見えて、スターかくし芸大会みたいな映画だなぁ、なんて思いながら妙に冷めてスクリーン眺めてるような状態で。部分部分でテンション上がるものの、それがちっとも継続していかないもどかしさが繰り返される映画でした。
[映画館(字幕)] 5点(2010-08-22 14:55:31)(笑:1票)
080.32%
1220.87%
2421.67%
31234.89%
431912.67%
548419.23%
654521.65%
745518.08%
829811.84%
91827.23%
10391.55%

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