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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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21.  ドラッグストア・ガール 《ネタバレ》 
コメディのテイストは自分好みでした。クドカン独特の台詞のリズムや言い回し。繰り返し(天丼)ギャグ。“笑い”としては、オーソドックスながらも、微妙なツボを付いてくるあたりニクイです。役者も豪華で芸達者ぞろいです。キャスティングも申し分ありません。ただし、面白いのは個々のシーンなのです。全体を通してみると、思いのほか満足度は高くないのが不思議なくらい。不手際が目立ったように思います。「スポーツ感動作」のプロットを逆手に取った展開はアリでしょう。普通、物語の序盤に喫するはずの強豪相手の大敗を最後にもってくるなんて。努力もなければ、勝利もありません。発想は面白いと思います。でも肝心の試合シーンでテンションが上がらないのはツライです。笑いに走るなら、全力疾走で笑わせて欲しかったと思います。また、各キャラクターの描き別けと、掘り下げも不十分でした。役者個人の芸のスキルが高いので笑えますが、キャラクターが面白いわけではありません。キャラを創る意欲が感じられないのです。ジェロニモは出オチ。その最たる例が、他ならぬ主人公、田中麗奈と考えます。彼女は本作のヒロイン。マドンナであり、お姫様であり、女神様。その有無を言わせぬ美貌で、おじさん達をノックアウトしなければなりません。その部分で説得力を欠いたのは致命的でした。お化粧のノリも悪いような。あらゆる手を使って、彼女を魅力的に描かなくてはならなかったと思います。せっかく手札は最高なのに、役を作る気が無いポーカーを見ているようでした。そんな中にあって、荒川良々だけは見事でした。荒川の場合は、その強烈なキャラがウリ。でも本作くらい抑え目でも、十分な味を発揮できることを知りました。オチはグズグズで爽快感薄し。でもサービスカットには素直に感謝いたします。
[DVD(邦画)] 6点(2018-11-06 22:36:17)
22.  奴隷区 僕と23人の奴隷 《ネタバレ》 
うーん。何なんでしょう。このモヤモヤ感は。とんだ茶番劇に、付き合わされた気がします。SCMのシステム自体は面白いと思います。敗北感で奴隷になると。ふむふむ。でも奴隷になったところで、信頼できる人と戦ってあえて負け、主人を変えれば助かるワケですよね。随分都合の良い抜け穴がありますな。また、奴隷を賭けた戦いに対して、全然緊張感がありません。SCMの機能について半信半疑であるうちはまだしも、その機能の絶対性を知ってなお、テキトーに戦ってしまうあたり何だかなあと。福本伸行バリにとは言いませんが、戦略など見どころは沢山ありそうですが。おっと、そもそも敗北感など抱かない図太い神経があれば最強なんですよね。やっぱりSCMのシステム自体、つまらんですわ。
[インターネット(邦画)] 3点(2018-10-10 23:22:22)
23.  となりのトトロ 《ネタバレ》 
本作のイメージは「カレーライス」です。それも家で食べるごく普通のカレー。じゃがいもごろごろ、色は黄色の、あのカレーです。ときどき無性に食べたくなる味。理由は簡単です。それはお母さん(あるいはお父さん)が作ってくれたから。慣れ親しんだ、懐かしい味だからです。本作にも同じことが言えると思います。本作で描かれる田舎の生活は、まさしく子供の頃の記憶。おばあちゃんの家で過ごした、夏休みの記憶です。お母さんの入院にしても同じ。入院とまでいかなくても、親が風邪で寝込んだことはあると思います。そのときの切ない気持ち、不安な気持ちは忘れられません。迷子のエピソードにしてもそう。本作で描かれるのは、誰もが「こんなことあったな」「あったかも」と思うような出来事ばかり。そういう意味では極めて大人向き(少なくとも、さつきと同じ小学生以上向き)の作品といえます。それでいて、トトロの存在は幼い子供も惹きつけます。守備範囲が広いのです。物語はシンプルで楽しい気持ちになれるもの。だから何度も観たいと思えます。まさしく大人から子供まで人気の「カレーライス」。専門店のカレーは確かに美味いです。でも家のカレーの美味さは格別です。しかもトトロという魔法のスパイス入り。『となりのトトロ』はそういう作品と考えます。
[地上波(邦画)] 9点(2018-07-27 22:08:55)(良:1票)
24.  東京喰種 トーキョーグール 《ネタバレ》 
青年漫画ならではのトンデモ設定に、始めは呆れ気味でした。怪物の臓器を人間に移植?人間がヒト喰いに変化?二次元なら許容される世界観も、実写では流石に無理が過ぎました。怪物と人間の戦いにおけるパワーバランスも不自然さを通り越してミステリー。ところがどうでしょう。観終えてみると、不思議と腑に落ちたのです。その理由を考えたところ、次の結論に至りました。“グール≒捕食者(肉食動物)”ではなく“グール≒人間”と認識出来たということ。見た目は勿論のこと、言語や文化を共有し、おそらく性交も可能で、臓器移植は実証済み。ここまで来るとグールを“別種”や“向こう側”と割り切るのは難しくなります。ただし積極的に共存しようとは思いません。脅威を排除できるなら、それに越した事は無いでしょう。少なくとも、上から目線かファッション感覚で“○○○を守ろう”と声を上げる意識高い系(又は恥知らず)ではないつもりです(失礼、言葉が過ぎました)。ただし、決して分かり合うことのない同じ人間と、グールでは何が違うのだろう(どちらがマシだろう)とも思うのです。人間より運動能力で遥かに勝るグールが、捜査官と一対一で遅れをとってしまう謎の補整も、この事実を示唆するためと考えれば納得できます。反芻すればするほど、味わいが増す気がしました。主人公の生き物としての属性を完全にグール側に置いたこと、人間(捜査官)が掲げる正義に裏付けを与えなかった点など、観客をグールサイドに肩入れさせるやり口は上手いと思いました。設定・テーマ被りの『寄生獣』との比較も興味深いところ。続編が期待されます。最後にキャストについて。そもそも原作未読につきキャラクターのイメージは持ち合わせていませんが、大泉洋はミスキャストと感じました。シリアスに寄せる事を拒絶するナチュラルボーン・コメディアン。存在そのものがマンガでした。佐々木希も?が付く配役。存在感の薄さには製作者の悪意さえ感じます(もしかして渡部の嫁になったからか?そうなのか?)。そして清水富美加。演技云々とは別次元で、続編での続投が望めないのは残念で仕方ありません。そして窪田くん。蒼井優様にお顔をぺろぺろされて、羨ましいったらありゃしない(どんな締めだ。反省)。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-05-05 09:59:30)
25.  ドクター・ストレンジ 《ネタバレ》 
小難しい理論は差し置いても、この映像美は大ご馳走。折りたたまれるビル群、歪む次元、私たちの知る法則の外の世界。映画館の大スクリーンで鑑賞したら、さぞや楽しめた事でしょう。それにしてもティルダ・スウィントン。『コンスタンティン』の大天使役のときも感心しましたが、年齢性別を超越した存在感は素晴らしいですね。折角魔法を題材とした物語ですから、よくわからない念の縄みたいな攻撃だけでなく、様々な種類・属性の魔法を見たかった気がしますが、続編に期待ということで。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2018-01-10 18:21:15)
26.  DRIVE 《ネタバレ》 
2017年の時点で観ると、まず驚くのがキャストの豪華さ。松重豊、ピエール瀧、津田寛治、松雪泰子ら人気と実力を兼ねそろえた味ある俳優がチョイ役で色を添える贅沢ぶり。まあ15年も前の作品ですから今とはネームバリューが違いますけれども。ホント、どのキャラクターも濃いめの味つけで自分好みでした。趣としては、『世にも奇妙な物語』風のファンタジックな仕上がり。テーマは人の縁。マヌケな銀行強盗たちと生真面目主人公の偶然の出会いが化学変化を引き起こし、各人の人生が好転していく様は観ていて気持ちの良いものでした。因果応報の原則が効いているのかいないのか微妙なところですが、強盗たちは皆その後お縄になったと考えるのが自然なのでしょうね。
[DVD(邦画)] 7点(2017-12-25 19:50:57)
27.  独裁者、古賀。 《ネタバレ》 
あざとい設定(母子・父子家庭、夕飯のうどん率高っ)、ヒネリ過ぎなフレーズ(「それって同じことなの」)、アクの強いキャラクター(黒柳哲哉)、面白シーン(ランニングVSママチャリおばちゃん)。どれもこれも、イチイチ心に引っ掛かってきます。良くも悪くも。極め付けはタイトルでしょうか。全体的に狙い過ぎで、それでいて甘々で、スキだらけで、今時こんな物語あるかいなと言いたくなるベタで古臭い脚本ですが、純なラブストーリーと絶妙なウィットに、まんまとハートを掴まれてしまいました。いやいや、正直に白状しましょう。何より、誰より、黒柳哲哉にゾッコンだったと。友達はもちろん、知り合いだって遠慮したいヤバイ奴ですが、何故か憎めない性犯罪者。ヤツの一挙手一投足に釘付けでした。何なんでしょうね、この気持ち。恋かしら(ウソウソ勿論私はノンケですよ!)。たとえばフグには毒があるけど、毒を取り除けば美味い魚みたいな。違うかな。でもそんな感じ。人は変われるし、変わらなきゃいけないし、戦うときは戦わなきゃダメだし、素敵な出会いも、ゲロみたいな人間関係も、どちらにも意味があるはず。人生は劇的であれ。踊ってナンボ。お前は自分自身の独裁者たれ。下手くそな人生賛歌ですが、だからこそ素直に沁みた気がします。ちょっと本気で切なくなりました(でも引っ越し先、そんなに遠くないですよね笑)。私の中で『黒柳哲哉』は『ナポレオン・ダイナマイト』や『ヒット・ガール』と肩を並べる愛すべきキャラクターに認定されてしまいました。危うく勢いで10点を付けそうになったくらい。作品の完成度的には全然なんですけども(苦笑)。『Vote For Pedro』Tシャツも買いました。だから新撰組Tシャツ俺も着る!どこで売っているのか教えて!!
[DVD(邦画)] 9点(2017-09-10 00:47:24)
28.  ドント・ブリーズ 《ネタバレ》 
勧善懲悪、白黒ハッキリ付いているお話は分かりやすくて好きですが、感情の置き場所に困るような複雑な要素を孕む物語は、もっと好物です。“自業自得だけど情状酌量の余地はある”vs“境遇に同情はするがやってるコトがキチ過ぎる”。う~ん、どちらに感情移入しようかしら。ウソです。同じ犯罪でも感覚的な罪の重さ(法で規定する量刑の重さに比例しない)には、大きな差異がありました。“セキュリティ会社の内部犯+視覚障害者の弱みにつけこむ窃盗”も相当悪質ですが、“拉致監禁+強姦罪”は、それを遥かに上回ります(侵入者に対する過当防衛は不問としても)。つまり、観客は窃盗犯サイドに肩入れし、この自業自得な悪夢と対峙する羽目になります。 暗闇、室内閉鎖空間、番犬、銃、格闘スキル。弱者と強者の立場を逆転させるマジックはお見事で、命懸けの目隠し鬼ごっこを堪能させていただきました。後味も秀逸です。ほぼ真相は藪の中ということ。それでいいのでしょうか。いえ、良いはずがありません。しかし、主人公には自らの手札を切る勇気は残されていないでしょう。大金を手にした代償は、ある種の呪い。選択肢を奪われるのは恐ろしいことです。トリッキーかつテクニカルな”技あり“ホラーで、王道サスペンスに飽きた御仁には特にオススメの一作であります。
[DVD(吹替)] 7点(2017-08-25 01:41:59)(良:1票)
29.  TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ 《ネタバレ》 
クドカン映画の“やり口”としては、『少年メリケンサック』の時と基本的に変わりません。楽曲が持つ力、監督の世界観を体現する常連俳優&其処にいるだけで有難いミュージシャン、“らしさ爆発”の笑いに、切なさの詫び寂びをブレンド。これはもう鉄板の面白さです。幸せの青い鳥。何故か多いぞ畜生道。理不尽極まりない自殺判定。汚ねえクソと上品なクソ、どこが違う。何が違う。だってHELLもHEAVENもどちらもHでしょ。極め付けは「わたしも」。右に左に、グイグイハートを掴まれました。自分の、いや、全人類の人生が愛おしくなる映画。沁みますなあ。悪ふざけで感動なんて、きっと一時の気の迷いか錯覚でしょう。でもそれが映画の魔法であり、醍醐味に違いありません。いい映画でした。(以下余談)小6の娘と一緒に居間でTV鑑賞。それなりにウケていたと思いますが、あるシーンで固まりました。主人公弟の、○ナ○ーシーン。それもノーロック・ケツ丸出しのストロングスタイルですよ。これを年頃の娘と一緒に観るのは、何という名前の“地獄”ですか(泣)?『中学生円山』の監督であったことを忘れていた自分を呪います。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2017-06-30 17:29:21)
30.  殿、利息でござる! 《ネタバレ》 
現役最強クラスの喜劇役者・阿部サダヲが主演で、先行ポスターの図柄は、阿部の頭に銭のちょんまげ。こりゃどうしたって、軽いタッチの(例えるなら『超高速参勤交代』のような)コメディを想像してしまいます。ところがどっこい。これがしっかりシリアス、がっちり人情話。正直想像していたものとは違いました。しかしこれはこれで、面白かったと思います。本作で一番興味深かった点は、先代・浅野屋甚内の“秘話”が事態を動かす突破口となり得た点。これ“結果が全て”と言ってもいい現代の価値観では在り得ない話。結果よりも経過を尊ぶ、日本人本来の美徳は、心地よいものでありました。これが実話とは嬉しい限り。「昔は良かった」とは言いませんが、「良いところもあった」のは間違いないでしょう。
[DVD(邦画)] 7点(2017-06-05 20:46:32)
31.  ドラゴンボールZ 復活の「F」 《ネタバレ》 
コンセプトは『ナツメロ』であり『オールスター大運動会』であり『大相撲巡業』。あくまで本割には影響しない“ファン感謝祭”という位置付けでした。私はドラゴンボール続編には否定的な立場ですが、これはこれでアリだと思います。クリリンが警官なんて、感慨深いじゃないですか。でもそれなら主題歌は景山ヒロノブ氏の『CHA-LA HEAD-CHA-LA』じゃなきゃウソですよね。ももクロファンとしては、Z繋がりでお仕事を頂いて有り難い限りですが、そう思います。あともう一点“物言い”をさせてもらえば、クライマックスの件は酷いです。シリアス風味が欲しかったのかもしれませんが、アレがOKになってしまうと“地球の(あるいは宇宙の)未来を賭けた戦い”というものが今後望めなくなってしまいます。ファンから“本気さ”“真剣さ”“純真さ”を奪う愚策であったと考えます。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2016-02-20 04:15:00)
32.  トランス・ワールド 《ネタバレ》 
(ネタバレ厳禁映画です。鑑賞前の閲覧はご注意ください。) 予算規模、脚本・演出・演技のクオリティ、どれをとってもお馴染みフジ系TVドラマ『世にも奇妙な物語』のそれと寸分違いません。これで本作がどんな映画か、伝わる人には伝わると思いますが、言及したいポイントが1か所あります。それはトム(クリント・イーストウッドの息子)の扱い。過去を変えることで、女性2人の運命が好転するのは明白でした。彼女たちが父親(祖父)を助けたいと考えるのは当然です。ただしトムだけは違いました。母親の人生が変われば、彼は存在しなくなります。これもほぼ確定事項。そのことに気づきながら、トムは曾祖父の命を救おうとしました。これって凄い献身です。ほんと感動ポイントなんです。彼の決断と勇気にきちんとフォーカスした演出があれば、もうワンランク作品の完成度が上がったと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2014-10-09 20:57:34)(良:3票)
33.  TRICK トリック 劇場版 ラストステージ 《ネタバレ》 
最後の最後で“泣かし”に来ましたか。あんな表情の上田教授が見られるなんて、オフザケドラマ『トリック』なのに、ずるいですよ。こっちまでウルウル来てしまいました。鬼束ちひろの『月光』の破壊力も抜群。前原一輝氏(金髪オールバック・初代矢部の相棒石原)のキャスティングに感激しました。結局、観客の“思い出(思い入れ)”に勝る味付けは無いってことです。あと、仲間由紀恵さん、ご結婚おめでとうございます。ご祝儀込みの8点進呈です。全『トリック』ファンは、ラスト10分の為に、この映画をご覧ください。
[DVD(邦画)] 8点(2014-09-30 19:56:53)
34.  12モンキーズ 《ネタバレ》 
ギリアム作品の魅力は、「独特のアナログ感覚溢れるダークな世界観」にあると考えます。未来や空想世界を描く作品で、その本領を発揮します。服装や小物といったアイテム、アクの強いキャラクター、影のあるストーリー。何処をとっても「ギリアム」印。本作は、『未来世紀ブラジル』と並ぶ監督の代表作の一本だと思います。プロットはタイムスリップものの王道。しかし肝心のタイムスリップの方法やルールは完全無視。観客に説明しようという意識が微塵もありません。でもこれが素晴らしいのです。タイムスリップの説明は、観客を納得させるために必要なもの。無くても観客が納得するならそれでいいのです。その割り切りと自信はお見事です。本作で貫かれている前提は、“過去は変えられない”ということ。倫理的に“変えてはいけない”ではなく、当然の如く“変えられるはずがない”という立ち位置です。これが大好きです。一見後ろ向きに見えます。でも本当は真逆です。過去は変えられないけど、未来なら変えられる。やり直しが効かないからこそ、今を大切にしようということだから。最後の刹那まで、必死に運命に抗い続ける主人公。もちろん結末は変わりません。でも無駄とは思いません。主人公にとっての“今”は、まさにこの時、この時代。仮に結末が分かっていても、諦められるはずがありません。それは、死という結末が必ず待っている生き物全てに共通する事だと思うのです。足掻くこと自体に意味があります。表面的にはバッドエンド。後味は悪いです。でも人生とはそんなもの。それでいいんです。
[DVD(字幕)] 8点(2014-09-05 19:59:15)
35.  トーク・トゥ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
『リング』の“呪いのビデオテープ”から始まったオカルト近代テクノロジーシリーズは、『着信アリ』の携帯電話を経由して、スマートフォンのアプリにまで辿り付きました。本作の趣向は“死者と話ができる”というもの。言わばリアルイタコシステム。実はコレあまり危険ではないのです。普通に会話を楽しんでOK。上手く使えば生きる活力にさえなります。死者の方から不意に電話がかかってくる心配もありません。注意点は「会いたい」と言われても断ること。この1点のみ。ですからホラーとしては全然怖くないのです。劇中、何人かこのアプリが原因で命を落としていますが、呪い殺されたというより覚悟の自殺(ラストの一人を除く)。死者と話したいと望む時点で、多かれ少なかれ病んでいる訳ですから。それにしても本作のタイトルは悪質です。絶対ゾンビ映画だと勘違いする人がいるでしょうに。タイトルは『霊界通信』とか『もうイタコは要らない』でいいんじゃないでしょうか。猛烈にダサイですが。
[DVD(邦画)] 5点(2014-07-18 19:36:01)
36.  道化死てるぜ!
スリルを味わうホラー映画としての側面よりも、アイデア豊かな人体破壊・殺人技法を愛でるコメディ趣向の方が強い本作。それゆえ折角工夫を凝らした残虐描写が単に“悪趣味”としか感じられないのがツライところ。おフザけもいいですが、サスペンスとして一本筋を通すことでギャグが活きた気がします。それにしてもこの邦題、如何にも「してやったり!」という感じがプンプンします。配給会社宣伝担当者のドヤ顔が見えるようですね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-06-18 19:26:24)(良:1票)
37.  トロピック・サンダー/史上最低の作戦
アクション映画としてなかなかの出来。大量の火薬が使用されているだけで、もうちょっと嬉しいです。制作費を存分につぎ込んだ悪ふざけ。いいじゃないですか。役者もご贔屓の芸達者ばかり。当然文句はありません。でも残念ながら笑えませんでした。「ここは笑うところ」というポイントは理解できます。でも冷静にそう思っている時点で楽しめてない証拠。これは完全に自分に非がありました。パロディの元ネタとなるオリジナル戦争映画をほとんど観ていないのです。気づいたのは『プラトーン』くらい。本作は見た目以上に間口の狭い映画と考えます。戦争映画をもう少し鑑賞してから再度挑戦してみたいと思います。
[映画館(字幕)] 6点(2014-04-12 22:25:19)
38.  ドリームハウス 《ネタバレ》 
(ネタバレしています。未見の方はご注意願います)“デザイナーズ物件”や“オンリーワン”といった魔法の言葉に彩られた壮大な「悪ふざけ」を、南国ピーナッツこと松崎しげるのナレーションに乗せてお送りする某人気TVプログラム…とは全く関係ない(当たり前だ!)本作。ダニエル・クレイグやナオミ・ワッツといった芝居上手な豪華キャストがお届けする、テクニカルホラーサスペンスです。オチには素直に驚かされましたが、意外と設定は穴だらけだったと思います。例えば嘱託殺人でターゲットの顔を事前確認しないなんて嘘くさいですし、敵と味方が揉み合っているのに発砲するなんてあり得ません。言わば本命ギミックを成立させる為の無理強いギミック。しかしながら、“妻子殺し”のインパクトが強烈過ぎて、粗が目立たないのです。コレはコレで優れた手法かと。痛ましくて、切なくて、胸が苦しくて仕方ありませんでした。主人公と同じ娘を持つ父親として、彼に感情移入するのは辛い作業でした。ずっと夢の中だとしても、幸せな日々を味わえるなら、それもいいかもと本気で思いました。でも、妻と子にとっては二重に不幸な事なんですよね。未練を能動的に断ち切った主人公は立派でした。
[DVD(吹替)] 7点(2014-04-03 19:24:03)(良:1票)
39.  ドラゴンボールZ 神と神
ファンが望む続編と、製作者が作りたい続編というものがあります。おそらく本作は後者の方。金の成る木はそう簡単には手放せないもの。『宇宙戦艦ヤマト』や『機動戦士ガンダム』もそうですが、どんな人気コンテンツも絞れば絞るだけ疲弊します。もう許してやって欲しいと思うのです。ファンの心の中で静かに生き続けるのも、素敵な事ではないですか。
[地上波(邦画)] 3点(2014-03-27 18:58:14)(良:3票)
40.  逃走車 《ネタバレ》 
『M:i:Ⅲ』は、主人公イーサン・ハントの妻が囚われているショッキングなシーンから始まります。いきなりクライマックス。インパクトは絶大です。さらにどのような経緯で絶体絶命の窮地に追い込まれたのか、観客は興味を惹かれるワケです。ミニ予告編を本編に取り込むようなもの。ツカミとしては効果的な手法と言えましょう。ただし、マイナス面もあります。大切なハイライトシーンを晒してしまうこと。『M:i:Ⅲ』の場合は出し惜しみする必要がない程見せ場は盛り沢山ですし、その後の展開も二転三転するので全く問題ありません。しかし本作の場合はどうでしょうか。時間軸を巻き戻し、物語再開。でもすぐさまトラブルが発生し、冒頭のカーチェイスシーンへの繋がりは容易に想像出来てしまいます。また、セールスポイントとなるはずのカーチェイスが少ないので(!)同じシーンを“2度観させられた”という感覚になり兼ねません。正直言って、本作では奇策を打つメリットは無いと感じました。いや、もしかしたら貴重なカーチェイスを2度使用することでアクションの嵩増しを試みたのだとすれば、辻褄は合いますが、そんな映画が面白いはずもなく……。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-01-22 18:28:48)
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